JP2000094284A - プリズムの保持方法及び保持装置 - Google Patents

プリズムの保持方法及び保持装置

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JP2000094284A
JP2000094284A JP10273634A JP27363498A JP2000094284A JP 2000094284 A JP2000094284 A JP 2000094284A JP 10273634 A JP10273634 A JP 10273634A JP 27363498 A JP27363498 A JP 27363498A JP 2000094284 A JP2000094284 A JP 2000094284A
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holder
pressing
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cylinder
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Toshiya Akita
俊哉 秋田
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Olympus Optical Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリズムを研削、研磨する際にプリズムを保
持具の基準面に高精度に貼り付けることにより、研削、
研磨を精度良く行う。 【解決手段】 プリズム9を研削、研磨加工するために
プリズム9を保持具1に保持する。プリズム9の貼り付
け面以外の面9aを押圧する押圧部材8と、押圧部材8
を支持すると共に押圧部材8のロッド8aによるプリズ
ム9への押圧方向及び押圧位置を規定する固定板5と、
固定板5を支柱6を介して支持すると共に保持具を載せ
る基台2と、基台2の上面に固定され、保持具1を載せ
たときに保持具1の2つの側面に当て付くことにより保
持具1の位置決めを行う位置決め部材3,4とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリズムの角度及
び寸法を高精度に研削、研磨するためにプリズムを保持
する方法及び保持する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリズムを加工する場合には、光学特性
を維持するために各面に対する角度及び寸法を高精度に
加工する必要がある。このように角度及び寸法を高精度
に加工するには、プリズムの保持具に対する貼り付け精
度が高精度であることが要求される。
【0003】従来の保持具に対するプリズム貼り付け方
法は、社団法人日本オプトメカトロニクス協会より19
92年9月5日に発行されている「光学素子加工技術’
92」の「1−4 研削・研磨」における132頁に記
載されている。
【0004】図10はこの貼り付け方法を示している。
所定の精度の角度に形成されたV溝を有するプリズムの
保持具101を図示省略した加熱器により加熱し、V溝
の基準面101aに熱可塑性接着剤を塗布した後、プリ
ズム102を基準面101aに手で押し付けて仮固定す
る。その後に空冷あるいは冷却水が循環している台の上
に保持具101を置くことにより熱可塑性接着剤を固化
させ、保持具101にプリズム102を貼り付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、プリズム102を指で熱可塑性接着剤を介して保持
具101に押し付けた後、手を放す瞬間に指がプリズム
102に引っ掛かってプリズム102が基準面101a
から浮いたり、あるいは、熱可塑性接着剤が固化しない
間にプリズム102が動くことがある。図11、図12
はこの状態を示しており、図11は図10の保持具10
1を正面から見た図、図12は図10の保持具101を
側面から見た断面図である。
【0006】このようにプリズム102が基準面101
aに対して傾いて貼り付けられたまま、加工した場合に
は、点線で示す加工仕上げ面であるA面と他の面である
B面とのなす角θ1 、A面とC面とのなす角θ2 の角度
精度が悪くなるとともに、A面と側面であるD及びE面
とのなす角θ3 、θ4 の角度精度が悪くなる。これによ
り、A面からB面とC面との頂角までの寸法Hが悪くな
り、従来の貼り付け方法ではプリズムの角度精度、寸法
を高精度にできず、高度な光学特性を有するプリズムを
得ることができない問題を有している。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、保持具の基準面にプリズムを
高精度に貼り付けることが可能なプリズムの保持方法及
びプリズムの保持装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の保持方法は、プリズムを研削、研
磨加工するため、プリズムを保持具に保持する保持方法
において、前記保持具を熱可塑性接着剤の軟化点以上に
加熱し、プリズムの貼り付け面を接着して保持する保持
具の基準面に熱可塑性接着剤を塗布してプリズムを載
せ、その後にプリズムの貼り付け面以外の面を押圧部材
により押圧して前記基準面にプリズムを押し付け、この
押し付け状態を前記接着剤が固化するまで継続すること
によりプリズムを固定することを特徴とする。
【0009】この発明では、熱可塑性接着剤が塗布され
た基準面にプリズムを載せて押圧部材によりプリズムを
押圧するため、プリズムが傾くことなく基準面に高精度
で固定できる。又、押圧部材の押し付け状態を接着剤が
固化するまで行うため、プリズムを確実に固定すること
ができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記押圧部材は保持具の2つの基準面のなす角
の半角方向からプリズムを押圧することを特徴とする。
【0011】この発明では、任意の角度のプリズムであ
っても高精度に固定することができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記押圧部材は保持具の基準面に対して垂直及
び基準面と平行にプリズムの貼り付け面が移動するよう
に押圧すると共に、プリズムの幅方向の略中央及び略中
央を中心とした対称位置を押圧することを特徴とする。
【0013】この発明では、保持具の基準面に対して2
方向からプリズムを移動させるため、基準面が1面であ
っても高精度に保持具に固定することができる。又、プ
リズムの幅方向の略中央及び略中央の対称位置を押圧す
るため、幅が長いプリズムであっても保持具に良好に密
着させることができる。
【0014】請求項4の発明の保持装置は、プリズムを
研削、研磨加工するため、プリズムを保持具に保持する
保持装置において、前記プリズムの貼り付け面以外の面
を押圧する押圧部材と、この押圧部材を支持すると共
に、押圧部材のロッドによるプリズムへの押圧方向及び
押圧位置を規定する固定板と、この固定板を支柱を介し
て支持すると共に、前記保持具を載せる基台と、この基
台の上面に固定され、保持具を載せたときに保持具の2
つの側面に当て付くことにより保持具の位置決めを行う
位置決め部材と、を有することを特徴とする。
【0015】この発明では、位置決め部材が基台への保
持具の位置決めを行い、基台に固定された固定板が押圧
部材の押圧方向及び押圧位置を規定するため、押圧部材
と保持具との相対位置を正確に決定することができる。
このため押圧部材はプリズムを保持具に高精度に押し付
けて固定することができる。
【0016】請求項5の発明の保持装置は、プリズムを
研削、研磨加工するため、プリズムを保持具に保持する
プリズムの保持装置において、前記プリズムの貼り付け
面以外の面及び貼り付け面以外の面で形成される稜線を
それぞれ押圧する複数の押圧部材と、各押圧部材を支持
し、支柱をガイドとして上下移動可能な固定板と、この
固定板を上下移動するシリンダと、前記支柱に固定され
て前記シリンダを支持する支持板と、前記支柱を支持す
ると共に前記保持具を載せる基台と、この基台の上面に
固定され、保持具を載せたときに保持具の2つの側面に
当て付くことにより保持具の位置決めを行う位置決め部
材と、を有することを特徴とする。
【0017】この発明においても、位置決め部材が基台
への保持具の位置決めを行い、基台に固定された固定板
が押圧部材の押圧方向及び押圧位置を規定するため、押
圧部材がプリズムを保持具に高精度に押し付けて固定す
ることができる。
【0018】この発明では、複数の押圧部材がプリズム
の貼り付け面及び稜線を押圧するため、2方向からの押
圧がなされ、これによりプリズムを高精度に保持具に固
定することができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項5記載の発明で
あって、前記押圧部材は中空部を有するシリンダと、シ
リンダの中空部をガイドにして取り付けられたピストン
と、シリンダの中空部とピストンの上端との間に配置し
た圧縮バネとを備えていることを特徴とする。
【0020】この発明では、簡単な構造の押圧部材のた
め、安価とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態により説明する。なお、各実施の形態において、同一
の要素には同一の符号を付して対応させてある。
【0022】(実施の形態1)図1及び図2は本発明の
実施の形態1を示し、図1はプリズムの保持装置の正面
図、図2はプリズムの保持装置の側面図である。プリズ
ム9は直角2等辺を有した3角柱形状であり、90°角
をなす面を保持具1に貼り付けて、45°の角度面を研
削・研磨する。
【0023】図1において、プリズム9を固定するため
の平板状の保持具1を載せる基台2の上面には、ノック
ピン3、4が正面側に1本、側面側に2本配置されてい
る。このノックピン3、4は基台に保持具1をセットし
たときに、保持具1の正面側の側面1bと左側の側面1
cにそれぞれ当て付く位置に配置される。これにより基
台2に対する保持具1の位置出しを行うと共に、平行度
を保持するようになっている。
【0024】基台2に対向する上方側の固定板5は、基
台21の4隅に立設した4本の支柱6を介して支持され
ることにより、基台2と平行になるように固定されてい
る。支柱6と固定板5及び基台2はそれぞれネジ7によ
り締結されている。また保持具1の表面には、プリズム
の90°角に対応させて表面を鏡面に加工したV溝51
が形成され、V溝51の頂部にはプリズム9の頂部との
干渉がないように逃げ溝52が形成されている。
【0025】基台2の3本のノックピン3、4に当て付
けて保持具1をセットしたとき、保持具1の各V溝51
の2つの基準面1aのなす稜線dに対して垂直方向と一
致し、且つ、図2に示すようにプリズム9の幅Lの略中
央の位置と一致するように、それぞれのV溝51に対応
して加圧シリンダ8が配設されている。加圧シリンダ8
は固定板5に保持されるものである。また、加圧シリン
ダ8のシリンダロッド8aの先端は球面形状になってい
る。加圧シリンダ8の配管口8b、8cは図示を省略し
たチューブを介して電磁弁に接続されている。
【0026】この保持装置を使用してプリズム9を保持
する場合、保持具1を図示を省略したヒーター台に載せ
て熱可塑性接着剤の軟化点以上に加熱し、保持具1の貼
付面、すなわち2つの基準面1aに熱可塑性接着剤を塗
布してプリズム9を載せる。このとき、プリズム9の幅
方向の位置は、加圧シリンダ8の中心軸がプリズム9の
中央と略一致するように、保持具1の上面に印をつけて
おき、その印にプリズム9の端をそれぞれ合わせるよう
に載せる。
【0027】次いで、保持具1を基台2上に載せる。こ
のときには、加圧シリンダ8のシリンダロッド8aは図
示を省略した電磁弁によりプリズム9の干渉しない位置
まで上昇している。この状態では、ノックピン3、4に
保持具1の側面1b、1cを当て付ける。そして、電磁
弁によりシリンダロッド8aを下方に下げ、プリズム9
の貼り付け面以外の面である加工面9aを押圧する。こ
のとき、シリンダロッド8aの先端の押圧力が基準面1
aに対して均等に作用するため、プリズム9の浮きや傾
斜は発生することがない。この押圧状態のまま空冷する
ことにより、熱可塑性接着剤を固化して保持具1にプリ
ズム9が固定する。
【0028】このような実施の形態では、プリズム9の
所定の位置を加圧シリンダ8によって押圧するため、保
持具1の基準面1aにプリズム9を高精度に貼り付ける
ことができる。
【0029】(実施の形態2)図3は実施の形態2を示
す。この実施の形態では、実施の形態1のプリズム形状
(90°角を貼り付けて、45°の角度面を研削・研磨
するプリズム形状)を変更し、任意の角度のプリズムを
保持するものである。
【0030】図3において、プリズム9における角度α
°をなすB面、C面の両面を、保持具1の2つの基準面
1aに貼り付け、貼り付け面以外のA面を研削、研磨し
てA面とB面のなす角度をβ°及びA面とC面のなす角
度をγ°に高精度に加工するようになっている。
【0031】この実施の形態では、角度α°の中心線
(α°/2)の延長上に加圧シリンダ8が設けられ、プ
リズム9を押圧するときにはα°/2の方向から加圧す
るようになっている。また、シリンダロッド8aの先端
は先細りの針状になっている。このシリンダロッド8a
の針状の先端はプリズム9の幅(紙面において上下方
向)の略中央を加圧するように配設されている。
【0032】この実施の形態では、実施の形態1と同様
に、プリズム9を載せた保持具1を基台2のノックピン
3、4に当て付ける。そして、図示を省略した電磁弁に
よりシリンダロッド8aを前進させて、プリズム9の角
度α°/2の方向からプリズム9を押圧する。このと
き、シリンダロッド8aの先端が針状なので的確に押圧
することができる。このため、基準面1aに対して均等
に押圧でき、浮きや傾斜が生じることがない。この押圧
状態のまま空冷することにより、熱可塑性接着剤を固化
して保持具1にプリズム9を固定する。
【0033】従って、この実施の形態では、任意の角度
を有するプリズム9においても、保持具1の基準面1a
にプリズム9を高精度に貼り付けることができる。
【0034】(実施の形態3)図4及び図5は実施の形
態3を示し、図4は四角柱状のプリズム11を押圧して
いる正面図、図5は四角柱状のプリズム11をその長手
方向で押圧している側面図である。
【0035】この実施の形態では、保持具1の基準面1
aが1面のときにプリズム11を保持するものである。
図4に示すように、保持具1の基準面1aが1面であ
り、基準面1aと対向する片側はエッジ1dとなってプ
リズム11を受けるようになっている。従って、保持具
1はプリズム11の2面(B面、C面)を受ける。
【0036】この実施の形態では、断面が正方形である
四角柱状のプリズム11のC面を基準として研削、研磨
することにより断面が3角形となるA面を創成し、A面
とC面のなす角γ°を高精度に仕上げるものである。こ
のためには、プリズム11のC面と保持具1の基準面1
aとが密着し、且つプリズム11のB面が保持具1のエ
ッジ1dと幅方向の全てに接触していることが必要であ
る。なお、プリズム11は断面が正方形に限らず、長方
形であっても良い。
【0037】この実施の形態では、プリズム11のD面
とE面のなす稜線の上方に先端が平面形状のシリンダロ
ッド21aを有した加圧シリンダ12が設けられてい
る。また、保持具1の基準面1aと直交する方向には、
先端が球面形状のシリンダロッド13aを有した加圧シ
リンダ13が設けられている。各加圧シリンダ12、1
3は固定板5に保持されている。なお、図5の側面図に
示すように、プリズム11の幅Lの中央部に1本の加圧
シリンダ12が、プリズム11の両端近傍に2本の加圧
シリンダ13が設けられている。これらの加圧シリンダ
12、13は図示を省略した電磁弁にそれぞれ独立して
連結されている。
【0038】この実施の形態では、実施の形態1と同様
に、プリズム11を載せた保持具1を基台2のノックピ
ン3、4に当て付ける。そして、図示を省略した一方の
電磁弁により加圧シリンダ13だけを前進させ、プリズ
ム11のD面をシリンダロッド13aの先端で押圧す
る。この押圧によってプリズム11のC面が保持具1の
基準面1aに密着する。
【0039】次に、図示を省略したもう一方の電磁弁に
より加圧シリンダ12を前進させ、プリズム11のD面
とE面のなす稜線をシリンダロッド12aの先端で押圧
する。この押圧では、すでに加圧されている加圧シリン
ダ13のシリンダロッド13aの先端は、球面形状なの
で保持具1のエッジ1dに接触するまで滑る。このと
き、加圧シリンダ13により基準面1aを押圧している
ため、基準面1aからプリズム11が浮くことはない。
【0040】なお、加圧シリンダ12を先にしてプリズ
ム11の上方から押圧した場合、保持具1のエッジ1d
と、基準面1aの両端エッジとでプリズム11が引っ掛
かり、その後、加圧シリンダ13によって基準面1a側
に押圧しても密着しないことがある。そのため、この実
施の形態では、上述した順番で加圧シリンダ12、13
を加圧する。なお、保持具1のエッジ1dと基準面1a
の両端エッジとを、エッジに替えて丸みをつける(即
ち、R面(シリンドリカル面))ことにすると、引っ掛
かりがなくなるので、加圧シリンダ12、13の順番に
こだわる必要はなくなる。
【0041】この押圧状態のまま空冷することにより、
熱可塑性接着剤が固化して保持具1にプリズム11が固
定される。その後、加圧シリンダ12、13を後退させ
て保持具1を取り出し、研削、研磨加工することによ
り、C面とA面のなす角γ°を高精度に仕上げることが
できる。
【0042】この実施の形態では、保持具1の基準面1
aが1面の場合であっても、保持具1の基準面1aにプ
リズム11を高精度に貼り付けることができる。この場
合、加圧シリンダ13のシリンダロッド13aの先端部
をテフロン、ポリイミド系樹脂等の低摩擦材料とするこ
とにより、保持具1のエッジ1dまでのプリズム11の
B面の滑り(寄り)を良くすることができる。また、加
圧シリンダ12はプリズム11の幅Lが長い場合、加圧
シリンダ13と干渉しない程度に幅の中央から対称に2
つ設けることにより、さらに保持具1のエッジ1dへの
密着性が良くなる。
【0043】(実施の形態4)図6〜図8は実施の形態
4を示し、図6はプリズムの保持装置の正面図、図7は
図6のX−X断面図、図8は押圧部材の拡大図である。
この実施の形態は、実施の形態3と同様に保持具1の基
準面1aが1面の場合にプリズムを保持するものであ
る。
【0044】図6に示すように、プリズム11を固定す
る保持具1を載せる基台2の上面にはノックピン3、4
が配置されている。このノックピン3、4は基台2に保
持具1をセットしたときに、保持具1の正面側の側面1
bと左側の側面1cにそれぞれ当て付く位置に配置され
ている。
【0045】基台2の4隅には、4本の支柱6が立設さ
れており、この支柱6に支持板21が基台2に対向して
固定されている。支柱6と支持板21及び基台2はそれ
ぞれネジ7により締結されている。又、支持板21と保
持具1との間には、押圧部材25を固定するための固定
板23が設けてある。この固定板23は4本の支柱6に
それぞれリニアガイド6aを介して上下動可能に保持さ
れている。固定板23の中心部分には、同板23の上下
移動の駆動源であるエアシリンダ24のシリンダロッド
24aが連結されている。エアシリンダ24は支持板2
1に立設状に支持されており、図示を省略した電磁弁に
より固定板23を上下移動させる。
【0046】固定板23には複数のプリズム11に対向
する押圧部材25がそれぞれ接着によって保持されてい
る。各押圧部材25は図8に示すように、内部の下部側
に段部26cを有した中空円筒状のシリンダ26と、シ
リンダ26の中空部をガイドにしてスライドすると共
に、頭部27cがシリンダ26の段部26cによって係
止されるピストン27と、シリンダ26の中空部上部と
ピストン27の頭部27c上端の間に介挿された圧縮バ
ネ28とによって構成されている。
【0047】シリンダ26の外周には突起部26aが設
けられており、この突起部26aが固定板23の下面2
3cに当て付けられて接着されることによりシリンダ2
6が固定板23に固定されている。これにより、固定板
23の下面からピストン27の先端までの距離が一定に
なるようになっている。
【0048】押圧部材25は先端部が平面形状27aと
なっているピストン27を有するものと、先端部が球面
形状27bとなっているピストン27を有するものとの
2種類が使用されている。そして、先端部が平面形状2
7aとなっているピストン27はプリズム11のD面と
E面のなす稜線を押圧する位置に、先端部が球面形状2
7bとなっているピストン27はプリズム11のD面の
中央付近を押圧する位置になるようにそれぞれの押圧部
材25が固定板23に保持されている。
【0049】この場合、先端部が平面形状27aのピス
トン27を有した押圧部材25は、そのシリンダ26が
固定板23に形成されているザグリ穴23a内に挿入さ
れ、その外周の突起部26aがザグリ穴23aの底面2
3bに当て付けられて接触されている。これにより、実
施の形態3と同様に、先端部が平面形状27aのピスト
ン27はプリズム11から離れるため、先端部が球面形
状27bとなっているピストン27がプリズム11のD
面を先に押圧するようになっている。
【0050】図7に示すように、各プリズム11の幅方
向に対して、先端部が平面形状27aのピストン27を
有した押圧部材25はプリズム11の中心と幅との中間
位置に2個、先端部が球面形状27bのピストン27を
有した押圧部材25は中心と両端近傍の位置に3個が配
設されている。なお、図7において、保持具1のV溝部
は省略してある。この実施の形態のプリズム11は幅
(L)が長くなっているが、これは各面を研削、研磨加
工した後に、幅方向に沿って切断加工して複数の単品の
プリズムを作製するためである。
【0051】このような実施の形態では、保持具1を図
示省略したヒータ台に載せて熱可塑性接着剤の軟化点以
上に加熱し、保持具1の貼付面、すなわち基準面1aに
熱可塑性接着剤を塗布し、プリズム11を載せる。そし
て、この保持具1を基台2の上に載せる。このときは、
エアシリンダ24のシリンダロッド24a及び固定板2
3は図示を省略した電磁弁によってプリズム11が押圧
部材25と干渉しない位置まで上昇している。又、基台
2上では、ノックピン3、4に保持具1の側面1b、1
cを当て付ける。
【0052】その後、電磁弁によりシリンダロッド24
a及び固定板23を下降させる。これにより、まず、先
端部が球面形状27bのピストン27を有した押圧部材
25がプリズム11のD面を押圧し、保持具1の基準面
1aにプリズム11のB面を密着させる。これに続い
て、先端部が平面形状27aのピストン27を有した押
圧部材25がD面とE面のなす稜線を押圧し、保持具1
のエッジ1dにC面を密着する。かかる移動では、D面
を押圧している押圧部材25の先端部が球面形状27b
であるところからスムーズに移動できる。そして、この
押圧状態のままで空冷することにより、熱可塑性接着剤
が固化し、保持具1にプリズム11が固定される。
【0053】この実施の形態では、実施の形態3と同様
に、各プリズム11を押圧するために複数の加圧シリン
ダを固定板に設けることが困難な小型(例えば、一辺が
5mm以下)のプリズムに対しても保持具1の基準面1
aにプリズム11を高精度に貼り付けることができる。
又、押圧部材25が簡単な構造であるため、安価な装置
とすることができる。
【0054】図9はこの実施の形態の変形形態であり、
保持具1の基準面1aが2面ある場合を示す。この場合
には、先端部が球面形状31aの押圧部材31によって
上方から押圧することにより、押圧力の分力が両基準面
1aに作用するため、高精度な貼り付けが可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、押圧部材によりプリズムを押圧するため、プリズム
が傾くことなく基準面に高精度で固定できると共に、押
圧部材の押し付け状態を接着剤が固化するまで行うた
め、プリズムを保持具に確実に固定することができる。
【0056】請求項2によれば、任意の角度のプリズム
であっても高精度に固定することができる。
【0057】請求項3の発明によれば、保持具の基準面
に対して2方向からプリズムを移動させるため、高精度
に保持具に固定することができると共に、プリズムの幅
方向の略中央及び略中央の対称位置を押圧するため、幅
が長いプリズムであっても保持具に良好に密着させるこ
とができる。
【0058】請求項4の発明によれば、位置決め部材が
基台への保持具の位置決めを行い、基台に固定された固
定板が押圧部材の押圧方向及び押圧位置を規定するた
め、押圧部材と保持具との相対位置が正確となり、押圧
部材がプリズムを保持具に高精度に押し付けて固定する
ことができる。
【0059】請求項5の発明によれば、複数の押圧部材
がプリズムの貼り付け面及び稜線を押圧するため、2方
向からの押圧がなされ、プリズムを高精度に保持具に固
定することができる。
【0060】請求項6の発明によれば、簡単な構造の押
圧部材のため、安価とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の保持装置を示す部分破
断正面図である。
【図2】実施の形態1の保持装置を示す部分破断側面図
である。
【図3】実施の形態2の保持装置を示す部分破断正面図
である。
【図4】実施の形態3の保持装置を示す部分破断正面図
である。
【図5】実施の形態3の保持装置を示す部分破断側面図
である。
【図6】実施の形態4の保持装置を示す部分破断正面図
である。
【図7】図6におけるX−X線断面図である。
【図8】実施の形態4における押圧部材の断面図であ
る。
【図9】実施の形態4の変形々態を示す部分正面図であ
る。
【図10】従来技術におけるプリズムの保持状態を示す
斜視図である。
【図11】従来技術におけるプリズム保持状態の部分正
面図である。
【図12】従来技術におけるプリズム保持状態の断面図
である。
【符号の説明】
1 保持具 2 基台 3 4 ノックピン 5 固定板 6 支柱 8 加圧シリンダ 9 プリズム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリズムを研削、研磨加工するため、プ
    リズムを保持具に保持する保持方法において、 前記保持具を熱可塑性接着剤の軟化点以上に加熱し、プ
    リズムの貼り付け面を接着して保持する保持具の基準面
    に熱可塑性接着剤を塗布してプリズムを載せ、その後に
    プリズムの貼り付け面以外の面を押圧部材により押圧し
    て前記基準面にプリズムを押し付け、この押し付け状態
    を前記接着剤が固化するまで継続することによりプリズ
    ムを固定することを特徴とするプリズムの保持方法。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材は保持具の2つの基準面の
    なす角の半角方向からプリズムを押圧することを特徴と
    する請求項1記載のプリズムの保持方法。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材は保持具の基準面に対して
    垂直及び基準面と平行にプリズムの貼り付け面が移動す
    るように押圧すると共に、プリズムの幅方向の略中央及
    び略中央を中心とした対称位置を押圧することを特徴と
    する請求項1記載のプリズムの保持方法。
  4. 【請求項4】 プリズムを研削、研磨加工するため、プ
    リズムを保持具に保持する保持装置において、 前記プリズムの貼り付け面以外の面を押圧する押圧部材
    と、 この押圧部材を支持すると共に、押圧部材のロッドによ
    るプリズムへの押圧方向及び押圧位置を規定する固定板
    と、 この固定板を支柱を介して支持すると共に、前記保持具
    を載せる基台と、 この基台の上面に固定され、保持具を載せたときに保持
    具の2つの側面に当て付くことにより保持具の位置決め
    を行う位置決め部材と、を有することを特徴とするプリ
    ズムの保持装置。
  5. 【請求項5】 プリズムを研削、研磨加工するため、プ
    リズムを保持具に保持するプリズムの保持装置におい
    て、 前記プリズムの貼り付け面以外の面及び貼り付け面以外
    の面で形成される稜線をそれぞれ押圧する複数の押圧部
    材と、 各押圧部材を支持し、支柱をガイドとして上下移動可能
    な固定板と、 この固定板を上下移動するシリンダと、 前記支柱に固定されて前記シリンダを支持する支持板
    と、 前記支柱を支持すると共に前記保持具を載せる基台と、 この基台の上面に固定され、保持具を載せたときに保持
    具の2つの側面に当て付くことにより保持具の位置決め
    を行う位置決め部材と、を有することを特徴とするプリ
    ズムの保持装置。
  6. 【請求項6】 前記押圧部材は中空部を有するシリンダ
    と、シリンダの中空部をガイドにして取り付けられたピ
    ストンと、シリンダの中空部とピストンの上端との間に
    配置した圧縮バネとを備えていることを特徴とする請求
    項5記載のプリズムの保持装置。
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