JP2000094395A - 自動三方断裁機 - Google Patents

自動三方断裁機

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JP2000094395A
JP2000094395A JP10272205A JP27220598A JP2000094395A JP 2000094395 A JP2000094395 A JP 2000094395A JP 10272205 A JP10272205 A JP 10272205A JP 27220598 A JP27220598 A JP 27220598A JP 2000094395 A JP2000094395 A JP 2000094395A
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JP
Japan
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discharge
bookbinding
automatic
cutting machine
finished
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JP10272205A
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Hiroshi Kobayashi
廣 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製本ラインの最終工程を形成する自動三方断裁
機として、次工程に合わせて、排出角度が設定でき、ま
た、システム全体のサイクルタイムを制限することがな
く、排出時の積層状態の崩れなどを引き起こすことがな
く、製本システム全体の稼働率を向上させる。 【解決手段】断裁された仕上がり製本Pを次工程に排出
するための排出手段7,8が、少なくとも2本の排出バ
ー71,81と、このそれぞれの排出バーの移動位置と
移動速度を独立に制御する排出制御手段72,73,8
2,83とで構成され、前記仕上がり製本のサイズに合
わせて、前記排出バーが仕上がり製本に接触する位置、
接触後の排出速度、次工程への排出位置をそれぞれ独立
に自由に制御できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転中はほとんど
人手の介入の必要がなく、自動的に、積層状態で搬送さ
れてくる綴じ製本の小口と天地を規定のサイズに断裁し
て、その積層状態のままで仕上製本として次工程に排出
する自動三方断裁機に関する。
【0002】
【従来の技術】三方断裁機は、製本システムの流れの最
終工程を受け持ち、その前工程の製本機で折丁が綴じ合
わされ、表紙が合体された綴じ製本の小口と天地の3箇
所を規定のサイズに断裁して、仕上製本として排出する
ものである。この三方断裁機においても、産業機器一般
に対すると同様に、省力化の要請は強く、多品種小ロッ
ト製本の要請もあって、運転や、運転のための各種設定
の自動化は多面においてなされている。
【0003】出願人自身も、このような産業的要請にこ
たえるべく、三方断裁機の自動化を進めており、従来、
人手によっていた設定や、運転操作、必要なデータの入
力などを極力自動化した自動三方断裁機を提案してい
る。図10(a)は、このような自動三方断裁機の一例
を示す平面図、(b)は側面図であり、(a)は、自動
三方断裁機110を上方から見た場合の主要部を模式的
に示しており、(b)は、図10(a)の左側からみた
搬送路と断裁刃の部分を模式的に示したものである。
【0004】この自動三方断裁機110では、所定の冊
数の綴じ製本Wが、その背側が図10(a)において下
方になるように、厚さ方向に積載された状態で、前工程
である製本機から供給され、図に示す背側ガイド161
に積層状態の綴じ製本Wの背側が沿った状態で搬送さ
れ、積層状態の綴じ製本Wの先端部が天地用ガイド14
1に突き当たった後に、この搬送方向に交差する向きに
設けられた押し出し板121によって、3つの断裁刃1
31、132、132を設けた断裁位置に押し出され、
ここで、押さえ板151で押さえ付けられた状態で、小
口用断裁刃131によって、その小口が、天地用断裁刃
132、132によって、その天地が断裁され、その
後、その積層状態のままで、仕上がり製本Pとして、ベ
ルトコンベアなどの次工程への搬送手段VCへ排出され
る。
【0005】上記の一連の動作を自動的に行うために、
自動三方断裁機110は、以下のような部分から構成さ
れている。111〜115は、積層状態の綴じ製本W
を、前工程から受け入れ、搬送時に、その小口側をガイ
ドする役割をするもので、111は入口ガイド、112
は、積層状態の綴じ製本Wの搬送タイミングを規定する
ストッパ機構であり、制御手段を有したシリンダ112
aと、その先端に設けられたストッパー112bから構
成されており、先に搬送された積層状態の綴じ製本Wが
所定の位置になったときに、このストッパー112bに
よって、搬送を制止されている次の積層状態の綴じ製本
Wの搬送を許可するようにしている。
【0006】113は、積層状態の綴じ製本Wの小口側
を押して、その綴じ製本Wの背側を背側ガイド161押
し付けるようにして、積層状態の綴じ製本Wの背側を揃
えるための押し付け機構で、その押し付け力を発生させ
るシリンダ113aと、そのシリンダ113aの先端に
設けられた押し付け板113bから構成されている。1
14は、積層状態の綴じ製本Wの搬送を、その小口側で
ガイドする小口側ガイドである。
【0007】上記の入口ガイド111、ストッパー機構
112のストッパー112b引き込み状態の搬送側表
面、押し付け機構113の押し付け板113bの待機位
置での表面、小口側ガイド114のガイド面は、積層状
態の綴じ製本Wの搬送方向に対して、段差がないよう
に、また、位置固定されて設けられている。115は、
積層状態の綴じ製本Wを、図に示した白抜き矢印方向に
搬送する横送り手段で、ベルトコンベアなどで構成され
ている。
【0008】116は、上述及び以下の関連する機器を
それぞれ設置するための断裁機基台である。上述の、入
口ガイド111、ストッパー機構112、押し付け機構
113、小口側ガイド114、横送り手段115で、積
層状態の綴じ製本Wを、天地用ガイド141に突き当た
るまで搬送する搬送機構を構成しており、この制御軸
を、制御軸[1]と呼び、図においては、「[1]」で
示している。
【0009】押し出し板121は、搬送され、天地用ガ
イド141に突き当たった積層状態の綴じ製本Wを、そ
の搬送方向とは交差する方向に押し出し、三方断裁のた
めの所定の断裁位置まで移動させるためのものであり、
例えば、サーボモータ、ラックとピニオンなどで構成さ
れた図示しない駆動制御手段により、押し出し板121
が、綴じ製本Wの背側に接触する位置、押し出し速度、
断裁位置となる押し出し停止位置などを自由に制御でき
るようになっている。この制御軸を、制御軸[2]と呼
び、図においては、「[2]」で示している。
【0010】小口用断裁刃131と2つの天地用断裁刃
132は、それぞれ独自に、上下移動できるようになっ
ており、同時に、または、別個に、綴じ製本Wの小口、
あるいは、天地を断裁できるようになっている。この場
合、小口用断裁刃131は、水平方向には、位置固定さ
れており、綴じ製本Wの小口の断裁寸法は、上記押し出
し板121による押し出し停止位置、つまり、断裁位置
を前後調整することによって、調整している。一方、綴
じ製本Wの天地の断裁寸法は、綴じ製本Wの天地方向の
中心と天地用断裁刃132の中心位置を一致させておい
て、天地用断裁刃132をその中心から等距離に移動さ
せることによって調整している。この制御軸を制御軸
[3]と呼び、図においては、「[3]」で示してい
る。
【0011】天地用ガイド141は、横送り手段115
によって搬送されて来る積層状態の綴じ製本Wの天地方
向の停止位置を規定するもので、この停止位置を調整す
ることで、綴じ製本Wの天地方向の中心と天地用断裁刃
132の中心位置を一致させることができる。このガイ
ド141の位置は、図示しない制御駆動手段によって、
制御されており、この制御軸を制御軸[4]と呼び、図
においては、「[4]」で示している。
【0012】押さえ板151は、断裁時に、断裁対象と
なる積層状態の綴じ製本Wを押さえ付け、断裁による力
により綴じ製本Wが水平方向に動かないように固定する
ためのものであり、押さえ軸152の先端に設置され、
図示しない駆動制御手段により駆動され、その待機位
置、押さえ付け位置などが制御されるようになってい
る。この制御軸を制御軸[5]と呼び、図においては、
「[5]」で示している。
【0013】背側ガイド161は、横送り手段115で
搬送されていく積層状態の綴じ製本Wの背側位置を規定
するもので、この自動三方断裁機110では、この背側
ガイド161の搬送方向に直角方向の位置を調整するこ
とで、上述した押し出し板121の制御と共同して、綴
じ製本Wの小口断裁寸法を調整している。この背側ガイ
ド161の位置調整のための駆動制御手段は、ガイドバ
ー162、バー受け部材163、ラック164、ピニオ
ン165、モータ166、パルスジェネレータ167か
ら構成されており、この制御軸を制御軸[6]と呼び、
図においては、「[6]」で示している。
【0014】ガイドバー162は、背側ガイド161の
反搬送路側に2箇所立設され、それぞれの軸部が、断裁
機基台116の対応する位置に設けられたバー受け部材
163のガイド穴に挿嵌されて、背側ガイド161が、
綴じ製本Wの搬送方向に平行を保ちながら、その搬送方
向に対する直角方向の位置を変えられるようにしてい
る。ラック164は、背側ガイド161のガイドバー1
62と同じ側に立設され、これにピニオン165が噛み
合い、このピニオン165がモータ166の回転出力軸
に固定されて回転することによって、ラック164を前
後させ、背側ガイド161の綴じ製本Wの搬送方向に直
角方向の位置を前後させる。
【0015】モータ166の回転は、パルスジェネレー
タ167によって出力され、これによって、背側ガイド
161の前進あるいは後退量を制御することができ、こ
のモータ166とパルスジェネレータ167によって、
駆動対象の位置制御が可能なサーボモータを構成してい
る。上述したように、この自動三方断裁機110におい
ては、積層状態の綴じ製本Wの搬送の制御軸[1]、押
し出し板121の制御軸[2]、天地用断裁刃132、
132の位置を調整する制御軸[3]、綴じ製本Wの搬
送突き当たり天地位置を調整する制御軸[4]、積層状
態の綴じ製本Wの押さえ付け位置を制御する制御軸
[5]、及び、積層状態の綴じ製本Wの背側搬送位置を
調整する制御軸[6]の6つの制御軸を有しており、こ
れらの制御軸を制御することによって、自動的に、供給
された積層状態の綴じ製本Wの小口と天地を所定の寸法
に三方断裁し、そのままの積層状態の仕上がり製本Pと
して、次工程に排出することができ、そのために、ほと
んど人手を要することはなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の自動三方断裁機110では、三方断裁された積層状
態の仕上がり製本Pを排出するのに、押し出し板121
と制御軸1で構成される駆動制御手段を援用し、押し出
し板121を、断裁位置からさらに押し出すことによっ
て、仕上がり製本Pを次工程へのベルトコンベアに押し
出し排出するようにしていた。これでは、押し出し板1
21が、三方断裁後、断裁位置から排出位置まで、移動
し、さらに、図に実線で示した押し出し板121の待機
位置まで戻るまでは、次の積層状態の綴じ製本Wを受け
入れることはできず、この待ち時間が、三方断裁機全体
のサイクルタイムを、制限するものとなっていた。
【0017】また、次工程の都合によっては、コンベア
ベルトなどの搬送手段CVによって搬送されくる積層状
態の仕上がり製本Pが搬送方向に対して一定の角度をな
していることが望ましい場合があるが、このような積層
状態の仕上がり製本Pの背側全体を一つの押し出し板2
1で押して排出する場合には、次工程の要請に合わせ
て、排出方向に対して角度をつけて排出することはでき
なかった。
【0018】また、上記のように押し出し板121を援
用するかわりに、従来用いられていた三方断裁機の全体
の駆動系からカム機構やリンク機構を用いて駆動力を導
出した別個の独立した排出手段を設けているものもある
が、そのようなものでは、排出角度を変えることは難し
く、また、仕上がり製本Pの寸法に合わせて、排出開始
位置、排出速度、排出終了位置を細かく調整することは
困難で、排出した仕上がり製本Pの積載状態が崩れたり
することがあり、却って、次工程のスムーズな進行に支
障となり、製本システム全体の稼働率を下げることとな
っていた。
【0019】本発明は、上記問題を解決しようとするも
のであって、製本ラインの最終工程を形成する自動三方
断裁機として、次工程に合わせて、排出角度が設定で
き、また、システム全体のサイクルタイムを制限するこ
とがなく、排出時の積層状態の崩れなどを引き起こすこ
とがなく、製本システム全体の稼働率を向上させる自動
三方断裁機を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の自動三
方断裁機は、製本機で表紙付けされた綴じ製本の天地と
小口を断裁して規定のサイズの仕上がり製本として断裁
するもので、断裁された仕上がり製本を次工程に排出す
るための排出手段が、少なくとも2本の排出バーと、こ
のそれぞれの排出バーの移動位置と移動速度を独立に制
御する排出制御手段とで構成され、前記仕上がり製本の
サイズに合わせて、前記排出バーが仕上がり製本に接触
する位置、接触後の排出速度、次工程への排出位置をそ
れぞれ独立に自由に制御できるようにしている。
【0021】つまり、この自動三方断裁機は、従来の押
し出し手段の援用や、カム・リンク方式でなく、サーボ
モータを設け、断裁された本の寸法に合わせて、排出開
始位置、終了位置、排出速度を独立制御できる排出制御
手段と排出バーを2組設け、それぞれの排出バーを、仕
上がり製本の背側の異なる位置を押すようして、右側と
左側とで異なる排出ができるように制御する方式として
いる。
【0022】したがって、独自の排出手段を設けたの
で、全体のサイクルタイムの制限となることがなく、排
出される積層状態の仕上がり製本に合わせて、細かい制
御ができるので、排出された仕上がり製本の積層状態が
崩れず、製本システム全体の稼働率が向上する。また、
左右の排出バーをそれぞれ独立に制御できるので、より
多様な排出態様に対応することができる。
【0023】換言すれば、この自動三方断裁機は、従来
の6軸制御に加え、さらに、排出制御のための独立の2
軸制御を加え、8軸制御とすることで、三方断裁機の完
全な自動化と、サイクルタイムの短縮と、多様な排出態
様への対応能力と、システム全体の稼働率の向上とを達
成している。請求項2に記載の自動三方断裁機は、請求
項1において、前記排出バーの排出位置が、それぞれ異
なるようにしたことを特徴とする。
【0024】三方断裁機の次工程の都合では、仕上がり
製本が、搬送方向に対して、所定の角度傾いている方が
都合よいことがあるが、そのような場合にも、この自動
三方断裁機は平行排出でなく、一定の角度を設けて排出
することができるので、対応することができる。請求項
3に記載の自動三方断裁機は、請求項1または2のいず
れかにおいて、前記排出バーの駆動源として、サーボモ
ータを用いたことを特徴とする。
【0025】この自動三方断裁機では、駆動源としてサ
ーボモータを用いているので、排出バーの位置と速度の
制御が簡単にでき、請求項1、2の効果を発揮する自動
三方断裁機が簡単に構築できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図とともに本発明の実
施について説明する。図1(a)は本発明の自動三方断
裁機の一例を示す平面図、(b)は側面図であり、
(a)は、自動三方断裁機10を上方から見た場合の主
要部を模式的に示しており、(b)は、図10(a)の
左側からみた排出手段の要部を模式的に示したものであ
る。
【0027】この自動三方断裁機10では、基本的な動
作と構造は、上述した従来の自動三方断裁機と同様であ
り、所定の冊数の綴じ製本Wが、その背側が図10
(a)において下方になるように、厚さ方向に積載され
た状態で、前工程である製本機から供給され、図に示す
背側ガイド61に積層状態の綴じ製本Wの背側が沿った
状態で搬送され、積層状態の綴じ製本Wの先端部が天地
用ガイド41に突き当たった後に、この搬送方向に交差
する向きに設けられた押し出し板21によって、断裁台
31の位置に押し出され、ここで、図示しない押さえ板
で押さえ付けられた状態で、小口用断裁刃(不図示)に
よって、その小口が、天地用断裁刃(不図示)によっ
て、その天地が断裁され、仕上がり製本Pとなる。
【0028】ここで、この自動三方断裁機10において
は、従来のものと異なり、仕上がり製本Pを次工程に排
出する排出手段7、8を備えていることを特徴とし、こ
の排出手段7,8によって、その積層状態のままで、仕
上がり製本Pを、ベルトコンベアなどの次工程への搬送
手段VCへ排出する。上記の一連の動作を自動的に行う
ために、自動三方断裁機10は、以下のような部分から
構成されている。
【0029】11〜15は、積層状態の綴じ製本Wを、
前工程から受け入れ、搬送時に、その小口側をガイドす
る役割をするもので、11は入口ガイド、12は、積層
状態の綴じ製本Wの搬送タイミングを規定するストッパ
機構であり、制御手段を有したシリンダ12aと、その
先端に設けられたストッパー12bから構成されてお
り、先に搬送された積層状態の綴じ製本Wが所定の位置
になったときに、このストッパー12bによって、搬送
を制止されている次の積層状態の綴じ製本Wの搬送を許
可するようにしている。
【0030】13は、積層状態の綴じ製本Wの小口側を
押して、その綴じ製本Wの背側を背側ガイド61押し付
けるようにして、積層状態の綴じ製本Wの背側を揃える
ための押し付け機構で、その押し付け力を発生させるシ
リンダ13aと、そのシリンダ13aの先端に設けられ
た押し付け板13bから構成されている。14は、積層
状態の綴じ製本Wの搬送を、その小口側でガイドする小
口側ガイドである。
【0031】15は、積層状態の綴じ製本Wを、図に示
した白抜き矢印方向に搬送する横送り手段で、ベルトコ
ンベアなどで構成されている。16は、上述及び以下の
関連する機器をそれぞれ設置するための断裁機基台であ
り、16aは、その基台16の排出部左側壁、16b
は、排出部右側壁、16cは排出部前側壁である。この
自動三方断裁機10では、これらの側壁16a,16
b,前壁16cの本体側のテーブル面には、切り欠きが
あり、後述する排出手段7、8が設けられている。
【0032】また、この切り欠きの中央部には、断裁位
置に対応する部分に断裁台31が、テーブル面と同じ高
さに設けられ、この断裁台31において綴じ製本Wが三
方断裁され、仕上がり製本Pとなる。さらに、排出部前
側壁16cには、断裁台31の前方に当たる部分に、逃
がし切り欠きが設けられており、その部分から、断裁台
31の直近位置まで、搬送手段VCが入り込んでいる。
【0033】上述の、入口ガイド11、ストッパー機構
12、押し付け機構13、小口側ガイド14、横送り手
段15で、積層状態の綴じ製本Wを、天地用ガイド41
に突き当たるまで搬送する搬送機構を構成しており、こ
の制御軸を、制御軸[1]と呼び、図においては、
「[1]」で示している。押し出し板21は、搬送さ
れ、天地用ガイド41に突き当たった積層状態の綴じ製
本Wを、その搬送方向とは交差する方向に押し出し、断
裁台31の所定の断裁位置まで移動させるためのもので
あり、例えば、サーボモータ、ラックとピニオンなどで
構成された図示しない駆動制御手段により、押し出し板
21が、綴じ製本Wの背側に接触する位置、押し出し速
度、断裁位置となる押し出し停止位置などを自由に制御
できるようになっている。この制御軸を、制御軸[2]
と呼び、図においては、「[2]」で示している。
【0034】図示しない、小口用断裁刃と2つの天地用
断裁刃は、従来例で説明したものと同様のものが図の断
裁台31の上部に設置されており、この天地用断裁刃の
制御軸を制御軸[3]と呼ぶ。天地用ガイド41は、横
送り手段15によって搬送されて来る積層状態の綴じ製
本Wの天地方向の停止位置を規定するもので、この停止
位置を調整することで、綴じ製本Wの天地方向の中心と
天地用断裁刃の中心位置を一致させることができる。こ
のガイド41の位置は、図示しない制御駆動手段によっ
て、制御されており、この制御軸を制御軸[4]と呼
び、図においては、「[4]」で示している。
【0035】また、図示しない押さえ板も、従来例と同
様のものが設置されており、この制御軸を制御軸[5]
と呼ぶ。背側ガイド61は、横送り手段15で搬送され
ていく積層状態の綴じ製本Wの背側位置を規定するもの
で、この自動三方断裁機10では、この背側ガイド61
の搬送方向に直角方向の位置を調整することで、上述し
た押し出し板21の制御と共同して、綴じ製本Wの小口
断裁寸法を調整している。
【0036】この背側ガイド61の位置調整のための駆
動制御手段は、ガイドバー62、バー受け部材63、ラ
ック64、ピニオン65、モータ66、パルスジェネレ
ータ67から構成されており、この制御軸を制御軸
[6]と呼び、図においては、「[6]」で示してい
る。ガイドバー62は、背側ガイド61の反搬送路側に
2箇所立設され、それぞれの軸部が、断裁機基台16の
対応する位置に設けられたバー受け部材63のガイド穴
に挿嵌されて、背側ガイド61が、綴じ製本Wの搬送方
向に平行を保ちながら、その搬送方向に対する直角方向
の位置を変えられるようにしている。ラック64は、背
側ガイド61のガイドバー62と同じ側に立設され、こ
れにピニオン65が噛み合い、このピニオン65がモー
タ66の回転出力軸に固定されて回転することによっ
て、ラック64を前後させ、背側ガイド61の綴じ製本
Wの搬送方向に直角方向の位置を前後させる。
【0037】モータ66の回転は、パルスジェネレータ
67によって出力され、これによって、背側ガイド61
の前進あるいは後退量を制御することができ、このモー
タ66とパルスジェネレータ67によって、駆動対象の
位置制御が可能なサーボモータを構成している。本発明
の特徴である排出手段7、8は、その詳しい構造は後述
するが、仕上がり製本の排出方向に対して、左右対称に
設けられ、排出バー71、81、排出バー71、81の
前後移動機構72,82と出し入れ機構73,83、出
し入れ軸機構74、84を備えており、この排出手段
7、8を構成する制御軸を、制御軸[7]、[8]と呼
び、図中に、「[7]」、「[8]」と表示している。
また、この出し入れ軸機構84を作動させるためのリン
ク機構を構成するアームとロッド94、95、左右反転
リンク機構96を備えている。
【0038】なお、排出手段7、8は、左右対称に全く
同一の機能を有するものが備えられており、ここでは、
この左右対称の排出手段7、8のうち、排出方向に対し
て、右側に設けられた排出手段8について詳しく説明す
ることがあるが、その場合、原則として、左側に設けら
れた排出手段7についても、同様のものが対象に設けら
れているものとする。
【0039】排出バー71、81は、仕上がり製本Pの
背部を排出方向に押し出すためのもので、図1(a)に
示すように、押し出し板21と干渉しない位置で、その
背部のそれぞれ、左側、右側を押し出すようになってい
る。前後移動機構72、82は、排出バー71,81を
前後方向に移動させるもので、後述するようにネジ軸と
雌ネジを用い、駆動装置としては、サーボモータを用い
ており、排出バー71、81の前後位置、前後移動速度
を自由に制御することができるものである。また、この
前後移動機構72、82は、それぞれ、サーボモータを
備えているので、それぞれ独立に、駆動制御することが
できる。
【0040】出し入れ機構73,83は、排出バー7
1、81を備えた前後移動機構72、82全体を、リン
ク機構によって、排出方向に直角方向に出し入れするも
のである。なお、主に、前後移動機構72、82及び出
し入れ機構73、83によって、排出制御手段を構成し
ている。出し入れ軸機構84は、アームとロッド94、
95からの回動力を出し入れ機構73、83に伝達する
ためのものである。アームとロッド94、95は、この
自動三方断裁機の断裁刃を駆動させている1回転軸(後
述)から、カム・リンク機構により、導出された回動力
を、伝達している。左右反転リンク機構96は、この右
側に設けられた出し入れ軸機構84に伝達された回動力
を、その軸回りの回転方向を逆に、左側に設けられた出
し入れ軸機構に伝達させるためのものである。
【0041】このような排出手段7、8の制御軸
[7]、[8]は、綴じ製本Wの押し出し板21を制御
する制御軸[2]とは、独立に設けられているので、押
し出し板21の位置とは独立に排出手段を駆動でき、自
動三方断裁機10全体のサイクルタイムを限定すること
がない。また、排出バー71、81の前後位置、移動速
度を自由に制御できるので、排出バー71、81を仕上
がり製本Pの丁度背部の位置を、その完成品の小口寸法
に合わせて、ショックを与えないように接触されること
ができ、排出時の移動速度も適度なものとすることがで
きるので、排出された仕上がり製本Pの積層状態が崩れ
ることがなく、製本システム全体の稼働率を向上させ
る。
【0042】また、排出手段7、8の制御軸[7]、
[8]は、それぞれ互いに独立に設けられているので、
排出バーの排出位置を、図で一点鎖線で示したように、
異なるものとして、仕上がり製本Pの搬送方向に対する
角度を異なるものとすることができ、次工程からの要請
に応えることができるともに、より、柔軟性のある制御
をすることができる。
【0043】こうして、この自動三方断裁機において
は、これまでの6軸制御に加えて、あたらしく、排出手
段7、8を構成する制御軸[7]、[8]を加え、全体
を8軸制御として、上記のすぐれた効果を得ている。こ
れより、この排出手段について、詳しく説明する。
【0044】図2(a),(b)は本発明の排出手段の
基本動作説明図であり、(a)は、図1の(a)と同じ
位置に排出バーがある状態、(b)は、排出バーが退避
位置にある状態を示している。また、これより、既に説
明したものと同じ部分については、同じ符号を付して、
重複説明を省略する。この排出手段7、8は、排出バー
71、81の設定位置として、図に示す、排出開始位置
[A]、排出終了位置[B]、待機位置[C]の3つの
基本位置を有している。
【0045】排出開始位置[A]は、排出バー71、8
1が、仕上がり製本Pの背部の左側と、右側にそれぞ
れ、仕上がり製本Pにショックを与えることなく接触す
る位置であり、小口断裁刃との距離が、仕上がり製本P
の小口寸法になるように、制御軸[7]、[8]を構成
する前後移動機構72、82によって、位置制御され
る。
【0046】排出終了位置[B]は、排出バー71、8
1が、仕上がり製本Pを搬送手段VC方向に押し出して
行き、その押し出しを完了して排出を終了する位置であ
り、その位置と押し出し完了に至る迄の移動速度を,制
御軸[7]、[8]を構成する前後移動機構72、82
によって制御している。したがって、適切な位置で停止
させ、また、急に、排出バー71、81が位置停止し
て、積層された仕上がり製本Pに余分な慣性力が生じな
いようにさせることができる。
【0047】また、制御軸[7]、[8]は、それぞ
れ、互いに独立に設けられているので、図に二点鎖線で
示す位置[B′]に、左側の排出バー71だけを停止さ
れることもでき、仕上がり製本Pの排出角度を変えるこ
とができる。待機位置[C]は、排出バー71、81の
前後移動機構72、82に対する位置を排出開始位置
[A]と同様とするとともに、出し入れ機構73、83
によって、前後移動機構72、82を、断裁のための綴
じ製本Wの押し出し方向、及び、仕上がり製本Pの排出
方向から、直角方向に後退させた状態である。
【0048】この状態では、排出バー71、81は、綴
じ製本W及びその押し出し方向から十分退避した状態に
あり、綴じ製本Wの押し出し及び断裁の邪魔になること
がない。図3は、本発明の排出手段の前後移動機構と出
し入れ機構の概略説明図である。
【0049】前後移動機構72、82は、排出バー7
1、81に直結した移動ブロック(不図示)を、その移
動ブロックの雌ネジにネジ嵌合しているネジ軸72a,
82aをモータ72b、82bで回転させることで、排
出バー71、81を前後に移動させる。前後移動機構7
2、82は、リンクで構成される出し入れ機構73、8
3によって、前後方向、つまり、仕上がり製本の排出方
向に直角方向に、平行に出し入れされる。
【0050】出し入れ機構73、83の駆動のための回
動力は、出し入れ軸機構74、84の出し入れ軸74
a,84aによって、それぞれ、リンクアーム95、9
6cから伝えられる。一方、この出し入れ機構のための
回動力は、一回転軸91から導出されている。この位置
回転軸91は、不図示の天地断裁刃、小口断裁刃、押さ
え板を駆動するための軸であり、一回転軸91の一回転
により、それぞれ駆動する天地断裁刃、小口断裁刃、押
さえ板などを1サイクル作動させる。本発明の自動三方
断裁機では、排出バー71、81の出し入れは、断裁刃
の作動と関連するので、その出し入れ機構73、83の
タイミングをこの一回転軸91から、カム・リンク機構
により、取り出している。
【0051】92は、この1回転軸91に固定され、同
期回転する円周カムであり、その外周は、出し入れ機構
73、83のタイミングを調整する形状となっている。
93は、円周カム92に常時転がり接触するように付勢
されたローラを端部に有するリンクアームである。94
は、このリンクアーム93のローラ側に回転自在に接続
されたリンクロッドであり、円周カム92の外周によっ
て導出された駆動力を、リンクアーム95に伝える。
【0052】リンクアーム95は、右側の出し入れ機構
軸84aに固定されており、リンクロッド94からの駆
動力を、機構軸84aの回動力としている。この出し入
れ機構軸84aの回動力は、この軸84aにさらに固定
されたリンクアーム96aと、このリンクアーム96a
と対応する位置で、右側の出し入れ機構軸74aに固定
されたリンクアーム96cと、これらのアーム96a,
96cを接続しているリンクロッド96bによって、出
し入れ機構軸74aに伝えられる。
【0053】ここで、左側のリンクアーム96aと右側
のリンクアーム96cは、同じアーム長さであり、それ
が固定されている機構軸84a,74aを結ぶ直線に対
して、その張り出し方向の角度が対象位置になるよう
に、それぞれの機構軸84a,74aに固定されてい
る。このようにすると、リンクアーム96aの回動方向
に対して、リンクアーム96cの回動方向は、逆方向、
つまり、対象方向になり、その回動角度は等しくなる。
【0054】したがって、円周カム92の外周形状に沿
って、出し入れ機構73、83は、それぞれ、同じ量だ
け、それぞれ、前後移動機構72、82を出し入れする
ことができる。図4(a)は本発明の排出手段の前後移
動機構と出し入れ機構の詳細を説明する正面図、(b)
は側面図である。
【0055】以下、排出手段7、8のうち、その右側の
排出手段8についてのみ説明するが、上述したように、
左側の排出手段7についても、同様である。前後移動機
構82は、排出バー81を前後移動させるためのネジ軸
82a、このネジ軸82aを回転駆動するためのモータ
82b、その上に排出バー81を直結し、ネジ軸82a
とネジ嵌合する雌ネジを設けた移動ブロック82c、移
動ブロック82cに更に設けられたスプラインボールナ
ットに嵌合するスプライン軸82d、ネジ軸82aとス
プライン軸82dとをその前後で支持する前板82eと
後ブロック82f、及び、前板82eと後ブロック82
fを載置しているベース板82gから構成されている。
【0056】モータ82bは、サーボモータで構成さ
れ、適当な位置検出手段を有しており、その停止位置、
移動速度を自由に制御することできる。従って、このモ
ータ82bで位置制御している排出バー81の位置と移
動速度を自動に制御することができる。ネジ軸82aは
移動ブロック82cの雌ネジにネジ嵌合し、スプライン
軸82dは、移動ブロック82cのスプラインボールナ
ットに嵌合しているので、移動ブロック82cは、ネジ
軸82aの回転に従って、それ自身は回動せず、前後に
直線移動する。
【0057】出し入れ機構83は、前後移動機構82の
前側に関連つけられたリンクプレート83a、このリン
クプレート83aの移動側孔に回動可能に嵌合するピン
83b、リンクプレート83aの固定側孔に回動可能に
嵌合する軸を有し、断裁機基台16の排出部右側壁16
bに固定された固定軸83c、ピン83bのリンクプレ
ート83aからの突出部に嵌合し、前後移動機構82の
ベース板82gとの間の間隔を規定しているスペーサ8
3d、前後移動機構82の後側に関連つけられたリンク
プレート83eから構成されている。
【0058】リンクプレート83eの固定側孔は、出し
入れ機構軸84aに固定され、その移動側孔にはピン8
3bが嵌合し、同様にスペーサ83dがリンクプレート
83eとの間に介在している。この2つのピン83b
は、ベース板82gの幅方向のほぼ中央部であって、そ
の長さ方向の前後の所定の位置に例えば、ネジ手段など
によって固定結合され、それぞれのピン83bには、リ
ンクプレート83a、83eと、スペーサ83dが介挿
されている。
【0059】リンクプレート83aとリンクプレート8
3eの固定側と移動側の孔間の距離は等しく、その固定
側を支持している固定軸83cの軸位置、出し入れ機構
軸84aの軸位置は、排出部右側壁16bから垂直に等
距離の位置に固定されている。また、2つのピン83b
のベース板82gへの長手方向の設置位置間の距離と
と、それぞれのリンクプレート83a、83eの固定側
間の距離は等しくなっており、リンクプレート83a、
83e、ベース板82g、排出部右側壁16bの関連部
分で平行四辺形を構成している。
【0060】したがって、出し入れ機構軸84aが回動
すると、その回動力が、リンクプレート83a、ベース
板82g、リンクプレート83eを介して、上記平行四
辺形に伝達され、結果として、ベース板82gを、排出
部右側壁16bに平行に、その垂直方向に出し入れす
る。出し入れ軸機構84は、出し入れ軸84a、この出
し入れ軸84aを回動可能に排出部右側壁16bに位置
固定支持する上下2つの軸受板84b、この軸84aの
外周に固定され、軸受板84bと共同して、軸84aの
上下方向の位置を規定する上下位置固定リング84cか
ら構成されている。
【0061】この上下位置固定リング84cは、出し入
れ軸84aの軸端に固定されたリンクプレート83eの
上下位置が、リンクプレート83eに取りつけられたベ
ース板82gを水平にするように出し入れ軸84aの上
下位置を規定する。この出し入れ軸84aには、リンク
アーム95が固定され、このリンクアーム95には、リ
ンクロッド94が連結されて、図3で説明した円周カム
92からの駆動力を回動力に変換して、出し入れ機構8
3に伝えている。
【0062】出し入れ軸84aには、さらに、リンクア
ーム96aが固定され、このリンクアーム96aにはリ
ンクロッド96bが接続されて、左側の出し入れ軸機構
74の出し入れ軸74aに等角度で逆方向の回動力を伝
えている。図5は、本発明の排出手段の排出バーとテー
ブル面との関係の説明図である。この図で解るように、
前後移動機構82、出し入れ機構84などは、断裁機基
台16のテーブル面より下で、排出部右側壁16bと断
裁台31の間の空間に設けられ、テーブル面上部や断裁
台31と干渉しないようになっている。
【0063】排出バー71、81だけが、テーブル上面
に突出しており、その先端部分が、断裁台31の上で、
仕上がり製本Pの背部に当接するようになっている。ま
た、排出バー71、81は、仕上がり製本Pを排出する
場合には、図に実線で示した位置にあるが、この位置の
ままでは、天地断裁刃32が、一点鎖線で示すように断
裁のために下降して来た場合には、干渉し合うので、既
に説明したように、一点鎖線で示した待機位置まで、後
退する。
【0064】図6は、本発明の排出手段の動作手順を示
すタイムチャートである。このタイムチャートによっ
て、図1(a)、図3を参照しながら、制御軸[2]
と、1回転軸、押さえ板、天地断裁刃、小口断裁刃、排
出バー、制御軸[7,8]の一連の動作の関係を説明す
る。制御軸[2]のモータが押し出し板2の前進駆動を
終了し、押し出し板21によって綴じ製本Wが、断裁台
31の所定位置に来たとき、一回転軸91のクラッチが
作動し、一回転軸91が回転を始める。これに伴い、ま
ず、綴じ製本Wを上から押さえ付ける押さえ板が下降し
始め、綴じ製本Wを押さえ付けたら、まず、天地断裁刃
が下降して、綴じ製本Wの天地を断裁し、ついで、小口
断裁刃が下降して、綴じ製本Wの小口を断裁する。
【0065】この間、天地断裁刃の下降開始とタイミン
グを合わせて、円周カム92により、左右の出し入れ機
構73、83が駆動され、排出バー71、81が、仕上
がり製本Pの排出方向に対して直角方向に後退して、天
地断裁刃が排出バー71、81に干渉しないようにして
いる。この後、小口断裁刃による小口断裁が終了する直
前に、排出バー71、81は、仕上がり製本Pの排出方
向に対して直角方向に突出する。しかし、小口断裁刃
と、排出バー71、81は干渉しないので、問題は生じ
ない。
【0066】ついで、押さえ板の上昇開始にタイミング
を合わせて、制御軸[7,8]のモータ72b,82b
が作動され、仕上がり製本Pの排出をする。このとき、
タイムチャートに破線で示したように、モータ72b,
82bの排出終了位置を異ならせることもできる。つい
で、次の綴じ製本Wの供給をうける次のサイクルに入る
が、このとき、排出バー71、81は、排出方向に直角
方向には突出した状態であるが、その排出方向の位置
は、排出終了位置にあるので、次の綴じ製本Wの供給の
邪魔にはならない。
【0067】こうして、一連の関係する機構の動作が干
渉することなく、また、最も、時間のロスを少なくする
ようように行われ、自動三方断裁機のサイクルタイムを
短くすることができる。ついで、従来の6軸制御に加
え、8軸制御とした本発明の自動三方断裁機において、
従来の制御軸の設定、調整、自動三方断裁機の運転制御
を行う操作表示部を用いて、追加された制御軸[7],
[8]について、どのように必要な設定、制御が行われ
るかを説明する。
【0068】図7は、本発明の自動三方断裁機のメニュ
ー画面の一例を示す図である。このメニュー画面101
は、断裁機を駆動させると、この自動三方断裁機の全体
を制御する制御装置に付設された操作表示部100に、
まず最初に表示されるもので、このメニュー画面101
から、パイロット方式により、自動三方断裁機全体の運
転、調整、設定、異常対処などのために必要な全ての表
示操作画面を表示させることができる。
【0069】例えば、「メイン」をタッチすると、機械
全体の運転操作のためのメイン画面、「寸動運転」をタ
ッチすると、それそれの制御軸の寸動操作のための操作
画面、「位置決めメニュー」をタッチすると、製本すべ
き判型に対応する天地寸法、小口寸法に合わせて各制御
軸を設定するための設定メニュー画面、「小口寸法変
更」をタッチすると、制御軸[2],[6]の設定画
面、「天地寸法変更」をタッチすると、制御軸[1],
[3]の設定画面、「ヘルプ1」をタッチすると本の規
格サイズの寸法の表示画面、「アラームメニュー」、
「アラーム1〜6」をタッチすると、各種アラームの内
容と対処方法を表示するアラーム表示画面、「I/O画
面1、2」をタッチすると、自動三方断裁機の各種制御
軸、センサなどの入出力信号を表示するI/O表示画面
を表示する。
【0070】ここで、「排出位置変更」をタッチする
と、本発明の排出手段7、8を構成する制御軸[7],
[8]を設定変更する排出位置変更画面、「ヘルプ2」
をタッチすると、どの制御軸がどの寸法に関係している
かを示すヘルプ2表示画面が表示される。以下、これら
の排出位置変更画面と、ヘルプ2表示画面について説明
する。
【0071】図8は、本発明の自動三方断裁機の排出位
置変更画面の一例を示す図である。この排出位置変更画
面102では、制御軸[7],[8]に関する寸法の変
更をすることができる。所定の判型、仕上がり、素材の
別、制御軸7か8か、をタッチし、テンキー102aに
よって、所定の寸法を入力して、「セット」にタッチす
れば、その数値を変更寸法として、セットすることがで
きる。
【0072】また、例えば、「メニュー」にタッチする
とメニュー画面101を、「メイン」にタッチするとメ
イン画面を、「前画面」にタッチするとメニュー画面の
並びの前の画面を、「次画面」にタッチすると次の画面
を表示させることができる。図9は、本発明の自動三方
断裁機のヘルプ画面の一例を示す図である。このヘルプ
2表示画面103では、自動三方断裁機の機器構成の概
略が模式的に斜視図で表示され、この表示画面103を
見れば、機械の操作者は、どの制御軸がどの部分の制御
をしているのかが、一見して、すぐに知ることができ
る。
【0073】つまり、制御軸[1]は、積層状態の綴じ
製本Wの搬送、制御軸[2]は押し出し板の位置、制御
軸[3]は天地用断裁刃の位置、制御軸[4]は、綴じ
製本Wの搬送突き当たり天地位置、制御軸[5]は、積
層状態の綴じ製本Wの押さえ付け位置、制御軸[6]
は、積層状態の綴じ製本Wの背側搬送位置を調整する制
御軸であることが簡単に解る。
【0074】また、新しく追加された制御軸[7],
[8]についても、これが、排出手段7、8に関するも
のであることが、一見して解る。この画面103におい
て、それぞれの「1軸」などと表示された部分をタッチ
し、ついで、「位置決めメニュー」をタッチすると、そ
の制御軸に関連した位置決めをするための位置決めメニ
ュー画面を表示させることができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1に記載の自動三方断裁機によれ
ば、独自の排出手段を設けたので、全体のサイクルタイ
ムの制限となることがなく、排出される積層状態の仕上
がり製本に合わせて、細かい制御ができるので、排出さ
れた仕上がり製本の積層状態が崩れず、製本システム全
体の稼働率が向上する。また、左右の排出バーをそれぞ
れ独立に制御できるので、より多様な排出態様に対応す
ることができる。
【0076】換言すれば、この自動三方断裁機は、従来
の6軸制御に加え、さらに、排出制御のための独立の2
軸制御を加え、8軸制御とすることで、三方断裁機の完
全な自動化と、サイクルタイムの短縮と、多様な排出態
様への対応能力と、システム全体の稼働率の向上とを達
成することができる。請求項2に記載の自動三方断裁機
によれば、請求項1に記載の自動三方断裁機の効果に加
え、前記排出バーの排出位置が、それぞれ異なるように
したので、仕上がり製本を、搬送方向に対して、一定の
角度を設けて排出することができ次工程の要請に応える
ことができる。
【0077】請求項3に記載の自動三方断裁機は、請求
項1または2のいずれかに記載の自動三方断裁機の効果
に加え、排出バーの駆動源として、サーボモータを用い
ているので、排出バーの位置と速度の制御が簡単にで
き、請求項1、2の効果を発揮する自動三方断裁機が簡
単に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の自動三方断裁機の一例を示す
平面図、(b)は側面図
【図2】(a),(b)は本発明の排出手段の基本動作
説明図
【図3】本発明の排出手段の前後移動機構と出し入れ機
構の概略説明図
【図4】(a)は本発明の排出手段の前後移動機構と排
出バー出し入れ機構の詳細を説明する正面図、(b)は
側面図
【図5】本発明の排出手段の排出バーとテーブル面との
関係の説明図
【図6】本発明の排出手段の動作手順を示すタイムチャ
ート
【図7】本発明の自動三方断裁機のメニュー画面の一例
を示す図
【図8】本発明の自動三方断裁機の排出位置変更画面の
一例を示す図
【図9】本発明の自動三方断裁機のヘルプ画面の一例を
示す図
【図10】(a)は従来の自動三方断裁機の一例を示す
平面図、(b)は側面図
【符号の説明】
W 綴じ製本 P 仕上がり製本 [1] 制御軸[1] [2] 制御軸[2] [3] 制御軸[3] [4] 制御軸[4] [5] 制御軸[5] [6] 制御軸[6] [7] 制御軸[7] [8] 制御軸[8] 7,8 排出手段 71,81 排出バー 72,82 排出制御手段 72b,82b サーボモータ 10 自動三方断裁機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製本機で表紙付けされた綴じ製本の天地と
    小口を断裁して規定のサイズの仕上がり製本として断裁
    する自動三方断裁機であって、 断裁された仕上がり製本を次工程に排出するための排出
    手段が、少なくとも2本の排出バーと、このそれぞれの
    排出バーの移動位置と移動速度を独立に制御する排出制
    御手段とで構成され、 前記仕上がり製本のサイズに合わせて、前記排出バーが
    仕上がり製本に接触する位置、接触後の排出速度、次工
    程への排出位置をそれぞれ独立に自由に制御できるよう
    にした自動三方断裁機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記排出バーの排出位置が、それぞれ異なるようにした
    ことを特徴とする自動三方断裁機。
  3. 【請求項3】請求項1または2のいずれかにおいて、 前記排出バーの駆動源として、サーボモータを用いたこ
    とを特徴とする自動三方断裁機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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