JP2000093806A - 電気加熱触媒担体 - Google Patents

電気加熱触媒担体

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JP2000093806A
JP2000093806A JP10271093A JP27109398A JP2000093806A JP 2000093806 A JP2000093806 A JP 2000093806A JP 10271093 A JP10271093 A JP 10271093A JP 27109398 A JP27109398 A JP 27109398A JP 2000093806 A JP2000093806 A JP 2000093806A
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core
catalyst carrier
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Tamotsu Sugimoto
保 杉本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電気加熱触媒担体に関し、積層ハニ
カム体をつづら折りした従来の電気加熱触媒担体に比
し、構造が簡単で強度的に優れた電気加熱触媒担体を提
供することを目的とする。 【解決手段】 アルミを含有する波板31と平板33を
重ね、これらを中心電極29を中心に巻回したコア25
を電極27を固着した外筒23内に圧入して外筒23と
コア25及び中心電極29とコア25とを電気的に接続
した電気加熱触媒担体49で、波板31と平板33は、
少なくともいずれか一方が酸化処理されて表面に酸化皮
膜35,37が形成されると共に、酸化材料たる波板3
1又は平板33は所定箇所に小孔群が形成され、酸化材
料たる波板31又は平板33は、隣接する平板33又は
波板31に上記小孔群を介してろう付け接合されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用暖房装置に
用いる触媒燃焼式ヒータの触媒担体に係り、詳しくはコ
ールドスタート時に電気を用いて触媒担体を加熱する電
気加熱触媒担体に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、燃料と燃焼用空気の混合気を触媒
で燃焼し、この触媒燃焼による燃焼熱で熱媒体を加熱し
て車室内へ供給する空気を暖める、所謂「触媒燃焼式ヒ
ータ」を用いた車両用暖房装置が使用されている。この
触媒燃焼式ヒータは白金等の触媒を担持させた触媒担体
をケーシング内に装着したもので、酸化窒素や一酸化炭
素,不燃燃料を殆ど排出しないクリーンな熱源として注
目されている。
【0003】そして、コールドスタート時に於ける触媒
の活性化を図るため、従来、特表平3−500911号
公報に開示された車両排気系の電気加熱触媒担体と同
様、電気を用いて触媒担体を加熱する電気加熱触媒担体
が知られている。図17は従来のこの種の電気加熱触媒
担体を示し、当該電気加熱触媒担体1は、図18に示す
ようにFe−Cr−Al系フェライトステンレスからな
る金属製薄板の波板3と平板5を積層した積層ハニカム
体7をつづら折りしてケーシング9内に収納した構造と
なっている。そして、隣接する積層ハニカム体7間にセ
ラミックプレートからなる絶縁材11を介装して、電流
経路を確保し抵抗値を高めている。
【0004】そして、ケーシング9から外方へ突出する
積層ハニカム体7の両端部に電極13,15が固着され
ており、両電極間13,15に通電すると、積層ハニカ
ム体7が電気抵抗で発熱して触媒活性を高めるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上述したよ
うに従来の電気加熱触媒担体1は、波板3と平板5を積
層した積層ハニカム体7をつづら折りした構造であるた
め、つづら折りの寸法出しが難しく製造工数がかかって
コストが高くつき、又、構造が複雑で担体強度も弱いと
いった不具合があった。
【0006】そして、積層ハニカム体7を構成する波板
3と平板5は、従来、拡散接合やろう付けによる金属接
合であるため、上述の如きつづら折り構造に代え、図1
9に示すように波板3と平板5を重ね、これらを中心電
極13を中心に多重に巻回した断面円形状のハニカム構
造のコア17を、電極15が固着された外筒19内に挿
着して波板3と平板5及びコア17と外筒19を金属接
合した電気加熱触媒担体21にあっては、構造が簡単で
製造が容易である反面、矢印で示すように電極13,1
5間が短絡して抵抗値が低く殆ど発熱しない欠点があっ
た。
【0007】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、積層ハニカム体をつづら折りした従来の電気加熱触
媒担体に比し、構造が簡単で強度的に優れた電気加熱触
媒担体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、アルミを含有する金属製薄
板の波板と平板を重ね、これらを中心電極を中心に多重
に巻回して形成したコアを、外周に電極を固着した金属
製の外筒内に圧入して外筒とコア及び中心電極とコアと
を電気的に接続した電気加熱触媒担体であって、波板と
平板は、少なくともいずれか一方が酸化処理されてその
表面に酸化皮膜が形成されると共に、酸化材料たる波板
又は平板は所定箇所に多数の小孔からなる小孔群が形成
され、酸化材料たる当該波板又は平板は、波板と平板の
間に巻回されて熱処理で溶融したろう箔材により、隣接
する平板又は波板に上記小孔を介してろう付け接合され
ていることを特徴とする。
【0009】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の電気加熱触媒担体に於て、コアの最外周に巻回さ
れた酸化材料たる波板又は平板の少なくともいずれか一
方に多数の小孔が形成され、コアは、その外周又は最外
周の内側に巻回されて熱処理で溶解したろう箔材によ
り、上記小孔を介して外筒にろう付け接合されているこ
とを特徴とする。
【0010】又、請求項3に係る発明は、請求項1又は
請求項2記載の電気加熱触媒担体に於て、酸化材料たる
波板又は平板の巻始め端部が研磨されて、中心電極に接
合されていることを特徴とし、請求項4に係る発明は、
請求項1又は請求項2記載の電気加熱触媒担体に於て、
酸化材料たる波板又は平板の巻始め端部に多数の小孔が
形成されて、中心電極に当該小孔を介してろう付け接合
されていることを特徴としている。
【0011】更に、請求項5に係る発明は、請求項1記
載の電気加熱触媒担体に於て、コアの最外周に、非酸化
材料たる波板又は平板が巻回されて外筒と接合し、非酸
化材料たる当該波板又は平板の巻始め端部が中心電極に
接合されていることを特徴とし、請求項6に係る発明
は、請求項1,請求項3又は請求項4のいずれか1項に
記載の電気加熱触媒担体に於て、コアの最外周に巻回さ
れた酸化材料たる波板又は平板の少なくともいずれか一
方が研磨されて、外筒とろう付け接合されていることを
特徴とするものである。
【0012】(作用)各請求項に係る電気加熱触媒担体
によれば、コールドスタート時に電極間に通電すると、
酸化皮膜が絶縁材として機能するので、巻回された波板
や平板による電流経路が確保され、この結果、電流が短
絡することなく流れて電気抵抗でコアが発熱し、触媒の
活性を高めることとなる。
【0013】又、請求項2に係る発明によれば、コアの
成形時に、コアの最外周の内側にろう箔材を巻回した
後、これを外筒内に圧入して熱処理を施すと、溶融した
ろう箔材と小孔を介してコアと外筒がろう付け接合され
るが、最外周に巻回した波板又は平板が、外筒へのコア
の圧入時にろう箔材の剥離を防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0015】図1は請求項1乃至請求項3に係る電気加
熱触媒担体の一実施形態を示し、図中、23はSUS4
30のフェライト系ステンレスで形成された外筒、25
は当該外筒23内に圧入された断面円形状のコアで、外
筒23には電極27が固着されている。コア25は、図
2に示すように中心電極29を中心にFe−Cr−Al
合金製薄板の波板31と平板33を重ねてこれらを多重
に巻回して形成されており、図3に示すように波板31
と平板33の表面には夫々、酸化皮膜35,37が形成
されている。
【0016】酸化皮膜35,37は波板31と平板33
の巻回に先立ち、これらを1100℃以上で空気酸化し
て形成したもので、従来周知のように当該酸化皮膜3
5,37は絶縁材として機能する。然し、斯様に波板3
1と平板33の表面に酸化皮膜35,37を形成してし
まうと、波板31と平板33の金属接合は不可能とな
る。
【0017】そこで、図4に示すように本実施形態は、
酸化皮膜35,37を表面に形成した波板31と平板3
3に、夫々、複数の円形形状の小孔39-1,41-1から
なる小孔群39,41を所定間隔を開けて対応させて設
けると共に、両小孔群39,41間にNiろう箔材43
が溶融したろう材層45を設けて、図1に示すように当
該ろう材層45を介して波板31と平板33をろう付け
接合している。
【0018】又、コア25の最外周には平板33が巻回
され、そして、中心電極29に平板33の巻始め端部が
接合されているが、図6に示すように中心電極29に設
けたスリット29aに係合する平板33の巻始め端部3
3aは、その表面が研磨されて酸化皮膜37が除去され
ている。そして、当該巻始め端部33aが、ろう材(ろ
う箔材)47を介して中心電極29にろう付け接合され
ている。
【0019】一方、上述したようにコア25の最外周に
は、表面に酸化皮膜35を形成した平板33が巻回され
ているため、コア25と外筒23との金属接合も不可能
である。そこで、本実施形態に係る電気加熱触媒担体4
9は、図2に示すようにコア25の最外周に巻回された
平板33-1に多数の円形形状の小孔51を形成すると共
に、当該平板33-1の内側にNiろう箔材43が溶融し
たろう材層53を設け、当該ろう材層53を介して外筒
23とコア25をろう付け接合したことを特徴とする。
【0020】即ち、上述したように中心電極29を中心
に波板31と平板33を多重に巻回してコア25を形成
していくが、図4に示すように波板31と平板33に、
夫々、図示しない治具を用いて複数の小孔39-1,41
-1からなる小孔群39,41を所定間隔を開けて対応さ
せて設けると共に、両小孔群39,41間に、夫々、波
板31と同一幅に裁断された帯状の短尺なNiろう箔材
43が巻回されている。
【0021】又、図2に示すように表面に酸化皮膜37
が形成された平板33-1をコア25の最外周に巻回する
に当たり、その内側に平板33-1と同一幅に裁断された
帯状のNiろう箔材43が一回巻回されている。そし
て、当該Niろう箔材43の外周に平板33-1を一回巻
回してコア25が形成されるが、このとき、同様に図示
しない治具を用いて、平板33-1に所定径を有する複数
の小孔51が設けられている。
【0022】そして、斯かるコア25を外筒23内に圧
入してこれを熱処理すると、溶融したNiろう箔材43
により小孔39-1,41-1の断面部分(周壁部分)及び
小孔51の断面部分(周壁部分)と外筒23の内周とが
ろう付け接合されて、波板31と平板33及び平板33
-1と外筒23が、夫々、ろう材層45,53を介して電
気的に接続された構造となっている。
【0023】尚、上述したように小孔群39,41は対
応するように形成することを必要とするが、必ずしも小
孔39-1,41-1は完全に対応させる必要はなく、多少
ずれても問題はない。図5は波板31と平板33の接合
部分の一部拡大図を示し、図中、Aは小孔39-1,41
-1の交差部分に於て、波板31と平板33が溶融したN
iろう箔材43によってろう付け接合された状態を示
し、図中、Bは小孔39-1,41-1内に夫々溶融したN
iろう箔材43が充填されて、このNiろう箔材43を
介して波板31と平板33が互いにろう付け接合された
状態を示しており、波板31と平板33のろう付け接合
はこのような接合形態となる。
【0024】尚、メタル担体が車両用暖房装置の触媒燃
焼式ヒータとして使用されるとき、メタル担体は600
℃〜950℃の熱に晒されるが、本実施形態は、Niろ
う箔材43に厚さが25〜38μmのJIS(BNi−
5)を使用しており、この溶解温度は1150℃〜12
05℃であるため、ろう材層45,53が熱によって更
に溶融することはない。
【0025】そして、上記小孔39-1,41-1,51
は、直径0.5〜6mmの範囲に設定することで、小孔
一個当たり20〜60kgの接合強度(引張強度)が得
られるため、必要とされる保持力との関係から各小孔3
9-1,41-1,51の直径と数が決定される。
【0026】本実施形態に係る電気加熱触媒担体49は
このように構成されているから、コア25に触媒を担持
させてこれを触媒燃焼式ヒータとして用いればよい。そ
して、コールドスタート時に中心電極29,電極27間
に通電すると、波板31と平板33の表面に形成した酸
化皮膜35,37が絶縁材として機能するので、巻回さ
れた平板33による電流経路が確保され、この結果、電
気抵抗で平板33(コア25)が発熱して触媒の活性を
高めることとなる。
【0027】そして、例えば幅20mm,厚さ50μ
m,長さ1mの波板31と平板33を用いて外径50m
mのコア25を形成した処、波板31と平板33がろう
材層45を介して部分的に短絡するものの、オームの法
則によって電極27,29間の電気抵抗値は1Ωとな
り、波板31と平板33が短絡しない電気加熱触媒担体
と抵抗値に変化はなく、12Vで140Wというヒータ
として適当な電力であった。そして、コア25の強度も
押出し(35mmφ)で500kg以上と強固なもので
ある。
【0028】このように、本実施形態は、積層ハニカム
体7をつづら折りした図17の電気加熱触媒担体1に代
え、表面に酸化皮膜35,37を形成した波板31と平
板33を巻回してコア25を形成すると共に、波板31
と平板33に小孔群39,41を設けて、これらを各小
孔群39,41でろう付け接合し、且つコア25の最外
周を多孔構造としてこれを外筒23にろう付け接合した
ものであるから、本実施形態によれば、従来の電気加熱
触媒担体1の如くつづら折りの寸法出しが不要となるた
め製造が容易であると共に、斯かる電気加熱触媒担体1
に比し構造も簡単で強度的に優れたものとなる。
【0029】又、本実施形態は、外筒23とコア25を
ろう付け接合するNiろう箔材43をコア25の最外周
の内側に巻回しているから、コア25を外筒23内に圧
入する際に、コア25の最外周に巻回した平板33-1が
Niろう箔材43の剥離を防止するため、コア25と外
筒23が確実にろう付け接合されて、外筒23とコア2
5との接合強度を十分に確保することが可能となる。
【0030】尚、既述したように本実施形態は、Niろ
う箔材43の外周に平板33-1を一回巻回する際に、図
示しない治具を用いて平板33-1に所定径の小孔43を
設け、又、波板31と平板33の巻回時に治具を用いて
小孔群39,41を適宜設けたが、製造するコア25の
径は予め設定されて波板31や平板33の長さも決まっ
ているから、酸化皮膜35,37を形成した後、波板3
1と平板33の所定箇所に予め小孔39-1,41-1,5
1を設けておいてもよい。
【0031】又、上記実施形態は、波板31や平板33
に円形形状の小孔39-1,41-1,51を形成したが、
小孔39-1,41-1,51の形状はこれらのものに限定
されるものではなく、例えばコア25の最外周に設けた
小孔51に代え、これを図7に示すように平板33-1の
巻回方向に沿った矩形状の小孔51-1としてもよいし、
又、図8に示すように平板33-1の巻回方向と直交する
方向に設けた矩形状の小孔51-2としてもよい。
【0032】図9は請求項1乃至請求項3の他の実施形
態に於ける平板33と中心電極29との接合構造を示
し、本実施形態は、平板33の巻始め端部33a表面の
酸化皮膜37を研磨,除去して、当該巻始め端部33a
を中心電極29にスポット溶接したもので、その他の構
成は上記実施形態と同様であるのでそれらの説明は省略
する。
【0033】而して、本実施形態によっても、上記実施
形態と同様、所期の目的を達成することが可能である。
又、図10は請求項1,請求項2及び請求項44の一実
施形態に於ける平板33と中心電極29の接合構造を示
し、本実施形態は、平板33の表面に酸化皮膜35を形
成した後、その巻始め端部33aに多数の小孔55を設
けて、当該巻始め端部33aをろう材47でろう付け接
合したもので、その他の構成は図1に示す実施形態と同
様であるのでそれらの説明は省略する。
【0034】而して、本実施形態によれば、小孔55の
断面部分(周壁部)と中心電極29とがろう材47を介
して電気的に接続されるので、本実施形態によっても、
電気加熱触媒担体としての機能を十分に発揮することが
可能である。そして、上記各実施形態は、平板33のみ
に電流を流す構造について説明したが、酸化皮膜35,
37を形成した波板31と平板33の両方に電流を流す
場合は、図11乃至図13に示すように波板31と平板
33の巻始め端部31a,33aに夫々小孔57,59
を設けて、両小孔57,59を一致させ乍ら、これらを
ろう材47で中心電極29にろう付け接合すればよく、
その他の構成は図1に示す実施形態と同様であるのでそ
れらの説明は省略する。
【0035】而して、本実施形態によれば、波板31と
平板33はろう材層53によって外筒23と電気的に接
続されているので、コールドスタート時に中心電極2
9,電極27間に通電すると、夫々の酸化皮膜35,3
7が絶縁材として機能することで、巻回された波板31
と平板33による電流経路が確保され、この結果、コア
25が発熱して触媒の活性を高めることとなる。
【0036】又、図1の実施形態に於けるコア25と外
筒23との接合構造に代え、図14に示すようにコア2
5の最外周のA領域に酸化材料たる平板33を巻回する
と共に、最外周のB領域に酸化材料たる波板31を巻回
した場合には、当該A領域を図1の実施形態と同様、多
孔構造とすると共に、同じくB領域を複数の小孔からな
る多孔構造として、これらの内側にNiろう箔材43か
らなるろう材層45を形成すればよい。
【0037】更に又、図1の実施形態では、コア25の
最外周の内側にNiろう箔材43を巻回したが、多孔構
造としたコア25の外周にNiろう箔材43を巻回し
て、コア25と外筒23をろう付け接合しても、電気加
熱触媒担体として機能させることが可能である。
【0038】一方、図1の実施形態の構造に加え、図1
5に示すように波板31と平板33のろう付け部分に非
酸化材料たる平板61を挟み込むことで、当該平板61
が波板31と平板33の接合媒体となるため、より接合
強度の強い電気加熱触媒担体を得ることが可能である。
又、図示しない請求項1及び請求項5に係る実施形態の
如く、波板の表面に酸化皮膜を形成し、これを非酸化材
料たる平板と共に中心電極を中心に巻回してコアの最外
周に平板を巻回した電気加熱触媒担体にあっても、図1
に示す実施形態と同様、波板と平板の巻回時に、波板に
小孔群を適宜設けて、当該小孔群を介して波板を平板に
ろう箔材を用いてろう付け接合し、そして、平板の巻始
め端部を中心電極に電気的に接続させると共に、コアの
最外周の非酸化材料たる平板を外筒に金属接合してもよ
い。
【0039】更に又、図示しない請求項6に係る実施形
態のように、図1で既述したコアと外筒との接合構造に
代え、コアの最外周に酸化材料たる平板を巻回した構造
に於て、接合部分に相当する平板の酸化皮膜を研磨して
これら外筒とろう付け接合させることも可能で、これら
の実施形態によっても、上記各実施形態と同様、所期の
目的を達成することが可能である。
【0040】尚、非酸化材料たる波板と酸化材料たる平
板を巻回してコアを形成するに当たり、非酸化材料たる
波板がずれて隣接する波板同士が接触する虞がある場合
には、図16に示すように平板33より幅の狭い波板3
1-1を用いて、これらを巻回すればよい。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る電気
加熱触媒担体によれば、積層ハニカム体をつづら折りし
た従来の電気加熱触媒担体と異なり、つづら折りの寸法
出しが不要となるため製造が容易であると共に、斯かる
従来例に比し構造が簡単で強度的に優れたものとなる。
【0042】そして、酸化皮膜が絶縁材として機能する
ため電極間が直ちに短絡してしまう虞もなく、電気加熱
触媒担体としての機能を十分に発揮することが可能であ
る。又、外筒とコアをろう付け接合するろう箔材をコア
の最外周の内側に巻回した構造によれば、コアを外筒内
に圧入する際にろう箔材の剥離を防止することができる
ため、コアと外筒が確実にろう付け接合でき、外筒とコ
アとの接合強度を十分に確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項3の一実施形態に係る電気
加熱触媒担体の全体斜視図である。
【図2】コアの製造方法の説明図である。
【図3】波板と平板の拡大正面図である。
【図4】波板と平板の接合方法の説明図である。
【図5】波板と平板の接合部分の斜視図である。
【図6】中心電極と平板の接合部分の斜視図である。
【図7】小孔の変形例を示す平板の斜視図である。
【図8】小孔の他の変形例を示す平板の斜視図である。
【図9】請求項1乃至請求項3の他の実施形態に於ける
中心電極と平板の接合部分の斜視図である。
【図10】請求項1,請求項2及び請求項4の一実施形
態に於ける中心電極と平板の接合部分の斜視図である。
【図11】請求項1,請求項2及び請求項4の他の実施
形態に於ける波板の巻始め端部の平面図である。
【図12】請求項1,請求項2及び請求項4の他の実施
形態に於ける平板の巻始め端部の平面図である。
【図13】図11及び図12に示す波板,平板と中心電
極との接合部分の斜視図である。
【図14】請求項1,請求項2及び請求項4の更に他の
実施形態に於ける波板,平板と外筒との接合状態の説明
図である。
【図15】図1に示す実施形態の変形例に於ける波板と
平板の接合方法の説明図である。
【図16】波板の変形例の説明図である。
【図17】従来の電気加熱触媒担体の正面図である。
【図18】従来の波板と平板の接合部分の拡大正面図で
ある。
【図19】従来の他の電気加熱触媒担体の正面図であ
る。
【符号の説明】
23 外筒 25 コア 27 電極 29 中心電極 31,31-1 波板 33,61 平板 35,37 酸化皮膜 39-1,41-1,51,55,57,59 小孔 39,41 小孔群 43 Niろう箔材 45,53 ろう材層 47 ろう材 49 電気加熱触媒担体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミを含有する金属製薄板の波板(3
    1)と平板(33)を重ね、これらを中心電極(29)
    を中心に多重に巻回して形成したコア(25)を、外周
    に電極(27)を固着した金属製の外筒(23)内に圧
    入して外筒(23)とコア(23)及び中心電極(2
    9)とコア(23)とを電気的に接続した電気加熱触媒
    担体(49)であって、 波板(31)と平板(33)は、少なくともいずれか一
    方が酸化処理されてその表面に酸化皮膜(35,37)
    が形成されると共に、 酸化材料たる波板(31)又は平板(33)は所定箇所
    に多数の小孔(39-1,41-1)からなる小孔群(3
    9,41)が形成され、 酸化材料たる当該波板(31)又は平板(33)は、波
    板(31)と平板(33)の間に巻回されて熱処理で溶
    融したろう箔材(43)により、隣接する平板(33)
    又は波板(31)に上記小孔(39-1,41-1)を介し
    てろう付け接合されていることを特徴とする電気加熱触
    媒担体。
  2. 【請求項2】 コア(25)の最外周に巻回された酸化
    材料たる波板(31)又は平板(33)の少なくともい
    ずれか一方に多数の小孔(51,51-1,51-2)が形
    成され、コア(25)は、その外周又は最外周の内側に
    巻回されて熱処理で溶解したろう箔材(43)により、
    上記小孔(51,51-1,51-2)を介して外筒(2
    3)にろう付け接合されていることを特徴とする請求項
    1記載の電気加熱触媒担体。
  3. 【請求項3】 酸化材料たる波板(31)又は平板(3
    3)の巻始め端部(31a,33a)が研磨されて、中
    心電極(29)に接合されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の電気加熱触媒担体。
  4. 【請求項4】 酸化材料たる波板(31)又は平板(3
    3)の巻始め端部(31a,33a)に多数の小孔(5
    5,57,59)が形成されて、中心電極(29)に当
    該小孔(55,57,59)を介してろう付け接合され
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電
    気加熱触媒担体。
  5. 【請求項5】 コア(25)の最外周に、非酸化材料た
    る波板(31)又は平板(33)が巻回されて外筒(2
    3)と接合し、非酸化材料たる当該波板(31)又は平
    板(33)の巻始め端部(31a,33a)が中心電極
    (29)に接合されていることを特徴とする請求項1記
    載の電気加熱触媒担体。
  6. 【請求項6】 コア(25)の最外周に巻回された酸化
    材料たる波板(31)又は平板(33)の少なくともい
    ずれか一方が研磨されて、外筒(23)とろう付け接合
    されていることを特徴とする請求項1,請求項3又は請
    求項4のいずれか1項に記載の電気加熱触媒担体。
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