JP2000091746A - 配線基板の製造方法、および配線基板 - Google Patents

配線基板の製造方法、および配線基板

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JP2000091746A
JP2000091746A JP25302098A JP25302098A JP2000091746A JP 2000091746 A JP2000091746 A JP 2000091746A JP 25302098 A JP25302098 A JP 25302098A JP 25302098 A JP25302098 A JP 25302098A JP 2000091746 A JP2000091746 A JP 2000091746A
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layer
wiring
wiring board
conductive
resin
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JP25302098A
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Yoshitaka Fukuoka
義孝 福岡
Kenji Goto
謙二 後藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性、生産性が高く、かつ高実装密度に対
応した配線基板を提供する。 【解決手段】 ビアランド33を含む配線パターン32
上にニッケルをメッキして強化層34を形成する。つい
で、銅箔11iの導電性ピラー21を形成した面に、セ
ミキュア状態(Bステージ)のプリプレグからなる絶縁
層31を積層し、銅箔11iと基材31とを加熱しなが
らプレスする。導電性ピラー21は加圧によりビアラン
ド33に当たりながら塑性変形して、電気的、機械的に
接続するとともに絶縁層41は加熱により硬化してCス
テージになる。強化層34により配線パターン32の変
形が抑制、防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配線基板に関し、特
に多層配線基板に関する。また本発明は多層配線基板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、配線基板の高機能化が進展してい
る。これは例えば半導体素子等の半導体装置を配線基板
上に搭載するにあたり、半導体装置の高機能化、高集積
化に対応してシステムレベルでの高密度化・高機能化要
求が生じているためである。このような半導体装置を搭
載するためには、配線基板に各種の機能を持たせる必要
がでてきている。例えば、半導体装置自体の高密度化、
多ピン化に対応して、半導体装置とこれを実装する配線
基板間の接続ピッチの微細化、配線基板自体の配線ピッ
チ(L/S)の微細化が要求される。
【0003】従来のプリント配線基板は、その製造方法
から層間接続のためのスルーホールによって配線領域が
少なくなるという欠点を有していた。これは、層間接続
のスルーホールを形成する場合に穴あけするため、必要
な層以外の層まで穴をあけてしまい、その穴が他の配線
層の配線領域を少なくしてしまうという問題である。こ
のような課題を解決するため、層間接続を必要な層のみ
に選択的に行うことができる配線基板も提案されてい
る。
【0004】このような配線基板の1つにIVH基板が
あるが、これは従来と同様のスルーホールにより層間接
続を形成した基板を積層して多層化を図ったものであ
る。このようなIVH基板は個々のレイヤーで穴あけ工
程が必要になり、さらに積層した後にも穴あけ工程が必
要となるため、極めて高コストな配線基板となってしま
う。また、スルーホールで層間接続を行うタイプの配線
基板では、メッキにより配線層の導体厚みが厚くなり、
配線の微細化が困難になるという問題がある。
【0005】これに対し、配線層上に導電性樹脂によっ
てピラー(突起電極)を形成し、この導電性ピラーによ
りプリプレグを貫通させることにより複数の配線層の層
間接続を行う配線基板も提案されている。この配線基板
では、従来の配線基板のように層間接続のための穴あけ
工程、メッキ工程、研磨工程が不要となり、かつ必要な
部分のみ層間接続を行うことができる。このため設計の
自由度を向上するとともに、生産性を向上することがで
きる。また、スルーホール接続のように、電子部品の実
装可能領域を狭めることなく層間接続を行うことができ
る。
【0006】しかしながら、このような導電性ピラーを
用いて層間接続を行うタイプの配線基板には以下のよう
な問題があった。
【0007】まず、導電性ピラーを用いて多層化した配
線基板をコア材として、さらにその外層に配線層を積層
する場合、導電性ペーストで形成された導電性ピラーは
プリブレグを貫通するほど堅く、コア材の層間接続部の
ビアランド、導電性ピラーが変形するという問題があっ
た。発明者の考察によれば、これは、コア材の絶縁層も
外層材の絶縁層もほぼ同じ材料で構成されるため、積層
工程での加熱によってコア材を構成する絶縁性樹脂層が
軟化し、積層の圧力によって変形してしまうためであ
る。このような変形が生じると層間接続の信頼性が低下
する。このため、積層工程での温度、圧力等の条件を厳
しくする必要があるなど、生産性を律速することがある
という問題があった。
【0008】このような導体層の変形を回避するために
導体層を厚くすると、導体層のパターニングが困難にな
るという問題がある。特に、導体層が厚くなると、L/
Sの厳しい微細な配線パターンを形成するのは非常に困
難になる。また軟化温度の高い絶縁性樹脂層を用いるこ
ともできるが、このような樹脂は高価であり、配線基板
のコストを押し上げるという問題を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものである。すなわち本
発明は、高密度実装に対応することができるとともに、
生産性、信頼性が高い構造を有する配線基板、多層配線
基板を提供することを目的とする。また本発明は、高密
度実装に対応することができるとともに、生産性、信頼
性が高い構造を有する配線基板の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明は以下のような構成を採用している。
すなわち本発明の配線基板の製造方法は、第1の面に
第1の配線層を有する第1の基板の、前記第1の配線層
上に導電性ピラーを形成する工程と、前記第1の基板の
前記第1の面と、第1の面に第2の配線層を有する第2
の基板とを、セミキュア状態の絶縁性樹脂層を介して対
向する工程と、前記導電性ピラーが前記絶縁性樹脂層を
貫通して前記第1の配線層と前記第2の配線層とが接続
されるように前記第1の基板と前記第2の基板とをプレ
スする工程とを有する配線基板の製造方法において、前
記第1の基板と前記第2の基板とをプレスする以前に、
前記第2の配線層の前記導電性ピラーと接続する接続領
域に前記第2の導体層の剛性を強化する強化層を形成す
る工程を有することを特徴とする。
【0011】前記強化層の形成工程は、前記第2の配線
層上にNi、Au、Sn、Pd、Znから選択された少
なくとも1種の金属からなるメッキ層を形成するように
してもよい。また前記強化層の形成工程は、前記第2の
配線層にBeを添加するようにしてもよい。
【0012】すなわち本発明の配線基板の製造方法は、
被加圧面となるビアランドなどの配線層の剛性を強化し
てから、導電性ピラーを用いて層間接続を形成するもの
である。強化層の形成は、配線パターンのパターニング
の前後を問わない。例えば絶縁層に張り付けられた銅箔
上に強化層を形成し、この後にパターニングするように
してもよいし、銅箔をパターニングしてから強化層を形
成するようにしてもよい。また、銅箔を絶縁層に貼り付
けるより前に強化層を形成するようにしてもよい。
【0013】このような構成を採用することにより、導
電性ピラーをビアランドに押しつけながら塑性変形させ
て導電性ピラーとビアランドとの接続を確立する場合
に、ビアランドの変形を抑制、防止することができる。
このため、配線基板の生産性を向上することができる。
またビアランドの変形による層間接続の不良も生じず、
配線基板の信頼性も向上することができる。
【0014】さらに、配線層の変形が抑制されるので、
従来よりも絶縁層の厚さを薄くすることができる。これ
により導電性ピラーの径を小さくすることができるよう
になる。したがって本発明の配線基板では、導電性ピラ
ーの径を小さくし、その配設密度を大きくすることがで
きる。またビアランドの径も小さくすることができるの
でさらに配線密度を向上することができる。
【0015】本発明の配線基板は、第1の面と第2の面
とを有する第1の導体層と、前記第1の導体層の前記第
1の面に配設された強化層と、前記第1の導体層の前記
第2の面側に配設された絶縁層と、を具備したことを特
徴とする。
【0016】また本発明の配線基板は、第1の面と第2
の面とを有する第1の導体層と、第1の面と第2の面と
を有する第2の導体層と、前記第1の導体層の前記第2
の面と前記第2の導体層の前記第1の面とに挟持された
絶縁層と、前記絶縁層を貫通して前記前記第1の導体層
と前記第2の導体層とを接続する導電性ピラーと、前記
第1の導体層の前記第2の面と前記第2の導体層の前記
第1の面の少なくとも一方に配設された強化層と、を具
備したことを特徴とする。
【0017】例えば前記第1の導体層を銅から構成し、
前記強化層は前記銅よりも剛性の高い金属を用いて構成
するようにしてもよい。また、前記銅にベリリウムなど
の元素を添加してその剛性を向上するようにしてもよ
い。
【0018】前記強化層は、例えばNi、Au、Sn、
Pd、Znから選択された少なくとも1種の金属をメッ
キ等により成膜した形成するようにしてもよい。また、
これらの金属の合金層を形成するようにしてもよい。
【0019】このような構成を採用することにより、導
電性ピラーをビアランドに押しつけながら塑性変形させ
て導電性ピラーとビアランドとの接続を確立する場合
に、ビアランドの変形を抑制、防止することができ、配
線基板の信頼性も向上することができる。
【0020】さらに、配線層の変形が抑制されるので、
従来よりも絶縁層の厚さを薄くすることができる。これ
により導電性ピラーの径を小さくすることができるよう
になる。したがって本発明の配線基板では、導電性ピラ
ーの径を小さくし、その配設密度を大きくすることがで
きる。またビアランドの径も小さくすることができるの
でさらに配線密度を向上することができる。
【0021】本発明の配線基板において、絶縁層として
は、例えばポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、
熱可塑性ポリイミド樹脂、4フッ化ポリエチレン樹脂、
6フッ化ポリプロピレン樹脂、ポリエーテルエーテルケ
トン樹脂などの熱可塑性樹脂材料や、例えばエポキシ樹
脂、ビスマレイミド型ポリイミド樹脂、ビスマレイミド
型トリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、変性ポリイミド樹
脂、エポキシ変性ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、ポ
リエステル樹脂、メラミン樹脂、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂など、またこれらをガラスクロスなどに含浸し
たプリプレグなどの熱硬化性樹脂材料をあげることがで
きる。これらの絶縁性樹脂材料は、合成樹脂単独で用い
てもよいが、無機物、有機物などの絶縁性充填物を含有
してもよく、さらにガラスクロスやマット、有機合成繊
維布やマット、紙等の補強材と組み合わせて用いること
が好適である。
【0022】また絶縁層としては、例えばポリイミド系
樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、あるいは
ポリテトラフルオロエチレンなどの可撓性を有する絶縁
性樹脂材料を用いることもできる。
【0023】絶縁層を貫通して対向する導体層を層間接
続する導電性ピラーは、例えばバインダーに導電性微粒
子を混合、分散させた導電性ペーストをスクリーン印刷
などにより形成するようにしてもよい。また、溶剤・カ
ップリング剤・添加物などを必要に応じて加えるように
してもよい。バインダー材としては、例えば、ユリア樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、アクリル樹脂、ビニル
ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、α−オレフィン無水マ
レイン酸樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂などの
熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、またはこれらの混合物を
用いることができる。
【0024】導電性微粒子(フィラー)としては、A
u、Ag、Cu、半田、Ni、カーボンなどの微粒子、
超微粒子などを上述したバインダーに混合あるいは分散
させて用いることができる。これらの導体材料に加え
て、樹脂の表面にこれら導電性物質を形成したものでも
よい。また、複数の導電性物質を組み合わせて用いるよ
うにしてもよい溶剤としては、例えばジオキサン、ベン
ゼン、ヘキサン、トルエン、ソルベントナフサ、工業用
ガソリン、酢酸セロソルブ、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテー
ト、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N
−メチルピロリドン等必要に応じて用いるようにすれば
よい。
【0025】そしてこのような導電性樹脂を印刷などに
より銅箔上、配線パターン上、あるいは剥離性を有する
樹脂フィルム上などに形成する。印刷は例えばメタルマ
スクを用いたスクリーン印刷によって行うようにしても
よい。このようにすることにより、略円錐形状を有する
導電性ピラーを形成することができる。導電性ピラーの
アスペクト比(高さ/底面の直径)は、導電性樹脂の粘
性、印刷回数などにより調節するようにすればよい。
【0026】このように形成した導電性ピラーをセミキ
ュア状態の絶縁層を貫通させることにより、層間接続を
形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明についてさらに詳細
に説明する。 (実施形態1)図1は本発明の配線基板の構成の例を概
略的に示す図である。
【0028】この配線基板は2層の配線層11、32を
有している。配線層11、32はともに厚さ約18μm
の銅箔をパターニングして形成されている。31、41
は樹脂からなる絶縁層である。絶縁層11の厚さは約7
0μmであり。絶縁層31の厚さは約300μmであ
る。配線層11、配線パターン32はそのパターンの一
部として、それぞれビアランド12、33を有してい
る。ビアランド12とビアランド33とは例えば銀ペー
ストなどの導電性樹脂からなる導電性ピラー21により
層間接続されている。導電性ピラー21のビアランド3
3と接する部分の近傍は塑性変形領域を有している。そ
して、導電性ピラー21を構成する導電性微粒子の結晶
(例えば銀)が強化層34に食い込んで低抵抗な接続を
確立する。
【0029】配線パターン32の配線層11と対向する
側の面には、厚さ約3μmのニッケルからなる強化層3
4が配設されている。この強化層34は、配線パターン
32、特にビアランド33の剛性を強化するためのもの
である。このような構成を採用することにより、導電性
ピラー21をビアランド33に押しつけながら塑性変形
させて導電性ピラー21とビアランド33との電気的、
機械的接続を確立する場合でも、ビアランド33の変形
を防止することができる。またビアランドの変形による
層間接続の不良も生じず、配線基板の信頼性を向上する
ことができる。
【0030】さらに、配線パターン32の変形が抑制さ
れるので、従来よりも絶縁層31の厚さを薄くすること
ができる。これにより導電性ピラー21の径に加えビア
ランド32、33の径を小さくすることができるように
なる。これは、より厚い絶縁層を貫通して信頼性の高い
層間接続を形成するためには導電性ピラー21の径を太
くする必要があるためである。したがって、本発明の配
線基板では、導電性ピラー21の径を小さくし、その配
設密度を大きくすることができる。またビアランドの径
も小さくすることができるのでさらに配線密度を向上す
ることができる。
【0031】図2は本発明の配線基板を4層板に適用し
た構成の例を概略的に示す図である。 図1の例では、
絶縁層31の片面に配線層33を配設した例を説明し
た。しかしながら、絶縁層の両面に配線層を配設するよ
うにしてもよい。また図2のように絶縁層31の両側に
導電性ピラーを用いた層間接続を形成するようにしても
よい。このように本発明は種々のタイプの配線基板に適
用することができる。絶縁層31としては、例えばFR
−4などのプリプレグを用いるようにしてもよいし、ポ
リイミドフィルムなどのフレキシブルな樹脂材料を用い
るようにしてもよい。さらにセラミクスを用いるように
してもよい。この場合、絶縁層41をさらに薄くするこ
とができ、さらに層間接続の配設密度、配線密度を向上
することができる。
【0032】なお図1、図2に例示した本発明の配線基
板をコア材としてさらに多層の配線層を有する配線基板
を構成するようにしてもよい。
【0033】(実施形態2)次に、図1に例示したよう
な構成を有する本発明の配線基板の製造方法について説
明する。図3は本発明の配線基板の製造方法の例を説明
するための図である。
【0034】まず、銅箔11i上に導電性樹脂により略
円錐形状を有する導電性ピラー21を形成する。この例
では、銅箔11iの厚さは約18μmである。この導電
性ピラー21は層間接続部に選択的に配設される。導電
性ピラー21は、例えばメタルマスクを用いたスクリー
ン印刷などにより形成するようにしてもよい。同一マス
クによる印刷を複数回繰り返すことにより、アスペクト
比(高さ/底面の直径)の大きい導電性ピラーを形成す
ることができる(図3(a))。
【0035】一方、硬化したプリプレグなどからなる絶
縁層31上に銅などからなる配線パターン32配設した
基材30を準備する。この絶縁層31の厚さは約0.2
mmである。配線パターン32は、厚さ約18μmの銅
箔をパターニングして形成されている。この配線パター
ン32は例えば片面銅張り板をフォトエッチング法によ
りパターニングして形成するようにすればよい。配線パ
ターン32の一部としてビアランド33が配設されてい
る。このビアランド33は層間接続部に配設される。な
お絶縁層31は、例えばFR−4、BTレジン、ポリイ
ミドフィルム等の樹脂材料を用いて構成するようにして
もよい。さらに絶縁層31は樹脂に限ることなく例えば
セラミクス等の絶縁性材料を用いて構成するようにして
もよい。
【0036】そして、ビアランド33を含む配線パター
ン32上にニッケルをメッキして強化層34を形成す
る。このニッケルは配線パターン32の剛性強化層とし
て機能する。ここでは銅からなる配線パターン32上に
ニッケルを約3μmメッキして強化層34とした。なお
強化層34はニッケルに限ることなく、例えば金、ニッ
ケル/金などをメッキ法等により形成するようにしても
よい(図3(b))。
【0037】この例では、配線パターン32上に強化層
34を形成する例について説明したが、強化層34は、
例えば配線パターン32自体を強化して形成するように
してもよい。例えばBeなどの金属を配線層の表面に添
加することにより強化層を形成するようにしてもよい。
【0038】ついで、銅箔11iの導電性ピラー21を
形成した面に、セミキュア状態(Bステージ)のプリプ
レグからなる絶縁層31を積層する。このとき絶縁層3
1を加熱しながら積層することにより、導電性ピラー2
1による絶縁層31の貫通が容易になる。
【0039】そして、銅箔11iと基材30とを、セミ
キュア状態(Bステージ)のプリプレグからなる絶縁層
41を介して対向配置する(図3(c))。導電性ピラ
ー21とビアランド33とはあらかじめ相互に対向する
位置に形成されている。そして銅箔11iと基材31と
を加熱しながらプレスする。このプレスはクッション材
などを介して行うようにしてもよい。このとき、導電性
ピラー21は加圧によりビアランド33に当たりながら
塑性変形し、電気的、機械的に接続する。また絶縁層4
1は加熱により硬化してCステージになる。従来の配線
基板の構造および製造方法では、このプレスおよび加熱
により、基材30を構成する絶縁層31が軟化してビア
ランド33を含む配線パターン32が変形することがあ
った。本発明の配線基板の構造およびその製造方法によ
れば、ビアランド33を含む配線パターン32が強化層
によりその剛性が強化されているので、ビアランド3
3、配線層21に変形は見られなかった。したがって、
配線基板の生産性を向上することができた。またビアラ
ンドの変形による層間接続の不良も生じず、配線基板の
信頼性も向上することができた。
【0040】この後、銅箔11iをフォトエッチング法
などによりパターニングして所定の配線層を形成する。
なお、この配線基板をコア材としてにさらに同様の工程
を繰り返すことにより、さらに多層の配線層を備えた配
線基板を製造することができる。
【0041】なお、この例では、銅箔の厚さが約18μ
mの例について説明したが、例えば厚さ約9μm、約1
2μm、約35μmなどの銅箔を用いてもよい。この場
合強化層の厚さは約1μm、約2μm、約5μmとし
た。また絶縁層41の厚さも約200μmに限らず、約
100μm、約300μm、約400μm、約500μ
mとしてもよい。
【0042】(実施形態3)本発明の配線基板のさらに
別の例について説明する。図4、図5は本発明の配線基
板の構成の別の例を概略的に示す図である。
【0043】図4、図5の例では、絶縁層31にも層間
接続を配設し、配線層11と配線パターン32とを電気
的に接続している。図4の例では絶縁層31にスルーホ
ール22を形成し、その内面に厚さ約15μmのメッキ
層23を形成することにより層間接続を行っている。さ
らに、このメッキ層23を形成したスルーホールの内部
を導電性樹脂23により埋めるようにしてもよい。
【0044】また図5の例では絶縁層31にスルーホー
ル22を形成し、その内部に導電性樹脂を埋め込むこと
により導電性ピラー21bを配設している。なお、絶縁
層31の両面に配設される配線層の層間接続について
も、導電性ピラー21の貫通と塑性変形により行うよう
にしてもよい。
【0045】図4、図5の例では絶縁層31は厚さ約3
00μmであり、配線層11、32の厚さは約18μm
である。そして、ビアランド33上にはニッケルメッキ
による厚さ約3μmの強化層34を配設している。
【0046】このような構成を採用することにより、ビ
アランド33を含む配線パターン32が強化層によりそ
の剛性が強化されているので、ビアランド33、配線層
21に変形は見られなかった。したがって、配線基板の
生産性を向上することができた。またビアランドの変形
による層間接続の不良も生じず、配線基板の信頼性も向
上することができた。
【0047】図6、図7、図8は本発明の配線基板の構
成の別の例を概略的に示す図である。 図6、図7、図
8の例では、図2、図4、図5に例示した本発明の配線
基板をコア材としてさらに多層の配線層を有する配線基
板を構成している。図6の例では、図2と同様な構成を
有する配線基板をコア材として、図7の例では、図4と
同様な構成を有する配線基板をコア材として、図8の例
では、図5と同様な構成を有する配線基板をコア材とし
て、それぞれ多層化を図っている。したがってビアラン
ドを含む配線層上には前述同様に、ニッケルメッキ、B
e添加などによる強化層34が形成されている。
【0048】本発明の配線基板では、層間接続の形成を
ビアランドを変形させることなく行うために、配線層上
に強化層34を設けている。したがって、4層板、6層
板など配線層をさらに多層化する場合でも、層間接続の
生産性、信頼性を向上することができる。
【0049】(実施形態4)図9は強化層の形成の方法
の例を説明するための図である。
【0050】まず、絶縁層31に銅箔33iが張り付け
られた基材を用意する(図9(a))。 ついで銅箔3
3i上にドライフィルムなどのレジスト51を成膜し
(図9(b))、フォトエッチング法などにより所定の
配線パターンにパターニングする。ここではエッチング
液として塩化銅溶液を用いて銅箔のパターニングを行っ
た(図9(c))。
【0051】そして銅箔33iをパターニングして形成
したビアランド33、配線32上に電解メッキ、無電解
メッキ等によりニッケル等の金属からなる強化層34を
形成する(図9(d))。この強化層34の厚さは例え
ば約2μmから約7μm程度に設定することが好適であ
る。これは無電解Niメッキで強化層を形成する場合、
この範囲に設定することが生産性向上の観点から好まし
いためである。ここでは厚さ約3μmの強化層34を形
成した。
【0052】なお強化層の形成は、銅箔のパターニング
の前に行っても、後に行ってもよい。例えば、銅箔上に
強化層を形成し、この後にレジストを形成した銅箔およ
び強化層のパターニングを行うようにしてもよい。
【0053】図10は強化層の形成の方法の別の例を説
明するための図である。
【0054】まず、絶縁層31に銅箔33iが張り付け
られた基材を用意する(図10(a))。
【0055】ついで銅箔33i上に電解メッキ、無電解
メッキ等によりニッケル等の金属からなる強化層34を
形成する(図10(b))。
【0056】そして強化層34を形成した銅箔33i上
にドライフィルムなどのレジスト51を成膜し(図10
(c))、フォトエッチング法などにより所定の配線パ
ターンにパターニングする。ここではエッチング液とし
て塩化銅溶液を用いて銅箔のパターニングを行った(図
10(d))。
【0057】また銅箔にBeを添加する場合には、銅箔
と絶縁層とを積層する以前にBeを添加するようにして
もよいし、銅箔と絶縁層とを積層した後にBeを添加す
るようにしてもよい。Beの銅箔への添加は、例えば銅
を溶融させた状態でBeを添加する方法や、固相拡散、
ドーピングなどにより行うようにすればよい。さらにス
パッタによりBe層を銅箔上に成膜し、加熱により銅箔
中へ拡散させるようにしてもよい。
【0058】このような方法で導電性ピラーと接続され
る配線層を強化することができ、接続不良などの発生を
抑制し、生産性を向上することができる。また配線基板
の信頼性を向上することができる。
【0059】なお上述の例では配線層を銅により構成す
る場合の例について説明が、本発明は他の導体を用いて
配線層を構成する場合にも適用することができる。例え
ばアルミニウム、銅−アルミニウム合金、金等必要に応
じて配線層の構成金属を選択して用いるようにすればよ
い。またエッチング液等もそれに応じて選択するように
すればよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、導
電性ピラーをビアランドに押しつけながら塑性変形させ
て導電性ピラーとビアランドとの接続を確立する場合で
も、ビアランドの変形を防止することができる。このた
め、配線基板の生産性を向上することができる。またビ
アランドの変形による層間接続の不良も生じず、配線基
板の信頼性も向上することができる。
【0061】さらに、配線層の変形が抑制されるので、
従来よりも絶縁層の厚さを薄くすることができる。これ
により導電性ピラーの径を小さくすることができるよう
になる。したがって本発明の配線基板では、導電性ピラ
ーの径を小さくし、その配設密度を大きくすることがで
きる。またビアランドの径も小さくすることができるの
でさらに配線密度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板の構造の例を概略的に示す
図。
【図2】本発明の配線基板の構造の例を概略的に示す
図。
【図3】本発明の配線基板の構造の例を概略的に示す
図。
【図4】本発明の配線基板の構造の例を概略的に示す
図。
【図5】本発明の配線基板の構造の例を概略的に示す
図。
【図6】本発明の配線基板の構造の例を概略的に示す
図。
【図7】本発明の配線基板の構造の例を概略的に示す
図。
【図8】本発明の配線基板の構造の例を概略的に示す
図。
【図9】本発明の配線基板の製造方法の例を概略的に示
す図。
【図10】本発明の配線基板の製造方法の例を概略的に
示す図。
【符号の説明】
11………銅箔 12………ビアランド 21………導電性ピラー 22………スルーホール 23………導電性樹脂 31………絶縁層 32………配線パターン 33i……銅箔 33………ビアランド 34………強化層 41………絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E317 AA24 BB01 BB11 BB12 BB13 BB15 BB18 CC52 CC60 GG09 GG14 GG16 5E346 AA05 AA06 AA12 AA15 AA22 AA32 AA43 BB16 CC02 CC08 CC31 CC32 CC33 CC37 CC38 CC40 DD02 DD13 DD22 EE02 EE06 EE07 EE09 EE13 EE31 FF24 FF28 HH07 HH25 HH33

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の面に第1の配線層を有する第1の
    基板の、前記第1の配線層上に導電性ピラーを形成する
    工程と、 前記第1の基板の前記第1の面と、第1の面に第2の配
    線層を有する第2の基板とを、セミキュア状態の絶縁性
    樹脂層を介して対向する工程と、 前記導電性ピラーが前記絶縁性樹脂層を貫通して前記第
    1の配線層と前記第2の配線層とが接続されるように前
    記第1の基板と前記第2の基板とをプレスする工程とを
    有する配線基板の製造方法において、 前記第1の基板と前記第2の基板とをプレスする以前
    に、前記第2の配線層の前記導電性ピラーと接続する接
    続領域に前記第2の導体層の剛性を強化する強化層を形
    成する工程を有することを特徴とする配線基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記強化層の形成工程は、前記第2の配
    線層上にNi、Au、Sn、Pd、Znから選択された
    少なくとも1種の金属からなるメッキ層を形成すること
    を特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記強化層の形成工程は、前記第2の配
    線層にBeを添加することを特徴とする請求項1に記載
    の配線基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1の面と第2の面とを有する第1の導
    体層と、 前記第1の導体層の前記第1の面に配設された強化層
    と、 前記第1の導体層の前記第2の面側に配設された絶縁層
    と、 を具備したことを特徴とする配線基板。
  5. 【請求項5】 前記第1の導体層は銅からなり、前記強
    化層は前記銅よりも剛性の高い金属であることを特徴と
    する請求項4に記載の配線基板。
  6. 【請求項6】 前記強化層はNi、Au、Sn、Pd、
    Znから選択された少なくとも1種の金属からなるメッ
    キ層であることを特徴とする請求項4に記載の配線基
    板。
  7. 【請求項7】 前記第1の導体層は銅からなり、前記強
    化層はベリリュウムが添加された前記銅からなることを
    特徴とする請求項4に記載の配線基板。
  8. 【請求項8】 第1の面と第2の面とを有する第1の導
    体層と、 第1の面と第2の面とを有する第2の導体層と、 前記第1の導体層の前記第2の面と前記第2の導体層の
    前記第1の面とに挟持された絶縁層と、 前記絶縁層を貫通して前記前記第1の導体層と前記第2
    の導体層とを接続する導電性ピラーと、 前記第1の導体層の前記第2の面と前記第2の導体層の
    前記第1の面の少なくとも一方に配設された強化層と、 を具備したことを特徴とする配線基板。
  9. 【請求項9】 前記第1の導体層は銅からなり、前記強
    化層は前記銅よりも剛性の高い金属であることを特徴と
    する請求項8に記載の配線基板。
  10. 【請求項10】 前記第1の導体層または前記第2の導
    体層は銅からなり、前記強化層はNi、Au、Sn、P
    d、Znから選択された少なくとも1種の金属からなる
    メッキ層であることを特徴とする請求項8に記載の配線
    基板。
  11. 【請求項11】 前記第1の導体層または前記第2の導
    体層は銅からなり、前記強化層はベリリュウムが添加さ
    れた前記銅からなることを特徴とする請求項8に記載の
    配線基板。
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