JP2000093933A - 生ごみ処理方法及び装置 - Google Patents

生ごみ処理方法及び装置

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JP2000093933A
JP2000093933A JP10288808A JP28880898A JP2000093933A JP 2000093933 A JP2000093933 A JP 2000093933A JP 10288808 A JP10288808 A JP 10288808A JP 28880898 A JP28880898 A JP 28880898A JP 2000093933 A JP2000093933 A JP 2000093933A
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Japan
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gas
dehumidifier
processing container
garbage
garbage disposal
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JP10288808A
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English (en)
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Shinji Matsubara
信次 松原
Shingo Sato
信吾 佐藤
Shoji Inokuchi
章二 井ノ口
Kazunori Sonoda
一▲徳▼ 園田
Yoshiki Shigenaga
佳己 重永
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部に水蒸気や悪臭成分を排出せずに、十分
な乾燥性能を備え、装置内部にも悪臭が滞留することの
ない生ごみ処理機を提供する。 【解決手段】 第一の熱交換器と第二の熱交換器との間
に、吸着除湿手段を備え、処理容器内で生ごみを乾燥さ
せたときに排出された水分および悪臭成分を、第一の熱
交換器で凝縮により除去し、吸着除湿手段で吸着により
除去し、十分に乾いた無臭の気体を、配管内を処理容器
へと循環して、生ごみの乾燥を促進するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥処理を行う生
ごみ処理装置において、特に悪臭を排出しない生ごみ処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭用の生ごみ処理装置とし
て、加熱乾燥を利用したものが提案されている。これら
は、生ごみ中の水分を蒸発させて、腐敗が進行するのを
防止しようとするもので、乾燥処理物の重量は水分が蒸
発した分だけ減少しており、体積は元の生ごみと比べて
1/7〜1/20程度に小さくできる。生ごみ中の水分
の蒸発を促すために100℃以上の高温で加熱乾燥する
場合が多い。なお、乾燥処理にともない生ごみから水分
が蒸発し、この蒸気には生ごみに由来する悪臭成分が含
まれるが、家庭での使用を考慮すると悪臭を排出するの
は望ましくない。
【0003】従来の生ごみ乾燥処理装置では、乾燥処理
にともなって発生する蒸気を脱臭装置で処理したのちに
排出する構成とし、悪臭の排出を抑制するようにしてい
る。たとえば、特開平6−531935では、蒸気中の
悪臭成分を高温で分解する脱臭装置を配置し、蒸気は脱
臭装置で処理したのちに排出する構成としている。ま
た、特開平4−32685号では、蒸気は空気と一緒に
シリカゲルなどの吸湿材充填塔に通過させて、水分をい
ったん吸湿材に吸着させておき、吸湿材で十分に除湿さ
れた乾いた空気を再度生ごみの乾燥処理に利用するよう
にしている。吸湿材が水分で飽和したときは吸湿材から
水分を脱着させる再生処理を行うが、この時吸湿材に吸
着していた悪臭成分も脱離してくるため、再生蒸気は脱
臭装置で処理したのちに排出する構成としている。ま
た、特開平9−102987号では、乾燥処理にともな
って発生する蒸気を、凝縮器に通過させて水分を凝縮さ
せておき、排出する蒸気の量を低減するようにしてい
る。蒸気に含まれる悪臭成分は、水分の凝縮にともない
蒸気中から除去されるが、凝縮器を通過した後の蒸気に
も悪臭成分が残っているため、これを脱臭装置で処理し
たのちに排出する構成としている。
【0004】一方、乾燥処理にともなって発生する蒸気
を、蒸気の形では排出しないように構成した例がある。
たとえば、特開昭61−49978号では、蒸気は空気
と一緒に凝縮器を通過させて、水分を凝縮させておき、
凝縮器で除湿された乾いた空気を再度生ごみの乾燥処理
に循環利用するようにしている。蒸気中の悪臭成分は、
水分の凝縮にともない、凝縮水中に溶解して閉じ込めら
れる。このようにすれば、悪臭成分を直接外気に排出す
ることはなくてすむ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−531935、特開平4−32685号、特開平9
−102987号にあるような脱臭装置は、排出される
高温の蒸気によって、周囲温度や湿度が上昇すれば、周
囲の衛生性、食品の保管性などに悪影響を及ぼしかねな
い。本来は、屋内の台所やシステムキッチンの内部のよ
うな場所に設置して使用できることが望ましい生ごみ処
理装置を、屋外に設置せざるをえないなどの問題があっ
た。また、蒸気中の悪臭成分を完全に分解しなくてはな
らないため、脱臭酸化触媒からの非常に高温の蒸気の排
出をともなったり、脱臭装置が大型化し、装置全体も大
型化てしまうといった問題があった。
【0006】一方、特開昭61−49978号にあるよ
うな循環式の生ごみ乾燥処理装置の場合には、循環する
空気の乾き度が十分に確保されれば生ごみの乾燥は促進
するが、凝縮できずに凝縮器を通過した水分が十分に少
なくない場合には逆に生ごみの乾燥が阻害されてしま
い、腐敗が進行するのを防止できなくなってしまうとい
った問題があった。また、水分の凝縮が十分でなけれ
ば、悪臭成分はいつまでも装置内を循環することになる
ため、使用者がごみを出し入れする際に不快な悪臭に曝
されたり、悪臭成分が処理物に付着するなどの問題があ
った。
【0007】本発明は、上記の課題を解決して、台所や
システムキッチン内部にも設置でき、悪臭などの不快感
なしに使用できる生ごみ処理装置を提供しようとするも
ので、本発明の目的は、装置から外部には水蒸気や悪臭
成分を排出せずに、十分な乾燥性能を備え、装置内部に
も悪臭が滞留することのない生ごみ処理機を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1では、気体排出口を有する処理容器を備え
た生ごみ乾燥処理装置において、処理容器から排出され
た気体の水分を取り除く除湿装置が複数で構成されてい
ることを特徴とするものである。この生ごみ処理装置で
は、処理容器から排出された水蒸気が数段の除湿行程を
経ることで、その結果低湿度の気体となり、また除湿負
荷変動による除湿能力の調整においても除湿装置の着脱
で容易に調整可能である。この為、水蒸気を外部に排出
することがなくなる。さらに、処理容器から水蒸気に伴
って排出された悪臭成分についても、除湿工程で水蒸気
が除湿されるのに伴って除去されるので、外部に悪臭を
排出することがなくなる。
【0009】また、請求項2では、除湿装置の少なくと
も一つが凝縮機構を利用した装置であり、少なくとも一
つが物理的または化学的吸着機構を利用した装置を設け
るようにした。この為、処理容器から排出された水蒸気
が数段の除湿行程を経る中で、露点の高い空気の除湿に
効果の高い冷却・凝縮機構を有する除湿装置と、低温気
体の除湿効果が高く、低露点の処理空気が得られる吸着
機構を有する除湿装置という特徴の異なる二つの方式で
処理されることで、その結果より低湿度の気体となり排
出される。また負荷変動による除湿能力の調整において
も除湿装置の着脱、及び吸着材の増減で容易に調整可能
である。
【0010】また、請求項3では、処理容器から排出さ
れた気体の水分を取り除く除湿装置が複数で構成されて
おり、乾燥処理時において処理容器から排出された気体
は、まず凝縮機構を利用した除湿装置を通過し、その
後、物理的、化学的吸着機構を利用した除湿装置を通過
する経路を設けるようにした。処理処理容器から排出さ
れたばかりの気体は高温高湿のため、高温高湿気体に効
果の高い除湿機構である凝縮機構を利用した除湿装置で
処理を行う。凝縮機構を通過する際、気体は冷却される
ので、次に低温気体に効果の高い除湿機構である吸着機
構を利用した除湿装置で処理を行う。その結果低湿度の
気体となり排出される。吸着能力は温度が高いと低下す
るため上記順番で気体を処理することが好ましい。ま
た、該吸着機構内の吸着材は水分吸着時に発生する吸着
熱によって自己の能力が低下するので、その点からみて
も該吸着機構本来の除湿性能を安定的に維持するために
は、凝縮機構を通過した低温の空気を処理することが望
ましい。
【0011】また、請求項4では、処理容器から排出さ
れた気体が除湿装置で除湿され、再び処理容器に戻り循
環する循環経路を設けるようにした。この生ごみ処理装
置では、乾燥処理中に気体中の水分は除湿装置で除湿さ
れ、再び処理容器に戻り循環するので、生ごみ処理装置
外に処理気体がでていくことがない。つまり系外に排出
する水蒸気が全くなく、周囲の温度上昇、臭気の発散な
ど環境に悪影響を及ぼすことのない生ごみ処理機が可能
となる。
【0012】また、請求項5では、吸着機構を有する除
湿装置で取り除いた後の気体を加熱する気体加熱手段を
設けるようにした。これにより、再び処理容器に戻され
る気体の温度が上昇し、気体中に取り込むことが可能な
水分量を増加させ、生ごみからより多くの水分を取り込
むことができる。また、再び凝縮機構を用いた除湿装置
を通過する際、温度差が広がる為、より効率的な凝縮が
可能となる。
【0013】また、請求項6では、気体加熱手段に凝縮
機構を有し、凝縮機構を有する除湿装置に気体加熱手段
を有するように構成した。これにより、吸着機構を有す
る除湿手段を挟んで、凝縮機構を有する除湿装置と気体
加熱手段がお互いの機能も有することになる。この為、
凝縮機構を有する除湿装置と気体加熱手段の機能を工程
により交番させることにより、高温高湿度の空気を排出
する構成要素の後段に凝縮機構を有する除湿機能を構成
することが可能となる。つまり乾燥処理工程時には処理
容器の後工程が凝縮機構を有する除湿装置であり、再生
処理工程時には吸着機構を有する除湿手段の後工程が凝
縮機構を有する除湿装置(乾燥処理工程時に気体加熱手
段だったもの)とすることが制御により可能となる。
【0014】また、請求項7では、循環経路に処理容器
から排出される気体の循環方向を切り替える切替え手段
を備えるようにした。循環方向を転換する機能を備えて
いる為、高温高湿度の空気を排出する構成要素の後段に
凝縮方式の除湿機能を構成することが可能となる。つま
り、乾燥処理工程時には処理容器の後工程が凝縮機構を
有する除湿装置であり、再生処理工程時には吸着機構を
有する除湿手段の後工程が凝縮機構を有する除湿装置と
することが可能となる。
【0015】また、請求項8では、循環経路に、処理容
器と凝縮機構を有する除湿装置との中間点と、吸着機構
を有する除湿装置と処理容器との中間点とを接続する経
路を、前記循環経路とは別に設けた。この経路は、循環
経路において処理容器をバイパスするバイパス配管とし
て機能することができる。これにより、除湿装置を通過
した気体が、再び処理容器に戻り循環する構成をもち、
処理容器と並列に、バイパス配管をもち、気体を処理容
器側、及びバイパス配管側に可変させる構成をもつこと
になる。よって、バイパス配管に吸着材の再生行程に発
生する循環気体を通過させて、処理容器内には循環気体
が通過しないので、処理容器内の被処理物に水蒸気を含
む循環気体が通過することによる水分の再付着などの悪
影響を防止することが可能となる。
【0016】また、請求項9では、吸着機構を、シリカ
ゲル、活性炭などの脱臭機能を併せ持つ吸着材、及び吸
着材充填部で構成した。これにより、気体中の水分は吸
着材充填部に充填されている吸着材の吸着作用により除
湿される。吸着材の容量が十分あれば高乾燥度の気体を
得ることも可能である。またこれらの吸着材は臭気も吸
着するので気体の脱臭効果も期待できる。なお、吸着材
としてはシリカゲル、活性炭に限定されるものでなく、
同吸着作用により除湿及び臭気の吸着も行えるものであ
れば、用いることができる。
【0017】また、請求項10では、吸着機構による除
湿装置を、吸着材及び吸着材充填部と、吸着材を加熱再
生させる加熱手段とから構成するようにした。これによ
り、気体中の水分は吸着材充填部に充填されている吸着
材の吸着作用により除湿されるものである。吸着材の容
量が十分あれば高乾燥度の気体を得ることも可能であ
る。またこの時吸着材は臭気も吸着するので気体の脱臭
効果も期待できる。さらには吸着飽和となった吸着材は
加熱手段により再生されるが、この時発生する水蒸気を
含む気体は送風装置により、凝縮機構による除湿装置に
送られ除湿されながら循環されるため、乾燥処理時及び
再生処理時においても水蒸気が生ごみ処理装置外にでて
いくことがない。
【0018】また、請求項11では、吸着材の加熱再生
時に発生する廃熱を、被処理物の乾燥に利用するように
した。これにより、吸着材の加熱再生時の廃熱、たとえ
ば排出される高温蒸気を被処理物の乾燥に利用すること
により、加熱乾燥に要するエネルギーを低減する事がで
きる上、再生の時間においても同時に加熱が行われるの
で乾燥処理時間の短縮が可能である。
【0019】また、請求項12では、凝縮機構による除
湿装置の冷却時に、ヒートポンプの吸熱を利用するよう
にした。これにより、気体中の水分はヒートポンプの吸
熱側を用いた除湿装置で凝縮作用により凝縮水として取
り除かれ除湿される。冷却温度を下げることにより除湿
能力の向上が可能である。またこの時凝縮水には水溶性
の臭気成分が溶け込むため気体の脱臭効果も期待でき
る。
【0020】また、請求項13では、凝縮機構による除
湿装置の冷却時に発生するヒートポンプの放熱を、被処
理物の乾燥に利用するようにした。これにより、凝縮機
構による除湿装置の冷熱源に使用した、ヒートポンプか
らの放熱を、被処理物の乾燥の手段とすることにより、
全体のエネルギー効率の向上に寄与できる。
【0021】また、請求項14では、凝縮機構による除
湿装置の冷却時に、熱電変換素子の吸熱を利用するよう
にした。これにより、気体中の水分は熱電変換素子を用
いた除湿装置で凝縮作用により凝縮水として取り除かれ
除湿される。冷却温度を下げることにより除湿能力の向
上が可能であり、ヒートポンプを用いる場合よりも装置
の小型化、静音化が可能である。またこの時凝縮水には
水溶性の臭気成分が溶け込むため気体の脱臭効果も期待
できる。
【0022】また、請求項15では 凝縮機構による除
湿装置の冷却時に発生する熱電変換素子の放熱を、被処
理物の乾燥に利用するようにした。これにより、凝縮機
構による除湿装置の冷却に使用した、熱電変換素子から
の放熱を、被処理物の乾燥の手段とすることにより、全
体のエネルギー効率の向上に寄与できる。またヒートポ
ンプを用いる場合よりも装置の小型化、静音化が可能で
ある。
【0023】また、請求項16では、凝縮機構による除
湿装置の冷却時に、ヒートポンプの吸熱を利用するとと
もに、凝縮機構による冷却時に発生するヒートポンプの
放熱を、吸着材の加熱再生に利用するようにした。これ
により、凝縮機構による除湿装置の冷熱源に使用した、
ヒートポンプからの放熱を、吸着材の加熱再生に利用す
ることにより、全体のエネルギー効率の向上に寄与でき
る。
【0024】また、請求項17では、凝縮機構による除
湿装置の冷却時に、熱電変換素子の吸熱を利用するとと
もに、凝縮機構による冷却時に発生する熱電変換素子の
放熱を、吸着材の加熱再生に利用するようにした。これ
により、凝縮機構による除湿装置の冷却に使用した、熱
電変換素子素子からの放熱を、吸着材の加熱再生に利用
することにより、全体のエネルギー効率の向上に寄与で
きる。またヒートポンプを用いる場合よりも装置の小型
化、静音化が可能となる。なお、熱電変換素子としては
ペルチェ素子が知られているが、同機能を有する素子で
あれば、これに限ることなく用いることができる。
【0025】また、請求項18では、凝縮機構により排
出される凝縮水を、下水道配管に排出するようにした。
これにより、凝縮機構による除湿装置から排出される凝
縮水を下水道配管に導くことにより、凝縮水が発生して
も連続的に処理することが可能となる。また凝縮水の貯
留タンクなどが必要なくなりメンテナンス性が向上す
る。なお、凝縮水の排出に当たっては、下水道配管にト
ラップを介して排出する構成としてもよい。
【0026】また、請求項19では、被処理物を処理容
器に投入する工程と、処理容器から排出された水分を含
む気体を多段で処理する工程により、生ごみを処理する
方法とした。多段の処理により、効果的な除湿が可能と
なる。
【0027】また、請求項20では、被処理物を処理容
器に投入する工程と、処理容器から排出された水分を含
む気体を処理する処理工程と、処理工程で複数回の処理
を繰返す工程により、生ごみを処理する方法とした。複
数回の処理により、効果的な除湿が可能な生ごみ処理方
法となる。
【0028】また、請求項21では、被処理物を処理容
器に投入する工程と、処理容器から排出された水分を含
む気体を凝縮機構を有する除湿装置を通過させる工程
と、物理的または化学的吸着機構を有する除湿装置を通
過させる工程により、生ごみを処理する方法とした。異
なった方式を組み合わせたことにより、より効果的な除
湿が可能な生ごみ処理方法となる。また、吸着機構の選
定より、効果的な脱臭も期待できる。
【0029】また、請求項22では、被処理物を処理容
器に投入する工程と、処理容器から排出された水分を含
む気体を凝縮機構を有する除湿装置を通過させる工程
と、凝縮機構を有する除湿装置からの気体を物理的また
は化学的吸着機構を有する除湿装置を通過させる工程に
より、生ごみを処理するようにした。処理容器から排出
されたばかりの高温高湿な気体が、高温高湿気体に効果
の高い除湿機構である凝縮機構を利用した除湿装置で処
理され、気体が冷却された後、低温気体に効果の高い除
湿機構である吸着機構を利用した除湿装置で処理され
る。その結果低湿度の気体となり排出される。吸着材は
水分吸着時に発生する吸着熱によって自己の能力が低下
するので、本工程の順に処理することにより、吸着機構
本来の除湿性能を安定的に維持しつつ、効果的な除湿が
可能な生ごみ処理方法となる。なお、異なる方式の各々
の利点を活かしながら組み合わせて処理する方式である
為に処理効率も向上し、結果的には単一の除湿装置を用
いた方法よりも装置の小型化が期待できる生ごみ処理方
法となる。
【0030】また、請求項23では、被処理物を処理容
器に投入する工程と、処理容器から排出された水分を含
む気体を物理的または化学的吸着機構を有する除湿装置
を通過させる工程と、吸着機構を有する除湿装置からの
気体を凝縮機構を有する除湿装置を通過させる工程によ
り、生ごみを処理する方法とした。これにより、処理容
器から排出された高湿度の気体を高度に除湿処理すると
ともに、吸着機構を有する除湿装置を再生する場合にも
再生蒸気を凝縮機構を有する除湿装置を通過させること
で、外部に臭気や高温の水蒸気を漏らすことなく、かつ
効果的な処理が可能な生ごみ処理方法となる。
【0031】また、請求項24では、被処理物を処理容
器に投入する工程と、処理容器から排出された水分を含
む気体を凝縮機構を有する除湿装置を通過させる工程
と、凝縮機構を有する除湿装置からの気体を物理的また
は化学的吸着機構を有する除湿装置を通過させる工程
と、吸着機構を有する除湿装置からの気体を加熱する気
体加熱手段を通過させる工程と、気体加熱手段からの気
体を処理容器に戻す工程により、生ごみを処理する方法
とした。これにより、循環式の生ごみ処理方法となる
為、外部に臭気を漏らさず、効果的な処理が可能な生ご
み処理方法となる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の内容をより理解しやすく
する為、以下に図を用いて詳説する。
【0033】
【実施例】(第一実施例) 図1は本発明の第一実施形
態に係る生ごみ処理装置の概略を示す模式図である。ま
た図2は収納部近傍の斜視図である。
【0034】生ごみ処理機1は、収納部111と、処理
容器2と、送風手段3と、第一の熱交換器4と、吸着除
湿手段5と、第二の熱交換器6と、これらを連結して循
環経路を構成する配管7と制御手段から構成される。生
ごみ処理機1の前面または上面には操作部102および
表示部103を備え、運転の開始および終了、運転動作
切替えなどの操作を行ったり、通電や運転状態、警報な
どを表示するようにしてもよい。操作部102および表
示部103は、生ごみ処理機1と別体にして、遠隔操作
および遠隔表示を行うようにしても良い。収納部111
は、処理容器2が納められ、処理容器2内に投入した生
ごみAを処理容器2ごと収納する。収納部111は、ふ
た101とごみ投入口201を備え、ごみ投入口201
からは生ごみAや処理物Bを出し入れするだけでなく、
処理容器2の出し入れができるようにしてもよい。ま
た、ふた101の開閉を検出するセンサー105を備え
て、ふた101の開閉に基づいて生ごみ処理機1の動作
を行ったりしてもよい。
【0035】処理容器2は、可とう性の材料で形成して
もよく、収納部111内に設けた押圧手段で処理容器2
内の処理物Bを撹拌したり、粉砕してもよい。処理容器
2は袋状に成形して処理物Bを内包したまま廃棄するよ
うにしてもよい。この時材料はPEなどの易分解性樹脂
のほかにも、ポリ乳酸、PHA、セルロース樹脂などの
生分解性高分子材料を用いてもよい。処理物はBに対し
て、土中微生物等による堆肥化処理等の生物処理を実施
する際に、袋状の処理容器ごと処理することが可能とな
る。また、処理容器2は水切りかご状でもよく、シンク
の排水口に取り付ける排水かごと同様の形状にしてもよ
い。処理物Bを廃棄した処理容器2と、シンクの排水口
に取り付けて生ごみAを蓄えた第二の処理容器2’とを
交換するようにして、いわゆる通い籠方法の処理を行う
ことができる。さらに処理容器2の表面に光触媒機能を
担持してもよく、紫外線を供給すれば表面の汚れを分解
したり簡単に洗い流したりできる。収納部111内部に
紫外線供給手段を設けてもよい。また、収納部111に
排水口を設けて排水管9に接続し、処理容器2からの排
水を排出するようにしてもよい。
【0036】収納部111には気体流入口202と気体
流出口203が設けられ、それぞれ配管7と接続する。
気体流入口202と気体流出口203とは邪魔板11で
隔てられている。邪魔板11は処理物Bの目隠しにもな
るが、気体が抵抗なく通り抜ける程度の開口部1101
を備える。さらに邪魔板11は可とう性のある素材で作
られており、ごみ投入時にはごみを投入できる程度に開
口部1101を広げることができる。この時、気体流入
口202は、邪魔板11から見て、ごみ投入口201側
に設けられており、ふた101を開いた場合において
も、気体流入口202から開口部1101を通り気体流
出口203へ向かう気流が生じるため処理容器2内から
の気体の外部への拡散は最小限に抑えられる。このため
には開口部1101の大きさは、0.1〜30cm2程
度が望ましく、また生ごみAの投入しやすさを考慮して
広げた状態では30〜1000cm2程度となるのが望
ましい。
【0037】また、気体流入口202から開口部110
1を通り気体流出口203へ向かう気流が、処理容器2
内の気体を効率的に撹拌するように、邪魔板11にひと
つあるいは複数の羽根形状を設けてもよく、また収納部
111や処理容器2に同様な羽根形状を設けてもよい。
また、処理容器2内で旋回流が発生するように、気体流
入口202と気体流出口203を螺旋の一部をなすよう
に配置したり、気体流入口202と気体流出口203に
整流板を設けてもよいし、さらに、整流板を可動式とし
て自動的に気流の方向を制御するようにしてもよい。さ
らには、気体流入口202や気体流出口203に多孔質
の網状部材を設けてもよい。邪魔板11についてはごみ
の汚れが付着するため取り外して洗える構造を有する。
【0038】収納部111の一部には、重量センサー2
11を設けてもよく、処理容器2や、生ごみAの重量変
化率を監視して、生ごみAの乾燥の進行状況を判断する
ことができる。また、気体流出口203の近傍に、水分
センサー701と温度センサー702を設けてもよく、
それらの検出結果から流出気体の湿度を演算し、生ごみ
Aの乾燥度合いを判断してもよい。また、収納部111
には、生ごみAの乾燥をさらに促進するような、加熱手
段を設けてもよい。さらに収納部111にファンを備
え、処理容器2内の気体を撹拌することで、生ごみAの
乾燥を促進するようにしてもよい。
【0039】送風手段3は、配管7で接続された収納部
111と、第一の熱交換器4と、吸着除湿手段5と、第
二の熱交換器6とで形成された循環経路内の気体を駆動
するもので、送風手段3の容量は1〜200L/min
程度で、10〜300mmAq程度の圧力を発生できる
ものが望ましい。真空ポンプを用いてもよいが、騒音や
連続運転における装置寿命を考慮して、シロッコファン
や多層円板ファンなどの有圧ファンや、スクロールコン
プレッサーなどを用いてもよい。また、絞り弁などの風
量可変機構を設けて送風手段3の風量を変化させるよう
に構成してもよく、さらには送風手段3を駆動する電源
に対して、パルス制御を行ったり、電圧や交流の場合は
周波数を変動させて、風量を制御するようにしてもよ
い。また、送風手段3は、図1に示されるように収納部
111の気体流出口203に近接して配設する事によ
り、ふた101を開いても、処理容器2内は略負圧に保
たれるため、処理容器2からの気体の拡散を防ぐ効果が
期待できる。
【0040】第一の熱交換器4と、第二の熱交換器6と
はペルチェ素子8を介して熱的に連結されており、第一
の熱交換器4および第二の熱交換器6は、ペルチェ素子
8の吸熱面と接続された場合には冷却器となり凝縮器と
して働く。一方、ペルチェ素子8の放熱面と接続された
場合には加熱器となる。ペルチェ素子8に流す直流電流
の方向を変えると、ペルチェ素子8の熱移動方向が逆転
して放熱面と吸熱面を入れ替えることができるため、第
一の熱交換器4を凝縮器、第二の熱交換器6を加熱器と
したり、その逆に第一の熱交換器4を加熱器、第二の熱
交換器6を凝縮器としたりして切り替えることができ
る。すなわち第一の熱交換器4が処理容器2内の生ごみ
Aから蒸発した水蒸気を凝縮しているときは、ペルチェ
素子8の冷却廃熱を利用して第二の熱交換器6で処理容
器2に返送する気体を加熱することになる。逆に、第二
の熱交換器6で吸着除湿手段5から排出された水蒸気を
凝縮しているときは、ペルチェ素子8の冷却廃熱を利用
して第一の熱交換器4で吸着除湿手段5に送る気体を加
熱することになる。
【0041】なお、該ペルチェ素子8の代わりに冷凍サ
イクルを応用したヒートポンプなどの吸熱部と放熱部を
具備した手段を用いてもよく、その場合には、冷媒の流
れる方向を逆転させることで、熱の移動方向を逆転させ
て、吸熱と放熱を反転させるようにしてもよい。熱交換
器4および6のそれぞれに独立した冷却器を備えるよう
にしてもよく、それらの冷却器の放熱側を配管7に設け
た別の熱交換器に接続して、加熱器として利用してもよ
い。
【0042】熱交換器4および6は、ケース401およ
び601の内部に、空気と接触して熱交換を行う伝熱部
411および611を備える。これらの伝熱部411お
よび611は、銅やアルミニウムなどの熱の伝わりやす
い材料で形成し、比表面積の大きい略台形のフィン形状
やメッシュなどの形状とすることが望ましい。また、伝
熱部411および611の表面に、酸化チタンおよびシ
リカなどの薄膜を形成して光触媒機能を付加してもよ
い。この時、ケース401および601の内部に紫外線
供給手段を設けたり、またはケース401および601
の一部を紫外線透過材料で形成して、ケース401およ
び601の外部に紫外線供給手段を設けることも可能で
ある。
【0043】伝熱部には、温度を検出するセンサーを設
けてもよく、検出された温度から凝縮の状況を判定する
ことができる。また伝熱部の表面に絶縁体で隔てた電極
部を設けてもよく、凝縮水が付着すると電極部が短絡し
て、凝縮水の存在を検出するようにしてもよい。さらに
は、ペルチェ素子8の電流および電圧を検出する回路を
構成して、ペルチェ素子8の通電時の電流値および電圧
値に基づいて演算した熱的特性から凝縮の状況を判定す
るようにしてもよいし、ペルチェ素子8の非通電時にゼ
ーベック効果によって生じる電流値および電圧値に基づ
いて演算した熱的特性から凝縮の状況を判定するように
してもよい。さらに、センサー、電極部、ペルチェ素子
8の電気的検出回路の出力を統合的に判断してもよい。
【0044】第一の熱交換器4と第二の熱交換器6は、
それぞれ下部に排水口402および排水口602を有し
ており、排水口402および602はともに排水管9に
連結されている。排水口402および602と排水管9
の間にはバルブ422およびバルブ622を設けるよう
にして、第一の熱交換器4が凝縮器のときはバルブ42
2を開き、第二の熱交換器6が凝縮器のときはバルブ6
22を開くようにして、第一の熱交換器4と第二の熱交
換器6との間で気流が短絡しないようにすることもでき
る。バルブ422およびバルブ622は逆止弁のような
ものでもよい。
【0045】排水管9は排水タンク901、排水バルブ
902、トラップ10を介して下水道に接続される。排
水タンク901には排水タンク901内の貯水量を検出
するセンサー904を備えてもよく、所定の貯水量を超
えたことを検出して、表示部103に表示したり、排水
バルブ902を開いて排水するよう制御してもよい。セ
ンサー904には、フロートを利用したものや、接液に
よる電極部の通電状態の変化を利用したものや、水位変
動による圧力変化を利用したものや、超音波や光の屈折
を利用して水位を検出するものを用いてもよいし、排水
タンク901の重量を検出するものを用いてもよい。ま
た、排水バルブ902は、ふた101の開閉と連動して
バルブを開けてもよいし、またバルブ開時は送風手段3
を停止するような制御を行ってもよい。
【0046】吸着除湿手段5は、第一の熱交換器4を通
過した水蒸気を吸着して、第2の熱交換器6を通過して
収納部111および処理容器2に循環する気体の乾燥度
を高めることにより、処理容器2での生ごみの乾燥効果
を向上するものである。吸着除湿手段5はケース501
の内部に吸着材511を充填したもので、吸着材511
の物理的あるいは化学的な水分吸着作用を利用したもの
であるが、水分だけでなく悪臭成分を吸着できるような
材料を用いてもよい。また吸着材511は、吸着質で飽
和したときには吸着性能を賦活再生できるものが望まし
く、再生手段としては加熱、減圧、高電圧印可、物理的
あるいは化学的再生物質の供給などの手段を用いるとよ
い。さらには、吸着材511をカートリッジ形状として
ケース501から着脱自在に構成してもよく、吸着性能
を再生できないときに交換するようにしてもよい。吸着
材511にはシリカゲル、活性アルミナ、活性炭、ゼオ
ライト、セピオライト、多孔質ガラス、高分子吸湿材な
どを用いてもよい。
【0047】また、吸着材511の形状は、粒径0.1
〜20mm程度の粒子状のほかにも、ハニカム状、繊維
状、メッシュなどの多孔板状でもよい。また、吸着材5
11に触媒機能を担持して、吸着した悪臭成分を分解す
るようにしてもよい。触媒機能が光触媒機能であって、
吸着除湿手段5に紫外線供給手段を備えてもよい。たと
えば、吸着材511に、粒径1〜4mm程度のシリカゲ
ルを用いる場合、シリカゲルの量は、生ごみAの乾燥処
理によって発生する水分量の1/20〜10倍程度の量
とし、生ごみを1日に1kg程度処理する家庭用の装置
では、シリカゲルの吸着再生頻度と装置のコンパクト化
を考慮すると、シリカゲル量は0.1L〜3L程度を充
填するのが望ましい。
【0048】ケース501には気体流入口502と気体
流出口503を備え、気体流入口502側に加熱手段5
21を設ける。加熱手段521は吸着材511に接触し
て直接加熱するヒーターのほかに、ケース501の外部
に設けたマイクロ波照射手段あるいは渦電流発生手段に
よって吸着材511を加熱するものや、ケース501内
の気体を加熱するものでもよい。加熱手段521により
吸着材511が加熱されると、吸着材511に吸着して
いた水分は、吸着材511から脱離する。この時、ケー
ス501の内部に温度センサー504を備えておき、吸
着材511や加熱手段521やケース501内の気体の
温度を検出して、吸着材511の再生状況を判定するよ
うにしてもよい。また、ケース501や配管7の気体流
出口503近傍に水分センサー703を配置して、水分
センサー703の出力から吸着材511の吸着能力の低
下を判断するようにしてもよい。
【0049】配管7は、所定の材料をもちいて、所定の
有効断面積を有するように形成する。配管7の一部ある
いは複数箇所にセンサーを設けて気体の流れを検出する
ようにすれば、送風手段3の不具合や、配管7の途中に
設けられた網状部材の目詰まりを判定することもでき
る。制御手段191は、各所に配置したセンサーからの
信号に基づいて、処理物Bの乾燥状況、熱交換器4およ
び6での凝縮状況、吸着材511の飽和および再生状
況、排水タンク901の貯水状況などを判断して、その
結果を表示部103に表示したり、送風手段3、ペルチ
ェ素子8、加熱手段521、バルブ422および62
2、排水バルブ902などを制御し、好適な運転を行う
ものである。
【0050】さらに、制御方法について説明する。該第
一の実施形態において装置1の電源を投入して運転を開
始すると、まず送風手段3が駆動して、配管7内の空気
が循環を開始する。この時循環風量は送風手段3の静粛
性などを考慮して1L/min〜100L/minが望
ましい。収納部111のふた101をあけて、ごみ投入
口201から処理容器2に生ごみAを投入して、ふた1
01を閉じる。操作部102のスイッチを押すと処理運
転を開始する。なお、ふた101が閉じたことをセンサ
ー105で検出して自動的に運転を開始してもよい
【0051】処理運転を開始すると、まず吸着材511
の再生運転が行われる。この時、第一の熱交換器4は加
熱器、第二の熱交換器6は凝縮器となるように、ペルチ
ェ素子8に通電する。吸着除湿手段5の加熱手段521
により加熱を開始すると、吸着材511から水分が追い
出される。吸着材511から追い出された水分(再生蒸
気)は、送風手段3による気流によって、吸着除湿手段
5から排出され、第二の熱交換器6に至る。第二の熱交
換器6は凝縮器となっており、再生蒸気は伝熱部611
で凝縮し、凝縮水は排水管9を通って、排水タンク90
1に排出される。第二の熱交換器6では凝縮できない水
分はそのまま配管7を循環する。
【0052】吸着材511の再生中は、加熱手段521
は吸着材511が90〜200℃程度の温度になるよう
に加熱しており、吸着材511の再生中に第二の熱交換
器6を通過して処理容器2に流入する気体は、なお60
〜190℃と高温である。生ごみAはこの気体と接触し
て予熱される。処理容器2を通過した気体は、第一の熱
交換器4で再度加熱されて、吸着材511に循環する。
再生運転は、吸着材の種類や量に応じた所定の時間で終
了するようにしてもよいし、吸着材511の温度上昇を
検出したり、気体の温度上昇を検出して判定して、再生
運転を終了してもよい。再生運転を終了したら自動的に
乾燥運転を開始する。凝縮されずに配管7を循環してい
た水分は、加熱手段521による熱供給が無くなり吸着
材511の温度が低下すると、再び吸着材511に吸着
されるようになる。なお、吸着材511の再生処理は、
水分センサー703の出力値が所定の値を超えたときに
行うようにしても良い。
【0053】つぎに乾燥運転では、第一の熱交換器4は
凝縮器、第二の熱交換器6は加熱器となるようにペルチ
ェ素子8に通電する。処理容器2に流入する気体は、吸
着除湿手段5で除湿され、第二の熱交換器6で加熱され
ており、高温低湿である。この高温低湿の気体との接触
により生ごみAが乾燥すると、循環する気体によって水
分が運ばれていき、まず、第一の熱交換器4で凝縮し、
凝縮水は排水管9、排水タンク901に排出される。生
ごみAの乾燥の際に発生した悪臭成分も水分と同様に凝
縮される。凝縮できずに第一の熱交換器4を通過した水
分はおよび悪臭成分は、吸着除湿手段5の吸着材511
で吸着される。吸着材511に吸着した水分および悪臭
成分は、再生運転の際に、凝縮水として排出される。
【0054】配管7内を循環する気体は、第二の熱交換
器6を通って、再び高温低湿となり、処理容器2に循環
して生ごみAの乾燥を行う。乾燥運転において配管7内
を循環する気体の温度は、常温以上100℃以下とし、
処理物の悪臭を抑制してかつ短時間で大部分を乾燥する
ためできれば50℃〜80℃が望ましい。また、乾燥運
転において、送風手段3による風量は、乾燥速度を考慮
して1〜100L/分が望ましい。また、送風手段3を
断続的に運転したり、風量を周期的に変化させたり、パ
ワースペクトルが1/fに分布するようなゆらぎをもっ
て風量が変動するように、送風手段3を制御してもよ
い。さらに、送風手段3とペルチェ素子8を連動させ
て、処理容器2内に、高温低速の気流と、低温高速の気
流が交互に生じるように運転してもよい。
【0055】乾燥運転は、処理物Bの乾燥の進行状況
や、凝縮の進行状況などから、乾燥運転を終了するよう
にしてもよい。処理物Bの乾燥状況から判断する場合
は、処理容器2の気体流出口203の近くに設けた水分
センサー701と温度センサー702の検出結果から水
分蒸発状況を監視したり、収納部111の重量センサー
211により生ごみAの重量変化率を監視したりして、
生ごみAの乾燥速度あるいは乾燥速度を生ごみAの初期
重量で除した比乾燥速度が所定の値より小さくなったこ
とから、それ以上乾燥運転しても乾燥が進まないことを
判断して、乾燥運転を終了するようにしてもよい。
【0056】また、凝縮の状況から乾燥終了を判断する
場合は、伝熱部411に設けたセンサー、また伝熱部4
11に設けた電極部、さらには、ペルチェ素子8の電流
電圧検出用の回路などの検出結果を演算して、伝熱部4
11における凝縮水の不在や凝縮熱の発生減少を判定し
て、それ以上乾燥運転しても凝縮器による乾燥促進効果
が得られないことを判断して、乾燥運転を終了するよう
にしてもよい。乾燥処理が終了しても処理容器2内には
生ごみAからわずかではあるが水分および臭気成分が拡
散放出されており、循環運転をすることでこれらの水分
および悪臭成分は第一の熱交換器4を通過して、吸着除
湿手段5に至り、吸着材511に吸着される。このた
め、配管7内を循環する気体と処理容器2内部を無臭に
保つことができ、処理物Bを取出したり、新しい生ごみ
Aを投入したりする際にも、使用者が不快な臭気に悩ま
されることがなくてすむ。
【0057】なお、この循環運転は、通常の乾燥運転よ
り少量の風量で循環するように運転しても良く、送風手
段3を駆動するのに必要な動力だけで運転できるので、
きわめて経済的に運転することができる。吸着材511
に吸着された水分および悪臭成分は、再生運転の際に凝
縮水として排出される。処理運転を通じて、得られた凝
縮水は、排水タンク901に溜められる。排水タンク9
01内の貯水量を検出するセンサー904によって、所
定の貯水量を超えたことを検出して、排水バルブ902
を開いて排水するよう制御する。排水中は、排水中であ
ることを表示部103に表示したりしてもよい。排水は
トラップ10を通過して最終的には下水道に流される。
【0058】本実施形態によれば、生ごみの乾燥の過程
で発生する水分および悪臭成分が全て凝縮水として排出
され、生ごみ処理装置1の外部に気体として排出される
ことがないため、高温蒸気や悪臭によって、周囲の衛生
性、食品の保管性などに悪影響を及ぼすことがない。ま
た、循環運転をすることで、経済的に、生ごみ処理装置
1の内部を無臭に保つことができ、悪臭に悩まされずに
処理物の取扱いが可能となる。さらには、凝縮水が直接
下水道に流されるため、手作業での排水作業も必要でな
いため、メンテナンス性の高い生ごみ処理装置を提供で
きる。
【0059】(第二実施例) 図3は本発明の第二実施
形態に係る生ごみ処理装置の概略を示す模式図である。
【0060】第二実施形態に係る生ごみ処理機は、処理
容器2と、送風手段3と、凝縮器19と、加熱手段52
1を備えている吸着除湿手段5と、気体加熱手段18
と、これらを連結して循環経路を構成する配管7とで構
成される。凝縮器19は、冷凍サイクルを応用したヒー
トポンプで冷却してもよいし、ペルチェ素子のような熱
電変換素子で冷却してもよい。凝縮器19は排水口19
03を有しており、排水管9を経由してタンク14に連
結される。
【0061】本実施例で、送風手段3を稼動させると、
配管7内空気は、処理容器2から、送風手段3を経て凝
縮器19、吸着除湿手段5、気体加熱手段18の順に通
過して処理容器2に循環する。生ごみAを乾燥する乾燥
運転を行うと、気体加熱手段18により加熱された高温
気体が処理容器2に流入し、生ごみAが加熱されて水分
を放出する。放出された水分は、凝縮器19で凝縮除湿
され、さらに吸着除湿手段5で吸着除去される。凝縮器
19から排出される凝縮水は排水口1903から排水管
9を通じてタンク14にて貯水される。タンク14は生
ごみ処理装置1から着脱可能としてもよく、タンク14
内の貯水量を検知するセンサー904の出力に基づい
て、満水表示するようにすれば、タンク14の水を捨て
るタイミングを使用者に知らせることができる。
【0062】本実施形態で、気体加熱手段18の加熱を
停止して、吸着除湿手段5の加熱手段521を稼動する
と吸着材再生処理が開始する。吸着除湿手段5内の吸着
材511から放出された水分は、吸着除湿手段5より排
出されて、気体加熱手段18、処理容器2、送風手段3
を経て、凝縮器19に至り、凝縮器19にて水分は凝縮
水として除去される。本実施形態においても、第一の実
施形態と同様に生ごみの乾燥の過程で発生する水分およ
び悪臭成分が全て凝縮水として排出され、生ごみ処理装
置の外部に気体として排出されることがなく、第一の実
施形態と同様の効果が得られる。
【0063】なお、本実施形態において、凝縮器19
は、図9に図示されるように送風手段3から連通した気
体流入口1901の面より凝縮水の水面が高く貯留でき
る構造を持つようにしてもよい。この場合、気体流入口
1901は凝縮水中に沈んでいるため運転中にバブリン
グが行われ凝縮効率の向上が期待できる。
【0064】(第三実施例) 第二実施形態と同一の構
成において、送風手段3が、送風方向を逆転可能なもの
としてもよい。例えば、送風手段3として直流モーター
で駆動するファンのような手段を用いることができる。
直流モーターに通電する電流の方向を逆転することで、
ファンの逆回転が可能である。一方、交流モーターで駆
動する場合には、始動回路への通電の切り替えでファン
の逆回転が可能である。また、図4に示されるように四
方弁17を送風手段3の配管前後に配設すれば、四方弁
17の管路をa−bおよびc−dに短絡させたり、d−
aおよびb−cに短絡させたりすれば、送風手段3自体
の送風方向を逆転しなくても、配管7内の送風方向を逆
転することが可能となる。さらに送風手段3とは反対方
向に、気体を循環させる第二の送風手段を設けるように
してもよい。
【0065】この第三実施形態において、再生処理運転
の際に、送風方向を逆転させると、吸着除湿手段5内の
吸着材511から放出された水分を含む高温高湿の気体
が、吸着除湿手段5より排出されてすぐに凝縮器19に
至り、水分は凝縮水として除去される。凝縮器19を通
過して温度および湿度の低下した気体が、送風手段3、
処理容器2、気体加熱手段18を経て吸着除湿手段5に
循環する。したがって、再生時に生じる高温高湿の気体
に生ごみAが直接晒されることがなく、また、高温高湿
の気体が処理容器2および送風手段3に与える影響を軽
減できる。
【0066】(第四実施例) 図5は本発明の第四実施
形態に係る生ごみ処理装置の概略を示す模式図である。
第四実施形態に係る生ごみ処理機は、第二実施形態に係
る生ごみ処理機に、処理容器2と並列なバイパス配管1
3、および三方弁16を追加したものである。
【0067】本実施形態において、生ごみを乾燥する際
は、三方弁16の管路を図5に示すa−cに短絡させる
と、第二実施形態と同様に、配管7内空気が、処理容器
2から、送風手段3を経て凝縮器19、吸着除湿手段
5、気体加熱手段18の順に通過して処理容器2に循環
する。再生処理の工程においては、三方弁16の管路を
a−bに短絡させると、吸着除湿手段5内の吸着材51
1から放出された水分を含む高温高湿の気体は、気体加
熱手段18、三方弁16、バイパス配管13を経て凝縮
器19に至り、水分は凝縮水として除去され、処理容器
2を通過せずに配管7を循環する。したがって、再生時
に生じる高温高湿の気体に生ごみAが晒されることがな
くなるため、第三実施形態と同様に、生ごみAが高温高
湿の気体によって受ける影響を軽減することが可能であ
る。
【0068】なお、バイパス配管13と三方弁16は、
図6に示するような四方弁17で代用してもよく、この
場合、乾燥処理工程では管路a−bおよびc−dを短絡
し、再生処理工程では管路d−aおよびb−cを短絡す
るように四方弁17を切り換えるとよい。実際には、図
7に図示するように、処理容器2と送風手段3とを接続
する配管711と、気体加熱手段18と処理容器2とを
接続する配管712において、弁状部材302を介して
配管711と配管712が近接するように構成し、弁状
部材20をモーター2001で駆動する。この構成にお
いてモーター2001により弁状部材20を回転させる
と、図8に示すように気体加熱手段18と送風手段3を
短絡することができ、配管7を循環する気体は、処理容
器2を通過することがない。なお、本発明の請求の範囲
内においては、前述の実施例に限らず別な構成をとるこ
とも、もちろん可能である。
【0069】
【発明の効果】請求項1に係る生ごみ処理装置による
と、処理容器から排出された水蒸気が数段の除湿行程を
経るので、その結果低湿度の気体となり排出される。ま
た、負荷変動による除湿能力の調整は除湿装置の着脱で
容易に調整可能である。
【0070】請求項2に係る生ごみ処理装置によると、
処理容器から排出された水蒸気が数段の除湿行程を経る
中で、高温高湿度気体の除湿に効果の高い冷却・凝縮方
式の除湿装置と、低温気体の除湿に効果の高い吸着方式
の除湿装置という特徴の異なる二つの方式で処理される
ことで、その結果低湿度の気体となり排出される。負荷
変動による除湿能力の調整は除湿装置の着脱で容易に調
整可能である。
【0071】請求項3に係る生ごみ処理装置によると、
処理容器から排出されたばかりの気体は高温高湿のた
め、高温高湿気体に効果の高い除湿機構である凝縮機構
を利用した除湿装置で処理を行う。凝縮機構を通過する
際気体は冷却されるので、次に低温気体に効果の高い除
湿機構である吸着機構を利用した除湿装置で処理を行
う。その結果低湿度の気体となり排出される。
【0072】請求項4に係る生ごみ処理装置によると、
気体中の水分は除湿装置で除湿され、再び処理容器に戻
り循環するので、生ごみ処理装置外に処理気体がでてい
くことがない。つまり系外に排出する水蒸気が全くない
生ごみ処理機が可能となる。
【0073】請求項5に係る生ごみ処理装置によると、
再び処理容器に戻される気体の温度が上昇し、気体中に
取り込むことが可能な水分量を増加させ、生ごみからよ
り多くの水分を取り込むことができる。また、再び凝縮
機構を用いた除湿装置を通過する際、温度差が広がる
為、より効率的な凝縮が可能となる。
【0074】請求項6に係る生ごみ処理装置によると、
凝縮方式除湿装置と気体加熱手段の機能を工程により交
番させ、高温高湿度の空気を排出する構成要素の後段に
凝縮方式除湿機能を構成することにより、乾燥処理工程
時は効率的な乾燥ができるという効果とともに、再生処
理工程では、高温の再生空気が凝縮方式除湿装置を通過
する際温度が低下するので、処理容器に流入しても被処
理物に対しての悪影響を低減できる効果もある。
【0075】請求項7に係る生ごみ処理装置によると、
空気循環方向を転換させ、高温高湿度の空気を排出する
構成要素の後段に凝縮方式除湿機能を構成することによ
り、乾燥処理工程時は効率的な乾燥ができるという効果
とともに、再生処理工程では、高温の再生空気が凝縮方
式除湿装置を通過する際温度が低下するので、処理容器
に流入しても被処理物に対しての悪影響を低減できる効
果もある。
【0076】請求項8に係る生ごみ処理装置によると、
バイパス配管に吸着材の再生行程に発生する循環気体を
通過させて、処理容器内には循環気体が通過しないの
で、処理容器内の被処理物に水蒸気を含む循環気体が通
過することによる水分の再付着などの悪影響を防止する
ことが可能となる。
【0077】請求項9に係る生ごみ処理装置によると、
気体中の水分は吸着材充填部に充填されている吸着材の
吸着作用により除湿されるものである。十分な容量の吸
着材により高乾燥度の気体を得ることが可能である。ま
たこの時吸着材は臭気も吸着するので気体の脱臭効果も
期待できる。
【0078】請求項10に係る生ごみ処理装置による
と、吸着飽和となった吸着材は再生されるて、再度水蒸
気を吸着することができるようになり、新たな吸着材の
補充や交換なしに長期間使用できるので、吸着材の補充
や交換の費用や、飽和吸着材の廃棄処理費用が少なくて
すむ。
【0079】請求項11に係る生ごみ処理装置による
と、吸着材の加熱再生時の廃熱を、被処理物の乾燥に利
用することにより、加熱乾燥に要するエネルギーを低減
する事ができる上、再生の時間において同時に加熱が行
われるので乾燥処理時間の短縮も可能である。
【0080】請求項12に係る生ごみ処理装置による
と、気体中の水分はヒートポンプを用いた除湿装置で凝
縮作用により凝縮水として取り除かれ除湿される。冷却
温度を下げることにより除湿能力の向上が可能である。
またこの時凝縮水には水溶性の臭気成分が溶け込むため
気体の脱臭効果も期待できる。
【0081】請求項13に係る生ごみ処理装置による
と、ヒートポンプからの放熱を、被処理物の乾燥に利用
することにより、全体のエネルギー効率の向上に寄与で
きる。
【0082】請求項14に係る生ごみ処理装置による
と、気体中の水分は熱電変換素子を用いた除湿装置で凝
縮作用により凝縮水として取り除かれ除湿される。冷却
温度を下げることにより除湿能力の向上が可能であり、
ヒートポンプを用いる場合よりも装置の小型化、静音化
が可能である。またこの時凝縮水には水溶性の臭気成分
が溶け込むため気体の脱臭効果も期待できる。
【0083】請求項15に係る生ごみ処理装置による
と、熱電変換素子からの放熱を、被処理物の乾燥に利用
することにより、全体のエネルギー効率の向上に寄与で
きる。またヒートポンプを用いる場合よりも装置の小型
化、静音化が可能である
【0084】請求項16に係る生ごみ処理装置による
と、ヒートポンプからの放熱を、吸着材の加熱再生に利
用することにより、全体のエネルギー効率の向上に寄与
できる。
【0085】請求項17に係る生ごみ処理装置による
と、熱電変換素子からの放熱を、吸着材の加熱再生に利
用することにより、全体のエネルギー効率の向上に寄与
できる。またヒートポンプを用いる場合よりも装置の小
型化、静音化が可能である。
【0086】請求項18に係る生ごみ処理装置による
と、凝縮機構による除湿装置から排出される凝縮水を下
水道配管に導くことにより、凝縮水が発生しても連続的
に処理することが可能となる。また凝縮水の貯留タンク
などが必要なくなりメンテナンス性が向上する。
【0087】請求項19に係る生ごみ処理方法による
と、被処理物を処理容器に投入する工程と、処理容器か
ら排出された水分を含む気体を多段で処理する工程によ
り、生ごみを処理するようにしたので、多段の処理によ
り、効果的な除湿が可能となる。
【0088】請求項20に係る生ごみ処理方法による
と、被処理物を処理容器に投入する工程と、処理容器か
ら排出された水分を含む気体を処理する処理工程と、処
理工程で複数回の処理を繰返す工程により、生ごみを処
理する方法としたので、複数回の処理により、効果的な
除湿が可能な生ごみ処理方法となる。
【0089】請求項21に係る生ごみ処理方法による
と、被処理物を処理容器に投入する工程と、処理容器か
ら排出された水分を含む気体を凝縮機構を有する除湿装
置を通過させる工程と、物理的または化学的吸着機構を
有する除湿装置を通過させる工程により、生ごみを処理
する方法としたことにより、異なった方式を組み合わせ
た結果、より効果的な除湿が可能な生ごみ処理方法とな
る。また、吸着機構の選定より、効果的な脱臭も期待で
きる。
【0090】請求項22に係る生ごみ処理方法による
と、被処理物を処理容器に投入する工程と、処理容器か
ら排出された水分を含む気体を凝縮機構を有する除湿装
置を通過させる工程と、凝縮機構を有する除湿装置から
の気体を物理的または化学的吸着機構を有する除湿装置
を通過させる工程により、生ごみを処理するようにした
ので、吸着機構本来の除湿性能を安定的に維持しつつ、
効果的な除湿が可能な生ごみ処理方法となる。また、異
なる方式の各々の利点を活かしながら組み合わせて処理
する方式である為に処理効率も向上し、結果的には単一
の除湿装置を用いた方法よりも装置の小型化が期待でき
る生ごみ処理方法となる。
【0091】請求項23に係る生ごみ処理方法による
と、被処理物を処理容器に投入する工程と、処理容器か
ら排出された水分を含む気体を物理的または化学的吸着
機構を有する除湿装置を通過させる工程と、吸着機構を
有する除湿装置からの気体を凝縮機構を有する除湿装置
を通過させる工程により、生ごみを処理する方法とした
ことにより、高度な除湿処理の達成とともに、再生蒸気
を外部に漏らすことのない、効果的な処理が可能な生ご
み処理方法となる。
【0092】請求項24に係る生ごみ処理方法による
と、被処理物を処理容器に投入する工程と、処理容器か
ら排出された水分を含む気体を凝縮機構を有する除湿装
置を通過させる工程と、凝縮機構を有する除湿装置から
の気体を物理的または化学的吸着機構を有する除湿装置
を通過させる工程と、吸着機構を有する除湿装置からの
気体を加熱する気体加熱手段を通過させる工程と、気体
加熱手段からの気体を処理容器に戻す工程により、生ご
みを処理する方法としたので、循環式の生ごみ処理方法
となる為、外部に臭気を漏らさず、効果的な処理が可能
な生ごみ処理方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る生ごみ処理装置の概
略を表す模式図
【図2】本発明の第一実施例に係る収納部近傍の斜視図
【図3】本発明の第二実施例及び第三実施例に係る生ご
み処理装置の概略を表す模式図
【図4】本発明の第三実施例に係る四方弁を備えた別の
構成を示す模式図
【図5】本発明の第四実施例に係る生ごみ処理装置の概
略を表す模式図
【図6】本発明の第四実施例に係る四方弁を備えた別の
構成を示す模式図
【図7】本発明の第四実施例に係る弁状部材近傍の概略
【図8】本発明の第四実施例に係る弁状部材近傍の概略
【図9】本発明の第二実施例に係る凝縮器の概略図
【符号の説明】
1…生ごみ処理装置、101…ふた、102…操作部、
103…表示部、105…センサー、111…収納部、
2…処理容器、201…ごみ投入口、202…気体流入
口、203…気体流出口、211…重量センサー、3…
送風手段、4…第一の熱交換器、402…排水口、42
2…バルブ、5…吸着除湿手段、501…ケース、50
2…気体流入口、503…気体流出口、504…温度セ
ンサー、511…吸着材、521…加熱手段、6…第二
の熱交換器、602…排水口、622…バルブ、7…配
管、701…水分センサー、702…温度センサー、7
03…水分センサー、711…配管、712…配管、8
…ペルチェ素子、9…排水管、901…排水タンク、9
02…排水バルブ、904…センサー、10…トラッ
プ、11…邪魔板、1101…開口部、12…底板、1
3…バイパス配管、14…タンク、15…ヒートポン
プ、16…三方弁、17…四方弁、18…気体加熱手
段、19…凝縮器、1901…気体流入口、1902…
気体流出口、1903…排水口、20…弁状部材、20
01…モーター、A…生ごみ、B…処理物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園田 一▲徳▼ 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 重永 佳己 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 3L113 AA01 AB02 AC01 AC14 AC16 AC22 AC25 AC29 AC45 AC46 AC48 AC49 AC51 AC54 AC55 AC57 AC63 AC67 AC75 AC79 AC82 AC87 BA01 CA02 CA03 CA06 CA08 DA02 DA03 DA06 DA07 DA10 DA14 DA15 DA22 DA26 DA30 4D004 AA03 AB01 AC01 CA13 CA22 CA42 CC20 DA01 DA04 DA06 DA08 DA11 DA20

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体排出口を有する処理容器を備えた生
    ごみ乾燥処理装置において、前記処理容器から排出され
    た気体の水分を取り除く除湿装置が複数で構成されてい
    ることを特徴とする生ごみ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記除湿装置は、少なくとも一つが凝縮
    機構を有し、少なくとも一つが物理的または化学的吸着
    機構を有してなることを特徴とする請求項1記載の生ご
    み処理装置。
  3. 【請求項3】 前記除湿装置は、前記凝縮機構を有する
    除湿装置からの気体を、前記物理的または化学的吸着機
    構を有する除湿装置に通過させる経路を形成してなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の生ごみ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記除湿装置は、該除湿装置で取り除い
    た後の気体を前記処理容器に戻す循環経路を形成してな
    ることを特徴とする請求項1乃至3記載の生ごみ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記吸着機構を有する除湿装置からの気
    体を、気体加熱手段に通過させる経路を配設してなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4記載の生ごみ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記気体加熱手段は前記凝縮機構を有
    し、前記凝縮機構を有する除湿装置は前記気体加熱手段
    を有してなることを特徴とする請求項5記載の生ごみ処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記循環経路に、前記処理容器から排出
    される気体の循環方向を切り替える切替え手段を備えて
    いることを特徴とする請求項6記載の生ごみ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記循環経路において、前記処理容器と
    前記凝縮機構を有する除湿装置との中間点と、前記吸着
    機構を有する除湿装置と前記処理容器との中間点とを接
    続する経路を、前記循環経路とは別に設けたことを特徴
    とする請求項6または7記載の生ごみ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記吸着機構を有する除湿装置は、シリ
    カゲル、活性炭などの脱臭機能を併せ持つ吸着材、及び
    吸着材充填部で構成したことを特徴とする請求項2乃至
    8記載の生ごみ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記吸着機構を有する除湿装置は、吸
    着材及び吸着材充填部と、吸着材を加熱再生させる加熱
    手段とから構成されていることを特徴とする請求項2乃
    至9記載の生ごみ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記吸着機構を有する除湿装置は、前
    記吸着材の加熱再生時に発生する廃熱を、被処理物の乾
    燥に利用することを特徴とする請求項2乃至10記載の
    生ごみ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記凝縮機構を有する除湿装置は、前
    記凝縮機構による冷却時に、ヒートポンプの吸熱を利用
    することを特徴とする請求項2乃至8記載の生ごみ処理
    装置。
  13. 【請求項13】 前記凝縮機構を有する除湿装置は、前
    記凝縮機構による冷却時に発生する前記ヒートポンプの
    放熱を、被処理物の乾燥に利用することを特徴とする請
    求項12記載の生ごみ処理装置。
  14. 【請求項14】 前記凝縮機構を有する除湿装置は、前
    記凝縮機構による冷却時に、熱電変換素子の吸熱を利用
    することを特徴とする請求項2乃至8記載の生ごみ処理
    装置。
  15. 【請求項15】 前記凝縮機構を有する除湿装置は、前
    記凝縮機構による冷却時に発生する前記熱電変換素子の
    放熱を、被処理物の乾燥に利用することを特徴とする請
    求項14記載の生ごみ処理装置。
  16. 【請求項16】 前記凝縮機構を有する除湿装置は、前
    記凝縮機構による冷却時に、ヒートポンプの吸熱を利用
    するとともに、前記凝縮機構による冷却時に発生する前
    記ヒートポンプの放熱を、前記吸着材の加熱再生に利用
    することを特徴とする請求項10記載の生ごみ処理装
    置。
  17. 【請求項17】 前記凝縮機構を有する除湿装置は、前
    記凝縮機構による冷却時に、熱電変換素子の吸熱を利用
    するとともに、前記凝縮機構による冷却時に発生する前
    記熱電変換素子の放熱を、前記吸着材の加熱再生に利用
    することを特徴とする請求項10記載の生ごみ処理装
    置。
  18. 【請求項18】 前記凝縮機構を有する除湿装置は、前
    記凝縮機構により排出される凝縮水を、下水道配管に排
    出することを特徴とする請求項2乃至17に記載の生ご
    み処理装置。
  19. 【請求項19】 被処理物を処理容器に投入する工程
    と、前記処理容器から排出された水分を含む気体を多段
    処理する工程とからなることを特徴とする生ごみ処理方
    法。
  20. 【請求項20】 被処理物を処理容器に投入する工程
    と、前記処理容器から排出された水分を含む気体を処理
    する処理工程と、前記処理工程で複数回の処理を繰返す
    工程とからなることを特徴とする生ごみ処理方法。
  21. 【請求項21】 被処理物を処理容器に投入する工程
    と、前記処理容器から排出された水分を含む気体を、凝
    縮機構を有する除湿装置を通過させる工程と、物理的ま
    たは化学的吸着機構を有する除湿装置を通過させる工程
    とからなることを特徴とする生ごみ処理方法。
  22. 【請求項22】 被処理物を処理容器に投入する工程
    と、前記処理容器から排出された水分を含む気体を凝縮
    機構を有する除湿装置を通過させる工程と、前記凝縮機
    構を有する除湿装置からの気体を物理的または化学的吸
    着機構を有する除湿装置を通過させる工程とからなるこ
    とを特徴とする生ごみ処理方法。
  23. 【請求項23】 被処理物を処理容器に投入する工程
    と、前記処理容器から排出された水分を含む気体を物理
    的または化学的吸着機構を有する除湿装置を通過させる
    工程と、前記吸着機構を有する除湿装置からの気体を凝
    縮機構を有する除湿装置を通過させる工程とからなるこ
    とを特徴とする生ごみ処理方法。
  24. 【請求項24】 被処理物を処理容器に投入する工程
    と、前記処理容器から排出された水分を含む気体を凝縮
    機構を有する除湿装置を通過させる工程と、前記凝縮機
    構を有する除湿装置からの気体を物理的または化学的吸
    着機構を有する除湿装置を通過させる工程と、前記吸着
    機構を有する除湿装置からの気体を加熱する気体加熱手
    段を通過させる工程と、前記気体加熱手段からの気体を
    前記処理容器に戻す工程とからなることを特徴とする生
    ごみ処理方法。
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