JP2000098594A - 感光性転写材料および画像形成方法 - Google Patents

感光性転写材料および画像形成方法

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JP2000098594A
JP2000098594A JP27230598A JP27230598A JP2000098594A JP 2000098594 A JP2000098594 A JP 2000098594A JP 27230598 A JP27230598 A JP 27230598A JP 27230598 A JP27230598 A JP 27230598A JP 2000098594 A JP2000098594 A JP 2000098594A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被転写体である基体上に加圧転写する際に、
着色層の膜厚低下を伴うことなく均一な膜厚の着色層を
形成し、かつ現像時におけるブラシ傷の発生を防止する
ことができる高品質な感光性転写材料を提供する。 【解決手段】 仮支持体上に、熱可塑性樹脂層、中間層
および感光性樹脂層をこの順に積層してなる感光性転写
材料において、前記感光性樹脂層が、体質顔料を含有し
てなる層であることを特徴とする感光性転写材料。前記
体質顔料は、シリカまたは酸化亜鉛が好ましく、感光性
樹脂層の全固形分の3〜50重量%の範囲で含有されて
いることが好ましい。上記の感光性転写材料を用い、こ
の感光性転写材料を被転写体である基体上に密着させ、
仮支持体を熱可塑性樹脂層との界面で剥離除去した後
に、露光、現像して基体上に画像形成する画像形成方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮支持体上に設け
られた感光性樹脂層を転写して、被転写体である基体上
に樹脂層を形成するための感光性転写材料およびその画
像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】仮支持体上に設けた感光性樹脂層を転写
して、被転写体である基体上に感光性樹脂層を形成する
ための画像形成材料は、例えば、特公昭56−4082
4号より公知である。この画像形成材料は、プリント配
線、凹版凸版印刷版、ネームプレート、多色試し刷り見
本、オフセット印刷版またはスクリーン印刷ステンシル
等の製造に用いられる。上記画像形成材料は、仮支持体
上に分離層、光重合性層を積層して構成され、この画像
形成材料の光重合性層面を被転写体である基体と密着さ
せ、仮支持体のみを剥離した後に、分離層を通して露光
し、さらに現像処理することによって基体上に画像を形
成することができる。この場合、上記分離層は酸素遮断
の役割を果し、空気中での露光に対して有利に働くが、
その膜厚は0.5〜5μm程度と非常に薄いため解像力
の面では特に支障をきたすものではない。
【0003】しかし、被転写体である基体上にある程度
の凹凸が存在する場合には、その上から薄膜な光重合性
層を転写した際、凹凸部付近の光重合性層と基体との間
に気泡がとじ込められ、その結果、十分な接着が行われ
ず転写不良を生ずる。従って、緻密な多色のフィルター
を形成したり、高精細な画像を形成したりする場合に
は、転写が不完全となり製品の高品質化を図るうえで課
題となっていた。
【0004】近年、上記課題を解消するための研究開発
が広くなされ、例えば、特開平2−213849号で
は、仮支持体と感光性樹脂層との間にポリビニルアルコ
ール誘導体等からなる中間層を設けた転写材料が開示さ
れている。しかし、この転写材料は仮支持体との剥離
性、溶解特性の改良を目的としたものであり、基体上に
凹凸がある場合の転写性能に関しては何等考慮されてい
ない。
【0005】また、特開昭63−309946号には、
被転写体である基体若しくは転写層、またはこれら両者
の表面上に存在する微少なゴミ、ホコリ等による、転写
層の接着性の低下から生ずる転写不良を防止するため、
圧縮性の一時支持体を使用することが記載されている。
この方法は、室温では非粘着性の感光性樹脂層を、上記
のように微少な凹凸しか存在しない基体上に転写するよ
うな場合には十分な改良効果が認められるが、転写しよ
うとする感光性樹脂層の膜厚と同等程度の凹凸を有する
基体上に転写するような場合には、気泡がとじ込められ
る結果となり、特に、複数の感光性樹脂層を用いて多色
のフィルターを形成するような場合には十分な効果を得
ることができなかった。
【0006】さらに、特開平5−80503号等では、
仮支持体と感光性樹脂層との間に熱可塑性樹脂を主成分
とするクッション層を設けて、転写時の密着の際に、基
体上の凹凸の裾部や凹凸間等にとじ込められやすい気泡
を効果的に排除し、転写性を向上しようとする技術が提
案されている。この技術により、上記のような転写不良
の生じ易い凹凸部においても十分な接着性を確保するこ
とができるようになり、高品質な製品を安定して製造す
ることが可能となった。
【0007】近年では、特に、液晶ディスプレイ等の分
野における技術の進歩・発展が目覚しく、これまで主流
であった透過型の液晶ディスプレイから反射型の液晶デ
ィスプレイに移行されつつある状況にあり、このディス
プレイに用いるカラーフィルターも反射型専用のものが
盛んに開発されている。
【0008】しかし、これまでの透過型ディスプレイに
使用していたカラーフィルターは、反射型ディスプレイ
用として用いるには各色の着色濃度が高いことから、そ
のまま透過型のものを流用することができず、各色
(B,G,R)の着色剤の添加量を減じた反射型専用の
カラーフィルターの開発がなされてきている。上述のよ
うに着色濃度を低くして反射型用とするために、着色層
中の着色剤として使用する顔料等の含有量を減じ、その
分樹脂成分を増加したことにより、転写材料の着色層、
即ち、仮支持体上に設けられた感光性樹脂層の膜強度が
低下する原因となっていた。この膜強度の低下により、
被転写体である基体上に加圧転写する段階で、仮支持体
上に一定厚で設けられた感光性樹脂層の膜厚を維持する
ことができず、均一な膜厚の着色層からなる画像、即
ち、一定の濃度の着色層で構成された、濃度及び色調の
再現性に優れた画像を得ることができなかった。さら
に、現像処理工程においては、現像液中で用いられるブ
ラシ等により傷等が発生し、形成する画像の高品質化に
対する障害となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、仮支
持体上に塗設された感光性樹脂層を被転写体である基体
上に加圧転写する際に、その感光性樹脂層の膜厚低下を
伴うことなく、基体上に一定膜厚の均一な感光性樹脂層
を形成することができ、かつ現像時におけるブラシ傷の
発生のない、高品質な感光性転写材料を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記従来
の問題点に鑑み、感光性転写材料の仮支持体上に設けた
感光性樹脂層を構成する各構成成分に着目し、鋭意検討
を重ねた結果、感光性樹脂層に体質顔料を含有させるこ
とにより該感光性樹脂層の膜強度を向上させることがで
きることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、
前記目的は、以下の本発明の感光性転写材料および画像
形成方法により達成される。 <1> 仮支持体上に、熱可塑性樹脂層、中間層および
感光性樹脂層をこの順に積層してなる感光性転写材料に
おいて、前記感光性樹脂層が、体質顔料を含有してなる
層であることを特徴とする感光性転写材料。
【0011】<2> 前記体質顔料が、シリカ、酸化亜
鉛であることを特徴とする上記<1>に記載の感光性転
写材料。
【0012】<3> 前記体質顔料が、感光性樹脂層の
全固形分の3〜50重量%の範囲で含有されていること
を特徴とする上記<1>または<2>に記載の感光性転
写材料。
【0013】<4> 前記感光性樹脂層に、さらに着色
剤が含有されていることを特徴とする上記<1>〜<3
>のいずれか1つに記載の感光性転写材料。
【0014】<5> 仮支持体と熱可塑性樹脂層との間
の接着力が最も小さいことを特徴とする上記<1>〜<
4>のいずれか1つに記載の感光性転写材料。
【0015】<6> 前記中間層が、酸素透過性の極め
て低い層であることを特徴とする上記<1>〜<5>の
いずれか1つに記載の感光性転写材料。
【0016】<7> 前記中間層が、ポリビニルピロリ
ドンを中間層の全固形分の1〜75重量%の範囲で含有
する層であることを特徴とする上記<1>〜<6>のい
ずれか1つに記載の感光性転写材料。
【0017】<8> 仮支持体上に感光性樹脂層、中間
層および感光性樹脂層をこの順に設けた感光性転写材料
を、前記感光性樹脂層面で永久支持体と密着させ、前記
仮支持体を熱可塑性樹脂層との界面で剥離除去した後、
前記熱可塑性樹脂層及び中間層を通して感光性樹脂層を
露光し、さらに現像することにより前記永久支持体上に
画像を形成する画像形成方法において、前記感光性転写
材料が、上記<1>〜<7>のいずれか1つに記載の感
光性転写材料であることを特徴とする画像形成方法。
【0018】<9> 前記感光性樹脂層が所望の色に着
色された請求項1ないし7のいずれか1つの感光性転写
材料を用い、上記<8>に記載の画像形成工程を2回以
上繰り返して永久支持体上に多色の画像を形成すること
を特徴とする画像形成方法。
【0019】<10> 仮支持体上に感光性樹脂層、中
間層および感光性樹脂層をこの順に設けた感光性転写材
料を、前記感光性樹脂層面で中間被転写体用基体と密着
させ、前記仮支持体を熱可塑性樹脂層との界面で剥離
し、前記熱可塑性樹脂層及び中間層を通して感光性樹脂
層を露光、かつ現像した後、前記基体上に形成された画
像をさらに永久支持体上に転写して画像形成する画像形
成方法において、前記感光性転写材料が、上記<1>〜
<7>のいずれか1つに記載の感光性転写材料であり、
かつ前記中間被転写体用基体が、表面平滑性に優る基板
であることを特徴とする画像形成方法。
【0020】<11> 前記感光性樹脂層が所望の色に
着色された請求項1ないし7のいずれか1つの感光性転
写材料を用い、上記<10>に記載の画像形成工程を2
回以上繰り返して永久支持体上に多色の画像を形成する
ことを特徴とする画像形成方法。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の感光性転写材料は、仮支
持体上に、熱可塑性樹脂層、中間層および感光性樹脂層
をこの順に積層し、さらに最外層である前記感光性樹脂
層上に、外部からの汚染や損傷等から保護する目的で薄
膜なカバーフィルムを設けてあってもよい感光性転写材
料である。
【0022】本発明の感光性転写材料の1例としては、
例えば、カラーフィルターの製造の際、フィルターの支
持体となる基体上に着色層を形成する場合に用いるフィ
ルム状の感光性の材料であって、仮支持体上に所望の色
相に着色された感光性樹脂層を有し、基体上にこの感光
性樹脂層を転写して着色層を形成する感光性の転写材料
である。従って、カラーフィルターとする場合には、3
原色(B,G,R)および黒色(BL)にそれぞれ着色
された複数の感光性転写材料を用いて構成される。ま
た、他の例として、感光性樹脂層中に着色剤を用いずに
透明の感光性樹脂層を形成し、基体や別の層上に透明の
樹脂層を設けることもできる感光性の転写材料である。
以下、感光性転写材料の各構成層およびこれらに含まれ
る構成成分、支持体等について説明する。
【0023】まず、本発明の効果を奏する感光性樹脂層
について詳述する。本発明に係る感光性樹脂層は、少な
くとも温度150℃以下で軟化若しくは粘着性を有する
熱可塑性の樹脂層であることが好ましく、光照射すると
感光して硬化し、かつ未照射部はアルカリ溶液に対して
易溶性な、高いレジスト性を有する必要がある。上記感
光性樹脂層には、例えば、特願平2−82262号に記
載の感光性樹脂が全て使用可能である。具体的には、ネ
ガ型ジアゾ樹脂とバインダーとからなる感光性樹脂、光
重合性樹脂組成物、アジド化合物とバインダーとからな
る感光性樹脂組成物または桂皮酸型感光性樹脂組成物等
が挙げられる。中でも、光重合性樹脂組成物が好まし
く、本発明に係る感光性樹脂層としては、少なくとも、
バインダーとしての樹脂、重合性モノマーおよび重合開
始剤を含有して構成される光重合性樹脂組成物からなる
樹脂層であることがより好ましい。この感光性樹脂層
は、熱可塑性結合剤の添加、或いは相溶性の可塑剤の添
加により改質することができる。
【0024】また、本発明の感光性樹脂層の樹脂として
は、アルカリ水溶液により現像可能なものと、有機溶剤
により現像可能なものが知られているが、公害防止、労
働安全性の確保の観点からアルカリ水溶液により現像可
能なものが好ましい。
【0025】上記樹脂のうち、本発明に係る光感光性樹
脂層のバインダーに用いる樹脂としては、(メタ)アク
リル酸と(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体、ス
チレン/無水マレイン酸の共重合体またはスチレン/無
水マレイン酸共重合体とアルコール類との反応物等が挙
げられ、中でも、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリ
ル酸エステルとの共重合体等が好ましい。
【0026】本発明に係る感光性樹脂層に含有する上記
樹脂の含有量としては、感光性樹脂層の全固形分の20
〜60重量%含有することが好ましく、30〜55重量
%含有することがより好ましい。20重量%未満では、
塗布時の膜形成が困難となり、60重量%を超えるとシ
リカ等の添加量が制限されるため、本発明の目的を達成
することが困難となるため好ましくない。
【0027】本発明の感光性転写材料の感光性樹脂層に
は、体質顔料を含有させる。上記体質顔料としては、例
えば、シリカ、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸バリウ
ム、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、ステアリン酸
カルシウム等が挙げられ、中でも、シリカ、酸化亜鉛が
好ましい。シリカの具体例としては、R−972,#2
00(日本アエロジル社製)、シーホスターKE(日本
触媒化学工業(株)製)、スノーテックス(商品名:メ
タノールシリカゾル,MA−ST−M,IPA−ST,
MEK−ST;日産化学工業(株)製)等の市販品を好
適に挙げることができる。酸化亜鉛の具体例としては、
ZnO−100、ZnO−200(住友セメント(株)
製)等の市販品を好適に挙げることができる。
【0028】一般に、後述する顔料等の着色剤を樹脂層
中に用いると膜強度を高めることができるが、本発明で
用いる顔料等の着色剤は所望の着色濃度を得ることを目
的とするものであり、一定の範囲内でしか用いることが
できない。しかし、上記のような無色透明の体質顔料を
感光性樹脂層を構成する樹脂成分の一部に代えて添加す
ることにより、色相の濃度やその透明性に影響を与える
ことなく感光性樹脂層の膜強度を向上させることができ
る。
【0029】特に、ラミネートローラ等のローラ圧着式
の装置を用いて被転写体上に感光性樹脂層を加圧転写す
るような場合には、転写時のローラ圧着により膜中の樹
脂成分が後端部に向かって押し寄せられ、転写後の感光
性樹脂層(着色層)の膜厚が、転写前の仮支持体上に形
成された膜厚よりも薄くなってしまう傾向にあり、均一
な膜厚の層、或いは、均一な着色濃度を得ることができ
ないことから、転写前の仮支持体上に感光性樹脂層を形
成する段階で予め低下する樹脂量分を考慮しておく必要
があったが、上記のように膜強度を高めることで転写時
に膜厚の低下を招くことなく、所望の膜厚の層を容易に
得ることができる。また、現像処理過程で用いられるブ
ラシ等により発生する傷等も防止することができ、本発
明の感光性転写材料を用いることにより一定の濃度を有
する高品質な画像を形成することができる。
【0030】上記体質顔料の粒径は、0.01〜0.5
μmが好ましく、0.02〜0.4μmがより好まし
い。0.01μm未満では、分散安定性が悪くなり十分
な硬膜効果が得られず、0.5μmを超えると感光性樹
脂層表面の凹凸が大きくなるため好ましくない。
【0031】上記体質顔料の添加量としては、感光性樹
脂層の全固形分の3〜50重量%の範囲が好ましく、4
〜40重量%がより好ましいが、5〜30重量%が最も
好ましい。さらに、体質顔料の添加量は、上記数値範囲
のいずれかの下限値または後述の実施例で採用した体質
顔料の添加量のいずれかの値を下限とし、上記数値範囲
のいずれかの上限値または後述の実施例で採用した体質
顔料の添加量のいずれかの値を上限とする数値範囲も好
ましい。上記体質顔料の添加量が、3重量%未満では十
分な膜強度を得ることができず、転写時における膜厚低
下や現像時のブラシ傷を防止することができず、50重
量%を超えると転写時に気泡が入りやすくなり、感光性
樹脂層の透明性が低下するため好ましくない。
【0032】上記体質顔料は、適当な分散剤に均一に分
散した状態で使用することが、均一な膜表面の硬度を得
る点で好ましい。上記体質顔料を分散する場合に用いる
分散剤としては、例えば、ソルスパース3000,90
00,17000,20000,27000(ゼネカ
(株)製)、アジスパーPB−711,PN−411,
PA−111(味の素(株)製)、EFKA−766,
5244,71,65,64,63,44(エフカケミ
カルズ社製)等が挙げられ、中でも、ソルスパース20
000が好ましい。上記分散剤の使用量としては、体質
顔料100重量部に対して0.5〜100重量部の範囲
で用いることが分散性のよい分散溶液とする点で好まし
い。
【0033】また、上記の分散溶液中に、必要に応じて
各種界面活性剤を使用することにより、分散安定性を向
上させることができる。各種界面活性剤としては、例え
ば、アルキルナフタレンスルホン酸塩、リン酸エステル
塩に代表されるアニオン系界面活性剤、アミン塩に代表
されるカチオン系界面活性剤、アミノカルボン酸、ベタ
イン型に代表される両性界面活性剤が挙げられる。
【0034】さらに、本発明の感光性転写材料の感光性
樹脂層には、有機顔料若しくは無機顔料、または染料等
の着色剤を含有させることができる。上記着色剤として
は、例えば、オーラミン(C.I.41000)、ファ
ット・ブラックHB(C.I.26150)、モノライ
ト・ファースト・ブラックB(C.I.ピグメント・ブ
ラック1)、カーボン、C.I.ピグメント・グリーン
7、C.I.ピグメント・グリーン36、C.I.ピグ
メント・ブラウン23、C.I.ピグメント・ブラウン
25、C.I.ピグメント・ブラウン26、ピグメント
・ブラック7、
【0035】パーマネント・カーミンFBB(C.I.
ピグメント・レッド146)、パーマネント・ルビーF
BH(C.I.ピグメント・レッド11)、ファステル
・ピンクBスプラ(C.I.ピグメント・レッド8
1)、C.I.ピグメント・レッド97、C.I.ピグ
メント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド1
49、C.I.ピグメント・レッド168、C.I.ピ
グメント・レッド177、C.I.ピグメント・レッド
180、C.I.ピグメント・レッド192、C.I.
ピグメント・レッド215、C.I.ピグメント・レッ
ド123、C.I.ピグメント・レッド213、C.
I.ピグメント・レッド217、C.I.ピグメント・
レッド220、C.I.ピグメント・レッド223、
C.I.ピグメント・レッド224、C.I.ピグメン
ト・レッド226、C.I.ピグメント・レッド22
7、C.I.ピグメント・レッド228、C.I.ピグ
メント・レッド240、C.I.ピグメント・レッド4
8、C.I.ピグメント・レッド1、C.I.ピグメン
ト・レッド209、
【0036】モノライト・イエローGT(C.I.ピグ
メントイエロー12)、パーマネント・イエローGR
(C.I.ピグメント・イエロー17)、パーマネント
・イエローHR(C.I.ピグメント・イエロー8
3)、C.I.ピグメント・イエロー20、C.I.ピ
グメント・イエロー24、C.I.ピグメント・イエロ
ー83、C.I.ピグメント・イエロー86、C.I.
ピグメント・イエロー93、C.I.ピグメント・イエ
ロー109、C.I.ピグメント・イエロー110、
C.I.ピグメント・イエロー117、C.I.ピグメ
ント・イエロー125、C.I.ピグメント・イエロー
137、C.I.ピグメント・イエロー138、C.
I.ピグメント・イエロー139、C.I.ピグメント
・イエロー147、C.I.ピグメント・イエロー14
8、C.I.ピグメント・イエロー153、C.I.ピ
グメント・イエロー154、C.I.ピグメント・イエ
ロー166、C.I.ピグメント・イエロー168、
C.I.ピグメント・イエロー185、
【0037】C.I.ピグメント・オレンジ36、C.
I.ピグメント・オレンジ43、C.I.ピグメント・
オレンジ51、C.I.ピグメント・オレンジ55、
C.I.ピグメント・オレンジ59、C.I.ピグメン
ト・オレンジ61、
【0038】ホスターバームレッドESB(C.I.ピ
グメント・バイオレット19)、モナストラル・ファー
スト・ブルー(C.I.ピグメント・ブルー15)、
C.I.ピグメント・バイオレット19、C.I.ピグ
メント・バイオレット23、C.I.ピグメント・バイ
オレット29、C.I.ピグメント・バイオレット3
0、C.I.ピグメント・バイオレット37、C.I.
ピグメント・バイオレット40、C.I.ピグメント・
バイオレット50、
【0039】ビクトリア・ピュアーブルーBO(C.
I.42595)、C.I.ピグメント・ブルー15:
1、C.I.ピグメント・ブルー15:4、C.I.ピ
グメント・ブルー15:6、C.I.ピグメント・ブル
ー22、C.I.ピグメント・ブルー60、C.I.ピ
グメント・ブルー64、等を挙げることができる。
【0040】上記のような着色剤を用いる場合、顔料ま
たは染料の粒径は、1μm以下であることが好ましく、
0.5μm以下であることがより好ましいが、0.1μ
m以下であることが最も好ましい。感光性樹脂層は薄膜
な層であるため、顔料等の粒径が上記の範囲にない場合
には、樹脂層中に均一に分散することができず、高品質
なカラーフィルターを製造することが困難となるため好
ましくない。
【0041】本発明の感光性転写材料の感光性樹脂層に
は、上記顔料または染料等の着色剤が感光性樹脂層の固
形分の30%以下の範囲で含有されていればよく、上記
着色剤の含有量が30%以下の場合に、特に本発明の効
果が有効に働くのである。
【0042】本発明における感光性樹脂層は、顔料等の
着色剤を用いずに無色透明な感光性樹脂層を形成しても
よい。この透明感光性樹脂層を用いて、例えば、既に基
体上に転写、露光、現像等の過程を経て形成された画像
パターン上等に、上記透明の感光性樹脂層を転写して全
体を被覆するオーバーコート層や各画素上に柱状の層を
複数層設けてスペース材として用いることもできる。こ
れらのように顔料等の着色剤を含まない場合には大幅な
膜強度の低下を生じやすくなることが考えられ、ローラ
圧着等により加熱転写する場合には、これに起因して転
写する層の膜厚の低下が起こりやすくなるが、このよう
な場合にも本発明の感光性転写材料が有用となる。
【0043】感光性樹脂層に用いる重合性モノマーとし
ては、特開昭60−258539号に記載の(メタ)ア
クリル酸エステル、ウレタン(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸アミド、アリル化合物、ビニルエス
テル等が挙げられ、中でも、(メタ)アクリル酸エステ
ルを好適に使用することができる。
【0044】上記重合性モノマーは、感光性樹脂層の全
固形分の10〜60重量%の範囲で使用することが好ま
しく、20〜50重量部の範囲で用いることがより好ま
しい。
【0045】感光性樹脂層に用いる重合開始剤として
は、約300〜500nmの範囲に、少なくとも約50
の分子吸光係数を有する成分を、少なくとも1種含有し
ていることが好ましい。例えば、特開平2−48664
号、特開平1−152449号、特開平2−15335
3号に記載の芳香族ケトン類、ロフィン2量体、ベンゾ
イン、ベンゾインエーテル類、ポリハロゲン類、および
これらの2種以上の組み合わせ等が挙げられる。中で
も、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン
と2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイ
ミダゾール2量体の組み合わせ、4−〔p−N,N−ジ
(エトキシカルボニルメチル)−2,6−ジ(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン〕が好ましい。
【0046】上記重合開始剤は、重合性モノマーの使用
量に対して、0.1〜20重量%の範囲で使用すること
が好ましく、0.5〜10重量部の範囲で用いることが
より好ましい。
【0047】感光性樹脂層の膜厚は、0.5〜10μm
の範囲が好ましく、1〜6μmの範囲がより好ましい。
感光性樹脂層の膜厚が0.5μm未満では塗布時にピン
ホールが発生しやすくなり、製造適性上好ましくなく、
10μmを超えると現像時に未露光部を除去するのに時
間を要することになり好ましくない。
【0048】次に、仮支持体上の第一層目に設ける熱可
塑性樹脂層について、詳述する。熱可塑性樹脂層の構成
に用いる熱可塑性樹脂としては、転写後のアルカリ現像
を可能とし、或いは、転写時の転写条件によっては上記
樹脂が周囲にはみ出して被転写体である基体を汚染して
しまうような場合に除去処理を可能とする観点から、ア
ルカリ性水溶液に可溶な樹脂である必要がある。さら
に、この熱可塑性樹脂層は、被転写体である基体に転写
する際、基体上に存在する凹凸に起因して発生する転写
不良を防止するクッション材としての役割を担うもので
あるため、加熱密着時に基体上の凹凸に応じて変形しう
る性質を有している必要がある。
【0049】従って、熱可塑性樹脂層を構成する樹脂と
しては、実質的な軟化点が80℃以下であることが好ま
しい。軟化点が80℃以下のアルカリ可溶性の熱可塑性
樹脂としては、エチレンとアクリル酸エステル共重合体
とのケン化物、スチレンと(メタ)アクリル酸エステル
共重合体とのケン化物、ビニルトルエンと(メタ)アク
リル酸エステル共重合体とのケン化物、ポリ(メタ)ア
クリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ブチルと酢酸ビ
ニル等との(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のケ
ン化物、等より選ばれる少なくとも1種であることが好
ましいが、さらに「プラスチック性能便覧」(日本プラ
スチック工業連盟、全日本プラスチック成形工業連合会
編著、工業調査会発行、1968年10月25日発行)
に記載の軟化点が約80℃以下の有機高分子のうち、ア
ルカリ水溶液に可溶なものを使用することもできる。
【0050】また、軟化点80℃以上の有機高分子物質
であっても、その有機高分子物質中に該有機高分子物質
と相溶性のある各種可塑剤を添加することにより、実質
的な軟化点を80℃以下に下げて使用することもでき
る。可塑剤としては、例えば、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ジオクチルフタレート、
ジヘプチルフタレート、ジブチルフタレート、トリクレ
ジルフォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェー
トビフェニルジフェニルフォスフェート等を挙げること
ができる。
【0051】さらに、これらの有機高分子物質を用いる
場合、後述の仮支持体との接着力を調節する目的で、実
質的な軟化点が80℃を越えない範囲で各種ポリマーや
過冷却物質、密着改良剤または界面活性剤、離型剤等を
加えることができる。
【0052】本発明の感光性転写材料は、仮支持体上に
熱可塑性樹脂層、後述の中間層、および感光性樹脂層を
順次積層して構成されるが、特に、熱可塑性樹脂層と仮
支持体との間の接着強度が、他の層間における接着強度
よりも小さいことが必要であり、これにより転写後の不
要となった仮支持体を容易に、かつ熱可塑性樹脂層表面
を破壊することなく除去することができる。従って、仮
支持体除去後の感光性樹脂層への露光を均一に行うこと
ができる。
【0053】熱可塑性樹脂層の膜厚は、6〜100μm
の範囲が好ましく、6〜50μmの範囲がより好まし
い。熱可塑性樹脂層の膜厚が6μm未満では、1μm以
上の基体上の凹凸を完全に吸収することが不可能であ
り、100μmを超えると現像性、製造適性が悪くなる
ため好ましくない。
【0054】露光後の現像や不要な樹脂部分の除去の際
に、前述の感光性樹脂層および熱可塑性樹脂層の溶解に
用いるアルカリ性水溶液としては、アルカリ性物質の希
薄水溶液が好ましく、さらに水混和性のある有機溶剤を
少量添加したものも好適に使用することができる。上記
アルカリ性物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属水酸化物類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩
類、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等のアルカリ金
属ケイ酸塩類、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリ
ウム等のアルカリ金属メタケイ酸塩類、トリエタノール
アミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、
モルホリン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等
のテトラアルキルアンモンニウムヒドロキシド類または
燐酸三ナトリウム等が挙げられる。
【0055】アルカリ水溶液は、アルカリ性物質の濃度
が0.01〜30重量%の範囲のものが好ましく、さら
にpHが8〜14の範囲にあるものが好ましい。
【0056】水混和性を有する有機溶剤としては、メタ
ノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノ
ール、ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエ
ーテル、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクトン、γ−
ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、乳酸エチル、
乳酸メチル、ε−カプロラクタム、N−メチルピロリド
ンが挙げられる。水混和性を有する有機溶剤の添加量
は、0.1〜30重量%の範囲であることが好ましい。
【0057】また、アルカリ水溶液には、公知の種々の
界面活性剤を添加することができる。界面活性剤は、
0.01〜10重量%の範囲で使用することが好まし
い。
【0058】現像に用いるアルカリ現像液は、容器に入
れて現像浴として用いてもよいし、噴霧して用いてもよ
い。現像時、感光性樹脂層の未硬化部分を溶解除去する
際、溶解性を高めるために、現像液中で層表面を回転ブ
ラシや湿潤スポンジ等で擦る等の方法を組み合わせるこ
とができる。現像温度は、通常、室温付近から40℃が
好ましい。また、現像処理した後に、水洗処理する工程
を入れることもできる。
【0059】本発明の感光性転写材料では、前述の感光
性樹脂層と熱可塑性樹脂との間に、中間層を設けること
ができる。感光性樹脂層および熱可塑性樹脂には有機溶
剤を用いるため、この中間層を設けることにより両層が
互いに混ざり合うのを防止することができる。この中間
層としては、水またはアルカリ水溶液に分散または溶解
するものであればよく、低い酸素透過性を有するものが
好ましい。中間層は、公知のものを使用することがで
き、例えば、特開昭46−2121号や特公昭56−4
0824号に記載のポリビニルエーテル/無水マレイン
酸重合体、カルボキシアルキルセルロースの水溶性塩、
水溶性セルロースエーテル類、カルボキシアルキル澱粉
の水溶性塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、各種のポリアクリルアミド類、各種水溶性ポリア
ミド、ポリアクリル酸の水溶性塩、ゼラチン、エチレン
オキサイド重合体、各種澱粉およびその類似物からなる
群の水溶性塩、スチレン/マレイン酸の共重合体、マレ
イネート樹脂、及びこれらを2種以上組み合わせたもの
が挙げられる。中でも、ポリビニルアルコールとポリビ
ニルピロリドンとを組み合わせたものが特に好ましい。
【0060】さらに、上記ポリビニルアルコールは、鹸
化率が80%以上であるものが好ましい。上記ポリビニ
ルピロリドンは、その含有量が中間層の固形体積当り1
〜75%のものが好ましく、1〜60%のものがより好
ましいが、10〜50%のものが最も好ましい。1%未
満では感光性樹脂層との十分な密着性が得られず、75
%を越えると酸素遮断能が低下するため好ましくない。
【0061】中間層の酸素遮断能が低下すると、感光性
樹脂層に対する露光時における光量をアップしたり、露
光時間を長くする必要が生ずることになるばかりか、解
像度も低下させてしまうため、酸素透過率が小さいこと
が好ましい。
【0062】上記中間層は薄膜であり、その膜厚は約
0.1〜5μmの範囲が好ましく、0.5〜2μmの範
囲がより好ましい。約0.1μm未満の場合、酸素透過
性が高すぎてしまい、約5μmを越えると現像時や中間
層除去時に長時間を要するため好ましくない。
【0063】上記各層を塗設する仮支持体としては、熱
可塑性樹脂層と、転写に支障とならない程度の剥離性を
有するものであることが好ましく、さらに化学的に、熱
的に安定で、可撓性のものが好ましい。具体的には、テ
フロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン等の薄膜シート若し
くはこれらの積層物が好ましい。
【0064】仮支持体と熱可塑性樹脂層との間に良好な
剥離性を確保するためには、グロー放電等の表面処理は
せず、また、ゼラチン等の下塗層も設けないことが好ま
しい。仮支持体の厚みは、5〜300μmが適当であ
り、20μm〜150μmが好ましい。
【0065】感光性樹脂層上には、保管等の際の汚れや
損傷から保護するためにカバーフィルムを設けることが
好ましい。カバーフィルムは、仮支持体と同一または類
似の材料からなるものであってもよいが、感光性樹脂層
から容易に分離できるものである必要がある。カバーフ
ィルムに用いる材料としては、例えば、シリコーン紙、
ポリオレフィンまたはポリテトラフルオロエチレンシー
ト等が好ましい。中でも、ポリエチレンまたはポリプロ
ピレンフィルムがより好ましい。
【0066】カバーフィルムの厚みは、約5〜100μ
mが好ましく、10〜30μmがより好ましい。
【0067】本発明の感光性転写材料は、上記仮支持体
上に、まず熱可塑性樹脂層用塗布液を塗布、乾燥して熱
可塑性樹脂層を設け、その熱可塑性樹脂層上に、熱可塑
性樹脂層を溶解しない溶剤を用いた中間層用溶液を塗
布、乾燥して中間層を設け、さらにその中間層上に、感
光性樹脂層塗布液を中間層を溶解しない溶剤を用いて塗
布、乾燥して感光性樹脂層を設けることにより形成する
ことができる。または、上記のカバーフィルム上に感光
性樹脂層を設け、一方、仮支持体上に熱可塑性樹脂層と
中間層とを設け、それぞれを中間層と感光性樹脂層とが
接するように貼り合わせることにより、或いは、上記カ
バーフィルム上に感光性樹脂層と中間層とを設け、一
方、仮支持体上に熱可塑性樹脂層を設け、それぞれを上
記同様、中間層と感光性樹脂層とが接するように貼り合
わせることにより、製造することができる。
【0068】上記のようにして形成された感光性転写材
料を被転写体である基体上に密着させ、仮支持体を剥離
する過程では、仮支持体や基体等が帯電し、周囲のゴミ
等を引き寄せ、剥離後の樹脂層上にゴミ等が付着してし
まい、その後の露光過程で未露光部ができ、その部分が
ピンホールを形成する原因となる場合があることから、
帯電を防止する目的で仮支持体の少なくとも一方の表面
に導電性層を設けたり、或いは、導電性を付与した仮支
持体を用いることにより、その表面電気抵抗を1013Ω
以下にまで下げることが好ましい。
【0069】仮支持体を導電性を付与したものとするに
は、仮支持体中に導電性物質を含有させればよい。例え
ば、金属酸化物の微粒子や帯電防止剤を予め練り込んで
おく方法が好ましい。金属酸化物としては、酸化亜鉛、
酸化チタン、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化インジウ
ム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化
モリブデンから選ばれる少なくとも1種の結晶性金属酸
化物、および/または、その複合酸化物の微粒子が挙げ
られる。
【0070】帯電防止剤としては、エレクトロストリッ
パーA(花王(株)製)、エレノンNo19(第一工業
製薬(株)製)等のアルキル燐酸塩系アニオン界面活性
剤、アモーゲンK(第一工業製薬(株)製)等のベタイ
ン系両性界面活性剤、ニツサンノニオンL(日本油脂
(株)製)等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル系非
イオン界面活性剤、エマルゲン106、120、14
7、420、220、905、910(花王(株)製)
やニッサンノニオンE(日本油脂(株)製)等のポリオ
キシエチレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤が
有用である。その他、非イオン界面活性剤としてポリオ
キシエチレンアルキルフェノールエーテル系、多価アル
コール脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン系等のものを用いることができる。
【0071】仮支持体上に導電性層を設ける場合には、
導電性層としては公知のものの中から、適宜選択して用
いることができる。導電性層に用いる導電性物質とし
て、ZnO、TiO2 、SnO2 、Al2 3 、In2
3 、SiO2 、MgO、BaO、MoO3 等から選ば
れる少なくとも1種の結晶性金属酸化物、および/また
は、その複合酸化物の微粒子等が挙げられる。これらを
含有させて用いる方法が湿度環境に影響されない、安定
した導電効果を有する点で好ましい。
【0072】上記の結晶性金属酸化物またはその複合酸
化物の微粒子は、その体積抵抗が107 Ω・cm以下で
あることが好ましく、105 Ω・cm以下であることが
より好ましい。また、その粒子径は、0.01〜0.7
μmの範囲が好ましく、0.02〜0.5μmの範囲で
あることがより好ましい。
【0073】上記結晶性金属酸化物およびその複合酸化
物の微粒子の製造方法は、特開昭56−143430号
に詳細に記載されている。即ち、第1に金属酸化物微粒
子を焼成により作製し、導電性を向上させる異種原子の
存在下で熱処理する方法、第2に焼成により金属酸化物
微粒子を製造する際に導電性を向上させるための異種原
子を共存させる方法、第3に焼成により金属微粒子を製
造する際に雰囲気中の酸素濃度を下げて、酸素欠陥を導
入する方法等が記載されている。異種原子を含む具体例
としては、ZnOに対してAl、In等、TiO2 に対
してNb、Ta等、SnO2 に対してSb、Nb、ハロ
ゲン元素等を存在させることが挙げられる。
【0074】異種原子の添加量は、0.01〜30mo
l%の範囲であることが好ましく、0.1〜10mol
%の範囲であることがより好ましい。導電性粒子の使用
量は、0.05〜20g/m2 が好ましく、0.1〜1
0g/m2 がより好ましい。
【0075】本発明の感光性転写材料に設ける導電性層
には、バインダーとして、ゼラチン、セルロースナイト
レート、セルローストリアセテート、セルロースジアセ
テート、セルロースアセテートブチレート、セルロース
アセテートプロピオネート等のセルロースエステル;塩
化ビニリデン、塩化ビニル、スチレン、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、炭素数1〜4のアルキルアクリレー
ト、ビニルピロリドン等を含むホモポリマーまたは共重
合体;可溶性ポリエステル、ポリカーボネート、可溶性
ポリアミド等を使用することができる。
【0076】これらのバインダー中に導電性粒子を分散
する場合、チタン系分散剤またはシラン系分散剤等の分
散液を添加してもよい。また、必要に応じて、バインダ
ー架橋剤等を添加することもできる。
【0077】上記チタン系分散剤としては、例えば、米
国特許4,069,192号、同4,080,353号
等に記載されているチタネート系カップリング剤および
プレンアクト(味の素(株)製)等を挙げることができ
る。シラン系分散剤としては、例えば、ビニルトリクロ
ルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン等が挙げられ、「シランカップリ
ング剤」(信越化学(株)製)として市販されている。
バインダー架橋剤としては、例えば、エポキシ系架橋
剤、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、エ
ポキシ系架橋剤等を挙げることができる。
【0078】本発明の感光性転写材料における導電性層
は、導電性微粒子をバインダー中に分散させて仮支持体
上に塗設したり、または支持体上に下引処理を施した上
に導電性微粒子を付着させることにより設けることがで
きる。
【0079】本発明の感光性転写材料において、導電性
層が仮支持体の感光性樹脂層を塗設した面とは反対の表
面上に設けられる場合、十分な耐傷性を確保するため
に、導電性層上にさらに疎水性重合体層を設けることが
好ましい。この場合、疎水性重合体層は、有機溶剤に溶
解した状態または水性ラテックスの状態で塗布すればよ
く、その塗布量は、乾燥重量にして0.05〜1g/m
2程度が好ましい。疎水性重合体としては、ニトロセル
ロース、セルロースアセテート等のセルロースエステ
ル;塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルアクリレート
等を含むビニル系ポリマー;有機溶剤可溶性ポリアミ
ド、ポリエステル等のポリマーを挙げることができる。
この疎水性重合体層には、すべり性を付与するため、例
えば、特開昭55−79435号に記載の有機カルボン
酸アミド等のすべり剤を使用することができる。また、
必要に応じて、マット剤等を使用することもできる。こ
のような疎水性重合体層を設けても本発明の導電性層の
効果は実質的に影響を受けない。
【0080】また、下塗層を設ける場合には、特開昭5
1−135526号、米国特許3,143,421号、
同3,586,508号、同2,698,235号、同
3,567,452号等に記載の塩化ビニリデン系共重
合体、特開昭51−114120号、米国特許3,61
5,556号等に記載のブタジエン等のジオレフイン系
共重合体、特開昭51−58469号等に記載のグリシ
ジルアクリレートまたはグリシジルメタアクリレート含
有共重合体、特開昭48−24923号等に記載のポリ
アミド・エピクロルヒドリン樹脂、特開昭50−395
36号に記載の無水マレイン酸含有共重合体等を用いる
ことができる。
【0081】本発明においては、特開昭56−8250
4号、特開昭56−143443号、特開昭57−10
4931号、特開昭57−118242号、特開昭58
−62647号、特開昭60−258541号等に記載
の導電性層も必要に応じて用いることができる。
【0082】仮支持体用のフィルムを押し出し形成する
際、導電性物質または導電性層を仮支持体と同一または
異質のプラスチック原料に含有させ、前記フィルムと同
時に押し出し形成した場合には、接着性、耐傷性に優れ
た導電性層を容易に得ることができ、この場合には前記
した疎水性重合体層や下塗層を設ける必要はなく、本発
明の感光性転写材料における導電性付与仮支持体として
は、最も好ましい実施態様である。
【0083】仮支持体上に、導電性層を塗布する場合、
ローラーコート、エアナイフコート、グラビアコート、
バーコート、カーテンコート等の公知の方法により塗布
することができる。十分な帯電防止効果を得るために
は、導電性層または導電性を付与した仮支持体の表面電
気抵抗値を、1013Ω以下とすることが好ましく、10
12Ω以下とすることがより好ましい。
【0084】また、感光性樹脂層の仮支持体との強固な
接着を防止するため、仮支持体面に公知の微粒子を含有
する滑り剤組成物、シリコーン化合物を含有する離型剤
組成物等を塗布することもできる。
【0085】仮支持体の熱可塑性樹脂層を設けない側の
表面に導電性層を設ける場合には、熱可塑性樹脂層と仮
支持体との接着性を向上する目的で、仮支持体に、例え
ば、グロー放電処理、コロナ処理、紫外線照射処理等の
表面処理、フェノール性物質、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、スチレンブタジエンゴム、ゼラチン等の下塗り処理
またはこれらの処理を組み合わせた処理を施すことがで
きる。
【0086】次に、本発明の感光性転写材料を用いた画
像形成方法について説明する。まず、感光性転写材料の
カバーフィルムを取り除き、感光性樹脂層を加圧、加熱
下で被転写体である基体上に貼り合わせる。貼り合わせ
には、従来公知のラミネーター、真空ラミネーター等を
使用することができ、より生産性を高めるためには、オ
ートカツトラミネーターも使用することができる。その
後、仮支持体を剥がし、所定のマスク、熱可塑性樹脂層
および中間層を介して感光性樹脂層を露光し、次いで現
像する。現像は、公知の方法により行うことができ、溶
剤若しくは水性の現像液、特に、アルカリ水溶液等を用
いて、露光後の基体を浸漬するか、スプレー等により噴
霧し、さらにブラシ等で擦ったり、或いは、超音波を照
射しながら処理することで行われる。異なる色に着色し
た感光性樹脂層を有する、複数の感光性転写材料を用
い、この工程を複数回繰り返すことにより多色の画像を
形成することができる。
【0087】また、転写は、永久支持体に転写する前過
程で一時的に転写するための基体、即ち、中間被転写体
用基体を用いて、2回以上転写工程を繰り返した後に、
最終支持体上に転写するような複数転写を経て画像を形
成してもよい。
【0088】即ち、感光性転写材料のカバーフィルムを
取り除き、感光性樹脂層を加圧、加熱下で被転写体であ
る中間被転写体上に貼り合わせる。上記同様、貼り合わ
せには従来公知のラミネーター、真空ラミネーター等を
使用することができ、より生産性を高めるためには、オ
ートカツトラミネーターも使用することができる。その
後、仮支持体を剥がし、所定のマスク、熱可塑性樹脂層
および中間層を介して感光性樹脂層を露光し、次いで現
像する。現像は、公知の方法により行うことができ、上
記と同様にアルカリ水溶液等を用いて、露光後の基体を
浸漬するか、スプレー等により噴霧し、さらにブラシ等
で擦ったり、或いは、超音波を照射しながら処理するこ
とで行われる。転写回数が2回の場合、その後、最終支
持体上に転写して画像が形成される。ここで、異なる色
に着色した感光性樹脂層を有する、複数の感光性転写材
料を用い、上記工程を複数回繰り返して同一の最終支持
体上に転写することにより、表面平滑性に優れた多色の
画像を形成することができる。
【0089】上記の中間被転写体用基体としては、特
に、平滑性の高い板状のものを用いることが好ましい。
このような基体を用いると、転写された感光性樹脂層は
基体に密着するため、形成された画像パターンの中間被
転写体用基体に接した面の表面はその中間被転写体表面
と同等の優れた平滑性を有し、この画像パターンを更に
永久支持体上に転写すれば、極めて表面平滑性の高い画
素パターンを得ることができる。特に、表面の平滑性に
対する要求の厳しいカラーフイルター等の作製において
有用である。
【0090】さらに、上記中間被転写体用基体上に、最
終的な画素パターンの保護層となる層を予め設けておく
こともできる。即ち、平滑性の高い、板状の中間被転写
体用基体上に保護層を設け、この保護層上に本発明の感
光性転写材料の感光性樹脂層を転写し、露光、現像し、
その後さらに最終の支持体上に転写して、前記中間被転
写体用基体を前記保護層との界面で剥離することによ
り、画素パターン上に所望の保護層を形成することがで
きる。
【0091】上記保護層に用いる素材としては、本発明
の感光性転写材料の感光性樹脂層と密着させた時に良好
な接着性を有し、かつ現像液等のアルカリ溶液に対して
耐性を有する必要がある。具体的には、特開平3−28
2404に記載の接着層の素材の中から、耐衝撃、耐薬
品、耐溶剤性等の、保護層として必要な性能を有するも
のを適宜選択して用いることができ、或いは、特願平4
−60668に記載のアルカリ可溶性の化合物を好適に
用いることができる。後者の場合、中間被転写体用基体
上に印刷、塗布、転写等の方法により保護層膜を形成
し、この層上に上記方法で画素パターンを形成する。こ
のとき、画素パターンは保護層と十分に密着し、時には
保護層内部に埋め込まれ、この画素パターンを最終支持
体に転写することにより、優れた平滑性を有する保護層
を持った画素パターンの画像を得ることができる。
【0092】上記中間被転写体用基体としては、表面研
磨したアルミ板・ステンレス板等を挙げることができ
る。これらの厚みは、約0.1〜10mmが好ましく、
特に約0.1〜1mmが好ましい。この板状の基板上に
保護層を設ける場合、その保護層の膜厚としては、約1
0μm以下が好ましく、約5μm以下がより好ましい
が、約3μm以下が最も好ましい。約10μmを越える
と、画像が形成された保護層を永久支持体に転写する際
に画素が動き、画像が乱れることがあるので好ましくな
い。
【0093】本発明の感光性転写材料の主な用途として
は、プリント配線基板の作成の他、多色画像、特に、液
晶デイスプレー用等のカラーフイルターの作成やカラー
フイルターの保護層、柱状のスペーサーの作成等に有用
である。プリント配線基板の作成には、基体として公知
の銅張り積層板が用いられ、カラーフイルターの作成に
は、基体として公知のガラス板、表面に酸化珪素被膜を
形成したソーダガラス板などが用いられる。
【0094】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらによって制限されるものではな
い。尚、以下実施例中の「部」及び「%」は、それぞれ
「重量部」、「重量%」を表す。
【0095】(実施例1)厚さ100μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム仮支持体上に、下記組成から
なる塗布液H1を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が20μm
の熱可塑性樹脂層を設けた。
【0096】 <熱可塑性樹脂層用塗布液H1> ・メチルメタクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート/ベンジルメタク リレート/メタクリル酸共重合体 (共重合組成比(モル比)=55/28.8/11.7/4.5、 重量平均分子量=90000) ・・・・15部 ・ポリプロピレングリコールジアクリレート ・・・・ 6.5部 (平均分子量=822) ・テトレエチレングリコールジメタクリレート ・・・・ 1.5部 ・p−トルエンスルホンアミド ・・・・ 0.5部 ・ベンゾフェノン ・・・・ 1.0部 ・メチルエチルケトン ・・・・30部
【0097】次に、上記熱可塑性樹脂層上に、下記組成
からなる塗布液B1を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が1.
6μm厚の中間層を設けた。 <中間層用塗布液B1> ・ポリビニルアルコール ・・・130部 (PVA205(鹸化率=80%);クラレ(株)製) ・ポリビニルピロリドン (PVP、K−90;GAFコーポレーション社製) ・・・・60部 ・フッ素系界面活性剤 ・・・・10部 (旭硝子(株)社製サーフロンS−131) ・蒸留水 ・・3350部
【0098】<シリカ分散液の調製>下記組成の混合物
をモーターミルM−50(アイガー社製)に直径0.6
5mmのジルコニアビーズを用いて周速9m/sで1時
間分散し、シリカ分散液を調製した。このときの粘度は
3.9cpであり分散性は良好であった。 ・R−972(日本アエロジル社製) ・・・・10部 ・ソルスパース20000(ゼネガ社製) ・・・・ 2部 ・1−メトキシ−2−プロピルアセテート ・・・・88部
【0099】前記の熱可塑性樹脂層および中間層を形成
した仮支持体を4枚用意し、これらの仮支持体上に下記
表1の組成からなる、赤色(Red層用)、青色(Bl
ue層用)、緑色(Green層用)及び黒色(Bla
ck層用)の4色の感光性樹脂層用塗布液を、それぞれ
異なる仮支持体上に塗布し、乾燥させ、その乾燥膜厚が
2μmの感光性樹脂層を形成した。
【0100】
【表1】
【0101】さらに、上記4枚のそれぞれの感光性樹脂
層上に、ポリプロピレン(厚さ12μm)のカバーフィ
ルムを圧着貼付して設け、赤色、青色、緑色および黒色
の4枚の単色感光性転写材料を作製した。
【0102】これらの感光性転写材料を用いて、以下の
方法によりカラーフイルターを作製した。まず、赤色感
光性転写材料のカバーフィルムを剥離し、感光性樹脂層
面を透明ガラス基板(厚さ1.1mm)上に、ラミネー
ター(装置名:VP−II,大成ラミネータ(株)製)を
用いて、0.8kg/cm2 、130℃の加圧加熱条件
下で貼り合わせた。その後、仮支持体を熱可塑性樹脂層
から剥離し、仮支持体を除去した。
【0103】次に、上記熱可塑性樹脂層上に所定のフォ
トマスクを配置し、このフォトマスクを介して露光し、
その後、1%トリエタノールアミン水溶液を用いて熱可
塑性樹脂層および中間層を溶解除去した。この際、感光
性樹脂層は、実質現像されていなかった。次いで、1%
炭酸ナトリウム水溶液を用いて感光性樹脂層を現像し、
不要部を除去し、ガラス基板上に赤色の画素パターンを
形成した。
【0104】さらに、この赤色画素パターンが形成され
たガラス基板上に、緑色感光性転写材料を上記と同様に
して貼り合わせ、剥離、露光、現像を行ない、緑色の画
素パターンを形成した。
【0105】赤色および緑色の画素パターンを形成した
ガラス基板上に、同様な工程を繰り返して、さらに青
色、黒色の画素パターンを積層して形成し、カラーフィ
ルターAを作製した。
【0106】(実施例2)実施例1で用いた表1の組成
からなる4色の感光性樹脂層用塗布液に代えて、下記表
2の組成からなる4色の感光性樹脂層用塗布液を用いた
以外、実施例1と同様にして4色の感光性転写材料を作
製し、さらにこれらを用いて実施例1と同様にしてカラ
ーフィルターBを作製した。
【0107】
【表2】
【0108】(比較例1)実施例1で用いた表1の組成
からなる4色の感光性樹脂層用塗布液に代えて、下記表
3の組成からなる4色の感光性樹脂層用塗布液を用いた
以外、実施例1と同様にして4色の感光性転写材料を作
製し、さらにこれらを用いて実施例1と同様にしてカラ
ーフィルターCを作製した。
【0109】
【表3】
【0110】<表面性の評価>上記のようにして得られ
た、画素パターンのあるカラーフィルターA,Bおよび
Cのカラーフィルター表面の膜厚を、表面粗計(FP2
0,テンコール社製)を用いて測定した。この測定結果
を、以下の表4に示す。
【0111】<ブラシ傷耐性の評価>上記のようにして
得られた、画素パターンのあるカラーフィルターA,B
およびCのカラーフィルター表面上の傷の発生度を、下
記基準に従い目視により相対評価を行った。 ○: ブラシ傷の発生が認められない。 △: 僅かにブラシ傷が認められるが、実使用上問題な
い。 ×: ブラシ傷の発生量が多く、使用不可能なレベル。
【0112】
【表4】
【0113】(実施例3)前記実施例1で調製した熱可
塑性樹脂層用塗布液H1と中間層用塗布液B1を用いて
熱可塑性樹脂層および中間層を形成した仮支持体を用意
し、この仮支持体上に、下記表5の組成からなる透明樹
脂層用塗布液T1を塗布し、乾燥させ、その乾燥膜厚が
3μmの透明樹脂層T1を形成した。さらに、上記透明
樹脂層T1上に、ポリプロピレン(厚さ12μm)のカ
バーフィルムを圧着貼付して設け、透明感光性転写材料
T1を作製した。
【0114】
【表5】
【0115】次に、上記同様、前記実施例1で調製した
熱可塑性樹脂層用塗布液H1と中間層用塗布液B1を用
いて熱可塑性樹脂層および中間層を形成した仮支持体を
用意し、この仮支持体上に、下記表6の組成からなる透
明樹脂層用塗布液T2−1を塗布し、乾燥させ、その乾
燥膜厚が3μmの透明樹脂層T2−1を形成した。さら
に、上記透明樹脂層上に、ポリプロピレン(厚さ12μ
m)のカバーフィルムを圧着貼付して設け、透明感光性
転写材料T2−1を作製した。
【0116】
【表6】
【0117】上記より得られた感光性転写材料T1およ
びT2−1を用いて、以下の方法により透明フイルター
を作製した。まず、感光性転写材料T1のカバーフィル
ムを剥離し、感光性樹脂層面を透明ガラス基板(厚さ
1.1mm)上に、ラミネーター(装置名:VP−II,
大成ラミネータ(株)製)を用いて、0.8kg/cm
2 、130℃の加圧加熱条件下で貼り合わせた。その
後、仮支持体を熱可塑性樹脂層から剥離し、仮支持体を
除去した。
【0118】次に、所定のフォトマスクを介して露光
し、その後、1%トリエタノールアミン水溶液を用いて
熱可塑性樹脂層および中間層を溶解除去した。この際、
感光性樹脂層は実質現像されていなかった。次いで、1
%炭酸ナトリウム水溶液を用いて感光性樹脂層を現像
し、不要部を除去し、ガラス基板上に20μm幅のスト
ライプ状の透明な画素パターンt1を形成した。
【0119】さらに、上記感光性転写材料T2−1のカ
バーフィルムを剥離し、その感光性樹脂層面を上記透明
な画素パターンt1の設けられたガラス基板上に貼り合
わせ、仮支持体を熱可塑性樹脂層から剥離した後、上記
同様のフォトマスクを90度回転した状態で配置して露
光し、さらに現像することにより透明の画素パターンt
2−1を形成し、透明フィルターDを作製した。
【0120】(実施例4)上記実施例3で用いた透明樹
脂層用塗布液T2−1中のシリカ分散液20.00部
(透明樹脂層用塗布液T2−1の全固形分に対して、2
重量%の固形シリカを含有する)に代えて、前記シリカ
分散液を、透明樹脂層用塗布液T2−1の全固形分に対
して固形シリカ5重量%(50.00部)を添加した以
外、実施例3と同様にして透明樹脂層用塗布液T2−2
を調製し、また、実施例3と同様の操作により画素パタ
ーンt2−2が形成された透明フィルターEを作製し
た。
【0121】(実施例5)上記実施例3で用いた透明樹
脂層用塗布液T2−1中のシリカ分散液20.00部
(透明樹脂層用塗布液T2−1の全固形分に対して、2
重量%の固形シリカを含有する)に代えて、前記シリカ
分散液を、透明樹脂層用塗布液T2−1の全固形分に対
して固形シリカ10重量%(100.01部)を添加し
た以外、実施例3と同様にして透明樹脂層用塗布液T2
−3を調製し、また、実施例3と同様の操作により、画
素パターンt2−3の形成された透明フィルターFを作
製した。
【0122】(実施例6)上記実施例3で用いた透明樹
脂層用塗布液T2−1中のシリカ分散液20.00部
(透明樹脂層用塗布液T2−1の全固形分に対して、2
重量%の固形シリカを含有する)に代えて、前記シリカ
分散液を、透明樹脂層用塗布液T2−1の全固形分に対
して固形シリカ30重量%(300.02部)を添加し
た以外、実施例3と同様にして透明樹脂層用塗布液T2
−4を調製し、また、実施例3と同様の操作により画素
パターンt2−4が形成された透明フィルターGを作製
した。
【0123】(比較例2)上記実施例3で用いた透明樹
脂層用塗布液T2−1中のシリカ分散液20.00部
(透明樹脂層用塗布液T2−1の全固形分に対して、2
重量%の固形シリカを含有する)を用いなかった以外、
実施例3と同様にして透明樹脂層用塗布液T2−4を調
製し、また、実施例3と同様の操作により画素パターン
t2−5が形成された透明フィルターHを作製した。
【0124】上記実施例1と同様にして、得られた透明
画素パターンの形成された透明フィルターD〜Hのフィ
ルター表面の膜厚を、表面粗計(FP20,テンコール
社製)を用いて測定した。測定した結果を、以下の表7
に示す。
【0125】
【表7】
【0126】(実施例7〜10,比較例3)実施例3〜
6および比較例2に用いたガラス基板に代えて、ITO
膜上に転写した以外、実施例3〜6および比較例2のそ
れぞれと同様にして透明画素パターンの形成された本発
明の透明フィルターI〜Lおよび透明フィルターMを作
製し、実施例1と同様にして上記透明フィルターI〜M
のフィルター表面の膜厚を測定した。その結果、実施例
3〜6および比較例2と同様の結果が得られた。
【0127】(実施例11〜14,比較例4)実施例3
〜6および比較例2において形成した、乾燥膜厚3μm
の透明樹脂層T1、及び乾燥膜厚3μmの透明樹脂層T
2−1〜T2−5に代えて、乾燥膜厚が1μmの透明樹
脂層T1、乾燥膜厚が5μmの透明樹脂層T2−1〜T
2−5とした以外、実施例3〜6および比較例2のそれ
ぞれと同様にして透明画素パターンの形成された本発明
の透明フィルターN〜Qおよび透明フィルターRを作製
し、実施例1と同様にして上記透明フィルターN〜Rの
フィルター表面の膜厚を測定した。この測定結果を、以
下の表8に示す。
【0128】
【表8】
【0129】上記表4より、感光性樹脂層に体質顔料で
あるシリカを用いた実施例1〜2より得られた本発明の
感光性転写材料A及びBは、加圧転写により生じる各着
色層の膜厚の低下量が0.03μm以下で極めて小さ
く、膜厚を損なうことなくガラス基体上にほぼ均一な膜
厚の着色層を形成することができた。さらに、現像時に
おけるブラシ傷の発生もほとんど認められなかった。従
って、本発明の感光性転写材料A及びBは、転写過程で
膜厚の低下を招くことのない、膜強度の高い感光性樹脂
層を有しており、安定して均一な濃度分布を得ることが
できる、高品質な感光性転写材料といえる。また、上記
工程において、仮支持体は、熱可塑性樹脂層に対して優
れた剥離性能を有しており、さらに、得られたカラーフ
ィルターは、着色層とガラス基板との密着性に優れ、画
素の欠落もなかった。一方、感光性樹脂層に体質顔料で
あるシリカを用いなかった比較例1より得られたカラー
フィルターCは、加圧転写時の各着色層の膜厚が0.0
3μm以上も損なわれており、均一な膜厚の着色層を形
成することができなかった。さらに、現像時におけるブ
ラシ傷跡の発生量も多頻度にわたって認められた。
【0130】また、上記表7より明らかなように、感光
性樹脂層中に体質顔料であるシリカを感光性樹脂層中に
添加することにより、圧着転写時における膜厚低下の抑
制効果が認められ、その添加量が感光性樹脂層の全固形
分の2重量%である実施例3の透明フィルターDでは、
若干の低下が認められるものの、シリカを添加していな
い比較例2の透明フィルターHに比べ膜厚の低下量が小
さく、5重量%以上を添加した実施例4〜6の本発明の
透明フィルターE〜Gでは、転写して積層した膜に膜厚
低下を伴うことなく、所望の膜厚(3μm)の透明層を
形成することができた。
【0131】また、実施例7〜10のITO膜上に転写
した場合においても、実施例3〜6の場合と同様、体質
顔料であるシリカを感光性樹脂層の全固形分の2重量%
添加した透明フィルターIでは膜厚低下が小さく、5重
量%以上添加した実施例8〜10の本発明の感光性転写
材料J〜Lでは、膜厚低下を伴うことなく、均一な膜厚
の透明層を得ることができた。一方、体質顔料であるシ
リカを含まない比較例3の透明フィルターHおよびMで
は、膜厚の低下を伴い、均一な透明層を得ることができ
なかった。
【0132】さらに、表8に示すように、基体上に形成
する透明層の膜厚を厚くした場合でも同様の結果が得ら
れ、体質顔料であるシリカを感光性樹脂層の全固形分の
2重量%添加した実施例11の透明フィルターNではそ
の膜厚低下は抑制され、5重量%以上添加した実施例1
2〜14の本発明の感光性転写材料O〜Qでは所望の均
一な透明層(5μm)を形成することができた。
【0133】
【発明の効果】本発明の感光性転写材料によれば、仮支
持体上に塗設された感光性樹脂層を被転写体である基体
上に加圧転写する際に、その着色層の膜厚低下を伴うこ
となく、基体上に一定膜厚の均一な樹脂層を形成し、か
つ現像時におけるブラシ傷の発生をも防止することがで
きる。従って、本発明の感光性転写材料は、極めて均一
な膜厚および濃度分布を有し、高品質な画像を形成する
媒体として非常に有用である。また、本発明の画像形成
方法によれば、一定の均一な膜厚を有し、かつ表面平滑
性に優れるとともに、ブラシ傷等の発生のない、均一な
濃度分布を有する高品質な画像を形成することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA00 AA13 AA14 AB00 AB01 AB06 AB13 AB15 AC01 AD01 BA03 BA08 BC51 BD21 BJ00 CC11 CC12 DA14 DA20 DA39 DA40 FA17 FA50

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮支持体上に、熱可塑性樹脂層、中間層
    および感光性樹脂層をこの順に積層してなる感光性転写
    材料において、前記感光性樹脂層が、体質顔料を含有し
    てなる層であることを特徴とする感光性転写材料。
  2. 【請求項2】 前記体質顔料が、シリカ、酸化亜鉛であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の感光性転写材料。
  3. 【請求項3】 前記体質顔料が、感光性樹脂層の全固形
    分の3〜50重量%の範囲で含有されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の感光性転写材料。
  4. 【請求項4】 前記感光性樹脂層に、さらに着色剤が含
    有されていることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1に記載の感光性転写材料。
  5. 【請求項5】 仮支持体と熱可塑性樹脂層との間の接着
    力が最も小さいことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1に記載の感光性転写材料。
  6. 【請求項6】 前記中間層が、酸素透過性の極めて低い
    層であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    1に記載の感光性転写材料。
  7. 【請求項7】 前記中間層が、ポリビニルピロリドンを
    中間層の全固形分の1〜75重量%の範囲で含有する層
    であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1
    に記載の感光性転写材料。
  8. 【請求項8】 仮支持体上に感光性樹脂層、中間層およ
    び感光性樹脂層をこの順に設けた感光性転写材料を、前
    記感光性樹脂層面で永久支持体と密着させ、前記仮支持
    体を熱可塑性樹脂層との界面で剥離除去した後、前記熱
    可塑性樹脂層及び中間層を通して感光性樹脂層を露光
    し、さらに現像することにより前記永久支持体上に画像
    形成する画像形成方法において、 前記感光性転写材料が、請求項1ないし7のいずれか1
    に記載の感光性転写材料であることを特徴とする画像形
    成方法。
  9. 【請求項9】 前記感光性樹脂層が所望の色に着色され
    た請求項1ないし7のいずれか1つの感光性転写材料を
    用い、請求項8に記載の画像形成工程を2回以上繰り返
    して永久支持体上に多色の画像を形成することを特徴と
    する画像形成方法。
  10. 【請求項10】 仮支持体上に感光性樹脂層、中間層お
    よび感光性樹脂層をこの順に設けた感光性転写材料を、
    前記感光性樹脂層面で中間被転写体用基体と密着させ、
    前記仮支持体を熱可塑性樹脂層との界面で剥離し、前記
    熱可塑性樹脂層及び中間層を通して感光性樹脂層を露
    光、かつ現像した後、前記基体上に形成された画像をさ
    らに最終支持体上に転写して画像形成する画像形成方法
    において、前記感光性転写材料が、請求項1ないし7の
    いずれか1に記載の感光性転写材料であり、かつ前記中
    間被転写体用基体が、表面平滑性に優る基板であること
    を特徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記感光性樹脂層が所望の色に着色さ
    れた請求項1ないし7のいずれか1つの感光性転写材料
    を用い、請求項10に記載の画像形成工程を2回以上繰
    り返して最終支持体上に多色の画像を形成することを特
    徴とする画像形成方法。
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