JP2000096833A - コンクリート部材の補強構造 - Google Patents

コンクリート部材の補強構造

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JP2000096833A JP10281948A JP28194898A JP2000096833A JP 2000096833 A JP2000096833 A JP 2000096833A JP 10281948 A JP10281948 A JP 10281948A JP 28194898 A JP28194898 A JP 28194898A JP 2000096833 A JP2000096833 A JP 2000096833A
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裕司 中井
Yasuhisa Fujiwara
保久 藤原
Manabu Fujita
学 藤田
Kenichi Saito
謙一 齋藤
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    • E04G23/00Working measures on existing buildings
    • E04G23/02Repairing, e.g. filling cracks; Restoring; Altering; Enlarging
    • E04G23/0218Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements
    • E04G2023/0251Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements by using fiber reinforced plastic elements
    • E04G2023/0262Devices specifically adapted for anchoring the fiber reinforced plastic elements, e.g. to avoid peeling off

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のコンクリート部材の曲げに対する補強
を、良好な作業性で経済的に行なう。 【解決手段】 補強の対象となる橋脚2の側面に、鉛直
方向に繊維が通った補強用繊維シート4を貼着する。こ
の補強用繊維シートの下端部付近は、この補強用繊維シ
ートと密接するように打設したコンクリートブロック3
と上記橋脚との間に挟み込み、緊張材5によってこのコ
ンクリートブロックを橋脚に押し付ける。一方、橋脚2
を支持するフーチング1に一端が埋設固着されたアンカ
ー部材6が、上記コンクリートブロック3中に埋込ま
れ、フーチング1とこのコンクリートブロック3、そし
て上記補強繊維シート4が接合される。これにより、曲
げによる引張応力が、補強用繊維シート4からフーチン
グ1に伝達され、橋脚2のフーチングとの接合部が曲げ
に対して補強される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存のコンクリー
ト構造物の耐力が不足する部材を補強する構造に係り、
特に大きな曲げモーメントが作用するコンクリート部材
の補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造の建築物や橋梁等
コンクリートからなる土木構造物の設計基準は、過去に
おいて何度か見直しが行われ、改訂されている。そし
て、経験した大地震による被害状況等を参考に、より耐
荷力が大きくなるように変更がなされている。したがっ
て新しい基準に基づいて設計された構造物は、地震等の
大きな荷重に対しても充分な耐力を有するものとなって
いるが、既存の構造物の中には、その構築当時の基準に
より設計されたために、現存の技術または規準に基づい
て照査すると耐力が不足するものがある。このような構
造物は、大きな地震が生じたときに重大な損傷を受ける
おそれがあり、補強の必要が生じている。
【0003】このような状況において、耐震性等の耐荷
性能が不足するコンクリート部材の補強工事が行われて
おり、従来から用いられている方法として次のようなも
のがある。 建築物の柱や橋脚等のコンクリート部材の外周面に
沿って鋼板を巻き立てる方法 コンクリート部材の周囲に、高張力繊維をシート状
にした補強材を巻き付けるように貼着する方法 コンクリート部材の周囲に新たにコンクリートを一
体となるように巻き立てる方法
【0004】に記載した鋼板を巻き立てる方法は、コ
ンクリート部材の周囲を囲むように連続した鋼板を建て
込み、この鋼板とコンクリート部材との間に樹脂又はモ
ルタル等を注入して一体化するものである。 に記載した高張力繊維からなるシートを貼着する方法
は、炭素繊維またはアラミド繊維等の高張力繊維を合成
樹脂によってシート状に固めた補強用繊維シートを用い
るものであり、柱または橋脚に帯状に巻き付け、接着剤
で貼着するものである。 に記載したコンクリートを巻き立てる方法は、コンク
リート部材、例えばコンクリート柱や橋脚を囲むように
鉄筋コンクリート部材を打ち足し、一体化させて部材断
面を増大するものである。
【0005】上記の補強方法では、コンクリート部材の
周面が拘束されるので、コンクリートの剥落や鉄筋のは
らみ出しを防止することができ、破壊までの変形量が増
大する。これにより地震動による運動エネルギーの吸収
量が増大し、構造物の振動が過大となるのを抑止する効
果が期待できる。一方、剪断力に対しては鋼板、補強用
繊維シート又は打ち足したコンクリートが抵抗し、剪断
耐力が向上する。
【0006】しかし、コンクリート柱や橋脚に上記のよ
うな補強を施しても、これらのコンクリート柱又は橋脚
を支持するフーチングとの接合部分においては、曲げに
対する有効な補強とならない。つまり、曲げモーメント
の作用によって生じる応力度を軽減するものではなく、
曲げモーメント作用時には大きな曲げ変形または曲げ破
壊を生じることも考えられる。
【0007】このため、橋脚等のコンクリート部材の曲
げに対する補強として、次のような構造が提案されてい
る。この補強構造は図9(a)に示すように、コンクリ
ート部材42がフーチング41等他の部材と接合される
部分における側面に鋼板45を接着し、繊維が鉛直方向
(コンクリート部材の軸線方向)に配列された補強用繊
維シート44をコンクリート部材42の側面に接着する
とともに、下端部を上記鋼板45の外面に接着するもの
である。そして、上記鋼板45にはブラケット47を取
り付けておき、一方の端部がフーチング41に固着され
たアンカー部材46の他端を上記ブラケット47に係止
し、このブラケット47とフーチング41とを連結す
る。
【0008】上記アンカー部材46は、フーチング41
のコンクリートに削孔を行い、この中に挿入した後、エ
ポキシ樹脂等の接着剤を充填することによってフーチン
グ41に固着したものである。また、上記鋼板45はコ
ンクリート部材42の側面との間にモルタル又は接着剤
等を充填して一体化されたものである。
【0009】このような補強構造では、コンクリート部
材42に生じる曲げ応力度の一部が補強用繊維シート4
4によって負担され、この補強用繊維シート44に作用
する引張力は、鋼板45及びアンカー部材46を介して
フーチング41に伝達される。したがってコンクリート
部材42の下端においても有効な曲げ補強効果が得られ
るものである。
【0010】また、図9(b)に示すように、鋼板45
にはブラケットに代えてスタッドジベル48を取り付け
ておき、フーチング41に固定されたアンカー部材46
と上記スタッドジベル48とを根巻きコンクリート43
によって一体化する構造とすることもできる。このよう
な構造でも、同様に曲げ補強効果が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記補
強構造には、次のような問題点がある。上記補強構造
は、コンクリート部材の側面に貼着した補強用繊維シー
トに曲げ応力度を負担させるものであり、補強用繊維シ
ートは軽量で貼着する作業も容易となり、経済性にも優
れている。しかし、下端付近にブラケット等が取り付け
られた鋼板を接着する必要があり、この作業に多くの時
間と労力が必要となる。また、鋼板にブラケットまたは
スタッドジベルを溶接によって取り付ける作業が必要と
なり、溶接部の厳重な検査・作業管理等を行うことにな
る。このため、補強を行なうために多くの費用を要する
ことになる。
【0012】さらに、補強用繊維シートは接着剤によっ
て鋼板に接着され、引張力はこの接着力のみによって伝
達される。接着剤による接合は、一般に機械的な接合に
比べて信頼性に劣り、安全性を期すために充分な接着領
域を設ける必要がある。このため、鋼板の大きさが増大
し、重量も大きくなって作業性が悪くなる。
【0013】本願発明は、上記のような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、コンクリート部材の
曲げに対する補強を、良好な作業性で経済的に行うこと
ができるコンクリート部材の補強構造を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項に記載の発明は、 補強の対象となる第1
のコンクリート部材の表面に貼着された補強用繊維シー
トと、 この補強用繊維シートの端部付近に密着するよ
うに形成されたコンクリートブロックと、 このコンク
リートブロックを、前記補強用繊維シートを挟んで前記
第1のコンクリート部材に押し付ける圧接力付与部材
と、 前記第1のコンクリート部材と接合された第2の
コンクリート部材に一部が埋め込まれ、前記コンクリー
トブロックを該第2のコンクリート部材と連結するアン
カー部材とを有するコンクリート部材の補強構造を提供
するものである。
【0015】上記第1のコンクリート部材は、例えばコ
ンクリートの橋脚又はコンクリートの柱である。このと
きには第2のコンクリート部材は、例えばフーチング、
梁等となる。また第1のコンクリート部材は柱間に架設
される梁又は片持ち梁等であってもよい。この場合に
は、第2のコンクリート部材は、上記梁を支持する柱又
は壁体等となる。上記補強用繊維シートは、炭素繊維・
ガラス繊維・アラミド繊維等、高張力を有する細い繊維
をほぼ平行に多数配列し、これらを合成樹脂等の連結剤
で一体化してシート状にしたものである。
【0016】このような構造では、補強用繊維シートの
端部は、第1のコンクリート部材とコンクリートブロッ
クとの間に挟み込まれ、圧接力付与部材の押圧力によっ
て上記第1のコンクリート部材及びコンクリートブロッ
クに強く押し付けられている。したがって、補強用繊維
シートに作用した引張力は摩擦力によって確実にコンク
リートブロックに伝達される。そして、コンクリートブ
ロックからアンカー部材を介して、第2のコンクリート
部材に引張力が伝達される。このように第1のコンクリ
ート部材の曲げ応力は、上記補強用繊維シートに負担さ
れ、第2のコンクリート部材に伝達されることによっ
て、第2のコンクリート部材との接合端においても有効
な曲げ補強効果が得られる。
【0017】また、一般に補強用繊維シートはコンクリ
ートに対する接着力が小さく、直接コンクリートに接着
しようとすると大きな接着領域を設ける必要があるが、
上記構造では、圧接力付与部材による押圧力の作用下に
おける摩擦力で力の伝達を行うので接合のための領域を
小さくするとともに、信頼性の高い構造とすることがで
きる。
【0018】さらに、コンクリートブロックは第1のコ
ンクリート部材の側面に押し付けられており、剪断に対
する補強効果及び第1のコンクリート部材内に配置され
ている主鉄筋のはらみ出しを防止する効果も得られる。
【0019】また、補強用繊維シートに作用する引張力
を第2のコンクリート部材へ伝達するのに、鋼板部材又
は鋼ブラケット等を用いないので、鋼部材の加工及び取
り付けのため費用を不要とすることができ、経済性に優
れた補強構造となる。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のコンクリート部材の補強構造において、 前記補強の
対象となる第1のコンクリート部材は橋桁を支持する橋
脚であり、 前記アンカー部材が埋め込まれる第2のコ
ンクリート部材は、前記橋脚を下方で支持するフーチン
グとする。この構造では、地震時等に大きな曲げモーメ
ントが作用する橋脚の下端、つまりフーチングとの接合
部を有効に補強することが可能となる。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のコンクリート部材の補強構造において、 前記圧接力
付与部材は、前記第1のコンクリート部材を貫通して配
置された線状又は棒状の緊張材であり、 引張力が導入
された状態で両端部が前記第1のコンクリート部材の両
側に設けられたコンクリートブロックに定着されている
ものとする。
【0022】このようなコンクリート部材の補強構造で
は、第1のコンクリート部材を貫通して配置された棒状
又は線状の緊張材によって、両側に設けられたコンクリ
ートブロックが第1のコンクリート部材の両側面に押し
付けられる。したがって、第1のコンクリート部材の両
側面に貼着された補強用繊維シートはコンクリートブロ
ックとの間に挟み込まれ、この補強用繊維シートとコン
クリートブロックとの間に大きな摩擦力が作用する。こ
の摩擦力によって、補強用繊維シートに作用する引張力
は確実にコンクリートブロックに伝達され、さらにアン
カー部材を介してフーチングに伝達される。したがっ
て、第1のコンクリート部材は曲げに対して有効に補強
される。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のコンクリート部材の補強構造において、 前記コンク
リートブロックは、前記補強の対象となる第1のコンク
リート部材の周りを囲むように設けられ、 前記圧接力
付与部材は、前記コンクリートブロックの内部又は外周
部で、前記第1のコンクリート部材の周りを囲む環状に
配置され、引張力が導入される棒状又は線状の緊張材と
する。
【0024】このようなコンクリート部材の補強構造で
は、環状に配置された棒状又は線状の緊張材に引張力が
導入されることにより、コンクリートブロックが周方向
に締め付けられて第1のコンクリート部材の表面に押し
付けられる。これによって、補強用繊維シートから引張
力はコンクリートブロックに確実に伝達され、さらにフ
ーチングに伝達されて有効な曲げ補強となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、請求項1、請求項
2又は請求項3に記載の発明の実施形態であるコンクリ
ート部材の補強構造を示す概略斜視図であり、(a)図
は補強前の状態、(b)図は補強後の外観を示すもので
ある。また、図2はこの補強構造の主要部を示す概略断
面図であり、図3は拡大断面図である。
【0026】この補強構造は、小規模な道路橋等におけ
る壁状の橋脚について適用したものであり、フーチング
1(第2のコンクリート部材)上に立ち上げられた橋脚
2(第1のコンクリート部材)の橋軸方向(図1中矢印
で示す)の曲げに対する補強を行ったものである。補強
は、橋脚2の両面に補強用繊維シート4を貼着するとと
もに橋脚下端部に根巻きコンクリート3(コンクリート
ブロック)を打ちたして行うものであり、図2に示すよ
うに、根巻きコンクリート3は橋脚表面に貼着された補
強用繊維シート4の外面に密接するように打設され、橋
脚を貫通するPC鋼材5の端部及びこの根巻きコンクリ
ート3とフーチング1とを連結するためのアンカー部材
6が埋め込まれている。
【0027】上記補強用繊維シート4は、多数の細いア
ラミド繊維を平行に配列し、合成樹脂によってシート状
に固めたものであり、アラミド繊維が鉛直方向となるよ
うに橋脚2の側面に貼着されている。そして、図2に示
すように、橋脚2の下端付近の所定範囲には貼着せず、
これより上部に繊維が連続するように貼着されている。
この補強用繊維シート4の貼着には、例えばエポキシ樹
脂等の接着剤を用いることができる。
【0028】上記根巻きコンクリート3は、図1および
図2に示すように、橋脚2の下端部の全周を囲むととも
に、フーチング1とも密接するように打設され、橋脚の
厚さdと同程度の高さとなっている。このコンクリート
は通常のコンクリート構造物に用いるものであり、必要
に応じて無収縮コンクリートを用いることもできる。ま
た、根巻きコンクリート3内には、図3に示すように、
適切に鉄筋7が配置される。
【0029】上記PC鋼材5としては、PC鋼棒を用い
ており、端部にねじが切られ、ナット8とプレート9と
を用いて定着されるものである。このPC鋼棒5は、橋
脚2を貫通するように穿設された孔内に挿通され、両端
部が橋脚2の両側に設けられる根巻きコンクリート3内
に配置される。そして、このPC鋼棒5の両端付近はシ
ース10を挿着した状態で根巻きコンクリート3が打設
されており、根巻きコンクリート3の硬化後、緊張力を
導入し定着することにより、該根巻きコンクリート3を
橋脚2の側面に強く押し付けるようになっている。
【0030】なお、上記PC鋼材に代えて、多数の細い
アラミド繊維等を合成樹脂で固めてロッド状にした緊張
材を用いることもできる。このような緊張材を用いると
きには、橋脚と根巻きコンクリートとに連続する貫通孔
を設けておき、緊張材に引張力を導入した状態で貫通孔
内にエポキシ樹脂等の接着剤を充填する。この接着剤で
緊張材と根巻きコンクリートとを一体化し、緊張材に導
入されている引張力によって根巻きコンクリートを橋脚
に強く押し付ける。また、特開平10−18226号公
報に開示されているように、アラミド繊維等を主材とす
る緊張材の端部にフランジのついた金属の筒状部材を挿
着し、緊張材をこの筒状部材と一体化するとともに、こ
の筒状部材のフランジを根巻きコンクリートに係止して
この緊張材を定着するようにしてもよい。
【0031】上記アンカー部材6は、例えば異形鉄筋を
用いることができ、下部6aがフーチング1に穿設した
穴に挿入され、エポキシ樹脂またはモルタル等の充填に
より固着されている。そして上部は根巻きコンクリート
3の打設により埋め込まれ、一体化される。なお、アン
カー部材3としては、上記異形鉄筋の他PC鋼棒、PC
鋼より線等を用いてもよい。
【0032】上記のような構成のコンクリート部材の補
強構造では、橋脚2に大きな曲げモーメントが作用した
ときに、側面に貼着されている補強用繊維シート4が曲
げ引張応力度の一部を負担することになり、曲げ耐力が
増大する。橋脚下端部においては、上記補強用繊維シー
ト4で曲げ応力度を負担することはできないが、この補
強用繊維シート4を挟んで橋脚2に押し付けられた根巻
きコンクリート3に、摩擦力によって引張力が伝達さ
れ、さらにアンカー部材6を介してフーチング1に伝達
される。したがって、橋脚下端部に作用する曲げモーメ
ントに対しても有効な曲げ補強効果が得られる。
【0033】また、橋脚下端部の補強用繊維シートが貼
着されていない部分では、大きな曲げモーメントが生じ
たときに、分散してひび割れが生じ、いわゆる塑性ヒン
ジが生じた状態で終局的な破壊までに大きな変形を許容
する。これによって、破壊までに大きなエネルギーが吸
収されることになり、地震時に振動が過大となるのが抑
止され安全性が向上する。
【0034】次に、請求項1、請求項2、又は請求項4
に記載の発明の実施の形態を、図4、図5、及び図6に
基づいて説明する。この補強構造は、図4(a)に示す
ように、フーチング21上に立ち上げられた円形断面の
橋脚22を補強するものであり、図4(b)に示すよう
に、橋脚22の周面に補強用繊維シート24が貼着され
るとともに、橋脚下端部に根巻きコンクリート23が打
設される。
【0035】上記補強用繊維シート24は、図1から図
3までに示す実施形態で説明したものと同じものを使用
することができ、アラミド繊維が鉛直方向となるように
貼着されている。また、この実施形態では、図6に示す
ようにアラミド繊維が鉛直方向に通った補強用繊維シー
ト24aの上にアラミド繊維が水平方向、つまり周方向
に連続するようにもう一枚の補強用繊維シート24bが
重ねて貼着されている。そして、繊維が鉛直方向の補強
用繊維シート24aは、橋脚下端付近の所定範囲には貼
着されていないが、繊維が水平方向の補強用繊維シート
24bは下端まで貼着されている。
【0036】上記根巻きコンクリート23は、橋脚22
の周面に貼着された補強用繊維シート24の外側に密着
し、橋脚の周りを囲むように打設されたものであり、こ
の内部に周方向の緊張材25と、下端部がフーチングに
固着されるアンカー部材26とが埋め込まれている。ま
た、根巻きコンクリート23内には、必要に応じて鉄筋
27が配置されている。
【0037】上記緊張材25は、PC鋼線、PC鋼より
線等の鋼材または高張力繊維を束ねて合成樹脂でロッド
状にしたもの等を用いることができる。この緊張材25
は、図5(b)に示すように端部を根巻きコンクリート
23の周面に引き出して、緊張及び定着を行うことがで
きるように配置されるが、一本又は複数の緊張材を環状
にし、定着部25aでは緊張材の端部が交叉するように
配置されて、周方向にほぼ均等な力でこの根巻きコンク
リート23を締め付けることができるようになってい
る。
【0038】上記アンカー部材26は、図1から図3に
示す実施形態と同様に異形鉄筋等を用いることができ、
下端部はフーチング21に設けられた穴に挿入して固着
され、上部は根巻きコンクリート23に埋込まれて一体
となっている。
【0039】このような補強構造では、鉛直方向にアラ
ミド繊維が通った補強用繊維シート24aにより曲げに
対して補強され、橋脚下端部では、緊張材25の周方向
に締め付ける力によって根巻きコンクリート23が補強
用繊維シート24を挟んで橋脚22の周面に強く押し付
けられる。したがって補強用繊維シート24と根巻きコ
ンクリート23とは大きな摩擦力で一体化され、補強用
繊維シート24から根巻きコンクリート23及びアンカ
ー部材26を介して曲げによる引張力がフーチング21
に伝達される。したがって、橋脚下端に作用する大きな
曲げモーメントに対して有効な補強効果が得られる。ま
た、周方向に繊維が通った補強用繊維シートは、剪断力
つまり橋脚に作用する水平力に対して抵抗するととも
に、くり返して曲げモーメントが作用したときに鉄筋が
膨らみ出すのを抑止し、曲げ変形性能が改善される。
【0040】次に、請求項1又は請求項3に記載の発明
の他の実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。こ
の補強構造は、図7(a)に示すように、コンクリート
からなる柱31に支持されるコンクリートの梁32の曲
げに対する補強を行うものであり、図7(b)に示すよ
うに梁32の上面と下面とに、軸線方向にアラミド繊維
の通った補強用繊維シート34を貼着する。そして梁3
2が柱31と接合される部分の上面及び下面に密着する
ようにコンクリートブロック33を打設し、図8に示す
ように、緊張材35でこれらのコンクリートブロック3
3を梁32の上面または下面に締め付けるとともに、ア
ンカー部材36で柱31とコンクリートブロック33と
を連結するものである。
【0041】この補強構造では、補強用繊維シート3
4、緊張材35、アンカー部材36として、図1から図
3に示す補強構造で用いたものと同様のものを用いるこ
とができる。また、補強用繊維シート34の貼着、梁3
2を貫通して配置される緊張材35の緊張及び定着、ア
ンカー部材36の柱への固着等も同様に行うことができ
る。ただし、この実施形態ではアンカー部材36は、柱
32を貫通するように配置し、他端をナットとプレート
で定着すること、または柱32の反対側に接合される梁
を補強する他のコンクリートブロック内に埋め込むこと
もできる。このような補強構造においても、梁の柱との
接合部において、曲げに対する有効な補強効果が得られ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係るコ
ンクリート部材の補強構造では、第1のコンクリート部
材の表面に貼着された補強用繊維シートによって曲げに
対して補強されるとともに、この補強用繊維シートから
コンクリートブロック及びアンカー部材を介して第2の
コンクリート部材に引張力を伝達することができる。し
たがって、第1のコンクリート部材が第2のコンクリー
ト部材に接合される端部においても有効な曲げ補強効果
が得られる。そして、コンクリートブロックが圧接力付
与部材によって補強用繊維シートに強く圧接されている
ことにより、小さい接合領域で確実に力を伝達すること
ができる。また、鋼板や鋼ブラケットを用いる必要がな
く、少ない費用で補強を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明
の実施形態であるコンクリート部材の補強構造を示す概
略斜視図であり、(a)図は補強前の状態、(b)図は
補強後の外観を示すものである。
【図2】図1に示すコンクリート部材の補強構造の概略
断面図である。
【図3】図1に示すコンクリート部材の補強構造の拡大
断面図である。
【図4】請求項1、請求項2又は請求項4に記載の発明
の実施形態であるコンクリート部材の補強構造を示す概
略斜視図であり、(a)図は補強前の状態、(b)図は
補強後の外観を示すものである。
【図5】図4に示すコンクリート部材の補強構造の概略
断面図である。
【図6】図4に示すコンクリート部材の補強構造の拡大
断面図である。
【図7】請求項1又は請求項3に記載の発明の実施形態
であるコンクリート部材の補強構造を示す概略斜視図で
あり、(a)図は補強前の状態、(b)図は補強後の外
観を示すものである。
【図8】図7に示すコンクリート部材の補強構造の概略
断面図である。
【図9】従来のコンクリート部材の補強構造を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1,21 フーチング 2,22 橋脚 3,23 コンクリートブロック 4,24 補強用繊維シート 5 PC鋼棒 6,26 アンカー部材 7,27 鉄筋 8 ナット 9 プレート 10 シース 25 緊張材 31 柱 32 梁 33 コンクリートブロック 34 補強用繊維シート 35 緊張材 36 アンカー部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月13日(1999.8.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項に記載の発明は、 補強の対象となる第1
のコンクリート部材の表面に貼着された補強用繊維シー
トと、 この補強用繊維シートの端部付近に密着するよ
うに形成されたコンクリートブロックと、 このコンク
リートブロックを、前記補強用繊維シートを挟んで前記
第1のコンクリート部材に押し付け、該コンクリートブ
ロックと該補強用繊維シートとの間に圧接力を作用させ
圧接力付与部材と、 前記第1のコンクリート部材と
接合された第2のコンクリート部材に一部が埋め込ま
れ、前記コンクリートブロックを該第2のコンクリート
部材と連結するアンカー部材とを有するコンクリート部
材の補強構造を提供するものである。
フロントページの続き (72)発明者 藤原 保久 東京都新宿区荒木町13番地の4 住友建設 株式会社内 (72)発明者 藤田 学 栃木県河内郡南河内町仁良川1726 住友建 設株式会社内 (72)発明者 齋藤 謙一 東京都新宿区荒木町13番地の4 住友建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D059 AA03 GG01 GG40 2E176 AA02 AA04 BB29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強の対象となる第1のコンクリート
    部材の表面に貼着された補強用繊維シートと、 この補強用繊維シートの端部付近に密着するように形成
    されたコンクリートブロックと、 このコンクリートブロックを、前記補強用繊維シートを
    挟んで前記第1のコンクリート部材に押し付ける圧接力
    付与部材と、 前記第1のコンクリート部材と接合された第2のコンク
    リート部材に一部が埋め込まれ、前記コンクリートブロ
    ックを該第2のコンクリート部材と連結するアンカー部
    材とを有することを特徴とするコンクリート部材の補強
    構造。
  2. 【請求項2】 前記補強の対象となる第1のコンクリ
    ート部材は橋桁を支持する橋脚であり、 前記アンカー部材が埋め込まれる第2のコンクリート部
    材は、前記橋脚を下方で支持するフーチングであること
    を特徴とする請求項1に記載のコンクリート部材の補強
    構造。
  3. 【請求項3】 前記圧接力付与部材は、前記第1のコ
    ンクリート部材を貫通して配置された線状又は棒状の緊
    張材であり、 引張力が導入された状態で両端部が前記第1のコンクリ
    ート部材の両側に設けられたコンクリートブロックに定
    着されていることを特徴とする請求項1に記載のコンク
    リート部材の補強構造。
  4. 【請求項4】 前記コンクリートブロックは、前記補
    強の対象となる第1のコンクリート部材の周りを囲むよ
    うに設けられ、 前記圧接力付与部材は、前記コンクリートブロックの内
    部又は外周部で、前記第1のコンクリート部材の周りを
    囲む環状に配置され、引張力が導入される棒状又は線状
    の緊張材であることを特徴とする請求項1に記載のコン
    クリート部材の補強構造。
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