JP2000095375A - シート吸着搬送装置及び記録装置 - Google Patents

シート吸着搬送装置及び記録装置

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JP2000095375A
JP2000095375A JP10267826A JP26782698A JP2000095375A JP 2000095375 A JP2000095375 A JP 2000095375A JP 10267826 A JP10267826 A JP 10267826A JP 26782698 A JP26782698 A JP 26782698A JP 2000095375 A JP2000095375 A JP 2000095375A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、インクジェット記録ヘッドから吐
出されたインク滴が櫛歯状電極の被給電部上に飛散した
り搬送ベルト上に飛散したインク滴が流れて被給電部上
に移動して来た場合でも該インク滴が被給電部から容易
に排除され、給電手段の汚れや磨耗を低減し得るシート
吸着搬送装置及びこれを備えた記録装置を提供を提供す
ることを可能にすることを目的としている。 【解決手段】 搬送ベルト1内部に埋設される櫛歯状電
極2,3に電気的に接続される被給電部材2a,3aの
少なくとも上表面2b,3bが搬送ベルト1の表面から
突出すると共に該上表面2b,3bを上に凸の曲面で構
成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートを静電吸着し
て搬送するシート吸着搬送装置及びこれを備えた記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置において
高速且つ高画質の記録を可能とするためにフルラインタ
イプの記録ヘッドを用いたものがあり、これに記録シー
トを搬送する場合に搬送ベルトに導電性の電極を櫛歯状
に設けて該櫛歯状電極に電荷を与えて静電気力を発生さ
せ、記録シートを吸着させて搬送させるものが知られて
いる。
【0003】図7(a),(b)は従来のシート吸着搬
送装置の搬送ベルトに埋設された櫛歯状電極の被給電部
の構成を示す要部断面説明図である。搬送ベルト51の内
部には導電金属からなる櫛歯状電極52が内蔵されてお
り、該櫛歯状電極52の下部には搬送ベルト51のベース層
51aが形成され、櫛歯状電極52の上部には表層51bが形
成されている。
【0004】櫛歯状電極52には該櫛歯状電極52に給電す
るための給電ブラシ53に接触可能な被給電部材54が電気
的に接続されており、該被給電部材54の上表面54aが搬
送ベルト51の表層51bの上面と面一な平面で構成されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では、図示しないインクジェット記録ヘッドから
吐出されたインク滴55が図7(b)に示すように被給電
部材54上に飛散した場合や搬送ベルト51上に飛散したイ
ンク滴55が流れて被給電部材54上に移動して来た場合に
は、該被給電部材54の上表面54aが搬送ベルト51の表層
51bの上面と面一の平面で構成されるためインク滴55が
被給電部材54の上表面54a上から排除されずに残留し、
給電ブラシ53からの給電に支障が生じたり被給電部材54
や給電ブラシ53が腐食する虞があった。また、給電ブラ
シ53が搬送ベルト51の表面にも接触するので給電ブラシ
53に汚れが付着したり、給電ブラシ53の磨耗が早いとい
った問題もあった。
【0006】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、インクジェット記録ヘッドか
ら吐出されたインク滴が櫛歯状電極の被給電部上に飛散
したり搬送ベルト上に飛散したインク滴が流れて被給電
部上に移動して来た場合でも該インク滴が被給電部から
容易に排除され、給電手段の汚れや磨耗を低減し得るシ
ート吸着搬送装置及びこれを備えた記録装置を提供せん
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、シートを静電吸着して
搬送するシート吸着搬送装置において、シートを搬送す
る搬送ベルト内部に異なる電位が印加される交互に配置
された一対の櫛歯状電極が埋設され、該一対の櫛歯状電
極に夫々電気的に接続される被給電部が前記搬送ベルト
の表面から突出して設けられ、前記被給電部の上部に該
被給電部に接触して給電し得る給電手段が配置されたこ
とを特徴とするシート吸着搬送装置である。
【0008】上記構成によれば、櫛歯状電極の被給電部
が搬送ベルトの表面から突出しているのでインクジェッ
ト記録ヘッドから吐出されたインク滴が搬送ベルト上を
流れて被給電部上に移動する虞がなく、給電手段からの
給電に支障が生じたり被給電部や給電手段が腐食する虞
がない。また、給電手段が搬送ベルトの表面に接触しな
いので給電手段の汚れや磨耗を低減することが出来る。
【0009】また、前記被給電部の上表面が上に凸の曲
面や傾斜した平面で構成された場合には、インクジェッ
ト記録ヘッドから吐出されたインク滴が櫛歯状電極の被
給電部上に飛散した場合でも該インク滴が上に凸の曲面
や傾斜した平面を流れ落ちて被給電部から容易に排除す
ることが出来、給電手段からの給電に支障が生じたり被
給電部や給電手段が腐食する虞がない。
【0010】また、前記給電手段の前記被給電部に接触
する接触部が前記被給電部の上表面の上に凸の曲面また
は傾斜した平面に対応する形状を有して構成された場合
には、給電手段の被給電部に対する接触が良好で、給電
が良好に行える。
【0011】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るシート吸着
搬送装置及びこれを備えた記録装置の一例としてインク
ジェット記録装置に適用した場合の一実施形態を具体的
に説明する。図1は本発明に係るシート吸着搬送装置の
構成を示す平面説明図、図2は図1のA方向から見た
図、図3は本発明に係るシート吸着搬送装置の第1実施
形態の被給電部の構成を示す要部断面説明図、図4は異
なる電位が印加される交互に配置された一対の櫛歯状電
極の間で発生する静電吸着力の様子を示す図、図5は本
発明に係るシート吸着搬送装置を備えた記録装置の構成
を示す断面説明図、図6は本発明に係るシート吸着搬送
装置の第2実施形態の被給電部の構成を示す要部断面説
明図である。
【0012】先ず、図1〜図5を用いて本発明に係るシ
ート吸着搬送装置及びこれを備えた記録装置の第1実施
形態について説明する。図1において、1は紙や合成樹
脂等の誘電体からなる記録シートPを静電吸着して搬送
するためのエンドレスの搬送ベルトであり、ポリエチレ
ン等の合成樹脂で電気的に絶縁性を有する誘電体材質に
より構成されている。
【0013】搬送ベルト1の内部には異なる電位が印加
される交互に配置された一対の導電性材料からなる櫛歯
状電極2,3と、これ等の櫛歯状電極2,3に電気的に
接続され、搬送ベルト1の両側端部に配置された被給電
部材2a,3aが内蔵されている。
【0014】図3及び図4に示すように、搬送ベルト1
の内部に埋設された櫛歯状電極2,3の下部には搬送ベ
ルト1のベース層1aが形成され、櫛歯状電極2,3の
上部には表層1bが形成されている。
【0015】櫛歯状電極2,3には図示しない高電圧発
生装置により正極と負極の電位差が数キロボルト程度の
高電圧を供給し得るように構成されており、負極に負の
電圧を印加する場合もあるが、本実施形態では、櫛歯状
電極2が正極で、櫛歯状電極3の負極がグランド電位に
接続されている。
【0016】図6に示すように、櫛歯状電極2,3は搬
送ベルト1の回転方向と直交する方向に平行に互いに向
かい合って配置されており、搬送ベルト1の回転方向と
直交する方向の両側には各櫛歯状電極2,3に夫々電気
的に接続され、搬送ベルト1の回転方向において該櫛歯
状電極2,3の幅よりも長い寸法を有する被給電部材2
a,3aが設けられている。
【0017】被給電部材2a,3aの少なくとも上表面
2b,3bは搬送ベルト1の表面から突出しており、本
実施形態では、図2及び図3に示すように、被給電部材
2a,3aの上表面2b,3bが上に凸の曲面により構
成されている。
【0018】被給電部材2a,3aの上方には該被給電
部材2a,3aの上表面2b,3bに夫々所定の圧力で
接触する導電性の給電手段となる給電ブラシ4,5が支
持部材6,7により支持されており、図示しない高電圧
発生装置から給電ブラシ4,5及び被給電部材2a,3
aを介して櫛歯状電極2に正の電圧が印加され、櫛歯状
電極3がグランド電位に接続される。
【0019】給電手段となる給電ブラシ4,5の被給電
部材2a,3aに接触する接触部は該被給電部材2a,
3aの上表面2b,3bの上に凸の曲面に対応する下に
凸の曲面形状を有して構成されている。
【0020】櫛歯状電極2,3は誘電材質からなるベー
ス層1aと表層1bとでサンドイッチされた形で保護さ
れて設けられており、ベース層1aは体積抵抗率が10
15〜1017Ωcm、表層1bは体積抵抗率が1010〜10
14Ωcmの共にポリエチレン、ポリカーボネート等の合成
樹脂等から構成されている。
【0021】また、被給電部材2a,3aは体積抵抗率
が10-4〜105 Ωcmのカーボン入りの導電性合成樹脂
等で構成されている。また、表層1b及び被給電部材2
a,3aの上表面2b,3bはフッ素樹脂加工等の表面
処理が施され、溌水性の良好な状態としてあるため記録
ヘッド8Y,8M,8C,8Kから吐出されたインク滴が被給電
部材2a,3aに残留することが少なくなって良好な給
電が実現される。尚、給電ブラシ4,5は体積抵抗率が
10-4〜10-5Ωcmの導電材料が好ましい。
【0022】櫛歯状電極2,3間に電圧が印加される
と、櫛歯状電極2,3の間で電気力が発生して図4の矢
線で示すような電気力線が形成される。そして、櫛歯状
電極2,3の間の電位差によって搬送ベルト1の上方に
静電吸着力が発生して記録シートPが搬送ベルト1に吸
着して搬送される。
【0023】本実施形態では、ベース層1aの体積抵抗
率[Ωcm]を表層1bのそれよりも大きく設定してあ
り、これにより櫛歯状電極2,3間で発生する電気力線
は搬送ベルト1の上面の方が大きくなるため記録シート
Pの吸着力を大きくさせることが出来る。
【0024】給電ブラシ4,5は搬送ベルト1の表面に
は直接触れることなく被給電部材2a,3aのみに接触
するように設定されており、本実施形態では、図2に示
すように、搬送ベルト1の表面と記録手段となる記録ヘ
ッド8Y,8M,8C,8Kの下端に設けられたノズルとの離間
距離が2mm、搬送ベルト1の表面から被給電部材2a,
3aの上表面2b,3bの給電ブラシ4,5が接触する
頂部までの高さが3mmに設定してあり、被給電部材2
a,3aの上表面2b,3bの頂部は記録ヘッド8Y,8
M,8C,8Kのノズル位置よりも高くなっている。これに
より、給電ブラシ4,5が搬送ベルト1に接触すること
がないので給電ブラシ4,5の汚れや磨耗が低減出来、
給電ブラシ4,5の寿命を延ばすことが出来る。
【0025】上記構成によれば、櫛歯状電極2,3の被
給電部材2a,3aが搬送ベルト1の表面から突出して
いるので記録ヘッド8Y,8M,8C,8Kから吐出されたイン
ク滴が搬送ベルト1上を流れて被給電部材2a,3a上
に移動する虞がなく、給電手段となる給電ブラシ4,5
からの給電に支障が生じたり被給電部材2a,3aや給
電ブラシ4,5が腐食する虞がない。また、給電ブラシ
4,5が搬送ベルト1の表面に接触しないので給電ブラ
シ4,5の汚れや磨耗を低減することが出来る。
【0026】また、被給電部材2a,3aの上表面2
b,3bが上に凸の曲面で構成されたことで、記録ヘッ
ド8Y,8M,8C,8Kから吐出されたインク滴が櫛歯状電極
2,3の被給電部材2a,3a上に飛散した場合でも該
インク滴が上に凸の曲面からなる上表面2b,3bを流
れ落ちて被給電部材2a,3aから容易に排除すること
が出来、給電ブラシ4,5からの給電に支障が生じたり
被給電部材2a,3aや給電ブラシ4,5が腐食する虞
がない。
【0027】また、給電ブラシ4,5の被給電部材2
a,3aに接触する接触部が被給電部材2a,3aの上
表面の上に凸の曲面に対応する下に凸の形状を有して構
成されたことで給電ブラシ4,5の被給電部材2a,3
aに対する接触が良好で、給電が良好に行える。
【0028】次に図5を用いて上述したシート吸着搬送
装置を備えたインクジェット記録装置の構成について説
明する。図5において、シート給送部は記録シートPを
積載する圧板21がベース23に結合された回転軸21aを中
心に回動可能で、圧板バネ24により記録シートPを給送
する給送回転体22に付勢される。
【0029】圧板21には記録シートPの重送を防止する
摩擦係数の大きい分離パッド25が設けてあり、圧板21の
端部に対向して分離爪26が配置されている。また、図示
しないリリースカムにより圧板21と給送回転体22との当
接が解除される。
【0030】待機状態ではリリースカムが圧板21を押し
下げており、これにより圧板21と給送回転体22との当接
は解除されている。そして、この状態で搬送ローラ27の
駆動力が図示しないギア等により給送回転体22及びリリ
ースカムに伝達されると、リリースカムが圧板21から離
れて該圧板21が上昇し、給送回転体22と記録シートPが
当接して該給送回転体22の回転に伴って記録シートPが
ピックアップされて給送が開始される。給送回転体22は
記録シートPをシート搬送部に送り込むまで回転する。
尚、28は手差し給送用の給送回転体であり、手差し給送
の際に手差しトレイ29上に載置された記録シートPをシ
ート搬送部に送り込む。
【0031】シート搬送部は記録シートPを静電吸着し
て搬送する前述した搬送ベルト1と図示しないPE(ペ
ーパーエッジ)センサを有している。搬送ベルト1は駆
動ローラ30で駆動され、従動ローラとなる搬送ローラ27
及び圧力ローラ31により張架されている。
【0032】搬送ローラ27と対向する位置には搬送ベル
ト1と従動回転するピンチローラ33が当接しており、搬
送ローラ27の記録シートPの搬送方向下流側には記録手
段となる記録ヘッド(イエロー)8Y,(マゼンダ)8M,
(シアン)8C,(ブラック)8Kが配置されている。
【0033】この記録ヘッド8Y,8M,8C,8Kの解像度は
600DPIであり、記録シートPの搬送方向と直交する方向
に複数のノズルが配列されたラインタイプのインクジェ
ット記録方式の記録ヘッドである。
【0034】これ等の記録ヘッド8Y,8M,8C,8Kはヒー
ター等によりインクに熱を与えることが可能になってお
り、この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による
気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって
ノズルからインクが吐出され、記録シートP上に画像が
形成される。
【0035】シート排出部は排出ローラ34と拍車35とに
よって構成され、画像形成された記録シートPは排出ロ
ーラ34と拍車35とにより挟持されて搬送され、排出トレ
イ36に排出される。
【0036】上記記録ヘッド8Y,8M,8C,8Kは微細な液
体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部に設
けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体に作
用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生
手段を備えている。
【0037】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0038】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。
【0039】その中でも電気熱変換体をエネルギー発生
手段として用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易で
あり、且つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼
性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を
十二分に活用出来、高密度実装化が容易で、製造コスト
も安価なことから有利である。
【0040】また前述した実施形態では記録手段として
インクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて
電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加
される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利
用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インク
を吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に
好ましい。
【0041】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。
【0042】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末装置として用いられるものの他、リーダ等と組み
合わせた複写装置、更には送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態をとるもの等であっても良い。また、記
録ヘッド8Y,8M,8C,8Kはライン記録方式に限定する必
要もなく、所謂シリアル記録方式を用いても良い。
【0043】次に図6を用いて本発明に係るシート吸着
搬送装置の第2実施形態について説明する。尚、前記第
1実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して
説明を省略する。
【0044】本実施形態では、図6に示すように、搬送
ベルト1に内蔵された櫛歯状電極2,3に電気的に接続
された被給電部材2a,3aの少なくとも上表面2b,
3bが搬送ベルト1の表面から突出すると共に該被給電
部材2a,3aの上表面2b,3bが搬送ベルト1の回
転方向に直交する方向に傾斜した平面で構成されたもの
であり、給電ブラシ4,5の被給電部材2a,3aの上
表面2b,3bに接触する接触部も該上表面2b,3b
の傾斜面に対応する傾斜面からなる形状を有して構成さ
れたものである。
【0045】上記構成によれば、記録ヘッド8Y,8M,8
C,8Kから吐出されたインク滴が櫛歯状電極2,3の被
給電部材2a,3a上に飛散した場合でも該インク滴が
傾斜した平面からなる上表面2b,3bを流れ落ちて被
給電部材2a,3aから容易に排除することが出来、給
電手段となる給電ブラシ4,5からの給電に支障が生じ
たり被給電部材2a,3aや給電ブラシ4,5が腐食す
る虞がない。
【0046】また、給電ブラシ4,5の被給電部材2
a,3aに接触する接触部が被給電部材2a,3aの上
表面2b,3bの傾斜した平面に対応する形状を有して
構成されたことで給電ブラシ4,5の被給電部材2a,
3aに対する接触が良好で、給電が良好に行える。他の
構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様な効果
を得ることが出来る。
【0047】尚、前記実施形態では被給電部材2a,3
aの上表面2b,3bが搬送ベルト1の回転方向に直交
する方向に傾斜した平面で構成された場合の一例を示し
たが、被給電部材2a,3aの上表面2b,3bを他の
種々の方向に傾斜した平面を有して構成することでも良
い。
【0048】また、被給電部材2a,3aの上表面2
b,3bの形状は凸形状であってインク滴が被給電部材
2a,3a上に載っても搬送ベルト1上に流れ落ちるよ
うな形状であれば他の種々の形状が適用可能であり上記
各実施形態の形状に限定されるものではない。
【0049】また、被給電部材2a,3aの搬送ベルト
1の表面からの高さも3mmに限定されるものではなく、
インク滴が流れ込むのを妨げる高さであれば良い。ま
た、記録ヘッド8Y,8M,8C,8Kの解像度も600DPIに限定
されるものではなく他の解像度でも良い。
【0050】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、櫛歯状電極の被給電部が搬送ベルトの表面か
ら突出しているのでインクジェット記録ヘッドから吐出
されたインク滴が搬送ベルト上を流れて被給電部上に移
動する虞がなく、給電手段からの給電に支障が生じたり
被給電部や給電手段が腐食する虞がないため耐久性が向
上する。また、給電手段が搬送ベルトの表面に接触しな
いので汚れや磨耗を低減することが出来る。
【0051】また、前記被給電部の上表面が上に凸の曲
面や傾斜した平面で構成された場合には、インクジェッ
ト記録ヘッドから吐出されたインク滴が櫛歯状電極の被
給電部上に飛散した場合でも該インク滴が上に凸の曲面
や傾斜した平面を流れ落ちて被給電部から容易に排除す
ることが出来、給電手段からの給電に支障が生じたり被
給電部や給電手段が腐食する虞がない。
【0052】また、前記給電手段の前記被給電部に接触
する接触部が前記被給電部の上表面の上に凸の曲面また
は傾斜した平面に対応する形状を有して構成された場合
には、給電手段の被給電部に対する接触が良好で、給電
が良好に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート吸着搬送装置の構成を示す
平面説明図である。
【図2】図1のA方向から見た図である。
【図3】本発明に係るシート吸着搬送装置の第1実施形
態の被給電部の構成を示す要部断面説明図である。
【図4】異なる電位が印加される交互に配置された一対
の櫛歯状電極の間で発生する静電吸着力の様子を示す図
である。
【図5】本発明に係るシート吸着搬送装置を備えた記録
装置の構成を示す断面説明図である。
【図6】本発明に係るシート吸着搬送装置の第2実施形
態の被給電部の構成を示す要部断面説明図である。
【図7】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1…搬送ベルト、1a…ベース層、1b…表層、2,3
…櫛歯状電極、2a,3a…被給電部材、2b,3b…
上表面、4,5…給電ブラシ、6,7…支持部材、8Y,
8M,8C,8K…記録ヘッド、21…圧板、22…給送回転体、
23…ベース、20a…回転軸、24…圧板バネ、25…分離パ
ッド、26…分離爪、27…搬送ローラ、28…給送回転体、
29…手差しトレイ、30…駆動ローラ、31…圧力ローラ、
33…ピンチローラ、34…排出ローラ、35…拍車、36…排
出トレイ、P…記録シート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを静電吸着して搬送するシート吸
    着搬送装置において、 シートを搬送する搬送ベルト内部に異なる電位が印加さ
    れる交互に配置された一対の櫛歯状電極が埋設され、該
    一対の櫛歯状電極に夫々電気的に接続される被給電部が
    前記搬送ベルトの表面から突出して設けられ、前記被給
    電部の上部に該被給電部に接触して給電し得る給電手段
    が配置されたことを特徴とするシート吸着搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記被給電部の上表面が上に凸の曲面で
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載のシート吸
    着搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記被給電部の上表面が傾斜した平面で
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載のシート吸
    着搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記給電手段の前記被給電部に接触する
    接触部が前記被給電部の上表面の上に凸の曲面または傾
    斜した平面に対応する形状を有して構成されたことを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載のシート吸着搬
    送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシ
    ート吸着搬送装置と、画像情報に応じて画像を記録する
    記録手段と、を有することを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、信号に応じてインクを
    吐出して記録を行うインクジェット記録方式で構成した
    ことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段は、電気熱変換体によって
    印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰
    を利用して吐出口からインクを吐出させることを特徴と
    する請求項6に記載の記録装置。
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