JP2000093431A - 内視鏡用高周波生検処置具 - Google Patents

内視鏡用高周波生検処置具

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JP2000093431A
JP2000093431A JP10271354A JP27135498A JP2000093431A JP 2000093431 A JP2000093431 A JP 2000093431A JP 10271354 A JP10271354 A JP 10271354A JP 27135498 A JP27135498 A JP 27135498A JP 2000093431 A JP2000093431 A JP 2000093431A
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endoscope
forceps
frequency
tissue
biopsy
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JP10271354A
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Minoru Tsuruta
稔 鶴田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは病理による確定診
断を行なうために十分な量の生体組織を容易に採取でき
ると共に、生体組織を採取後の切除部位からの出血を少
なくできるようにした内視鏡用高周波生検処置具を提供
することにある。 【解決手段】本発明、体内に挿入され外部に対し電気的
に絶縁された挿入部2に体内組織を切除する鉗子部12
を設け、上記挿入部2と操作部5とが着脱自在に接続さ
れ、上記操作部5のプラグ61から上記鉗子部12に高
周波を通電できるようにし、上記鉗子部12の外径を挿
入部2の外径よりも大きく構成し、上記着脱部を透明な
電気的絶縁部材の折止めチューブ36で覆うようにした
内視鏡用高周波生検処置具1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡と組み合せ
て使用し、生体内腔等で生体組織を高周波により採取す
るようにした内視鏡用高周波生検処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡と組み合せて使用し、生体組織を
採取する生検鉗子の手技は現在、幅広く普及している。
この手技の目的とするところは、病理による確定診断で
ある。確定診断の精度を上げるためにはより多くの生体
組織を採取することが必要とされる。しかし、内視鏡の
チャンネルを経由して体腔内に挿入される内視鏡用処置
具のサイズ上の制限により生検鉗子で採取できる生体組
織の量は限られたものである。
【0003】そこで、この問題を解決するために処置具
の先端カップを楕円型にする方法や先端カップに孔を付
けて容量を大きくする方法等が考えられてきた。しか
し、生体組織の採取量を多くすることは生体における切
除部分に出血が生じ易くなるという別の問題を招くこと
になる。切除部分に出血が生じたときに凝固止血を行う
ため、通電可能な穿刺体を設けた生検鉗子については特
表平9−508561号公報に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】生体組織の採取量を多
くするために、生検カップを長円にしたり、生検カップ
に孔を設けたりする方法によれば、ある程度、組織の採
取量を増すことができるが、採取量を飛躍的に増大させ
るものではない。また、上掲の特表平9−508561
号公報に示された生検鉗子は高周波電流による凝固止血
は可能であるが、生検組織の採取量を増加させる構造の
ものとはなっていない。本発明は上述した問題点に着目
してなされたもので、その目的とするところは病理によ
る確定診断を行なうために十分な量の生体組織を容易に
採取できると共に、生体組織を採取後の切除部位からの
出血を少なくできるようにした内視鏡用高周波生検処置
具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】(手段)本発明
は、体内に挿入され外部に対し電気的に絶縁された挿入
部と、上記挿入部に設けられ体内組織を切除する切除手
段と、上記挿入部と着脱自在に接続される着脱部と高周
波電源接続用プラグを有する操作部と、上記プラグから
操作部の部材及び挿入部内の部材を介して上記切除手段
に高周波を通電する導電手段とを備え、上記切除手段の
部分の外径を挿入部の外径よりも大きく構成し、上記着
脱部を透明な電気的絶縁部材で覆ったことを特徴とする
ものである。
【0006】(作用)上記高周波生検処置具の挿入部を
内視鏡のチャンネル先端よりそのチャンネル内に挿入
し、内視鏡の操作部の挿入口部より突き出す。そして、
着脱部を利用して上記挿入部を操作部の着脱部に接続す
る。上記着脱部を透明な電気的絶縁部材ごしに観察しな
がら接続し、接続状態を確認する。内視鏡への処置具の
組み付けが完了した後、体内に内視鏡と処置具を挿入
し、高周波通電をしながら目的部位の組織を採取する。
【0007】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1乃至図9を
参照して本発明の第1の実施形態を説明する。 (構成)図1で示すように、生検鉗子1は長尺な挿入部
2と、この挿入部2の後端に着脱自在に接続固定される
口金部3と、上記口金部3に着脱自在に接続固定され、
上記挿入部2内に挿通された操作ワイヤー4に着脱自在
に接続される操作部5によって構成されている。ここ
で、上記口金部3は操作部5に着脱自在に接続される
が、操作部5の一部を構成するものでもある。
【0008】図2で示すように、上記挿入部2は長尺で
軟性なシース部(軟性部)11を有し、このシース部1
1の先端には体内組織を切除して採取する切除手段とし
ての鉗子部12が連結されている。ここで、シース部1
1は内視鏡のチャンネルに挿通可能な径であるが、鉗子
部12はチャンネルの径よりも大きい。
【0009】上記シース部11は中空で軟性の密巻コイ
ル13の外周に電気的絶縁性の被覆チューブ14を密に
被せて構成されている。上記被覆チューブ14は熱硬化
性のものであり、密巻コイル13に被せた後に熱を加え
ることによりその密巻コイル13の外周に密着させてい
る。密巻コイル13の先端は上記鉗子部12のカバー1
5の後端に一体に延出的に形成された筒状の接続部材1
6内に嵌め込んで固定的に接続されている。また、密巻
コイル13の後端は後述する中空管状の第1固定ねじ部
材17内に嵌め込み、その第1固定ねじ部材17に固定
的に接続されている。
【0010】上記接続部16と第1固定ねじ部材17の
外周には上記被覆チューブ14に対応する端部がそれぞ
れ被嵌するためのテーパー状の外周部18,19が形成
されている。密巻コイル13内には上記操作ワイヤー4
が摺動自在に挿入配置され、この操作ワイヤー4を前後
に動かすことにより後述するリンク機構を介して鉗子部
12の一対のカップ23を開閉するようになっている。
【0011】ここで、鉗子部12のカバー15の外周は
図7で示すように、手元側が細くなるテーパー状に形成
されている。ここではカバー15の全長にわたりテーパ
ー状に形成されている。このテーパー部20に応じてカ
バー15内に設置されるリンク機構等もコンパクトに形
成されている。また、上記鉗子部12のカバー15の外
表面に電気的絶縁被覆を施すことが好ましい。
【0012】上記一対のカップ23は鉗子部12のカバ
ー15に設けた共通の第1ピン25aに開閉自在に枢着
されている。また、カバー15内には上記カップ23を
開閉操作するリンク機構26が設けられている。そし
て、上記一対のカップ23はこのリンク機構26を介し
て上記操作ワイヤー4の先端に連結される。リンク機構
26は各カップ23にそれぞれ対応した2つのリンク2
6aを有し、各リンク26aはそれに対応したカップ2
3の後端部に第2ピン25bにより個別に枢着され、ま
た、各リンク26aの後端は操作ワイヤー4の先端に取
着された先端チップ28に設けた1本の第3ピン25c
にまとめて枢着されている。
【0013】上記操作ワイヤー4の後端側は挿入部2の
シース部11から突き出すと共に口金部3の部分を突き
抜けて後方へ延出され、この延出端には接続棒29が接
続されている。接続棒29の中間部外周には小径な係止
部30が形成されている(図1及び図2を参照)。
【0014】上記口金部3は図2で示すように、熱硬化
型樹脂製で筒状の部材よりなる口金本体31を有し、口
金本体31の中間部位には注射器等を接続するための接
続口32が形成されている。口金本体31の先端には接
続管33の後端部がねじ込まれ、通常、口金本体31と
接続管33の両者は接着により固定されている。また、
接続管33の先端部外周には、段付きの接続用外周部3
4が形成されており、この接続用外周部34には熱収縮
チューブ等からなる比較的肉厚の接続用補助チューブ3
5の基端部が被嵌し、その接続管33に密着固定してい
る。
【0015】上記接続補助チューブ35の先端部分には
折止めチューブ36の後端部分が密に嵌合し、かつ固定
されている。折止めチューブ36は耐熱性の熱硬化性樹
脂よりなり、上記接続補助チューブ35の先端部分から
先方へ延びている。さらに折止めチューブ36は透明な
材料によって形成され、その壁部を透かして内側の状態
が見えるようになっている。また、折止めチューブ36
は挿入部2のシース部11に対する折止め機能を発揮さ
せるため、ある程度、硬さのある柔軟な材料で作る必要
がある。このため、その材料としては、例えばフッ素系
の樹脂等が望ましい。
【0016】上記折止めチューブ36内の領域には筒状
に形成された第2固定ねじ部材37が配置されている。
この第2固定ねじ部材37は上記接続管33に接続固定
された延出用パイプ38の先端部分に後端側部分を密に
被嵌すると共に、その延出用パイプ38の外周に固定さ
れている。延出用パイプ38の後端部分は、上記接続管
33の先端部内に嵌め込まれた状態で、その接続管33
の内壁に固定されている。
【0017】上記第1固定ねじ部材17と第2固定ねじ
部材37はねじ結合されるものであり、これにより上記
第1固定ねじ部材17と第2固定ねじ部材37を着脱自
在に連結する着脱部を構成している。すなわち、第1固
定ねじ部材17の後端部外周には雄ねじが形成され、第
2固定ねじ部材37の先端部内面には雌ねじが形成さ
れ、その雄ねじと雌ねじとを螺合することにより第1固
定ねじ部材17と第2固定ねじ部材37が結合される。
第1固定ねじ部材17の雄ねじ部分の終端に形成された
段差39に第2固定ねじ部材37の先端が突き当たる位
置までねじ込むことにより確実に連結固定される。
【0018】上記着脱部によって上記挿入部2のシース
部11を上記口金部3に接続し、または切り離すことが
できる。そして、このねじ結合部分は透明な折止めチュ
ーブ36の内部に位置し、その透明な折止めチューブ3
6を通して第1固定ねじ部材17と第2固定ねじ部材3
7の結合部分の状態が目視観察することができるように
なっている。
【0019】一方、上記口金本体31の後端には筒状の
操作部固定部45がねじ込んで取着固定されている。こ
の操作部固定部45の中途外周部分には操作部5を係着
するための小径部46が形成されている。
【0020】そして、図2で示すように、上記口金本体
31内には第1固定ねじ部材17、第2固定ねじ部材3
7、延出用パイプ38、接続管33及び操作部固定部4
5にわたって同軸的に連続する管腔が形成されており、
その管腔には挿入部2に挿通した操作ワイヤー4が貫通
され、かつ上記操作ワイヤー4は前後に移動できるよう
に貫通されている。また、上記接続口32よりも手元側
に位置して上記口金本体31の内腔には上記操作ワイヤ
ー4の周壁に当たりその部分をシールする弾性Oリング
47が設けられている。
【0021】一方、上記操作部5はスリット51を持つ
本体52と、この本体52に摺動自在に装着されたスラ
イダー53とを有し、本体52の先端には上記口金本体
31の固定部45に対して着脱自在に接続するためのコ
ック固定部54が設けられている。このコック固定部5
4は上記口金本体31の固定部45に被嵌する装着リン
グ55を有し、この装着リング55による締付け操作を
行うことにより上記口金本体31に操作部5の本体52
を装着固定するようになっている。そして、このコック
固定部54には一般的な係止機構が設けられている。図
4及び図5で示すように上記装着リング55を回すこと
により固定リング56が上記口金本体31の固定部45
に設けられた小径部46に係止させる位置と外せる位置
のいずれ化を選択することができるようになっている。
【0022】また、上記スライダー53には図示しない
高周波電源と電気的に接続するためのプラグ61と着脱
操作用ボタン62が設けられている(図1を参照)。上
記プラグ61は図4及び図5で示すように導電板63に
ねじ止め固定により接続され、その導電板63に電気的
に導通している。上記着脱操作用ボタン62は昇降自在
な可動の固定用板64が固定的に連結されている。固定
用板64はコイル状のばね部材65によって上方へ向け
て弾性的に付勢され、通常は上昇した位置にあり、この
位置おいて上記操作ワイヤー4の接続棒29に係合する
ようになっている。また、着脱操作用ボタン62を押し
込むことにより固定用板64が下降し、上記操作ワイヤ
ー4の接続棒29に対する固定用板64の係合が解除さ
れるようになっている。着脱操作用ボタン62を操作し
て固定用板64を移動して上記操作ワイヤー4の接続棒
29に対する脱着を行なうことが可能である。
【0023】図4及び図5を参照して、具体的に述べれ
ば、上記プラグ61に接続された導電板63は板状のも
のであり、これには上記操作ワイヤー4の接続棒29を
嵌め込む切欠き部分66が形成されている。この切欠き
部66の前方開口部分にはガイドパイプ67の後端部分
が嵌め込まれ、さらに接着等により接続固定されてい
る。また、上記固定用板64は上下に長い孔状のスリッ
ト68を有しており、このスリット68の底部分は間隔
(幅)が小さく、この部分で上記接続棒29の小径な係
止部30を係合させる挟持部69を形成している。
【0024】そして、スリット68の部分には上記導電
板63の切欠き部66が噛み合わされ、導電板63の一
部の前端上部がスリット68の部分に嵌り込んでいる。
そして、通常、スリット68の挟持部69には上記操作
ワイヤー4の接続棒29が嵌り込み、その接続棒29の
小径な係止部30と係合する。固定用板64はばね部材
65によって上方へ向けて弾性的に付勢されているた
め、そのスリット68の挟持部69に操作ワイヤー4の
接続棒29の小径な係止部30が係合するだけでなく、
上記導電板63の切欠き部66の上端縁と固定用板64
のスリット68の下端縁との間に接続棒29を挟み込ん
で係止する。また、着脱操作用ボタン62を押し込んで
固定用板64を下げれば、スリット68の下端縁が降下
するので、接続棒29の小径な係止部30に対する係着
を解除し、その操作ワイヤー4を引き抜くことができ
る。
【0025】上記操作部5のプラグ61、導電板63、
及び挿入部2内の操作ワイヤー4等の部材を利用して導
電手段が構成されており、これを通じて高周波電源から
の電流を上記鉗子部12のカップ23に供給できるよう
になっている。また、使用時に使用者が誤って触れても
高周波電流の影響を受けることのないように、上記口金
部3及び操作部5の外面を形成する部材の全てが熱硬化
型の樹脂等の電気的絶縁性材料により作られている。
【0026】(作用)次に、生検鉗子1を内視鏡へ組み
付ける操作を説明する。まず、図9に示す内視鏡70の
チャンネル71内にその先端開口72より上記生検鉗子
1の挿入部2をその操作ワイヤー4の接続棒29の部分
を先にして差し込む。内視鏡操作部の鉗子挿入口から挿
入部2の後端と操作ワイヤー4の接続棒29の部分が突
き出たところで、口金部3の折止めチューブ36の先端
開口から接続棒29を先にして操作ワィヤー4を差し込
み、口金部3の後端に位置する操作部固定部45より接
続棒29を引き出す。ここで、折止めチューブ36の透
明部分を透かして観察することで、上記第1固定ねじ部
材17が第2固定ねじ部材37に突き当たる位置まで来
たことを確認した上で、第1固定ねじ部材17を第2固
定ねじ部材37にねじ込んで両者を連結する。
【0027】その後、操作ワィヤー4の接続棒29を操
作部5のガイドパイプ67にその先端より差し込み、さ
らに操作部5のコック固定部54に、口金部3の固定部
45を係止固定し、口金部3と操作部5を連結する。
【0028】最後に操作部5の着脱操作用ボタン62押
し込みながらスライダー53を挿入部2の先端まで移動
させ、挿入部2の接続棒29を導電板63の切欠き部分
66の奥端に突き当てる。この時、鉗子部12の一対の
カップ23が開くことを確認してから着脱操作用ボタン
62を押す込む動作を停止させる。さらにスライダー5
3を動かし、鉗子部12の一対のカップ23が開閉し、
スライダー53内の固定用板64のスリット68の底部
と導電板63の切欠き部66の上端との間に挟まれ、上
記接続棒29の係止部30が挟持部69に嵌り込んで係
止したことを確認する。
【0029】このように内視鏡70に生検鉗子1を組み
付けた後、生検鉗子1を内視鏡70と共に体内に挿入
し、内視鏡70の図示しない湾曲機構により鉗子部12
を目的の部位に向ける。そして、操作部5のプラグ6
1、導電板63及び操作ワイヤー4を利用した導電手段
を通じて高周波電源からの電流を鉗子部12のカップ2
3に供給しながら、図9で示すように操作部5のスライ
ダー53を進退操作することにより上記カップ23間に
目的部位73の組織部分を挟み込み、その組織を採取す
る。この後、鉗子部12に組織を把持しながら生検鉗子
1を内視鏡70と共に体外に引き出す。
【0030】(効果)本実施形態の生検鉗子1は、挿入
部2、口金部3及び操作部5を分割可能としたことによ
り、内視鏡のチャンネルの径の大きさに制限されること
なく、その鉗子部12を大きくすることが出来る。内視
鏡のチャンネルの径よりも大きい鉗子部12を使用する
こともできる。このため、組織を多く採取したいとき、
組織採取量の大きい鉗子部12を有する挿入部2を用い
て採取することができる。高周波通電を併用できる構造
であるため、止血を必要とせずに多くの組織を一度に採
取することが可能となる。上記挿入部2と口金部3の着
脱機構部分が透明な材質の折止めチューブ36内に設け
たことにより使用中に術者が触れる部分の処置具の外面
を全て絶縁被覆することが可能となる。上記挿入部2と
口金部3の着脱部が操作部5(口金部3)の先端側外部
に有るが、折止めチューブ36を透かして着脱部を目視
できるので、操作部5の口金部3と挿入部2を接続する
操作が容易かつ確実にできると共に、その接続状態を確
認できる。また、接続後は折止めチューブ36が着脱部
の折れを防止する。接続後は折止めチューブ36により
着脱部の折れを防止できる。特に着脱部の電気的絶縁と
挿入部2の折止めを同じチューブ部材で兼用することが
できるため、構成の簡略化を図ることができる。
【0031】また、鉗子部12のカバー15にテーパー
部20を設けたことにより内視鏡視野を妨げることなく
処置が可能となる。特に、鉗子部12が挿入部2の外径
に比較して太く構成されているので、テーパー部20を
設けることにより内視鏡視野を妨げることが少なくな
る。
【0032】尚、本実施形態では口金部3と操作部5を
着脱式としているが、この口金部3と操作部5の両者を
固定式のものとしても良い。また、カップ23の先端に
V字状の切欠き部を設けても良い。
【0033】[第2実施形態]上記第1実施形態の生検
鉗子1の鉗子部12におけるカップ23の噛合い部と最
先端部分の外面以外にフッ素系の樹脂、またはセラミッ
ク材質の被覆部を設けたものである。組織採取時に必要
最小限の部分に高周波電流が流れるため、組織に与える
熱変性を少なくすることが可能となる。その他の構造は
上述した第1実施形態のものと同様であり、その作用も
上述した第1実施形態と同様である。
【0034】[第3実施形態]第1実施形態においての
鉗子部12に代えてループ形状の線材で構成し、このル
ープで組織を把持しながら高周波電流を流し、組織を切
除するようにしたものである。この方式によれば、組織
採取時に高周波が流れる接触面積を少なくすることがで
き、組織の与える熱変性を少なくすることができる。
【0035】<付記> 1.体内に挿入され外部に対し電気的に絶縁された挿入
部と、上記挿入部に設けられ体内組織を切除する切除手
段と、上記挿入部と着脱自在に接続される着脱部と高周
波電源接続用プラグを有する操作部と、上記プラグから
操作部の部材及び挿入部内の部材を介して上記切除手段
に高周波を通電する導電手段とを備え、上記切除手段の
部分の外径を挿入部の外径よりも大きく構成し、上記着
脱部を透明な電気的絶縁部材で覆ったことを特徴とする
内視鏡用高周波生検処置具。 2.付記1項に記載の内視鏡用高周波生検処置具におい
て、上記電気的絶縁部材が挿入部の折止め用チューブで
あることを特徴とするもの。 3.付記1項に記載の内視鏡用高周波生検処置具におい
て、上記挿入部を軟性のシース部材で形成したことを特
徴とするもの。 4.付記1項に記載の内視鏡用高周波生検処置具におい
て、上記切除手段の外装部材の少なくとも後端部分の少
なくとも一部にテーパ部分を設けたことを特徴とするも
の。 5.付記1項に記載の内視鏡用高周波生検処置具におい
て、上記切除手段は一対のループ線材で構成したことを
特徴とするもの。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
除手段のサイズを挿入部の外径よりも大きくすることが
でき、かつ高周波の通電が可能となるため、出血を抑え
ながら、より多くの体内組織を採取することが可能とな
る。さらに操作部と挿入部を着脱自在に接続する着脱部
を透明な電気的絶縁部材を通して目視できるので、挿入
部の内視鏡への組み付け性を損なうことない。そして、
着脱部まで電気的に絶縁してそれより高周波の漏れを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る生検鉗子全体の構成を概
略的に示す展開図。
【図2】上記生検鉗子の挿人部と口金部の縦断面図。
【図3】上記生検鉗子の鉗子部の縦断面図。
【図4】上記生検鉗子の操作部の縦断面図。
【図5】図4中A−A矢視線に沿う向きの操作部の縦断
面図。
【図6】図5中B−B矢視線に沿う部分の縦断面図。
【図7】上記生検鉗子の鉗子部の平面的縦断面図。
【図8】(a)は図7中C−C矢視線に沿う部分の縦断
面図、(b)は図7中D−D矢視線に沿う部分の縦断面
図。
【図9】上記生検鉗子の使用状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…生検鉗子、2…挿入部、3…口金部、4…操作ワイ
ヤー、5…操作部、11…シース部、12…鉗子部、1
7…第1固定ねじ部材、29…接続棒、30…係止部、
31…口金本体、33…接続管、36…折止めチュー
ブ、37…第2固定ねじ部材、38…延出用パイプ、6
1…プラグ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入され外部に対し電気的に絶縁
    された挿入部と、上記挿入部に設けられ体内組織を切除
    する切除手段と、上記挿入部と着脱自在に接続される着
    脱部と高周波電源接続用プラグを有する操作部と、上記
    プラグから操作部の部材及び挿入部内の部材を介して上
    記切除手段に高周波を通電する導電手段とを備え、上記
    切除手段の部分の外径を挿入部の外径よりも大きく構成
    し、上記着脱部を透明な電気的絶縁部材で覆ったことを
    特徴とする内視鏡用高周波生検処置具。
JP10271354A 1998-09-25 1998-09-25 内視鏡用高周波生検処置具 Pending JP2000093431A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010005006A1 (ja) 2008-07-08 2010-01-14 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 高周波処置具
JP2014188311A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Sumitomo Bakelite Co Ltd 高周波処置具

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