JP2000092234A - Isdnターミナルアダプタにおけるメッセージ送受信遅延検出装置及びその方法 - Google Patents

Isdnターミナルアダプタにおけるメッセージ送受信遅延検出装置及びその方法

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JP2000092234A
JP2000092234A JP10257965A JP25796598A JP2000092234A JP 2000092234 A JP2000092234 A JP 2000092234A JP 10257965 A JP10257965 A JP 10257965A JP 25796598 A JP25796598 A JP 25796598A JP 2000092234 A JP2000092234 A JP 2000092234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】統合的サービスディジタル網の回線に接続され
るISDNターミナルアダプタにおいて、ある呼が発生
した時に、制御用チャネルの中でISDN網の規格で定
められている呼設定用メッセージの送受信に遅延が起こ
った時には、当該呼を切断してしまっていた。 【解決手段】統合的サービスディジタル網の回線に接続
されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用チ
ャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起こった時
に、この遅延を検出する手段を備え、さらに、この遅延
を補完するために一時的な代理応答をする手段を備え、
ISDNターミナルアダプタの通信接続性を向上させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はISDNターミナル
アダプタにおけるメッセージ送受信遅延検出装置及びそ
の方法に関し、特に、ISDNターミナルアダプタで疑
似着信転送を実行する場合であって、かつ、通信がIS
DN網とその他の私設網の間を跨る際に、制御用チャネ
ルの中でのメッセージ送受信に遅延が起こった時にその
遅延を検出し、通信が切断されないように補完するため
の一時的な代理応答をする機能を有するISDNターミ
ナルアダプタにおける送受信遅延検出装置及びその方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】統合的サービスディジタル網(以降、I
SDN網という)においては、ISDN網を更に使いや
すいものとするため、ISDN網にISDNターミナル
アダプタが接続され、使用されている。
【0003】一般に、ISDNターミナルアダプタにお
いては、ISDN網との間で呼の設定や保持あるいは切
断復旧を行うために、送受信すべきメッセージ及びメッ
セージを送受信する手順が規格として定められている。
【0004】従来、この種のISDN網の回線に接続さ
れるISDNターミナルアダプタにおいては、ISDN
網の規格で決められている制限時間内にメッセージの送
受信が行われない場合は、タイムオーバーとして扱わ
れ、このタイムオーバーを検出したISDN網の交換
機、またはISDNターミナルアダプタは、通信相手に
RELEASE(「解放」)メッセージを送信し、通信
を切断させてしまう。
【0005】更に、従来、通信がISDN網内または、
ISDN網とアナログ網とに跨っている場合において
は、メッセージの送受信に遅延が生じるという前提は無
く、従って、ISDN網の回線に接続されているISD
Nターミナルアダプタでは、RELEASE(「解
放」)メッセージを受信した場合、またはISDN網の
規格で指定されている時間内に期待するメッセージを受
信できずタイムオーバーを検出した場合は、通信の切断
と判断してよかったので、メッセージ送受信の遅延を検
出したり、通信が切断されないようにその遅延を補完し
たりする技術は無かった。
【0006】図5は、従来のISDNターミナルアダプ
タの位置づけを示す図である。図5において、ISDN
ターミナルアダプタ11は、ISDN網2に接続され、
ISDN網2はその他の私設網5に接続されている。ま
た、ISDNターミナルアダプタ11には、電話機6や
パソコン7等が接続されている。更に、ISDNターミ
ナルアダプタ11が疑似着信転送を実行する場合の最初
に呼を起動する転送元3がISDN網2に、転送先4が
その他の私設網5に接続されている。尚、疑似着信転送
とは、ISDNターミナルアダプタにおいて、かかって
きた電話番号の電話で応答せずに、予め設定した電話番
号に転送する機能のことをいう。
【0007】次に、図5及び図6を用いて、従来のIS
DNターミナルアダプタが疑似着信転送を実行しようと
した場合について説明する。
【0008】図6は、従来のISDNターミナルアダプ
タが疑似着信転送を実行しようとした場合の制御用チャ
ネル(以降、Dチャネルという)におけるメッセージの
シーケンス図である。
【0009】ISDN網2の回線に接続されているIS
DNターミナルアダプタ11が転送元3からの着SET
UP(「呼設定」)メッセージを受信後、転送元3に向
けてCALL PROCEEDING(「呼設定受
付」)メッセージを送信する。このメッセージを受信し
たISDN網2の交換機では、この呼に対してISDN
網の規格に従ってT310タイマ(10秒)8を起動す
る。その後、ISDNターミナルアダプタ11は、その
他の私設網5に所属している転送先4へ発SETUP
(「呼設定」)メッセージを送信する。ISDNターミ
ナルアダプタ11では、このメッセージに対するCAL
L PROCEEDING(「呼設定受付」)メッセー
ジを受信する。その後、その他の私設網5の回線に接続
する転送先4からのALERTING(「呼出」)メッ
セージ、またはCONNECT(「応答」)メッセージ
を受信する前に、ISDN網2の交換機が起動している
T310タイマがタイムオーバーしてしまうと、ここか
らRELEASE(「解放」)メッセージが送信されて
しまい、このメッセージを受信したISDNターミナル
アダプタ11では、転送元3へはDISCONNECT
(「切断」)メッセージを送信し、その他の私設網5に
属する転送先4へは、RELEASE COMPLET
E(「解放完了」)メッセージを送信する。また、転送
元3からは、RELEASE(「解放」)メッセージを
受信するため、ISDN網2に対してRELEASE
COMPLETE(「解放完了」)メッセージを送信し
てしまう。このため、ISDNターミナルアダプタ11
が実行しようとしていた疑似着信転送を実現する前に疑
似着信転送ができなくなっていた。
【0010】尚、図6において、各メッセージの後に括
弧書きで記したB1及びB2の記号は、ISDN網にお
ける2つのユーザ情報転送用チャネルを表しており、以
降、それぞれをB1チャネル、B2チャネルという。そ
して、各メッセージの後に括弧書きした各々のチャネル
は、疑似着信転送が実現した場合に使用するユーザ情報
転送用チャネルの内どちらを使用するかを指定するため
のものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のISD
Nターミナルアダプタには、以下のような問題点があ
る。
【0012】第1の問題点は、ISDN網の回線に接続
されているISDNターミナルアダプタにおいては、通
信相手からの着SETUP(「呼設定」)メッセージを
受信した後で、ISDN網に対して、CALL PRO
CEEDING(「呼設定受付」)メッセージを送信
し、しばらくしてもALERTING(「呼出」)メッ
セージまたはCONNECT(「応答」)メッセージが
受信できなければ、その呼を切断してしまう。
【0013】その理由は、ISDN網の回線に接続され
ているISDNターミナルアダプタにおいては、通信相
手からの着SETUP(「呼設定」)メッセージを受信
した後で、ISDN網に対して、CALL PROCE
EDING(「呼設定受付」)メッセージを送信すると
同時に、ISDN網の規格に従って、T310タイマ
(10秒)を起動する。このT310タイマは、タイム
オーバーするまでに、ALERTING(「呼出」)メ
ッセージ又はCONNECT(「応答」)メッセージを
受信できなければ、タイムオーバーした時に、自らRE
LEASE(「解放」)メッセージを送信し、呼を切断
してしまうからである。
【0014】第2の問題点は、ISDN網の回線に接続
されているISDNターミナルアダプタの機能として2
つのユーザ情報転送用チャネル(それぞれをB1チャネ
ル、B2チャネルという)を利用して、疑似着信転送を
実現しようとした場合に係る。自ISDNターミナルア
ダプタが転送元からの着SETUP(「呼設定」)メッ
セージを受信後、一応転送元へCALL PROCEE
DING(「呼設定受付」)メッセージを送信し、その
後に転送先へ発SETUP(「呼設定」)メッセージを
送信するが、この転送先相手がその他の私設網の回線に
接続されている場合、転送先相手がISDN網の交換機
からのCALL PROCEEDING(「呼設定受
付」)メッセージ受信後に、ALERTING(「呼
出」)メッセージを送信して来ない場合には、ISDN
網の交換機がPROGRESS(「経過表示」)メッセ
ージを送信して来るので、自ISDNターミナルアダプ
タは、そのメッセージを受信後、転送元へも同じメッセ
ージを送信しようとするが、ISDN網の交換機がキャ
ンセルしてしまっていたため、転送元へはこの同じメッ
セージが通知できなかった。
【0015】その理由は、現状では、ISDN網が、ユ
ーザ側からのPROGRESS(「経過表示」)メッセ
ージ送信をサポートしていないため、このメッセージを
送信してもISDN網の交換機がキャンセルしてしま
い、本来送信したい相手へはこのメッセージを通知でき
ないためである。
【0016】第3の問題点は、第2の問題点において、
自ISDNターミナルアダプタから転送元へCALL
PROCEEDING(「呼設定受付」)メッセージを
送信した後、転送先からのALERTING(「呼
出」)メッセージ又はCONNECT(「応答」)メッ
セージの受信に時間がかかってしまった場合、転送元へ
のALERTING(「呼出」)メッセージ又はCON
NECT(「応答」)メッセージの送信も遅れてしまう
ため、ISDN網の交換機が転送元の呼に対してREL
EASE(「解放」)メッセージを送信してくるので、
疑似着信転送が失敗していた。
【0017】その理由は、自ISDNターミナルアダプ
タから、転送元へCALL PROCEEDING
(「呼設定受付」)メッセージを送信した時に、ISD
N網の交換機がISDN網の規格に従ってT310タイ
マを起動させるので、このタイマがタイムオーバーして
しまうとタイムオーバーとなり、ISDN網の交換機が
RELEASE(「解放」)メッセージを送信してくる
ので、これを受信した自ISDNターミナルアダプタ
は、転送元からの切断と判断し、転送先の呼へもREL
EASE COMPLETE(「解放完了」)メッセー
ジを送信し、疑似着信転送を行わずに通信を終了してし
まうからである。
【0018】本発明の第1の目的は、ISDN網の回線
に接続されるISDNターミナルアダプタにおいて、D
チャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起こった
時にこれを検出する機能を持つことである。
【0019】本発明の第2の目的は、第1の目的で検出
したメッセージの送受信の遅延を補完するための一時的
な代理応答機能を持つことによって、ISDNターミナ
ルアダプタの通信接続性を向上させることである。
【0020】本発明の第3の目的は、第1の目的で検出
したメッセージの送受信の遅延を補完する前に、その他
の何らかの要因によってこの通信が切断された時に、既
に起動されている遅延補完機能の動作をキャンセルする
機能を持つことによって、本来のISDN網のメッセー
ジ送受信シーケンスパターンを壊さないようにすること
である。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のISDNターミ
ナルアダプタにおけるメッセージ送受信遅延検出装置
は、統合的サービスディジタル網の回線に接続されるI
SDNターミナルアダプタにおいて、制御用チャネルの
中で、メッセージの送受信に遅延が起こった時に、この
遅延を検出する手段を備えたことを特徴とする。
【0022】また、統合的サービスディジタル網の回線
に接続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制
御用チャネルの中でのメッセージ送受信の遅延を検出し
た時に、この遅延を補完するために一時的な代理応答を
する手段を備えたことを特徴とする。
【0023】さらに、統合的サービスディジタル網の回
線に接続されるISDNターミナルアダプタにおいて、
制御用チャネルの中でのメッセージ送受信の遅延を検出
した後で、この遅延を補完する前に通信の切断を検出し
た時に、既に起動されている遅延を補完するための一時
的な代理応答をする手段の動作をキャンセルする手段を
備えたことを特徴とする。
【0024】また、統合的サービスディジタル網の回線
に接続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制
御用チャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起こ
った時に、この遅延を検出する手段を備え、前記遅延を
検出する手段が遅延検出タイマで構成されることを特徴
とする。
【0025】さらに、統合的サービスディジタル網の回
線に接続されるISDNターミナルアダプタにおいて、
制御用チャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起
こった時に、この遅延を検出する手段を備え、前記遅延
を検出する手段が遅延検出タイマで構成され、前記遅延
検出タイマのタイマ値が8秒であることを特徴とする。
【0026】また、統合的サービスディジタル網の回線
に接続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制
御用チャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起こ
った時に、この遅延を検出する手段を備え、前記遅延を
検出する手段が遅延検出タイマで構成され、前記遅延検
出タイマのタイマ値を設定する手段を備えたことを特徴
とする。
【0027】本発明のISDNターミナルアダプタにお
けるメッセージ送受信遅延検出方法は、統合的サービス
ディジタル網の回線に接続されるISDNターミナルア
ダプタにおいて、制御用チャネルの中で、メッセージの
送受信に遅延が起こった時に、この遅延を検出する手順
を有することを特徴とする。
【0028】また、統合的サービスディジタル網の回線
に接続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制
御用チャネルの中でのメッセージ送受信の遅延を検出し
た時に、この遅延を補完するために一時的な代理応答を
する手順を有することを特徴とする。
【0029】さらに、統合的サービスディジタル網の回
線に接続されるISDNターミナルアダプタにおいて、
制御用チャネルの中でのメッセージ送受信の遅延を検出
した後で、この遅延を補完する前に通信の切断を検出し
た時に、既に起動されている遅延を補完するための一時
的な代理応答をする手順の動作をキャンセルする手順を
有することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0031】図1は本発明のISDNターミナルアダプ
タの一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0032】図1に示す本実施の形態は、ISDNター
ミナルアダプタ1が、ISDN網2に接続され、ISD
N網2はその他の私設網5に接続されている。また、I
SDNターミナルアダプタ1には、電話機6やパソコン
7等が接続されている。更に、ISDNターミナルアダ
プタ1が疑似着信転送を実行する場合の最初に呼を起動
する転送元3がISDN網2に、転送先4がその他の私
設網5に接続されている。尚、図1においては、図5に
示した構成の中でISDNターミナルアダプタだけが異
なるものであるので、図1において図5に示す構成要素
に対応するものは同一の参照数字または符号を付してあ
る。
【0033】図2は本発明のISDNターミナルアダプ
タが疑似着信転送を実行しようとした場合のDチャネル
におけるメッセージのシーケンス図である。図2におい
て、各メッセージの後に括弧書きで記したB1及びB2
の記号の意味は、前掲の図6における意味と同等であ
る。
【0034】次に、図1及び図2を参照して本実施の形
態の動作を説明する。
【0035】ISDN網2の回線に接続されているIS
DNターミナルアダプタ1が転送元3からの着SETU
P(「呼設定」)メッセージを受信後、一応転送元へ向
けてCALL PROCEEDING(「呼設定受
付」)メッセージを送信する。このメッセージを受信し
たISDN網2の交換機では、この呼に対してT310
タイマ(10秒)8を起動する。その後、ISDNター
ミナルアダプタ1は、その他の私設網5に所属している
転送先4へ発SETUP(「呼設定」)メッセージを送
信する。このメッセージに対するCALL PROCE
EDING(「呼設定受付」)メッセージを受信したI
SDNターミナルアダプタ1では、メッセージ送受信遅
延検出用の遅延検出タイマ(8秒)9を起動する。その
後、ISDNターミナルアダプタ1は、ISDN網から
のPROGRESS(「経過表示」)メッセージを受信
するが、このメッセージに対しては、何も行わない。そ
の後、遅延検出タイマ(8秒)9がタイムオーバーした
時に、PROGRESS(「経過表示」)メッセージ以
外のメッセージを受信していない場合は、転送元3に対
して、呼が切断されないようにするためにALERTI
NG(「呼出」)メッセージを送信し、一時的な代理応
答を行う。この代理応答メッセージを受信したISDN
網2の交換機は、転送元3の呼に対して起動していたT
310タイマ8をキャンセルし、新たにT301タイマ
(3分)10を起動する。その後、ISDNターミナル
アダプタ1が転送先4からのCONNECT(「応
答」)メッセージを受信すると、転送元3へ向けても同
じくCONNECT(「応答」)メッセージを送信す
る。この転送元3へ向けたメッセージを受信したISD
N網2の交換機は、T301タイマ10がタイムオーバ
ーしていない場合には、転送元3へもCONNECT
(「応答」)メッセージを送信する。その後、ISDN
ターミナルアダプタ1は、転送先4にCONNECT
ACKNOWLEDGE(「応答確認」)メッセージを
送信し、ここで疑似着信転送の通信が確立する。
【0036】また、上記図2の説明において、遅延検出
タイマ(8秒)9がタイムオーバーする前に、疑似着信
転送の通信が確立した場合、又は何らかの要因によって
転送元3あるいは転送先4からの切断によって、通信が
確立しなかった場合には、遅延検出タイマ(8秒)9が
起動中でも、一時的な代理応答を行う必要がないので、
遅延検出タイマ(8秒)9がタイムオーバーする前にこ
のタイマをキャンセルする。このケースの一例として、
遅延検出タイマ(8秒)9がタイムオーバーする前に疑
似着信転送が成立した場合のメッセージのシーケンスに
ついて、図3を用いて説明する。
【0037】図3は、遅延検出タイマがタイムオーバー
する前に疑似着信転送が成立した場合のDチャネルにお
けるメッセージのシーケンス図である。図3において、
各メッセージの後に括弧書きで記したB1及びB2の記
号の意味は、前掲の図6における意味と同等である。図
3において、ISDNターミナルアダプタ1が遅延検出
タイマ(8秒)9を起動するところまでは図2と同等で
ある。図3においては、遅延検出タイマ(8秒)9がタ
イムオーバーする前に、転送先4が応答し転送先4から
ALERTING(「呼出」)メッセージを受信したた
め、一時的な代理応答をする必要がない。従って、この
メッセージを受信すると同時に遅延検出タイマ(8秒)
9をキャンセルしている。その後、正規の応答としての
ALERTING(「呼出」)メッセージを転送元3に
向けて送信し、その後は図2と同等のシーケンスを経
て、疑似着信転送の通信が確立している。
【0038】次に、図4を用いて、本発明のISDNタ
ーミナルアダプタの構成について説明する。
【0039】図4において、本発明のISDNターミナ
ルアダプタ1は、ISDN網の規格に則ったメッセージ
を受信するメッセージ受信手段21と、受信したメッセ
ージを解析してメッセージ送信手段23あるいはメッセ
ージ遅延検出手段24あるいは代理応答キャンセル手段
27に各種の指示を出すメッセージ解析手段22と、遅
延検出タイマ9を有してメッセージ解析手段22あるい
は代理応答キャンセル手段27からの指示により遅延検
出タイマ9を起動しあるいは遅延検出タイマ9のタイム
オーバーを検出しあるいは遅延検出タイマをキャンセル
するメッセージ遅延検出手段24と、メッセージ遅延検
出手段24が遅延検出タイマ9のタイムオーバーにより
メッセージの遅延を検出した場合に指示を受けて代理応
答メッセージを作成して送信する代理応答手段25と、
メッセージ解析手段22あるいは代理応答手段25から
の指示に応じてISDN網の規格に則ったメッセージを
送信するメッセージ送信手段23と、停電あるいは回線
断あるいはその他何らかの理由により通信が切断された
事を検出する通信切断検出手段26と、メッセージ解析
手段22あるいは通信切断検出手段26からの指示によ
り遅延検出タイマ9をキャンセルすることにより代理応
答をキャンセルする代理応答キャンセル手段27と、遅
延検出タイマ9のタイマ値を設定する遅延検出タイマ値
設定手段28とから構成される。また、図4に示すIS
DNターミナルアダプタ1の構成の内、メッセージ受信
手段21及びメッセージ送信手段23を除いた部分が、
メッセージ送受信遅延検出装置29である。
【0040】尚、本発明において、遅延検出タイマ9の
タイマ値は8秒であるとして説明してきたが、この値は
ISDN網の規格にあるT310タイマのタイマ値10
秒より小さく、かつ、T310タイマのタイマ値10秒
に近い値であれば良い。すなわち7秒から9秒程度の範
囲にあれば良い。現時点においては、8秒程度が適当で
あると考えられているため、8秒として説明を行ったも
のである。本発明においては、遅延検出タイマ値を自由
に設定できる遅延検出タイマ値設定手段28をISDN
ターミナルアダプタ1の構成に加えてある。
【0041】
【発明の効果】第1の効果は、ISDN網の規格通りの
シーケンスでしか動作できなかった従来のISDNター
ミナルアダプタにおいては、網間を跨るメッセージ送受
信の遅延によるタイムオーバーで、ユーザの意志に反し
て切断されてしまった呼を、一時的な代理応答を行うこ
とによって救済し、正常な通信へ導けることである。
【0042】その理由は、従来のISDNターミナルア
ダプタに本発明のメッセージ遅延検出機能と、その遅延
を補完するための一時的な代理応答機能を持たせるから
である。
【0043】第2の効果は、第1の効果で述べたメッセ
ージ遅延検出機能が動作中であっても、メッセージ送受
信に遅延が検出されなかった場合、及びメッセージ送受
信の遅延検出後、補完機能が動作する前に何らかの要因
で通信が切断された場合に、動作中のメッセージ遅延検
出機能及び代理応答機能がキャンセルされることであ
る。
【0044】その理由は、メッセージ送受信の遅延検出
は、遅延検出タイマを起動することによって実現できる
ため、メッセージ遅延検出機能及び代理応答機能をキャ
ンセルする場合には、この遅延検出タイマを停止するこ
とによって実現できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のISDNターミナルアダプタの一つの
実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明のISDNターミナルアダプタが疑似着
信転送を実行しようとした場合のDチャネルにおけるメ
ッセージのシーケンス図である。
【図3】遅延検出タイマがタイムオーバーする前に疑似
着信転送が成立した場合のDチャネルにおけるメッセー
ジのシーケンス図である。
【図4】本発明のISDNターミナルアダプタの構成を
示す図である。
【図5】従来のISDNターミナルアダプタの位置づけ
を示す図である。
【図6】従来のISDNターミナルアダプタが疑似着信
転送を実行しようとした場合のDチャネルにおけるメッ
セージのシーケンス図である。
【符号の説明】
1 ISDNターミナルアダプタ 2 ISDN網 3 転送元 4 転送先 5 その他の私設網 6 電話機 7 パソコン 8 T310タイマ(10秒) 9 遅延検出タイマ(8秒) 10 T301タイマ(3分) 11 ISDNターミナルアダプタ 21 メッセージ受信手段 22 メッセージ解析手段 23 メッセージ送信手段 24 メッセージ遅延検出手段 25 代理応答手段 26 通信切断検出手段 27 代理応答キャンセル手段 28 遅延検出タイマ値設定手段 29 メッセージ送受信遅延検出装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 統合的サービスディジタル網の回線に接
    続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用
    チャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起こった
    時に、この遅延を検出する手段を備えたことを特徴とす
    るISDNターミナルアダプタにおけるメッセージ送受
    信遅延検出装置。
  2. 【請求項2】 統合的サービスディジタル網の回線に接
    続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用
    チャネルの中でのメッセージ送受信の遅延を検出した時
    に、この遅延を補完するために一時的な代理応答をする
    手段を備えたことを特徴とするISDNターミナルアダ
    プタにおけるメッセージ送受信遅延検出装置。
  3. 【請求項3】 統合的サービスディジタル網の回線に接
    続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用
    チャネルの中でのメッセージ送受信の遅延を検出した後
    で、この遅延を補完する前に通信の切断を検出した時
    に、既に起動されている遅延を補完するための一時的な
    代理応答をする手段の動作をキャンセルする手段を備え
    たことを特徴とするISDNターミナルアダプタにおけ
    るメッセージ送受信遅延検出装置。
  4. 【請求項4】 統合的サービスディジタル網の回線に接
    続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用
    チャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起こった
    時に、この遅延を検出する手段を備え、前記遅延を検出
    する手段が遅延検出タイマで構成されることを特徴とす
    るISDNターミナルアダプタにおけるメッセージ送受
    信遅延検出装置。
  5. 【請求項5】 統合的サービスディジタル網の回線に接
    続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用
    チャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起こった
    時に、この遅延を検出する手段を備え、前記遅延を検出
    する手段が遅延検出タイマで構成され、前記遅延検出タ
    イマのタイマ値が8秒であることを特徴とするISDN
    ターミナルアダプタにおけるメッセージ送受信遅延検出
    装置。
  6. 【請求項6】 統合的サービスディジタル網の回線に接
    続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用
    チャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起こった
    時に、この遅延を検出する手段を備え、前記遅延を検出
    する手段が遅延検出タイマで構成され、前記遅延検出タ
    イマのタイマ値を設定する手段を備えたことを特徴とす
    るISDNターミナルアダプタにおけるメッセージ送受
    信遅延検出装置。
  7. 【請求項7】 統合的サービスディジタル網の回線に接
    続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用
    チャネルの中で、メッセージの送受信に遅延が起こった
    時に、この遅延を検出する手順を有することを特徴とす
    るISDNターミナルアダプタにおけるメッセージ送受
    信遅延検出方法。
  8. 【請求項8】 統合的サービスディジタル網の回線に接
    続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用
    チャネルの中でのメッセージ送受信の遅延を検出した時
    に、この遅延を補完するために一時的な代理応答をする
    手順を有することを特徴とするISDNターミナルアダ
    プタにおけるメッセージ送受信遅延検出方法。
  9. 【請求項9】 統合的サービスディジタル網の回線に接
    続されるISDNターミナルアダプタにおいて、制御用
    チャネルの中でのメッセージ送受信の遅延を検出した後
    で、この遅延を補完する前に通信の切断を検出した時
    に、既に起動されている遅延を補完するための一時的な
    代理応答をする手順の動作をキャンセルする手順を有す
    ることを特徴とするISDNターミナルアダプタにおけ
    るメッセージ送受信遅延検出方法。
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