JP2002153552A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JP2002153552A
JP2002153552A JP2000352885A JP2000352885A JP2002153552A JP 2002153552 A JP2002153552 A JP 2002153552A JP 2000352885 A JP2000352885 A JP 2000352885A JP 2000352885 A JP2000352885 A JP 2000352885A JP 2002153552 A JP2002153552 A JP 2002153552A
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deodorizing
electrode
counter electrode
ozone
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JP2000352885A
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Takao Hattori
隆雄 服部
Takumi Oikawa
巧 及川
Hironobu Okada
大信 岡田
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/16Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using physical phenomena
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0415Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by deodorizing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0416Treating air flowing to refrigeration compartments by purification using an ozone generator

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気体が循環していない閉鎖空間においても効
率良く気体中の臭気成分を除去することができるように
する。 【解決手段】 脱臭装置9は、ダクト26の内部に直流
放電機構27、光触媒モジュール28、オゾン分解触媒
フィルタ29を配設して構成される。直流放電機構27
を、ワイヤ状の放電電極30と一対の対極31から構成
する。前記放電電極30は、前記対極31の左右方向の
中心線Aよりも左側にずらして配置する。前記放電電極
30に直流高圧電位を印加すると、電極30,31間に
高電圧放電が起きてイオン風が発生し、ダクト26内を
矢印B方向に流れる気流が発生する。この結果、流入口
26aから庫内の冷気がダクト26内に流入し、光触媒
モジュール28及びオゾン分解触媒フィルタ29を通過
する際に脱臭され流出口26bから庫内に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体中の臭気成分
を取り除くことにより気体を脱臭する脱臭装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば冷蔵庫において
は、庫内の食品に起因する各種臭気の低減や他の食品へ
の臭い移りを防止するために、従来より活性炭等の吸着
剤からなる脱臭装置を庫内に配置することが行われてい
る。しかし、吸着剤はその吸着能が飽和すると効果がな
くなるため、適宜、交換しなければならない。また、吸
着能が飽和した状態で放置すると、逆に吸着剤自身から
臭気が再放出するという問題がある。
【0003】そこで、脱臭性能を延ばす方法として、プ
ラチナ触媒を除霜ヒータの近傍に組み込んで庫内の空気
中に含まれる臭気物質を吸着し、除霜時にヒータにより
臭気物質を加熱分解する方法が採用されている。更に、
近年では、より強力な脱臭効果を奏するものとして、オ
ゾンの酸化力を利用した脱臭装置や特願2000−18
1518に提案されているような放電光と光触媒とを組
み合わせた脱臭装置が開発されている。
【0004】上記したいずれの脱臭装置においても、臭
気物質と吸着剤や触媒、オゾン分子との接触効率を上げ
ることにより脱臭効果が向上する。このため、前記脱臭
装置を庫内のうち冷気の循環経路中に組み込み、装置内
に臭気を含む冷気を流通させることが行われている。
【0005】従って、例えば上記脱臭装置を、庫内を冷
気(気体)が循環しない直冷式の冷蔵庫や下駄箱等に適
用する場合には、脱臭装置専用の送風ファンを設けて脱
臭装置内に気体を流通させなければならず、その分、装
置全体が大形化するという問題があった。また、送風フ
ァンにより冷気を循環させるタイプの冷蔵庫であって
も、脱臭装置の設置場所が冷気の循環経路に限定される
ため、脱臭装置の設置自由度が低いという問題がある。
更に、送風ファンが停止して冷気が循環されていないと
きには、脱臭効率が低下する。
【0006】そこで、本発明の目的は、気体が循環して
いない閉鎖空間においても効率良く気体中の臭気成分を
除去することができる脱臭装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の脱臭
装置は、対極と放電電極とを有し、前記放電電極と前記
対極との間に直流高電圧が印加されて高電圧放電を起こ
すことによりイオン風を発生させるイオン風発生手段
と、気体に含まれる臭気成分を取り除くための脱臭手段
とを備えたことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、イオン発生手段に高電
圧を印加することにより発生するイオン風によって気体
を流通させて脱臭手段に向かわせることができるので、
気体が循環しない閉鎖空間に配置しても、気体に含まれ
る臭気成分を効率良く取り除くことができる。しかも、
ファン装置を用いて気体を流通させる構成に比べてコン
パクトに構成することができ、また、低騒音化を図るこ
とができる。また、放電電極と対極との間の高電圧放電
によりオゾンを発生させることができるため、オゾンの
酸化力を利用して臭気成分を分解、除去することができ
る。
【0009】この場合、内部に気体の流通経路を有し、
イオン風発生手段及び脱臭手段を収容するダクトを備
え、前記イオン風発生手段は放電電極を対極の気流方向
中心よりも上流側に配置して構成されていると共に、前
記脱臭手段は前記イオン発生手段の下流側に配置されて
いると良い(請求項2の発明)。
【0010】上記構成によれば、イオン風発生手段によ
り発生されたイオン風によりダクト内に気流を発生させ
て、ダクト内に効率良く気体を取り込み、脱臭手段に向
かわせることができるため、脱臭効率が一層向上する。
【0011】また、前記脱臭手段は、高電圧放電によっ
て紫外線を発生する紫外線発生用放電手段と、前記紫外
線が照射されることにより生じる光触媒作用によって気
体中に含まれている臭気成分や有害物質などの分解を行
う光触媒フィルタとからなる光触媒モジュールを備えて
構成することができる(請求項3の発明)。
【0012】更に、前記脱臭手段は、高電圧放電によっ
てオゾンを発生するオゾン発生用放電手段と、前記オゾ
ンを分解するオゾン分解触媒フィルタとからなるオゾン
脱臭手段を備えて構成することができる(請求項5の発
明)。上記構成によれば、オゾンの酸化力によって気体
中の臭気成分を分解することができる。
【0013】更にまた、前記脱臭手段は、気体中に含ま
れている臭気成分や有害物質などを吸着する活性炭フィ
ルタを備えて構成することも可能である(請求項6の発
明)。
【0014】そして、上記請求項3及び4並びに6のい
ずれの構成においても、臭気成分を含んだ気体を積極的
に脱臭手段に向かわせることができるので、気体を効率
良く脱臭することができる。
【0015】また、請求項3の発明においては、前記光
触媒モジュールの光触媒フィルタを、多孔質状のセラミ
ックで構成される基体の表面に光触媒粒子を固定して構
成すると共に、前記紫外線発生用放電手段を、前記光触
媒フィルタを介して対向配置された放電電極と対極とか
ら構成し、前記紫外線発生用放電手段の対極を、イオン
発生手段に臨むように配置すると共に、前記紫外線発生
用放電手段の対極及び前記イオン発生手段の対極を接地
電位となるように構成することが好ましい(請求項4の
発明)。
【0016】上記構成によれば、光触媒フィルタを、気
体の流通経路内に配置しても気体の流通を余り妨げるこ
とがない。また、光触媒モジュールの放電電極及び対極
間の高電圧放電によって発生する無指向性の紫外線を効
率的に光触媒フィルタに照射させることができ、光触媒
反応を効率良く進めることができる。更に、イオン風発
生手段と光触媒モジュールとの間に放電が起きることを
防止できる。
【0017】更に、イオン発生手段を、気流方向と直交
する方向に対向配置された一対の板状の対極と、前記一
対の板状の対極間に配置され前記対極と平行方向且つ気
流方向と直交する方向に延びるワイヤ状の放電電極とか
ら構成すると良い(請求項7の発明)。
【0018】上記構成によれば、放電電極を両側から挟
むように対極を設けたので、前記放電電極の一方側にの
み対極を設ける構成に比べてイオン風の発生量を増加さ
せることができる。また、板状の対極は気流方向と直交
する方向に対向配置されているため、対極によって気流
が妨げられることを極力防止することができる。
【0019】更にまた、イオン発生手段を、気流方向と
直交する方向に対向配置された一対の板状の対極と、前
記一対の板状の対極間に配置され前記対極と平行方向且
つ気流方向と直交する方向に延びるワイヤ状の放電電極
とからなる放電ユニットを、気流方向に複数個、直列配
置することにより構成しても良い(請求項8の発明)。
上記構成によれば、ダクト内を気体の流通が妨げられる
ことを極力防止しつつイオン風の発生量を増加すること
ができる。
【0020】また、イオン発生手段を、気流方向と直交
する方向に並列配置された複数枚の板状の対極と、前記
複数枚の対極のうち対向する2枚の対極間のそれぞれに
配置され前記対極と平行方向且つ気流方向と直交する方
向に延びるワイヤ状の複数の放電電極とから構成するこ
とも好ましい(請求項9の発明)。上記構成によれば、
装置が気流方向に大形化することなくイオン風の発生量
を増加させることができる。
【0021】そして、イオン発生手段の放電電極には、
負の高圧電位が印加されるように構成することも良い構
成である(請求項10の発明)。上記構成によれば、オ
ゾンの発生量が増加するため、脱臭性能が向上する。
【0022】これに対して、イオン発生手段の放電電極
には、正の高圧電位が印加されるように構成しても良い
(請求項11の発明)。上記構成によれば、オゾンの発
生量を少なくすることができため、オゾン分解触媒を設
けなくてもよく、その分、装置のコンパクト化を図るこ
とができる。尚、オゾンの発生量が少ないとその分、脱
臭性能は低下するため、本発明は気体中の臭気成分量が
比較的少ない場所に設置される脱臭装置に好適する。
【0023】また、イオン発生手段の放電電極と対極と
の間に印加される高圧電位を変化させる電圧変化手段を
備えることも良い構成である(請求項12の発明)。上
記構成によれば、気体に含まれる臭気成分量に応じて脱
臭性能を変化させることができる。
【0024】更に、上記請求項1ないし12の脱臭装置
は、直冷式の冷蔵庫の庫内に組込むことができる。直冷
式の冷蔵庫は、庫内に冷気を強制的に循環させるための
ファン装置を有していないが、上記構成によれば、庫内
を冷気が循環しなくてもダクト内に庫内の冷気を積極的
に取り込んで、冷気中の臭気成分を効率良く脱臭手段と
接触させることができるため、脱臭効果が向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の脱臭装置を冷蔵庫
に設置した第1の実施例を図1ないし図5を参照しなが
ら説明する。まず、図3は本実施例に係る冷蔵庫の縦断
側面図を示している。この図3において、断熱箱体から
なる冷蔵庫本体1の内部は、断熱仕切壁2により上部の
冷蔵室3と下部の冷凍室4とに分離されている。
【0026】前記冷蔵室3内の下部には、仕切板5によ
り野菜室6が形成されている。前記野菜室6内には、下
ケース7及びこの下ケース7の上部に搭載された上ケー
ス8が収納されている。また、前記冷蔵室3内のうち前
記仕切板5の上部の後部には、脱臭装置9が配置されて
いる。前記脱臭装置9の構成については後述する。更
に、前記仕切板5の上方部にはチルドケース10が配設
されている。そして、前記冷蔵室3の奥壁部には、冷却
配管からなる冷蔵室用冷却器11(以下、R冷却器11
と称する)が配設されている。
【0027】一方、前記冷凍室4内は、仕切板12によ
り上下二段に仕切られており、上部の冷凍室4内にはケ
ース13が配設されていると共に下部の冷凍室4内には
上ケース14及び下ケース15が配設されている。ま
た、前記冷凍室4内のうち前記仕切板12の後方には、
取付板16を介して冷凍室用冷却器17(以下、F冷却
器17と称する)が配設されている。
【0028】また、前記冷蔵庫本体1の下部の後部には
機械室18が形成されており、前記機械室18内には冷
凍サイクルのコンプレッサ19が配設されている。前記
コンプレッサ19はコンプモータ20(図4参照)を駆
動源とするレシプロ形のものである。
【0029】図5は、本実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイ
クルを示しており、前記コンプレッサ19の吐出口は、
コンデンサ21を介して流路バルブ22の入力ポートに
接続されている。前記流路バルブ22はRF出力ポート
及びF出力ポートを選択的に開放するもので、その切換
動作はバルブモータ23(図4参照)の正逆転に基づい
て行われるように構成されている。
【0030】また、前記流路バルブ22のRF出力ポー
トは、RFキャピラリーチューブ24を介してR冷却器
11の入口に接続されている。前記R冷却器11の出口
には、F冷却器17の入口が接続されており、前記F冷
却器17の出口はコンプレッサ19の吸込口に接続され
ている。従って、RF出力ポートの開放時には前記コン
プレッサ19から吐出される冷媒はR冷却器11及びF
冷却器17の双方に供給される。
【0031】一方、前記流路バルブ22のF出力ポート
は、Fキャピラリーチューブ25を介して前記R冷却器
11の出口とF冷却器17の入口との間に接続されてい
る。従って、前記流路バルブ22のF出力ポートの開放
時には、前記コンプレッサ19から吐出される冷媒はF
冷却器17のみに供給される。
【0032】次に、図1及び図2を参照しながら脱臭装
置9の構成について説明する。図1及び図2は、それぞ
れ脱臭装置9の要部の構成を示す縦断側面図及び斜視図
である。脱臭装置9は、矩形筒状をなすダクト26の内
部に、直流放電機構27、光触媒モジュール28、オゾ
ン分解触媒フィルタ29が図1中左側から順に配設され
て構成されている。前記ダクト26の図1中左右両端部
にはそれぞれ開口部26a,26bが設けられており、
これら開口部26a,26bを通じてダクト26内に庫
内の冷気(気体)が流通するように構成されている。
【0033】前記直流放電機構27は、例えばタングス
テンなどでワイヤ状に形成された放電電極30と、対向
配置された一対の平板状の対極31とから構成されてい
る。前記一対の対極31は、前記ダクト26内を冷気が
流通する方向(即ち左右方向)に沿うように配置されて
いる。また、前記放電電極30は、前記対極31と平行
であって冷気の流通方向を横切る方向に延びており、前
記対極31の対向方向の中心部に配置されている。この
とき、前記放電電極30は、図1に示すように、前記対
極31の左右方向の中心線Aよりも一方側、この場合左
側にずれた部位に配置されている。
【0034】前記直流放電機構27においては、前記対
極31を接地電位とすると共に前記放電電極30に負の
直流高圧電位、例えば−4.5kVの直流高圧電位が印
加されるように構成されている。この結果、前記放電電
極30と対極31との間にコロナ放電が起きて前記放電
電極30付近にイオン(マイナス(−)イオン)が発生
する。
【0035】前記放電電極30付近に発生したイオン
は、電界の作用によって前記対極31へ向かうと共に気
体中の中性分子(主に酸素分子)に衝突して運動エネル
ギーを与え、中性分子と共に対極31へ向かう。このよ
うなイオン並びに中性分子の対極31への移動はイオン
風と呼ばれている。従って、前記直流放電機構27がイ
オン風発生手段として機能する。本実施例においては、
前記放電電極30を前記対極31の中心線Aよりも左側
に配置したため、前記イオン風は、放電電極30から対
極31に向かって右方に傾いた方向に流れる。
【0036】このため、ダクト26内にはイオン風に引
っ張られて図1に矢印Bで示す方向に流通する気流が発
生し、この結果、左側の開口部26aから庫内の冷気が
前記ダクト26内に流入する。そして、ダクト26内に
流入した冷気は、ダクト内を気流に乗って矢印B方向に
流通した後、右側の開口部26bから流出する。従っ
て、以下の説明では、前記開口部26a及び26bをそ
れぞれ流入口26a及び流出口26bと称する。
【0037】尚、前記対極31に対する前記放電電極3
0の位置は、前記放電電極30と前記対極31との間に
−4.5kVの直流高圧電位を印加したときに、前記ダ
クト26内に0.1〜0.2m/sec程度の気流が発
生するように設定されている。
【0038】一方、前記光触媒モジュール28は、タン
グステンなどでワイヤ状に形成された複数の放電電極3
2と、平板状に形成された2枚の対極33と、前記放電
電極32と対極33との間のそれぞれに配置された2枚
の光触媒フィルタ34とから構成されている。
【0039】前記複数の放電電極32は、前記放電電極
30と同様に冷気の流通方向を横切る方向に延びてお
り、上下方向に一列に配置されている。前記2枚の対極
33はグリッド状をなし、冷気の流通方向において前記
放電電極32を前後から挟むように配置されている。従
って、左側の対極33は、前記直流放電機構27に臨む
ようにダクト26内に配置されている。
【0040】また、前記光触媒フィルタ34は、多孔質
状のセラミック(例えば、アルミナやシリカ等)からな
る基体と、この基体の表面に塗布され乾燥または焼結す
ることにより固定された酸化チタンなどの光触媒材料か
ら構成されている。
【0041】前記光触媒モジュール28においては、前
記対極33を接地電位とすると共に前記放電電極32に
正のパルス状直流高電圧、例えば+10kV程度のパル
ス状高電圧が印加されるように構成されている。この結
果、前記放電電極32と前記対極33との間に放電が起
き、紫外線(波長380nm以下)が発生する。従っ
て、前記放電電極32は、紫外線発生用放電手段として
機能する。
【0042】ところで、前記直流放電機構27の放電電
極30に−4.5kVの直流高圧電位が印加されて放電
が起こると、イオンと共にオゾンが発生する。また、前
記光触媒モジュール28の放電電極32に+10kV程
度のパルス状の直流高圧電位が印加されて放電が起こる
と、紫外線と共にオゾンが発生する。従って、本実施例
においては、前記放電電極30及び32並びに前記オゾ
ン分解触媒23はオゾン脱臭手段を構成し、前記放電電
極30及び32はオゾン発生用放電手段として機能す
る。
【0043】図4は、本実施例に係る冷蔵庫の電気的構
成を示すもので、制御装置35には、R温度センサ3
6、F温度センサ37、Rエバ温度センサ38、Fエバ
温度センサ39、Rドアスイッチ40、Vドアスイッチ
41が接続されている。
【0044】前記R温度センサ36及びF温度センサ3
7は、いずれもサーミスタから構成され、それぞれ冷蔵
室3及び冷凍室4内の温度に応じた電圧レベルの温度信
号を出力する。前記Rエバ温度センサ38及びFエバ温
度センサ39は、いずれもサーミスタから構成され、そ
れぞれR冷却器11及びF冷却器17の表面温度に応じ
た電圧レベルの温度信号を出力する。前記Rドアスイッ
チ40及びVドアスイッチ41は、それぞれ冷蔵室扉3
a及び野菜室扉6aの開閉を検出スイッチであり、その
開閉検出信号を出力する。
【0045】前記制御装置35の内部ROMには冷蔵庫
の運転制御プログラムが記憶されており、前記制御プロ
グラムに従い、前記温度センサ36〜39からの温度信
号に基づいて前記コンプモータ20、前記バルブモータ
23を駆動回路42を介して駆動制御する。また、前記
制御装置35は、高電圧印加部43を駆動制御して前記
直流放電機構27の放電電極30に負の直流高電圧を印
加すると共に、高電圧印加部44を駆動制御して前記光
触媒モジュール28の放電電極32に正のパルス状直流
高電圧を印加するように構成されている。
【0046】次に、本実施例の作用を前記脱臭装置9に
おける脱臭作用を中心に説明する。前記制御装置35に
より脱臭装置9の運転が開始されると、直流放電機構2
7における放電電極30と対極31との間で高電圧放電
が起き、イオン風が発生すると共にオゾンが発生する。
また、前記光触媒モジュール28における放電電極32
と対極33との間でも高電圧放電が起き、紫外線及びオ
ゾンが発生する。
【0047】この結果、前記ダクト26内に矢印B方向
の気流が発生し、これに伴い臭気成分を含んだ冷蔵室3
内の冷気が前記流入口26aより前記ダクト26内に流
入し、前記直流放電機構27に至る。そして、前記直流
放電機構27を通過する際に高電圧放電によって発生し
たオゾンと冷気は混合されて後段の光触媒モジュールに
向かう。
【0048】前記光触媒モジュール28においては、高
電圧放電により発生した紫外線が光触媒フィルタ34に
照射され、酸化チタンがその紫外線の光エネルギーを受
けて活性を帯び、光触媒作用をなす。この結果、冷気中
に含まれるアンモニア等の臭気成分が酸化分解される。
【0049】また、前記光触媒モジュール28において
は、高電圧放電により紫外線と共にオゾンが発生する。
従って、前記直流放電機構27においてオゾンと混合さ
れた冷気は、光触媒モジュール28を通過する際に更に
オゾンと混合されて後段のオゾン分解触媒フィルタ29
に至る。前記オゾン分解触媒フィルタ29においては、
オゾンが分解されて活性酸素が発生し、その活性酸素の
酸化力によって臭気成分等が酸化分解される。
【0050】そして、以上のようにして脱臭された冷気
は、ダクト26の流出口26bより冷蔵室3内に流出す
る。
【0051】以上のように本実施例によれば、高電圧放
電によってイオン風を発生させると共にこのイオン風に
よってダクト26内に矢印B方向の気流を発生させる直
流放電機構27を設け、前記イオン風により庫内の冷気
をダクト26内に積極的に取り込んで脱臭した後、庫内
に排出するように構成したので、庫内を冷気が循環する
ように構成されていない直冷式の冷蔵庫であっても、冷
気中の臭気成分を効率良く取り除くことができる。
【0052】しかも、前記直流放電機構27は、放電電
極30を対極31の中心線Aよりも一方側に配置すると
いう簡単な構成によりダクト26内に矢印B方向の気流
が発生するように構成した。このため、ファン装置によ
りダクト26内に冷気を流通させる構成に比べて静音化
及び小形化を図ることができる。
【0053】また、前記直流放電機構27を前記光触媒
モジュール28の上流側に配置すると共に前記放電電極
30を前記対極31の中心線Aよりも上流側に配置し
た。このため、前記対極31を前記光触媒モジュール2
8から遠ざけることができ、前記対極31と前記光触媒
モジュール28の放電電極32及び対極33との間に放
電が起きることを防止することができる。更に、前記放
電電極30を前記対極31及び前記光触媒モジュール2
8の対極33をそれぞれ接地電位にした。このため、前
記対極31及び33の間で放電が起きることを回避する
ことができる。
【0054】更に、本実施例では、前記直流放電機構2
7に負の直流高電圧を印加することによりオゾンを発生
させると共に光触媒モジュール28を設けて紫外線及び
オゾンを発生させ、紫外線とオゾンによる臭気成分等の
分解、除去を行うように構成した。このため、種々の臭
気成分等を分解、除去することができ、強力な脱臭効果
を奏することができる。また、活性炭などの吸着剤を用
いた脱臭装置と異なり、吸着剤の交換や薬剤成分の補充
などの作業を行う必要がない。
【0055】更にまた、オゾン分解触媒フィルタ29を
設けてオゾンを分解するように構成したので、冷蔵室3
内のオゾン濃度が過度に上昇することを防止でき、庫内
の各部材が腐食することを防止できる。
【0056】また、直流放電機構27をワイヤ状の放電
電極30と板状の対極31とから構成したので、絶縁物
を介して放電を行う沿面放電方式に比較してダクト26
内に脱臭処理を行う空間を多く取ることができる。更
に、2枚の対極31を前記放電電極30の両側に配置し
たので、放電電極30に一方側にのみ対極を配置した構
成に比べてイオン風の発生量を多くすることができ、脱
臭効率を向上させることができる。
【0057】また、光触媒モジュール28においては、
光触媒フィルタ34を放電電極32と対極33との間に
配置したので、前記放電電極32と対極33間の高電圧
放電によって発生する無指向性の紫外線を効率的に光触
媒フィルタ34に照射させることができ、光触媒反応を
効率良く進めることができる。そして、前記放電電極3
2の上流側及び下流側の双方に前記対極33及び前記光
触媒フィルタ34を配置したので、光触媒モジュール2
8において発生した紫外線の利用効率を高めることがで
きる。
【0058】加えて、前記光触媒フィルタ34を、多孔
質のセラミックよりなる基体の表面に酸化チタンを固定
して構成したので、冷気の流通経路内に配置しても、前
記冷気の流通を余り妨げることがない。しかも、基体に
酸化チタンを固定するための面積をより大きくとること
ができるので、酸化チタンの使用料を極力少なくした状
態でも効率良く光触媒反応を行うことができる。
【0059】図6は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。この
第2の実施例では、脱臭装置9のイオン風発生手段を、
複数例えば2個の直流放電機構27をダクト26内に配
置することにより構成している。この場合、前記直流放
電機構27は、気体の流通方向に直列配置されている。
従って、前記直流放電機構27は、放電ユニットとして
機能する。
【0060】上記構成によれば、直流放電機構27にお
けるイオン風の発生量が増大して、ダクト26内に流入
する冷気の量を増大することができるため、脱臭性能を
向上させることができる。尚、その他の構成は第1の実
施例と同様であるため、第1の実施例と同様の作用効果
を得ることができる。
【0061】図7は本発明の第3の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。この
第3の実施例では、脱臭装置9のイオン風発生手段とし
ての直流放電機構27を、気流の流通方向と直交する方
向に並列配置された複数例えば4枚の対極31と、前記
対極31のうち対向する2枚の対極31間に配置された
放電電極30とから構成している。この場合も、前記放
電電極30は、前記対極31の中心線Aよりも左側に配
置されている。
【0062】上記構成によれば、直流放電機構27にお
けるイオン風の発生量が増大して、ダクト26内に流入
する冷気の量を増大することができるため、脱臭性能を
向上させることができる。また、上記した第2の実施例
と異なり、装置が大形化することがない。尚、その他の
構成は第1の実施例と同様であるため、第1の実施例と
同様の作用効果を得ることができる。
【0063】図8は本発明の第4の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。この
第4の実施例では、脱臭装置9の直流放電機構27にお
ける前記放電電極30に印加する直流高電圧を可変制御
可能に構成している。即ち、前記制御装置35は、前記
高電圧印加部43を駆動制御して、前記放電電極30に
−4〜−6kVの直流高電圧を印加するように構成され
ている。従って、本実施例においては、前記制御装置3
5及び前記高電圧印加部43は電圧変化手段として機能
する。
【0064】この場合、例えば庫内の臭気成分例えばア
ンモニア濃度を検出するセンサを設けて、前記センサの
検出結果に応じて印加電圧を変化させるように構成する
と良い。このような構成によれば、庫内の臭気成分量に
応じて脱臭性能を変化させることができ、冷気中の臭気
成分を効率良く除去することができる。尚、その他の構
成は第1の実施例と同様であるため、第1の実施例と同
様の作用効果を得ることができる。
【0065】図9は本発明の第5の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。この
第5の実施例では、脱臭装置9における光触媒モジュー
ル28を省略している。即ち、この脱臭装置9では、オ
ゾンのみを利用して臭気成分の分解、除去を行なってい
る。
【0066】上記構成によれば、第1の実施例の脱臭装
置9に比べて脱臭性能が劣るが、光触媒モジュール28
を省略した分、装置の小形化を図ることができる。
【0067】図10は本発明の第6の実施例を示すもの
であり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、
第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。こ
の第6の実施例では、ダクト26内に直流放電機構51
及び活性炭フィルタ52を配置することにより脱臭装置
9を構成している。前記直流放電機構51は、第1の実
施例で示した前記直流放電機構27と同様に、放電電極
30及び対極31から構成されているが、前記放電電極
30には正の直流高圧電位、例えば+4.5kVの直流
高圧電位が印加されるように構成されている。
【0068】上記構成においては、前記放電電極30に
+4.5kVの直流高圧電位が印加されると、イオン風
が発生し、ダクト26内を矢印B方向の気流が流れる。
この結果、流入口26aを介して庫内の冷気がダクト2
6内に流入し、直流放電機構51を通過した後、活性炭
フィルタ52に至る。
【0069】そして、活性炭フィルタ52を通過する際
に、冷気中の臭気成分は活性炭フィルタ52に吸着さ
れ、脱臭された冷気が流出口26bより庫内に排出され
る。従って、上記構成の脱臭装置9によれば、庫内の臭
気成分を含んだ冷気を積極的にダクト26内に取り込む
ことができるので、庫内の臭気成分を効率良く取り除く
ことができる。また、上記構成によれば、ダクト26内
に直流放電機構51及び活性炭フィルタ52を配設する
ことにより脱臭装置9を構成したため、装置の小形化を
図ることができる。
【0070】尚、上記構成の脱臭装置9においては、活
性炭フィルタ52の吸着能が飽和したときにはその交換
作業が必要となる。しかし、活性炭フィルタのみを備え
た従来の脱臭装置に比べて、ダクト26内に冷気を積極
的に流入させる構成であるため脱臭性能が向上するとい
う効果がある。
【0071】また、前記放電電極30に+4.5kVの
直流高圧電位が印加されたときに前記直流放電機構51
において発生するオゾン濃度は、前記直流放電機構27
において発生するオゾン濃度の約1/5に低減する。従
って、上記構成の脱臭装置9においては、オゾン分解触
媒を設けなくても庫内のオゾン濃度が過度に上昇するこ
とはない。
【0072】図11は本発明の第7の実施例を示すもの
であり、第6の実施例と異なるところを説明する。尚、
第6の実施例と同一部分には同一符号を付している。即
ち、この第7の実施例では、脱臭装置9における前記活
性炭フィルタ52に変えて光触媒モジュール28を前記
直流放電機構51の下流側に配置している。
【0073】前記光触媒モジュール28の放電電極32
及び対極33の間に正のパルス状直流電圧を印加する
と、紫外線と共にオゾンが発生するが、オゾンの発生量
は少ない。従って、上記構成によれば、流入口26aを
介してダクト26内に流入した冷気は、主に、光触媒モ
ジュール28を通過する際にその光触媒作用によってア
ンモニア等の臭気成分が酸化分解される。
【0074】尚、上述したように前記直流放電機構51
におけるオゾンの発生量も少ない。このため、オゾン分
解触媒を設けなくとも、庫内のオゾン濃度が過度に上昇
することがない。
【0075】図12は本発明を庫内を冷気が循環するタ
イプの冷凍冷蔵庫に適用した第8の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。本実施
例に係る冷凍冷蔵庫においては、冷蔵室3及び野菜室6
内の冷却は、冷凍室用冷却器61(以下、R冷却器6
1)によって行われるように構成されている。
【0076】即ち、前記野菜室6の奥部には、仕切壁6
2により冷蔵室用冷却器室63が形成されている。前記
冷却器室63内の上部には、冷蔵室用ファン装置64が
配設されており、このファン装置64に対応して前記仕
切壁62の上部には円筒状の冷気吐出部62aが設けら
れている。前記冷気吐出部62aの先端開口部は、野菜
室6内に収容された上ケース8内に位置している。前記
上ケース8の上面には、冷気流出孔8aを有するカバー
8bが開閉可能に装着されている。
【0077】また、前記冷却器室63内の下部には前記
R冷却器61が配設されている。更に、前記仕切壁62
の下部の前部には、ルーバ状の冷気吸込口65が設けら
れている。
【0078】これに対して、前記冷蔵室3内の奥部及び
上部には、略L字状のダクトカバー66により冷気ダク
ト67が形成されている。前記ダクトカバー66には、
複数の冷気吐出孔66aが形成されている。
【0079】上記構成においては、前記ファン装置64
が運転されると、冷却器室63内の冷気の一部は、図1
2中に矢印で示すように、冷気吐出口62aから上ケー
ス8内に吐出され、冷気流出孔8aを通って上ケース8
と仕切板5との間の空間に放出される。その後、一部の
冷気は下ケース7内に流入し、残りは下ケース7の前面
及び下面に沿って流れた後、冷気吸込口65を介して冷
却器室63内に戻される。
【0080】一方、冷却器室63内の冷気の残りは、図
12中に矢印で示すように、冷気ダクト67を通って上
昇し、冷気吐出孔66a及び冷気ダクト67の上端部か
ら冷蔵室3内に吐出される。そして、チルドケース10
と仕切板5との間を通り、流入口26aから脱臭装置9
のダクト26内に流入する。即ち、本実施例において
は、前記脱臭装置9は冷気の循環経路に配置されてい
る。
【0081】従って、上記構成によれば、直流放電機構
27において発生するイオン風に加えて、庫内を循環す
る冷気の流れを利用して効率良くダクト26内に冷気を
取り込むことができる。
【0082】ところで、上記冷凍冷蔵庫では、ファン装
置64の駆動が停止されると、庫内を冷気が循環しな
い。しかし、上記脱臭装置9においては、庫内を循環す
る冷気の流れが停止しているときであっても、直流放電
機構27において発生するイオン風により、庫内の冷気
を積極的にダクト26内に流入させることができる。こ
のため、庫内の脱臭効率が向上する。
【0083】尚、本発明は上記し且つ図面に記載した実
施例に限定されるものではなく、例えば次のような変形
または拡張が可能である。
【0084】直流放電機構においては、放電電極を両側
から挟むように対極を設けたが、一方側のみに対極を設
けても良い。また、前記対極はグリッド状、或いはワイ
ヤ状でも良い。この場合は、気体の流通を余り妨げない
ため、気流方向を横切るように放電電極の気流方向一方
側に対極を設けることができる。
【0085】対極を負電位にしても良い。この場合は、
放電電極において発生したイオンと対極との間に反発力
が作用する。このため、直流放電機構において、放電電
極を対極の気流方向中心よりも一方側に配置した場合
は、放電電極から一方側に向かう方向に流れるイオン風
が発生する。具体的には、第1の実施例における直流放
電機構27の対極31を負電位にすると、イオン風は反
矢印B方向に流れる。
【0086】第6及び第7の実施例においては、直流放
電機構51を脱臭手段(活性炭フィルタ52、光触媒モ
ジュール28)の下流側に配置しても良い。上記実施例
では、直流放電機構51は専ら送風手段として機能する
ものであるため、脱臭手段の上流側或いは下流側のいず
れに配置しても同様の作用、効果が得られる。
【0087】光触媒モジュール28の放電電極32に印
加する電圧の極性は負極性でも良い。この場合は、オゾ
ンの発生量が増加するため、オゾン(活性酸素)による
脱臭効率が向上するという効果が得られる。
【0088】本発明に斯かる脱臭装置は、冷蔵庫以外の
閉鎖空間、例えば靴箱やクローゼット、トイレ、スポー
ツジムの更衣室などに適用しても良い。
【0089】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の脱臭装置によれば、イオン風発生手段の放電電極と対
極との間で高電圧放電を起こしてイオン風を発生させる
ように構成し、気体を積極的に脱臭手段に向かわせて効
率良く接触させるように構成したので、脱臭性能が向上
する。また、ファン装置を設けて気体を流通させる構成
に比べて小形化及び低騒音化を図ることができる。更
に、高電圧放電によりオゾンも発生するため、オゾンの
酸化力を利用して臭気成分を分解、除去することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すものであり、脱臭
装置の概略的な縦断断面図
【図2】脱臭装置の内部構造を示す斜視図
【図3】直冷式の冷蔵庫の縦断側面図
【図4】電気的構成を示す機能ブロック図
【図5】冷凍サイクルを模式的に示す構成図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第6の実施例を示す図1相当図
【図11】本発明の第7の実施例を示す図1相当図
【図12】本発明の第8の実施例を示す図3相当図
【符号の説明】
図中、9は脱臭装置、26はダクト、27,51は直流
放電機構(イオン風発生手段)、28は光触媒モジュー
ル(脱臭手段)、29はオゾン分解触媒フィルタ(オゾ
ン脱臭手段)、30は放電電極(オゾン発生用放電手
段、オゾン脱臭手段)、31は対極(オゾン発生用放電
手段、オゾン脱臭手段)、32は放電電極(紫外線発生
用放電手段、オゾン脱臭手段、オゾン発生用放電手
段)、33は対極(紫外線発生用放電手段、オゾン脱臭
手段、オゾン発生用放電手段)、34は光触媒フィル
タ、35は制御装置(電圧変化手段)、43は高電圧印
加部(電圧変化手段),52は活性炭フィルタ(脱臭手
段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/86 B01D 53/36 H J (72)発明者 岡田 大信 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 Fターム(参考) 4C080 AA07 AA10 BB02 BB06 CC12 CC14 HH02 HH05 JJ03 KK02 KK08 MM02 MM08 QQ11 QQ17 4D048 AA22 AB03 CD05 EA01 EA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対極と放電電極とを有し、前記放電電極
    と前記対極との間に直流高電圧が印加されて高電圧放電
    を起こすことによりイオン風を発生させるイオン風発生
    手段と、 気体に含まれる臭気成分を取り除くための脱臭手段とを
    備えたことを特徴とする脱臭装置。
  2. 【請求項2】 内部に気体の流通経路を有し、イオン風
    発生手段及び脱臭手段を収容するダクトを備え、 前記イオン風発生手段は放電電極を対極の気流方向中心
    よりも上流側に配置して構成されていると共に、前記脱
    臭手段は前記イオン発生手段の下流側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 脱臭手段は、高電圧放電によって紫外線
    を発生する紫外線発生用放電手段と、前記紫外線が照射
    されることにより生じる光触媒作用によって気体中に含
    まれている臭気成分や有害物質などの分解を行う光触媒
    フィルタとからなる光触媒モジュールを備えて構成され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の脱臭装
    置。
  4. 【請求項4】 光触媒モジュールの光触媒フィルタは、
    多孔質状のセラミックで構成される基体の表面に光触媒
    粒子が固定されて構成されていると共に、紫外線発生用
    放電手段は、前記光触媒フィルタを介して対向配置され
    た放電電極と対極とから構成され、 前記紫外線発生用放電手段の対極は、イオン発生手段に
    臨むように配置されていると共に、前記紫外線発生用電
    手段の対極及び前記イオン発生手段の対極は接地電位と
    なるように構成されていることを特徴とする請求項3記
    載の脱臭装置。
  5. 【請求項5】 脱臭手段は、高電圧放電によってオゾン
    を発生するオゾン発生用放電手段と、前記オゾンを分解
    するオゾン分解触媒フィルタとからなるオゾン脱臭手段
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の脱臭装置。
  6. 【請求項6】 脱臭手段は、気体中に含まれている臭気
    成分や有害物質などを吸着する活性炭フィルタを備えて
    構成されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の脱臭装置。
  7. 【請求項7】 イオン発生手段は、気流方向と直交する
    方向に対向配置された一対の板状の対極と、前記一対の
    板状の対極間に配置され前記対極と平行方向且つ気流方
    向と直交する方向に延びるワイヤ状の放電電極とから構
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    脱臭装置。
  8. 【請求項8】 イオン発生手段は、気流方向と直交する
    方向に対向配置された一対の板状の対極と、前記一対の
    板状の対極間に配置され前記対極と平行方向且つ気流方
    向と直交する方向に延びるワイヤ状の放電電極とからな
    る放電ユニットを、気流方向に複数個、直列配置するこ
    とにより構成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の脱臭装置。
  9. 【請求項9】 イオン発生手段は、気流方向と直交する
    方向に並列配置された複数枚の板状の対極と、前記複数
    枚の対極のうち対向する2枚の対極間のそれぞれに配置
    され前記対極と平行方向且つ気流方向と直交する方向に
    延びるワイヤ状の複数の放電電極とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の脱臭装置。
  10. 【請求項10】 イオン発生手段の放電電極には、負の
    高圧電位が印加されることを特徴とする請求項1または
    2記載の脱臭装置。
  11. 【請求項11】 イオン発生手段の放電電極には、正の
    高圧電位が印加されることを特徴とする請求項1または
    2記載の脱臭装置。
  12. 【請求項12】 イオン発生手段の放電電極と対極との
    間に印加される高圧電位を変化させる電圧変化手段を備
    えたことを特徴とする請求項1または2記載の脱臭装
    置。
  13. 【請求項13】 直冷式の冷蔵庫の庫内に組み込まれる
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載
    の脱臭装置。
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