JP2000098240A - 落射型顕微鏡 - Google Patents

落射型顕微鏡

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JP2000098240A
JP2000098240A JP10268306A JP26830698A JP2000098240A JP 2000098240 A JP2000098240 A JP 2000098240A JP 10268306 A JP10268306 A JP 10268306A JP 26830698 A JP26830698 A JP 26830698A JP 2000098240 A JP2000098240 A JP 2000098240A
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reflection mirror
microscope
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JP10268306A
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Akihiro Fujii
章弘 藤井
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Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡単に表面の表面側、裏面側を観
察、測定する。 【解決手段】標本2から見て対物レンズ11の配置側と
は反対側に標本2に対して間隔を隔てて反射ミラー20
を配置し、反射ミラー20を対物レンズ11に近付けて
標本2の全面の観察像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、落射型顕微鏡に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体製造工程におけるリード
フレーム等の不透明の標本の観察には、その標本を上方
から照明し、この標本表面からの反射光によって標本の
表面を観察する落射型顕微鏡が用いられている。
【0003】図13はかかる落射型顕微鏡を用いての標
本観察の作用を示しており、標本台1には不透明の標本
2が載せられ、この標本2の上方に配置された対物レン
ズ3を通して落射照明光が標本2の表側表面(対物レン
ズ3側から見える面)に照射されている。そして、この
標本2からの反射光は、対物レンズ3により集光され、
結像されてその標本2の像を観察、測定するものとな
る。
【0004】又、不透明の標本の立体形状(三次元形
状)を詳細に測定するための顕微鏡としては、焦点の合
った標本面の情報だけを取り出す共焦点型の顕微鏡が用
いられている。この共焦点型顕微鏡は、焦点深度が非常
に浅く、標本の高さ方向に対物レンズと標本とを相対的
に走査すると、標本表面の焦点の合った表面のみを明る
く表示し、焦点の合っていない表面は像を結ばずに画像
として表示されない。この特性を利用することで標本表
面の微細な凹凸形状も正確に測定でき、標本の立体形状
を通常の顕微鏡に比べてより詳しい標本表面の立体形状
を得ることができる。
【0005】一方、標本2の表側表面とその反対側の面
(以下、裏側表面と称する)とを共に観察、測定したい
場合には、上記の如く落射型顕微鏡により標本2の表側
表面を観察、測定し、この後に標本2の配置向きを逆に
して再度落射型顕微鏡により標本2の裏側表面を観察、
測定している。
【0006】又、標本の表側と裏側の全面を同時に観察
できる顕微鏡としては、図14に示すように標本台4の
穴部5に跨がって載置された標本6に対して、その両側
にそれぞれ対物レンズ7、8を設け、これら対物レンズ
7、8にそれぞれ独立した落射型顕微鏡の光学系を設け
ることで、標本6の表側と裏側の全面を同時に観察す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記落
射型顕微鏡や共焦点型顕微鏡で不透明の標本を観察した
りその立体形状を測定する場合、標本の裏側表面には落
射照明光が届かないので、標本の裏側表面の観察、測定
はできない。このため、標本の裏側表面を観察したりそ
の立体形状を測定する場合には、標本の向きを変えて再
度観察をやり直さなければならず、手間が掛かる。特に
共焦点型顕微鏡により標本の立体形状を測定する場合に
は、立体像として得られる情報は標本の対物レンズ側、
つまり片側面だけの立体情報であり、表裏側を含めた標
本全体の表面の立体形状は得られない。
【0008】又、図13に示すような標本2の場合、こ
の標本2の側面A部及びB部からの反射光の大部分は対
物レンズ3により集光されず、暗く質の悪い観察像にな
ってしまう問題がある。このように標本2の側面A部及
びB部が明確に観察できなければ、特に標本2の断面が
円形の線材や球の場合、その輪郭形状が正確に求められ
ずその径を精度高く測定できない。
【0009】一方、図14に示すように標本2の表側と
裏側の全面を同時に観察できる落射型顕微鏡では、照明
光学系、観察光学系をそれぞれ2つ備える必要があり、
装置が大掛かりとなり高価となる。そこで本発明は、簡
単に表面の表側、裏側を観察、測定できる落射型顕微鏡
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、落射
照明光を対物レンズを通して標本に照射し、この標本か
らの反射光を対物レンズを通し、結像して標本の観察像
を得る落射型顕微鏡において、標本から見て対物レンズ
の配置側とは反対側に、標本に対して間隔を隔てて配置
された反射ミラーを具備し、対物レンズと標本とを相対
的に移動して標本の全面の観察像を得る落射型顕微鏡で
ある。
【0011】請求項2によれば、請求項1記載の落射型
顕微鏡において、反射ミラーは、少なくとも2枚のミラ
ーを光軸に対して傾斜して配置した。請求項3によれ
ば、請求項1又は2記載の落射型顕微鏡において、対物
レンズ側から見た標本面の観察像から得られる標本の高
さ情報と、対物レンズ側から見て反対側となる標本面の
観察像から得られる標本の高さ情報とに基づいて標本の
三次元形状を得る形状処理手段を備えた。
【0012】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。図1は落射型顕
微鏡の構成図である。落射型顕微鏡の光軸10上には、
標本台1が設けられるとともに、対物レンズ11、結像
レンズ12及びCCD等の画像取得部13が配置されて
いる。又、共焦点顕微鏡照明光学系(以下、照明光学系
と称する)14が設けられ、この照明光学系14から出
射された落射照明光が光軸10に配置されたビームスプ
リッタ15に入射するものとなっている。このビームス
プリッタ15は、照明光学系14から出射された落射照
明光を反射して標本2に導き、かつ標本2からの反射光
を透過して画像取得部13に導くものとなっている。
【0013】上記標本台1上には、反射ミラー20が載
置され、かつ標本2はこの反射ミラー20から間隔hだ
け隔てて対物レンズ11側に配置されている。このうち
反射ミラー20は、その反射面が光軸10に対して垂直
方向に配置されている。
【0014】又、標本2は、図2に示すように反射ミラ
ー20上に高さhのスペーサ21を配置し、このスペー
サ21上に支持されて、その観察部位を反射ミラー20
から浮かせるようにしている。なお、スペーサ21は、
例えばブロックゲージにより形成されている。
【0015】一方、画像取得部13には、合焦判定部2
2が接続されている。対物レンズ11を光軸10の方向
(Z方向)に移動しながら得られる顕微鏡画像の各画素
の輝度は、Z方向の移動荷ともない連続的に変化し、輝
度が極大値都なる時に、その画素位置での合焦位置とな
る。合焦判定部22は、各画素での輝度が最大となる合
焦位置を判定する機能を有している。
【0016】演算処理装置23は、対物レンズ位置制御
部24に対して対物レンズ11をZ方向に移動させる指
令を発し、かつ合焦判定部22により判定された合焦位
置を受け取ってこの合焦位置での対物レンズ11の高さ
位置を求め、観察像の画像データにおける各画素での対
物レンズ11の高さ位置から標本2の立体形状を求める
機能を有している。
【0017】具体的に演算処理装置23は、対物レンズ
11をZ方向に移動して標本2の表側表面の観察像を得
たときに、その観察像の各画素の合焦となった時の対物
レンズ11の高さ位置から標本2の表側表面の立体形状
を求め、かつ対物レンズ11をZ方向に移動して標本2
の裏側表面の観察像を得たときに、その観察像の各画素
の合焦となった時の対物レンズ11の高さ位置を反射ミ
ラー20に対して対称に反転させ、この反転した対物レ
ンズ11の高さ位置から標本2の裏側表面の立体形状を
求め、この後に、先に求めた標本2の表側表面の立体形
状と裏側表面の立体形状とを反射ミラー20の高さを基
準にして重ね合わせて標本2の全面の立体形状を求める
機能を有している。
【0018】この演算処理装置23は、求めた標本2の
全面の立体形状を表示部25に表示する機能を有してい
る。次に上記の如く構成された顕微鏡の作用について説
明する。
【0019】標本2は、スペーサ21に支持されて反射
ミラー20の上方に間隔hを隔てて配置される。この標
本2は、幅W、高さHであり、その断面の大きさは対物
レンズ11の開口と光軸10上の集光点を結ぶ円錐形の
光束領域内部に入るものに限られている。又、標本2の
裏面の観察時に、この標本2と対物レンズ11とが干渉
しないために、標本2の幅W、高さH及び標本2と反射
ミラー20との間隔hは、次式を満たすような値になっ
ている。
【0020】 W<2・h・NA/{1−(NA/2)21/2 …(1) H<WD−2h …(2)
但し、NAは対物レンズ11の開口数、WDは対物レン
ズ11の作動距離である。
【0021】照明光学系14から落射照明光が放射され
ると、この落射照明光はビームスプリッタ15でその一
部が反射し、対物レンズ11を通って標本2を照明す
る。この状態で演算処理装置23は、対物レンズ位置制
御部24に対して下降する指令を発すると、この対物レ
ンズ位置制御部24は、対物レンス11と標本2とが十
分に離れている位置から対物レンズ11を標本2に近付
けていく。
【0022】そうすると、標本2の表側表面からの反射
光は、対物レンズ11により集光され、ビームスプリッ
タ15でその一部が透過し、結像レンズ12により画像
取得部13に結像する。この画像取得部13は、標本2
の表側表面の画像を取り込み、この画素を光電変換して
その画像信号を出力する。
【0023】さらに対物レンズ11が標本2に近付く
と、落射照明光は、反射ミラー20で反射し、標本2の
裏側表面を照明するようになる。このときの標本2の裏
側表面からの反射光は、反射ミラー20で反射し、対物
レンズ11により集光され、ビームスプリッタ15でそ
の一部が透過し、結像レンズ12により画像取得部13
に結像する。この画像取得部13は、標本2の裏側表面
の画像を取り込み、この画素を光電変換してその画像信
号を出力する。
【0024】なお、標本2を照明する反射ミラー20か
らの反射照明光と、標本2の裏側表面で反射し再び反射
ミラー20で反射して対物レンズ11に入射する観察光
は、標本2によりその光路の一部が妨げられて光量にロ
スが発生するが、上記の如く標本2の大きさが対物レン
ズ11の開口と光軸10上の集光点とを結ぶ円錐形の光
束領域に対して十分小さいので問題はない。
【0025】以上のように対物レンズ11を標本2に近
付けていくと、標本2の表側から裏側の表面の画像が画
像取得部13に取り込まれ、その画像信号が出力され
る。合焦判定部22は、画像取得部13から出力される
画像信号を逐次入力し、この画像信号から画素毎の輝度
を読み取り、この各画素での輝度が極大となる時の対物
レンズ11の位置を画素位置を合焦位置として判定す
る。
【0026】演算処理装置23は、合焦判定部22て判
定された合焦位置を受け取り、対物レンズ11をZ方向
に移動して標本2の表側表面の観察像を得たときに、画
素での輝度が極大となるときの対物レンズ11の高さ位
置すなわち合焦位置から標本2の表側表面の立体形状を
求める。図3(a) はかかる標本2の表側表面の立体
形状の断面プロファイルであり、標本2の表側表面の高
さ情報S1 と反射ミラー20の高さ情報Fとを含んでい
る。
【0027】又、演算処理装置23は、対物レンズ11
をZ方向に移動して標本2の裏側表面の観察像を得たと
きに、各画素での輝度が極大となるときの対物レンズ1
1の高さ位置、すなわち合焦位置を求める。図3(b) は
かかる標本2の裏側表面の立体形状の断面プロファイル
であり、反射ミラー20で反射した像(鏡像)であって
実際の標本2の高さ情報に対して反転しており、ここで
も標本2の裏側表面の高さ情報S2 と反射ミラー20の
高さ情報Fとを含んでいる。
【0028】次に演算処理装置23は、標本2の裏側表
面の立体形状の断面プロファイルを反射ミラー20の位
置を基準にして対称に反転し、図4に示すような実際の
標本2の高さ情報を得る。
【0029】次に演算処理装置23は、図3(a) に示す
先に求めた標本2の表側表面の立体形状と図4に示す裏
側表面の立体形状とを重ね合わせて図5に示す標本2の
全面の立体形状を求める。
【0030】そして、この演算処理装置23は、画像取
得部13から出力される画像信号を合焦判定部22を通
して取り込み、標本2の表側、裏側の表面の画像を表示
部25に表示し、かつ標本2の全面の立体形状を表示す
る。
【0031】このように上記第1の実施の形態において
は、標本2から見て対物レンズ11の配置側とは反対側
に標本2に対して間隔を隔てて反射ミラー20を配置
し、反射ミラー20を対物レンズ11に近付けて標本2
の全面の観察像を得るようにしたので、標本2の表側と
裏側との向きを変更することなく手軽に、しかも簡単に
標本2の表裏側の全表面を観察、測定できるとともに、
これと同時に標本2の表裏側の立体形状を求めることが
できる。又、例えば、標本2の断面形状が微小な円形の
線材や球の場合には、図5に示すC部、D部の距離を計
ることにより正確に標本2の径を求めることができる。
【0032】又、簡単な構成により安価な落射型顕微鏡
として標本2を観察できる。なお、上記第1の実施の形
態は、次の通り変形してもよい。例えば、上記第1の実
施の形態では、対物レンズ11を光軸10方向に上下動
し、対物レンズ11と標本2とを相対的に移動させる方
式であるが、これに限らず標本台1を上下動させる方式
を採ってもよい。
【0033】又、標本2の支持方式は、スペーサ21に
よる片持ちではなく次のような構造にしてもよい。図6
は複数のスペーサ21を用いて標本2を支持するように
したものである。これらスペーサ21は、上記同様に例
えばブロックゲージにより高さhに形成されている。
【0034】このような支持方式であっても、標本2の
大きさが対物レンズ11の開口と光軸10上の集光点と
を結ぶ円錐形の光束領域に対して十分小さければ上記第
1の実施の形態と同様な効果を奏することができる。
【0035】図7は穴部の形成された標本台30を光軸
10上に設け、この標本台30の穴部上に標本2を載置
し、かつ標本台30の下方に反射ミラー20を載置した
ミラー移動機構31を設け、このミラー移動機構31に
よる標本2の下部から反射ミラー20までの距離が分か
るようにスケール32を設けたものである。
【0036】一般的に対物レンズ11の倍率が高倍率に
なると作動距離WDが小さくなるので、反射ミラー20
と標本2との間隔hを小さくする必要があるが、上記支
持方式であれば、対物レンズ11を交換してもミラー移
動機構31により標本2の裏側表面の観察が可能な位置
に反射ミラー20の位置を調整できる。
【0037】図8は倒立型の落射顕微鏡に適用したもの
で、穴部の形成された標本台33上に標本2を載置し、
かつ標本台33上にスペーサ21を介して反射ミラー2
0を設けたものとなっている。このような支持方式であ
っても上記第1の実施の形態と同様な効果を奏すること
ができる。(2) 次に、本発明の第2の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形
態と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省
略する。
【0038】図9は落射型顕微鏡の構成図である。標本
台1上には、傾斜面を持つ2つのスペーサ40a、40
bが配置され、これらスペーサ40a、40bの各傾斜
面上にそれぞれ反射ミラー41a、41bが取り付けら
れている。従って、これら反射ミラー41a、41b
は、光軸10に対して対称に角度60度傾けられてい
る。なお、標本2は、各反射ミラー41a、41bと間
隔を隔てて配置されることは上記第1の実施の形態と同
一である。
【0039】次に上記の如く構成された顕微鏡の作用に
ついて説明する。標本2は、上記第1の実施の形態と同
様にスペーサ21に支持されて反射ミラー20の上方に
間隔を隔てて配置される。この標本2は、その断面の大
きさが対物レンズ11の開口と光軸10上の集光点を結
ぶ円錐形の光束領域内部に入るものに限られている。
又、標本2の裏面の観察時に、この標本2と対物レンズ
11とが干渉しないために上記式(1) 及び(2) を満たす
ような値になっている。
【0040】照明光学系14から落射照明光が放射され
ると、この落射照明光はビームスプリッタ15でその一
部が反射し、対物レンズ11を通って標本2を照明す
る。この状態に対物レンス11と標本2とが十分に離れ
ている位置から対物レンズ11を標本2に近付けていく
と、標本2の表側表面からの反射光は、対物レンズ11
により集光され、ビームスプリッタ15でその一部が透
過し、結像レンズ12により画像取得部13に結像す
る。この画像取得部13は、標本2の表側表面の結像し
た画像を取り込み、この画素を光電変換してその画像信
号を出力する。
【0041】さらに対物レンズ11が標本2に近付く
と、落射照明光は、各反射ミラー41a、41bでそれ
ぞれ反射し、標本2の裏側表面及び側面を照明するよう
になる。
【0042】このときの標本2の裏側表面及び側面から
の反射光は、各反射ミラー41a、41bで反射し、対
物レンズ11により集光され、ビームスプリッタ15で
その一部が透過し、結像レンズ12により画像取得部1
3に結像する。この画像取得部13は、標本2の裏側表
面の結像した画像を取り込み、この画素を光電変換して
その画像信号を出力する。
【0043】合焦判定部22は、画像取得部13から出
力される画像信号を逐次入力し、この画像信号から画素
毎の輝度を読み取り、この各画素での輝度が極大となる
時の対物レンズ11の位置を画素位置を合焦位置として
判定する。
【0044】演算処理装置23は、合焦判定部22て判
定された合焦位置を受け取り、対物レンズ11をZ方向
に移動して標本2の表側表面の観察像を得たときに、画
素での輝度が極大となるときの対物レンズ11の高さ位
置すなわち合焦位置から標本2の表側表面の立体形状を
求める。図10(a) はかかる標本2の表側表面の立体形
状の断面プロファイルであり、標本2の表側表面の高さ
情報S10と反射ミラー41a、41bの高さ情報Fa と
を含んでいる。
【0045】又、演算処理装置23は、対物レンズ11
をZ方向に移動して標本2の裏側表面の観察像を得たと
きに、各画素での輝度が最大となるときの対物レンズ1
1の高さ位置、すなわち合焦位置を求める。図10(b)
はかかる標本2の裏側表面の立体形状の断面プロファイ
ルであり、反射ミラー20で反射した像(鏡像)であっ
て実際の標本2の高さ情報に対して反転しており、ここ
でも標本2の裏側表面の高さ情報S11、S12と反射ミラ
ー41a、41bの高さ情報Fとを含んでいる。
【0046】このように標本2の裏側表面の観察像を得
たときには、各反射ミラー41a、41bに対して1つ
ずつの標本2の鏡像が得られる。これら標本2の鏡像
は、標本2の裏面右側と裏面左側の像である。すなわ
ち、これら標本2の鏡像は、その側面に近い部分が上記
第1の実施の形態の場合よりも明瞭な像となる。
【0047】次に演算処理装置23は、標本2の裏側表
面の立体形状の断面プロファイルを反射ミラー20の位
置を基準にして対称に反転し、図11に示すような実際
の標本2の高さ情報を得る。
【0048】次に演算処理装置23は、図10(a) に示
す先に求めた標本2の表側表面の立体形状と図11に示
す裏側表面の立体形状とを重ね合わせて図12に示す標
本2の全面の立体形状を求める。
【0049】そして、この演算処理装置23は、画像取
得部13から出力される画像信号を合焦判定部22を通
して取り込み、標本2の側面を含む表側、裏側の表面の
画像を表示部25に表示し、かつ標本2の全面の立体形
状を表示する。
【0050】このように上記第2の実施の形態において
は、2つの反射ミラー41a、41bを光軸10に対し
て対称に角度60度傾け、標本2を各反射ミラー41
a、41bと間隔を隔てて配置したので、上記第1の実
施の形態と同様に、簡単に標本2の表裏側の全表面を観
察、測定できるとともに、これと同時に標本2の表裏側
の立体形状を求めることができ、そのうえ標本2の側面
についても観察、測定できるとともにその立体形状を求
めることができる。なお、上記第2の実施の形態は、2
枚の反射ミラー41a、41bを用いているが、複数の
反射ミラーを傾斜させて設けてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、簡
単に表面の表面側、裏面側を観察、測定できる落射型顕
微鏡を提供できる。又、本発明によれば、標本の表側表
面の立体形状を得ることができる落射型顕微鏡を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる落射型顕微鏡の第1の実施の形
態を示す構成図。
【図2】同顕微鏡における標本の支持構造を示す図。
【図3】同顕微鏡で求められる標本の表裏側の各表面の
立体形状の断面プロファイルを示す図。
【図4】反転して得た実際の裏側表面の立体形状の断面
プロファイルを示す図。
【図5】同顕微鏡で求められる標本の全面の立体形状を
示す図。
【図6】標本の支持方式の他の例を示す構成図。
【図7】標本の支持方式の他の例を示す構成図。
【図8】標本の支持方式の他の例を示す構成図。
【図9】本発明に係わる落射型顕微鏡の第2の実施の形
態を示す構成図。
【図10】同顕微鏡で求められる標本の表裏側の各表面
の立体形状の断面プロファイルを示す図。
【図11】反転して得た実際の裏側表面の立体形状の断
面プロファイルを示す図。
【図12】同顕微鏡で求められる標本の全面の立体形状
を示す図。
【図13】従来の落射型顕微鏡を用いての標本観察の作
用を示す図。
【図14】標本の表面と裏面とを同時に観察できる顕微
鏡の作用を示す図。
【符号の説明】
1:標本台、 2:標本、 11:対物レンズ、 12:結像レンズ、 13:画像取得部、 14:共焦点顕微鏡照明光学系(照明光学系)、 15:ビームスプリッタ、 20:反射ミラー、 21:スペーサ、 22:合焦判定部、 23:演算処理装置、 24:対物レンズ位置制御部、 40a,40b:スペーサ、 41a,41b:反射ミラー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 落射照明光を対物レンズを通して標本に
    照射し、この標本からの反射光を前記対物レンズを通
    し、結像して前記標本の観察像を得る落射型顕微鏡にお
    いて、 前記標本から見て前記対物レンズの配置側とは反対側
    に、前記標本に対して間隔を隔てて配置された反射ミラ
    ーを具備し、 前記対物レンズと前記標本とを相対的に移動して前記標
    本の全面の観察像を得ることを特徴とする落射型顕微
    鏡。
  2. 【請求項2】 前記反射ミラーは、少なくとも2枚のミ
    ラーを光軸に対して傾斜して配置したことを特徴とする
    請求項1記載の落射型顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記対物レンズ側から見た前記標本面の
    観察像から得られる前記標本の高さ情報と、前記対物レ
    ンズ側から見て反対側となる前記標本面の観察像から得
    られる前記標本の高さ情報とに基づいて前記標本の三次
    元形状を得る形状処理手段を備えたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の落射型顕微鏡。
JP10268306A 1998-09-22 1998-09-22 落射型顕微鏡 Withdrawn JP2000098240A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004101831A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Olympus Corp 共焦点顕微鏡
JP2019144456A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 学校法人自治医科大学 観察装置

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