JP2000095593A - ボート法化合物半導体単結晶製造方法及びその装置 - Google Patents

ボート法化合物半導体単結晶製造方法及びその装置

Info

Publication number
JP2000095593A
JP2000095593A JP10266245A JP26624598A JP2000095593A JP 2000095593 A JP2000095593 A JP 2000095593A JP 10266245 A JP10266245 A JP 10266245A JP 26624598 A JP26624598 A JP 26624598A JP 2000095593 A JP2000095593 A JP 2000095593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boat
single crystal
compound semiconductor
semiconductor single
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10266245A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yabuki
伸司 矢吹
Michinori Wachi
三千則 和地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP10266245A priority Critical patent/JP2000095593A/ja
Publication of JP2000095593A publication Critical patent/JP2000095593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多結晶化を防止でき、再現性よく単結晶を得
ることができるボート法化合物半導体単結晶製造方法及
びその装置を提供する。 【解決手段】 均熱管20のボート状容器3の肩部3a
に位置する部分の下側に窓21を形成することにより、
単結晶製造炉5からの輻射熱が均熱管20に遮られるこ
となくボート状容器3の肩部3aに輻射される。このた
め局所加熱ヒータ等を用いることなく局所加熱降下を得
ることができる。この結果、ボート状容器3の肩部3a
の底部の温度を上げることができ、固液界面の凹面化を
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボート法化合物半
導体単結晶製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボート法、特にGF(Gradient Freeze)
法によりGaAs単結晶を製造する場合について説明す
る。
【0003】図3(a)は従来の化合物半導体単結晶製
造装置の側面断面図であり、図3(b)は図3(a)の
B−B線断面図である。
【0004】ボート法化合物半導体単結晶製造装置は、
種結晶1と原料としてのGa2とが配置され石英からな
るボート状容器3と、ボート状容器3を収容する均熱管
4と、均熱管4を覆うように配置されボート状容器3を
昇温、降温することにより化合物半導体単結晶を製造す
るための単結晶製造炉5とを備えたものである。
【0005】同図3に示す石英アンプル6内に、種結晶
1及びGa2を配置したボート状容器3と、As7とを
収容した後、その石英アンプル6を真空封止する。真空
封止された石英アンプル6を、低温炉8及び高温炉9で
構成された単結晶製造炉5にセットする。単結晶製造炉
5には、その上部に結晶の放熱を促進するための目的で
放熱孔10が形成されている。
【0006】単結晶製造炉5に石英アンプル6をセット
した後、高温炉9を昇温させ、高温炉9を約1238
℃、低温炉8を約600℃に設定し、Ga2とAs7と
を反応させることによりボート状容器3内にGaAsが
合成される。GaAsが合成された後、高温炉9にある
一定の温度勾配を有する温度分布11(図4参照)を作
り、高温炉9をこの分布形状のまま徐々に昇温させてG
aAsを溶融化させ、種付けを実施する。種付け後、高
温炉9を徐々に降温させることにより、種結晶1側から
単結晶が成長する。
【0007】なお、図4は図3(a)に示した化合物半
導体単結晶製造装置の温度分布を示す図であり、横軸は
炉内位置(図3に対応した位置)を示し、縦軸は炉内温
度を示す。
【0008】また、単結晶製造炉5内には炉内の温度分
布の均熱化を図るために、均熱管4を配置し、その上部
に石英アンプル6を配置するのが一般的な方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のボート法には、初期成長段階であるボート状容器の
肩部付近での固液界面形状が凹面化してしまい、結晶に
リネージが発生し多結晶化するという問題がある。
【0010】この原因としては以下のことが考えられ
る。
【0011】ボート状容器の肩部での成長においては、
肩部の構造上、肩部の底部が単結晶製造炉のヒータから
離れた場所に位置する。そのため、直胴部と比較してヒ
ータから受ける熱の量が少なく、底部の温度が直胴部よ
り低くなる傾向にある。その結果、肩部においては、底
部の成長が推進され、その結果固液界面が凹面化してし
まう。
【0012】このような凹面化問題を解決する方法とし
て、ボート状容器の肩部に局所加熱ヒータを設置した単
結晶製造炉を検討したが、ボート法単結晶製造炉の構造
において、局所加熱ヒータが肩部以外の部分にも影響し
てしまい、思うように局所加熱ができず解決に至ってい
ない。また、局所加熱ヒータを用いることで温度制御が
複雑化してしまうという問題があった。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、多結晶化を防止でき、再現性よく単結晶を得ること
ができるボート法化合物半導体単結晶製造方法及びその
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のボート法化合物半導体単結晶製造方法は、種
結晶と原料とをボート状容器に配置し、ボート状容器を
均熱管内に収容し、均熱管を単結晶製造炉で昇温、降温
することにより化合物半導体単結晶を製造するボート法
化合物半導体単結晶製造方法において、ボート状容器の
肩部に位置する部分の下側に窓を形成した均熱管を用い
て化合物半導体単結晶を製造するものである。
【0015】本発明のボート法化合物半導体単結晶製造
装置は、種結晶と原料とが配置されるボート状容器と、
ボート状容器を収容する均熱管と、均熱管を覆うように
配置されボート状容器を昇温、降温することにより化合
物半導体単結晶を製造するための単結晶製造炉とを備え
たボート法化合物半導体単結晶製造装置において、均熱
管のボート状容器の肩部に位置する部分の下側に窓を形
成したものである。
【0016】本発明によれば、均熱管のボート状容器の
肩部に位置する部分の下側に窓を形成することにより、
単結晶製造炉からの輻射熱が均熱管に遮られることなく
ボート状容器の肩部に輻射される。このため局所加熱ヒ
ータ等を用いることなく局所加熱降下を得ることができ
る。この結果、肩部の底部の温度を上げることができ、
固液界面の凹面化を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0018】図1(a)は本発明のボート法化合物半導
体単結晶製造方法を適用した化合物半導体単結晶製造装
置に用いられる均熱管の一実施の形態を示す平面図、図
1(b)は側面図、図1(c)は図1(b)のA−A線
断面図である。
【0019】本発明は基本的には図3に示した従来のG
F法によるボート結晶成長を利用したものであり、従来
の均熱管の代りに本発明の均熱管を用いた点について以
下説明する。
【0020】本発明のボート法化合物半導体単結晶製造
方法は、種結晶1とGa2とをボート状容器3に配置
し、ボート状容器3を、ボート状容器3の肩部3aに位
置する部分の下側に窓21が形成された均熱管20内に
収容し、均熱管20を単結晶製造炉5で昇温、降温する
ことにより化合物半導体単結晶を製造するものである。
【0021】本発明によれば、均熱管20のボート状容
器3の肩部に位置する部分の下側に窓21が設けられて
いるので、単結晶製造炉5からの輻射熱が均熱管20に
遮られることなくボート状容器3の肩部3aに輻射され
る。このため局所加熱ヒータ等を用いることなく局所加
熱降下を得ることができる。この結果、肩部3aの底部
の温度を上げることができ、固液界面の凹面化を防止す
ることができる。なお、窓21の形状は図では矩形であ
るが限定されるものではない。
【0022】
【実施例】次に具体的な数値を挙げて説明するが限定さ
れるものではない。
【0023】結晶成長は、直径φ2インチサイズのSi
ドープGaAs結晶を各10ロット行った。
【0024】結晶成長方法について図3を用いて説明す
る。
【0025】石英アンプル6内にボート状容器3、種結
晶1、Ga3及びAs7を入れ真空封止する。真空封止
した石英アンプル6を単結晶製造炉5にセットし、単結
晶製造炉5で昇温及び反応を行い、その後、高温炉9の
温度勾配を0.5deg/cmに設定した。この温度分
布条件により種付けを行った後、高温炉9を0.1℃/
hrの速度で降温し、単結晶成長を行った。
【0026】以下、表1に結果を示す。
【0027】
【表1】
【0028】同表に示すように本発明の均熱管20を用
いて結晶成長を行った方が結晶の単結晶化率が高い結果
が得られた。
【0029】図2(a)は従来の均熱管を用いた場合の
結晶ストリエーションを示す図であり、図2(b)は本
発明の均熱管を用いた場合の結晶ストリエーションを示
す図である。
【0030】図2(a)、(b)より、本発明の均熱管
を用いて結晶成長を行った方が従来の均熱管を用いて結
晶成長を行った場合に比べて固液界面の凹面の度合いが
少なく、本発明の均熱管が単結晶成長に適していること
が分かる。
【0031】本発明は、GF法による全ての化合物半導
体単結晶の製造(GaP、InAs、InP等)に適用
可能である。またHB法、VB法、VGF法による全て
の化合物半導体単結晶製造(GaP、InAs、InP
等)についても適用可能である。
【0032】以上において、結晶の単結晶化に有効な固
液界面形状を形成することが可能となり、これにより多
結晶化が解消され、再現性よく単結晶を得ることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0034】多結晶化を防止でき、再現性よく結晶を得
ることができるボート法化合物半導体単結晶製造方法及
びその装置の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のボート法化合物半導体単結晶
製造方法を適用した化合物半導体単結晶製造装置に用い
られる均熱管の一実施の形態を示す平面図、(b)は側
面図、(c)は(b)のA−A線断面図である。
【図2】(a)は従来の均熱管を用いた場合の結晶スト
リエーションを示す図であり、(b)は本発明の均熱管
を用いた場合の結晶ストリエーションを示す図である。
【図3】(a)は従来の化合物半導体単結晶製造装置の
側面断面図であり、(b)は(a)のB−B線断面図で
ある。
【図4】図3(a)に示した化合物半導体単結晶製造装
置の温度分布を示す図である。
【符号の説明】
1 種結晶 3 ボート状容器 3a 肩部 6 石英アンプル 20 均熱管 21 窓

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種結晶と原料とをボート状容器に配置
    し、該ボート状容器を均熱管内に収容し、該均熱管を単
    結晶製造炉で昇温、降温することにより化合物半導体単
    結晶を製造するボート法化合物半導体単結晶製造方法に
    おいて、上記ボート状容器の肩部に位置する部分の下側
    に窓を形成した均熱管を用いて化合物半導体単結晶を製
    造することを特徴とするボート法化合物半導体単結晶製
    造方法。
  2. 【請求項2】 種結晶と原料とが配置されるボート状容
    器と、該ボート状容器を収容する均熱管と、該均熱管を
    覆うように配置され上記ボート状容器を昇温、降温する
    ことにより化合物半導体単結晶を製造するための単結晶
    製造炉とを備えたボート法化合物半導体単結晶製造装置
    において、上記均熱管のボート状容器の肩部に位置する
    部分の下側に窓を形成したことを特徴とするボート法化
    合物半導体単結晶製造装置。
JP10266245A 1998-09-21 1998-09-21 ボート法化合物半導体単結晶製造方法及びその装置 Pending JP2000095593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10266245A JP2000095593A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 ボート法化合物半導体単結晶製造方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10266245A JP2000095593A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 ボート法化合物半導体単結晶製造方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000095593A true JP2000095593A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17428297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10266245A Pending JP2000095593A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 ボート法化合物半導体単結晶製造方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000095593A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003277197A (ja) CdTe単結晶およびCdTe多結晶並びにその製造方法
US20060260536A1 (en) Vessel for growing a compound semiconductor single crystal, compound semiconductor single crystal, and process for fabricating the same
EP0751242A1 (en) Process for bulk crystal growth
JP3491429B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
KR20050120707A (ko) 단결정의 제조방법
JP2000095593A (ja) ボート法化合物半導体単結晶製造方法及びその装置
JPH10218699A (ja) 化合物半導体単結晶の成長方法
JPH11268998A (ja) GaAs単結晶インゴットおよびその製造方法ならびにそれを用いたGaAs単結晶ウエハ
JP2004099390A (ja) 化合物半導体単結晶の製造方法及び化合物半導体単結晶
JP2004203721A (ja) 単結晶成長装置および成長方法
JP2004269335A (ja) 単結晶の製造方法
JP3937700B2 (ja) 導電性不純物をドープしたGaAs半導体単結晶製造方法
JPH01160894A (ja) 単結晶引上装置
JP2001151593A (ja) 石英ボート及びそれを用いたボート法化合物半導体単結晶製造方法
JP2001130999A (ja) GaAs半導体単結晶製造方法
JP2001080987A (ja) 化合物半導体結晶の製造装置及びそれを用いた製造方法
JPH05319973A (ja) 単結晶製造装置
CN111647946A (zh) 一种旋转磁场制备高质量晶体的方法
JPH11292680A (ja) 化合物半導体単結晶の製造方法および製造装置、および単結晶製造用アンプル
JPH08290991A (ja) 化合物半導体単結晶の成長方法
JP2773441B2 (ja) GaAs単結晶の製造方法
JPH0316988A (ja) 化合物半導体単結晶製造装置
CN111778554A (zh) 一种低位错、高电子迁移率GaInSb晶体制备方法
JPS5938199B2 (ja) 化合物半導体結晶成長装置
JP2573655B2 (ja) ノンドープ化合物半導体単結晶の製造方法