JP2000092333A - 画像符号化復号装置 - Google Patents

画像符号化復号装置

Info

Publication number
JP2000092333A
JP2000092333A JP26260898A JP26260898A JP2000092333A JP 2000092333 A JP2000092333 A JP 2000092333A JP 26260898 A JP26260898 A JP 26260898A JP 26260898 A JP26260898 A JP 26260898A JP 2000092333 A JP2000092333 A JP 2000092333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
encoding
image
decoding
prediction
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26260898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3750367B2 (ja
Inventor
Taro Yokose
太郎 横瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP26260898A priority Critical patent/JP3750367B2/ja
Publication of JP2000092333A publication Critical patent/JP2000092333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3750367B2 publication Critical patent/JP3750367B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加情報付きの画像を効率よくかつ低コスト
で符号化・復号する。 【解決手段】 画像符号化装置の拡張画像入力部10は
付加情報および画像情報からなる拡張情報を入力する。
拡張画像分解部20は拡張画像を分解して付加情報12
0および画像情報を生成して符号化部30に供給する。
符号化部30は付加情報および画像情報を一緒に符号化
して符号出力部40から出力する。画像復号装置の符号
入力部50は符号を入力し復号部60で付加情報および
画像情報を一緒に復号する。拡張画像出力部70は拡張
画像を構成して外部に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像データの圧縮技
術に関するものであり、特に画素毎に付加情報を持つよ
うな画像の圧縮に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像データは一般にデータ量が膨大にな
るので、通信、蓄積などを行う際には圧縮してデータ量
を削減することが多い。例えばJPEG(Joint
Photographic Experts Grou
p、例えばインターフェース1991年12月号、p
p.160−182)は多値画像の圧縮技術の国際標準
として広く用いられている。
【0003】一方、技術の発展に従い、画像データは複
雑化しつつある。具体的に言えば数十年前には1ビット
(bit)で白黒を表す2値画像が多く用いられていた
が、コンピュータや周辺機器の改良に伴い、近来では多
値画像やカラー画像が主流となりつつある。
【0004】現在ではさらに複雑な画像が構成されてい
る。その一つは例えばマルチプレーン画像と呼ばれるも
のである。これはひとことでいえば、1枚の画像に含ま
れる性質の異なる部分画像群を、それぞれの性質で分類
して別々のデータとして扱う技術である。そのような例
を図13に示す。RGB画像なども色別に3枚の画像を
もつが、1画素を構成するのに全ての情報が必要な点に
おいて、ここでいうマルチプレーン画像とは異なる。例
えば現在標準化が検討されているMRC(Mixed
Raster Content)の例では、画像を前景
(Foreground)と背景(Backgroun
d)とに分けマスク(Mask)で切り換える(ITU
−T:”ITU Draft Recommendat
ionT.44,Mixed Raster Cont
ent(MRC).”)。
【0005】また複雑な画像形式のもう一つの例とし
て、タグ付き画像などと呼ばれるものがある。通常プリ
ンタなどの出力機器に対しては、出力したい画素値デー
タだけを送る。しかし出力機器によっては同じ画素値で
も、出力パラメータを調整して異なる印字を行なえるも
のが存在する。この出力パラメータをここでは仮にタグ
と呼ぶことにする。出力パラメータの調整が可能な出力
機器に対しては、画素単位に最適なタグを設定してやる
ことが望ましい。タグ付き画像の例を図14に示す。例
えば、タグを文字領域に配置することにより、文字部分
の解像度をその他の部分に対して高いものとし、他方、
文字部分の階調をその他の部分に対して低いものとする
ことができる(図ではそのように示されていないが、
「実際の画像」はそのようになる)。
【0006】マルチプレーン画像とタグ付き画像とで共
通するのは、画素値以外で画素単位の情報を含むという
点である。前者ではMask情報がそうだし、後者では
タグ自身がこれにあたる。以下、簡単のため両者をまと
めて付加情報と呼ぶ。また付加情報と画像情報とを組み
合わせたものを拡張画像と呼ぶ。
【0007】この2つの画像は、出力形態を見ると異な
るように思える。マルチプレーン画像は出力時には1枚
の画像になるべきだが、タグ付き画像のタグは独立の情
報としてプリンタなどの出力機器まで提供されなければ
ならない。しかし後者の場合も印字される時点で1枚の
画像に統合されることに変わりないので、ここでは同じ
ように考えることにする。従って、ここでは、「拡張画
像」は、画像が何枚で構成されているかにかかわらず、
付加情報および画像情報で表現されたデータと定義す
る。
【0008】付加情報はデータ量としては画素情報より
小さいことが多い。しかし前述したとおり画素値を圧縮
するのが一般的であり、例えば1/10くらいの符号に
変換して、画素値の通信、蓄積を行う。この符号に付加
情報を圧縮なしにつけると、たとえ付加情報のデータ量
が画素値の1/10だったとしても、画像情報の1/1
0だった符号データが倍増することになり、好ましくな
い。しかし、付加情報を圧縮することができればばこの
問題は解決できる。
【0009】以下、付加情報を圧縮する従来例について
述べる。もっとも簡易的には拡張画像を分解し、画像情
報および付加情報をそれぞれ別の情報として符号化する
ことが考えられる。そのような従来例として前述のMR
Cについて説明する。
【0010】前出の資料には構成図の記載がないので、
該資料の主旨を反映するように構成図を作成した。図1
5は従来例の画像符号化装置、復号装置の構成例であ
る。図中、10は拡張画像入力部、20は拡張画像分解
部、30は符号化部、81は付加情報符号化部、82は
第1画像符号化部、83は第2画像符号化部、40は符
号出力部、50は符号入力部、60は復号部、84は付
加情報復号部、85は第1画像復号部、86は第2画像
復号部、70は拡張画像出力部、210は符号統合部、
220は符号分解部、110は拡張画像データ、120
は付加情報データ、138は第1画像データ、139は
第2画像データ、140は符号データ、147は付加情
報符号データ、148は第1画像符号データ、149は
第2画像符号データである。
【0011】図15(a)の符号化装置の各部について
説明する。拡張画像入力部10は外部から拡張画像デー
タ110を入力する。拡張画像分解部20は拡張画像デ
ータ110を内容に応じて付加情報データ120、第1
画像データ138、第2画像データ139に分解し、そ
れぞれ付加情報符号化部81、第1画像符号化部82、
第2画像符号化部83へ送出する。符号化部30は以下
に説明する付加情報符号化部81、第1画像符号化部8
2、第2画像符号化部83からなる。付加情報符号化部
81は付加情報データ120を所定の手法で符号化し、
符号統合部210へ送出する。第1画像符号化部82は
第1画像データ138を所定の手法で符号化し、符号統
合部210へ送出する。第2画像符号化部83は第2画
像データ139を所定の手法で符号化し、符号統合部2
10へ送出する。符号統合部210は付加情報符号デー
タ147、第1画像符号データ148、第2画像符号デ
ータ149を統合し、符号データ140として符号出力
部40へ送出する。符号出力部40は符号データ140
を外部へ送出する。
【0012】次に図15(a)の復号装置の各部につい
て説明する。符号入力部50は外部から符号データ14
0を入力する。符号分解部220は符号データ140を
内容に応じて付加情報符号データ147、第1画像符号
データ148、第2画像符号データ149に分解し、そ
れぞれ付加情報復号部84、第1画像復号部85、第2
画像復号部86へ送出する。復号部60は以下に説明す
る付加情報復号部84、第1画像復号部85、第2画像
復号部86からなる。付加情報復号部84は付加情報符
号データ147を所定の手法で復号し、拡張画像出力部
70へ送出する。第1画像復号部85は第1画像符号デ
ータ148を所定の手法で復号し、拡張画像出力部70
へ送出する。第2画像復号部86は第2画像符号データ
149を所定の手法で復号し、拡張画像出力部70へ送
出する。拡張画像出力部70は付加情報データ120、
第1画像データ138、第2画像データ139を必要に
応じて統合しつつ、外部へ出力する。
【0013】ここで拡張画像出力部70が第2画像デー
タを統合するかどうかは、例えば、出力形態により決定
される。例えばマルチプレーン画像をディスプレイに出
力するような場合には、1枚の画像に統合する必要があ
る。逆にプリンタにタグを付けて出すような場合、画素
値とタグという独立な2種類の情報を独立に出力するこ
とになる。
【0014】以上の構成に基づいて、従来例の動作につ
いて説明する。図16(a)および(b)は従来例の動
作を示すフローチャートである。
【0015】まず図16(a)を用いて従来例の符号化
手順について説明する。S10では拡張画像入力部10
において外部から拡張画像データ110を入力する。S
20では拡張画像分解部20において拡張画像データ1
10を付加情報データ120、第1画像データ138、
第2画像データ139に分解する。S31では付加情報
符号化部81、第1画像符号化部82、第2画像符号化
部83において、それぞれ付加情報データ120、第1
画像データ138、第2画像データ139を所定の手法
で符号化する。S80では符号統合部210において付
加情報符号データ147、第1画像符号データ148、
第2画像符号データ149を統合する。S40では符号
出力部40において符号データ140を外部へ送出す
る。
【0016】次に図16(b)を用いて従来例の復号手
順について説明する。S50では符号入力部50におい
て外部から符号データ140を入力する。S81では符
号分解部220において符号データ140を付加情報符
号データ147、第1画像符号データ148、第2画像
符号データ149に分解する。S61では付加情報復号
部84、第1画像復号部85、第2画像復号部86にお
いて、それぞれ付加情報符号データ147、第1画像符
号データ148、第2画像符号データ149を所定の手
法で復号する。S70では拡張画像出力部70において
付加情報データ120、第1画像データ138、第2画
像データ139を必要に応じて統合しつつ、外部へ出力
する。
【0017】以上の動作において、付加情報符号化部8
1、第1画像符号化部82、第2画像符号化部83でそ
れぞれ用いられる符号化手法は、それぞれが扱うデータ
に適したものを選択する。例えば付加情報にはMMR
(Modified Modified Read:2
値画像圧縮の国際標準)、ラインアートにはJBIG
(Joint Bi−level Image exp
erts Group:2値画像圧縮の国際標準)、写
真には前出のJPEGを使うことが考えられる。
【0018】従来例によれば、付加情報専用の符号化部
を設けるので、付加情報を画像情報と同じように圧縮す
ることができる。しかし次のような問題を生ずる。
【0019】タグ付き画像のように付加情報と画像情
報の間に相関関係がある場合、圧縮率が低下する。例え
ば文字のエッジでタグを切り換えることがある。このと
き付加情報は文字のエッジの形に沿って値が変化する。
このような例を図17に示す。この付加情報は画像情報
と相関が高いので、画像情報で条件づけすることによっ
て付加情報の情報量を小さくすることが可能だが、従来
例のように別系統で符号化するとそのような処理は理論
的に不可能になる。
【0020】マルチプレーン画像の場合、使われない
情報を符号化するために圧縮率が低下する可能性があ
る。マルチプレーン画像では選択されないプレーンはど
のような画素値を持っても構わない。例えばラインアー
トの上に写真の一部を張り付けるような場合、ラインア
ートの使われない部分には符号が少なくなるように適当
な画素値を埋めるのが望ましい。このような例を図18
に示す。従来例で画像と付加情報を完全に別系統で符号
化する場合、Mask情報が画像符号化に反映できると
は限らない。
【0021】図18の例について、さらに、説明を加え
る。いま図18(c)と同図(d)を同図(b)のマス
ク(Mask)で切り換えるような拡張画像があったと
する。この拡張画像を1枚にまとめた状態にすると同図
(a)のようになる。さて同図(a)では同図(c)は
一部分しか使われておらず、使われない部分は圧縮率が
よくなるように埋められるのが望ましい。具体的に例え
ばラインアートプレーンをランレングス圧縮するなら
ば、同図(e)に示したような画像だとランが長く続く
ので望ましい。しかしこの処理をするには、切り換えM
askとラインアートプレーンを同時に参照することが
必要になる。従来例では各プレーンを独立に符号化する
ので、このような処理が行えず、圧縮率が悪化する。
【0022】符号ストリームが多くなるので、符号化
復号処理の制御が複雑になる。 符号化装置、復号装置を複数備えるので、装置規模が
大きくなる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたように
従来例によって付加情報の圧縮は可能であるが、以下の
ような問題を生じることが分かる。 画像情報と付加情報を同時に参照することができない
ので、マルチプレーン画像、タグ付き画像ともに効率的
に圧縮できないことがある。 付加情報専用の処理装置を加えなければならないの
で、画像情報だけの場合に比べて処理時間が遅くなるか
装置規模が大きくなる。
【0024】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、拡張画像を効率的にかつ簡易に符号化する画像符号
化装置および復号装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
目的を達成するために、画像符号化復号装置に、付加情
報および画像情報からなる拡張画像を入力する拡張画像
入力手段と、前記拡張画像を付加情報と画像情報に分解
する拡張画像分解手段と、前記付加情報と画像情報を符
号化する符号化手段と、前記符号化手段で生成される符
号を出力する符号出力手段と、符号情報を入力する符号
入力手段と、前記符号情報を復号する復号手段と、前記
復号手段で復号される付加情報および画像情報を出力す
る拡張画像出力手段とを設け、前記符号化手段で行われ
る符号化処理および前記復号手段で行われる復号処理に
おいて、付加情報および画像情報をまとめて1つの情報
として処理するようにしている。
【0026】この構成においては、画像情報と付加情報
とを符号化時に同時に参照できるので効率よく符号化を
行なうことができる。また、付加情報用に専用の符号化
部を設ける必要がないので制御が簡素になり、実装も簡
略化できる。
【0027】また、前記符号化手段および前記復号手段
で行われる符号化処理および復号処理を、予測符号化と
することができる。
【0028】また、前記符号化手段および前記復号手段
で行われる符号化処理および復号処理を、ランレングス
符号化、多値算術符号化、ユニバーサル符号化など、多
値の可逆符号化とすることができる。
【0029】また、前記予測符号化は、複数の予測手段
を選択するものとすることができる。すなわち、前記符
号化手段に、複数の符号化用予測手段と、前記符号化予
測手段の1つを所定の手法で選択する符号化予測選択手
段と、前記符号化予測選択手段の予測結果を情報源符号
化する情報源符号化手段とを設ける。また、前記復号手
段に、複数の復号用予測手段と、前記復号用予測手段の
1つを所定の手法で選択する復号用予測選択手段と、前
記復号用予測選択手段の予測結果を情報源復号する情報
源復号手段とを設ける。そして、前記符号化手段で行わ
れる符号化処理および前記復号手段で行われる復号処理
が、前記複数の符号化用予測手段から最適な予測手段を
選択する予測符号化に基づくようにすることができる。
【0030】この場合、前記符号化用予測手段選択手段
は予測誤差の絶対値が最小となるものを選択し、最小値
を持つ予測手段が複数ある場合には、符号量が最も小さ
くなるような予測手段を選択するようにしてもよい。
【0031】また、前記符号化手段に予測制御手段をさ
らに設け、処理しようとする画素が別のプレーンの画
素、その他の情報に上書きされる場合には、前記符号用
予測選択手段において予測の結果にかかわらず符号量が
最も小さくなるような予測手段を選択するようにしても
よい。
【0032】また、前記符号化手段および前記復号手段
に、予測順位決定手段を設けてもよい。そして、前記符
号化手段および前記復号手段で行われる符号化処理およ
び復号処理が、複数の予測手段から予測誤差が0となる
予測手段を、前記予測順位決定手段で決定される予測順
位を優先順位として1つ選択し、予測誤差が0となる予
測手段がないときには所定の予測手段との予測誤差を符
号化するという予測符号化に基づくようにしてもよい。
この場合、前記予測選択手段から出力する予測結果は、
前記予測順位で表現することができる。また、前記予測
順位は、予測器の個数と同数もしくは少ない数から構成
してもよい。
【0033】また、前記符号化手段にランレングス符号
化手段を設け、前記復号手段はランレングス復号手段を
備え、前記予測選択手段から出力する予測結果に対して
ランレングス符号化および復号処理を行うようにしても
よい。この場合、前記ランレングス符号化処理およびラ
ンレングス復号処理は、前記予測選択手段から出力する
予測結果のうち、第1位の予測順位に対して処理を行な
うようにできる。
【0034】また、前記符号化手段に予測制御手段を設
け、処理しようとする画素が別のプレーンに上書きされ
る場合には、予測の結果にかかわらず前記予測選択手段
で選択される予測順位を第1位とするようにしてもよ
い。
【0035】また、前記予測順位は、予測誤差が0にな
る確率、予測誤差の絶対値の総和、最後に予測誤差が0
になってからの処理画素数などを基準に決定するように
することができる。
【0036】また、前記符号化手段および前記復号手段
で行われる符号化処理および復号処理は、画像情報にビ
ット幅拡大処理を行い、付加情報をMSBもしくはLS
B側に付加することによってまとめて1つの情報として
処理するようにしてもよい。
【0037】また、前記画像情報と前記付加情報を1つ
の情報として予測し、予測誤差を算出する際には両者を
別々に算出するようにしてもよい。この場合、前記付加
情報に対しては予測誤差ではなく正しい値を符号化対象
としてもよい。
【0038】また、前記符号化手段で行われる符号化処
理において、処理しようとする画素が別のプレーンの画
素などに上書きされる場合には、前記符号化処理で符号
量が小さくなるように画素値置換処理を行いつつ符号化
してもよい。この場合、前記符号化手段で行われる符号
化処理が予測符号化であるときには、前記画素値置換処
理は予測誤差が0になるように画素値を置換することが
できる。また、前記符号化手段で行われる符号化処理が
ランレングス符号化、多値算術符号化、ユニバーサル符
号化であるときには、前記画素値置換処理において、そ
れぞれ直左画素の画素値、出現確率最大の画素値、最長
パターンを構成するような画素値に画素値を置換しても
よい。
【0039】なお、以上の説明においては、画像符号化
復号化装置について説明したが、この発明においては、
当然、画像符号化装置および画像復号装置を個別に構成
することができる。
【0040】また、画像情報と付加情報とをどのように
関係づけてもよい。例えば、上述のようにビット単位で
両者を連結してもよいし、あるいは関連するプレーンと
して別々に入力されてもよい。
【0041】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施例について述
べる。
【0042】[第1の実施例]本発明の第1の実施例を
具体的に説明する前に、本発明の基本的な考え方につい
て述べる。従来例で拡張画像が効率的に圧縮できない理
由は、付加情報と画像情報を同時に扱えないことに原因
がある。そこで、この2つを同時に1つの情報として扱
うというのが、本発明の主旨である。2つの情報を同時
に扱うことで、次の2つのメリットがある。
【0043】付加情報に対しては、画像情報と相関が
ある場合はその相関性を利用することができるので、付
加情報を加えたことによる符号の増加量を抑えられる。
またエッジだけで変化するタグのように付加情報と画素
情報の相関が局所的になくなるような場合にも、両方の
データを参照できるので対応できる。 処理が1パスですみ、かつ装置を1種類で構成できる
ので高速かつ安価な装置を提供できる。
【0044】次に本発明の第1の実施例について具体的
に説明する。図1(a)および(b)は本発明の第1の
実施例を示すブロック図である。図中、図15と同様の
部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、1
30は画像情報データである。
【0045】図1(a)の符号化装置の各部について説
明する。符号化部30は付加情報データ120と画像情
報データ130を入力とし、この2つのデータを1つの
情報として符号化し、符号データ140とそして符号出
力部40へ送出する。これ以外の各部については従来例
と同様のため、ここでは説明を省略する。
【0046】次に図1(b)の復号装置の各部について
説明する。復号部60は符号データ140を入力とし、
復号した情報から付加情報データ120と画像情報デー
タ130を生成して拡張画像出力部70へ送出する。符
号化装置同様、これ以外の各部については説明を省略す
る。
【0047】以上の構成に基づいて、第1の実施例の動
作について説明する。図2(a)および(b)は第1の
実施例の動作を説明するフローチャートである。図中、
図16と同様の部分には同一の符号を付して説明を省略
する。
【0048】まず図2(a)を用いて本実施例の符号化
手順について説明する。S30では符号化部30におい
て付加情報データ120と画像情報データ130を入力
とし、この2つのデータを1つの情報として符号化す
る。
【0049】次に図2(b)を用いて本実施例の復号手
順について説明する。S30では復号部60において符
号データ140を復号し、付加情報データ120と画像
情報データ130を生成する。
【0050】以上の動作の中で付加情報と画像情報を1
つの情報に統合する処理について説明する。この処理の
様子を図3に示す。具体的には同図(b)または同図
(c)に示したように、画像情報(同図(a))のビッ
ト幅を拡大し、付加情報をMSB側もしくはLSB側に
付加する。もちろん、このとき付加情報を偏らせずに、
画像情報中に適当に散らしても構わない。また実際にこ
の情報が符号化対象となるので、エントロピーを減らす
ように付加情報もしくは画像情報中のビットを並べ換え
るような処理があってもよい。
【0051】また、符号化部30、復号部60における
符号化復号処理は、入力情報のビット幅を拡張できる手
法を適用する。例えば前出のMMRやJBIGのように
2値画像しか扱えないものは適さない。また付加情報の
性格からいって、可逆圧縮であることが望ましい。例え
ば前出のJPEGだとビット幅を拡張することは可能だ
が、非可逆圧縮になるので付加情報が正確に再現できな
いことがある。目的によってはこのような使い方も可能
だが、一般にはあまり好ましくない。
【0052】このような条件を満たす符号化としては、
例えば予測符号化があげられる。例えば前出のJPEG
でも予測符号化を可逆符号化としても規定しているが、
これは本発明に適用可能である。他にも標準ではない
が、ランレングス符号化、多値算術符号化、ユニバーサ
ル符号化等が適用可能である。また、前出のMRCのよ
うに非可逆圧縮を並列に用いるマルチプレーン画像を扱
う場合には、本発明で付加情報と可逆部分の画像情報を
符号化し、これとは独立に非可逆圧縮を並列に備えれば
よい。
【0053】次にマルチプレーン画像に対する圧縮率の
向上について説明する。従来例の説明で図18に示した
ようなケースでは、図18(e)のような画像に書き換
えることで圧縮率を向上できることは既に説明した。本
実施例によれば符号化部30で付加情報データ120を
知ることができるので、実際には使われない画素を適当
な画素値で書き換えることが可能である。この具体例に
ついては、本発明の第3の実施例で改めて述べる。
【0054】以上のように本実施例によれば、付加情報
と画像情報を1つの情報として同時に扱うことができる
ので、拡張画像に対して圧縮率が高く、高速で、規模が
小さい符号化復号装置を提供することができる。
【0055】[第2の実施例]本発明の第2の実施例と
して、複数の予測器を備えた予測符号化に本発明を適用
した場合について述べる。この例では、複数の予測器か
ら最適な予測器を選択して圧縮を行なう予測符号化を採
用している。最適な予測器を選択する間隔は短い方が望
ましく、例えば画素毎に切り換えるのが理想的である。
しかし使用した予測器の情報を符号にオーバーヘッドと
して加えなければならないので、切り換えが頻繁になる
とオーバーヘッドが増加するという問題を生じる。
【0056】図4(a)および(b)は第2の実施例の
画像符号化装置および画像復号装置をそれぞれ示すブロ
ック図である。図中、図1(a)および(b)、図15
(a)および(b)と同様の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明を省略する。図4において、31は第1予
測部、32は第2予測部、33は予測選択部、34は情
報源符号化部、64は情報源復号部、121、122は
それぞれ第1、第2画像情報予測データ、131、13
2はそれぞれ第1、第2付加情報予測データ、123は
予測状況データである。
【0057】図4(a)の符号化装置の各部について説
明する。第1予測部31、第2予測部32は、画像情報
データ130、付加情報データ120に基づきそれぞれ
所定の手法で予測を行い、その結果を第1画像情報予測
データ131、第2画像情報予測データ132、第1付
加情報予測データ121、第2付加情報予測データ12
2として予測選択部33へ送出する。予測選択部33は
所定の手法で第1画像情報予測データ131、第2画像
情報予測データ132、第1付加情報予測データ12
1、第2付加情報予測データ122に基づいて予測を選
択し、予測状況データ123として情報源符号化部34
へ送出する。情報源符号化部34は所定の手法で予測状
況データ123に情報源符号化を行い、符号データ14
0として符号出力部40へ送出する。
【0058】以上の構成において、第1予測部31、第
2予測部32は周辺画素の画素値情報から注目画素の画
素値を予測する。前出のJPEGの例では注目画素の左
隣の画素値を予測値とする直左予測や、注目画素の上隣
の画素値を予測値とする直上予測などがある。また複数
の画素値から簡単な演算で予測値を求めてもよい。な
お、説明の都合上予測部を2つとしたが、3つ以上のと
きも同様である。
【0059】また、予測選択部33における予測器の選
択は、予測誤差の絶対値を基準とすることができる。
【0060】また、情報源符号化部34における情報源
符号化には、ハフマン(Huffman)符号や算術符
号化など、公知の手法を用いることができる。
【0061】次に図4(b)の復号装置の各部について
説明する。情報源復号部64は符号データ140を、情
報源符号化部34における符号化手法の逆処理によって
復号し、予測状況データ123として予測選択部33へ
送出する。
【0062】以上の構成に基づいて、第2の実施例の動
作について説明する。ただし、第2の実施例の動作は、
図2(a)および(b)におけるS30とS60の部分
だけが第1の実施例と異なるだけなので、この部分だけ
説明して残りは省略する。
【0063】図5(a)および(b)は第2の実施例の
動作を説明するフローチャートである。図中、図2、図
16と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0064】まず図5(a)を用いて第2の実施例の符
号化手順について説明する。S301では第1予測部3
1、第2予測部32において予測処理を行う。ただしこ
のとき予測処理は、例えば図3のような形式を用いて画
像情報と付加情報の両者に対して行う。S302では予
測選択部33において所定の手法で予測器を比較し、最
適と思われる予測器を選択する。S303では予測選択
部33においてS302で選択された予測器の予測値か
ら補正値を算出する。S304では情報源符号化部34
において所定の手法で予測状況データ123に情報源符
号化を行う。
【0065】次に図5(b)を用いて第2の実施例の復
号手順について説明する。S601では情報源復号部3
4において符号データ140を、情報源符号化部34に
おける符号化手法の逆処理によって復号する。S301
では符号化手順のS301と同様であるが、S601で
復号した予測状況データ123に従って予測器を選択す
る。S602では予測選択部33においてS301で算
出した予測値に予測状況データ123から得られる補正
値で補正を行って、注目画素値を得る。ただしこのとき
補正処理は、例えば図3のような形式を用いて画像情報
と付加情報の両者に対して行う。
【0066】ここで、以上の動作の中で用いる予測状況
データ123について説明する。予測状況データ123
は使用された予測器情報と、予測値と実際の画素値との
誤差、すなわち予測誤差情報とからなる。この様子を図
6(a)に示す。予測誤差Eは実際の画素値Xと予測値
Xから次の式で算出される。
【0067】
【数1】E=X−PX (1) 本実施例においては予測誤差についても画像情報と付加
情報を同時に扱う。そこで例えば、(1)式を次のよう
に拡張する。
【0068】
【数2】 E=(X+Y×256)−(PX−PY×256) (2) ただし画素値を8bitと仮定し、付加情報をY、付加
情報の予測値をPYで表した。(2)式は図3(b)の
データ形式に対応する。
【0069】ところで(2)式は次のような問題を内包
する。まず、付加情報が画像情報のような自己相関性を
持たない場合がある。このような場合には、実際の正し
い値よりも予測誤差の方がエントロピーを高くすること
がありうる。また(1)式に比較して(2)式の予測誤
差はDレンジが非常に広くなる。後段の情報源符号化部
34および情報源復号部64ではこのDレンジの拡大に
対応しなければならないので、符号表の拡大を生ずるこ
とになる。符号表の拡大は設計の困難化や装置規模の増
大の原因となる。
【0070】そこで本実施例のバリエーションとして、
誤差に関しては画像情報と付加情報を分離して扱うこと
を考える。両者を分離して別々に予測誤差を求めれば、
情報源符号化部34および情報源復号部64の符号表を
小さくすることができる。また自己相関性の高い画像情
報は予測誤差を、自己相関性の低い付加情報は正しい値
をそのまま符号化することで、圧縮率の向上を図ること
ができる。このようなデータ形式の例を図6(b)に示
す。なお、この場合でも予測処理は画像情報と付加情報
の両者に対して行う。
【0071】なお、以上では簡単のため予測器2つの場
合について説明したが、予測器が3つ以上のときでも同
様に本発明の適用が可能である。これは後述する第3の
実施例についても同様である。
【0072】本実施例の効果を確認するために、シミュ
レーションによる実験を行った。図7はこの実験結果で
ある。符号化対象となる画像は1024×1024のタ
グ付き画像とし、また予測器は4個とした。実験結果は
情報源符号化部34に入力されるシンボルのエントロピ
ーで符号量の代用とした。同図より本実施例の有効性は
明らかである。
【0073】[第3の実施例]本発明の第3の実施例と
して、第2の実施例の予測符号化に予測順位の概念を入
れて圧縮率を向上し、さらにマルチプレーン画像に適用
した場合について述べる。
【0074】本実施例の詳細な説明にはいる前に、予測
順位の考え方について説明しておく。ここでいう予測順
位とは、複数の予測器のどれを優先的に使うかという優
先順位を指す。この優先順位に沿って予測器を選択す
る。予測器の選択は予測誤差が0か否か、という基準で
行う。例えば第1位の予測器の予測誤差が0であれば第
1位の予測器を使用するが、第1位の予測器の予測誤差
が0でなく、かつ第2位の予測器の予測誤差が0であれ
ば、第2位の予測器を使用する。
【0075】情報源符号化時には予測器のIDではな
く、予測順位を被符号化シンボルとする。第1位の予測
器は選択される可能性が高いので、第1位に関しては後
段でランレングス符号化することにより、圧縮率を向上
する。また全ての順位の予測誤差が0でない場合には、
特定の予測値に対する補正値を符号化する。この場合、
予測はずれであったことを表すシンボルのあとに、補正
値を符号化する。従って、発生するシンボルとしては、
第1位+ラン、第2位以下の順位、予測はずれ+
補正値と、大きく分けて3種類あることになる。このと
き、予測器は何個あっても構わなく、順位は予測器の個
数かもしくはそれより少ない数だけ用意しておく。予測
順位が予測器の個数より少ない場合、たとえ予測器の中
に予測誤差0のものがあったとしても、その予測器に予
測順位が与えらていなければ予測はずれとして処理す
る。
【0076】予測順位は過去の予測誤差状況から決定す
る。例えば予測誤差が0になる確率が高いものを優先的
に使用する。他にも、予測誤差の絶対値和が小さいもの
や最も最近予測誤差が0になったものなど、いくつかの
基準が考えられる。
【0077】予測はずれの場合に補正の対象となる予測
器はあらかじめ固定の予測器を決めておいてもよいし、
例えば第1の予測器との予測誤差をとる、というふうに
しておいてもよい。いずれにしても復号側で再現できる
ことが必要条件である。
【0078】このような予測順位を導入することによ
り、比較的予測が容易な文字やグラフィクスといった画
像に対して圧縮率を向上することができる。以上で説明
した符号化手法に対して本発明を適用し、第3の実施例
とする。
【0079】以下、第3の実施例の詳細について説明す
る。
【0080】図8(a)および(b)は第3の実施例を
示すブロック図である。ただし図1(a)および(b)
に示した第1の実施例における符号化部30、復号部6
0を詳細に書き直す形で示した。図中、図1、図4、図
16と同様の部分には同一の符号を付して説明を省略す
る。35は予測順位決定部、36はラン符号化部、37
はラン復号部、38は予測制御部、124は予測状況ラ
ンデータ、125は予測順位データ、126は予測結果
データ、150は予測制御データである。
【0081】まず図8(a)の符号化装置の各部につい
て説明する。予測順位決定部35は予測結果データ12
6に基づき予測部の優先順位を決定し、予測順位データ
125として予測選択部33へ送出する。ラン符号化部
36は予測状況データ123をランレングス符号化して
予測状況ランデータ124として情報源符号化部34へ
送出する。予測制御部38は付加情報データ120の内
容に応じて予測選択部150における予測器選択処理を
制御する。
【0082】次に図8(b)の復号装置の各部について
説明する。ラン復号部37は予測状況ランデータ124
をランレングス復号して予測状況データ123として予
測選択部33へ送出する。
【0083】以上の構成に基づいて、第3の実施例の動
作について説明する。ただし図2(a)および(b)に
おけるS30とS60の部分だけが第1の実施例と異な
るので、この部分だけ説明して残りは省略する。図9お
よび図10は第3の実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。図中、図2、図5、図16と同様の部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。
【0084】図9に基づいて第3の実施例の符号化手順
について説明する。S305では予測選択部33におい
て選択した予測器を予測順位に変換する。S306では
予測制御部38において付加情報データ120が処理対
象の画素値を選択していればS307へ、そうでなけれ
ばS308へ進む。S307ではS305で選択された
予測順位が第1位ならS308へ、そうでなければS3
09へ進む。S308ではラン符号化部36において第
1位用のランのカウントに1を加える。S309ではラ
ン符号化部36における第1位用のランのカウントが0
であればS311へ、そうでなければS310へ進む。
S310では情報源符号化部34において第1位を示す
シンボルと現在のランを符号化し、さらにラン符号化部
36における第1位用のランのカウントを0にリセット
する。S311ではS305で選択された予測順位が予
測はずれであればS303へ、そうでなければS304
へ進む。S312では予測順位決定部35において所定
の手法で予測順位を更新する。
【0085】以上の動作の中で、ランの最大値に制限が
必要な場合は、S308の後で最大値との比較を行う。
ランカウントが最大値に達しているときは、S310と
同様の処理を行う。
【0086】予測制御部38の動作について説明する。
S306の動作説明の中で付加情報データ120が処理
対象の画素値を選択しているという意味は、マルチプレ
ーン画像で重ね合わせを行ったとき、他のプレーンに上
書きされない部分であることを示す。この部分は画素値
を保存しなければならないので、通常の符号化を行う。
そうでない部分については、適当な画素値を埋めておけ
ばよいので、第1位が予測誤差=0となったものとして
符号化すればよい。
【0087】次に図10に基づいて第3の実施例の復号
手順について説明する。S603ではラン復号部37に
おけるランカウントが0であればS601へ、そうでな
ければS604へ進む。S604ではラン復号部37に
おいてランカウントから1を減じ、予測状況データ12
3を第1位にセットする。S605では復号された予測
状況ランデータ124が第1位であればS606へ、そ
うでなければS607へ進む。S606では情報源復号
部64において符号データ140を情報源復号し、第1
位のランデータを得る。さらにその値から1を減じてラ
ン復号部37におけるランカウンタにセットする。S6
07では予測選択部33において復号された予測順位を
予測器に変換する。S608ではS607で復号された
予測順位が予測はずれであればS609へ、そうでなけ
ればS312へ進む。S609では情報源復号部64に
おいて符号データ140を情報源復号し、補正値を得
る。
【0088】以上の動作の中で、予測状況データ123
および予測状況ランデータ124について説明する。本
実施例のはじめの説明で述べたように、予測状況ランデ
ータ124には大別して3種類のデータが存在する。す
なわち第1位+ラン、第2位以下の順位、予測はずれ+
補正値の3つである。図11(a)、(b)および
(c)はこれを例示したものである。なお図11(c)
予測はずれ+補正値の場合、第2の実施例で説明したの
と同様、画像情報と付加情報をまとめて扱うか、予測誤
差を用いるか、などの選択肢でバリエーションがあり得
る。
【0089】予測状況データ123はランを復号した後
のデータなので、図11(a)に示した第1位+ランの
代わりに、図11(b)の形で第1位を示すデータの羅
列によって構成される。第2位以下、および予測はずれ
については予測状況ランデータ124と同様である。
【0090】本実施例の効果を確認するために、予測順
位の考え方を取り入れた従来例と本実施例の比較実験を
行った。その他の実験条件は第2の実施例と同様であ
る。図12はこの実験結果である。同図より本実施例の
有効性は明らかである。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば拡張画像に対して高効率な圧縮を、小規模な装
置で、しかも付加情報なしの画像と同等の処理速度で実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の符号化装置および復号装置の第1の
実施例を示す構成図である。
【図2】 上述第1の実施例における符号化処理および
復号処理の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】 上述第1の実施例における入力データを示す
説明図である。
【図4】 本発明の符号化装置および復号装置の第2の
実施例を示す構成図である。
【図5】 上述第2の実施例における符号化処理および
復号処理の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】 上述第2の実施例における予測状況データ1
23の一例を示す説明図である。
【図7】 上述第2の実施例による実験例を示す説明図
である。
【図8】 本発明の符号化装置および復号装置の第3の
実施例を示す構成図である。
【図9】 上述第3の実施例における符号化処理の動作
の一例を示すフローチャートである。
【図10】 上述第3の実施例における復号処理の動作
の一例を示すフローチャートである。
【図11】 上述第3の実施例における予測状況ランデ
ータ124の一例を示す説明図である。
【図12】 上述第3の実施例による実験例を示す説明
図である。
【図13】 マルチプレーン画像を示す説明図である。
【図14】 タグ付き画像を示す説明図である。
【図15】 従来例の符号化装置および復号装置を示す
構成図である。
【図16】 従来例の符号化装置および復号装置におけ
る符号化処理および復号処理の動作の一例を示すフロー
チャートである。
【図17】 タグ付き画像のタグの一例を示す説明図で
ある。
【図18】 マルチプレーン画像の一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 拡張画像入力部 20 拡張画像分解部 30 符号化部 31 第1予測部 32 第2予測部 33 予測選択部 34 情報源符号化部 35 予測順位決定部 36 ラン符号化部 37 ラン復号部 38 予測制御部 40 符号出力部 50 符号入力部 60 復号部 64 情報源復号部 70 拡張画像出力部 81 付加情報符号化部 82 第1画像符号化部 83 第2画像符号化部 84 付加情報復号部 85 第1画像復号部 86 第2画像復号部 110 拡張画像データ 120 付加情報データ 121 第1付加情報予測データ 122 第2付加情報予測データ 123 予測状況データ 124 予測状況ランデータ 125 予測順位データ 126 予測結果データ 127 入力データ 128 第1予測データ 129 第2予測データ 130 画像情報データ 131 第1画像情報予測データ 132 第2画像情報予測データ 138 第1画像データ 139 第2画像データ 140 符号データ 147 付加情報符号データ 148 第1画像符号データ 149 第2画像符号データ 150 予測制御データ 210 符号統合部 220 符号分解部

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付加情報および画像情報からなる拡張画
    像を入力する拡張画像入力手段と、 前記拡張画像を、付加情報および画像情報に分解する拡
    張画像分解手段と、 前記付加情報および前記画像情報を符号化する符号化手
    段と、 前記符号化手段で生成される符号を出力する符号出力手
    段とを有し、 前記符号化手段で行われる符号化処理は、前記付加情報
    および前記画像情報をまとめて1つの情報として符号化
    することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 符号情報を入力する符号入力手段と、 前記符号情報を復号する復号手段と、 前記復号手段で復号される付加情報および画像情報を出
    力する拡張画像出力手段とを有し、 前記復号手段で行われる復号処理は、前記付加情報およ
    び前記画像情報をまとめて1つの情報として復号するこ
    とを特徴とする画像復号装置。
  3. 【請求項3】 付加情報および画像情報からなる拡張画
    像を入力する拡張画像入力手段と、 前記拡張画像を付加情報と画像情報に分解する拡張画像
    分解手段と、 前記付加情報と画像情報を符号化する符号化手段と、 前記符号化手段で生成される符号を出力する符号出力手
    段と、 符号情報を入力する符号入力手段と、 前記符号情報を復号する復号手段と、 前記復号手段で復号される付加情報および画像情報を出
    力する拡張画像出力手段とを有し、 前記符号化手段で行われる符号化処理および前記復号手
    段で行われる復号処理は、付加情報および画像情報をま
    とめて1つの情報として処理することを特徴とする画像
    符号化復号装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化手段および前記復号手段で行
    われる符号化処理および復号処理は、予測符号化である
    請求項3に記載の画像符号化復号装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化手段および前記復号手段で行
    われる符号化処理および復号処理は、ランレングス符号
    化、多値算術符号化、ユニバーサル符号化など、多値の
    可逆符号化である請求項3に記載の画像符号化復号装
    置。
  6. 【請求項6】 前記符号化手段は、複数の符号化用予測
    手段と、 前記符号化予測手段の1つを所定の手法で選択する符号
    化予測選択手段と、 前記符号化予測選択手段の予測結果を情報源符号化する
    情報源符号化手段とを有し、 前記復号手段は、 複数の復号用予測手段と、 前記復号用予測手段の1つを所定の手法で選択する復号
    用予測選択手段と、 前記復号用予測選択手段の予測結果を情報源復号する情
    報源復号手段とを有し、 前記符号化手段で行われる符号化処理および前記復号手
    段で行われる復号処理は、前記複数の符号化用予測手段
    から最適な予測手段を選択する予測符号化に基づく請求
    項4に記載の画像符号化復号装置。
  7. 【請求項7】 前記符号化用予測手段選択手段は予測誤
    差の絶対値が最小となるものを選択し、最小値を持つ予
    測手段が複数ある場合には、符号量が最も小さくなるよ
    うな予測手段を選択する請求項6に記載の画像符号化復
    号装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化手段は予測制御手段を備え、
    処理しようとする画素が別のプレーンの画素、その他の
    情報に上書きされる場合には、前記符号用予測選択手段
    において予測の結果にかかわらず符号量が最も小さくな
    るような予測手段を選択する請求項6または7に記載の
    画像符号化復号装置。
  9. 【請求項9】 前記符号化手段および前記復号手段は、
    予測順位決定手段を備え、前記符号化手段および前記復
    号手段で行われる符号化処理および復号処理は、複数の
    予測手段から予測誤差が0となる予測手段を、前記予測
    順位決定手段で決定される予測順位を優先順位として1
    つ選択し、予測誤差が0となる予測手段がないときには
    所定の予測手段との予測誤差を符号化するという予測符
    号化に基づく請求項6に記載の画像符号化復号装置。
  10. 【請求項10】 前記予測選択手段から出力する予測結
    果は、前記予測順位で表現する請求項9に記載の画像符
    号化復号装置。
  11. 【請求項11】 前記予測順位は、予測器の個数と同数
    もしくは少ない数から構成する請求項9または10に記
    載の画像符号化復号装置。
  12. 【請求項12】 前記符号化手段はランレングス符号化
    手段を備え、前記復号手段はランレングス復号手段を備
    え、前記予測選択手段から出力する予測結果に対してラ
    ンレングス符号化および復号処理を行う請求項9、10
    または11に記載の画像符号化復号装置。
  13. 【請求項13】 前記ランレングス符号化処理およびラ
    ンレングス復号処理は、前記予測選択手段から出力する
    予測結果のうち、第1位の予測順位に対して処理する請
    求項12に記載の画像符号化復号装置。
  14. 【請求項14】 前記符号化手段は予測制御手段を備
    え、処理しようとする画素が別のプレーンに上書きされ
    る場合には、予測の結果にかかわらず前記予測選択手段
    で選択される予測順位を第1位とする請求項9、10、
    11、12または13に記載の画像符号化復号装置。
  15. 【請求項15】 前記予測順位は、予測誤差が0になる
    確率、予測誤差の絶対値の総和、最後に予測誤差が0に
    なってからの処理画素数などを基準に決定する請求項
    9、10、11、12、13または14に記載の画像符
    号化復号装置。
  16. 【請求項16】 前記符号化手段および前記復号手段で
    行われる符号化処理および復号処理は、画像情報にビッ
    ト幅拡大処理を行い、付加情報をMSBもしくはLSB
    側に付加することによってまとめて1つの情報として処
    理する請求項3ないし15のいずれかにに記載の画像符
    号化復号装置。
  17. 【請求項17】 前記画像情報と前記付加情報を1つの
    情報として予測し、予測誤差を算出する際には両者を別
    々に算出する請求項3ないし16のいずれかに記載の画
    像符号化復号装置。
  18. 【請求項18】 前記付加情報に対しては予測誤差では
    なく正しい値を符号化対象とする請求項17に記載の画
    像符号化復号装置。
  19. 【請求項19】 前記符号化手段で行われる符号化処理
    は、処理しようとする画素が別のプレーンの画素などに
    上書きされる場合には、前記符号化処理で符号量が小さ
    くなるように画素値置換処理を行いつつ符号化する請求
    項3に記載の画像符号化復号装置。
  20. 【請求項20】 前記符号化手段で行われる符号化処理
    が予測符号化であるときには、前記画素値置換処理は予
    測誤差が0になるように画素値を置換する請求項19に
    記載の画像符号化復号装置。
  21. 【請求項21】 前記符号化手段で行われる符号化処理
    がランレングス符号化、多値算術符号化、ユニバーサル
    符号化であるときには、前記画素値置換処理はそれぞれ
    直左画素の画素値、出現確率最大の画素値、最長パター
    ンを構成するような画素値に画素値を置換する請求項1
    9に記載の画像符号化復号装置。
  22. 【請求項22】 付加情報および画像情報を入力する入
    力手段と、 前記付加情報および前記画像情報を符号化する符号化手
    段と、 前記符号化手段で生成される符号を出力する符号出力手
    段とを有し、 前記符号化手段で行われる符号化処理は、前記付加情報
    および前記画像情報をまとめて1つの情報として符号化
    することを特徴とする画像符号化装置。
  23. 【請求項23】 付加情報および画像情報を入力する入
    力手段と、 前記付加情報と画像情報を符号化する符号化手段と、 前記符号化手段で生成される符号を出力する符号出力手
    段と、 符号情報を入力する符号入力手段と、 前記符号情報を復号する復号手段と、 前記復号手段で復号される付加情報および画像情報を出
    力する拡張画像出力手段とを有し、 前記符号化手段で行われる符号化処理および前記復号手
    段で行われる復号処理は、付加情報および画像情報をま
    とめて1つの情報として処理することを特徴とする画像
    符号化復号装置。
JP26260898A 1998-09-17 1998-09-17 画像符号化復号装置 Expired - Fee Related JP3750367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26260898A JP3750367B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 画像符号化復号装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26260898A JP3750367B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 画像符号化復号装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000092333A true JP2000092333A (ja) 2000-03-31
JP3750367B2 JP3750367B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=17378162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26260898A Expired - Fee Related JP3750367B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 画像符号化復号装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3750367B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011049074A1 (ja) * 2009-10-21 2011-04-28 株式会社日立製作所 画像符号化装置、及び画像復号装置
WO2011049175A1 (ja) * 2009-10-22 2011-04-28 株式会社日立製作所 画像符号化装置、画像復号化装置、画像符号化方法、及び画像復号化方法
KR20150084215A (ko) * 2014-01-13 2015-07-22 (주)나이시스 영상 분할전송 및 복원을 이용한 초고해상도 디스플레이 검사 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011049074A1 (ja) * 2009-10-21 2011-04-28 株式会社日立製作所 画像符号化装置、及び画像復号装置
WO2011049175A1 (ja) * 2009-10-22 2011-04-28 株式会社日立製作所 画像符号化装置、画像復号化装置、画像符号化方法、及び画像復号化方法
KR20150084215A (ko) * 2014-01-13 2015-07-22 (주)나이시스 영상 분할전송 및 복원을 이용한 초고해상도 디스플레이 검사 방법
KR101590470B1 (ko) 2014-01-13 2016-02-01 (주)나이시스 영상 분할전송 및 복원을 이용한 초고해상도 디스플레이 검사 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3750367B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4732203B2 (ja) 画像符号化装置及び復号装置及びそれらの制御方法、並びに、コンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体
KR100354799B1 (ko) 화상부호화장치및화상부호화방법
US7668383B2 (en) Image processing, compressing, decompressing, transmitting, sending and receiving devices and methods, programs thereof and displaying device
JPH10336682A (ja) 符号化装置及び方法及び方法を記憶した記憶媒体
EP0969656B1 (en) Compression for image boundaries
EP0776569B1 (en) Method and system for encoding and decoding image data
JP2008539635A (ja) ビデオ信号のdpcm符号化
EP0969670B1 (en) Unequal compression of MSBs and LSBs using Hierarchical Vector Quantization (HVQ)
JP3694999B2 (ja) 画像符号化装置および画像復号装置ならびにそれらの方法
JP2000138836A (ja) 背景画素を含むディジタル画像の圧縮装置
US6898322B2 (en) Coding method, coding apparatus, decoding method and decoding apparatus using subsampling
JP2001094982A (ja) 階層的画像符号化方法及びその装置と、その方法の実現に用いられるプログラム記録媒体と、階層的画像復号方法及びその装置と、その方法の実現に用いられるプログラム記録媒体
US6188795B1 (en) Data compression
US6873737B2 (en) Image encoding system, image decoding system and methods therefor
JP4009808B2 (ja) 画像処理装置
JP2000092333A (ja) 画像符号化復号装置
JPH09186883A (ja) 多値画像符号化装置
JPH1098620A (ja) 画像処理装置
JP2007243306A (ja) 画像符号化装置および方法ならびに画像復号装置および方法
JP2939869B2 (ja) 画像符号化装置および画像復号装置
JP4590986B2 (ja) 符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法、及びこれらのプログラム
JP4526069B2 (ja) 画情報の算術符号化装置及び画情報の算術復号化装置
US20090279796A1 (en) Method and apparatus for encoding and decoding image
JPH06164413A (ja) 算術符号の符号化装置および復号化装置の構成方法
JPH11215506A (ja) 画像符号化復号装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees