JP2000097828A - シャルピー衝撃試験機 - Google Patents

シャルピー衝撃試験機

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JP2000097828A
JP2000097828A JP10265428A JP26542898A JP2000097828A JP 2000097828 A JP2000097828 A JP 2000097828A JP 10265428 A JP10265428 A JP 10265428A JP 26542898 A JP26542898 A JP 26542898A JP 2000097828 A JP2000097828 A JP 2000097828A
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anvil
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charpy impact
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Akio Ueda
昭夫 上田
Chikahide Koizumi
親秀 小泉
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンビルへ搬送する際の試験片の温度変化を
低減し、精度良い衝撃試験を行うことができるシャルピ
ー衝撃試験機の提供。 【解決手段】 一対のアンビル14に両持ち支持された
試験片Dに振り子式ハンマで衝撃破壊力を与え、試験片
破壊時に試験片Dに吸収される衝撃エネルギーを評価す
るシャルピー衝撃試験機において、ストッカー50に収
納された試験片Dを恒温槽2で所定温度に調整し、その
温度調整された試験片Dの一つを搬送装置3によりスト
ッカー50から試験機本体1のアンビル14に直線的に
搬送する。その結果、試験片Dを恒温槽2から取り出し
てアンビル14にセットするまでの時間を短縮すること
が可能となり、試験片Dの温度変化を抑えることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、材料の評価試験に
用いられるシャルピー衝撃試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】材料の靭性,脆性を評価する材料試験機
として、振り子式のシャルピー衝撃試験機が一般に知ら
れている。シャルピー衝撃試験機は、例えば図9に示し
たように、基台91上に立設された一対の支柱2(一方
のみを図示)の上部に振り子式のハンマ93を有してい
る。ハンマ93は軸A(紙面に垂直)に関して回動可能
に支持されており、衝撃試験の際にはハンマ93を所定
の角度αまで持ち上げた後に、重力によるハンマ93の
振り下ろし動作をさせてアンビル94に両持ち支持され
ている試験片95に衝突させる。このようにハンマ93
を衝突させて試験片95を破壊することにより、シャル
ピー衝撃試験が行われる。
【0003】ハンマ93は試験片95を衝撃破壊した後
も二点鎖線で示すように振り上がるので、破壊時に試験
片95に吸収される衝撃エネルギーは持ち上げ角度αの
ハンマ93の位置エネルギーと振り上がり角度βのハン
マ93の位置エネルギーとの差で表される。このように
して算出される衝撃エネルギーを試験片95のノッチ部
分(不図示)の断面積で割った値がシャルピー衝撃値で
ある。なお、角度α,βはハンマ93と一体に回転する
指針96と支柱92に固設された目盛板97とによって
計測することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低温状態や
高温状態での材料特性を評価する場合、従来は冷却槽や
恒温槽等の温度調節装置により試験片95の温度調整を
行い、オペレータが温度調整された試験片95を温度調
節装置から取り出してシャルピー衝撃試験機のアンビル
94にセットしていた。また、汎用の工業用ロボットに
より試験片95を温度調節装置から取り出してセットす
るようなことも極めて希ではあるが行われていた。
【0005】しかしながら、上述したようにオペレータ
や工業用ロボットにより試験片95をセットする従来の
場合には、試験片95をアンビル94にセットして試験
を行うまでの所要時間が長くなるため試験片95の温度
が変化してしまい、精度良い衝撃試験を行うのが困難で
あった。また、このように試験片95の温度を調節して
試験を行う場合には、試験片95を温度調節装置より取
り出してから5秒以内に試験を行わなければならないこ
とがJISに規定されているが、工業用ロボットの動作
が複雑であるために、規定時間内に試験片95をセット
して衝撃試験を実行するのに非常に苦労していた。さら
に、汎用の工業用ロボットを用いる場合には、装置が大
きくなって広い設置スペースが必要になるとともに、装
置が高価になってしまうという欠点があった。
【0006】本発明の目的は、アンビルへ搬送する際の
試験片の温度変化を低減し、精度良い衝撃試験を行うこ
とができるシャルピー衝撃試験機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1,6および8に対応付けて説明する。 (1)図1,6に対応付けて説明すると、請求項1の発
明は、一対のアンビル14に両持ち支持された試験片D
に振り子式ハンマ30で衝撃破壊力を与え、試験片破壊
時に試験片Dに吸収される衝撃エネルギーを評価するシ
ャルピー衝撃試験機に適用され、試験片Dを複数収納で
きるストッカー50が収納され、試験片Dを所定温度に
調整する温度調整装置2と、温度調整装置2により所定
温度に調整された試験片Dの一つをストッカー50から
アンビル14に直線的に搬送する搬送装置3とを備えて
上述の目的を達成する。 (2)図1,8に対応付けて説明すると、請求項2の発
明は、請求項1に記載のシャルピー衝撃試験機におい
て、試験片Dに形成されたノッチ63を検出する検出装
置62と、検出装置62の検出結果に基づいて、試験片
Dがアンビル14の所定位置に位置決めされるように搬
送装置3による試験片Dの搬送を制御する制御装置4と
を設けた。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載のシ
ャルピー衝撃試験機において、試験片Dをアンビル14
に搬送する際に、一対のアンビル14の間において試験
片Dを支持する支持台5を設けた。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発
明の実施の形態を説明する。図1は本発明によるシャル
ピー衝撃試験機の一実施の形態を示す図であり、試験機
の概略構成を示す。1は試験機本体、2は試験片Dを所
定温度に調節する恒温槽である。恒温槽2により所定温
度に調整された試験片Dは、搬送装置3により恒温槽2
から取り出されて試験機本体1のアンビル14にセット
される。また、試験片Dをアンビル14にセットする際
には、試験片Dは支持台5により支持される。この支持
台5は油圧シリンダ60により上下方向に移動する。試
験機本体1、恒温槽2,搬送装置3および支持台5の動
作は制御装置4により制御される。
【0010】(1)試験機本体1の詳細説明。 図2および3は試験機本体1の詳細を示す図であり、図
2の(a)は試験機本体1の側面図、(b)は(a)の
B−B’断面図である。また、図3は図2のA矢視図で
ある。基台11上には一対の支柱12が立設されてお
り、各支柱12の下方部分にはアンビル14がそれぞれ
固設されている。16は振り子式ハンマ30(詳細構造
は後述する)が取り付けられるハンマ支持枠であり、ハ
ンマ支持枠16の側壁17のそれぞれに固設された一対
の回転軸受部19によってハンマ30の軸部30b(図
3)が水平に支持される。ハンマ支持枠16は、支柱1
2の鉛直方向(図2,3の図示上下方向)に形成された
一対のガイド121に摺動可能に取り付けられる。図2
(b)に示すように、支柱12のガイド121が側壁1
7の溝形成部171の溝に嵌合することにより、両者が
結合されている。
【0011】24はハンマ30を所定の持ち上げ角度で
係止する係止治具であり、この係止治具24がハンマ3
0の柄30dに設けられたピン30eに係合することに
よりハンマ30を係止する。なお、図3では係止治具2
4部分が見易いように、ハンマ30を最下端位置で示し
た。25はL形金具26を上下駆動する油圧シリンダで
あり、L形金具26が上方に駆動されると係止治具24
に設けられたピン241に当接する。さらにL形金具2
6が上方に駆動されると係止治具24が軸C(紙面に垂
直な軸)を中心に反時計回りに回転駆動され、係止治具
24によるハンマ30の係止が解除されて重力によりハ
ンマ30が振り下ろされる。
【0012】ハンマ30が振り下ろされて図2の二点鎖
線で示す位置まで回転すると、アンビル14に支持され
た試験片Dにハンマ30が衝突し、試験片Dを破壊した
後も惰性で振り上がる。ハンマ30の軸部30bにはロ
ータリーエンコーダ48(図3)の回転軸が連結されて
おり、ハンマ30の持ち上げ角度や振り上がり角度(図
9の角度α,β)はこのロータリーエンコーダ48によ
り計測される。49はロータリーエンコーダ48が固定
されるブラケットであり、ブラケット49は側壁17に
固設されている。また、27はハンマ30と一体に回転
する指針であり、指針27の角度を側壁17に固設され
た目盛板28を用いて計測することによってもハンマ3
0の持ち上げ角度や振り上がり角度を確認することがで
きる。
【0013】図3において42はハンマ30の軸部30
bに設けられた一方向クラッチであり、クラッチ42と
モータ40のプーリ43との間にはベルト44が掛け回
されている。モータ40はブラケット41によりハンマ
枠16に固設されている。クラッチ42がモータ40に
よりR方向に回転されるときにはクラッチ42とハンマ
30の軸部30bとは一体に回転し、ハンマ30が振り
下ろされるときには摩擦が小さくなり軸部30bだけが
自由に回転する。クラッチ42には油圧シリンダ46が
設けられたブラケット45が固設されており、ブラケッ
ト45はクラッチ42と一体に回転する。
【0014】ハンマ30を持ち上げる場合には、まず、
油圧シリンダ46を伸長させてロッド47を二点鎖線で
示す位置Pまで繰り出す。次いで、モータ40によりク
ラッチ42をR方向に回転駆動すると、クラッチ42と
一体に回転する油圧シリンダ46のロッド47がハンマ
30の柄30dに当接し、ハンマ30は反時計回りに回
転しながら持ち上げられる。なお、この間は、油圧シリ
ンダ25によりL形金具26を上方に駆動して係止治具
24を持ち上げておく。その後、ハンマ30の位置が所
定の持ち上げ角度になったならばL形金具26を下方に
駆動して係止治具24を下げ、係止治具24をハンマ3
0のピン30eに係合させてハンマ30を所定の持ち上
げ角度に係止する。係止治具24によりハンマ30が係
止されたならば、油圧シリンダ46を収縮する。このよ
うにして準備が完了した後、ハンマ30の係止を解除す
ることによりハンマ30の振り下ろしが行われる。
【0015】ところで、上述したようにハンマ支持枠1
6は支柱12に形成された一対のガイド121に摺動可
能に取り付けられているが、このハンマ支持枠16は一
対の油圧シリンダ21によって上下方向に駆動される。
各油圧シリンダ21のシリンダチュ−ブ21aはそれぞ
れ支柱12に固定されており、また、油圧シリンダ21
の各ピストンロッド21bは、各側壁17に設けられた
ブラケット171にナット29によりそれぞれ連結され
ている。そのため、油圧シリンダ21の伸縮により、ハ
ンマ支持枠16がガイド121に沿って上下駆動され
る。ガイド121の上端部および下端部にはハンマ支持
枠16の上下位置を規制するストッパー23a、23b
が設けられており、油圧シリンダ21が伸長した場合に
は図2のようにハンマ支持枠16はストッパー23aに
当接する上端位置に位置決めされ、油圧シリンダ21が
収縮した場合には図4のようにハンマ支持枠16はスト
ッパー23bに当接する下端位置に位置決めされる。
【0016】図5はハンマ30の詳細を示す図であり、
ハンマ30はハンマ部30aと軸部30bとから成り、
さらにハンマ部30aはヘッド30c,柄30dで構成
されている。ハンマ30の軸部30bは一対の回転軸受
部19に支持されており、ハンマ部30aはこの軸部3
0bに対して着脱することができる。柄30dの先端部
分に形成された雄ネジ部30iは軸部30bの貫通穴3
0fに嵌挿され、ナット30jによりハンマ部30aと
軸部30bとが締結される。このとき、軸部30bに形
成された矩形の座ぐり30gに柄30dに形成された矩
形の座30hを係合させることにより、ヘッド30cの
面310,311が軸部30bに対して垂直に保たれ
る。
【0017】このように、ハンマ30を軸部30bと軸
部30bに対して着脱可能なハンマ部30aとで構成
し、ハンマ部30aを異なる重さのものに交換できるよ
うにした。ところで、JIS K−7111には衝撃エ
ネルギーとハンマ30の衝撃速度との関係が規定されて
おり、ハンマ30の重さが異なる場合には柄30dの長
さも異なる。そこで、前述したようにハンマ支持枠16
を鉛直方向に移動可能とすることによりハンマの長さの
違いに対応できるようにした。
【0018】例えば、図2のように柄30dの長い大ハ
ンマ30を用いて試験を行う場合には、ハンマ支持枠1
6を上端位置に移動して試験を行い、一方、図4のよう
に柄の短い小ハンマ30’を用いて試験を行う場合に
は、ハンマ支持枠16を下端位置に移動して試験を行
う。このように、ハンマの大小に応じてハンマ支持枠1
6の位置を上端または下端位置に位置決めすることによ
って、振り下ろしたハンマ30,30’が最下端位置と
なったときの位置、すなわち、アンビル14に支持され
た試験片Dとハンマ30,30’との衝突位置を正しい
位置に調整することができる。
【0019】(2)恒温槽2および搬送装置3の詳細説
明 図6は恒温槽2、搬送装置3および支持台5の断面を示
す図である。なお、図6は図1に示す恒温槽2、搬送装
置3を背面側から見た図であって、図の左右が図1と逆
になっている。50は恒温槽2内に設けられ、複数の試
験片D(厚み4〜6mm程度)を収納することができるス
トッカーである。ストッカー50内の試験片Dは、恒温
槽2により所定温度(−70℃〜+110℃程度の範囲
で設定できる)に調整される。ストッカー50の底部に
は搬送装置3の搬送部51が設けられており、その搬送
部51は恒温槽2の壁を貫通して外部に伸延している。
搬送部51の恒温槽2の外側にある部分および搬送部5
1が貫通する恒温槽2の孔2aの隙間には断熱材2bが
施される。
【0020】搬送部51の図示右端部は試験機1のアン
ビル14の部分まで伸びており、搬送部51内には矩形
の案内通路52が形成されている。搬送部51に形成さ
れた案内通路52内にはラック53が配設され、このラ
ック53はパルスモータ54により左右方向に駆動され
る。ストッカー50内の最下部の試験片Dは、搬送部5
1に形成された案内通路52内を左右方向に移動するラ
ック53に押されて試験機本体1のアンビル14上にセ
ットされる。図7の(a)は図6のパルスモータ54部
分のF−F’断面図であり、(b)は(a)のG−G’
断面図である。図7に示すように、パルスモータ54の
軸にはラック53と噛合するピニオン55が設けられて
いる。なお、本実施の形態ではラック53の左右方向駆
動手段としてパルスモータ54を用いたが、これに限ら
ず、サーボモータを用いたり、リバーシブルモータとラ
ック位置を検出する位置センサを組み合わせて用いたり
しても良い。
【0021】図6に戻って、57は試験片Dの厚みを測
定するための測寸装置であり、試験片が無いときに測定
寸法装置57のロッド58をストッパー59に当接させ
た場合のロッド58の繰り出し量と、図6のように案内
通路52内の試験片Dをロッド58とストッパー59で
挟み付けたときの繰り出し量とから試験片Dの厚みを計
測する。このようにして試験片Dの厚みを計測した後
に、二点鎖線で示すように試験片Dを搬送装置51の外
に押し出してアンビル14にセットする。この際、試験
片Dの先端がアンビル14間で傾いて落下することがな
いように、つまり、試験片Dがスムーズにアンビル14
にセットされるように支持台5により試験片Dをアンビ
ル14間で支持する。支持台5は油圧シリンダ60によ
り上下駆動することができ、試験片Dをアンビル14に
セットするとき以外は支持台5を二点差線で示す位置に
下げておく。61は油圧シリンダ60のピストンロッド
である。
【0022】図8は支持台5を詳細に説明する図であ
り、(a)は側面図、(b)は(a)のH矢視図であ
る。アンビル14にセットされた試験片DにはV字形
(またはU字形)のノッチ63が形成されており、ノッ
チ63の反対面に図の右方向から衝撃が加えられる。支
持台5には反射式の光電スイッチ62が設けられてお
り、試験片Dをアンビル14にセットする際にノッチ6
3を光電スイッチ62で検出して、ノッチ63の位置と
ハンマ30の衝突位置とが一致するように試験片Dの位
置決めを行う。すなわち、光電スイッチ62がノッチ6
3を検出したときにパルスモータ54を停止する。
【0023】上述した試験片Dのストッカー50からア
ンビル14への搬送動作(さらに、衝撃試験も含めても
良い)は、図1に示した制御装置4によって自動的に行
われる。また、多数の試験片Dについて衝撃試験を行う
場合には、ストッカー50に複数の試験片Dを収納し
て、順に衝撃試験を行う。
【0024】上述したシャルピー衝撃試験機では従来と
比較して次のような利点がある。 恒温槽2で温度調整された試験片Dは搬送装置3によ
って試験機本体1のアンビル14に直線的に最短移動距
離で搬送されてセットされるため、試験片Dを恒温槽2
から取り出してアンビル14にセットするまでの時間を
従来より短縮することができる。その結果、搬送中の試
験片Dの温度変化を従来より低減することができる。さ
らに、上述した搬送装置3では、搬送装置3の一部が恒
温槽2内に設置されるとともに搬送部51の周囲に断熱
材2bを設けているため、試験片Dが案内通路52を通
過する間の温度変化を小さく抑えることができる。 また、搬送装置3を用いる本実施の形態の試験機は、
汎用の工業用ロボットを用いる場合に比べて、コスト低
減および省スペースを図ることができる。 搬送部51に測寸装置57を設けて搬送の途中で試験
片Dの計測を自動的に行うようにしたので、測定に要す
る時間を短縮することができる。 試験片Dを搬送部51からアンビル14にセットする
際に、支持台5により試験片を支持するようにしたの
で、試験片Dのセットをスムーズに行うことができる。
また、支持台5に設けられた光電スイッチ62でノッチ
63を検出して試験片Dの位置決めを行うようにしたの
で、正確な位置決めを素早く行うことができき試験精度
の向上も図れる。 多数の試験片Dを試験する場合には、ストッカー50
にそれらの試験片Dを収納し、搬送装置3,測寸装置5
7,支持台5および試験機本体1の動作を制御装置4で
制御し、測寸・搬送,衝撃試験の一連の動作を自動的に
繰り返し行うことによって、試験時間の大幅な短縮を図
ることができる。
【0025】上述した実施の形態では、ハンマ支持枠1
6に昇降機能を設けてハンマ30が交換可能なように試
験機本体1を構成したが、単式ハンマの場合にはこのよ
うな昇降機構を省略しても良い。
【0026】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、恒温槽2は温度調節装置を、
光電スイッチ62は検出装置をそれぞれ構成する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、恒温槽で温度調整された試験片は搬送装置によ
り試験機本体のアンビルに直線的に最短移動距離で搬送
されるため、恒温槽から試験片を取り出してアンビルに
セットするまでの時間を従来より短縮することができ
る。その結果、搬送中の試験片の温度変化を従来より低
減することができる。請求項2の発明によれば、上述し
た請求項1の効果に加えて、試験片をアンビル上に精度
良くセットすることが可能となり、試験精度の向上を図
ることができる。請求項3の発明によれば、アンビル上
へ棒状の試験片を搬送する際に支持台により支持するよ
うにしたので、上述した請求項1および2の発明の効果
に加えて、試験片のアンビル上への搬送をスムーズに行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャルピー衝撃試験機の一実施の
形態を示す図。
【図2】試験機本体1の詳細を示す図であり、(a)は
試験機本体1の側面図、(b)は(a)のB−B’断面
図。
【図3】図3は図2のA矢視図。
【図4】小ハンマ30’を用いた場合のハンマ支持枠1
6の位置を示す図。
【図5】ハンマ30の詳細を示す図。
【図6】恒温槽2、搬送装置3の詳細を示す図。
【図7】(a)は図6のF−F’断面図、(b)は
(a)のG−G’断面図。
【図8】支持台5を詳細に示す図で、(a)は側面図、
(b)は(a)のH矢視図。
【図9】従来のシャルピー衝撃試験機を説明する図。
【符号の説明】
1 試験機本体 2 恒温槽 3 搬送装置 4 制御装置 5 支持台 14 アンビル 30 ハンマ 50 ストッカー 51 搬送部 52 案内通路 53 ラック 54 ステップモータ 55 ピニオン 57 測寸装置 62 光電スイッチ 63 ノッチ D 試験片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のアンビルに両持ち支持された試験
    片に振り子式ハンマで衝撃破壊力を与え、試験片破壊時
    に試験片に吸収される衝撃エネルギーを評価するシャル
    ピー衝撃試験機において、 前記試験片を複数収納できるストッカーが収納され、前
    記試験片を所定温度に調整する温度調整装置と、 前記温度調整装置により所定温度に調整された試験片の
    一つを前記ストッカーから前記アンビルに直線的に搬送
    する搬送装置とを備えることを特徴とするシャルピー衝
    撃試験機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシャルピー衝撃試験機
    において、 前記試験片に形成されたノッチを検出する検出装置と、 前記検出装置の検出結果に基づいて、前記試験片が前記
    アンビルの所定位置に位置決めされるように前記搬送装
    置による前記試験片の搬送を制御する制御装置とを設け
    たことを特徴とするシャルピー衝撃試験機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のシャルピー衝
    撃試験機において、 前記試験片を前記アンビルに搬送する際に、前記一対の
    アンビルの間において前記試験片を支持する支持台を設
    けたことを特徴とするシャルピー衝撃試験機。
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