JP2000097488A - ダンパ装置 - Google Patents
ダンパ装置Info
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Abstract
の可動範囲が通気開口部の奥行き方向に大きくなる。よ
って、例えば立体駐車場のような設置スペースが限られ
たような場所に取り付けるには不向きである。 【解決手段】ダンパ板11は、通気開口部28を閉鎖するよ
うに、板面に平行な方向である鉛直下方に、自重によっ
て付勢されている。そして、通気開口部28が開口状態と
なるように、係止装置14が通気開口部28の上方にダンパ
板11を係止している。ピストン15は気体圧力により動作
するのであるが、係止装置14はピストン15に連動する。
そして、ピストン15が、気体圧力が作用しない非動作状
態から気体圧力が作用する動作状態に移行すると、係止
装置14の係止状態が解除されて、ダンパ板11が通気開口
部28を閉鎖する方向(鉛直下方)に移動するように構成
されている。
Description
の火災時に換気用、通気用の開口部を閉鎖する防火用の
ダンパ装置に関し、特に、立体駐車場のようなスペース
の限られた場所にも設置可能なダンパ装置に関する。
うな建物の火災時に、換気用の通気開口部をダンパ板で
閉鎖し、消化ガスが換気用の通気開口部から漏れないよ
うにするための装置である。ダンパ装置には、温度ヒュ
ーズ式のものや、ガス圧連動式のものがある。中でもガ
ス圧連動式のものは、火災発生の初期の段階でも建物全
体の通気開口部を閉鎖できる。
動式のダンパ装置110の概略構成を示す図である。ダン
パ装置110は、通気路128に設けられている。火災時には
建物内に消火ガスが放出されるのであるが、その消火ガ
スのガス管(図示せず)がダンパ装置110のピストンシ
リンダ115aにも配管されている。よって、消火ガス放出
時にこのガス管内の圧力が上昇すると、自動的にピスト
ンロッド115bが図中の矢印方向に移動しシャフト160を
回転させる。すると、シャフト160に取り付けられたダ
ンパ板111が、実線でしめす開放状態から仮想線で示す
閉鎖状態に移行して、通気路128が閉鎖される。
なダンパ装置110は、ダンパ板111がシャフト160回りに
回転するためダンパ板111の可動範囲が通気路の奥行き
方向に大きくなる。よって、設置スペースが限られたよ
うな場所に取り付けるには不向きである。例えば立体駐
車場の通気開口部のような、奥行きスペースに制限のあ
る場所に設置することは困難である。
に、この出願発明に係るダンパ装置は、開口部を閉鎖す
るように板面に平行な所定方向に付勢されたダンパ板
と、開口部が開口状態となるように該開口部付近に該ダ
ンパ板を係止する係止装置であって係脱自在に構成され
たものと、気体圧力により動作するピストンとを備え、
該係止装置はピストンに連動し、該ピストンが、気体圧
力が作用しない非動作状態から気体圧力が作用する動作
状態に移行することにより、該係止装置の係止状態が解
除されて、ダンパ板が開口部を閉鎖する方向に移動する
ように構成されている(請求項1)。かかる構成による
と、ダンパ板はその板面に平行な方向に移動する。よっ
て、開口部の奥行き方向における可動範囲が小さく、ス
ペースの限られた場所にも設置できる。
重によって下方に付勢され、該係止装置が該開口部の上
方に該ダンパ板を係止し、該係止装置の係止状態が解除
されることによりダンパ板が落下して開口部を閉鎖する
ように構成してもよい(請求項2)。このように、ダン
パ板自体に作用する重力を利用して付勢すると、ダンパ
板とは別個の付勢のための部材が不要となるので、ダン
パ装置の構造を簡単にできる。
ンパ板を吊支する吊下部材と、吊下部材の係合部に係合
するフックであって該ピストンのロッドに誘導されるも
のとで構成されるようにしてもよい(請求項3)。
化ガス用のガス管が配管され、該消化ガスの流入によっ
て該ピストンが動作するようにすると(請求項4)、消
火ガスの放出に連動して自動的に開口部を閉鎖するダン
パ装置を構成できる。
参照しながら説明する。
たるダンパ装置10の取付状態を示す図である。図2は、
ダンパ装置10全体を示す図であり、(a)はその正面図、
(b)は(a)のA−A線矢視断面図である。図3はダンパ
装置10の係止装置14、ピストン15の周辺を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
駐車場の壁面22である。壁面22には、開口部たる、換気
用の通気開口部28が形成されており、この通気開口部28
を閉鎖しうるようにダンパ装置10が取り付けられてい
る。ダンパ装置10は主に、ダンパ板11、係止装置14 お
よび ピストン15により構成されている。
固定されている。梁24には、ボルトfで取付板16が固定
されている。ピストン15は、シリンダ15a、ロッド15b、
誘導部材15cを有するが、シリンダ15aが3本のボルトe
によって取付板16に直接取り付けられている。このピス
トン15は気体圧力によって動作するものであり、ピスト
ン15にはガス管20が配管されている。このガス管20は、
火災時に屋内に放出される消火ガスのための配管から分
岐したものである。よって、消火ガス放出時にはこのガ
ス管20を介して消火ガスがピストン15に流入してピスト
ン15が作動状態となる。このようにダンパ装置10は、消
火ガス連動式のものとして構成されているのであるが、
図1の状態、図2の状態 および 図3の実線の状態で
は、気体圧力(消火ガス圧力)が作用しない非作動状態
にある。
14a、フック14b、ワイヤー引抜部材14c、フック用軸部
材14dを有するが、ワイヤー引抜部材14cとフック用軸部
材14dとが取付板16に直接取り付けられている。フック1
4bの上端は、フック用軸部材14dによって回動自在に支
持されている。フック14bの中間部は、ピストン15のロ
ッド15bの先端部に取り付けられた誘導部材15cに形成さ
れた開口を貫通している。誘導部材15cは、ロッド15bの
移動に応じてフック14bを誘導する役割を果たす。この
ようにしてフック14bがロッド15bに誘導され、係止装置
14がピストン15に連動するようになっている。フック14
bの先端は、ワイヤー引抜部材14cに形成された孔部を貫
通している。そして、フック14bの先端は、係止ワイヤ
ー14aの上端に形成されたリング状の係合部に、係脱自
在の状態で係合している。これによって係止ワイヤー14
aがフック14bに吊り下げられている。
ており、この部分がダンパ板11の上端のU字状金具11a
に連結されている。ダンパ板11には重力が作用している
ので、ダンパ板11は自重によって下方に付勢されるので
あるが、係止ワイヤー14aによって通気開口部28の上方
において通気開口部28を閉鎖しないように吊支されてい
る。このようにしてダンパ板11は係止装置14によって通
気開口部28が開口状態となるように通気開口部28付近に
係止されている。
ガイド部材12が固定されている。ガイド部材12は上下に
伸延する溝部12aを有し、この溝部12aに左右両端部を遊
びをもって挟まれるようにしてダンパ板11がはめ込まれ
ている。ダンパ板11は、ガイド部材12によって、その移
動方向を上下方向に規制される。2本のガイド部材12の
下端には、ダンパ板11を上下方向における可動範囲の最
下位置に停止させるためのストッパ13が架設されてい
る。
め込まれている。この換気ガラリ30は、通気開口部28と
ほぼ同型状の矩形の枠体31と、枠体31の内側に取り付け
られた複数のルーバー32により構成されている。
ている。次に、ピストン15に消火ガスが流入したとき
の、ダンパ装置10の動作を説明する。前述のように図
1、図2および 図3の実線では、ピストン15に気体圧
力(消火ガス圧力)が作用しない非作動状態が示されて
いる。この状態で、立体駐車場に火災が発生すると、図
示しない消火システムに連動して、ガス管20に消火ガス
が充満し、ピストン15に気体圧力(消火ガス圧力)が作
用する。すると、ロッド15bがシリンダ15aから突出する
方向に移動し、フック14bは誘導部材15cに誘導されてフ
ック用軸部材14dを中心に回動し、図3(a)の仮想線で
示すような状態となる。フック14bの先端はワイヤー引
抜部材14cの孔部から外れ、係止ワイヤー14aの上端の係
合部は、ワイヤー引抜部材14cに引き抜かれるようにし
てフック14bの先端との係合を解除される。すなわち、
係止装置14の係止状態が解除される。するとダンパ板11
は自重によって付勢される方向に、すなわち、鉛直下方
に落下する。ダンパ板11はガイド部材12にガイドされな
がら、その下端がストッパ13に当接するまで落下する。
パ装置10の状態を示す図である。このように、ダンパ板
11が落下して通気開口部28を閉鎖する。ダンパ板11は、
自重による付勢方向に従って下方へ移動したのである
が、その移動方向はダンパ板11の板面に平行である。ダ
ンパ板11は通気開口部28の奥行き方向へは移動していな
い。よって、ダンパ装置10の取り付けスペースとして通
気開口部28の奥行き方向の寸法をあまり考慮する必要は
ない。従って、スペースの限られた立体駐車場などに設
置するのに適している。
ス圧が開放されて、ピストン15が非作動状態に戻され
る。そして、通気開口部28が開口状態となるようにダン
パ板11を持ち上げ、フック14bの先端に係止ワイヤー14a
の上端の係合部を係合させて、ダンパ板11が係止装置14
に係止されるようにして復旧させる。
の実施形態たるダンパ装置50の取付状態を示す図であ
る。このダンパ装置50は、図1〜4で示したダンパ装置
10と異なり、ダンパ板11が水平方向に付勢されている。
付勢を与えているのは、その一端を固定部材59bを介し
てダンパ板11に固定され、他端を梁24,25に取り付けら
れた板58に固定部材59cを介して固定された、コイルバ
ネ59aの弾性力である。すなわち、コイルバネ59aと固定
部材59b,59cによって付勢装置59が構成されているので
ある。
ピストン15は、図1〜4に示すダンパ装置10とは、取り
付け方向が略90度異なるが、その作用は同様である。
ダンパ装置50の動作の概略説明をすると次のとおりであ
る。すなわち、図5では通気開口部28はダンパ板11によ
って閉鎖されておらず、通気開口部28が開口状態になっ
ているが、ピストン15にガス管20を介して消火ガスが流
入すると、ロッド15bがシリンダ15aから突出する方向に
移動する。すると、フック14bが実線の状態から仮想線
の状態に移行し、係止ワイヤー14aがフック14bの先端か
ら外れる。そして、ダンパ板11がコイルバネ59aの付勢
力に従って図中の矢印方向(水平方向)に移動し、通気
開口部28を閉鎖する。
11の板面に平行な方向であるから、ダンパ板11は通気開
口部28の奥行き方向へは移動していない。よって、ダン
パ装置50の取り付けスペースとして通気開口部28の奥行
き方向の寸法をあまり考慮する必要はないという点で
は、図1〜4に示すダンパ装置10と同様である。
〜5を参照しながら説明した。上記説明では、ダンパ板
に対する付勢方向が鉛直下方 および 水平方向である例
を示したが、付勢方向はこれに限らない。要は、ダンパ
板の板面に平行な方向に付勢すればよいのである。ま
た、付勢方法としてはダンパ板の自重によるものとコイ
ルバネの弾性力によるものを示したが、他の方法、例え
ばコイルバネ以外のバネや他の弾性部材による付勢でも
構わない。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
の可動範囲が小さく、スペースの限られた場所にも設置
できる。
れ、係止装置の係止状態解除によってダンパ板が落下し
て開口部を閉鎖するように構成すると、ダンパ板とは別
個の付勢のための部材が不要となり、ダンパ装置の構造
を簡単にできる。
して、消化ガスの流入によって該ピストンが動作するよ
うにすると、消火ガス連動式のダンパ装置を構成でき
る。
面図、(b)は(a)のA−A線矢視断面図である。
図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
示す図である。
示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 開口部を閉鎖するように板面に平行な所
定方向に付勢されたダンパ板と、開口部が開口状態とな
るように該開口部付近に該ダンパ板を係止する係止装置
であって係脱自在に構成されたものと、気体圧力により
動作するピストンとを備え、 該係止装置はピストンに連動し、 該ピストンが、気体圧力が作用しない非動作状態から気
体圧力が作用する動作状態に移行することにより、該係
止装置の係止状態が解除されて、ダンパ板が開口部を閉
鎖する方向に移動するように構成されたダンパ装置。 - 【請求項2】 該ダンパ板が自重によって下方に付勢さ
れ、該係止装置が該開口部の上方に該ダンパ板を係止
し、該係止装置の係止状態が解除されることによりダン
パ板が落下して開口部を閉鎖する、請求項1記載のダン
パ装置。 - 【請求項3】 係止装置が、ダンパ板を吊支する吊下部
材と、吊下部材の係合部に係合するフックであって該ピ
ストンのロッドに誘導されるものとで構成された、請求
項2記載のダンパ装置。 - 【請求項4】 該ピストンに消化ガス用のガス管が配管
され、該消化ガスの流入によって該ピストンが動作す
る、請求項1〜3のいずれか1項に記載のダンパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10266577A JP2000097488A (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | ダンパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10266577A JP2000097488A (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | ダンパ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000097488A true JP2000097488A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17432751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10266577A Pending JP2000097488A (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | ダンパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000097488A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007020751A (ja) * | 2005-07-14 | 2007-02-01 | Shinmaywa Engineerings Ltd | 可動ガラリおよびこれを備えた消火対象区画の消火システム |
KR101346695B1 (ko) | 2012-10-30 | 2013-12-31 | 주식회사 마스테코 | 소 공간용 소화장치 |
KR200476304Y1 (ko) | 2013-05-28 | 2015-02-17 | (주)미도이앤씨 | 가스소화설비용 과압배출댐퍼 |
KR101508364B1 (ko) | 2014-07-01 | 2015-04-07 | (주)파이터코리아 | 방화덕트 폐쇄용 자동소화기 연결장치 |
JP2019190726A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 豊興工業株式会社 | 開閉機構 |
-
1998
- 1998-09-21 JP JP10266577A patent/JP2000097488A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007020751A (ja) * | 2005-07-14 | 2007-02-01 | Shinmaywa Engineerings Ltd | 可動ガラリおよびこれを備えた消火対象区画の消火システム |
JP4727327B2 (ja) * | 2005-07-14 | 2011-07-20 | 新明和エンジニアリング株式会社 | 可動ガラリおよびこれを備えた消火対象区画の消火システム |
KR101346695B1 (ko) | 2012-10-30 | 2013-12-31 | 주식회사 마스테코 | 소 공간용 소화장치 |
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KR101508364B1 (ko) | 2014-07-01 | 2015-04-07 | (주)파이터코리아 | 방화덕트 폐쇄용 자동소화기 연결장치 |
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