WO2018146789A1 - 超音波内視鏡装置、超音波素子および超音波素子の製造方法 - Google Patents

超音波内視鏡装置、超音波素子および超音波素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明の超音波内視鏡(1)は、長手軸を有する挿入部(2)と、該挿入部(2)の先端部に設けられ長手軸に沿う方向に並んで配置された診断用超音波素子(3)および治療用超音波素子(4)とを備え、治療用超音波素子(4)は、長手方向(B)が互いに並列するように長手軸に沿う方向に配列され長手方向(B)の伸縮によって治療用超音波をそれぞれ発生する柱状の複数の圧電体を備え、長手方向(B)が、長手軸に直交する挿入部(2)の径方向に対して診断用超音波素子(3)側に傾斜している。

Description

超音波内視鏡装置、超音波素子および超音波素子の製造方法
 本発明は、超音波内視鏡装置、超音波素子および超音波素子の製造方法に関するものである。
 従来、焦点に収束する超音波を利用したHIFU(High Intensity Focused Ultrasound)治療装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。超音波の焦点を治療対象部位に一致させることで、治療対象部位に高エネルギの超音波を照射して治療対象部位を焼灼することができる。HIFU治療装置の使用時には、治療対象部位の位置や大きさ等をモニタリングする必要がある。そのため、体内式のHIFU治療装置には、治療用の超音波を射出する治療用超音波素子に加えて、治療対象部位の超音波画像を取得するための診断用超音波素子が設けられる。
 体内式のHIFU治療装置の挿入部は、体内への良好な挿入性を確保するために細径であることが望ましい。そのため、治療用超音波素子と診断用超音波素子は、挿入部の長手方向に並んで配置されることが一般的である。このような配列を採用した場合、治療用の超音波による治療領域と診断用の超音波による観察領域とが、挿入部の長手方向に互いにずれた位置に配置される。したがって、治療対象部位の観察後に、挿入部を長手方向に移動させて治療領域を治療対象部位に一致させる操作が必要となる。このような不都合を解消するために、特許文献1では、診断用超音波素子による観察領域に治療領域が重複するように治療用超音波素子を診断用超音波素子側に傾斜させている。
特開2000-093429号公報
 しかしながら、特許文献1のように、挿入部の長手方向に対して治療用超音波素子を傾斜させた場合、挿入部の径が増大し、挿入部の体内での挿入性および操作性が低下するという問題がある。
 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、挿入部の径を増大することなく治療領域を観察領域に重複させることができる超音波内視鏡装置、超音波素子および超音波素子の製造方法を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
 本発明の第1の態様は、長手軸を有し体内に挿入される挿入部と、該挿入部の先端部に設けられ、治療用超音波を射出する射出面を有する治療用超音波素子と、前記挿入部の先端部に前記治療用超音波素子と前記長手軸に沿う方向に並んで設けられ、体内の超音波画像信号を取得する診断用超音波素子とを備え、前記治療用超音波素子は、長手方向が互いに並列するように前記射出面に沿う方向に配列され前記長手方向の伸縮によって前記治療用超音波をそれぞれ発生する柱状の複数の圧電体を備え、該複数の圧電体の前記長手方向が、前記長手軸に直交する前記挿入部の径方向に対して前記診断用超音波素子側に傾斜している超音波内視鏡装置である。
 本発明の第1の態様によれば、圧電体の長手方向の伸縮によって発生した治療用超音波が治療用超音波素子の射出面から射出されることにより、体内に配置された挿入部の先端部の周囲の生体組織に治療用超音波が照射される。一方、治療用超音波素子の先端側または基端側に設けられた診断用超音波素子によって挿入部の先端部の周囲の生体組織の超音波画像信号が取得される。
 この場合に、射出面からの治療用超音波の射出方向は、圧電体の伸縮方向である長手方向に一致する。圧電体の長手方向は挿入部の径方向に対して診断用超音波素子側に傾斜しているので、治療用超音波は、診断用超音波素子による観察領域に向かって挿入部の径方向に対して斜めに射出される。これにより、挿入部の径を増大することなく、治療用超音波による治療領域を観察領域に重複させることができる。
 上記第1の態様においては、前記治療用超音波素子は、焦点において互いに強め合う前記治療用超音波を前記複数の圧電体から発生させるとともに、前記焦点の位置を変更可能であってもよい。
 このようにすることで、焦点において局所的に治療用超音波のエネルギを強めることができ、焦点が位置する狭い領域のみを選択的かつ効率的に治療することができる。また、挿入部の位置を固定したまま、焦点の移動によって治療用超音波による治療位置を変更することができる。
 上記第1の態様においては、前記治療用超音波の前記焦点の移動可能範囲の全体が、前記超音波画像信号の観察領域に含まれていてもよい。
 このようにすることで、焦点をいずれの位置に設定した場合でも、超音波画像によって治療対象部位を観察しながら治療用超音波による治療対象部位の治療を行うことができる。
 上記第1の態様においては、前記治療用超音波素子の前記射出面が、平面であってもよい。
 このようにすることで、挿入部の径方向における治療用超音波素子の寸法を抑制することができる。
 上記第1の態様においては、前記治療用超音波素子の前記射出面が、前記長手軸に平行な軸回りに湾曲した凹面であってもよい。
 このようにすることで、射出面の曲率に応じた位置に治療用超音波が収束することで、収束位置において強い超音波エネルギを得ることができる。
 上記第1の態様においては、前記診断用超音波素子が、前記治療用超音波素子よりも先端側に設けられていてもよい。
 このようにすることで、診断用超音波素子による観察領域が治療対象部位に到達するまでの挿入部の挿入量が、より少なくて済む。
 本発明の第2の態様は、板厚方向の一側の射出面から超音波を射出する板状の超音波素子であって、長手方向が互いに並列するように前記射出面に沿う方向に配列され前記長手方向の伸縮によって前記超音波をそれぞれ発生する柱状の複数の圧電体を備え、該複数の圧電体の前記長手方向が、前記板厚方向に対して傾斜している超音波素子である。
 本発明の第2の態様によれば、圧電体の伸縮方向である長手方向が超音波素子の板厚方向に対して一側に傾斜しているので、圧電体によって発生された超音波は、射出面の正面方向(法線方向)に対して斜め方向に射出され、超音波による治療領域は、射出面の正面から一側に偏った位置に形成される。
 このような超音波素子を、圧電体の長手方向が診断用超音波素子側に向かって傾斜するように、挿入部の長手軸に沿う方向に配置することで、挿入部の径を増大することなく治療領域を観察領域に重複させることができる。
 本発明の第3の態様は、長手方向が互いに並列するように配列された柱状の複数の圧電体が一体化された中間体を作成する中間体作成工程と、該中間体作成工程によって作成された前記中間体を前記長手方向の両側の面側から研削することにより板状の超音波素子を前記中間体から削り出す研削工程とを含み、該研削工程において、研削方向に対して前記複数の圧電体の前記長手方向を傾斜させた状態で前記中間体を研削する超音波素子の製造方法である。
 本発明によれば、挿入部の径を増大することなく治療領域を観察領域に一致させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る超音波内視鏡装置の先端部の構成を模式的に示す図である。 図1の超音波内視鏡装置の治療用超音波素子における圧電体の配列を説明する図である。 治療用超音波素子に設けられた電極および電力ケーブルの配線を示す図である。 図3のGND電極の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る超音波素子の製造方法を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る超音波素子の製造方法の変形例を説明する図である。 治療用超音波素子の変形例を示す図である。
 以下に、本発明の一実施形態に係る超音波内視鏡装置について図面を参照して説明する。
 本実施形態に係る超音波内視鏡装置1は、体内に挿入して使用される体内式の内視鏡装置であり、図1に示されるように、体内に挿入される細長い挿入部2と、該挿入部2の先端部に設けられた診断用超音波素子3および治療用超音波素子4とを備えている。診断用超音波素子3および治療用超音波素子4は、挿入部2の長手軸に沿う方向に並んで配置され、診断用超音波素子3が治療用超音波素子4よりも先端側に設けられている。符号5,6は、超音波素子3,4を挿入部2の外部の装置とそれぞれ接続するケーブルである。
 診断用超音波素子3は、挿入部2の径方向外方を向いて配置され挿入部2の径方向外方へ向けて診断用超音波を射出する射出面3aを有している。診断用超音波素子3は、射出面3aに対向する観察領域Sに診断用超音波を照射するとともに観察領域Sからの診断用超音波の反射波を受信することで、観察領域Sの超音波画像信号を取得する。
 診断用超音波素子3によって取得された超音波画像信号は、診断用超音波素子3から、挿入部2の外部に配置された画像処理装置(図示略)にケーブル5を介して送信される。画像処理装置では、超音波画像信号に基づいて超音波画像が生成され、生成された超音波画像がディスプレイ(図示略)に表示されるようになっている。
 治療用超音波素子4は、矩形の平板状であり、板厚方向Aの一側の端面が治療用超音波を射出する平坦な射出面4aを形成している。治療用超音波素子4は挿入部2の長手軸に沿う方向に配置され、射出面4aが、診断用超音波素子3の射出面3aと同一側を向いて挿入部2の長手軸に沿う方向に配置されている。
 治療用超音波素子4は、図2に示されるように、互いに間隔を空けて射出面4aに沿う方向にマトリクス状に配列された複数の柱状の圧電体41と、該複数の圧電体41の間の間隙を埋める樹脂42とからなるコンポジット構造を有し、樹脂42によって複数の圧電体41が一体化されている。複数の圧電体41は、長手方向(中心軸に沿う方向)Bが互いに並列するように配列され、長手方向Bが治療用超音波素子4の板厚方向Aに対して一側に傾斜している。治療用超音波素子4は、挿入部2の長手軸に直交する径方向に対して長手方向Bが先端側に傾斜するように、挿入部2に設けられている。
 各圧電体41には、該各圧電体41に長手方向Bに高周波電力を供給するための電力ケーブル6が接続されている。各圧電体41は、電力ケーブル6を介して、挿入部2の外部に配置された電源(図示略)から高周波電力が供給されることで、長手方向Bに伸縮して治療用超音波を発生する。このときの治療用超音波の射出方向は、圧電体41の伸縮方向である長手方向Bとなる。長手方向Bは、挿入部2の径方向に対して先端側に傾斜しているので、射出面4aからは、図2に示されるように、観察領域S側に向かって該挿入部2の径方向に対して斜め方向(図2の矢印U参照。)に治療用超音波が射出され、治療用超音波の照射領域が観察領域Sと重複するようになっている。
 複数の圧電体41は複数のグループに分けられており、複数のグループのそれぞれに電力ケーブル6が1本ずつ接続され、同一グループに属する圧電体41は共通の電力ケーブル6から同一の高周波電力が供給されるようになっている。
 具体的には、図3に示されるように、射出面4aには全ての圧電体41に共通のグランド(GND)電極9が設けられ、該GND電極9に1本の電力ケーブル61Gが接続されている。また、圧電体41の射出面4aとは反対側の端面には、グループ毎に共通の正極電極10が設けられ、各正極電極10に1本の電力ケーブル61,62,63,64が接続されている。図3に示される例では、2個の圧電体41から1つのグループが構成されているが、各グループは、1個の圧電体41から構成されていてもよく、3個以上の圧電体41から構成されていてもよい。
 このように、各グループの正極電極10に1本ずつ電力ケーブル61,62,63,64を接続することで、各グループへの高周波電力の供給タイミングを個別に制御して各グループの圧電体41が治療用超音波を発生するタイミングおよび治療用超音波の位相を制御することができる。これにより、治療用超音波を複数のグループから射出させ、干渉により1点(焦点)Fで互いに強め合わせることができる。さらに、高周波電力の供給タイミング間の遅延時間を制御することによって、焦点Fの位置を3次元的に変更することができる。焦点Fの位置は、例えば、電源用の制御装置(図示略)を介して操作者が設定可能となっている。
 なお、GND電極9は、図4に示されるように、正極電極10と同様に、グループ毎に設けられ、各GND電極9に1本ずつ電力ケーブル62G,63G,64G,65Gが接続されていてもよい。
 ここで、上述したように、治療用超音波は先端側に向かって挿入部2の径方向に対して斜めに射出されるので、遅延時間の制御による治療用超音波の焦点Fの移動可能範囲、すなわち治療用超音波によって治療可能な治療領域Tは、射出面4aの中心の正面位置から観察領域S側に偏った位置に形成され、治療領域Tが観察領域Sに重複する。このときに、治療領域Tの全体が観察領域S内に含まれるように、診断用超音波素子3と治療用超音波素子4との相対位置、および、挿入部2の径方向に対する圧電体41の長手方向Bの傾斜角度が設計されている。
 次に、このように構成された超音波内視鏡装置1の作用について説明する。
 本実施形態に係る超音波内視鏡装置1によって体内の治療対象部位の観察および治療を行うためには、診断用超音波素子3から診断用超音波を射出して超音波画像信号を取得しながら、挿入部2を先端側から体内に挿入する。操作者は、ディスプレイ上の超音波画像によって体内の治療対象部位を観察し、治療領域T内に治療対象部位が配置される位置に挿入部2を位置決めする。このときに、診断用超音波素子3が治療用超音波素子4よりも先端側に設けられているので、挿入部2の体内への挿入量がより少なくて済む。
 続いて、治療用超音波の焦点Fの位置を治療対象部位に設定し、治療用超音波素子4から治療用超音波を射出する。これにより、治療対象部位に高エネルギの治療用超音波を照射して治療対象部位を焼灼することができる。このときに、治療領域T全体が超音波画像の観察領域Sに含まれているので、治療対象部位を超音波画像で観察しながら当該治療対象部位への治療用超音波の照射を行うことができる。
 ここで、仮に圧電体41の伸縮方向である長手方向Bが治療用超音波素子4の板厚方向Aに平行であったとした場合、治療用超音波素子4からは、板厚方向Aに平行な方向に治療用超音波が射出され、射出面4aの中心の正面に治療領域Tが形成される。この場合には、治療領域Tが観察領域Sから基端側にずれた位置に形成されるので、治療領域Tが観察領域Sに重複しないか、または治療領域Tの一部の狭い範囲のみが観察領域Sに重複する。
 これに対し、本実施形態によれば、圧電体41の長手方向Bが板厚方向Aに対して診断用超音波素子3側に傾斜しているので、治療用超音波が観察領域Sに向かって板厚方向Aに対して斜め方向に射出され、射出面4aの中心の正面位置から観察領域S側に偏った位置に治療領域Tが形成される。これにより、挿入部2の長手軸に沿う方向に配置された治療用超音波素子4を用いて観察領域S側に偏った位置に治療領域Tを形成することできる。したがって、治療用超音波素子4を挿入部2の内部で傾斜して配置する必要が無いので、挿入部2の径を増大することなく、治療領域T全体を観察領域Sに重複させることができるという利点がある。
 次に、本実施形態に係る治療用超音波素子4の製造方法について図5を参照して説明する。
 治療用超音波素子の製造方法は、図5に示されるように、柱状の複数の圧電体41が一体化された中間体7を作成する中間体作成工程S1と、中間体7から板状の治療用超音波素子4を削り出す研削工程S2とを含む。
 中間体作成工程S1は、複数の圧電体41を間隔を空けて配列する圧電体配列工程S11と、圧電体41間の間隙に樹脂42を充填し硬化する樹脂充填工程S12とを含む。
 圧電体配列工程S11において、長手方向Bが互いに並列するように複数の圧電体41を2次元的に配列する。符号8は、成形用の治具である。
 次に、樹脂充填工程S12において、隣接する圧電体41間の間隙に樹脂を充填し、続いて樹脂を硬化させる。これにより、長手方向Bが互いに並列するように配列された複数の圧電体41が樹脂42によって一体化された中間体7が作成される。
 次に、研削工程S2において、中間体7を長手方向Bの両側の端面側から研削機によって研削することで、中間体7から平板状の治療用超音波素子4を削り出す。このときに、研削機による研削方向Dに対して圧電体41の長手方向Bを傾斜させた状態で、中間体7の端面の研削を行う。これにより、圧電体41の長手方向Bが治療用超音波素子4の板厚方向Aに対して傾斜するように、治療用超音波素子4を削り出すことができる。
 研削工程S2の後、電力ケーブル6を接続するための電極9,10が圧電体41の端面に形成され、圧電体41に分極処理が施され、電力ケーブル6が接続される。
 図6は、本実施形態に係る治療用超音波素子の製造方法の変形例を示している。
 図6に示されるように、治療用超音波素子の製造方法は、中間体作成工程S1に代えて中間体作成工程S3を含んでいてもよい。
 中間体作成工程S3は、板状の圧電材43に該圧電材43の板厚方向に延びる溝43aを形成する溝形成工程S31と、溝43a内に樹脂42を充填し硬化させる樹脂充填工程S32とを含む。
 溝形成工程S31において、圧電材43の一方の端面から該圧電材43の板厚の途中まで延びる複数本の溝43aを、圧電材43の板厚方向に交差する平坦方向に間隔を空けて形成する。溝43aは、例えば、ダイシングマシンを使用してハーフダイシングを行うことで形成される。
 次に、樹脂充填工程S32において、溝43a内に樹脂42を充填し、続いて樹脂42を硬化させる。これにより、中間体70が作成される。
 樹脂充填工程S32の後、研削工程S2が行われて中間体70から治療用超音波素子4が削り出される。
 本実施形態においては、治療領域T全体が観察領域Sと重複することとしたが、治療領域Tの一部のみが観察領域Sと重複していてもよい。
 例えば設計の制約等によって治療領域T全体を観察領域Sと重複させることが難しい場合であっても、圧電体41の長手方向Bを診断用超音波素子3側に傾斜させることで、圧電体41の長手方向Bが板厚方向Aに平行である場合と比べて、観察領域Sと治療領域Tとが重複する領域を拡大することができる。
 本実施形態においては、治療用超音波素子4において圧電体41が2次元的に配列されていることとしたが、これに代えて、圧電体41が1次元的に配列されていてもよい。
 この場合には、焦点Fを、圧電体41の配列方向に沿う方向と射出面4aの法線方向に沿う方向に2次元的に移動させることができる。
 本実施形態においては、治療用超音波素子4の射出面4aが平面であることとしたが、これに代えて、図7に示されるように、射出面40aが一方向にのみ湾曲する凹面である治療用超音波素子40を採用してもよい。射出面40aは、挿入部2の長手軸に平行な軸回りに湾曲している。治療用超音波素子40は、研削工程S2によって切り出された平板状の超音波素子を一方向に湾曲させるか、研削工程S2において湾曲する凹面状に射出面4aの加工を行うことで製造することができる。
 このように射出面40aを凹面に形成することで、射出面40aの曲率に応じて幾何学的に決まる位置に治療用超音波を収束させることができる。
 本実施形態においては、診断用超音波素子3が、治療用超音波素子4よりも先端側に配置されていることとしたが、これに代えて、診断用超音波素子3が、治療用超音波素子4よりも基端側に配置されていてもよい。
 この場合には、圧電体41の長手方向Bが挿入部2の基端側に傾斜するように治療用超音波素子4を設けることで、治療領域Tを観察領域Sと重複させることができる。
 本実施形態においては、治療用超音波素子4が、1つの焦点Fにおいて互いに強め合うような治療用超音波を複数の圧電体41から射出することとしたが、必ずしも焦点Fを形成するような治療用超音波を射出しなくてもよい。
 例えば、高エネルギの治療用超音波を必要としない治療においては、全部または一部の圧電体41から同時に治療用超音波を射出する等して、広範囲の治療領域に略均一な強度で治療用超音波を照射してもよい。
1 超音波内視鏡装置
2 挿入部
3 診断用超音波素子
3a 射出面
4,40 治療用超音波素子
4a,40a 射出面
41 圧電体
42 樹脂
7,70 中間体
S1,S3 中間体作成工程
S2 研削工程
S 観察領域
T 治療領域

Claims (8)

  1.  長手軸を有し体内に挿入される挿入部と、
     該挿入部の先端部に設けられ、治療用超音波を射出する射出面を有する治療用超音波素子と、
     前記挿入部の先端部に前記治療用超音波素子と前記長手軸に沿う方向に並んで設けられ、体内の超音波画像信号を取得する診断用超音波素子とを備え、
     前記治療用超音波素子は、長手方向が互いに並列するように前記射出面に沿う方向に配列され前記長手方向の伸縮によって前記治療用超音波をそれぞれ発生する柱状の複数の圧電体を備え、
     該複数の圧電体の前記長手方向が、前記長手軸に直交する前記挿入部の径方向に対して前記診断用超音波素子側に傾斜している超音波内視鏡装置。
  2.  前記治療用超音波素子は、焦点において互いに強め合う前記治療用超音波を前記複数の圧電体から発生させるとともに、前記焦点の位置を変更可能である請求項1に記載の超音波内視鏡装置。
  3.  前記治療用超音波の前記焦点の移動可能範囲の全体が、前記超音波画像信号の観察領域に含まれる請求項2に記載の超音波内視鏡装置。
  4.  前記治療用超音波素子の前記射出面が、平面である請求項1から請求項3のいずれかに記載の超音波内視鏡装置。
  5.  前記治療用超音波素子の前記射出面が、前記長手軸に平行な軸回りに湾曲した凹面である請求項1から請求項3のいずれかに記載の超音波内視鏡装置。
  6.  前記診断用超音波素子が、前記治療用超音波素子よりも先端側に設けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の超音波内視鏡装置。
  7.  板厚方向の一側の射出面から超音波を射出する板状の超音波素子であって、
     長手方向が互いに並列するように前記射出面に沿う方向に配列され前記長手方向の伸縮によって前記超音波をそれぞれ発生する柱状の複数の圧電体を備え、
     該複数の圧電体の前記長手方向が、前記板厚方向に対して傾斜している超音波素子。
  8.  長手方向が互いに並列するように配列された柱状の複数の圧電体が一体化された中間体を作成する中間体作成工程と、
     該中間体作成工程によって作成された前記中間体を前記長手方向の両側の面側から研削することにより板状の超音波素子を前記中間体から削り出す研削工程とを含み、
     該研削工程において、研削方向に対して前記複数の圧電体の前記長手方向を傾斜させた状態で前記中間体を研削する超音波素子の製造方法。
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