JP2000093851A - 粉体荷電装置及び方法並びに粉体塗装装置及び方法 - Google Patents

粉体荷電装置及び方法並びに粉体塗装装置及び方法

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JP2000093851A
JP2000093851A JP10271141A JP27114198A JP2000093851A JP 2000093851 A JP2000093851 A JP 2000093851A JP 10271141 A JP10271141 A JP 10271141A JP 27114198 A JP27114198 A JP 27114198A JP 2000093851 A JP2000093851 A JP 2000093851A
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powder
charging
booth
charge amount
charged
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Masahiro Yamamoto
雅洋 山本
Kazuo Ikezaki
和男 池崎
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Nihon Parkerizing Co Ltd
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Nihon Parkerizing Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/047Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns using tribo-charging

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  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、摩擦帯電を利用しながらも、高
い帯電速度で粉体を荷電することができる粉体荷電装置
及びその方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 搬送エアを用いて粉体を搬送管1内の矢
印の方向に搬送する一方、振動子3に外部から駆動電圧
を印加して振動子3の表面を振動させると、粉体は拡径
部2を通過する際に振動子3によって振動子3の周辺に
分散されると共に振動子3の表面から振動力を受ける。
これにより、各粉体粒子は、帯電体である振動子3の表
面や拡径部2の内壁面への衝突を繰り返しながら拡径部
2を通過し、このとき振動子3の表面や拡径部2の内壁
面との接触によって帯電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、摩擦帯電を利用
して粉体を荷電させる装置及び方法に関する。また、こ
の発明は、このような粉体荷電装置及び方法を用いた粉
体塗装装置及び方法にも関している。
【0002】
【従来の技術】静電粉体塗装は、帯電した粉体塗料を静
電気力により被塗物の表面に付着させる塗装法である
が、粉体を荷電させる方法としては、一般にコロナ帯電
あるいは摩擦帯電が利用されている。コロナ帯電は帯電
速度や帯電電荷量の制御性に優れ、短時間で大きな電荷
量を粉体に与えることができる。ところが、高電圧を必
要とするため、装置が大型化すると共にコストが高くつ
くという問題がある。一方、摩擦帯電は、接触帯電を基
礎とするため、電源が不要であり、簡単な装置で安価に
且つ安全に粉体を帯電させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、摩擦帯
電では、帯電速度が遅く、所定の電荷量に達するまでに
長い時間を要するという問題があった。
【0004】そこで、この発明は、摩擦帯電を利用しな
がらも、高い帯電速度で粉体を荷電することができる粉
体荷電装置及びその方法を提供することを目的とする。
また、この発明は、このような粉体荷電装置及び方法を
利用した粉体塗装装置及びその方法を提供することも目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る粉体荷電
装置は、粉体を搬送する搬送管と、搬送管内に配置され
た帯電体と、搬送管内を搬送される粉体及び/または帯
電体に振動を与えることにより粉体と帯電体との接触を
促進させる振動手段とを備えたものである。
【0006】振動手段として搬送管内に配置された振動
子を使用し、この振動子の表面と搬送管の内壁面を帯電
体として使用することができる。さらに、これら搬送管
の内壁面上及び振動子の表面上にテフロンのコーティン
グ層を形成することもできる。また、粉体が通過し得る
大きさの網目を有する金網を搬送管内を横切るように張
り、金網の網目を通過し得ない大きさを有して金網によ
り搬送管内でせき止められる多数のキャリヤを帯電体と
して使用し、金網に振動手段として振動子を取り付ける
構成としてもよい。さらにまた、粉体を定量供給するた
めに駆動手段により駆動されるスクリューを搬送管内に
配置し、このスクリューを帯電体として使用し、振動手
段がスクリューを振動させるように構成してもよい。
【0007】粉体の帯電量を検出する帯電量検出手段
と、帯電量検出手段で検出された帯電量が所定の値とな
るように振動手段による振動の振幅及び/または振動数
を制御するコントローラとを備えることもできる。この
場合、さらに、粉体を搬送管を介して供給する供給装置
を備え、コントローラが、帯電量検出手段で検出された
帯電量及び供給装置による供給量に基づいて粉体の単位
重量当たりの帯電量が所定の値となるように振動手段を
制御するようにしてもよい。
【0008】この発明に係る粉体荷電方法は、搬送管内
を搬送中の粉体及び/または搬送管内に配置された帯電
体に振動を与えることにより粉体と帯電体との接触を促
進させる方法である。さらに、粉体の帯電量を検出し、
検出された帯電量が所定の値となるように振動の振幅及
び/または振動数を制御することもできる。また、粉体
の供給量と帯電量とに基づいて粉体の単位重量当たりの
帯電量が所定の値となるように振動の振幅及び/または
振動数を制御することもできる。
【0009】この発明に係る粉体塗装装置は、上記のよ
うなこの発明の粉体荷電装置により荷電された粉体を被
塗物に向けて吹き付ける吹付装置を備えたものである。
あるいは、内部に被塗物が保持されたブースと、ブース
の底部に形成されると共に上方が開放された粉体塗料の
流動層と、流動層から粉体塗料を引出して上記のような
この発明の粉体荷電装置により荷電した後にブースの上
部からブース内に吹き出す吹出装置とを備えたものであ
る。この場合、ブース内に吹き出された粉体塗料を被塗
物に付着させるための電界を形成する電界形成手段、ま
たはブース内に吹き出された粉体塗料を被塗物に向けて
押し込むための加圧エアを供給する押込みエア形成手段
を備えることもできる。
【0010】この発明に係る粉体塗装方法は、上述した
この発明の粉体荷電方法により荷電された粉体を被塗物
に向けて吹き付ける方法である。あるいは、ブースの底
部で粉体塗料を流動化し、流動化された粉体塗料を引出
して上述したこの発明の粉体荷電方法により荷電した後
にブースの上部からブース内に吹き出し、ブース内に被
塗物を導入する方法である。この場合、さらに、被塗物
の周辺に粉体塗料を誘導するための電界を形成したり、
粉体塗料を被塗物に向けて押し込むための加圧エアを供
給することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】粉体塗料のように被帯電物が粉体
の場合、摩擦帯電により個々の粉体粒子に大きな電荷量
を帯電させるためには、粉体集合物の一部を帯電体と接
触させるだけでは不十分であり、集合体中の各粉体粒子
を帯電体と接触させなければならない。さらに、個々の
粉体粒子の帯電速度を増加させるためには、単位時間当
たりの各粉体粒子と帯電体との実質的な接触面積を増大
させることが必要である。このために、各粉体粒子と帯
電体との相対的移動を高速度で実現し、各粉体粒子を帯
電体と何回も接触させることが不可欠である。
【0012】本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、超
音波領域をも含む周波数領域の振動を利用する方法が粉
体の帯電に効果的であることを見出した。
【0013】ここで、粉体の帯電に与える振動の効果に
ついて次のような実験を行った。静電粉体塗装に用いら
れる粉体塗料をフェライトキャリヤと混合し、プラスチ
ック製円筒容器内に充填した。この円筒容器を小型ボー
ルミル粉砕機用ローラ上に載せて60rpmの回転数で
回転させ、回転開始からの経過時間を帯電時間としてこ
の帯電時間に対する粉体塗料の帯電量を吸引式ファラデ
ーゲージにより測定した。測定結果を、図1(a)及び
(b)に示す。なお、粉体塗料とフェライトキャリヤと
の混合比は重量比で10%、3.3%及び2%の三通り
を使用し、粉体塗料の帯電量は比電荷(μC/g)で表
した。図1(a)は、大気中においてローラ上で円筒容
器を回転させただけのものである。一方、図1(b)
は、円筒容器を周波数45kHzの超音波洗浄機洗浄槽
中に沈めて、ローラ上で回転させたものであり、回転に
超音波振動が加わっている。
【0014】図1(a)に示されるように、振動を加え
ないときには、帯電量(比電荷)が飽和に達するまでの
時間は、フェライトキャリヤとの混合比が少ない場合
(2%または3.3%)でも25分程度、多い場合(1
0%)では45分以上も要する。これに対して、超音波
振動を加えた場合には、図1(b)に示されるように、
5〜7分程度で飽和に達する。超音波振動を併用するこ
とにより、帯電速度が5倍以上になっていることがわか
る。
【0015】以下、この発明の実施の形態を添付図面に
基づいて説明する。 実施の形態1.図2にこの発明の実施の形態1に係る粉
体荷電装置を示す。粉体を搬送するための搬送管1に他
の部分よりもその径が広げられた拡径部2が形成され、
この拡径部2の内部中央に振動子3が配置されている。
振動子3は、例えば圧電素子から形成され、周期的に変
化する駆動電圧を外部から振動子3に印加することによ
り、振動子3の表面が所望の周波数で振動する。
【0016】例えば、搬送エアを用いて粉体を搬送管1
内の矢印の方向に搬送する一方、振動子3に外部から駆
動電圧を印加して振動子3の表面を振動させると、粉体
は拡径部2を通過する際に振動子3によって振動子3の
周辺に分散されると共に振動子3の表面から振動力を受
ける。これにより、各粉体粒子は、帯電体である振動子
3の表面や拡径部2の内壁面への衝突を繰り返しながら
拡径部2を通過し、このとき振動子3の表面や拡径部2
の内壁面との接触によって帯電される。
【0017】実施の形態2.実施の形態2に係る粉体荷
電装置は、図3に示されるように、実施の形態1の粉体
荷電装置において、帯電体となる振動子3の表面及び拡
径部2の内壁面上にそれぞれテフロン等のコーティング
層4を形成したものである。このコーティング層4によ
り、1回の接触による粉体の帯電量が増し、帯電速度の
さらなる向上がなされる。
【0018】実施の形態3.実施の形態3に係る粉体荷
電装置を図4に示す。搬送管1に拡径部5が形成され、
粉体が通過し得る大きさの網目を有する金網6が拡径部
5内を横切るように張設されている。この金網6の上流
側の拡径部5内には帯電体となる多数のフェライトキャ
リヤ7が収容されている。各フェライトキャリヤ7は、
金網6の網目を通過し得ない大きさを有しており、金網
6によってせき止められている。また、金網6には振動
手段となる振動子8が取り付けられている。
【0019】振動子8によって金網6、さらにはフェラ
イトキャリヤ7が振動し、拡径部5内に供給された粉体
は多数のフェライトキャリヤ7との接触を繰り返して帯
電されつつ金網6の網目を通って搬送管1内を下流側へ
と流通する。
【0020】実施の形態4.実施の形態4に係る粉体荷
電装置を図5に示す。粉体を定量供給するための供給手
段としてスクリューコンベヤが設けられている。スクリ
ューコンベヤは、搬送管9内に配置されたスクリュー1
0と、スクリュー10を回転駆動する駆動手段としての
モータ11とを備えている。さらに、スクリュー10に
は、スクリュー10を振動させるための振動子12が連
結されている。
【0021】モータ11によりスクリュー10を回転駆
動しつつ振動子12からスクリュー10に振動を与える
と、粉体はスクリュー10の回転によって定量的に搬送
管9内を搬送されると共にスクリュー10の表面との接
触により帯電される。すなわち、粉体の荷電を行いつつ
定量供給することが可能となる。なお、スクリュー10
の表面上にテフロン等のコーティング層を形成すれば、
さらに帯電効率の向上を図ることができる。
【0022】実施の形態5.実施の形態5に係る粉体塗
装装置を図6に示す。上述した実施の形態1〜3のいず
れかに係る粉体荷電装置21の搬送管の上流側に供給装
置22を介して粉体塗料を収容するための塗料タンク2
3が接続されている。粉体荷電装置21の搬送管の下流
側には、荷電された粉体塗料を被塗物に向けて吹き付け
る吹付装置24が接続されている。吹付装置24には、
粉体塗料を先端ノズル25から吹き出すための吹付用エ
ア、及び粉体塗料の吹付パターンを所望のパターンとす
るためのパターンエアが供給される。
【0023】塗料タンク23から供給装置22によって
供給される粉体塗料は粉体荷電装置21で振動を加えた
摩擦帯電により荷電された後、吹付装置24に入り、先
端ノズル25から被塗物に向けて所望のパターンで吹き
出される。粉体塗料は粉体荷電装置21で荷電されてか
ら吹付装置24に供給されるため、吹付装置24に粉体
塗料を荷電させる手段を設ける必要はなく、吹付装置2
4の構成が簡単化される。粉体荷電装置21において、
粉体を荷電するために粉体に振動を加えるので、各粉体
粒子の移動速度が増すと共に粉体の凝集が防止され、少
ない吹付用エアで粉体の吹付けを行うことができる。こ
のため、吹付用の高速の加圧エアによって粉体が被塗物
に付着しないで吹き飛ばされることが防止され、効率よ
く塗膜の形成を行うことができる。なお、図5に示した
実施の形態4に係る粉体荷電装置のように、粉体の荷電
を行いつつ定量供給する装置を用いれば、塗料タンク2
3にこの粉体荷電装置を接続し、さらに粉体荷電装置に
吹付装置24を接続すればよい。
【0024】実施の形態6.実施の形態6に係る粉体塗
装装置を図7に示す。この粉体塗装装置は、上述した実
施の形態5の粉体塗装装置において、粉体荷電装置21
にコントローラ26が接続されたものである。粉体荷電
装置21内の帯電体に図示しない導電線の一端が接続さ
れ、他端がコントローラ26に接続されている。粉体と
帯電体との接触によりこれらの間で電荷の授受が行われ
ると、単位時間当たりのその電荷の移動量に応じた電流
Iが導電線を介してコントローラ26に流れる。コント
ローラ26には、外部から電流の目標値Istが入力さ
れるか、あるいは予めコントローラ26内に目標値Is
tが設定されており、コントローラ26は粉体荷電装置
21から入力された電流Iの値が目標値Istとなるよ
うな駆動電圧Vを粉体荷電装置21内の振動子に印加
し、これにより振動子の振動の振幅及び/または振動数
を制御する。
【0025】このような構成とすることにより、粉体粒
度、湿度等の変動、並びに粉体の材質の相違等に起因す
る帯電量の変動を抑制し、帯電量を一定に保持して塗着
効率の安定化を図り、均一な膜厚形成を実現することが
できる。
【0026】実施の形態7.実施の形態7に係る粉体塗
装装置を図8に示す。この粉体塗装装置は、上述した実
施の形態6の粉体塗装装置において、供給装置22から
粉体の単位時間当たりの供給量Fをコントローラ27に
入力するようにしたものである。また、コントローラ2
7には外部から比電荷の目標値Rstが入力されるか、
あるいは予めコントローラ27内に目標値Rstが設定
されている。
【0027】供給装置22により塗料タンク23から粉
体荷電装置21を介して吹付装置24に粉体塗料が供給
されると、供給装置22からコントローラ27に粉体の
供給量Fが入力され、粉体荷電装置21内で粉体と帯電
体との接触によりこれらの間で電荷の授受が行われる
と、単位時間当たりのその電荷の移動量に応じた電流I
が導電線を介してコントローラ27に流れる。コントロ
ーラ27は、供給装置22から入力された供給量Fと粉
体荷電装置21から入力された電流Iの値に基づいて比
電荷R=I/Fを演算し、この比電荷Rが目標値Rst
となるような駆動電圧Vを粉体荷電装置21内の振動子
に印加し、これにより振動子の振動の振幅及び/または
振動数を制御する。
【0028】このような構成とすれば、実施の形態6と
同様に、粉体粒度、湿度等の変動、並びに粉体の材質の
相違等に起因する帯電量の変動の抑制が可能であるだけ
でなく、粉体塗料の供給量が変動しても帯電量を一定に
保持することができる。
【0029】実施の形態8.実施の形態8に係る粉体塗
装装置を図9に示す。ブース31の底部に粉体塗料を流
動化する流動層装置32が脱着自在に取り付けられてい
る。流動層装置32の内部は、上方が開放されてブース
31内に連通すると共に、多孔板33によって上部室と
下部室とに2分されている。下部室には図示しない空気
流入口を介して加圧空気が供給され、上部室の側壁には
インジェクタ34が取り付けられている。
【0030】ブース31の上には、被塗物35を保持し
つつブース31内を搬送するためのコンベヤ36がブー
ス31の長さ方向に沿って配設されている。ブース31
内の天井面には下方を向けて吹付装置37の塗料吹き出
しノズル38が取り付けられており、吹付装置37にこ
の発明に係る粉体荷電装置39、供給装置40及び塗料
タンク41が順次接続されている。塗料タンク41に
は、塗料ホース42を介して流動層装置32のインジェ
クタ34が接続されている。また、ブース31内の上部
には、ブース31の長さ方向に向けられた電極板43が
吊設され、この電極板43に図示しない高電圧電源が電
気的に接続されている。
【0031】流動層装置32の下部室内に加圧空気を供
給すると、加圧空気は多孔板33を通って粉体塗料が収
容された上部室内に噴出し、これにより粉体塗料が流動
化される。ここで、インジェクタ34に加圧空気を供給
すると、流動層装置32の上部室内で流動化されている
粉体塗料が塗料ホース42に引き出され、塗料タンク4
1内に供給される。塗料タンク41内の粉体塗料は、供
給装置40によって粉体荷電装置39へ定量供給され、
この粉体荷電装置39で荷電された後、吹付装置37の
塗料吹き出しノズル38からブース31内に吹き出さ
れ、浮遊しつつ自重によって落下し、流動層装置32の
上部室内へと戻される。
【0032】コンベヤ36を駆動してこのような雰囲気
のブース31内に被塗物35を導入すると共に図示しな
い高電圧電源により電極板43に電位を与えて電極板4
3と接地レベルにある被塗物35の表面との間に所定の
電界を形成する。これにより、ブース31内を浮遊する
粉体塗料は、この電界から静電気力を受けて被塗物35
の表面に付着し、塗膜を形成する。
【0033】実施の形態9.実施の形態9に係る粉体塗
装装置を図10に示す。この粉体塗装装置は、実施の形
態8の粉体塗装装置において、電極板43の代わりにブ
ース31内に押し込みエアノズル44を設け、この押し
込みエアノズル44から被塗物45へ向けて加圧エアを
噴出するようにしたものである。このように押し込みエ
アノズル44から加圧エアを噴出することにより、被塗
物45の表面に凹部が形成されていても、粉体塗料を凹
部内へ押し込んで塗膜を形成することが可能となる。
【0034】実施の形態10.実施の形態10に係る粉
体塗装装置を図11に示す。この粉体塗装装置は、実施
の形態5〜7に示したように粉体荷電装置を備えた塗装
装置をPCM(プレコートメタル)装置に適用したもの
である。ブース46内の上部に粉体荷電装置を備えた吹
付装置47が配置され、複数の被塗物48がベルトコン
ベヤ49上に載せられて順次連続的にブース46内に入
り、吹付装置47から吹き出された粉体塗料が被塗物4
8の表面に付着される。粉体を荷電するために振動を利
用するため、各粉体粒子の移動速度が増すと共に粉体の
凝集が防止され、従来よりも少ない搬送エア量で粉体の
搬送を行うことができる。その結果、ブース46からの
排気エア量も少なくすることができる。
【0035】なお、上記の実施の形態5〜10では、粉
体荷電装置により粉体塗装に用いる粉体塗料を荷電した
が、この発明は粉体塗装に限るものではなく、荷電され
た粉体を幅広い分野で応用することができる。例えば、
液晶装置を構成する液晶基板間に散布されるスペーサ粉
体に応用すれば、一定の電荷を帯びた粉体は、互いに重
なって付着することなく、均一に分散する。また、この
他、物質の分離、精製を行う静電選別のチャージャー、
粒子を粒度で分別する静電分級のチャージャー、電子写
真に用いられるトナーのチャージャー、さらにはゴムシ
ートの付着防止のタルク散布用のチャージャー等への応
用が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、粉体及び/または帯電体に振動を与えて粉体と帯電
体との接触を促進させることにより、摩擦帯電を利用し
ながらも、高い帯電速度で粉体を荷電することができ
る。また、このようにして荷電した粉体塗料を用いて粉
体塗装を行えば、粉体塗料の搬送エア量が少なくて済
み、加圧エアにより被塗物に付着しないで吹き飛ばされ
ることが防止され、塗着効率が向上する。さらに、粉体
塗料の帯電量と吹き出し速度をそれぞれ独立して制御す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉体塗料をフェライトキャリヤと混合して回転
させた場合の帯電時間に対する粉体の比電荷を測定した
実験の結果を示す図であり、(a)は超音波振動を併用
しない場合、(b)は超音波振動を併用した場合をそれ
ぞれ示す。
【図2】この発明の実施の形態1に係る粉体荷電装置を
示す断面図である。
【図3】実施の形態2に係る粉体荷電装置を示す断面図
である。
【図4】実施の形態3に係る粉体荷電装置を示す断面図
である。
【図5】実施の形態4に係る粉体荷電装置を示す断面図
である。
【図6】実施の形態5に係る粉体塗装装置を示すブロッ
ク図である。
【図7】実施の形態6に係る粉体塗装装置を示すブロッ
ク図である。
【図8】実施の形態7に係る粉体塗装装置を示すブロッ
ク図である。
【図9】実施の形態8に係る粉体塗装装置を示す断面図
である。
【図10】実施の形態9に係る粉体塗装装置を示す断面
図である。
【図11】実施の形態10に係る粉体塗装装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
1、9 搬送管 3、8、12 振動子 4 コーテング層 6 金網 7 フェライトキャリヤ 10 スクリュー 11 モータ 21、39 粉体荷電装置 22、40 供給装置 23、41 塗料タンク 24、37、47 吹付装置 25 先端ノズル 26、27 コントローラ 31、46 ブース 32 流動層装置 34 インジェクタ 35、45、48 被塗物 38 塗料吹き出しノズル 43 電極板 44 押し込みエアノズル
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月21日(1998.10.
21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AA09 AA71 AA73 AA76 AA81 AA87 EA02 4F034 AA01 BA15 BA17 BB04 DA05 DA07 DA17 DA22

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を搬送する搬送管と、 前記搬送管内に配置された帯電体と、 前記搬送管内を搬送される粉体及び/または前記帯電体
    に振動を与えることにより粉体と前記帯電体との接触を
    促進させる振動手段とを備えたことを特徴とする粉体荷
    電装置。
  2. 【請求項2】 前記振動手段は前記搬送管内に配置され
    た振動子であり、前記帯電体は前記搬送管の内壁面及び
    前記振動子の表面である請求項1に記載の粉体荷電装
    置。
  3. 【請求項3】 前記搬送管の内壁面上及び前記振動子の
    表面上にテフロンのコーティング層が形成されている請
    求項2に記載の粉体荷電装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送管内を横切るように張られると
    共に粉体が通過し得る大きさの網目を有する金網を備
    え、 前記帯電体は前記金網の網目を通過し得ない大きさを有
    して前記金網により前記搬送管内でせき止められる多数
    のキャリヤからなり、前記振動手段は前記金網に取り付
    けられた振動子である請求項1に記載の粉体荷電装置。
  5. 【請求項5】 前記帯電体は、粉体を定量供給するため
    に前記搬送管内に配置され且つ駆動手段により駆動され
    るスクリューであり、前記振動手段は前記スクリューを
    振動させる請求項1に記載の粉体荷電装置。
  6. 【請求項6】 粉体の帯電量を検出する帯電量検出手段
    と、 前記帯電量検出手段で検出された帯電量が所定の値とな
    るように前記振動手段による振動の振幅及び/または振
    動数を制御するコントローラとを備えた請求項1〜5の
    いずれか一項に記載の粉体荷電装置。
  7. 【請求項7】 粉体を前記搬送管を介して供給する供給
    装置を備え、 前記コントローラは、前記帯電量検出手段で検出された
    帯電量及び前記供給装置による供給量に基づいて粉体の
    単位重量当たりの帯電量が所定の値となるように前記振
    動手段を制御する請求項6に記載の粉体荷電装置。
  8. 【請求項8】 粉体と帯電体との接触により粉体を荷電
    する方法において、 搬送管内を搬送中の粉体及び/または搬送管内に配置さ
    れた帯電体に振動を与えることにより粉体と帯電体との
    接触を促進させることを特徴とする粉体荷電方法。
  9. 【請求項9】 粉体の帯電量を検出し、 検出された帯電量が所定の値となるように振動の振幅及
    び/または振動数を制御する請求項8に記載の粉体荷電
    方法。
  10. 【請求項10】 粉体の供給量と帯電量とに基づいて粉
    体の単位重量当たりの帯電量が所定の値となるように振
    動の振幅及び/または振動数を制御する請求項9に記載
    の粉体荷電方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の
    粉体荷電装置により荷電された粉体を被塗物に向けて吹
    き付ける吹付装置を備えた粉体塗装装置。
  12. 【請求項12】 内部に被塗物が保持されたブースと、 前記ブースの底部に形成されると共に上方が開放された
    粉体塗料の流動層と、 前記流動層から粉体塗料を引出して請求項1〜7のいず
    れか一項に記載の粉体荷電装置により荷電した後に前記
    ブースの上部から前記ブース内に吹き出す吹出装置とを
    備えた粉体塗装装置。
  13. 【請求項13】 前記ブース内に吹き出された粉体塗料
    を被塗物に付着させるための電界を形成する電界形成手
    段を備えた請求項12に記載の粉体塗装装置。
  14. 【請求項14】 前記ブース内に吹き出された粉体塗料
    を被塗物に向けて押し込むための加圧エアを供給する押
    込みエア形成手段を備えた請求項12に記載の粉体塗装
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項8〜10のいずれか一項に記載
    の粉体荷電方法により荷電された粉体を被塗物に向けて
    吹き付ける粉体塗装方法。
  16. 【請求項16】 ブースの底部で粉体塗料を流動化し、 流動化された粉体塗料を引出して請求項8〜10のいず
    れか一項に記載の粉体荷電方法により荷電した後にブー
    スの上部からブース内に吹き出し、 ブース内に被塗物を導入する粉体塗装方法。
  17. 【請求項17】 被塗物の周辺に粉体塗料を誘導するた
    めの電界を形成する請求項16に記載の粉体塗装方法。
  18. 【請求項18】 粉体塗料を被塗物に向けて押し込むた
    めの加圧エアを供給する請求項16に記載の粉体塗装方
    法。
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