JP2000094856A - 自動丁合機 - Google Patents

自動丁合機

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JP2000094856A
JP2000094856A JP10272204A JP27220498A JP2000094856A JP 2000094856 A JP2000094856 A JP 2000094856A JP 10272204 A JP10272204 A JP 10272204A JP 27220498 A JP27220498 A JP 27220498A JP 2000094856 A JP2000094856 A JP 2000094856A
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Hiroshi Kobayashi
廣 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多数の駒の各種使用条件の設定や、異常監視、
さらには、折本の一冊分の厚さの自動設定などを、単一
の操作表示部で一括して簡単にすることのできる自動丁
合機を提供する。 【解決手段】操作表示部1を有しており、操作表示部1
には、予め準備された使用条件設定モードに応じて、各
駒の使用条件を設定入力するための使用条件入力操作画
面2,2Aと、予め準備された監視モードに応じて、各
駒の運転状態を監視し、その異常発生時に異常情報を表
示するアラーム表示画面3A,3Bとを自動表示するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折丁を一枚ずつ繰
り出して順に積載して折本を形成する複数の駒を設けた
丁合機において、それらの複数の駒などの各種使用条件
の設定や、異常監視、排出される折本の検知設定など
が、単一の操作表示部で一括してすることのできる自動
丁合機に関する。
【0002】
【従来の技術】自動丁合機は、所定の印刷がされ、連続
した頁を構成するように折り畳まれた複数の折丁を、頁
順に積み重ねて、一冊の本の中身を構成する折本として
自動的に排出するもので、製本システムの最初の工程を
形成している。図13は、そのような従来の自動丁合機
の一例を概略的に示す斜視図、図14は、図13に示す
自動丁合機に設置されている駒を概略的に示す側面図で
ある。
【0003】この自動丁合機101は、基本構造とし
て、折丁を搬送していく搬送手段102と、その搬送手
段102に沿って設けられ、折丁を搬送手段102に順
に一枚ずつ供給していく複数の駒103から構成されて
いる。搬送手段102は、搬送方向に折丁を移動させる
駆動力を伝えるチェーン102aと、チェーン102a
に所定の間隔をもって設けられた複数のガイドバー10
2bと、供給された折丁がその上を搬送されていく搬送
路102cとを備え、搬送路102cには、搬送方向に
延びた長溝102dが設けられ、この長溝102dか
ら、ガイドバー102bの一部が突出するようになって
いる。
【0004】複数の駒103は、それぞれ、前ガイド1
03a、後ガイド103b、折丁台103cから構成さ
れる折丁積載部103Aと、スイングアーム103d、
開閉ロッド103e、把持部103f、折丁厚さセンサ
103g、検出板103hから構成される折丁繰り出し
部103Bとを備えている。折丁積載部103Aの前ガ
イド103a、後ガイド103bは、折丁台103cに
積載された折丁Oを揃えるために、その前と後をガイド
するものである。
【0005】折丁繰り出し部103Bのスイングアーム
103dは、自動丁合機101の搬送方向に延びた水平
軸104回りにスイングしながら開閉ロッド103eの
作動により、把持部103fが折丁台103cに最近接
したときに、この把持部103fを閉じて、図示しない
一枚分離手段によって分離された一枚の折丁Oを挟み、
把持部103fが搬送路102cに最近接したときに、
この把持部103fを開いて、折丁Oを折丁台103c
から搬送路102cに一枚ずつ繰り出す。
【0006】折丁厚さセンサ103gは、把持部103
fが折丁Oを挟んだときの検出板103hとの距離を計
測して、把持部103fが折丁Oを挟んだか否かを、ま
た、挟んだ折丁Oの厚さを検出している。こうして一枚
ずつ搬送路102cに繰り出された折丁Oは、ガイドバ
ー102bに押されて、次の駒103へ搬送され、そこ
で次の折丁Oが順次繰り出されて自動的に積み上げられ
ていき、最後に折本として排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
例では、3駒のものについて説明したが、通常、自動丁
合機では、それぞれに折丁積載部103Aと繰り出し部
103Bを備えた駒は、排出すべき折本の頁に合わせ
て、5駒から30駒と、多数の駒で構成されることが多
く、その場合、この多数の駒の各種使用条件の設定や、
異常監視を、それぞれ各駒ごとにすることは、大変面倒
なことであった。
【0008】また、排出される折本一冊分の厚さを検知
するために、その条件を設定したり異常監視する場合
も、わざわざ、折本の排出部に設けられた折本検知部に
出向くのは、手間であった。本発明は、上記問題を解決
しようとするものであって、多数の駒の各種使用条件の
設定や、異常監視、さらには、折本の一冊分の厚さの自
動設定などを、単一の操作表示部で一括して簡単にする
ことのできる自動丁合機を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の自動丁
合機は、操作表示部を有しており、上記操作表示部に
は、予め準備された使用条件設定モードに応じて、各駒
の使用条件を設定入力するための使用条件入力操作画面
と、予め準備された監視モードに応じて、各駒の運転状
態を監視し、その異常発生時に異常情報を表示するアラ
ーム表示画面とを自動表示するようにした。
【0010】ここで操作表示部とは、この自動丁合機の
全体の操作、制御を行うために設けられた操作制御装置
に設けられたもので、CRTなどの表示装置を備え、こ
の表示装置に表示された画面において、いわゆるタッチ
パネル形式で、表示行うと共に、操作入力もすることが
できるものをいう。ただし、適当な表示手段と入力手段
が独立して設けられ、表示手段の指示に従って、入力手
段で必要な操作入力ができるようなものであってもよ
い。
【0011】また、この自動丁合機で扱う折丁とは、印
刷された紙を、その印刷内容が頁順になるように折りた
たんだものをいうが、いわゆる1丁取りもの、つまり、
葉書や振替用紙などのように、折り目のない一枚ものも
含まれる。この自動丁合機によれば、使用条件入力操作
画面では、メインメニューから使用条件設定を選択し、
必要な使用条件を入力する。ユーザは、表示画面を見な
がら、対話形式で使用条件が簡単に入力できるので便利
がよい。
【0012】アラーム表示画面については、この自動丁
合機は、運転モードに加えて、バックグランドで常時監
視(監視モード)を行っており、異常があればアラーム
の出力と同時に異常情報を同じ操作表示部に表示する。
この場合、乱丁、落丁、増丁などについて、折丁厚さセ
ンサーなどによって、基準データとの比較を行い、異常
を判別しており、異常があれば、その表示を行ってい
る。したがって、同じ操作表示部で異常監視もできるの
で便利がよい。
【0013】請求項2に記載の自動丁合機は、請求項1
において、使用条件入力操作画面には、折丁の1冊分の
厚さを自動設定するための1冊検知設定画面を設けた構
成としている。この自動丁合機では、排出される折本の
厚さ検知をして、折本の良否判別、異常監視をするため
の折本の1冊分の厚みを自動設定するための1冊検知設
定画面が、さらに、同じ操作表示部の使用条件入力操作
画面に設けられるので、1冊検知設定のために折本検知
部に出向く必要がなく、便利がよい。
【0014】請求項3に記載の自動丁合機は、請求項1
または2のいずれかにおいて、上記操作表示部に、必要
なメンテナンスを行うためのメンテナンス表示画面を更
に設け、特定のIDコードを入力させたときにのみ、こ
のメンテナンス表示画面において、駒の動作環境条件を
変更設定できるようにしている。この自動丁合機では、
異常があったとき、あるいは動作環境条件を変更する際
に、IDコードの入力を求め、一致したときにのみ、同
じ操作表示部に設けられたメンテナンス表示画面を表示
されて、入力データの削除、加入、訂正を可能なように
している。したがって、一般ユーザがみだりに動作条件
を変更できず、自動丁合機の重要な動作条件のデータの
安全性が向上する。
【0015】請求項4に記載の自動丁合機は、請求項1
〜3のいずれかにおいて、各駒に、乱丁検出画像処置装
置を設け、この乱丁検出画像処理装置によって乱丁を検
出した場合には、前記アラーム表示画面に、乱丁発生の
異常情報を表示するようにした。この自動丁合機では、
乱丁検出精度の良い乱丁検出画像処理装置による乱丁検
出を、操作表示部のアラーム表示画面に表示させている
ので、乱丁検出の精度が向上し、検出漏れ、検出間違い
が少なくなるとともに、乱丁監視も同一の操作表示部で
一括してでき、便利がよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図とともに本発明の実
施の形態について説明する。図1(a),(b)は、本
発明の自動丁合機の操作表示部に表示される使用条件入
力操作画面の例を模式的に示す図、(c),(d)は、
アラーム表示画面を模式的に示す図である。
【0017】本発明の自動丁合機では、自動丁合機の全
体の操作、制御を行うために設けられた操作制御装置
(不図示)を備えており、この操作制御装置には、自動
丁合機の各所からの情報が集中し、また各種の運転指令
が各所の駆動装置などに伝達されて、自動運転を可能と
している。1は、この操作制御装置に設けられた操作表
示部であり、この操作表示部1には、自動丁合機の各所
からの情報が表示されるとともに、所定の操作入力のた
めのタッチパネル式の操作ボタンが画面上に設けられ、
装置全体の運転状況を知ることができるとともに、装置
全体に対する必要な指令や操作をすることができる。
【0018】この操作表示部1には、作動を開始させる
と、まず、後述するメニュー画面が表示され、その画面
上の各種のタッチパネル式の操作ボタンを操作すること
によって、目的に合わせて用意された様々な操作、ある
いは表示画面を順次表示されることができる。図1
(a)〜(d)は、そのようにして表示させた使用条件
入力操作画面、アラーム表示画面の例を示すものであ
る。
【0019】2は、使用条件入力操作画面の一例である
使用駒設定画面であり、この画面2では、自動丁合機に
設けられた30の各駒毎に、その駒の作動設定をするこ
とができるとともに、メニューボタン22を操作するこ
とによって、メニュー画面に戻ることができる。2A
は、使用条件入力操作画面の他例である自動感度設定画
面であり、この画面2Aでは、自動丁合機に設けられた
30の各駒毎に、その駒の自動感度設定をすることがで
きる。その他の機能は、使用駒設定画面2と同様であ
る。
【0020】3Aは、アラーム表示画面の一例である増
丁停止表示画面であり、この画面3Aでは、増丁が発生
した駒がどれであるかを知ることができる。ここで、増
丁とは、それぞれの駒103(図14参照)で、繰り出
し手段103Bが、2枚以上の折丁Oを繰り出した場合
をいう。アラームメニューボタン31は、後述するアラ
ームメニュー画面に戻るためのボタンである。この画面
は、例えば、運転状態のときに利用する各種の操作表示
画面、たとえば自動丁合機全体の運転状態を監視するメ
イン画面(不図示)を表示中でも、異常発生時には、異
常ベル(不図示)が鳴動すると共に、アラームボタン
(不図示)を操作することによって、簡単に表示させる
ことができる。
【0021】3Bは、アラーム表示画面の一例である乱
丁停止表示画面であり、この画面3Bでは、増丁が発生
した駒がどれであるかを知ることができる。ここで、乱
丁とは、それぞれの駒103(図14参照)で、繰り出
し運転中に、異なる折丁Oが検出された場合をいう。そ
の他の機能は、増丁停止表示画面3Aと同様である。本
発明の自動丁合機では、上述のように、同一の操作表示
部1において、簡単に表示できる使用条件入力操作画面
2,2Aで、全ての駒の種々の設定ができ、さらに、そ
の操作表示部1において、異常発生時には、アラーム表
示画面3A,3Bを表示させて、異常対策を的確に行う
ことができる。
【0022】したがって、種々の設定操作、異常監視が
同一の操作表示部で一括してできるので、便利がよい。
これより、それぞれの使用条件入力操作画面、アラーム
表示画面などの例について、より詳しく説明する。
【0023】図2は、本発明の自動丁合機の操作表示部
に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。メニ
ュー画面7は、操作表示部1を作動させたときに、第1
に表示される画面であって、このメニュー画面7から、
自動丁合機の各所の情報を表示したり、各所の設定や指
令をするための種々の画面を表示させることができる。
【0024】例えば、「メイン」をタッチすると自動丁
合機の運転操作を行うためのメイン画面に、「データ」
をタッチすると運転に必要なデータを入力するためのデ
ータ入力画面に、「設定1〜3」をタッチすると各種の
使用条件入力操作画面に、「アラーム1〜10」をタッ
チすると各種のアラーム表示画面を表示させることがで
きる。
【0025】また、「メーカー画面」をタッチするとメ
ーカー側がメンテナンスのために使用するメンテナンス
画面が、「1冊検知」をタッチすると1冊検知設定画面
が表示される。これらのメンテナンス画面、1冊検知設
定画面については後述する。図3は、使用条件入力操作
画面の一例である使用駒設定画面を示している。これよ
り、既に説明したものと同じ部分については、同じ符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0026】この使用駒設定画面2において、22は、
メイン画面を表示させるためのメインボタン、23は、
この画面で設定した使用駒の使用、不使用の設定を消去
して、全ての駒を不使用とするためのリセットボタンで
ある。24は、この自動丁合機に備えられた駒毎に対応
して設けられた使用駒設定ボタンである。使用駒設定ボ
タン24のそれぞれに示された数字は、折丁の搬送方向
の上手から付された駒番号を示しており、ここで、使用
したい駒番号の使用駒設定ボタン24にタッチすると、
その部分が赤く点灯して、「使用」に設定されたことを
示す。赤く点灯している使用駒設定ボタン24にタッチ
すると、その部分の赤色点灯が消えて、「不使用」に設
定される。
【0027】こうして、操作表紙部1に表示された、こ
の使用駒設定画面2だけで、自動丁合機全体の30駒の
使用、不使用の設定をすることができる。図4は、操作
表示部に表示される使用条件入力操作画面の他例である
自動感度設定画面を示している。
【0028】この自動感度設定画面2Aでは、各駒で一
枚ずつ繰り出される折丁の厚さの基準値と、上限値、下
限値を設定することによって、各駒の増丁や落丁検出の
感度を設定することができる。つまり、図14で説明し
たように、各駒103には、折丁繰り出し部103Bで
把持した折丁Oの厚さを測定する折丁厚さセンサ103
gが設けられており、このセンサ103によって、測定
した折丁Oの厚さが、上限値より大きい場合には増丁、
つまり2枚以上の折丁Oを把持したと、下限値より小さ
い場合には落丁、つまり、折丁を把持していないと判断
するものである。
【0029】この画面2Aでは、設定対象となる30駒
のうち、駒1から駒10だけが表示されているが、これ
は、表示画面の面積上の制約によるもので、次頁ボタン
25Bをタッチすると、駒11から駒20の設定用の画
面が表示され、そこで、前頁ボタン25Aをタッチする
と、この画面が表示される。26は、各駒に設定した値
を確定するためのセットボタン、27は、特殊な数値を
入力するためのキー入力ボタン、28は、折数の少ない
折丁厚さの標準的な基準値に対する上限値、下限値を産
出するための加算値あるいは減算値を表示した標準加減
算値テーブルであり、ここでは、1Pつまり、折丁が折
り畳みなしの場合は、加減算値として、「0.1」、2
Pつまり一回折の場合は、「0.2」、3Pつまり二回
折の場合は、「0.4」、4Pつまり三回折の場合は、
「0.8」が示されている。
【0030】29Aは、この自動丁合機の駒に、特殊な
折数の少ない折丁、例えば、頁の間に折り込む返信用葉
書や、振替用紙、申込書などを担当させる場合の特殊な
基準値を設定するための基準値欄で、この例では、
「0.23」が表示されている。29Bは、その基準値
に対する許容感度範囲を示す加算値あるいは減算値を設
定するための加減算値欄で、この例では、「0.1」が
表示されている。
【0031】これらの基準値、加算値、減算値は、この
自動丁合機の制御操作装置の記憶部(不図示)に、折丁
の折数に対応させて所定の設定値として記憶保存されて
いるものを、順次呼び出して、表示させることができ、
この図では、その基準値にたいする加算値、減算値の絶
対値が、その折数「1P,2P,3P,4P」に対応さ
せて、標準加減算値テーブル28に表示されている。
【0032】この自動感度設定画面2Aにおいて、それ
ぞれの値を設定する場合は、以下のようにする。まず、
通常は、それぞれの駒には、通常設定されるべき、基準
値とそれに対応する上限値、下限値が自動的に設定さ
れ、その値が図示するように、駒1〜駒7、駒9、駒1
0の値として表示される。従って、標準の場合には、特
に、この画面で設定値を変更する必要はない。
【0033】しかし、例えば、駒8において、特殊な折
丁、返信用葉書を折り込む場合、この駒8の基準値の部
分をタッチすると、その部分が赤く点灯するとともに、
基準値欄29Aの部分に駒8に初期値として設定されて
いた基準値、この場合、他の駒と同様に、「4.50」
が表示され、同時に、加減算値欄29Bに「0.2」が
表示される。この後、返信用葉書に対応する標準加減算
値テーブル28の「1P」をタッチすると、図示するよ
うに、基準値欄29Aに「0.23」、加減算値欄29
Bに「0.1」が表示される。
【0034】このままで良ければ、セットボタン26に
タッチすると、この基準値欄29Aの値がそのまま、駒
8の基準値「0.23」として設定表示され、また、こ
の基準値「0.23」にそれぞれ加減算値欄29Bの値
「0.1」が加減算された値が、駒8の上限値「0.3
3」、下限値「0.13」として設定表示される。一
方、セットボタン26をタッチする前に、さらに、基準
値、加減算値を表示された値と異なるものとしたい場合
には、例えば、変更したい基準値欄29Aをタッチし、
次に、キー入力ボタン27をタッチして、テンキーによ
り、所望の数値を入力すれば良い。
【0035】特定の値だけを、標準と異なる数値に設定
したい場合は、次のようにする。例えば、駒5の下限値
だけを、「4.30」から、「4.20」としたい場合
には、駒5の下限値の部分をタッチすると、基準値欄2
9Aに「4.50」、加減算値欄29Bに「0.2」と
表示される。ここで、加減算値欄29Bにタッチして、
キー入力ボタン27をタッチしてテンキーにより、
「0.3」を入力して、セットボタン26をタッチすれ
ば、駒5の下限値だけが、「4.20」に設定され、表
示される。
【0036】このようにして、操作表紙部1に表示され
た、この自動感度設定画面2Aだけで、自動丁合機全体
の30駒の感度設定をすることができる。図5は、本発
明の自動丁合機の操作表示部に表示されるアラームメニ
ュー画面の一例を示す図である。
【0037】このアラームメニュー画面8は、メニュー
画面7(図2)において、「アラームメニュー」の部分
をタッチすることによって表示されるが、また、メイン
画面(不図示)において、異常が発生した場合に、メイ
ン画面のアラームボタン(不図示)をタッチした場合に
も表示される。このアラームメニュー画面8から、それ
ぞれの異常種別に区分されたアラーム表示画面を表示さ
せることができる。例えば、「連結停止」をタッチする
と、後述する連結停止アラーム表示画面、「増丁停止」
をタッチすると、後述する増丁停止アラーム表示画面、
「乱丁停止」をタッチすると、後述する乱丁停止アラー
ム表示画面を表示させることができる。
【0038】また、「サーマル停止」はサーマルスイッ
チ作動時のアラーム表示画面、「通路リミット」は搬送
路に紙づまりが発生した時のアラーム表示画面、「落丁
停止」は落丁が発生した場合のアラーム表示画面、「停
止ボタン」は駒グループ毎に設けられた停止ボタンが押
された場合のアラーム表示画面、「チェーンアラーム」
は搬送用のチェーン駆動のクラッチが外れた場合のアラ
ーム表示画面、「異常値取り込みアラーム」は不使用の
駒で折丁繰り出しが行われた場合のアラーム表示画面、
「センサー異常」は駒の折丁厚さセンサが故障した場合
のアラーム表示画面、「コンピュータアラーム」は、操
作制御装置(不図示)側で故障が発生した場合のアラー
ム表示画面を表示させる。
【0039】なお、異常発生時には、このアラームメニ
ュー画面8においては、異常発生に関連する部分は、赤
色に点灯するようになっており、自動丁合機のオペレー
タは、その赤色点灯を見ることによって、異常発生部分
を知ることができるとともに、その赤色点灯部分をタッ
チすることによって、間違いなく、異常が発生している
アラーム表示画面を表示させることができる。
【0040】一方、異常発生箇所が、一つのアラーム表
示画面で表示できる範囲に限られている場合は、アラー
ムボタンのタッチによって、アラームメニュー画面を経
由せずに、直接、そのアラーム表示画面を表示させるこ
ともでき、その場合、余分の操作を省くことができる。
こうして、現実的に自動丁合機で発生し得るほとんど全
ての異常状態のアラーム表示画面を表示させることがで
き、その異常監視をすることができる。
【0041】図6は、操作表示部に表示されるアラーム
表示画面の一例である連結停止アラーム表示画面を示し
ている。この連結停止アラーム表示画面3は、本発明の
自動丁合機の次工程である製本機が連結されている場合
で、その製本機が停止した場合に、表示されるものであ
る。この画面3において、31は、アラームメニューボ
タンであり、このアラームメニューボタン31にタッチ
すると、アラームメニュー画面8(図5)を表示する。
32は、次画面ボタンであり、このボタン32を押すと
アラーム表示画面の次の画面を表示し、33は、全画面
ボタンであり、このボタン33を押すとアラーム表示画
面の前の画面を表示する。
【0042】この画面3では、異常内容が示されるとと
もに、その対処法も示されるので、経験の少ないオペレ
ータであっても、異常対処をより、的確に行うことがで
きる。図7は、操作表示部に表示されるアラーム表示画
面の他例である増丁停止アラーム表示画面を示してい
る。
【0043】この増丁停止アラーム表示画面3Aは、自
動丁合機のどれかの駒で、増丁が発生した場合に表示さ
れ、増丁発生駒は所定の色に点灯し、また、増丁に対す
る処理を表示している。したがって、増丁に対する処置
を、的確かつ迅速に行うことができる。図8は、操作表
示部に表示されるアラーム表示画面の他例である乱丁発
生アラーム表示画面を示している。
【0044】この乱丁停止アラーム表示画面3Bは、自
動丁合機のどれかの駒で、乱丁が発生した場合に表示さ
れ、乱丁発生駒は所定の色に点灯し、また、乱丁に対す
る処理を表示している。したがって、乱丁に対する処置
を、的確かつ迅速に行うことができる。なお、この乱丁
発生を検知する乱丁検出画像処理装置については、後述
する。図9は、本発明の自動丁合機の操作表示部に表示
される1冊検知設定画面の一例を示す図である。
【0045】この1冊検知設定画面4は、自動丁合機の
各駒を通過して排出された折本が、良品であるか、ない
かを検知するための1冊検知の折本厚さ検査装置(不図
示)が、正しい検知を行うための種々の設定を行うため
の画面である。この画面4において、41は検知画面ボ
タンであり、このボタン41にタッチすると、後述する
折本1冊検知画面が表示される。42はテンキーであ
り、それぞれの設定値を入力する。
【0046】この画面4では、基準値は、1冊検知の折
本厚さ検査装置の検知ロール間に、そのロットで丁合さ
れるべき標準厚さの折本が挟まれたときの検知ロールが
検知する基準値を示している。本発明の折本厚さ検査装
置では、この検知ロールは固定検知ロールと移動検知ロ
ールで構成されており、折本厚さ検出センサは、この移
動検知ロールの位置を測定することで、折本厚さの基準
値からのずれを検出するようにしている。
【0047】つまり、固定ロールは、ロット毎に、丁合
されるべき折本の標準厚さに対応させて、この両検知ロ
ール間に折本を挟んだときに、移動検知ロールの測定値
が上記基準値になるように設定され、折本厚さ検出セン
サは、この移動検知ロールの位置を測定して、それと基
準値との違いを検出して、折本の良否を判定するように
している。
【0048】上限加算値、下限減算値は、自動丁合機の
初期値として、標準値が設定されており、ここでは、そ
の値として、それぞれ、「0.30」が表示されてい
る。この標準値以外の値を設定する場合は、それぞれの
表示欄をタッチした後に、設定値をテンキー42で入力
するよい。これらの、上限加算値を基準値にプラスした
ものが画面の上部の上限値、その下限減算値を基準値か
らマイナスしたものが下限値として表示され、折本厚さ
検出センサの値が、この上限値を超えると、増丁であ
り、この下限値より小さくなると落丁と判定される。
【0049】また、初期値とは、折本厚さ検査装置の両
検知ローラ間に折本が挟まれていない時の折本厚さ検出
センサの値をいい、アラーム値とは、この折本厚さ検出
センサの安定検出範囲の幅を示している。つまり、折本
厚さ検出センサの検出能力を最大限に引き出すために、
その安定検出範囲の最小値が初期値になるように、ま
た、その最大値がアラーム上限値になるようにしてい
る。これらの初期値、アラーム値は、その折本厚さ検出
センサに固有の値であり、不変値として初期設定されて
いるものである。
【0050】したがって、自動丁合機のセット時に、折
丁厚さの基準値を自動セットによって、測定した場合、
その測定値が、「初期値+アラーム値」を越えた場合に
は、セットアラームされ、折本厚さ検査装置の固定ロー
ラの位置を再設定を促し、基準値の設定が、折本厚さ検
出センサの安定検出範囲外になるのを防止している。ま
た、上述した上限値は「初期値+アラーム値」より小さ
くなるように、下限値は「初期値」より大きくなるよう
に設定される。
【0051】図10は、操作表示部に表示される1冊検
知画面の一例を示している。この1冊検知画面43で
は、図9の1冊検知設定画面4での設定に基づき、運転
中の1冊厚み検査装置(不図示)における検知状態を示
し、折本が1冊ずつ、1冊厚み検査装置を通過する毎
に、その良否を表示するようになっている。この画面4
3において、44は、上述の1冊検知設定画面4を表示
させるための1冊検知設定画面ボタンであり、45は、
1冊厚み検知装置を調整するためのセットボタンであ
り、46は、自動丁合機の運転に連動して、1冊厚み検
知装置を作動させる運転ボタンであり、47は、自動丁
合機の運転は停止させずに、1冊厚み検知装置の作動を
停止させるOFFボタンである。48は、自動丁合機全
体の運転を停止されるための停止ボタンであり、49
は、1冊厚み検知装置によるアラームをリセットするリ
セットボタンである。
【0052】「上限値、基準値、下限値」は、図9の1
冊検知設定画面4で説明したものと同じものである。
「増丁アラーム」は、1冊厚み検知装置が、増丁、つま
り、検知した折本の厚さが上限値より大きい場合に点灯
し、「落丁アラーム」は、落丁、つまり、検知した折本
の厚さが下限値より小さい場合に点灯する。「増丁アラ
ーム」あるいは「落丁アラーム」が点灯してときには、
同時に警報ベルなどが鳴動し、自動丁合機は停止し、必
要なアラーム処置が要求される。
【0053】「タイミングセンサー」は、1冊厚み検知
装置に設けられたタイミングセンサー(不図示)が作動
したとき、つまり検知装置を折本が通過するときに点灯
する。「検出センサー」は、1冊厚み検知装置に設けら
れた検出センサー(不図示)が作動したとき、つまり検
知装置が通過する折本の厚さを検知しているときに点灯
する。
【0054】こうして、同じ操作表示部1において、一
冊検知の設定や、検知状態、つまり折本の増丁は落丁の
確認や対処もすることができ、便利である上に、不良の
折本が次工程である製本機などに搬送されるのを防止で
きるので、無暗に不良品の製本がなされるのを防止する
ことができる。図11は、本発明の自動丁合機の操作表
示部に表示されるメンテナンス表示画面の一例であるI
Dコード入力画面を示している。
【0055】このIDコード入力画面5は、オペレータ
が、メニュー画面7(図2)の「メーカ画面」をタッチ
した場合に表示されるもので、この画面5から、さらに
他のメンテナンス画面を表示させると、種々の自動丁合
機に重要な基本データの設定操作をすることができるも
のである。この画面5において、51は、初期画面ボタ
ンで、このボタン51をタッチするとメニュー画面7が
表示される。52はIDコードを入力するためのテンキ
ーであり、53は、具体的な種々の設定をするためのメ
ンテナンス画面を表示させるためのメンテナンスボタン
である。
【0056】この画面5では、まず、テンキー52によ
って、所定のIDコードを入力しなければならない。こ
の入力が所定のものでないと、メンテナンスボタン53
をタッチしても、他のメンテナンス画面を表示させるこ
とができない。したがって、自動丁合機の重要な基本デ
ータが、オペレータなどによって、不用意に変更される
ようなことがない。図12は、本発明の自動丁合機で用
いる乱丁検出画像処理装置の一例を示す図である。
【0057】本発明の操作表示部1は、種々の使用条件
入力操作画面や、アラーム表示画面を、それぞれ表示さ
せて、必要な操作や処理をすることができることを特徴
とするものであるが、このアラーム表示画面の一つであ
る乱丁停止アラーム表示画面3Bを表示させるのに、こ
の乱丁検出画像処理装置6を用いると、相乗効果によ
り、本発明の効果がより多く発揮される。
【0058】図12において、この乱丁検出が像処理装
置6を除く他の部分は、図14で説明したものと同様で
ある。乱丁検出画像処理装置6は、CCDなどで構成さ
れたカメラ61と、そのカメラ61からの画像を処理、
判断して乱丁、つまり、異なる折丁があるかないかを判
断する画像処理装置とを備えている。
【0059】特に、このカメラ61は、本出願人による
特願平10−170310号、および、特願平10−1
70310号で開示されているテレセントリック撮影機
構により撮影するもので、撮影対象である折丁Oの、多
少の歪み、例えば、多少の屈曲や、位置変化、遠近があ
っても、確実にボケの少ない画像を得ることができ、乱
丁の誤判断が非常に少なくなるものである。また、画像
処理装置62も、このようなカメラ61の特性を極力生
かすものである。
【0060】したがって、乱丁でないものを乱丁と判断
して、自動丁合機を不必要に停止させたり、また、乱丁
を見逃して、不良の製本がなされるといったことがなく
なり、自動丁合機の生産性を向上させる。
【0061】
【発明の効果】請求項1に記載の自動丁合機によれば、
この自動丁合機によれば、使用条件入力操作画面では、
メインメニューから使用条件設定を選択し、必要な使用
条件を入力する。ユーザは、表示画面を見ながら、対話
形式で使用条件が簡単に入力できるので便利がよい。ま
た、同じ操作表示部に表示されるアラーム表示画面によ
り、異常監視もできるので便利がよい。
【0062】請求項2に記載の自動丁合機によれば、請
求項1に記載の自動丁合機の効果に加え、1冊検知設定
画面が、さらに、同じ操作表示部の使用条件入力操作画
面に設けられるので、1冊検知設定のために1冊厚み検
査装置に出向く必要がなく、便利がよい。請求項3に記
載の自動丁合機は、請求項1または2のいずれかに記載
の自動丁合機の効果に加え、一般ユーザがみだりに動作
条件を変更できず、自動丁合機の重要な動作条件のデー
タの安全性が向上する。
【0063】請求項4に記載の自動丁合機は、請求項1
〜3のいずれかに記載の自動丁合機の効果に加え、乱丁
検出精度の良い乱丁検出画像処理装置による乱丁検出
を、操作表示部のアラーム表示画面に表示させているの
で、乱丁検出の精度が向上し、検出漏れ、検出間違いが
少なくなるとともに、乱丁監視も同一の操作表示部で一
括してでき、便利がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、本発明の自動丁合機の操作
表示部に表示される使用条件入力操作画面の例を模式的
に示す図、(c),(d)は、アラーム表示画面を模式
的に示す図
【図2】本発明の自動丁合機の操作表示部に表示される
メニュー画面の一例を示す図
【図3】本発明の自動丁合機の操作表示部に表示される
使用条件入力操作画面の一例を示す図
【図4】本発明の自動丁合機の操作表示部に表示される
使用条件入力操作画面の他例を示す図
【図5】本発明の自動丁合機の操作表示部に表示される
アラームメニュー画面の一例を示す図
【図6】本発明の自動丁合機の操作表示部に表示される
アラーム表示画面の一例を示す図
【図7】本発明の自動丁合機の操作表示部に表示される
アラーム表示画面の他例を示す図
【図8】本発明の自動丁合機の操作表示部において、乱
丁発生の異常情報を表示するアラーム表示画面の一例を
示す図
【図9】本発明の自動丁合機の操作表示部に表示される
1冊検知設定画面の一例を示す図
【図10】本発明の自動丁合機の操作表示部に表示され
る1冊検知画面の一例を示す図
【図11】本発明の自動丁合機の操作表示部に表示され
るメンテナンス表示画面の一例を示す図
【図12】本発明の自動丁合機で用いる乱丁検出画像処
理装置の一例を示す図
【図13】従来の自動丁合機の一例を概略的に示す斜視
【図14】図13に示す自動丁合機に設置されている駒
を概略的に示す側面図
【符号の説明】
1 操作表示部 2、2A 使用条件入力操作画面 3,3A,3B アラーム表示画面 4 1冊検知設定画面 5 メンテナンス表示画面 6 乱丁検出画像処置装置 7 メニュー画面 8 アラームメニュー画面 10 自動丁合機 O 折丁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作表示部を有した自動丁合機において、 上記操作表示部には、予め準備された使用条件設定モー
    ドに応じて、各駒の使用条件を設定入力するための使用
    条件入力操作画面と、予め準備された監視モードに応じ
    て、各駒の運転状態を監視し、その異常発生時に異常情
    報を表示するアラーム表示画面とを自動表示するように
    した自動丁合機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記使用条件入力操作画面には、折本の1冊分の厚さを
    自動設定するための1冊検知設定画面を設けた構成とし
    ている自動丁合機。
  3. 【請求項3】請求項1または2のいずれかにおいて、 上記操作表示部に、必要なメンテナンスを行うためのメ
    ンテナンス表示画面を更に設け、特定のIDコードを入
    力させたときにのみ、このメンテナンス表示画面におい
    て、駒の動作環境条件を変更設定できるようにした自動
    丁合機。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 各駒に、乱丁検出画像処置装置を設け、この乱丁検出画
    像処理装置によって乱丁を検出した場合には、前記アラ
    ーム表示画面に、乱丁発生の異常情報を表示するように
    した自動丁合機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7947917B2 (en) * 2007-12-13 2011-05-24 Fanuc Ltd Wire-cut electric discharge machine having water level abnormality detection function and water level abnormality alarm generation cause specifying method
JP2012131603A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Horizon International Inc 多連丁合機
JP2014050155A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Kyocera Corp エネルギー管理装置、エネルギー管理方法及びエネルギー管理システム

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