JP2000093429A - 超音波治療アプリケータ - Google Patents

超音波治療アプリケータ

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JP2000093429A
JP2000093429A JP10271131A JP27113198A JP2000093429A JP 2000093429 A JP2000093429 A JP 2000093429A JP 10271131 A JP10271131 A JP 10271131A JP 27113198 A JP27113198 A JP 27113198A JP 2000093429 A JP2000093429 A JP 2000093429A
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Japan
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ultrasonic
treatment
ultrasonic transducer
diagnostic probe
transducer
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JP10271131A
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English (en)
Inventor
Kazunari Ishida
田 一 成 石
Katsuhiro Kuroda
田 勝 広 黒
Shinichiro Umemura
村 晋一郎 梅
Jun Kubota
田 純 窪
Ryuichi Shinomura
村 隆 一 篠
Yuichi Miwa
和 祐 一 三
Kazuaki Sasaki
一 昭 佐々木
Kenichi Kawabata
畑 健 一 川
Takashi Azuma
隆 東
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Hitachi Ltd
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波治療アプリケータにおいて、生体内の
治療部位について常に観察しながら治療し、安全性を向
上する。 【解決手段】 治療部位に高エネルギー超音波を放射す
る治療用超音波振動子2を、それから放射される高エネ
ルギー超音波の焦点7が、生体内の治療部位8の超音波
断層像を収集する診断用探触子1による超音波断層面A
A’上に位置するように構成したものである。これによ
り、生体内の治療部位8について常に観察しながら治療
し、患者の苦痛を軽減することができると共に、安全性
を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、治療用超音波振動
子を生体の体腔内に挿入し治療部位に高エネルギー超音
波を放射して病変部を治療する超音波治療アプリケータ
に関し、特に、生体内の治療部位について常に観察しな
がら治療し、安全性を向上することができる超音波治療
アプリケータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の体腔内挿入式の超音波治療アプリ
ケータは、図5に示すように、生体内の治療部位の超音
波断層像を収集する診断用探触子1と、上記治療部位に
高エネルギー超音波を放射する治療用超音波振動子2
と、上記診断用探触子1及び治療用超音波振動子2を支
持して長手方向及び軸回りに走査移動する移動手段とし
ての移動機構3と、上記各構成要素を体腔内に挿入する
ための支持収納手段としてのハウジング4とを備えて成
っていた。なお、上記移動機構3は、それぞれ診断用探
触子1及び治療用超音波振動子2に接続されたリンク5
及び6を有し、これらを介して上記診断用探触子1及び
治療用超音波振動子2を一緒に長手方向及び軸回りに走
査移動するようになっている。これにより、上記診断用
探触子1及び治療用超音波振動子2が放射する超音波ビ
ームを3次元に走査するようになっていた。
【0003】図5において、上記診断用探触子1が放射
する超音波ビームによる超音波断層面をAA’とし、治
療用超音波振動子2が放射する超音波ビームの放射面の
中心に立てた垂線をBB’とする。この場合、上記治療
用超音波振動子2の超音波ビームの放射面の曲率で決ま
る焦点7は、上記垂線BB’上の所定距離にある。そし
て、上記ハウジング4内における診断用探触子1と治療
用超音波振動子2の相対位置は、上記超音波断層面A
A’と垂線BB’とが所定距離Lだけ離れた状態で平行
に配置されており、この状態で固定されていた。
【0004】このような状態で、図5に示すハウジング
4ごと体腔内、例えば直腸に挿入し、診断用探触子1及
び治療用超音波振動子2を長手方向に沿って移動させる
と共に軸回りに回動させ、生体内の治療部位を観察し、
その治療部位に高エネルギー超音波を放射して病変部を
焼灼していた。このとき、まず、診断用探触子1で超音
波断層面AA’に沿って生体内の超音波断層像を収集し
て観察し、その超音波断層面AA’上の或る位置を治療
部位8と診断する。その後、移動機構3を操作して、図
5においては診断用探触子1及び治療用超音波振動子2
を共に所定距離Lだけ後退させ、治療用超音波振動子2
がそれまでの超音波断層面AA’の位置に合致するよう
に移動する。これにより、上記治療部位8に治療用超音
波振動子2の焦点7を一致させ、高エネルギー超音波を
放射していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波治療アプリケータにおいては、図5に示すよ
うに、上記診断用探触子1と治療用超音波振動子2が、
それぞれの超音波断層面AA’と垂線BB’とが所定距
離Lだけ離れた状態で平行に配置され固定されていたの
で、診断用探触子1でその超音波断層面AA’上にて治
療部位8と診断した後に、治療用超音波振動子2を移動
させその治療部位8に焦点7を一致させ、高エネルギー
超音波を放射して病変部を治療しなければならなかっ
た。したがって、治療部位8と診断し実際にその病変部
を治療するのに時間がかかり、患者に苦痛を与えること
があった。また、治療部位8と診断した後に移動してそ
の治療部位8に高エネルギー超音波を放射するまでの間
に、体動などの影響により治療部位8と焦点7とが一致
しない場合は、正常部位を焼灼することがあり、安全性
の問題があった。
【0006】また、治療用超音波振動子2の焦点7は固
定とされていたので、診断用探触子1で診断した治療部
位8の深度が上記焦点7と異なる場合は、実際に診断し
た治療部位8の深度に合う焦点距離を有する治療用超音
波振動子2に交換して治療しなければならなかった。し
たがって、その治療部位8を実際に治療するのに時間が
かかり、患者に苦痛を与えることがあった。また、各種
の焦点距離を有する複数の治療用超音波振動子2を用意
しておかなければならなかった。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、生体内の治療部位について常に観察しながら治療
し、安全性を向上することができる超音波治療アプリケ
ータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による超音波治療アプリケータは、生体内の
治療部位の超音波断層像を収集する診断用探触子と、上
記治療部位に高エネルギー超音波を放射する治療用超音
波振動子と、上記診断用探触子及び治療用超音波振動子
を支持して長手方向及び軸回りに走査移動する移動手段
と、上記各構成要素を体腔内に挿入するための支持収納
手段とを備えた超音波治療アプリケータにおいて、上記
治療用超音波振動子を、それから放射される高エネルギ
ー超音波の焦点が、上記診断用探触子による超音波断層
面上に位置するように構成したものである。
【0009】また、上記治療用超音波振動子は、移動手
段に対して支持角度が任意に変更可能とされている。
【0010】さらに、上記治療用超音波振動子は、その
移動手段が上記診断用探触子とは別個に長手方向に移動
可能とされ、該移動手段に対して支持角度が任意に変更
可能とされている。
【0011】さらにまた、上記治療用超音波振動子は、
移動手段に対して支持角度が任意に変更可能とされると
共に、それから放射される高エネルギー超音波の焦点距
離が変更可能とされている。
【0012】また、上記診断用探触子は、直交する二つ
の超音波探触子を組み合わせたバイプレーン型探触子で
ある。
【0013】さらに、上記診断用探触子は、振動子素子
を2次元に配列した2次元アレイ探触子である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本発明による超音波治
療アプリケータの第一の実施形態を示す断面説明図であ
る。この超音波治療アプリケータは、治療用超音波振動
子を生体の体腔内に挿入し治療部位に高エネルギー超音
波を放射して病変部を治療するもので、図1に示すよう
に、診断用探触子1と、治療用超音波振動子2と、移動
機構3と、ハウジング4とを備えて成る。
【0015】上記診断用探触子1は、生体内の治療部位
の超音波断層像を収集するもので、通常の超音波診断装
置の探触子と同様に、超音波の発生源であると共に反射
エコーを受診する複数の振動子を有し、例えばコンベッ
クス型に構成され、該診断用探触子1から放射される超
音波ビームによる断層面がAA’とされている。そし
て、診断用探触子1の扇形の断層面の超音波断層像を収
集して生体内の治療部位を観察するようになっている。
【0016】上記診断用探触子1の近傍には、治療用超
音波振動子2が設けられている。この治療用超音波振動
子2は、上記治療部位に高エネルギー超音波を放射して
病変部を焼灼し治療するもので、適宜の直径のお椀形に
形成され、このお椀形の超音波振動子が放射する超音波
ビームの放射面の中心に立てた垂線をBB’とすると、
この垂線BB’上の所定距離Fに上記放射面の曲率で決
まる焦点7を結ぶようになっている。そして、放射され
た高エネルギー超音波は、上記焦点7の領域において超
音波エネルギーが集束し、熱へと変化し、高温となるよ
うに動作する。
【0017】上記診断用探触子1及び治療用超音波振動
子2は、移動機構3に取り付けられている。この移動機
構3は、上記診断用探触子1及び治療用超音波振動子2
を支持して長手方向及び軸回りに走査移動する移動手段
となるもので、後述のハウジング4の内部にてその根本
部に設けられ、図示省略の駆動源と、この駆動源に根本
部が接続されたリンク5及び6を有している。そして、
これらのリンク5及び6の先端部にそれぞれ診断用探触
子1及び治療用超音波振動子2が接続され、該リンク5
及び6を介して上記診断用探触子1及び治療用超音波振
動子2を一緒に長手方向及び軸回りに走査移動するよう
になっている。これにより、上記診断用探触子1及び治
療用超音波振動子2が放射する超音波ビームを3次元に
走査するようになっている。
【0018】上記診断用探触子1及び治療用超音波振動
子2並びに移動機構3は、ハウジング4の内部に支持し
収納されている。このハウジング4は、上記各構成要素
を体腔内に挿入するための支持収納手段となるもので、
生体に対して刺激を与えない物質、例えばプラスチック
等ででき、直腸等の体腔内に挿入し易いように細径のパ
イプ状に形成されており、その長手方向に沿って上記各
構成要素を挿入し支持している。そして、このハウジン
グ4の先端面は例えば球状に形成され、その内部には超
音波が透過し易いように水などで満たされている。ま
た、上記診断用探触子1及び治療用超音波振動子2から
超音波が放射される一側面部には、生体の音響インピー
ダンスとのマッチングがとり易い物質で形成された放射
窓が設けられている。
【0019】ここで、本発明では、上記治療用超音波振
動子2は、それから放射される高エネルギー超音波の焦
点7が、上記診断用探触子1による超音波断層面AA’
上に位置するように構成されている。すなわち、治療用
超音波振動子2を、移動機構3のリンク6に対して予め
所定角度だけ傾斜させ、診断用探触子1による断層面A
A’上に高エネルギー超音波の焦点7が位置するように
して固定されている。この場合は、上記診断用探触子1
と治療用超音波振動子2の位置関係は固定されており、
診断用探触子1による断層面AA’上に位置する焦点7
はハウジング4から所定の深さとされている。
【0020】次に、このように構成された超音波治療ア
プリケータの使用及び動作について説明する。まず、図
1に示すハウジング4ごと体腔内、例えば直腸に挿入
し、所要の部位で停止させる。次に、診断用探触子1及
び治療用超音波振動子2を移動機構3によりハウジング
4の長手方向に沿って移動させると共に軸回りに回動さ
せ、診断用探触子1で生体内の治療部位を観察する。こ
のとき、診断用探触子1により断層面AA’に沿って得
られた超音波断層像を観察して、治療用超音波振動子2
の焦点7の位置が生体内の治療部位8に合致するかどう
かを判断する。
【0021】次に、上記治療用超音波振動子2の焦点7
の位置が生体内の治療部位8に合致したときは、治療の
ための超音波放射の照準がされたとして、該治療用超音
波振動子2から上記治療部位8に高エネルギー超音波を
放射する。すると、放射された高エネルギー超音波は、
上記治療部位8すなわち焦点7の領域において超音波エ
ネルギーが集束し、熱へと変化し、病変部を焼灼して治
療する。このとき、生体内の治療部位8をリアルタイム
で確認しながら治療用超音波振動子2から高エネルギー
超音波を放射し、治療することができる。
【0022】このようにして、或る治療部位8について
治療を行ったら、上記と同様に診断用探触子1及び治療
用超音波振動子2をハウジング4の長手方向に沿って移
動させると共に軸回りに回動させ、診断用探触子1で別
の治療部位を観察し、照準する。そして、次なる治療部
位に対して治療用超音波振動子2から高エネルギー超音
波を放射して治療する。これを順次繰り返すことによ
り、生体内の目的の治療域について超音波放射による治
療を終える。なお、治療用超音波振動子2からの高エネ
ルギー超音波の照射間隔は、生体に与えた熱により治療
域以外が損傷を受けないように、その熱が十分拡散する
時間をあけることが望ましい。
【0023】図2は本発明の第二の実施形態を示す断面
説明図である。この実施形態は、上記治療用超音波振動
子2を、移動機構3に対して支持角度を任意に変更可能
としたものである。すなわち、図2(a)において、治
療用超音波振動子2は、移動機構3のリンク6の先端部
に角度変更機構9を介して取り付けられており、図2
(b)に示すように、上記角度変更機構9により治療用
超音波振動子2の支持角度を任意に変更するようになっ
ている。なお、上記角度変更機構9は、例えば電気モー
タの駆動により歯車及びリンク機構などにより治療用超
音波振動子2の取付部を回転させ、取付角度を変更する
ものである。また、この場合は、ハウジング4の超音波
放射側の側面部は、ゴムなどの伸縮可能な材料ででき、
治療用超音波振動子2の取付角度の変更に伴い膨らむこ
とができるようになっている。
【0024】この第二の実施形態の場合は、超音波治療
アプリケータをハウジング4ごと体腔内に挿入するとき
は、図2(a)に示すように、角度変更機構9により治
療用超音波振動子2をハウジング4の長手方向に平行と
なるようにしておく。このとき、ハウジング4の外径は
最小となる。次に、体腔内に挿入した後、治療するとき
は、図2(b)に示すように、角度変更機構9により治
療用超音波振動子2の取付部を回転させ、取付角度をα
に変更して高エネルギー超音波の焦点7が診断用探触子
1による断層面AA’上に位置するように設定する。こ
れにより、超音波治療アプリケータを体腔内に挿入する
ときに、ハウジング4の外径を最小として、患者に与え
る苦痛を軽減することができる。
【0025】図3は本発明の第三の実施形態を示す断面
説明図である。この実施形態は、上記治療用超音波振動
子2を、その移動手段が上記診断用探触子1とは別個に
長手方向に移動可能とされ、該移動手段に対して支持角
度を任意に変更可能としたものである。すなわち、移動
手段は、診断用探触子1の移動機構3と、治療用超音波
振動子2の移動機構3’とで別個に構成され、独立に移
動制御できるようにされており、この移動機構3’のリ
ンク6の先端部に角度変更機構9を介して治療用超音波
振動子2が取り付けられている。その他は、図2に示す
第二の実施形態の場合と同様である。
【0026】この第三の実施形態の場合は以下のように
動作する。まず、超音波治療アプリケータを体腔内に挿
入するときは、図2(a)に示すと同様に治療用超音波
振動子2をハウジング4の長手方向に平行となるように
しておく。次に、体腔内に挿入した後には、移動機構3
の動作により診断用探触子1をハウジング4の長手方向
及び軸回りに移動し、該診断用探触子1で生体内の治療
部位を観察する。このとき、図3(a)に示すように、
上記診断用探触子1による断層面AA’上の深度D1
位置に治療部位81があると判定し、この治療部位81
治療目標と設定する。
【0027】次に、この設定により、図示外の治療制御
器により治療用超音波振動子2の移動機構3’に動作信
号が送られ、治療用超音波振動子2のみを長手方向及び
軸回りに移動して、図3(a)に示すように、診断用探
触子1から例えば距離L1の位置に自動的にセットされ
る。また、上記治療制御器から角度変更機構9に動作信
号が送られ、治療用超音波振動子2の取付角度をαに変
更して、高エネルギー超音波の焦点7が診断用探触子1
による断層面AA’上に位置するように自動的にセット
される。これにより、治療用超音波振動子2の焦点7の
位置が生体内の治療部位81に合致する。その後、治療
用超音波振動子2から上記治療部位81に高エネルギー
超音波を放射して治療する。
【0028】次に、上記診断用探触子1による生体内の
治療部位の観察により、図3(b)に示すように、断層
面AA’上の深度D2の位置に治療部位82があると判定
したときは、この治療部位82を治療目標と設定する。
この設定により、上記と同様に図示外の治療制御器によ
り移動機構3’及び角度変更機構9に動作信号が送ら
れ、図3(b)に示すように、治療用超音波振動子2
は、診断用探触子1から例えば距離L2の位置に自動的
にセットされ、その取付角度をβに変更して高エネルギ
ー超音波の焦点7が生体内の治療部位82に合致するよ
うに自動的にセットされる。その後、治療用超音波振動
子2から上記治療部位82に高エネルギー超音波を放射
して治療する。この第三の実施形態の場合は、生体内の
治療部位8の深度が異なるときでも、他の焦点距離の治
療用超音波振動子2に交換することなく、各々の深度D
1,D2に対応させて治療用超音波振動子2の焦点7を合
致させることができる。
【0029】図4は本発明の第四の実施形態を示す断面
説明図である。この実施形態は、上記治療用超音波振動
子2を、移動機構3に対して支持角度を任意に変更可能
とすると共に、それから放射される高エネルギー超音波
の焦点距離Fを変更可能としたものである。すなわち、
図2に示すと同様に、治療用超音波振動子2は、移動機
構3のリンク6の先端部に角度変更機構9を介して取り
付けられており、図4(b),(c)に示すように、上
記角度変更機構9により治療用超音波振動子2の支持角
度をα,βのように変更するようになっている。また、
上記治療用超音波振動子2は、それから放射される超音
波ビームが可変焦点とされており、図4(b),(c)
に示すように、焦点距離がF1,F2のように変更される
ようになっている。
【0030】この第四の実施形態の場合は以下のように
動作する。まず、超音波治療アプリケータを体腔内に挿
入するときは、図4(a)に示すように、治療用超音波
振動子2をハウジング4の長手方向に平行となるように
しておく。そして、超音波治療アプリケータを体腔内に
挿入した後の図4(b),(c)に示す動作は、概ね図
3(a),(b)に示す第三の実施形態の場合と同様で
あるが、治療用超音波振動子2をハウジング4の長手方
向に移動させず、その焦点距離Fを変更させる点が相違
する。
【0031】すなわち、図4(b)に示すように、診断
用探触子1による断層面AA’上の深度D1の位置に治
療部位81があると判定し、これを治療目標と設定した
ときは、治療用超音波振動子2の取付角度をαに変更す
ると共に、高エネルギー超音波の焦点71が上記断層面
AA’上に位置するように焦点距離をF1に変更させ
る。これにより、治療用超音波振動子2の焦点71の位
置が生体内の治療部位81に合致する。その後、治療用
超音波振動子2から上記治療部位81に高エネルギー超
音波を放射して治療する。
【0032】また、図4(c)に示すように、上記断層
面AA’上の深度D2の位置に治療部位82があると判定
し、これを治療目標と設定したときは、治療用超音波振
動子2の取付角度をβに変更すると共に、高エネルギー
超音波の焦点72が上記断層面AA’上に位置するよう
に焦点距離をF2に変更させる。これにより、治療用超
音波振動子2の焦点72の位置が生体内の治療部位82
合致し、治療用超音波振動子2から上記治療部位82
高エネルギー超音波を放射して治療する。この第四の実
施形態の場合も、生体内の治療部位の深度が異なるとき
でも、他の焦点距離の治療用超音波振動子2に交換する
ことなく、各々の深度D1,D2に対応させて治療用超音
波振動子2の焦点71,72を合致させることができる。
【0033】なお、図1〜図4のいずれの実施形態にお
いても、診断用探触子1は、直交する二つの超音波探触
子を組み合わせたバイプレーン型探触子としてもよい。
また、上記診断用探触子1は、振動子素子を2次元に配
列した2次元アレイ探触子としてもよい。これらの場合
は、生体内の治療部位の超音波断層像を収集する断層面
を同時に2面とることができ、広がりのある領域を観察
して治療部位を探し易くできる。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
治療用超音波振動子を、それから放射される高エネルギ
ー超音波の焦点が、診断用探触子による超音波断層面上
に位置するように構成したことにより、生体内の治療部
位について常に観察しながら治療することができる。し
たがって、従来に比し短時間で病変部を治療することが
でき、患者の苦痛を軽減することができる。また、体動
などの影響により誤って正常部位を焼灼することが無
く、安全性を向上することができる。
【0035】また、治療用超音波振動子を、移動手段に
対して支持角度を任意に変更可能とした場合は、超音波
治療アプリケータを体腔内に挿入するときに、支持収納
手段の外径を最小として、患者に与える苦痛を軽減する
ことができる。
【0036】さらに、治療用超音波振動子を、その移動
手段が診断用探触子とは別個に長手方向に移動可能とさ
れ、該移動手段に対して支持角度を任意に変更可能とし
た場合は、生体内の治療部位の深度が異なるときでも、
他の焦点距離の治療用超音波振動子に交換することな
く、各々の深度に対応させて治療用超音波振動子の焦点
を合致させることができる。
【0037】さらにまた、治療用超音波振動子を、移動
手段に対して支持角度を任意に変更可能とすると共に、
それから放射される高エネルギー超音波の焦点距離を変
更可能とした場合は、上記と同様に、他の焦点距離の治
療用超音波振動子に交換することなく、よりスムーズに
各々の深度に対応させて治療用超音波振動子の焦点を合
致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波治療アプリケータの第一の
実施形態を示す断面説明図である。
【図2】本発明の第二の実施形態を示す断面説明図であ
る。
【図3】本発明の第三の実施形態を示す断面説明図であ
る。
【図4】本発明の第四の実施形態を示す断面説明図であ
る。
【図5】従来の超音波治療アプリケータを示す断面説明
図である。
【符号の説明】
1…診断用探触子 2…治療用超音波振動子 3,3’…移動機構 4…ハウジング 5,6…リンク 7,71,72…焦点 8,81,82…治療部位 9…角度変更機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒 田 勝 広 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 梅 村 晋一郎 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 窪 田 純 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 篠 村 隆 一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 三 和 祐 一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 佐々木 一 昭 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 川 畑 健 一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 東 隆 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 2G047 AC13 BA03 BC13 DA02 DB03 DB04 DB05 DB09 EA19 GA01 GA07 GB02 GB16 GE00 GE02 GH07 4C060 EE19 JJ27 4C099 AA01 CA19 JA13 PA10 4C301 AA01 BB13 BB28 BB30 BB34 CC01 EE19 FF01 FF22 GA03 GA07 GA15 GA16 GB06 GB09 GC02 GC15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内の治療部位の超音波断層像を収集
    する診断用探触子と、上記治療部位に高エネルギー超音
    波を放射する治療用超音波振動子と、上記診断用探触子
    及び治療用超音波振動子を支持して長手方向及び軸回り
    に走査移動する移動手段と、上記各構成要素を体腔内に
    挿入するための支持収納手段とを備えた超音波治療アプ
    リケータにおいて、上記治療用超音波振動子を、それか
    ら放射される高エネルギー超音波の焦点が、上記診断用
    探触子による超音波断層面上に位置するように構成した
    ことを特徴とする超音波治療アプリケータ。
  2. 【請求項2】 上記治療用超音波振動子は、移動手段に
    対して支持角度が任意に変更可能とされていることを特
    徴とする請求項1記載の超音波治療アプリケータ。
  3. 【請求項3】 上記治療用超音波振動子は、その移動手
    段が上記診断用探触子とは別個に長手方向に移動可能と
    され、該移動手段に対して支持角度が任意に変更可能と
    されていることを特徴とする請求項1記載の超音波治療
    アプリケータ。
  4. 【請求項4】 上記治療用超音波振動子は、移動手段に
    対して支持角度が任意に変更可能とされると共に、それ
    から放射される高エネルギー超音波の焦点距離が変更可
    能とされていることを特徴とする請求項1記載の超音波
    治療アプリケータ。
  5. 【請求項5】 上記診断用探触子は、直交する二つの超
    音波探触子を組み合わせたバイプレーン型探触子である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の超音
    波治療アプリケータ。
  6. 【請求項6】 上記診断用探触子は、振動子素子を2次
    元に配列した2次元アレイ探触子であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の超音波治療アプリケ
    ータ。
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