JP2000093968A - 水浄化装置 - Google Patents

水浄化装置

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JP2000093968A
JP2000093968A JP10266207A JP26620798A JP2000093968A JP 2000093968 A JP2000093968 A JP 2000093968A JP 10266207 A JP10266207 A JP 10266207A JP 26620798 A JP26620798 A JP 26620798A JP 2000093968 A JP2000093968 A JP 2000093968A
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chlorine
electrolysis
detecting
electrolytic
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JP10266207A
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Yuko Fujii
優子 藤井
Tomohide Matsumoto
朋秀 松本
Keijiro Kunimoto
啓次郎 国本
Takemi Oketa
岳見 桶田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は水の浄化に関するもので、物理化学
的作用で水を浄化する際に塩素化合物の供給を行い水中
の殺菌を行うものである。 【解決手段】 循環流路9に水を循環する循環手段12
と、水中の懸濁物質を凝集する凝集手段13と、水の懸
濁物質をろ過するろ過手段14と、水を電気分解するこ
とで塩素化合物を供給する電解手段15と、前記電解手
段15に塩素イオンを供給する塩素イオン供給手段16
と、前記電解手段15に定電流電源を印加する電源17
と、前記電源16によって電解手段15に印加される電
圧値を検知する検知手段18と、前記検知手段17の出
力信号で塩素イオン供給手段16から供給される塩素イ
オンの有無を判断し、塩素イオンが無い場合にユ−ザに
塩素供給手段16の交換を表示する表示手段18を設け
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴槽内の入浴水のよ
うに水槽水を浄化殺菌することで再使用を可能とする水
浄化装置に関し、特に水を循環して浄化し再利用する水
浄化装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来のこの種の水浄化装置は特開平8−2
81280号公報に記載されているようなものが一般的
であった。この水浄化装置は図10に示すように、循環
流路1にポンプ2とヒーター3と内部に微生物を繁殖さ
せた浄化手段4を備えていた。さらに、浄化手段4の上
流と下流を結ぶバイパス路5を備え、このバイパス路5
に残留塩素を発生させる殺菌手段6を備えていた。ま
た、ポンプ2の働きにより、水7を循環流路1からヒー
ター3を通って浄化手段4及びバイパス路5の殺菌手段
6に水を送り込み、浄化手段5内に繁殖した微生物の働
きにより水中の懸濁態及び溶存態有機物質の除去を行う
ように構成されている。さらに、浄化手段4内に繁殖し
た微生物を死滅させないためにバイパス路5をもうけ、
バイパス路5上に殺菌手段6を設けて残留塩素を発生さ
せている。この生成した残留塩素は、浄化手段4の下流
側で循環流路1の水に混合することで、浄化手段4内に
存在する微生物を死滅することなく水の浄化及び殺菌を
行っていた。そして、殺菌手段6で生成する残留塩素の
水中の濃度を浄化手段4に影響のない0.5〜1.0pp
mにするようになっていた。
【0003】また、ここで使用する殺菌手段6としては
特開昭56−31489号公報に開示されているような
電気分解器が用いられており、さらに、殺菌用電気分解
器としては特開昭61−283391号公報に開示され
ている様な無隔膜タイプのものがある。これは、電気分
解器に一対の電極を設け、電極間に電流あるいは電圧を
印加することにより水中の塩素イオンを酸化させて次亜
塩素酸などの残留塩素を生成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した従来の水浄化装置では、浄化手段内で微生物を
繁殖させることで水の浄化を行っているため、殺菌手段
によって発生させる残留塩素濃度を浄化手段内の微生物
に影響のない0.5ppm〜1.0ppm以下の濃度にする必
要があった。このため、水中の細菌の殺菌能力に限りが
あるという課題があった。
【0005】また、水中の塩素イオンの濃度によって電
気分解で生成される残留塩素量が変化するため、水質に
よって生成量が異なってしまい残留塩素濃度を規定値に
保ことが困難であった。このため水の状態によっては、
残留塩素の生成量が足りず、十分な殺菌がなされていな
いという課題もあった。
【0006】さらに、電気分解を効率良く行うために、
塩素イオンを供給するが塩素イオンを供給する場合にお
いても、塩素イオンの供給手段の寿命が解らないので、
塩素イオンがない場合でも電気分解を行うことがあり、
殺菌が不完全な状態が長期間続くという課題もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、循環流路に水を循環する循環手段と、水中
の懸濁物質を凝集する凝集手段と、水の懸濁物質をろ過
するろ過手段と、水を電気分解することで塩素化合物を
供給する電解手段と、前記電解手段に塩素イオンを供給
する塩素イオン供給手段と、前記電解手段に定電流電源
を印加する電源と、前記電源によって電解手段に印加さ
れる電圧値を検知する検知手段と、前記検知手段の出力
信号で塩素イオン供給手段から供給される塩素イオンの
有無を判断し、塩素イオンが無い場合にユ−ザに塩素供
給手段の交換を表示する表示手段を設けたものである。
【0008】上記発明によれば水中の懸濁物質等の汚れ
を凝集手段で生成した金属水和物で凝集し、粒子径を増
大させ、この凝集塊を濾過手段でろ過除去することで、
水の浄化を行う。このため、死菌等の非常に小さな汚れ
や有機物、還元性物質である鉄も除去することが可能と
なるとともに、凝集手段を用いた物理浄化方式を採用し
ているので、微生物浄化方式に比べ供給する残留塩素量
を低く抑える必要がなく、十分な殺菌効果を得ることが
できる。さらに検知手段によって、電解手段に印加され
る電圧値を検知することで塩素イオン供給手段から供給
される塩素イオンの有無を判断しない場合には表示手段
によってユ−ザに知らせることで長期間の信頼性を確保
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の水浄化装置は、循環流路
に水を循環する循環手段と、水中の懸濁物質を凝集する
凝集手段と、水の懸濁物質をろ過するろ過手段と、水を
電気分解することで塩素化合物を供給する電解手段と、
前記電解手段に塩素イオンを供給する塩素イオン供給手
段と、前記電解手段に定電流電源を印加する電源と、前
記電源によって電解手段に印加される電圧値を検知する
検知手段と、前記検知手段の出力信号で塩素イオン供給
手段から供給される塩素イオンの有無を判断し、塩素イ
オンが無い場合にユ−ザに塩素供給手段の交換を表示す
る表示手段とを有する。
【0010】そして、塩素イオン供給手段の添加量に応
じて導電率が変化するため、電解手段に印加される電圧
値を検知することによって、塩素イオン供給量を判断す
ることができ、塩素イオン供給の取り替え時期をユ−ザ
に知らせることで長期間の信頼性を確保することができ
る。
【0011】また、電解手段の制御手段は、検知手段か
らの出力信号によって塩素イオン濃度を検知し、制御手
段によって電解手段を動作させる時間を制御するもので
ある。
【0012】そして、水中の塩素イオン濃度に応じて電
解手段の動作時間を制御することで水質にかかわらず一
定の殺菌効果を得ることが可能となる。
【0013】また、電解手段の制御手段は、検知手段か
らの信号によって塩素イオン濃度を検知し、調節手段に
よって塩素イオン供給手段の供給量を調節するものであ
る。
【0014】そして、水中の塩素イオン濃度に応じて塩
素イオン供給量を調節することができるので、水質にか
かわらず常に一定の塩素イオンを含んだ水を電気分解で
きるので一定の殺菌効果を得ることが可能となる。
【0015】また、電解手段は、水供給手段から供給さ
れた水と塩素イオン供給手段から供給された塩素イオン
の混合液を滞留状態で電気分解することで残留塩素を生
成する構成としたものである。
【0016】そして、滞留状態で電気分解を行うこと
で、塩素イオン濃度が高い状態で電気分解を行うことが
できるため残留塩素の生成効率が上がり、塩素イオン供
給量を低減することができる。さらに滞留状態と流水状
態での電気分解では滞留状態の方が導電率が高いため、
検知手段の検知精度も向上する。
【0017】また、検知手段により電解手段に印加され
る時間を検知し、ある時間以上印加され続けた場合に故
障とみなして、制御手段によって電解手段の動作を停止
しさせるとともに、表示手段によって異常停止手段の動
作をユ−ザに知らせるものである。
【0018】そして、電解手段に印加される電圧を検知
手段で検知することで故障による連続通電を検知できる
ため、水素発生の危険性や電極の消耗を防ぐことができ
る。
【0019】本発明の請求項6にかかる水浄化装置は、
電解手段に印加される電流を反転させる反転手段を設
け、検知手段の信号に応じて反転手段の間隔を制御する
反転制御手段を設けたものである。
【0020】そして、水の汚れ度合いによって電解手段
の電極に付着する汚れやスケ−ル成分の付着量も異なっ
てくる。電極に付着物が付くと印加電圧値も高くなるた
め、検出手段でこの電圧値を検知することで、電極の付
着物量を検知でき、ある一定値を超えた場合に電極の極
性を反転させて、付着物を除去することが可能となる。
【0021】よって、水質に応じて極性反転間隔が変化
でき、常に電極への付着物を抑制でき効率良く、電解が
可能となる。
【0022】また、電解手段は、凝集手段の動作終了後
に生成した塩素化合物を循環流路に混入するものであ
る。
【0023】そして、凝集によって浴槽水中の有機物や
細菌などを除去した浴槽水に、電解手段によって生成さ
れた塩素化合物である残留塩素を供給することによっ
て、塩素の消費を抑制し効率良い殺菌効果が得られる。
【0024】また、電解手段を5〜45℃の温度範囲で
動作させるものである。そして、塩素化合物供給手段と
して特に電気分解を行う場合は、水温が45℃を越える
と熱分解等により急激に残留塩素量が減少し、5℃未満
では電子の活性が低下し、塩素ガスの発生効率が低下す
る。このため、発生量が安定する5〜45℃で行うこと
で塩素の発生効率を良くし、殺菌性能を向上することが
できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。なお、従来例および各実施例において同じ
構成には同じ符号を符した。また、実施例としては水槽
として浴槽を用いた場合につき説明する。
【0026】(実施例1)図1は本発明の実施例1の水
浄化装置の構成図である。
【0027】図1において、8は浴槽である。循環流路
9は浴槽8から浴槽水を吸い込む吸い込み口10から浴
槽水を浴槽8に吐き出す吐き出し口11までの浴槽水を
循環する流路である。また、循環手段12は浴槽水を循
環流路9内で循環させるポンプである。そして凝集手段
13は、金属水和物を水に溶出可能なアルミニウム製の
電極及びステンレス製の本体で構成され(図示せず)、
この凝集手段13によって粒子径が増大した懸濁物質を
ろ過手段14により浴槽水を浄化する。水を電気分解す
ることによって水中に残留塩素を生成する電解手段15
と電解手段15に定電流を印加する電源16とが設けら
れ、電解手段15の電極(図示せず)に印加される電圧
値を検出する検出手段17を設けてこの検出手段17の
出力信号により、制御手段18で電解手段15の動作時
間等を制御する。
【0028】また、電解手段15で生成された塩素化合
物は循環流路9に混入して浴槽8に供給するものであ
る。また、浴槽水の温度を一定に保つため循環流路9に
はヒ−タ18を設けて保温している。
【0029】次に動作、作用について説明すると、浴槽
水を循環流路9に循環するポンプ12によって浴槽水は
凝集手段13へ導かれる。凝集手段13には、金属水和
物を水に溶出可能なアルミニウム製の電極及びステンレ
ス製の本体(図示せず)で構成され、電極を陽極、本体
を陰極として電気分解により水中にアルミニウムイオン
を溶出させる。そして溶出したアルミニウムイオンは水
中で直ちに金属水和物の水酸化アルミニウムとなり、こ
の水酸化アルミニウムと水中の懸濁物質が化学反応し、
凝集塊を生成するため、懸濁物質の粒子径を増大するこ
とができる。つまり、浴槽8内には入浴により人体由来
の角質などの垢や、水中に溶存する有機物質を栄養とし
て増殖した細菌が存在する。この粒子径は1μm前後か
ら100μm程度であるので、生成した水酸化アルミニ
ウムと反応し、粒子径を増大させて、懸濁物質を除去す
る濾材と濾材の流出を抑える濾床を内部に備えたろ過手
段14(図示せず)により浴槽水を浄化する。
【0030】さらに、電解手段15は、塩素イオン供給
手段16から供給された塩素イオンを含んだ浴槽水を電
気分解し、塩素化合物つまり残留塩素を生成して殺菌水
を生成する。この殺菌水を循環流路9を介して浴槽8に
供給することによって浴槽水の殺菌・浄化を行う。
【0031】ここで電解手段15は電源17によって定
電流を印加され、電解手段15に印加される電圧値を検
出手段18によって常に検知する。図2に浴槽の塩素イ
オン濃度と検出手段18によって電解手段15に印加さ
れる電圧値を検出した結果を示す。ここで、電源17は
電解手段15に1Aの定電流を印加する構成とした。
【0032】この結果、塩素イオン濃度が高くなるにつ
れて電源17から印加される電圧値も低くなることが解
る。これは、塩素イオン濃度が高くなるにつれ、導電率
が高くなるためである。
【0033】よって、電解手段15に印加される電圧値
から浴槽の塩素イオン濃度が解り、塩素イオン供給手段
16の供給量が判明する。このため、塩素イオン供給手
段16の寿命により供給する塩素イオンがない場合に
は、表示手段19によってユ−ザに知らせることがで
き、塩素イオンの供給のないまま電解手段15を動作さ
せる恐れがない。このため、長期間の信頼性を確保する
ことができ、一定の殺菌効果を保持できる。
【0034】また同様の構成において、検知手段18で
電解手段15に電圧が印加され続ける時間を計測し、電
圧値が所定時間を越えても印加され続けている場合には
故障とみなして、制御手段21によって電解手段15の
動作を停止させ、表示手段19によってユ−ザに知らせ
る構成にした場合、電解によって発生する水素ガスの危
険性や高濃度の残留塩素が及ぼす人体への影響、及び電
極の消耗などを防ぐことができるため、簡単な構成で安
全性の高い水浄化装置を提供できる。
【0035】さらに、図3に本実施例で用いた電解手段
15の電解温度と残留塩素濃度について示した。この
時、定電流を1A、2時間印加し、図3にはその時の水
の残留塩素濃度を示した。
【0036】図3に示すように、水温が5〜45℃では
生成される残留塩素濃度はほぼ安定しており、45℃を
越えると急激に減少してくることが解る。つまり、電解
手段15で生成される残留塩素濃度は電解温度に強く依
存することが判明し、5〜45℃が最適な電解温度であ
ることが解る。このため、本発明の水浄化装置において
電解する入浴水は循環流路9内で循環することで温度を
5〜45℃の範囲内に低下させた後に、電気分解させて
塩素を生成させ、その後ヒ−タ20によって再度加熱保
温し、浴槽8内に送り込む構成にした。この結果、効率
良く残留塩素を生成でき電力消費を最低限に抑えること
が可能となった。
【0037】(実施例2)図4は本発明の実施例2の水
浄化装置を示す構成図である。
【0038】本実施例において、実施例1と異なる点
は、検知手段からの信号によって水中の塩素イオン濃度
を検知し、電解手段を動作させる時間を制御する制御手
段を設けている点である。
【0039】次に動作、作用を説明すると、検知手段1
8によって電解手段15に電源17から印加される電圧
値を検知することによって、実施例1で記載したように
浴槽8の塩素イオン濃度が検知できる。図5に電解手段
15に電源17から1Aの定電流を30分印加した後の
残留塩素生成量を示した。この結果から塩素イオン濃度
と電解種手段15の生成効率とは相関があり、電解手段
15は塩素イオン濃度が高くなると残留塩素の生成効率
が上昇することが解った。このため、塩素イオン濃度に
応じて制御手段21で電解手段15の動作時間を制御す
ることによって、塩素イオン濃度が低い場合は電解手段
15の動作時間を延長し、高い場合には動作時間を短く
することによって、殺菌の不十分や必要以上の残留塩素
の生成を抑制できた。つまり、水質に関係なく常に一定
の殺菌効果を得ることが可能となった。
【0040】(実施例3)図6は本発明の実施例3の水
浄化装置を示す構成図である。
【0041】本実施例において、実施例1または2と異
なる点は検知手段18からの信号によって水中の塩素イ
オン濃度を検知し、調節手段22によって塩素イオン供
給手段16の供給量を調節するものである。
【0042】次に動作、作用を説明すると、検知手段1
8によって電解手段15に電源17から印加される電圧
値を検知することによって浴槽8の塩素イオン濃度を検
知する。
【0043】電解手段15は塩素イオン濃度によって生
成する残留塩素量が異なるため、調節手段21によっ
て、塩素イオン供給手段16から供給される塩素イオン
濃度を所定値になるよう調節する。このため、電解手段
15の動作前の水は常に一定の塩素イオン濃度であるた
め、電解手段15の生成効率も一定となった。このため
水質に関係なく常に一定の殺菌効果を得ることが可能と
なった。
【0044】(実施例4)図7は本発明の実施例4の水
浄化装置を示す構成図である。本実施例4において、実
施例1から3と異なる点は、水供給手段23から供給さ
れた水と塩素イオン供給手段から供給された塩素イオン
の混合液を滞留電解することで残留塩素を生成する構成
とした点である。
【0045】次に塩素イオン供給手段16から塩素イオ
ンを供給されたあと、浴槽水を滞留状態で電気分解し、
塩素化合物つまり残留塩素を生成して殺菌水を生成す
る。この殺菌水を循環流路9を介して浴槽8に供給する
ことによって浴槽水の殺菌・浄化を行う。ここで塩素イ
オン供給手段16により塩素イオンを加えるのは効率良
く塩素化合物つまり、残留塩素を得るためである。さら
に塩素イオン供給手段16として食塩を供給した場合に
は導電率が上昇し水道水による導電率のばらつきも吸収
できるため、低電圧での電気分解が可能となる。
【0046】しかし、塩素イオンを供給する塩素イオン
供給手段16とあるいは電解手段15を循環流路9に直
列に設けた場合では、塩素イオン供給手段16は浴槽8
及び循環系全体に塩素イオンを供給しなければならなく
なり多くの量の塩素イオンが必要となるが、塩素イオン
を電解手段15にのみに供給することで、塩素イオンの
供給量は少なくてすみ、約5年程度のメンテナンスを省
くことができる。上記で述べたように塩素イオン濃度が
高ければ電解効率も高くなることから、高濃度の塩素イ
オンを滞留状態で電気分解することにより短時間で高濃
度の残留塩素を生成でき、その後生成した残留塩素を循
環流路9を介して浴槽8に供給することで十分な殺菌効
果が得られる。
【0047】ここで、塩素イオンをまったく含まない水
を用いて、循環流路9に直列に塩素イオン供給手段16
及び電解手段15を設けた場合と、本発明の電解手段1
5にのみ塩素イオンを供給し、滞留電解によって残留塩
素を生成した場合の比較例を表1に示した。比較項目は
必要な塩素イオン供給物質としての食塩量(5年間を想
定)と電解時の浴槽及び電解槽の塩素イオン濃度、生成
された残留塩素濃度、細菌数及び電解電圧をである。
【0048】またこの浴槽8の容積は200l、電解手
段15の容積は300mlとした。さらに電解手段15
の動作条件としての電極、電解条件は同じとし、印加電
流は1Aとした。さらに細菌数は塩素化合物を供給する
前は各々230000CFU/ml、210000CF
U/mlであり両者供大きな差がないので問題ないと
し、表1には供給1時間後の細菌数を示した。なお、C
FUはコロニーフォーミングユニット(菌形成単位)の
ことである。
【0049】この結果からも本発明の水浄化装置が、電
解効率、食塩メンテナンス、制御面、殺菌面で有効があ
ることが解った。
【0050】(実施例5)図8は本発明5において、実
施例1〜4と異なる点は電解手段15に印加される電流
を反転させる反転手段21を設け、検知手段18の信号
に応じて反転手段21の間隔を制御する反転制御手段2
2を設けた点である。
【0051】次に動作、作用を説明すると電源17によ
って電解手段15に定電流が印加されると電極の負極表
面に水中のスケ−ル成分である+イオンのMgやCa等
が付着する。このため、図9に示すように電極はスケ−
ル付着分だけ抵抗値が増し印加電圧が高くなる。また電
極表面に付着物があるために電解効率も低減する。
【0052】この付着物を除去するには、スケ−ル成分
と同極の陽極に反転することでスケ−ル成分を移動させ
る方法がある。しかし反転する時間を所定間隔に設定す
るとスケ−ル成分を多く含んだ場合では、反転前に多量
に付着してしまい電解効率が低下してしまう等の課題が
あるが、検知手段18で印加電圧が変化した時点、つま
り電解手段15の電極表面にスケ−ルが付着した時点を
検知して反転させる。
【0053】この構成により、水質に応じた反転間隔が
決まるのでスケ−ルの付着による電解効率の低下を防ぐ
ことができ安定した性能を得ることができる。
【0054】(実施例6)本実施例6において、実施例
1〜5と異なる点は電解手段15を凝集手段13の動作
終了後に動作させる点である。つまり凝集手段13に水
中の懸濁物質を除去し、その浄化された水に電解手段1
5によって生成された残留塩素を混入することによっ
て、懸濁物質などによって殺菌以外の残留塩素の消費を
抑制することができる。同じ成分の水を凝集手段13の
動作前後で電解手段15を1時間動作させた場合、凝集
手段13の動作前では浴槽8内の残留塩素濃度は0.3
ppmであったにもかかわらず、凝集手段13の動作後
では0.5ppmの残留塩素が存在していた。この結果
から、本発明の水浄化装置は効率良い殺菌が可能となっ
た。
【0055】なお、上記実施例では循環水として浴槽水
を循環して利用した場合について説明したが、これに限
定されるものではなく浴槽水を浄化後、洗濯水や下洗い
水等として利用する場合であってもよい。これら洗濯水
や下洗い水等として利用する場合、水槽として浴槽を利
用して循環して浄化後用いてもよいし、実用的に問題に
ならない場合は上記循環流路で浄化した後、直ちに利用
してもよい。この場合は上記実施例における吐き出し口
がそのまま洗濯機等の給水口となる。
【0056】上記以外でも業務上水を再利用する場合の
水浄化装置に用いることができるのは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の水浄化装置によれば、次の効果が得られる。
【0058】(1)電源から電解手段へ印加される電圧
値を検知することによって塩素イオン供給手段からの供
給量の有無を検知でき、塩素イオンがない場合には表示
手段によってユ−ザに知らせることで長期間の信頼性を
確保することができる。
【0059】(2)電源から電解手段へ印加される電圧
値を検知することによって、水中に含まれる塩素イオン
濃度を検知できるため、塩素イオン濃度に応じて電解手
段の動作時間を制御することで、常に一定の殺菌効果を
保つことが可能となる。
【0060】(3)電源から電解手段へ印加される電圧
値を検知することによって、水中に含まれる塩素イオン
濃度を検知できるため、塩素イオン濃度に応じて塩素イ
オン供給手段の供給量を所定の濃度に調節することで、
常に一定の殺菌効果を保つことが可能となる。
【0061】(4)水供給手段から供給された水と塩素
イオン供給手段から供給された塩素イオンの混合液を滞
留電解することで残留塩素を生成する構成にすること
で、残留塩素の生成効率が上昇するとともに、供給する
塩素イオン量を低減することができる。
【0062】(5)検知手段によって電解手段に電圧が
印加される時間を計測し、所定時間以上になっても印加
されつづける場合に、電源あるいは電解手段の故障と判
断して制御手段により電解手段の動作を停止させるとと
もに、表示手段によってユ−ザに故障を通知できるた
め、信頼性の高い安全な機器を提供することが可能とな
る。
【0063】(6)電解手段の電極の極性を検知手段の
信号によって反転させることで、水質にかかわらず電極
表面のスケ−ル付着を抑制することができるため、効率
良い殺菌が可能となる。
【0064】(7)凝集手段の動作後の浄化された水に
電解手段を動作させることによって、残留塩素の消費を
抑制し効率良い殺菌効果を得ることができる。
【0065】(8)電解手段の電解温度を5〜45℃の
範囲内で動作することで塩素の発生効率を向上できるた
め、電極の寿命を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における水浄化装置の構成図
【図2】同水浄化装置の塩素イオン濃度と印加電圧の関
係を示す特性図
【図3】同水浄化装置電解温度と残留塩素濃度の関係を
示す特性図
【図4】本発明の実施例2における水浄化装置の構成図
【図5】同水浄化装置の塩素イオン濃度と残留塩素生成
量の関係を示す特性図
【図6】本発明の実施例3における水浄化装置の構成図
【図7】本発明の実施例4における水浄化装置の構成図
【図8】本発明の実施例5における水浄化装置の構成図
【図9】同水浄化装置のスケ−ル付着量と印加電圧の関
係を示す特性図
【図10】従来の水浄化装置の構成図
【符号の説明】
8 浴槽 9 循環流路 10 吸い込み口 11 吐き出し口 12 ポンプ 13 凝集手段 14 ろ過手段 15 電解手段 16 塩素イオン供給手段 17 電源 17 検知手段 18 制御手段 19 表示手段 20 ヒ−タ 21 制御手段 22 調節手段 23 水供給手段 24 反転手段 25 反転制御手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 550 C02F 1/50 550D 550L 560 560F 560Z 1/52 1/52 Z 1/76 1/76 A (72)発明者 国本 啓次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 桶田 岳見 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D050 AA10 AB06 BB05 BC01 BC10 BD06 BD08 CA15 CA16 4D061 AA05 AA07 AB01 AB10 AB11 AB15 BA03 BA06 BB02 BB05 BB27 BB37 BB38 BB39 BD12 CA13 CA14 4D062 BA04 BA17 BA19 BA23 BB05 CA01 CA20 DA02 DA08 DC04 EA01 EA03 EA35 FA23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】循環流路に水を循環する循環手段と、水中
    の懸濁物質を凝集する凝集手段と、水の懸濁物質をろ過
    するろ過手段と、水を電気分解することで塩素化合物を
    供給する電解手段と、前記電解手段に塩素イオンを供給
    する塩素イオン供給手段と、前記電解手段に定電流電源
    を印加する電源と、前記電源によって電解手段に印加さ
    れる電圧値を検知する検知手段と、前記検知手段の出力
    信号で塩素イオン供給手段から供給される塩素イオンの
    有無を判別し報知する表示手段を設ける構成とした水浄
    化装置。
  2. 【請求項2】検知手段からの信号によって水中の塩素イ
    オン濃度を検知し、電解手段を動作させる時間を制御す
    る制御手段を設ける構成とした請求項1記載の水浄化装
    置。
  3. 【請求項3】検知手段からの信号によって水中の塩素イ
    オン濃度を検知し、塩素イオン供給手段の供給量を調節
    する調節手段を設ける構成とした請求項1記載の水浄化
    装置。
  4. 【請求項4】電解手段は、水供給手段から供給された水
    と塩素イオン供給手段から供給された塩素イオンの混合
    液を滞留状態で電気分解することで残留塩素を生成する
    構成とした請求項1ないし3のいずれか1項記載の水浄
    化装置。
  5. 【請求項5】検知手段により電圧値が印加され続けた場
    合には故障とみなして電解手段の動作を停止させる異常
    停止手段を設け、表示手段によって異常停止手段の動作
    をユ−ザに知らせる構成とした請求項1ないし4のいず
    れか1項記載の水浄化装置。
  6. 【請求項6】電解手段に印加する電流の極性を反転させ
    る反転手段を設け、検知手段の信号に応じて反転手段の
    間隔を制御する反転制御手段を設ける構成とした請求項
    1ないし5のいずれか1項記載の水浄化装置。
  7. 【請求項7】電解手段は、凝集手段の動作終了後に生成
    した残留塩素を循環流路に混入する構成とした請求項1
    ないし6のいずれか1項記載の水浄化装置。
  8. 【請求項8】電解手段を5〜45℃の温度範囲で動作さ
    せる構成とした請求項1ないし8のいずれか1項記載の
    水浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114630994A (zh) * 2019-11-05 2022-06-14 大金工业株式会社 供热水装置

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CN114630994A (zh) * 2019-11-05 2022-06-14 大金工业株式会社 供热水装置

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