JP2000095372A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2000095372A
JP2000095372A JP26618398A JP26618398A JP2000095372A JP 2000095372 A JP2000095372 A JP 2000095372A JP 26618398 A JP26618398 A JP 26618398A JP 26618398 A JP26618398 A JP 26618398A JP 2000095372 A JP2000095372 A JP 2000095372A
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JP
Japan
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roller
paper
retard roller
separation roller
sheet
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Pending
Application number
JP26618398A
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English (en)
Inventor
Takao Araki
孝夫 荒木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/397,286 priority patent/US6260839B1/en
Publication of JP2000095372A publication Critical patent/JP2000095372A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の紙質に関係なく確実に重送を確実に防
止できる給紙装置を提供すること。 【解決手段】 分離ローラ5とトルクリミッタ6b付き
のリタードローラ6とによる用紙分離機構を備え、リタ
ードローラ6を分離ローラ5に対して接離する方向に付
勢して両者の間の押圧力を変更できるようにし、用紙P
の紙質や摩擦係数に応じた押圧力に設定することで用紙
Pの重送を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばイメージ
スキャナ等の画像読取り装置における給紙装置に係り、
特に用紙の紙質に応じて分離性能を調整して確実な重送
防止が得られるようにした給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばイメージスキャナ等のような画
像読取り装置には、ホッパ上にセットした用紙をライン
に送り込むための給紙装置が備えられる。この給紙装置
は、積層されている用紙を上から1枚ずつ繰り出すとい
うもので、重なり合った用紙どうしの摩擦によって2枚
以上が送り出される重送の防止機構を備えたものが殆ど
である。このような重送防止機構を持つ給紙装置とし
て、たとえば特開平4−286558号公報に記載され
たものがある。
【0003】図6は従来の重送防止機構の典型的な例を
示す概略図であり、先の公報に開示されたものもほぼ同
様の構成を持つ。
【0004】図6において、読み取るための原稿や各種
の書類等の用紙Pを搭載してセットするためのホッパ5
1が読取りラインの基端に配置され、一番上の用紙Pの
表面に接触して回転しながら摩擦力によって用紙Pを繰
り出すピックアップローラ52が配置されている。ホッ
パ51はバネ51aによってピックアップローラ52側
に付勢され、用紙Pの積層厚さが変わってもピックアッ
プローラ52に対する押圧力はほぼ一定に保持される。
【0005】ホッパ51の出側のラインには、用紙Pを
画像読取り位置に送るための、たとえば3段の搬送ロー
ラ53,54,55を配列している。これらの搬送ロー
ラ53〜55は用紙Pの搬送ラインを上下に挟む一対の
ローラ群であり、それぞれ1個の駆動モータ(図示せ
ず)によって同期して回転し、ホッパ51から繰り出さ
れた用紙Pをニップして引き出しながら下流に搬送す
る。そして、ホッパ51と第1段の搬送ローラ53との
間には、用紙Pの重送防止機構として分離ローラ56と
リタードローラ57とが配置される。
【0006】分離ローラ56は用紙Pのパスラインの上
に位置し、リタードローラ57はこの分離ローラ56と
ともに用紙Pに対してニップを形成できるようにパスラ
インの下側に配置されたものである。そして、分離ロー
ラ56はピックアップローラ52から繰り出された用紙
Pを送る向きに回転駆動され、リタードローラ57には
トルクリミッタを付帯してその周面が受ける負荷に応じ
て正転または逆転する向きに回転可能としている。すな
わち、駆動モータによって回転する主軸57a周りにト
ルクリミッタ57bを介装してリタードローラ57を連
接し、リタードローラ57の周面への負荷がトルクリミ
ッタ57bの臨界設定トルク以下であれば、リタードロ
ーラ57は主軸57aと同じ向きすなわち給紙方向と逆
向きに回転を続ける。そして、負荷がトルクリミッタ5
7bの臨界設定トルクを越えると、リタードローラ57
は主軸57aと逆向きすなわち給紙方向に回転する。
【0007】このようなトルクリミッタ57bを備える
ことで、ピックアップローラ52から1枚の用紙Pが繰
り出されたときには、分離ローラ56とリタードローラ
57との間にニップされた用紙Pは、分離ローラ56に
よる送り方向の負荷を受けてこの負荷がそのままリター
ドローラ57の周面に加わる。したがって、このときの
負荷とほぼ同じか少し低いトルクリミッタ57bの臨界
設定トルクとすれば、リタードローラ57は分離ローラ
56の回転トルクを受けて用紙Pの搬送方向に回転す
る。
【0008】一方、用紙Pが2枚重送されてニップされ
たときには、上側の用紙Pは分離ローラ56による送り
方向の作用力を受け下側の用紙Pはリタードローラ57
による逆方向の作用力を受ける。このため、これらの用
紙Pどうしの間に発生する滑り摩擦力よりもトルクリミ
ッタ57bの臨界設定トルクを大きくしておけば、リタ
ードローラ57は図6の矢印方向に回転を保ち、重送し
ている下側の用紙Pをホッパ51側に押し戻す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように用紙Pが重
送状態にあるとき、用紙Pどうしの滑り摩擦力に対して
トルクリミッタ57bの臨界設定トルクが大きいことが
用紙Pの分離に必要な条件である。たとえば、特に用紙
Pが粗い紙質でその滑り摩擦係数が大きい場合に、用紙
Pどうしの滑り摩擦力がトルクリミッタ57bの臨界設
定トルクを上回ってしまうと、リタードローラ57は給
紙方向に回転することになり、用紙Pの分離ができずに
重送が発生してしまう。
【0010】一方、分離ローラ56に対してリタードロ
ーラ57の位置が固定されていると、これらの間を通過
する用紙Pに対する押圧力はほぼ一定である。そして、
重送時の重なり合った用紙Pどうしの接触面の摩擦力は
分離ローラ56とリタードローラ57とによる押圧力の
大きさにほぼ比例する。したがって、たとえば用紙Pの
紙質が粗くて押圧力も強いという条件では、用紙Pどう
しの間の滑り摩擦力がトルクリミッタ57bの臨界設定
トルクを越えてしまいやすく、重送を引き起す結果とな
る。
【0011】このように、用紙Pの重送の防止には、ト
ルクリミッタ57bの臨界設定トルクだけではなく、分
離ローラ56とリタードローラ57との間のニップ力す
なわちリタードローラ57の分離ローラ56に対する押
圧力が大きく影響する。特に、用紙Pの紙質によってそ
の摩擦係数がさまざまに変わる原稿を読み取る場合で
は、トルクリミッタ57bと押圧力のバランスが整わな
い紙質の度に重送が起きる可能性が格段に高くなる。
【0012】本発明において解決すべき課題は、用紙の
紙質に関係なく確実に重送を防止できる給紙装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層した用紙
を最上層から順に給紙するパスラインを上下に挟んで重
送防止のための分離ローラとリタードローラとを対とし
て配置し、前記リタードローラには、その回転駆動用の
主軸との間に、前記分離ローラとの間でニップされた前
記用紙どうしの間の滑り摩擦力より大きな臨界トルクに
設定するトルクリミッタを備えた給紙装置であって、前
記分離ローラとリタードローラとの間にニップされた前
記用紙に対する押圧力を、前記分離ローラに対するリタ
ードローラの付勢力によって変更可能な押圧力調整手段
を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、積層し
た用紙を最上層から順に給紙するパスラインを上下に挟
んで重送防止のための分離ローラとリタードローラとを
対として配置し、前記リタードローラには、その回転駆
動用の主軸との間に、前記分離ローラとの間でニップさ
れた前記用紙どうしの間の滑り摩擦力より大きな臨界ト
ルクに設定するトルクリミッタを備えた給紙装置であっ
て、前記分離ローラとリタードローラとの間にニップさ
れた前記用紙に対する押圧力を、前記分離ローラに対す
るリタードローラの付勢力によって変更可能な押圧力調
整手段を備えてなる給紙装置であり、摩擦係数がさまざ
まに異なる用紙であっても、用紙どうしの滑り摩擦力よ
りもトルクリミッタの臨界トルクのほうが大きくなるよ
うに押圧力調整手段によって用紙に対する押圧力を調整
することで、用紙の重送を確実に防止するという作用を
有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記押圧力調整
手段は、前記リタードローラの主軸を回転自在に支持し
且つ前記リタードローラを前記分離ローラの軸線と平行
な姿勢として前記分離ローラに接離する方向に回動自在
としたベースと、前記ベースの回動支点周りに介装され
その巻き線方向の一端のフックを前記ベースに連接した
トーションスプリングと、前記トーションスプリングの
巻き線方向の他端のフックに係合しその回動姿勢によっ
て巻き線の締め上げ度を設定可能なカムとを含む請求項
1記載の給紙装置であり、カムの回動姿勢を設定するだ
けの簡単な操作で重送防止が図れるという作用を有す
る。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記カムは、給
紙装置の外部に臨ませた調整ダイヤルを連結した調整軸
に固定されてなる請求項2記載の給紙装置であり、外部
からの調整ダイヤルの操作だけで用紙の種類に応じた押
圧力の設定が簡単にできるという作用を有する。
【0017】以下、本発明の実施の形態について図面に
基づき説明する。図1は本発明の給紙装置を備えるイメ
ージスキャナの外観斜視図である。
【0018】図1において、イメージスキャナは正面か
ら見て右側に操作部1aを立ち上げて設けたハウジング
1と、この操作部1aの左側に位置して上下に開閉でき
るように連接したサブハウジング2とを外郭材として備
え、ハウジング1の正面側であってサブハウジング2の
下に給紙ハウジング3aを取り付けている。この給紙ハ
ウジング3aには、先端側をピン3b(図2参照)で枢
支され基端側を上下方向に揺動可能とした用紙搭載用の
ホッパ3を備えている。ハウジング1とサブハウジング
2には、用紙の搬送機構及び光学系による画像読取り装
置を備え、ホッパ3から繰り出された用紙から画像を読
み取った後、サブハウジング2の上面に形成した回収ト
レイ2aに用紙が排出される。
【0019】図2はホッパ3からの用紙の繰出しのため
の給紙装置の要部を示す縦断面図、図3は図2の平面図
である。
【0020】ホッパ3はその先端部をピン3bを介して
給紙ハウジング3aに回動自在に連接され、基端側の底
面はハウジング1の底部側に配置した支軸1bに連結し
た2本のアーム1cを突き当てて支持されている。アー
ム1cを連結している支軸1bはこれを回転させるホッ
パモータ(図示せず)に連接され、支軸1bを回転駆動
することによってアーム1cを図2の二点鎖線から実線
で示す姿勢に回動させる。このアーム1cの回動に連動
して、ホッパ3も図中の二点鎖線から実線で示す範囲の
回動姿勢となるように動作する。そして、このホッパ3
は用紙を搭載して荷重負荷があるときも、ホッパモータ
の駆動によって用紙の最上層の表面をピックアップロー
ラ(後述)に突き当てる姿勢に常に保持される。
【0021】サブハウジング2には、図2に示すよう
に、ホッパ3の基端側の上面に被さる位置にピックアッ
プローラ4を配置するとともにホッパ3から少し離れた
位置に分離ローラ5を配置している。これらのピックア
ップローラ4及び分離ローラ5はホッパ3の幅方向の中
央部分に1個ずつ配置され、分離ローラ5に通した駆動
軸5aが駆動モータ(図示せず)の出力軸に連接されて
いる。そして、分離ローラ5とピックアップローラ4と
の間はたとえば歯車列によって駆動系が連接され、これ
らの分離ローラ5及びピックアップローラ4は同じ周速
で回転する。
【0022】分離ローラ5の下側にはホッパ3から繰り
出される用紙のパスラインを挟んで下側に重送防止用の
リタードローラ6を配置する。このリタードローラ6は
ハウジング1の底部側に固定した支軸7a周りに回転自
在に連接したベース7に支持されたもので、ベース7の
リム7bに設けた軸受7cに支持された主軸6aとこの
主軸6aとの間に介装して連接したトルクリミッタ6b
とから構成されたものである。そして、主軸6aにはリ
タードローラ6を回転駆動するためのモータ(図示せ
ず)に連接するための伝達軸6cを可撓接手6dによっ
て連結している。この可撓接手6dは、たとえば合成樹
脂を用いたチューブ状のものであり、その位置を固定さ
れた伝達軸6cに対して主軸6aが上下に位置変動して
もこれに追従して回転を伝達する。
【0023】ベース7の一端側にはハウジング1の底部
側との間に介装した引張りのコイルスプリング7dを連
接し、このコイルスプリング7dによってベース7は図
2において支軸7aの回りに時計方向に付勢される。し
たがって、リタードローラ6はコイルスプリング7dの
引張り力に相当する一定の押圧力で分離ローラ5に押し
付けられた状態に保持される。なお、図4にベース7の
支軸7aへの連接構造及びリタードローラ6の要部の概
略を示す。
【0024】リタードローラ6と主軸6aとの間に連接
するトルクリミッタ6bの機能は従来の技術で説明した
とおりであり、主軸6aは図4において常に反時計方向
に回転している。そして、トルクリミッタ6bの臨界設
定トルク以下すなわち用紙Pの重送があるときは、リタ
ードローラ6は主軸6aと一体に回転して用紙Pをホッ
パ3側に押し戻し、用紙Pの重送がなく臨界設定トルク
以上の負荷が加わるときには図4において実線で示す時
計方向に逆回転する。
【0025】リタードローラ6を保持したベース7には
支軸7a周りに外挿した2個のねじりコイルバネのトー
ションスプリング8を連接し、これらのトーションスプ
リング8によってベース7を図4において時計方向に付
勢する。トーションスプリング8は、巻き線方向の両端
をつる巻きの周面から接線方向に突き出した2本のフッ
ク8a,8bを持たせたもので、一端側のフック8aを
図2に示すようにベース7のリム7bに開けた係合孔7
b−1に差し込み、他端側のフック8bは自由端として
いる。そして、この自由端となっているフック8bに
は、トーションスプリング8の付勢力を調整するための
カム9を接触させて配置している。
【0026】カム9はハウジング1の幅方向に架設した
調整軸10に固定されたもので、この調整軸10の一端
には調整ダイヤル10aを取り付けて図1に示すように
ハウジング1の側面に臨ませている。カム9の外郭は図
2に示すように調整軸10に対して偏心したほぼ長円状
の円弧面であり、フック8bをトーションスプリング8
の巻き方向に締め上げる方向に押し付けている。そし
て、調整ダイヤル10aを回すことで、フック8bに突
き当たるカム9の周面の位置を変え、これによってトー
ションスプリングの巻き方向の締め上げ度を調整するこ
とができる。
【0027】図5はカムの姿勢によるトーションスプリ
ングの付勢力の設定を示す概略図である。
【0028】同図の(a)では、支軸7aの中心に最も
近いカム9の周面がフック8bに突き当たっていて、巻
き線方向へのフック8bの締め上げ度は殆ど零であり、
トーションスプリング8による付勢力はベース7には作
用しない。同図の(b)は調整軸10を時計方向に90
°程度回転させた状態であり、トーションスプリング8
の付勢力は中間値程度に設定される。更に、同図の
(c)は調整軸10を更に90°程度回して支軸7aの
中心から最も離れたカム9の周面が突き当たっている状
態であり、トーションスプリング8の付勢力は最大に設
定される。
【0029】以上の構成において、ピックアップローラ
4及び分離ローラ5が回転駆動されると、図4において
ホッパ3上に搭載された最上層の用紙Pがピックアップ
ローラ4との摩擦によって繰り出される。そして、分離
ローラ5とリタードローラ6がペアを組み、先に説明し
たように、トルクリミッタ6bの機能によって用紙Pの
搬送または重送分の押し戻しが行われる。
【0030】図5で説明したように、調整ダイヤル10
aを回転操作することでカム9の姿勢が変わり、これに
よってトーションスプリング8の付勢力を変えることが
できる。そして、このトーションスプリング8の付勢力
はベース7を図4において上向きに回動させる向きに作
用する。したがって、ベース7に保持されたリタードロ
ーラ6とサブハウジング2側の分離ローラ5との間でニ
ップされる用紙Pに対する押圧力を変えることができ
る。
【0031】ここで、分離ローラ5とリタードローラ6
とによって用紙Pの分離機能を正しく動作させるための
条件は次のとおりである。以下の条件式において、F:
リタードローラ6の押圧力,T:トルクリミッタ6bの
臨界設定トルク,r:リタードローラ6の半径であり、
用紙Pの重さは無視できるものとする。
【0032】(1)分離ローラ5とリタードローラ6と
の間に用紙Pが無いときには、リタードローラ6は分離
ローラ5と接触して連れ回りすなわち図4において実線
で示す時計方向に回転する。このための条件は、分離ロ
ーラ5とリタードローラ6との間の摩擦係数をμ0とす
るとき、μ0・F>T/rである。
【0033】(2)分離ローラ5とリタードローラ6と
の間に用紙Pが1枚だけあるときには、i)分離ローラ
5と用紙Pとの間にはスリップがなくて用紙Pに送りを
与え、同時にii)リタードローラ6と用紙Pとの間に
はスリップがなく用紙Pの送りのためにリタードローラ
6は分離ローラ5と連れ回りする。したがって、分離ロ
ーラ5と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1とし、リタード
ローラ6と用紙Pとの間の摩擦係数をμ2とするとき、
i)のための条件はμ1・F>T/rであり、ii)の
ための条件はμ2・F>T/rである。
【0034】(3)分離ローラ5とリタードローラ6と
の間に用紙Pが2枚あるときには、用紙Pどうしの間に
働く摩擦力に逆らってリタードローラ6によってこれに
接触している用紙Pをホッパ3側に戻す。このための条
件は、用紙Pどうしの間の摩擦係数をμ3とするとき、
μ3・F<T/rである。
【0035】以上の各条件式において、トルクリミッタ
6bの臨界設定トルクTとリタードローラ6の半径rは
固定された値であり、摩擦係数μ0は分離ローラ5とリ
タードローラ6とによって決まる定数である。また、摩
擦係数μ1,μ2,μ3も用紙Pの種類によって決まる一
定の値である。一方、使用する用紙Pにはさまざまなも
のがあるが、それぞれの用紙の種類に応じて先のμ0
F>T/r,μ1・F>T/r,μ2・F>T/r,μ3
・F<T/rの全てを満足できるようにFを設定すれ
ば、分離機能を確実に動作させることができる。すなわ
ち、トーションスプリング8の付勢力をカム9の姿勢に
よって調整することで、リタードローラ6の押圧力Fを
用紙Pの種類に応じて設定すればよい。
【0036】このように、用紙Pの紙質を予め知ってお
けば、これに見合う押圧力Fとなるように調整ダイヤル
10aによってトーションスプリング8の付勢力を調整
するだけで、摩擦係数がさまざまな多種類の用紙Pにつ
いてその重送を確実に防止できる。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明では、紙質が異なるどの
ような用紙であっても、それに応じた押圧力となるよう
に分離ローラに対するリタードローラの付勢力を調整し
さえすれば、確実に用紙の重送が防止できる。
【0038】請求項2の発明では、カムの回動姿勢を設
定するだけの簡単な操作で重送防止が図れるので、複雑
な機構を含まずに装置構成が簡略化されるとともに保守
点検も容易になる。
【0039】請求項3の発明では、外部からの調整ダイ
ヤルの操作だけで用紙の種類に応じた押圧力の設定がで
きるので、頻繁に紙質が異なるような用紙を使う場合で
も設定の変更に速やかに対応でき、作業効率が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置を備えるイメージスキャナの
外観斜視図
【図2】給紙装置の要部を示す縦断面図
【図3】給紙装置の要部を示す平面図
【図4】給紙装置における分離ローラとリタードローラ
との間の押圧力設定のための機構の概略図
【図5】カムの姿勢によるトーションスプリングの付勢
力の設定を示す概略図
【図6】従来の重送防止機構の典型的な例を示す概略図
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 操作部 1b 支軸 1c アーム 1c スプリング 2 サブハウジング 2a 回収トレイ 3 ホッパ 3a 給紙ハウジング 3b ピン 4 ピックアップローラ 5 分離ローラ 5a 駆動軸 6 リタードローラ 6a 支軸 6b トルクリミッタ 6c 伝達軸 6d 可撓接手 7 ベース 7a 支軸 7b リム 7b−1 係合孔 7c 軸受 8 トーションスプリング 8a,8b フック 9 カム 10 調整軸 10a 調整ダイヤル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月20日(1999.12.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の給紙装置は、
字媒体を搬送する第一の搬送手段と、前記第一の搬送手
段に対向して設けられた第二の搬送手段と、前記第二の
搬送手段を回動自在に支持し前記第二の搬送手段を前記
第一の搬送手段に付勢する方向に回動自在に軸支された
支持手段と、前記第二の搬送手段が前記第一の搬送手段
を押圧する方向に前記支持手段を押圧する弾性部材と、
前記弾性部材に直接作用して前記弾性部材の押圧力を制
御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、印字媒
体を搬送する第一の搬送手段と、前記第一の搬送手段に
対向して設けられた第二の搬送手段と、前記第二の搬送
手段を回動自在に支持し前記第二の搬送手段を前記第一
の搬送手段に付勢する方向に回動自在に軸支された支持
手段と、前記第二の搬送手段が前記第一の搬送手段を押
圧する方向に前記支持手段を押圧する弾性部材と、前記
弾性部材に直接作用して前記弾性部材の押圧力を制御す
る制御手段とを備えたことを特徴とする給紙装置であ
り、摩擦係数がさまざまに異なる用紙であっても、制御
手段により用紙に対する押圧力を調整することで、用紙
の重送を確実に防止するという作用を有する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【発明の効果】本発明は、紙質が異なるどのような用紙
であっても、それに応じた押圧力となるように分離ロー
ラに対するリタードローラの付勢力を調整しさえすれ
ば、確実に陽子の重送が防止できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】また、カムの回動姿勢を設定するだけでの
簡単な操作で重送防止が図れるので、複雑な機構を含ま
ずに装置構成が簡略化されるとともに保守点検も容易に
なる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、外部からの調整ダイヤルの操作だけ
で用紙の種類に応じた押圧力の設定ができるので、紙質
が異なる用紙を頻繁に交換して使う場合でも、設定変更
を速やかに行うことができ、作業効率が高まる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層した用紙を最上層から順に給紙するパ
    スラインを上下に挟んで重送防止のための分離ローラと
    リタードローラとを対として配置し、前記リタードロー
    ラには、その回転駆動用の主軸との間に、前記分離ロー
    ラとの間でニップされた前記用紙どうしの間の滑り摩擦
    力より大きな臨界トルクに設定するトルクリミッタを備
    えた給紙装置であって、前記分離ローラとリタードロー
    ラとの間にニップされた前記用紙に対する押圧力を、前
    記分離ローラに対するリタードローラの付勢力によって
    変更可能な押圧力調整手段を備えてなることを特徴とす
    る給紙装置。
  2. 【請求項2】前記押圧力調整手段は、前記リタードロー
    ラの主軸を回転自在に支持し且つ前記リタードローラを
    前記分離ローラの軸線と平行な姿勢として前記分離ロー
    ラに接離する方向に回動自在としたベースと、前記ベー
    スの回動支点周りに介装されその巻き線方向の一端のフ
    ックを前記ベースに連接したトーションスプリングと、
    前記トーションスプリングの巻き線方向の他端のフック
    に係合しその回動姿勢によって巻き線の締め上げ度を設
    定可能なカムとを含む請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】前記カムは、給紙装置の外部に臨ませた調
    整ダイヤルを連結した調整軸に固定されてなることを特
    徴とする請求項2記載の給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008285307A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Seiko Epson Corp 自動給送装置及び記録装置

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JP2008285307A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Seiko Epson Corp 自動給送装置及び記録装置

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