JP2000094267A - 窒素ガス雰囲気下による加工システム - Google Patents

窒素ガス雰囲気下による加工システム

Info

Publication number
JP2000094267A
JP2000094267A JP10284786A JP28478698A JP2000094267A JP 2000094267 A JP2000094267 A JP 2000094267A JP 10284786 A JP10284786 A JP 10284786A JP 28478698 A JP28478698 A JP 28478698A JP 2000094267 A JP2000094267 A JP 2000094267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
nitrogen gas
opening
tool
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10284786A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Ukai
久 鵜飼
Toshiyuki Suzuki
敏之 鈴木
Takayuki Suzuki
孝幸 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enshu Ltd
Original Assignee
Enshu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enshu Ltd filed Critical Enshu Ltd
Priority to JP10284786A priority Critical patent/JP2000094267A/ja
Publication of JP2000094267A publication Critical patent/JP2000094267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク加工装置内に充満した窒素ガス等がド
アの開閉動作時に、大気中に放出する窒素ガスを最少限
に止めることで、窒素ガスの消費量を抑えてその利用効
率を向上させた窒素ガス雰囲気下による加工システムを
提供する 【解決手段】 刃具TとワークWとを備えたワーク加工
部200に対して、上記ワーク加工部を内外の開閉扉で
外気と遮断するとともに、窒素ガス雰囲気N1に常時保
持する窒素ガス雰囲気下による加工システム100であ
る。これにより、ワーク加工部内を一定の窒素ガス濃度
に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒素ガス雰囲気下
における加工システムに係り、マシニングセンタ,フラ
イス盤,歯切盤,旋盤,研削盤等の工作機械を対象と
し、窒素ガス雰囲気に常時保持するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械の主軸に取付けられた工
具の冷却方法は、切削液(クーラント液)をノズルから
工具先端に向けて噴射させ、工具先端の摩擦低減や温度
上昇を抑制させ、効率の良い切削と工具寿命を長くして
いる。
【0003】上記切削液(クーラント液)を使用した工
具の冷却方法では、スラッジ処理が必要であり、このス
ラッジは切削液が腐敗したものを含んでいるから、その
廃液処理を困難にする。また、切削液(クーラント液)
は、循環して再使用されるから、その液温が次第に上昇
することとなり、この液温上昇により機械各部の熱膨張
を来し、加工精度を損なう原因の1つになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、最近は低温空
気の冷却手段や不燃性ガスを加工点に噴射する方法が提
案されている。特に、不燃性ガスによる噴射方法は、加
工点の酸化防止やオイルミストによる発火の危険が防止
できる利点を有している。上記不燃性ガスに窒素を使用
するときは、窒素を充填したボンベや窒素ガス発生装置
から徐々に窒素を取り出し使用する形態となる。
【0005】しかし、工作機械において、刃具とワーク
とを備えたワーク加工部に、窒素ガスを供給する手段
は、噴射ノズルによる外部供給方法と、刃具内に明けた
センタスルー孔から刃具先端部に内部供給する方法と、
に分けられる。上記ワーク加工部への窒素ガス供給方法
の如何を問わず、一旦ワーク加工部へ供給された窒素ガ
スは、直ちに空気中に飛散してそのガス濃度を極度に低
下せしめ、窒素ガスによる加工効果が低減する。
【0006】これを防ぐ対策として、窒素ガス供給量を
増大させると、窒素ガス発生装置の大型化やこのランニ
ングコストのアップを招くから採用できない。そこで、
ワーク加工部を閉塞用のカバーで半密閉にする方法が提
案される。このカバーの半密閉方式によると、ワーク加
工中における窒素ガスのガス濃度を所定値に保持する機
能に優れているものの、ワーク交換時にカバーを全開し
なければならないことからワーク加工部の窒素ガス濃度
を一挙に低減せしめる結果となる。これがために、サイ
クルタイムの短いワーク加工には、窒素ガスのガス濃度
を所定値に回復するまでに加工時間が到来し、窒素ガス
による加工効果が低減する。
【0007】本発明は、上記工作機械等に取付けられた
工具に、窒素ガス等の不燃性ガスを噴出するワーク加工
装置において、ワーク加工装置内に充満した窒素ガス等
がドアの開閉動作時に、大気中に放出する窒素ガスを最
少限に止めることで、窒素ガスの消費量を抑えてその利
用効率を向上させた窒素ガス雰囲気下による加工システ
ムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の窒素
ガス雰囲気下による加工システムは、刃具とワークとを
備えたワーク加工部に対して、上記ワーク加工部を内外
の開閉扉で外気と遮断するとともに、窒素ガス雰囲気に
常時保持することを特徴とする。
【0009】請求項2の窒素ガス雰囲気下による加工シ
ステムは、刃具とワークとを備えたワーク加工部と、上
記ワーク加工部に接しこの刃具を交換する工具交換部
と、上記ワーク加工部に接しこのワークを供給排除する
ワーク交換部と、からなる加工システムであって、上記
ワーク加工部と工具交換部とを、個々に開閉動作する内
外の開閉扉で気密状態に仕切り、更に上記ワーク加工部
とワーク交換部とを、交互に開閉動作する内外の開閉扉
で気密状態に仕切り、上記ワーク加工部を外気と遮断す
るとともに、窒素ガス雰囲気に常時保持することを特徴
とする。
【0010】請求項3の窒素ガス雰囲気下による加工シ
ステムは、請求項1または2記載の窒素ガス雰囲気下に
よる加工システムにおいて、上記ワーク加工部の底部に
設けた切粉排出手段は、交互に開閉動作する内外の開閉
部材で気密状態に仕切られていることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1によると、刃具とワークとを備えたワ
ーク加工部に対して、上記ワーク加工部を内外の開閉扉
で外気と遮断するとともに、窒素ガス雰囲気に常時保持
するから、窒素ガス雰囲気中でのワーク加工が行なえる
とともに、開閉扉の開閉動作に係らずワーク加工部内を
一定の窒素ガス濃度に維持させられる。
【0012】請求項2によると、ワーク加工部と工具交
換部とを、個々に開閉動作する内外の開閉扉で気密状態
に仕切り、更にワーク加工部とワーク交換部とを、交互
に開閉動作する内外の開閉扉で気密状態に仕切り、上記
ワーク加工部を外気と遮断するとともに、窒素ガス雰囲
気に常時保持するから、窒素ガス雰囲気中でのワーク加
工が行なえるとともに、ワーク交換部や工具交換部との
間での開閉扉の開閉動作に係らずワーク加工部内を一定
の窒素ガス濃度に維持させられる。
【0013】請求項3によると、ワーク加工部の底部に
設けた切粉排出手段が、交互に開閉動作する内外の開閉
部材で気密状態に仕切られているから、ワーク交換部や
工具交換部と面しているワーク加工部に設けた開閉扉の
開閉動作を行なっても、ワーク加工部内を一定の窒素ガ
ス濃度に維持させられる。これにより、窒素ガスの消費
量を抑えてその利用効率を向上させられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の窒素ガス雰囲気下
による加工システムを、図面の実施形態について説明す
る。図1〜図4は、加工システムの第1実施形態を示し
ている。
【0015】先ず、図1〜図4に示す加工システム10
0から説明する。本発明の対象機械は、マシニングセン
タ,フライス盤,歯切盤,旋盤,研削盤等の工作機械で
あり、これらの工作機械1に取付けられた工具刃先T
に、窒素ガスNを供給又は噴出するものに適用される。
図1に示す工作機械1は、テーブル3の上に置かれたワ
ークWに対して、垂直方向に配置した主軸頭5の内部に
装備する主軸7の下端に取り付けた工具Tにより加工す
るものである。このような工作機械1に、加工システム
100が装備される。
【0016】上記工作機械1における加工システム10
0は、工具Tを取付けた主軸7とテーブ3上に搭載した
ワークWからなるワーク加工部200と、このワーク加
工部200に隣接し、主軸7の刃具Tを交換する自動工
具交換部300と、上記ワーク加工部200に隣接し、
テーブ3上に搭載した加工済ワークWを取外し・未加工
ワークWを取付けるパレット型式のワーク交換部400
と、を備えている。上記ワーク加工部200は、主軸頭
5が昇降動と左右動する型式であり天部に閉塞スライド
体20,21を取付け、周囲4面をスプラッシュガード
SGで閉塞した密閉室L1を形成している。上記自動工
具交換部300及びワーク交換部400についても、周
囲4面をスプラッシュガードSGで閉塞した密閉室L
2,L3を形成している。
【0017】上記ワーク加工部200の密閉室L1は、
自動工具交換部300の密閉室L2との境界部にスライ
ド式開閉扉10を有し、パレット型式のワーク交換部4
00との境界部に旋回式開閉扉15を有する。この旋回
式開閉扉15は、反転旋回パレットTPの中央位置に隔
壁板として直立されていて、反転旋回パレットTPの旋
回時に一瞬開口するも直ちに遮蔽される。また、自動工
具交換部300の密閉室L2には、大気と連絡する開閉
扉30を付設している。また、ワーク交換部400の密
閉室L3には、大気と連絡する開閉扉40を付設してい
る。上記開閉扉10,30及び15,40は、交互に開
閉動作する内外の二重の開閉扉で気密状態に仕切り、上
記ワーク加工部100を外気Eと遮断するとともに、窒
素ガス雰囲気N1に常時保持する。上記ワーク加工部1
00の底部1Aに設けた切粉排出手段110は、交互に
開閉動作する内外の二重の開閉部材50,60で気密状
態に仕切られている。
【0018】上記工作機械1の底部1Aには、図1に示
すように、チップコンベアCOを配置しており、この上
部に切粉排出手段110を備えている。この切粉排出手
段110には、上部開閉板50と下部開閉板60とを備
え、図3,図4に示すように、下部開閉板60を閉口さ
せた状態にて、上部開閉板50を電磁式のアクチュエー
タSL1によって開口すると、この開閉板50に堆積す
る切粉のチップCが回収室72の下部開閉板60上に落
下する。この落下を待って開閉板50を電磁式のアクチ
ュエータSL1によって閉口する。続いて、電磁式のロ
ータリーレノイドSL2によって下部開閉板60を旋回
開口し、チップコンベアCO上に切粉Cを落下させる。
これで、回収室72にたまる切粉Cを外部へ排出すると
ともに、下部開閉板60を直ちに閉じる。上記機能によ
り、ワーク加工部200内の窒素ガスを僅かしか逃がさ
ず、所定のガス濃度を維持することができる構成になっ
ている。
【0019】尚、上記切粉排出手段110は、この2つ
の開閉板50,60の交互開閉動作の構成に限定さな
い。例えば、十字回転車と、これを収納するハウジング
からなる切粉排出手段によって構成しても良い。
【0020】上記工作機械1の主軸7から工具Tの先端
には、センタースルー孔hがあけられていて、この孔か
ら工具先端に向けて窒素ガスNを供給する方法と、工具
Tの横に噴射ノズルnを配置し、ここから工具刃先に向
けて窒素ガスNを供給する方法とがある。上記窒素ガス
Nは、ワークWに接する工具Tの先端加工点への噴射を
行ない、工具に対する潤滑・冷却・耐摩耗性を向上させ
ている。窒素ガスの純度は、99%以上の窒素ガス成分
として使用される。また、窒素ガスの温度は、大気中か
ら回収する方式であるから、常温程度の温度範囲のもの
となる。まれに、マイナス温度の窒素ガスを使用するこ
ともある。
【0021】上記窒素ガスNの供給源は、図1に示す
「窒素ガス生成装置」80に求めている。上記窒素ガス
生成装置80の機能は、大気を所定の圧力(2〜6kg
/cm2)だけ加圧し、この加圧空気中から分子質量の
小さな窒素ガス成分だけを回収して純度の高い窒素ガス
Nを得るようになっている。勿論、上記窒素ガス生成装
置80に頼らず、窒素ガスを充填したボンベからの供給
方法であっも良い。
【0022】本発明の第1実施形態は、上記のように構
成されており、以下のように作用する。先ず、主軸下端
に装備する工具Tは、これから加工するワークWに対応
したものになるよう自動工具交換部300により交換さ
れ、そのスライド式開閉扉10により閉塞されている。
また、ワークWもワーク交換部400の旋回式パレット
装置上に搭載され、且つ、ワーク加工部200に位置決
めされている。この状態で、反転旋回パレットTPの中
央位置の隔壁板15が閉じて密閉室L1を閉塞してい
る。また、上記密閉室L2,L3における大気側の開閉
扉30,40も閉じられている。この状態にて、「窒素
ガス生成装置」80からの窒素ガスNを工具内の通路h
から工具刃先に供給する。また、別の方式にあっては、
噴射ノズルnを別に配置し、この外部配管から噴射ノズ
ルnへと窒素ガスを供給する。上記窒素ガスの充填で密
閉室L1は、たちまち窒素ガスの雰囲気中となり、工具
刃先の「潤滑」「冷却」「耐久性」等の作用を発揮す
る。
【0023】続いて、上記ワークWに対する切削加工が
終了すると、主軸が停止して自動工具交換部300によ
り工具交換動作が行なわれる。先ず、スライド式開閉扉
10(30は閉口したまま)を開口した後に、工具交換
装置310を作動させて主軸にある工具と新しい工具と
を交換させる。交換終了と同時にスライド式開閉扉10
を閉じる。上記交換動作時に、密閉室L1は一時的に密
閉室L2と連絡し、この密閉室L2内に洩れ溜った窒素
ガスと混合し合い、密閉室L1内の窒素ガスを僅かに薄
める。この密閉室L1内の窒素ガス濃度の僅かな低下
は、切削条件を僅かに悪くするものの、窒素ガスが密閉
室L1内へ供給されていることから短時間に回復する。
【0024】また、ワーク交換部400の反転旋回パレ
ットTPを180度だけ反転させて、ワーク交換動作を
行なうときは、開閉扉40を閉じて置く。この反転旋回
パレットTPの反転動作時に、隔壁板15がパレットと
一体に旋回して開閉して、密閉室L1を一時的に密閉室
L3と連絡し、この密閉室L3内に洩れ溜った窒素ガス
と混合し合い、密閉室L1内の窒素ガスを僅かに薄め
る。しかし、密閉室L1内の窒素ガス濃度の僅かな低下
は、切削条件を僅かに悪くするものの、窒素ガスが密閉
室L1内へ供給されていることから短時間に回復する。
【0025】更に、工作機械1の底部1Aには、チップ
コンベアCOを配置し、これに上部開閉板50と下部開
閉板60とを備えている。先ず、図1に示すように、両
開閉板50,60は、閉塞されていて、この状態にて上
部開閉板50上に切粉のチップCが堆積する。チップC
がある程度堆積すると、図3に示すように、下部開閉板
60を閉口させた状態にて、上部開閉板50を電磁式の
アクチュエータSL1によって開口する。これにより、
開閉板50に堆積する切粉のチップCが下部開閉板60
上に落下する。この落下を待って開閉板50を電磁レノ
イドSL1によって再び旋回閉口する。この後に、図4
に示すように、下部開閉板60を開口し、回収室72に
切粉Cを落下させる。この切粉Cは、チップコンベアC
Oにより外部へ排出する。上記切粉Cを排出後、下部開
閉板80を閉じる。上記2つの開閉板50,60の交互
開閉動作の閉塞機能により、ワーク加工部200内は、
所定のガス濃度を維持することができる。
【0026】本発明の第1実施形態によると、以下の効
果を奏する。先ず、ワーク加工部に対して、このワーク
加工部を内外の開閉扉の交互開閉動作の閉塞機能によ
り、ワーク交換時にも外気と遮断するとともに、窒素ガ
ス雰囲気に常時保持するから、ワーク加工部内を一定の
窒素ガス濃度に維持させられる。
【0027】また、窒素ガス雰囲気中でのワーク加工が
行なえるとともに、ワーク交換部や工具交換部との間で
の開閉扉の開閉動作は、2つの開閉板の交互開閉動作の
閉塞機能により、ワーク加工部内の窒素ガスを僅かしか
逃がさず、ワーク加工部内を一定の窒素ガス濃度に維持
させられる。
【0028】本発明は、上記第1実施形態に限定されな
い。例えば、図5に示すような第2実施形態の加工シス
テム200´を採用しても良い。この第2実施形態は、
ワーク加工部200の密閉室L1と、パレット型式のワ
ーク交換部400との境界部に設けた旋回式開閉扉15
の設計変更に関する。この旋回式開閉扉15は、2つの
パレットTPの中央位置に隔壁板15を直立するほか、
円板のパレットTP上の空間Kのみを残して閉塞体2
3,25と、スプラッシュガードSGの両内壁の閉塞体
27,29とにより、ワーク加工部200の密閉室L1
とワーク交換部400の密閉室L3とを半気密状態に閉
塞する。
【0029】そして、2つのパレットTPの反転時に、
密閉室L1側にあるパレットTP上の空間容量の空気が
ワーク加工部200の密閉室L1に浸入して窒素ガス濃
度を薄めるだけであるから、旋回後の密閉室L1内の窒
素ガス濃度は窒素ガスの供給により直ちに回復する。
【0030】本発明の第2実施形態によると、以下の効
果を奏する。先ず、ワーク加工部に対して、このワーク
加工部を内外の開閉扉の交互開閉動作の閉塞機能によ
り、ワーク交換時にも外気と遮断するとともに、窒素ガ
ス雰囲気に常時保持するから、ワーク加工部内を一定の
窒素ガス濃度に維持させられる。
【0031】また、窒素ガス雰囲気中でのワーク加工
と、ワーク交換部との間の開閉扉の開閉動作は、パレッ
ト空間上部の体積だけワーク加工部内の窒素ガスを僅か
に逃がす程度であり、ワーク加工部内の窒素ガス濃度が
直ちに回復される。
【0032】本発明は、上記第1,2実施形態に限定さ
れない。例えば、その対象機械はマシニングセンタ,フ
ライス盤等の工作機械における実施形態で示したが、歯
切盤,旋盤,研削盤等のその他の工作機械においても、
同様に実施可能である。更に、開閉扉10,15,3
0,40の構成についても、スライド式から旋回式等の
ように、適宜変形実施が可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1によると、刃具とワークとを備
えたワーク加工部に対して、上記ワーク加工部を内外の
開閉扉で外気と遮断するとともに、窒素ガス雰囲気に常
時保持するから、窒素ガス雰囲気中でのワーク加工が行
なえるほか、開閉扉の開閉動作に係らずワーク加工部内
を一定の窒素ガス濃度に維持できる効果が発揮される。
【0034】請求項2によると、ワーク加工部と工具交
換部とを、個々に開閉動作する内外の開閉扉で気密状態
に仕切り、更にワーク加工部とワーク交換部とを、交互
に開閉動作する内外の開閉扉で気密状態に仕切り、上記
ワーク加工部を外気と遮断するとともに、窒素ガス雰囲
気に常時保持するから、窒素ガス雰囲気中でのワーク加
工が行なえるほか、ワーク交換部や工具交換部との間で
の開閉扉の開閉動作に係らずワーク加工部内を一定の窒
素ガス濃度に維持できる効果が発揮される。
【0035】請求項3によると、ワーク加工部の底部に
設けた切粉排出手段が、交互に開閉動作する内外の開閉
部材で気密状態に仕切られているから、ワーク交換部や
工具交換部と面しているワーク加工部に設けた開閉扉の
開閉動作を行なっても、ワーク加工部内を一定の窒素ガ
ス濃度に維持でき、窒素ガスの消費量を抑えてその利用
効率を向上させられる効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、ドライカット装
置を備えた工作機械の正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、工作機械の平面
図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、切粉排出手段の
作用正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、切粉排出手段の
作用正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示し、工作機械の平面
図である。
【符号の説明】
1 工作機械 3 テーブル 5 主軸頭 7 主軸 10,15,30,40 開閉扉 23,25,27,29 閉塞体 50 上部開閉
板 72 回収室 60 下部開閉
板 T 工具刃先 N 窒素ガス N1 窒素ガス
雰囲気 W ワーク L1,L2,L3 密閉室 CO チップコ
ンベア SG スプラッ
シュガード SL1 アクチュ
エータ SL2 ロータリ
ーレノイド TP パレット 100 加工シス
テム 1A 底部 110 切粉排出
手段 200 ワーク加
工部 300 自動工具
交換部 400 ワーク交
換部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃具とワークとを備えたワーク加工部に
    対して、上記ワーク加工部を内外の開閉扉で外気と遮断
    するとともに、窒素ガス雰囲気に常時保持することを特
    徴とする窒素ガス雰囲気下による加工システム。
  2. 【請求項2】 刃具とワークとを備えたワーク加工部
    と、上記ワーク加工部に接しこの刃具を交換する工具交
    換部と、上記ワーク加工部に接しこのワークを供給排除
    するワーク交換部と、からなる加工システムであって、
    上記ワーク加工部と工具交換部とを、個々に開閉動作す
    る内外の開閉扉で気密状態に仕切り、更に上記ワーク加
    工部とワーク交換部とを、交互に開閉動作する内外の開
    閉扉で気密状態に仕切り、上記ワーク加工部を外気と遮
    断するとともに、窒素ガス雰囲気に常時保持することを
    特徴とする窒素ガス雰囲気下による加工システム。
  3. 【請求項3】 上記ワーク加工部の底部に設けた切粉排
    出手段は、交互に開閉動作する内外の開閉部材で気密状
    態に仕切られていることを特徴とする請求項1または2
    記載の窒素ガス雰囲気下による加工システム。
JP10284786A 1998-09-21 1998-09-21 窒素ガス雰囲気下による加工システム Pending JP2000094267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10284786A JP2000094267A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 窒素ガス雰囲気下による加工システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10284786A JP2000094267A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 窒素ガス雰囲気下による加工システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000094267A true JP2000094267A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17683010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10284786A Pending JP2000094267A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 窒素ガス雰囲気下による加工システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000094267A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002103177A (ja) * 2000-09-27 2002-04-09 Disco Abrasive Syst Ltd 排水装置
WO2003070411A1 (fr) * 2002-02-22 2003-08-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Generateur de decharges electriques a fonction de prevention des incendies
JP2005313267A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Star Micronics Co Ltd 自動旋盤
CN102343443A (zh) * 2010-07-23 2012-02-08 株式会社迪思科 具有刀具的加工装置
CN107378617A (zh) * 2017-07-26 2017-11-24 张家港奕炜桐五金机械设备有限公司 一种将钢棒套制成钢管的装置
CN112405098A (zh) * 2020-11-09 2021-02-26 上海金兆节能科技有限公司 基于微量润滑的内冷外冷智能切换系统及方法
CN115464462A (zh) * 2022-08-25 2022-12-13 上海声翔五金有限公司 一种多功能自动换刀铣床

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002103177A (ja) * 2000-09-27 2002-04-09 Disco Abrasive Syst Ltd 排水装置
WO2003070411A1 (fr) * 2002-02-22 2003-08-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Generateur de decharges electriques a fonction de prevention des incendies
JP2005313267A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Star Micronics Co Ltd 自動旋盤
JP4610924B2 (ja) * 2004-04-28 2011-01-12 スター精密株式会社 自動旋盤
CN102343443A (zh) * 2010-07-23 2012-02-08 株式会社迪思科 具有刀具的加工装置
CN107378617A (zh) * 2017-07-26 2017-11-24 张家港奕炜桐五金机械设备有限公司 一种将钢棒套制成钢管的装置
CN112405098A (zh) * 2020-11-09 2021-02-26 上海金兆节能科技有限公司 基于微量润滑的内冷外冷智能切换系统及方法
CN115464462A (zh) * 2022-08-25 2022-12-13 上海声翔五金有限公司 一种多功能自动换刀铣床
CN115464462B (zh) * 2022-08-25 2024-04-26 上海声翔五金有限公司 一种多功能自动换刀铣床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6609448B2 (en) Headstock guide unit for a machine tool
CN104768704B (zh) 立式加工中心
JP2000094267A (ja) 窒素ガス雰囲気下による加工システム
GB2417445A (en) A machining sytem with an integrated chip hopper
JP2001259961A (ja) 加工装置
EP1189727B1 (en) Device and method for enclosing the space around a machining point
JPS5988202A (ja) 複式摺動型多軸機械
GB2433456A (en) Grinding machine
JP2010284723A (ja) 研削装置のクーラント装置
KR100292703B1 (ko) 수평식호빙장치
JP2005138259A (ja) 工作機械の切屑搬送装置
KR102356768B1 (ko) Mct가공 시스템
US20020033082A1 (en) Machine tool
JP2001287103A (ja) 切削加工装置
US4111500A (en) Sealing structure for a bearing
CN114523322A (zh) 一种数控车床换刀架
CN212330395U (zh) 一种引导轮的定位装置
JP4442851B2 (ja) 工作機械
KR102055527B1 (ko) 순환방식의 절삭유 부패 방지 장치
KR20220028867A (ko) 베드 및 이를 포함하는 공작기계
CN110142606A (zh) 一种化油器油门线上盖加工机床
KR102498519B1 (ko) 탭핑유공급유닛이 구비된 탭핑기
KR100350630B1 (ko) 자동공구교환기의 윤활유 재활용 공급장치
CN220839231U (zh) 一种阀体加工打孔装置
CN219925507U (zh) 一种液压阀铸件打磨装置