JP2000094430A - 軽量気泡コンクリート補強用ラス網のセット装置及びセット方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリート補強用ラス網のセット装置及びセット方法

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JP2000094430A
JP2000094430A JP10285912A JP28591298A JP2000094430A JP 2000094430 A JP2000094430 A JP 2000094430A JP 10285912 A JP10285912 A JP 10285912A JP 28591298 A JP28591298 A JP 28591298A JP 2000094430 A JP2000094430 A JP 2000094430A
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良晴 武藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業員がラス網の両側端側からまとめて保持
部材をセットすることができ、そのため、保持部材のセ
ット作業が楽で単純化でき、しかも、セット装置が小型
化及び単純化されるセット装置及びセツト方法を提供す
る。 【解決手段】 軽量気泡コンクリートに埋設される補強
用ラス網Nをその軽量気泡コンクリートの成形用型枠内
の所定位置にセットするための装置であって、前記補強
用ラス網Nの長手方向の両側端部を保持する保持部材1
と、その保持を開放する保持開放機構Rと、前記補強用
ラス網Nの挟持機構Pとを有することを特徴とする軽量
気泡コンクリート補強用ラス網のセット装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量気泡コンクリ
ート(以下ALCという。)に埋設される複数枚のAL
C補強用ラス網(以下、単にラス網という。)をその成
形用型枠内にセットするセット装置及びセット方法に関
するものである。より詳しくは、ALC補強用ラス網を
その網面が垂直になるように型枠内に並べて配置させ、
ラス網を挟持してそのラス網の面外方向の移動を阻止す
る挟持手段を有するALC補強用ラス網のセット装置に
関するものである。また、ALC補強用ラス網をその網
面が垂直になるようにスラリー成型のための型枠内に並
べて配置させ、その型枠内にALC原料スラリーを打設
して発泡硬化させる補強用ラス網を埋設したALC補強
用ラス網のセット方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エキスパンドメタルやメタルラスなどの
補強用ラス網を内装したALCパネルは、そのラス網を
ALC原料スラリー発泡硬化用の型枠内に配置させ、そ
の型枠内にスラリー状のALC原料を打設し発泡・半硬
化させ、そのALC原料スラリーが半可塑体になったと
きにラス網の間を切断し、オートクレーブ養生して完全
に硬化させることにより製造する。
【0003】通常、このようなALCパネルに使用する
エキスパンドメタルやメタルラスなどのラス網のストラ
ンドは0.5〜1.5mm、目の大きさが10〜50m
mであることがほとんどであり、軽量かつ曲りやすいも
のであるが、ALCの発泡中には、スラリーの発泡・硬
化中にこのラス網もかなり大きな押上力で押し上げられ
る。そのため、製品パネルの中央又は所定のかぶり厚さ
の所に正しくセットさせるために、ラス網の浮き上がり
を制御しつつ、前後左右の移動をなくすためのセット装
置及びセット方法が要求される。
【0004】この問題を解決したものとして特開昭58
−208010号公報、特開平5−185417号公
報、特開平6−71634号公報等で知られるようなセ
ット装置及びセット方法が従来から知られている。これ
らのセット装置及びセット方法は、図5に示すようにす
べてラス網を挟持機構Pにより挟持するとともに、ラス
網Nの上部に設けられた保持装置81でそのラス網Nを
保持又は押圧する機構80を設けている。そして、この
機構80により、そのラス網Nがスラリーによって押し
上げられないように制御する装置及び方法を採用してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来のラス網Nの保持又は押圧機構においては、ラス網
Nを保持又は押圧する機構80がラス網Nの上側に取付
けられている。したがって、前記挟持機構Pにすべての
ラス網を挿入後、作業員が保持又は押圧機構をラス網N
にセットするには、そのセット作業を上側からするしか
ない。若しくは、作業員が前記挟持機構Pにラス網Nを
一枚挿入するごとに保持又は押圧機構をラス網Nにセッ
トする必要がある。
【0006】前者の場合は、作業員がしゃがみこんで作
業をするため無理な姿勢をとる必要があり、後者の場合
は、前記セット作業を一度に同時にすることができない
ため、必然的に作業時間が長くなるという問題点があっ
た。また、ラス網N一枚あたりの保持又は押圧機構が少
ないと、前記スラリーの発泡・硬化による押上力に負け
て、その部分でラス網が折れ曲がってしまうため、その
機構80を上部に多数個設けそれを防ぐ必要がある。そ
の結果、ラス網Nを保持又は押圧する作業にさらに手数
を要する結果となっていた。また、セット装置そのもの
も大型及び複雑化されるという問題点があった。
【0007】すなわち、ALCの成形型枠内にセットす
るラス網Nは、数十枚を同時にセットするため、その1
枚あたりの保持具の個数が多くなることは、全体の個数
としては、数十個所分となる。したがって、その設定作
業もそれに応じて大掛かりなものとなる。
【0008】そこで、本発明者らは、作業員が無理な姿
勢をとる必要がなく、しかも、ラス網を容易にセツトす
ることができ、さらに小型で単純なセット装置及びセッ
ト方法を見出すべく試作、試行を繰り返し、その結果、
本セット装置および本セット方法を発明するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のALC補強用ラ
ス網のセット装置は、ALCに埋設される補強用ラス網
をそのALCの成形用型枠内の所定位置にセットするた
めの装置であって、前記ラス網の長手方向の両側端部を
保持する保持部材と、その保持を開放する保持開放機構
と、前記ラス網の挟持機構とを有することを特徴とする
ラス網のセット装置である。
【0010】このセット装置によると、挟持機構にすべ
ての前記ラス網を挿入後、そのラス網の両側端部分に設
けられた保持部材をその両側端側からまとめてそのラス
網にセットすることができるため、無理な姿勢をとるこ
となくそのセット作業をすることができる。しかも、前
記セット作業を一度に同時にすることができるため、作
業時間も短くてすむ。
【0011】また、この場合は、前記ラス網を折り曲げ
るような力が発生しないため、そのラス網の両側端部の
2個所のみを保持するだけでよくなる。その結果、小型
で単純なセット装置とすることができる。
【0012】本発明のラス網のセット装置において、第
一に前記保持開放機構は、前記保持部材が前記ラス網の
両側端部における一部が欠如した網目内に挿入されて該
ラス網を保持し、その開放の際に前記ラス網の側端部よ
りも外側にその保持部材を移動する構造となっているこ
とが望ましい。このようにすれば、保持部材及び保持開
放機構の移動が単純でしかも最小限ですみ、係止ピンな
どの確実な保持部材を適用することができる。
【0013】第二に、前記保持開放機構は、長尺プレー
トからなる棒体を有し、前記保持部材は、その棒体端部
に設けられた係止ピンからなることが望ましい。長尺プ
レートからなる棒体は表裏面を横方向に向ける。このよ
うにすれば、係止ピンにより前記ラス網を確実に保持す
ることができ、流動状態にあるスラリー中において、長
尺プレートからなる棒体をその面内方向に移動させれば
良いので、スラリーの抵抗が少なくなり、前記保持部材
を前記スラリーから取り出すことが容易になる。その長
尺プレートからなる棒体については、その上端面及び/
又は下端面がナイフ状に切除されているものとすること
により、さらにスラリーの抵抗を少なくすることができ
る。
【0014】第三に、前記保持開放機構は前記ラス網の
側端部よりも外側に設けられた回転軸と、基端部がその
回転軸に固定され、中間に少なくとも一直線より上側に
折曲する関節を有した棒体から成り、その棒体の先端に
前記保持部材が設けられていることが望ましい。このよ
うな、回転軸を中心とした回転移動による保持開放機構
を用いることにより、強固でしかも前記保持部材を移動
させやすい構造とすることができる。
【0015】この場合、ラス網両側端部のできるだけ上
側を保持し、前記スラリー中に挿入する部材を少なく
し、また、部材を軽量化するため、棒体を短くすること
が望ましいが、そのようにすればするほど、前記ラス網
を保持した状態での棒体の垂直方向に対する傾斜角度が
増す。また、保持部材の保持状態をはずすためには、回
転軸及び棒体を回転するわけであるが、このとき、棒体
に前記関節が設けられていない場合は、保持部材はその
傾斜角度が大きければ大きいほど下の方向に移動する結
果となる。
【0016】しかしこの場合、前記ラス網には、スラリ
ーの発泡・硬化における押上力が働いているため、それ
に逆らってラス網ごと下方向に移動させなければならず
大きな力がいることとなる。また、その結果前記ラス網
のストランドを座屈させる結果ともなる。この問題を解
決するため棒体の中間に少なくとも一直線より上側に折
曲する関節を設けることにより、保持部材をできるだけ
横方向に移動させ、下方向にはあまり移動しない保持開
放機構の構造とした。すなわち、回転軸を回転させる
と、棒体は関節部分で自然に折れ曲がり、その先端及び
保持部材は横方向に移動して行くのである。
【0017】ついで、係止ピンからなる保持部材の先端
部にフランジを設けるとラス網の搬送時等において、保
持部材がそのラス網からずれて容易に離れたりすること
がないので好ましい。さらに、係止ピンからなる保持部
材を、前記棒体先端部の表面から突出してもうけられて
いる構成とすることにより、前記フランジと同様に保持
部材がそのラス網からずれて容易に離れたりすることを
防ぐことができる。
【0018】次に、本発明のALC補強用ラス網のセッ
ト方法は、ALCに埋設される補強用ラス網をそのAL
Cの成形用型枠内に配置した後、該ALCのスラリーを
注入し、発泡硬化させる際の該スラリー中への前記ラス
網のセット方法において、前記ラス網の長手方向両側端
部を保持部材で保持しつつ前記スラリーを発泡させ、前
記スラリーが流動状態にある間に前記保持を開放するこ
とを特徴とするラス網のセット方法である。
【0019】本発明のセット方法によると、作業員がラ
ス網をその両側端側から保持部材で保持することができ
るため、無理な姿勢をとることなくその保持部材をセッ
トすることができる。しかも、作業員がその保持部材の
セット作業を一度に同時にすることができるため、作業
時間も短くてすむ。
【0020】また、このようにラス網の両側端部を保持
すると、両側端部分の2個所を保持するのみでもラス網
が折れ曲がらない。したがって、保持機構をその2個所
に設けるだけで良く、その結果小型で単純なセット装置
を使用することができる。
【0021】さらに、ALCのスラリーが流動状態にあ
る間に保持部材による保持を開放するので、その保持部
材を移動させることができ、しかも、スラリー硬化後に
保持の形跡が残らない。
【0022】なお、本発明のセット方法において、前記
ラス網の両側端部における一部が欠如した網目内に保持
部材を挿入して該ラス網を保持し、前記保持部材を前記
ラス網の側端部よりも外側に移動することにより前記保
持を開放することが望ましい。このようにすれば、保持
部材及び保持開放機構の移動を単純で最小限のものとす
ることができ、また、係止ピンなどの確実な保持部材を
適用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のラス網のセット装
置、及びセツト方法の実施形態について図1〜図4を用
いて説明する。図1に示すようにこのセット装置Sは長
方形状のエキスパンドメタルよりなるラス網Nを型枠内
に並べて配置させるもので、幅が型枠とほぼ同じで長さ
がラス網Nよりやや長くなっている。その長さ方向にお
ける両端には、型枠側版上面に置かれる一対の足部材と
なるプレート5aとそれらを繋ぐ溝型の鋼材5bからな
る支持フレーム5を有し、また、その支持フレーム5間
には、一定の間隔を開けて細幅の角パイプ5cが数十本
並べられている。
【0024】さらに図2に示すようにそれぞれの角パイ
プ5cにおける長さ方向数箇所の一列に並んだ位置には
サポーター5dを介して挟持棒4が吊下げられている。
その挟持棒4は図3(ア)のように、長尺の丸鋼の中央
部を180度折り曲げてU字状に形成したものが使用さ
れている。但し、このU字形状の挟持棒4は隣同士の角
パイプ5cに釣り下げられたその挟持棒4同士の間にラ
ス網Nを差込むためのものであるため、棒幅方向の最外
側角パイプ5cには図3(イ)のようにその他部分の挟
持棒4を半分に切ってJ字形状とした挟持棒4aが使用
されている。
【0025】サポーター5dは角パイプ5cに溶接固定
された上側サポーター5daと下側サポーター5dbと
からなり、上側サポーター5daはU字形状をした挟持
棒4の湾曲部に嵌まる溝部が設けられ、角パイプ5c上
に跨る鞍形状をしている。下側サポーター5dbは、角
パイプ5cの両側にはみ出した部分に前記挟持棒4を通
す穴が設けられたプレートで、角パイプ5cの下側に溶
接固定されている。
【0026】この下側サポーター5dbの両側に設けら
れた穴にU字形状をした挟持棒4の両足部分を差込み、
その後上側サポーター5daの溝部分にこの湾曲部を嵌
込み固定する。このようにして、各角パイプ5cにセッ
トされた挟持棒の下端が、図2のように固定具6に固定
されている。この固定具6は隣同士の挟持棒4の片足同
士を同時に差込む長穴6aが角パイプ5cと同じピッチ
をもって開けられた棒状体である。
【0027】また、両端におけるJ字形状の挟持棒4a
の下端面にはT字形状の係止部4aaが設けられ、固定
具6のそれに対応する部分には、その係止部4aaを係
止する庇部付きの穴6bが設けられている。さらに、J
字形状挟持棒4aの上端部分には取っ手4abが取付け
られており、J字形状の挟持棒4aの係止部4aaを前
記穴6bに挿し込み、その取っ手4abを回すことによ
り前記庇部に係止する構造となっている。また、その取
っ手4abが角パイプ5cに係止されることにより、J
字形状の挟持棒4aは支持されている。
【0028】なお、図示はしないが、固定具6には磁石
が埋設されており、型枠に固定したときに型枠底面に吸
着するようになっている。これらの、角パイプ5c、サ
ポーター5d、U字形状及びJ字形状の挟持棒4,4
a、及び固定具6によりラス網Nの挟持機構Pが構成さ
れている。
【0029】そして、図4は保持部材1及び保持開放機
構Rと支持フレーム5の一部を示す側面図である。保持
開放機構Rは、回転軸3とそのハンドル3a、及び回転
軸3に植設された棒体2とからなる。棒体2は、挟持棒
4,4aの間隔と同じ間隔を空けて、その間隔と同じ数
だけ、その基端部がボルト止めされることにより、前記
回転軸3に植設されている。なお、図1のように回転軸
3は、溝型の鋼材5bからなる支持フレーム5の下側に
数個所ほどの軸受け5eを介して取付けられている。
【0030】回転軸3の両端には、その回転軸3を手動
で回転させるためのハンドル3aが取付けられている。
長尺プレートからなる棒体2はその長さ方向中央より基
端部寄りに関節2aが設けられ、回転軸3に植設、固定
された基端側プレート2b、先端側プレート2c及びこ
れらを繋ぐ四角ねじ2dとから成り立っている。基端側
プレート2bはその長さ方向中央部に、その厚みの段差
がついており、先端側の半分は削り取られ切削部2ba
となっている。但し、その幅方向下端部には線状に残削
部2bbが残されている。また、基端側には前述のボル
ト止め用のネジ穴が切られており、切削部2baの面に
も、四角ねじ2dを螺合するネジ穴が切られている。
【0031】先端側プレート2cは、前記基端側プレー
ト2bの切削部2baの深さと同じ厚み及び切削部2b
aの幅より少し細い幅をしており、その幅方向上端部2
ca及び先端側面2cbはプレート表面と45度の角度
をなす面ができるように切り取られナイフ状に形成され
ている。また、先端側プレート2cの基端部には四角ね
じ2dの軸部に外嵌する透孔が切られており、基端部の
端面は円弧状に形成されているが、その幅方向上端部に
は膨張部2ccが設けられている。また、先端側プレー
ト2cの先端部にはその表面側に係止ピン1aからなる
保持部材1が設けられ、さらに、その係止ピン1aの先
端部にフランジ1bが設けられている。
【0032】このような基端側プレート2bと先端側プ
レート2cとを、四角ねじ2dで繋ぐと、先端側プレー
ト2cは下側に3度折曲した位置で前記残削部2bbに
当たり、上側に30度程折曲した位置でそのプレート2
cの前記膨張部2ccが基端側プレート2bの段差に当
たる。そのため、棒体2は、この関節2aにて、下側3
度〜上側30程度度まで自由に折曲することができるこ
ととなる。
【0033】このような本実施形態のラス網のセット装
置Sにラス網Nを取付ける。このエキスパンドメタルよ
りなるラス網Nは、図4のように各ストランドTにより
網目7が構成されている。なお、このラス網Nの端部に
おいては一部が欠如した網目7aとなっている。
【0034】まず取付け用架台(図示せず)に本セット
装置Sの足部材となるプレート5aを乗せる。次に両方
の回転軸3のハンドル3aを下げることにより、保持部
材1及び基端側・先端側プレート2b,2cを最も拡開
した位置に設定する。また、固定具6の庇部付きの穴6
bを前記J字形状の挟持棒4aの係止部4aaに引っ掛
け、挟持棒4の下端を固定具6の穴6aに嵌合させる。
このような状態で、角パイプ5cの上側サポーター5d
aに跨ったU字形状及びJ字形状の挟持棒4,4a間に
ラス網Nを挿入していく。
【0035】このようにして、すべての挟持棒4,4a
の間隔にラス網Nを挿入した後、回転軸3のハンドル3
aを適宜角度回転することによりピン形状の保持部材1
を前記ラス網Nの両側端部における一部が欠如した網目
7a内に挿入し、ストランドT交差部にその保持部材1
を当接し、ハンドル3aを固定すると、棒体2は下側に
3度ほど前記関節2aにて折れ曲がった状態で固定され
る。
【0036】このようにしてラス網Nが配設されたセッ
ト装置SをALC原料スラリー発泡硬化用の型枠(図示
せず)上に移動し、前記足部材となるプレート5aを型
枠側板上に載せ、図示しない機構にて固定する。その
後、J字形状挟持棒4aを、その取っ手4abを回すこ
とにより90度回転し、その固定具6との連結を解除す
ることにより、固定具6を型枠底板上に載せる。
【0037】このとき、固定具6は、その固定具6に取
付けられた磁石により型枠底板に強固に固定される。そ
の型枠内にALC原料スラリーを打設し、発泡硬化させ
るとラス網Nに前述のスラリーの発泡・硬化による押上
力がかかるが、その押上力によりますます前記棒体2が
下側に3度曲った状態に固定される。このようにして保
持部材1がラス網Nの長手方向両側端部を保持する。
【0038】その後、所定時間が経過しスラリーの粘度
が上昇し、なおかつ流動状態にある間に、回転軸3のハ
ンドル3aをもう一度下げ、保持部材1及び棒体2を最
も拡開した位置に移動させる。この場所にて、回転軸3
をその軸方向に移動させ、回転軸3のハンドル3aを最
上位置まで上げることにより保持を開放する。このと
き、棒体2はラス網N同士の間を通過するので、そのラ
ス網Nを傷めることはない。さらに先端側プレート2c
の幅方向上端部2caはナイフ状に切除されているの
で、スラリー内の抵抗なく通過させることができる。
【0039】さらにその後、スラリーが硬化し、半可塑
体になつたとき、本発明のセット装置Sを型枠から引き
上げると、挟持棒4,4aをその半可塑体から引き抜く
ことができる。このような状態で型枠の側版をとりはず
し、公知の手段で半可塑体を持ち上げラス網Nの間を切
断する工程へと移動させる。この時、前記固定具6は型
枠内に残るので、それを回収する。
【0040】以上で本発明の一実施形態について詳しく
説明してきたが、本発明は、この態様にかぎられること
はなく、種々の態様に変更して適用することができる。
本実施形態においては、保持部材1としては、棒体2端
部に設けられた係止ピン1aからなるものを使用した
が、グリツプによりラス網Nの両側端部を保持する方式
の保持部材を用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明のセット装置によれば、作業員が
ラス網の両側端側からまとめて保持部材をセットするこ
とができるため、セット作業が早くなり、しかも、楽な
姿勢でその作業を行うことができる。また、セット装置
自体も小型化及び単純化される。また、本発明のセット
方法によれば、同様の効果が得られる他、スラリーが流
動状態にある間に前記保持を開放することにより、保持
部材等の跡が残らないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】本発明における挟持棒の取付け状態を示す斜視
図。
【図3】(イ)本発明におけるU字形状の挟持棒を示す
正面図。 (ロ)本発明におけるJ字形状の挟持棒を示す正面図。
【図4】本発明における保持開放機構を示す側面図。
【図5】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
N 補強用ラス網 P 挟持機構 R 保持開放機構 S セット装置 T ストランド 1 保持部材 1a 係止ピン 1b フランジ 2 棒体 2a 関節 2b 基端側プレート 2ba 切削部 2bb 残削部 2c 先端側プレート 2ca 幅方向上端部 2cb 先端側面 2cc 膨張部 2d 四角ねじ 3 回転軸 3a ハンドル 4 U字形状の挟持棒 4a J字形状の挟持棒 4aa 係止部 4ab 取っ手 5 支持フレーム 5a 足部材となるプレート 5b 溝型の鋼材 5c 角パイプ 5d サポーター 5da 上側サポーター 5db 下側サポーター 5e 軸受け 6 固定具 6a 長穴 6b 庇部付きの穴 7 網目 7a 一部が欠如した網目

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽量気泡コンクリートに埋設される補強用
    ラス網(N)をその軽量気泡コンクリートの成形用型枠
    内の所定位置にセットするための装置であって、 前記補強用ラス網(N)の長手方向の両側端部を保持す
    る保持部材(1)と、その保持を開放する保持開放機構
    (R)と、前記補強用ラス網(N)の挟持機構(P)と
    を有することを特徴とする軽量気泡コンクリート補強用
    ラス網のセット装置。
  2. 【請求項2】前記保持開放機構(R)は、前記保持部材
    (1)が前記補強用ラス網(N)の両側端部における一
    部が欠如した網目(7a)内に挿入されて該補強用ラス
    網(N)を保持し、その開放の際に前記補強用ラス網
    (N)の側端部よりも外側にその保持部材(1)を移動
    する構造となっている請求項1記載の軽量気泡コンクリ
    ート補強用ラス網のセット装置。
  3. 【請求項3】前記保持開放機構(R)は、長尺プレート
    からなる棒体(2)を有し、前記保持部材(1)は、そ
    の棒体(2)端部に設けられた係止ピン(1a)からな
    る請求項2記載の軽量気泡コンクリート補強用ラス網の
    セット装置。
  4. 【請求項4】前記保持開放機構(R)は前記補強用ラス
    網(N)の側端部よりも外側に設けられた回転軸(3)
    と、基端部がその回転軸(3)に固定され、中間に少な
    くとも一直線より上側に折曲する関節(2a)を有した
    棒体(2)から成り、その棒体(2)の先端に前記保持
    部材(1)が設けられている請求項2又は請求項3記載
    の軽量気泡コンクリート補強用ラス網のセット装置。
  5. 【請求項5】軽量気泡コンクリートに埋設される補強用
    ラス網(N)をその軽量気泡コンクリートの成形用型枠
    内に配置した後、該軽量気泡コンクリートのスラリーを
    注入し、発泡硬化させる際の該スラリー中への前記補強
    用ラス網のセット方法において、 前記補強用ラス網(N)の長手方向両側端部を保持部材
    (1)で保持しつつ前記スラリーを発泡させ、前記スラ
    リーが流動状態にある間に前記保持を開放することを特
    徴とする軽量気泡コンクリート補強用ラス網のセット方
    法。
  6. 【請求項6】前記補強用ラス網(N)の両側端部におけ
    る一部が欠如した網目(7a)内に保持部材(1)を挿
    入して該補強用ラス網(N)を保持し、前記保持部材
    (1)を前記補強用ラス網(N)の側端部よりも外側に
    移動することにより前記保持を開放するものである請求
    項5記載の軽量気泡コンクリート補強用ラス網のセット
    方法。
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