JP2000091205A - 露光光源および露光装置ならびに半導体装置の製造方法 - Google Patents

露光光源および露光装置ならびに半導体装置の製造方法

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JP2000091205A
JP2000091205A JP10259593A JP25959398A JP2000091205A JP 2000091205 A JP2000091205 A JP 2000091205A JP 10259593 A JP10259593 A JP 10259593A JP 25959398 A JP25959398 A JP 25959398A JP 2000091205 A JP2000091205 A JP 2000091205A
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light
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Kiwamu Takehisa
究 武久
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低ランニングコストで短波長/高出力の露光
光を発生させる。 【解決手段】 露光光源100は、XeClエキシマレ
ーザ101にて励起される色素レーザ発振器102およ
び色素レーザ増幅器103、3つの波長変換器104
a,104b,104cで構成される。色素レーザ発振
器102から取り出された波長440nmのレーザ光L
1は、色素レーザ増幅器103で増幅されて高出力のレ
ーザ光L3となる。レーザ光L3はビームスプリッタ1
15cでレーザ光L4,L7に分岐され、レーザ光L4
は、波長変換器104aに入射して第2高調波である波
長220nmの紫外光を発生させ、レーザ光L7は、波
長変換器104bに入射して、OPOにより波長159
0nmの赤外光L9を発生させる。紫外光L6と赤外光
L9はダイクロイックミラー117bで合成され、波長
変換器104cに入射してSFMが行われ、波長193
nmの露光光L12が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光技術および半
導体装置の製造技術に関し、特に、紫外領域の波長の露
光光を用いて微細なパターンの転写を行うフォトリソグ
ラフィ等に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトリソグラフィ技術における露光装
置(以下、露光機と記す。)に要求される性能として
は、解像度、アライメント精度、処理能力(スループッ
ト)、装置信頼性などで評価される。その中でも、パタ
ーンの微細化に直接つながる解像度Rは、R=k・λ/
NA(k:定数、λ:露光波長、NA:投影レンズの開
口数)によって表されるため、シャープな解像度を得る
には、露光波長λの短い露光光源を用いることが重要に
なる。
【0003】従来の参考技術の露光機では、おもに水銀
ランプのg線(波長:436nm)やi線(波長:36
5nm)が露光光源として利用されており、より微細な
加工線幅を実現するための露光光源として、波長248
nmのKrFエキシマレーザが利用されることもある。
そして次世代のフォトリソグラフィ技術としてさらに微
細な加工を行うための露光光源として、波長193nm
のArFエキシマレーザの利用が検討されている。
【0004】露光光源としてのArFエキシマレーザ
は、KrFエキシマレーザよりも高出力化が難しいと考
えられており、その結果、レーザ出力として、KrFエ
キシマレーザでは平均出力約10Wの装置が広く用いら
れているのに対して、ArFエキシマレーザでは、出力
は5W程度である。なお、露光光源としてのエキシマレ
ーザに関しては、例えば、第45回応用物理学関係連合
講演会、講演予講集、30a−YL−3、および30a
−YL−4、第730頁において説明されている。
【0005】露光用のKrFエキシマレーザあるいはA
rFエキシマレーザでは、図12に示した露光用エキシ
マレーザ800のように、出力鏡801と狭帯域化モジ
ュール802とで構成された共振器中にレーザ管803
が配置されている。狭帯域化モジュール802は、一般
に回折格子805、プリズム806、エタロン807等
で構成されており、発振させるレーザ光の波長幅を狭く
して、かつ安定化させるためのものである。レーザ管8
03は、内部に封入されたレーザガスを放電させてレー
ザ動作を起こすものであり、レーザ光を取り出すため
に、両端にレーザウインド804a,804bが取り付
けられている。また、出力鏡801から取り出されるレ
ーザ光L80が露光に使われるが、その波長や波長幅等
をモニターするために、レーザ光L80の一部をビーム
スプリッタ808で分離して、ミラー809を経て、波
長モニター810へ導いている。レーザの発振波長を粗
調整するには、例えば、波長モニター810からは、信
号線811aによって回折格子805の設定角度を微動
させ、発振波長を微調整するには、信号線811bによ
ってエタロンの設定角度を微動させる場合がある。
【0006】ArFエキシマレーザを露光光源として用
いる際の大きな技術的課題の一つは、ランニングコスト
が高いことである。図13に示したKrFエキシマレー
ザとArFエキシマレーザの維持費の一例から判るよう
に、ArFエキシマレーザでは、KrFエキシマレーザ
に比べて、レーザガスや各交換パーツの寿命が短くなっ
て交換頻度が増すため、維持費はKrFエキシマレーザ
の約5倍にもなる。
【0007】なお、図13に示したKrFエキシマレー
ザとArFエキシマレーザの維持費は、露光光源として
の一般的なKrFエキシマレーザとArFエキシマレー
ザの特性から算出した費用であり、年間のトータルパル
ス数を、通常の量産時に相当する5ビリオンパルスとし
た場合の費用である。また、交換目安である各パーツの
寿命等に関しては、例えば、第43回応用物理学関係連
合講演会、講演予講集、27a−PA−−5、および
6、第1002頁において説明されている。また、交換
費用に関しては、KrFエキシマレーザに関するパーツ
の価格と交換作業代を合わせた一般的な費用の概算値を
示してある。ただしArFエキシマレーザに関する各々
の費用は不確定であるためKrFエキシマレーザと区別
していないが、光学部品に高価なフッ化カルシウムが利
用されると考えられることから、KrFエキシマレーザ
より費用は高くなると予想される。
【0008】図13から判るように、ArFエキシマレ
ーザの維持費が高くなるおもな原因は、高価な狭帯域化
モジュールと波長モニターの寿命が短く、それらを頻繁
に交換する必要が生じるからである。狭帯域化モジュー
ルと波長モニターの寿命が短い原因としては、これらを
構成する光学素子等にフォトンエネルギーの高い波長1
93nmの紫外光が直接照射されるからと考えられる。
すなわち、フォトンエネルギーが高くなると、光学材を
構成する分子の結合を切断しやすくなって、ダメージを
与えやすいからである。また、レーザ光の波長が短くな
ると、一般に光学材における透過率が低下し、レーザ光
の吸収が増す。それによってもダメージが生じやすくな
ることも要因である。
【0009】そこで狭帯域化モジュール等を用いずに、
狭帯域化された波長193nmの紫外光を発生できる低
ランニングコストの露光光源も提案されている。
【0010】例えば波長約1μmで動作するNd:YA
Gレーザ(以下、YAGレーザと略す。)等の固体レー
ザをベースとして、そのレーザ光を非線形光学結晶(以
下、単に結晶と呼ぶ。)を用いて何度か波長変換するこ
とで波長193nmの露光光を発生させる方式である
(以下、固体レーザの波長変換による光源と呼ぶ。)。
この光源では、ベースとなる固体レーザがエキシマレー
ザに比べて非常に狭帯域化されているため、狭帯域化モ
ジュールを不要にできる場合がある。
【0011】固体レーザの波長変換による光源の構成例
としては、例えば、図14に示したように、波長106
4nmで発振するYAGレーザのレーザ光を3回の波長
変換によって波長213nmの第5高調波を発生させ、
さらにこの第5高調波と、YAGレーザの基本波を約2.
1ミクロンへOPO(Optical Paramet
ric Oscillationと呼ばれる波長変換の
一種であり、おもに入射光より長い波長のレーザ光を発
生させる手法である。)によって発生させた赤外光とを
CsLiB6 10結晶(以下、CLBOと示す。)など
を用いて和周波数(以下、SFMと示す。SFMとはS
um Frequency Mixingの略であ
る。)を発生させて、波長193nmの紫外光を得るも
のである。これに関しては、例えば、SPIE Vo
l.3051、pp.882−889、あるいは第45
回応用物理学関係連合講演会、講演予講集、30p−V
−12第1009頁、あるいはLaser Focus
World January1998,pp.113
−118において説明されている。また、OPOに関し
ては、例えば、レーザー研究、第21巻、第2号、第2
95〜304頁において説明されている。また、CLB
Oに関しては、例えば、レーザー研究、第26巻、第3
号、第215〜219頁、1998年において説明され
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記固体レーザの波長
変換による光源では、波長193nmの露光光の平均出
力は100mW程度であり、露光光源として必要な10
W程度まで高出力化することが困難であった。
【0013】その理由としては、第1に、波長変換によ
って得られる露光光の平均出力を増やすためには、固体
レーザから取り出される基本波の平均出力を増加させね
ばならず、その結果、特に最初の波長変換に用いられる
結晶に入射させるレーザ光の平均出力が高くなるため、
結晶が急激に温度上昇する結果、位相整合条件が外れ
て、波長変換効率が悪化することが挙げられる。例え
ば、固体レーザから取り出される基本波の4%前後が波
長193nmの紫外光になると報告されているが、その
場合、露光光を10W得るには、基本波は計200W程
度が必要になる。なお、露光光10Wを得る場合に、各
結晶に入射させるべきレーザ光の平均出力の例を図14
において()内に示した。特に最初の第2高調波を発生
させる(これをSHG(=Second Harmon
ic Generation)と呼ぶことがある。)際
に、平均出力100Wを越えるレーザ光を結晶に照射さ
せる必要が生じ、結晶内で急激に温度上昇して波長変換
効率が低下することがある。
【0014】また、第2の理由としては、露光光10W
程度を得るには、前記のように、ベースとなる固体レー
ザを200W程度まで高出力化する必要があるが、固体
レーザにおいて、100Wを越える平均出力のレーザ光
を、しかも波長変換効率が高いシングルモードで発振さ
せることが困難なことが挙げられる。すなわち、固体レ
ーザで100W以上に高出力化すると、レーザ媒質であ
る結晶が加熱して、結晶内部での温度勾配が大きくなる
ため、レーザ光のビーム質が悪化する。その結果、シン
グルモードで発振させ続けることが困難になるからであ
る。
【0015】本発明の目的は、低ランニングコストに
て、紫外域で高い平均出力の露光光を発生できる露光光
源を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、波長193nmで平
均出力10W程度の紫外域の露光光を発生できる低ラン
ニングコストの露光光源を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、低ランニングコスト
にて、紫外域で高い平均出力の露光光を用いた高スルー
プットのフォトリソグラフィを実現することが可能な露
光装置を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、低ランニングコスト
にて、波長193nmで平均出力10W程度の紫外光を
露光光として用いるフォトリソグラフィを高スループッ
トで行うことが可能な露光装置を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、低コストで、より微
細な回路パターンを有する次世代の半導体装置を製造す
ることが可能な半導体装置の製造技術を提供することに
ある。
【0020】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0022】本発明による露光光源では、XeClエキ
シマレーザあるいは銅蒸気レーザを励起光源とする第1
の色素レーザを含み、該第1の色素レーザのレーザ光を
第1の結晶によってSHGを発生させ、かつ該第1の色
素レーザのレーザ光をOPOにより長波長側に変換した
赤外光か、あるいは前記XeClエキシマレーザあるい
は銅蒸気レーザを励起光源とする第2の色素レーザから
の赤色光か、あるいは前記XeClエキシマレーザを励
起光源とする固体レーザからの赤外光を、前記SHGに
よる紫外光とをSFMによって発生させた紫外光を露光
光としたものである。
【0023】この手段では、前記第1の色素レーザの波
長が約0.4ミクロンから0.6ミクロンになるため、その
SHGによって発生する紫外光は約0.2ミクロンから0.
3ミクロンとなる。したがってこの紫外光と、前記赤外
光あるいは赤色光とのSFMによって、波長193nm
の紫外光を発生することが可能である。
【0024】これによると、ベースとなるレーザがXe
Clエキシマレーザあるいは銅蒸気レーザであるため、
どちらも1kW程度の高出力化も可能であり、市販の装
置でも100〜200Wの高出力タイプが入手できる。
しかもそれらのガスレーザからのレーザ光を直接波長変
換して用いるわけではなく、色素レーザの励起光源とし
て用いることから、シングルモードで発振させる必要が
ないことからも高出力化は容易である。なお、XeCl
エキシマレーザを励起光源とした高出力な色素レーザに
関しては、例えば、Conference on La
sers and Electro−Optics,1
986,Optical Society of Am
erica,Washington,D.C.,THI
1,p.266において、平均出力100Wの装置に関
して述べられている。
【0025】しかも波長変換させるレーザ光は、色素レ
ーザからのレーザ光であるが、色素レーザはシングルモ
ードで発振させやすいことから、本発明ではベースとな
る高出力な前記ガスレーザからのレーザ光を、先ず色素
レーザのレーザ光に変換する構成をとったものである。
色素レーザがシングルモードで発振させやすい理由とし
ては、レーザ媒質である色素溶液中に、励起光を小さく
集光することで、ビーム径を細くでき、その結果、フレ
ネル数を小さくできるからである。
【0026】さらにまた、本発明では、波長変換の回数
が2〜3回で済むため、波長変換に用いられる複数の非
線形光学結晶のうち、入射するレーザ光の平均出力が最
も高いものでも、従来の参考技術の固体レーザの波長変
換による光源の場合に比べて、1/4程度に下げられ
る。したがって非線形光学結晶における発熱の問題が緩
和される。
【0027】しかも本発明では、狭帯域化された露光光
を得るために、色素レーザにおいて狭帯域化すればよ
く、色素レーザでは波長約400nm以上で動作させる
ため、波長193nmに比べて十分長く、光学素子等の
劣化を抑制できる。
【0028】また、前記色素レーザから得られるレーザ
光の波長を安定化させるために、色素レーザを増幅器の
みで構成し、かつ色素レーザ発振器の代わりに、He−
CdレーザあるいはArイオンレーザを用いたものであ
る。
【0029】これによると、He−Cdレーザは波長4
42nm(より正確には441.6nm)でレーザ発振で
き、また、Arイオンレーザは、波長455nm(より
正確には454.5nm)、458nm(より正確には4
57.9nm)、477nm(より正確には476.5n
m)、488nm等の青色領域でレーザ発振できる。し
たがってこれらの波長のレーザ光はクーマリン系等の色
素を用いた色素レーザで効率よく増幅でき、それによっ
て高出力の青色光を得られ、そのSHGにより波長約2
21〜244nmの紫外光が得られる。したがって該紫
外光と赤外光とのSFMによって波長193nmの露光
光が得られる。
【0030】また、本発明では、特にSFMに必要な赤
外光として、XeClエキシマレーザを励起光源とする
固体レーザからのレーザ光を利用できるため、従来の参
考技術の固体レーザをベースとした露光光源とは異な
り、OPOを用いずにSFMによって波長193nmの
露光光を発生させることも可能になる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0032】図1に、本発明の一実施の形態(これを第
1実施の形態とする。)の露光光源100の構成の一例
を示す。
【0033】露光光源100は、大別して、色素レーザ
の励起光源として使われているXeClエキシマレーザ
101、色素レーザ発振器102、色素レーザ増幅器1
03、波長変換器104、および波長モニター105と
で構成される。なお、一点鎖線で示された波長変換器1
04は、3つの波長変換器104a,104b,104
c、で構成される。
【0034】XeClエキシマレーザ101は、出力鏡
111と全反射鏡112のみで共振器が構成されてお
り、それらの間にレーザ管113が配置されている。す
なわちXeClエキシマレーザ101はフリーランニン
グと呼ばれる広帯域発振の装置である。出力鏡111か
ら取り出された波長308nmの励起光P1は、ビーム
スプリッタ115aに当たり、ここで一部が反射して、
励起光P2のように進み、色素レーザ発振器102の励
起光として利用される。色素レーザ発振器102は、出
力鏡121と回折格子122とで共振器が構成されてお
り、それらの間に、レーザ媒質である色素溶液123a
とエタロン124とが配置されている。なお色素溶液1
23a(および後述する123b)は、紙面で上下方向
にジェットとして流れている。
【0035】励起光P2がレンズ125aによって色素
溶液123aに集光されるとレーザ発振する。色素溶液
123aとしては、波長440nm前後において30%
以上の高い効率で動作できる例えばクーマリン440
(クーマリン120と呼ばれる場合もある。)がエチレ
ングリコールに溶かされたものが好ましい。
【0036】回折格子122は発振波長を粗調整するた
めに用いられており、その設定角度を変えることで、発
振波長が変化する。本実施の形態では発振波長が440
nmに設定されている。またエタロン124により、発
振するレーザ光の波長幅は約0.5pmに狭帯域化されて
いる。
【0037】色素レーザ発振器102から取り出された
波長440nmのレーザ光L1は、色素レーザ増幅器1
03に入射し、色素溶液123bを通過する。一方、ビ
ームスプリッタ115aを透過した励起光P3は、ミラ
ー116aで反射して、レンズ125bを通り、この色
素溶液123bに集光する。したがって色素溶液123
bを通過するレーザ光L1は増幅されて高出力のレーザ
光L3となる。
【0038】レーザ光L3はビームスプリッタ115c
で分割される。ビームスプリッタ115cを透過したレ
ーザ光L4は、波長変換器104aに入射し、レンズ1
25cを通って結晶130aに集光する。これによって
第2高調波である波長220nmの紫外光が発生し、レ
ンズ125dを通って平行なビームのレーザ光L5とな
って、波長変換器104aを出射する。ただしレーザ光
L5には、波長220nmの紫外光と波長440nmの
基本波との両方を含む。
【0039】波長変換器104aから取り出されたレー
ザ光L5はダイクロイックミラー117aに当たる。レ
ーザ光L5に含まれている残留基本波は、ダイクロイッ
クミラー117aを透過して分離され、ストッパ128
aで止められる。一方、レーザ光L5に含まれている紫
外光L6は、ダイクロイックミラー117aで反射す
る。
【0040】本実施の形態では、結晶130aにはBB
Oが用いられている。その理由として、BBOは波長4
40nmのレーザ光の第2高調波を発生できる数少ない
結晶の一つであるからである。
【0041】ビームスプリッタ115cで反射したレー
ザ光L7は、ミラー116bで反射して、波長変換器1
04bに入射する。ここではOPOにより、入射光の波
長が長波長側に変換される。波長変換器104b内で
は、2枚の共振ミラー126a,126bの間に結晶1
30bが配置されている。共振ミラー126bから取り
出されるレーザ光L8は、プリズム127を通って波長
ごとに分散する。これにより、波長1590nmの赤外
光L9が波長変換器104bを出射する。なお、結晶1
30bには、LBO(LiB3 5 )、BBO(β−B
aB2 4 )、CTA等種々の結晶が利用できる。ま
た、プリズム127で分離された赤外光L8以外のレー
ザ光L10は、ストッパ128bで止められる。
【0042】ダイクロイックミラー117aで反射した
紫外光L6は、波長変換器104bで発生した赤外光L
9と、ダイクロイックミラー117bで合成される。す
なわちレーザ光L11は、波長220nmと波長159
0nmの2波長から成る。
【0043】レーザ光L11は、ミラー116cで反射
して、波長変換器104cに入射する。ここでも同様
に、レンズ125eを通って結晶130cに集光し、前
記2波長のレーザ光のSFMが行われ、波長193nm
の紫外光が発生する。これは、レンズ125fを通って
平行ビームになった露光光L12として波長変換器10
4cから取り出され、露光に利用される。なおSFMに
おける結晶130cとして市販品としては、BBOある
いはCLBOを用いることが可能であるが、波長193
nmにおける透過率がより高いCLBOを用いることが
好ましい。
【0044】本実施の形態では、露光光L12の波長を
安定化するために、色素レーザ発振器102の発振波長
を安定化させている。すなわち色素レーザ発振器102
から取り出されるレーザ光L1の一部は、レーザ光L2
としてビームスプリッタ115bで分離され、波長モニ
ター105へ入射し、その波長と波長幅がモニターされ
る。波長が設定値よりずれると、信号線108aにより
色素レーザ発振器102の回折格子122にフィードバ
ックが掛かり、設定値に戻るようになる。また、ずれ量
が微小の場合は、信号線108bにより、エタロン12
4にフィードバックが掛かる。
【0045】本発明の特徴は、露光光として10W程度
を得るための高出力化が可能であることであり、それに
関して以下で説明する。
【0046】本実施の形態では、各波長変換器における
結晶に入射させるレーザ光の中で最も高出力なものは、
以下で説明するように、紫外光L6を発生させるための
レーザ光L4の平均出力は40W程度でよい。したがっ
て従来の参考技術の全固体レーザの波長変換による光源
に比べて高出力化に向いている。
【0047】すなわち、図14および図2に示すよう
に、従来の参考技術の方式と本発明において、各波長変
換において、仮に変換効率50%(OPOは25%)が
得られる場合に、波長193nmの露光光を平均出力1
0W得る場合の、各結晶に入射させるレーザ光(図中で
矢印で示してある。)の平均出力を()内に示した。こ
れによると、従来の参考技術では、最初のSHGにおい
て平均出力160Wものレーザ光を入射させる必要があ
るが、本発明では40Wと、従来の参考技術に比べて1
/4に下げられることになる。これによって結晶におけ
る発熱が軽減され、温度上昇による位相整合のずれが少
なくなり、常時高い効率で波長変換することができる。
さらに、結晶への入射パワーを低くできることで、結晶
の劣化が抑制され、結晶の寿命も長くなった。なお、図
14において()内に示された結晶はおもなものであ
り、これ以外も考えられる。
【0048】また、本実施の形態では、波長193nm
の露光光を合成するために、結晶3個が使われるため、
従来の参考技術の全固体レーザによる波長193nmの
露光光源に比べて、ダメージ等による結晶交換に伴うラ
ンニングコストが低い特徴もある。
【0049】また、図14および図2に示したように、
ベースとなるレーザに必要な平均出力は、従来の参考技
術では190Wであるが、本実施の形態では200Wと
ほぼ同等になる。しかし従来の参考技術では、出力19
0Wでシングルモードに近い高ビーム質のYAGレーザ
が必要になるが、これを一般の装置として実用化するこ
とも困難であった。すなわち固体レーザを平均出力10
0W以上に高出力化すると、熱的影響が大きくなり、ビ
ーム質が悪化して、シングルモードでの発振が困難にな
るからである。これに対して、本発明では、XeClエ
キシマレーザは、マルチモードで広帯域発振の装置でよ
く、市販の装置が利用できることも大きな特徴である。
【0050】なお、本発明の露光光源の維持費と、従来
の参考技術のArFエキシマレーザの維持費との比較の
一例を図3に示す。前記第1実施の形態のように、本発
明では、露光光の狭帯域化を波長440nmの色素レー
ザで行うため、狭帯域化素子である回折格子122やエ
タロン124が劣化することはない。また、波長の安定
化に関しても、波長440nmのレーザ光をモニターし
ているため、波長モニターも劣化することはない。した
がって年間維持費がArFエキシマレーザの場合の約1
/10にまで低減できる。
【0051】なお本実施の形態では、色素レーザ発振器
102と色素レーザ増幅器103においては、励起光P
2、およびP3を、それぞれレンズ125a、および1
25bによって、色素溶液123a、および123bに
対して集光しているため、集光点はほぼ1点の場合があ
る。ところが、励起光P2、およびP3はXeClエキ
シマレーザ101からのレーザ光であるため、ビームの
拡がり角が方向によって異なることから、励起光の集光
部が1点とはならず、多少細長い形状になることもあ
る。その場合は、色素レーザ発振器102からのレーザ
光L1のビーム断面が細長い形状になって、ビーム拡が
り角が方向によって異なる場合がある。その際は、波長
変換において、例えばレンズ125cの代わりに、シリ
ンドリカルレンズ等を用いて、ビーム拡がり角の大きな
方向のみを集光して、ビーム拡がり角の小さい方向には
平行なビームのまま、結晶に通すことが好ましい。
【0052】さらにこの場合、波長変換によって最終的
に得られる露光光L12も、方向によってビーム拡がり
角が異なる場合がある。その場合、ビーム拡がり角の小
さい方向には、コヒーレンス長が長くなることから、露
光時にスペックルノイズが大きくなり、反対に、ビーム
拡がり角の大きな方向には、コヒーレンス長が短くなる
ことから、スペックルノイズが小さくなる場合がある。
したがってその場合は、図10を用いて後述するよう
に、スキャン型の露光機を用いて、スペックルノイズの
大きな方向がスキャン方向になるように設定すればよ
い。
【0053】次に本発明の露光光源を用いた露光機に関
して図4を用いて説明する。露光機200は、露光機本
体201と、図1で示した露光光源100とで構成され
ている。露光機200はクリーンルーム内のグレーチン
グ202の上に設置されており、露光光源100は大き
く2つに分かれて離されており、XeClエキシマレー
ザ101、色素レーザ発振器102、色素レーザ増幅器
103、および波長モニター105は、クリーンルーム
のグレーチング202の下の床下の床203の上に設置
されており、波長変換器104は床上に配置されてい
る。すなわち本実施の形態ではクリーンルームはダウン
フローと呼ばれる方式になっており、清浄化された空気
は、上から下へ流れており、グレーチング202を通っ
て、床下へ抜けるようになっている。
【0054】露光光源100における色素レーザ増幅器
103(ただし図1に示されている。)から取り出され
たレーザ光L3は、ミラー204aで反射して、グレー
チング202の開口部を抜け、ミラー204bで反射し
て、波長変換器104に入射する。ここで、第1実施の
形態で説明したように、波長193nmの露光光L12
が発生し、これが露光機本体201の内部に進む(これ
を露光光L20とする。)。
【0055】露光光L20は、ミラー204cで反射し
て、レンズ205を通り、ガラスロッド206に入射す
る。これにより、内部で全反射を繰り返すことで、ここ
を出射した露光光L21はその強度分布が均一化され
る。なお、ガラスロッド206はフッ化カルシウムから
成る。フッ化カルシウムは紫外光を良く通すからであ
る。
【0056】ガラスロッド206を出射した均一な強度
分布を有する露光光L21は、ミラー204dで反射し
て、ビーム拡大器207によりビームが拡げられ、ミラ
ー204eで反射してからランダム位相板208を通
る。ここで露光光のスペックルノイズが除去され、コン
デンサレンズ209を通ってレチクル210に照射され
る。レチクル210を通ったレーザ光L22は、色消し
レンズから成る縮小投影レンズ211を通り、ステージ
212に乗せられたウエハー213上に照射される。こ
れによってレチクル210のパターンがウエハー213
に縮小投影され、露光される。
【0057】本実施の形態では、本発明の露光光源10
0を用いているため、波長変換器104のみが露光機本
体201の真横に設置でき、スペース的に最も大きなX
eClエキシマレーザ等の励起光源を床下に設置でき
る。これによってクリーンルーム内での露光機全体とし
ての占有スペースを削減できる。
【0058】また、床下のXeClエキシマレーザ10
1で励起された色素レーザからのレーザ光L3を床上ま
で導く際に、図4に示された2枚のミラー204a,2
04bを経由するが、実際には露光光源と露光機本体と
の位置ずれを調整できるように、7〜8枚のミラーを用
いる場合がある。特に露光光源であるKrFエキシマレ
ーザを床下に設置する場合、図15に示した斜視図のよ
うに、多数のミラー(ここでは8枚の45度ミラーM1
〜M8)を用いる場合がある。ところが露光光源として
ArFエキシマレーザを用いる場合、波長193nmで
は、45度ミラーでの反射率が95%前後に低下するた
め(ただし、KrFエキシマレーザでは45度ミラーで
の反射率を99%以上にすることが可能であった。)、
多数のミラーによるビーム伝送が困難になることもAr
Fエキシマレーザを露光光源に用いる場合の技術的課題
であった。そのため、従来の参考技術では、ArFエキ
シマレーザを、露光機本体の真横の床上に設置すること
が多く、その結果、クリーンルームにおける占有スペー
スが増大することも技術的課題であった。これに対し
て、本発明では、ビームを伝送中に損失することなく、
露光光源の大部分を床下に設置できる。
【0059】次に、本発明の露光光源の別の実施の形態
(第2実施の形態とする。)を図5を用いて説明する。
【0060】第2実施の形態の露光光源300では、図
1に示した露光光源100で用いられていた色素レーザ
発振器102の代わりに、イオンレーザの一種であるH
e−Cdレーザ302が用いられている。He−Cdレ
ーザは、一般に波長442nmと325nmとでレーザ
発振するが、ここでは、波長442nmで動作するもの
が用いられている。なお、He−Cdレーザは通常連続
発振することが知られている。
【0061】波長442nmの連続波のレーザ光L31
は、色素レーザ増幅器303を通過することで増幅され
る。色素レーザ増幅器303は2段増幅となっており、
励起光源には、XeClエキシマレーザ301が用いら
れている。
【0062】XeClエキシマレーザ301から取り出
された励起光P31は、ビームスプリッタ310aによ
って、励起光P32とP33に2分割される。励起光P
32は、レンズ312aを通って色素溶液315aに集
光し、励起光P33はミラー311aで反射してレンズ
312bを通り、色素溶液315bに集光する。レーザ
光L31は、励起光P32、およびP34が集光されて
いる色素溶液315a、および315bを通過する際に
増幅される。なお、色素溶液315a,315bは、第
1実施の形態と同様のクーマリン系の色素が用いられて
いる。
【0063】増幅されたレーザ光L32は、波長変換器
304に進み、先ず、ビームスプリッタ310bに当た
る。ここを透過したレーザ光L33は波長変換器304
aに入射して、SHGが行われる。波長変換器304a
から取り出されたレーザ光L34のうち、ダイクロイッ
クミラー318aを透過する基本波はストッパ319で
止められ、波長211nmの紫外光L35はダイクロイ
ックミラー318aを反射する。なお波長変換器304
aで利用する結晶としては、第1実施の形態と同様に、
基本波422nmでSHGの位相整合が可能なBBOが
好ましい。
【0064】一方、ビームスプリッタ310bで反射し
たレーザ光L36は、ミラー311bで反射して、波長
変換器304bに入射する。ここではOPOにより波長
1540nmの赤外光L37が発生する。
【0065】ダイクロイックミラー318aで反射した
紫外光L35は、ダイクロイックミラー318bに当た
って透過し、一方、赤外光L37はダイクロイックミラ
ー318bに当たって反射するため、これらは合成され
てレーザ光L38となる。レーザ光L38はミラー31
1cで反射して、波長変換器304cに入射する。ここ
ではSFMが行われ、波長193nmの露光光L39が
発生する。なおこのSFMにおいて必要な結晶として
は、第1実施の形態と同様に、CLBOが好ましい。
【0066】なお、図5に示された波長変換器304
a,304b,304cの内部構成に関しては、図1に
示された波長変換器104a,104b,104cと同
様であるため、ここでは省略する。
【0067】本実施の形態では、図1に示した第1実施
の形態における色素レーザ発振器102の代わりにHe
−Cdレーザ302が用いられている。その理由は、先
ず、He−Cdレーザは、第1実施の形態における色素
レーザ発振器102で必要な波長440nmに近い波長
442nmで固定されたレーザ光を発生できるからであ
る。また、He−Cdレーザは連続動作のガスレーザで
あるため、波長幅が約1GHz程度と狭いため、露光光
源として十分狭い波長幅の露光光L39が得られ、しか
も波長が安定することも本実施の形態の特徴である。し
たがって第1実施の形態で用いた色素レーザ発振器10
2と高精度な波長モニター105が不要になる。
【0068】なお、He−Cdレーザ302の代わりに
Arイオンレーザを用いてもよく、Arイオンレーザ
は、波長455nm,458nm,477nm,488
nmなどブルー領域に多数の発振ラインを有することか
ら、これらの青色光は、色素レーザ増幅器303におい
て、クーマリン450、クーマリン460、クーマリン
480等のクーマリン系色素を用いることで効率よく増
幅できる。またそれらのSHGは、それぞれ227n
m,229nm,238nm,244nmとなり、それ
ぞれ波長約0.9〜1.3ミクロンの赤外光と合成してSF
Mを行うことで、波長193nmの露光光を得ることが
できる。Arイオンレーザを用いる場合も、連続動作の
ガスレーザであるため、波長幅が狭く、波長が安定する
だけでなく、レーザ出力の安定性が高いため、最終的に
得られる露光光のエネルギー安定性が高くなる特徴もあ
る。
【0069】次に、本発明の露光光源のさらに他の実施
の形態(第3実施の形態とする。)を図6を用いて説明
する。
【0070】第3実施の形態の露光光源400は、大別
して、色素レーザ402、固体レーザ403、波長変換
器404、および色素レーザ402と固体レーザ403
の励起光源として用いられているXeClエキシマレー
ザ401とで構成されている。
【0071】XeClエキシマレーザ401から取り出
された励起光P41は、ビームスプリッタ410に当た
り、約80%が透過する。透過した励起光P42は、ミ
ラー411aで反射して、色素レーザ402の励起光と
して利用される。
【0072】色素レーザ402では、色素としてクーマ
リン450が用いられており、これによって波長452
nmのレーザ光L41が効率よく発生する。レーザ光L
41は、波長変換器404における波長変換器404a
に進み、SHGが行われる。これによって波長226n
mの紫外光を含むレーザ光L42が取り出され、ダイク
ロイックミラー412aに当たり、波長226nmの紫
外光L43は反射する。このSHGにおける結晶として
は、第1、および第2実施の形態と同様に、BBOが好
ましい。なお、ダイクロイックミラー412aを透過す
る残留基本波はストッパ413で止められる。
【0073】一方、ビームスプリッタ410で反射した
励起光P43は、固体レーザ403の励起光として利用
される。
【0074】固体レーザ403では、固体レーザ媒質4
20としてスラブ状のNd:YLF結晶(以下、YLF
結晶と略す。)が用いられており、これが出力鏡421
と全反射鏡422とで組まれた共振器中に配置されてい
る。固体レーザ媒質420に励起光P43がシリンドリ
カルレンズ424によって線状に集光することで、レー
ザ動作する。なお、シリンドリカルレンズ424によっ
て励起光P43は紙面の上下方向に絞られながら、固体
レーザ媒質420に集光する。
【0075】ただし本実施の形態では、共振器中にプリ
ズム423が配置されており、これによって固体レーザ
媒質420の1.3ミクロン帯でレーザ動作するようにな
っている。ただし、本実施の形態では固体レーザ媒質4
20としてYLF結晶が用いられており、それによって
波長1313nmでレーザ発振し、赤外光L44が取り
出される。
【0076】ダイクロイックミラー412aで反射した
紫外光L43と、赤外光L44とは、ダイクロイックミ
ラー412bで合成され、レーザ光L45となる。
【0077】レーザ光L45は、ミラー411bで反射
して、波長変換器404bに進み、波長226nmの紫
外光と波長1313nmの赤外光とのSFMが行われ、
波長193nmの露光光L46が発生する。なおこのS
FMにおいて必要な結晶としては、第1、および第2実
施の形態と同様にCLBOが好ましい。
【0078】以上のように本実施の形態では、SFMで
波長193nmの発生に必要な長波長側の赤外光を、X
eClエキシマレーザ401を励起光源とした固体レー
ザ403で発生させるのが特徴である。その結果、前記
第1実施の形態と第2実施の形態とは異なり、OPOを
行わずに赤外光を発生させることができる。その長所と
しては、OPOで発生させた赤外光は、波長幅が広くな
りすぎ(たとえば20nm)、SFMでの変換効率の劣
化をもたらす懸念がある。あるいはまた、OPOでは、
得られるレーザ光のエネルギーの安定性が悪い場合もあ
った。これに対して、本実施の形態では、発振波長が定
まった固体レーザの基本波をSFM用の赤外光とするこ
とで、色素レーザ402においてのみ波長安定化すれ
ば、SFMによって発生させる波長193nmの露光光
の波長が安定する。
【0079】ただし図5で示した第2実施の形態に似た
方式として、色素レーザ402における色素レーザ発振
器(ただし図示せず。)の代わりに、波長455nmの
ラインのみを取り出したArイオンレーザを用いても、
SFMによって波長約193nm(より正確には波長1
93.7nm)の露光光を発生させることができ、その場
合は、波長を安定化させた色素レーザ発振器が不要にな
る。
【0080】なお、本実施の形態において、固体レーザ
403として波長1064nmで発振する通常のYAG
レーザを用いた場合に、色素レーザ402の波長安定化
を容易にするには、波長473nmのラインのみを取り
出したArイオンレーザを、色素レーザ402における
色素レーザ発振器(ただし図示せず。)の代わりに用い
てもよい。その場合、SFMに必要な紫外光の波長は約
236nmになるため、波長約193nm(より正確に
は193.4nm)の露光光が得られる。ただし波長19
3.4nmの近傍には酸素の吸収ラインが存在するため、
得られる露光光を空気中で長距離伝搬させることは困難
になることから、伝送路を窒素で満たす必要が生じる。
【0081】本実施の形態のようにOPOを行わずに、
波長193nmを得るためのSFMに必要な赤外光を発
生できることは、従来の参考技術の固体レーザをベース
とした露光光源では困難であった。すなわち、従来の参
考技術の露光光源では、SFMとして、固体レーザの第
5高調波と、基本波からのOPOによる赤外光とを合成
させていたが、第5高調波の波長は、YAGレーザを用
いると、213nmであるため、赤外光の波長は約2.1
ミクロンになり、また、固体レーザとしてYLFレーザ
を用いるならば、その第5高調波は209nmであるた
め、赤外光の波長は約2.5ミクロンになる。ところが1.
3ミクロンより長い波長で効率よく動作する固体レーザ
がほとんど存在しないことから、従来の参考技術ではO
POを利用する以外に赤外光の発生は困難であった。
【0082】これに対して、本発明では、特にSFMに
用いる紫外光が、色素レーザから作られることから、そ
の波長は可変になる。したがって色素レーザの波長を適
当に選ぶことで、SFMで必要な赤外光の波長として、
通常の固体レーザの基本波に一致させることが可能にな
った。
【0083】また本実施の形態では、特に固体レーザ4
03における波長1.3ミクロン帯のレーザ光を用いてい
るが、これは一般に固体レーザで用いられる波長1.0ミ
クロン帯のレーザ光をSFMに用いる場合に比べて、以
下の特徴がある。
【0084】もしもYLF結晶における最も強い発振線
である波長1047nmをSFMに必要な赤外光とする
ならば、波長193nmの露光光を発生させるには、波
長237nmの紫外光が必要になり、前記本実施の形態
の場合の波長226nmに比べて長くなる。すなわちS
FMでは紫外光と赤外光との波長差が小さくなる程、S
FMを実現できる結晶に大きな複屈折率を必要として、
SFMが実現できる結晶が限られてくるからである。
【0085】なお、本実施の形態における固体レーザ4
03において、固体レーザ媒質420として特にスラブ
状のレーザ結晶を用いている(一般にスラブレーザと呼
ばれる。)理由としては、スラブレーザは、一般に熱的
影響に強く、高品質のレーザビームが常時得られやすい
からである。特に本実施の形態のように、励起光P43
としてXeClエキシマレーザ401からの紫外光が用
いられると、レーザ発振に寄与せずに、単にレーザ結晶
の発熱に使われるレーザ光の割合が増すため、固体レー
ザ媒質420における熱的負荷が大きいからである。ま
た、スラブレーザでは、レーザ発振開始直後と定常状態
におけるビーム品質がほとんど変わらない特徴があるた
め、固体レーザ403から取り出されるレーザ光L44
を波長変換器404bで波長変換に利用する際に、安定
した波長変換が行えるからである。特に本発明の露光光
源は露光に用いるものであるが、露光では、ウエハー上
のチップに露光光を照射する時と、次のチップに照射さ
せるためにウエハーを移動させる時とで、露光光のON
とOFFとが頻繁に繰り返される。そのため、従来の参
考技術のロッド状のレーザ媒質を用いた固体レーザを適
用するならば、ビームの広がり角が頻繁に変化すること
があり、波長変換が安定しないことがあるからである。
なお、スラブレーザに関しては、例えば、平成5年レー
ザー学会学術講演会20周年記念(第13回)年次大
会、30aV9、第39〜42頁において説明されてい
る。
【0086】次に、本発明の露光光源のさらに他の実施
の形態(第4実施の形態とする。)を図7を用いて説明
する。
【0087】第4実施の形態の露光光源500では、色
素レーザの励起光源として銅蒸気レーザ501が用いら
れている。銅蒸気レーザ501は、通常の高出力タイプ
の装置であり、広く知られているように、取り出される
レーザ光(すなわち励起光P51)は、波長511nm
(より正確には510.6nmとされているが、ここでは
511nmと示す。)と波長578nmの2つの波長が
含まれており、それらの出力比は、一般的な装置と同様
に、それぞれ約6対4になっている。
【0088】励起光P51は、ダイクロイックミラー5
10aに当たり、ここで高く透過する波長511nmの
励起光P52は、第1の色素レーザ502aの励起光と
して利用される。すなわち、ダイクロイックミラー51
0aは、45度で入射する波長511nmのレーザ光を
高く透過し、45度で入射する波長578nmのレーザ
光をほぼ全反射する特性を有している。第1の色素レー
ザ502aは、発振器と増幅器とで構成されているが、
図1に示した色素レーザ発振器102と色素レーザ増幅
器103とを合わせた構成になっているため、その詳細
な構成は省略する。
【0089】第1の色素レーザ502aでは、色素とし
てローダミン110が用いられており、これによって波
長550nmのレーザ光L51が効率よく発生する。レ
ーザ光L51は、波長変換器503における波長変換器
503aに進み、第2高調波である波長275nmの紫
外光を含むレーザ光L52が発生する。このSHGにお
ける結晶としては、第1、第2、および第3実施の形態
と同様に、BBOでもよいが、ここでは基本波の波長5
50でSHGの位相整合が可能なCLBOを用いること
も可能である。レーザ光L52の内、紫外光L53はダ
イクロイックミラー510bで反射する。一方、残留基
本波はダイクロイックミラー510bを透過して、スト
ッパ512で止められる。
【0090】一方、ダイクロイックミラー510aで反
射した波長578nmの励起光P53は、第2の色素レ
ーザ502bの励起光として利用される。
【0091】第2の色素レーザ502bでは、色素とし
てDCMが用いられており、それによって波長650n
mの赤色光L54が発生する。DCMを用いる理由とし
ては、DCMは波長650nm前後において効率よく動
作する色素であるからである。
【0092】ダイクロイックミラー510bで反射した
紫外光L53と、赤色光L54とは、ダイクロイックミ
ラー510cで合成され、レーザ光L55のように進
む。
【0093】レーザ光L55は、ミラー511bで反射
して、波長変換器503bに進み、波長275nmの紫
外光と波長650nmの赤色光とのSFMが行われ、波
長193nmの露光光L56が発生する。
【0094】以上のように本実施の形態では、SFMで
波長193nmの発生に必要な長波長側のレーザ光を色
素レーザで発生させるのが特徴である。その理由とし
て、第1の色素レーザで波長550nmを発生させるに
は、銅蒸気レーザの波長511nmの励起光のみしか利
用されないため、波長578nmの励起光も有効に利用
するために、第2の色素レーザを使用するものである。
【0095】なお、SFMにおける結晶としては、本実
施の形態ではCLBOよりもBBOを用いる方が好まし
い。その理由としては、SFMにおける短波長側の波長
が275nmと、第1から第3実施の形態に比べて長く
なっているが、BBOはCLBOよりも複屈折率が大き
いため、効率よくSFMが行えるからである。
【0096】なお、BBOを用いたSFMによって波長
約193nmを発生させる手法に関しては、例えば、S
PIE Vol.1017,1988,pp.150−
154、あるいは、Applied Optics,V
ol.36,No.18,1997,pp.4159−
4162等において説明されている。これらによると、
波長248nmのKrFエキシマレーザと波長約870
nmの色素レーザとのSFM、およびアルゴンイオンレ
ーザのSHGである波長257nmとチタンサファイア
レーザの波長約790nmとのSFMが報告されてい
る。どちらもBBOを用いることから、発生する波長1
93nmの吸収が大きく、出力10W程度の露光光を発
生させる場合の最終の結晶としては適さない。また、一
般にエキシマレーザのレーザ光を直接波長変換させる場
合、変換効率を上げるため、ビーム質を向上させたり、
パルス幅をPSの領域まで短くする等の手段を用いる必
要があり、その結果、出力が低下することも技術的課題
になる。
【0097】一方、本実施の形態の長所としては、第1
実施の形態や第2実施の形態とは異なり、波長変換器5
03bにおけるSFMに必要なレーザ光のうち、長波長
側の赤色光が、第2の色素レーザ502bによって作ら
れるものである。したがって、波長変換用の結晶が2個
で済むため、結晶の交換による維持費が低くなる効果が
ある。
【0098】また、本実施の形態では、色素レーザの励
起光源として銅蒸気レーザが用いられているが、高出力
タイプの銅蒸気レーザでは、通常の繰返し数が4〜6k
Hzと、エキシマレーザに比べて高い。そこで、本実施
の形態の露光光源500を用いた露光機では、高い繰返
し数の露光により、スペックルノイズの抑制効果が大き
い。すなわちスペックルノイズは、特に波長変換に適し
たシングルモードのレーザ光において大きく、これを抑
制するには、多数のレーザパルスを位置的にずらしなが
ら重ねるのが好ましいと考えられているからである。
【0099】次に、本発明の露光光源のさらに他の実施
の形態(第5実施の形態とする。)を図8を用いて説明
する。
【0100】第5実施の形態の露光光源600は、大別
して、色素レーザ602、固体レーザ603、波長変換
器604、および色素レーザ602と固体レーザ603
の励起光源として用いられているXeClエキシマレー
ザ601とで構成されている。ただし、波長変換器60
4以外は、図6に示された第3実施の形態の露光光源4
00と同じ構成である。
【0101】XeClエキシマレーザ601から取り出
された励起光P61は、ビームスプリッタ610aに当
たる。ここを透過した励起光P62は、ミラー611a
で反射して、色素レーザ602の励起に利用される。一
方、ビームスプリッタ610aを反射した励起光P63
は固体レーザ603の励起に利用される。
【0102】色素レーザ602から取り出された波長4
52nmのレーザ光L60は、そのほぼ半分のパワーが
ビームスプリッタ610bを透過する。透過したレーザ
光L60aは波長変換器604における波長変換器60
4aに進み、SHGが行われる。これによって波長22
6nmの紫外光L61が発生する。なお、本実施の形態
では、残留基本波に関しては省略する。
【0103】固体レーザ603から取り出された波長1
313nmの赤外光L62は、ダイクロイックミラー6
12aに当ってほぼ半分のパワーが反射する。反射した
赤外光は、ミラー611bで反射した紫外光L61と合
成され、レーザ光L63となる。
【0104】波長226nmの紫外光と波長1313n
mの赤外光との合成光であるレーザ光L63は、ミラー
611cで反射して、波長変換器604cに進み、SF
Mが行われ、波長193nmの紫外光L64が発生す
る。なお、紫外光L64は、ここでは紙面に平行な偏光
方向を有するレーザ光とする。紫外光L64は、偏光ビ
ームスプリッタ614に当たり、ここを透過する。
【0105】一方、色素レーザ602から取り出された
レーザ光L60の内、残りの半分のパワーのレーザ光L
60bは、ビームスプリッタ610bで反射し、ミラー
611dで反射して、波長変換器604bに進む。ここ
ではSHGが行われ、波長226nmの紫外光L65が
発生する。
【0106】固体レーザ603から取り出された赤外光
L62の内、ダイクロイックミラー612aを透過した
赤外光L62’は、ダイクロイックミラー612bに当
たる。これによって紫外光L65は、ミラー611eで
反射してから赤外光L62’と合成される。
【0107】したがって波長226nmの紫外光と波長
1313nmの赤外光との合成光L66は、ミラー61
1fで反射して、波長変換器604dに進み、SFMが
行われ、波長193nmの紫外光L67が発生する。な
お、紫外光L67も、ここでは紙面に平行な偏光方向を
有するレーザ光とする。
【0108】紫外光L67は、90度旋光子613を通
過することで、紙面に垂直な偏光方向を有する紫外光L
67’となる。紫外光L67はミラー611gで反射し
て、偏光ビームスプリッタ614に当たり、今度は、こ
こで反射する。したがって、紫外光L64と紫外光L6
7’とは偏光ビームスプリッタ614によって合成さ
れ、直交する2方向の偏光を有する紫外光L68が形成
される。
【0109】紫外光L68は、偏光解消板615を通過
し、無偏光になり、これが露光光L69として露光に利
用される。
【0110】本実施の形態では、SFMに必要な紫外光
を発生させるためのSHGを行う波長変換器と、SFM
を行う波長変換器とをどちらも2個づつ用いている。そ
のため、それぞれにおける結晶に入射されるレーザ光の
パワーが約半分で済み、結晶内での発熱が少ないことか
ら、波長変換が安定する特徴がある。
【0111】すなわち露光光L69は、波長193nm
の2本の紫外光L64とL67とが偏光を利用して合成
されたものであるため、例えば、露光光L69として平
均出力10Wを得るには、紫外光L64とL67とは約
5Wでよい。したがって紫外光L61とL65として
は、約10W程度で済むことから、最初のSHG用結晶
へ入射させるレーザ光L60a、およびL60bは、ど
ちらも約20W程度で済む。
【0112】次に、本発明の露光光源を用いた露光機を
スキャン型の露光機として構成する場合の実施の形態に
関して以下に説明する。
【0113】なお、スキャン型露光機とは、露光機を用
いて大きな画角を露光させる場合や、精度良くパターン
転写させる場合に、レチクルとウエハーとを移動させな
がら露光する装置のことである。図9に一般的なスキャ
ン型露光機の構成の一例を示す。スキャン型露光機で
は、露光光をレチクルの一部の細長い領域に照射して、
その部分のみをウエハーへ転写させるのもであり、露光
中にレチクルとウエハーをスキャンさせることで、レチ
クル全体のパターンをウエハーに転写させるものであ
る。なお、スキャン型露光機に関しては、例えば、工業
調査会発行「電子材料」、1995年3月、第107頁
から第111頁において説明されている。
【0114】図10に示したのは、本発明のスキャン型
露光機700の構成の一部である。全体の配置は、図4
に示した露光機200とほぼ同等であるため、特に異な
る点を示した。
【0115】本発明の露光光源(例えば図1に示した露
光光源100)から得られる波長193nmの露光光L
12は、スキャン型露光機700の露光機本体内のシリ
ンドリカルレンズ701aを通って一方向のみが集光さ
れ、断面が細長い長方形であるスラブロッド702中に
入射する。なおスラブロッド702とは、断面形状が長
方形のガラスロッドのことであり、材質としては、フッ
化カルシウムが用いられている。
【0116】スラブロッド702を出射した露光光L7
0は、シリンドリカルレンズ701bと701cとを通
ることで、断面形状が整形され、Y方向に細長い露光光
L71になる。露光光L71は、レンズ703aを通過
し、ミラー704a、および704bで反射し、レンズ
703bを通り、ビーム断面が縮小された平行ビームに
なり、レチクル704上で細長い領域R70を照射す
る。
【0117】レチクル704はレチクルステージ705
の駆動部705aに載せられており、駆動部705aは
レチクルステージ705の固定部705b上でX方向に
往復移動するようになっている。これによりレチクル7
04はX方向に往復移動をする。
【0118】レチクル704を通過した露光光は、縮小
投影レンズ706を通過して、ウエハー707に照射さ
れる。ウエハー707はウエハーステージ708の駆動
部708aに載せられており、駆動部708aはウエハ
ーステージ708の固定部708b上でX方向に往復移
動するようになっている。これによりウエハー607も
X方向に往復移動をする。ただしウエハーステージ70
8の駆動部708aの移動方向は、レチクルステージ7
05の駆動部705aの移動方向と常に反対になってい
る。
【0119】図10に示されたように、スラブロッド7
02の配置方向として、断面形状の細長い長方形がX方
向になっているが、これと直交する断面の短辺の方向
(すなわちY方向)に関しては、スラブロッド702中
を進む露光光は何度も全反射を繰り返すため、出射した
露光光L70は、Y方向に強度分布が均一化されること
になる。
【0120】一方、X方向に関しては、レチクル704
とウエハー707をスキャンさせるため、ウエハー70
7上で露光光が瞬間的に照射される細長い領域R71が
X方向にスキャンされると、レチクル704が投影され
るショット領域709内では、X方向に均一な露光量を
与えることになる。
【0121】したがって本実施の形態のスキャン型露光
機では、X方向にもY方向にも均一な露光量が与えられ
るようになる。また、ウエハーにおける露光量が均一化
されるだけでなく、スペックルノイズの低減にもなり、
これは特に波長変換によって露光光を発生させる本発明
では効果が大きい。
【0122】すなわち本実施の形態のスキャン型露光機
では、スキャンしない方向のみをスラブロッド702に
よる均一化を行っているところが特徴である。その理由
として、もしも直交する2方向とも、正方形断面のガラ
スロッド等によって均一化しようとするならば、内部を
進む露光光が十分な全反射回数が得られるように、正方
形の辺を短くする(すなわち、細長いガラスロッドを用
いる)必要が生じるが、その結果、ガラスロッドの内部
でのレーザ光強度が高くなり、劣化しやすくなるという
技術的課題が生じる。また、劣化を抑制するために、断
面積を大きくする(すなわち、太いガラスロッドを用い
る)ならば、十分な全反射回数を得るために、ガラスロ
ッドの長さを長くする必要が生じる。ところがその結
果、ガラスロッドにおける吸収が大きくなり、露光光の
出力が低下することが技術的課題になる。したがって本
実施の形態のようにスラブロッドを用いることで、ロッ
ド中での吸収損失が小さく、しかも十分な全反射回数を
得ることができ、さらに劣化することもない。
【0123】次に本発明の露光光源を用いて半導体集積
回路を製造する場合の一実施の形態を図11を用いて説
明する。この場合、例えば図4に示した露光機200を
用いて半導体集積回路を製造する場合について説明す
る。
【0124】図11では、フォトリソグラフィによる加
工を施す工程の一例として、シリコン基板1001の表
面に堆積(デポジション)された二酸化珪素(Si
2 )の薄膜1002に微少な穴(コンタクトホール)
を形成する場合を簡単に示してある。
【0125】フォトリソグラフィ加工では、先ず始めに
(1)に示したように、シリコン基板1001の上に堆
積されたSiO2 の薄膜1002にレジスト1003が
塗布される。次に(2)に示したように露光光L23
(多数の矢印で示したもの)をシリコン基板1001の
表面のレジスト1003に照射することによって露光処
理が行われる。すなわちレチクル210(図4)を経由
することによって光軸に垂直な平面内における照射分布
が所定のパターンとなった露光光L23がレジスト10
03に照射される。ここでは直径ΔWの穴に相当する領
域には露光光L23は照射されない。
【0126】なお本実施の形態では、レジスト1003
はネガレジストと呼ばれるものであり、露光後に現像す
ると、(3)に示したように露光光L23が照射されな
かった直径ΔWの穴のところのみが現像液に溶けて除去
され、開口1003aが形成される。
【0127】そこで(4)に示したように、エッチング
を施すとレジスト1003の開口1003aから露出し
た薄膜1002がエッチングにより除去される。
【0128】最後に(5)に示したようにアッシングな
どによりレジスト1003を除去することで、直径ΔW
のコンタクトホール1002aを有する薄膜1002が
シリコン基板1001上に残ることになる。
【0129】本発明では、例えば、図1に示した第1の
実施の形態では、露光光L23の波長が193nmとな
っているため、通常の露光によっても、最小約0.18μ
mの直径の穴(コンタクトホールなど)や、幅0.18μ
mの線の加工を施すことができる。さらに位相シフトな
どの超高解像技術を用いると、露光波長の約半分の波長
0.1μmまでの直径の穴や線の加工を施すことができ
る。したがって本発明の露光機を用いると、コンタクト
ホールやゲート加工など、設計ルール程度の微細な加工
を行う場合に有効である。
【0130】また、特に図10に示したスキャン型露光
機700を用いるならば、従来の参考技術よりも均一な
露光が行えるため、部分的な露光過不足が無く、製品の
歩留まりが高まる。
【0131】以上説明したように、本発明の露光光源で
は、露光光の狭帯域化を、波長約400nm以上の色素
レーザ発振器で行うため、狭帯域化素子等が短期間で劣
化することがない。したがってArFエキシマレーザに
比べてランニングコストが低い。
【0132】また、ベースとなるレーザとして、XeC
lエキシマレーザや銅蒸気レーザを用いるため、これら
は数百Wの高出力化が容易であり、露光光10Wを得る
のに必要な200W前後の装置としても安価で入手の容
易な市販のものが利用できる。換言すれば、10W程度
の高い出力の露光光を用いるので、1ショット当たりの
露光所要時間を短縮して露光工程でのスループットを向
上させることができる。
【0133】また、波長変換に用いるレーザ光は、色素
レーザからのレーザ光であるが、色素レーザはシングル
モードで発振させやすいため、波長変換効率を高くする
ことが容易である。
【0134】しかもまた、波長193nmの露光光を発
生させるまでの波長変換の回数が2〜3回で済むため、
露光光10Wを得るには、最初の非線形光学結晶への入
射パワーは40W程度でよいことから、非線形光学結晶
における急激な温度上昇を抑制でき、高い効率で波長変
換が行え、しかも非線形光学結晶の寿命も長くなる。
【0135】また、本発明を構成する色素レーザの発振
器の代わりにHe−CdレーザあるいはArイオンレー
ザを用いることで、前記色素レーザの増幅器から取り出
されるレーザ光が狭帯域化でき、また波長も安定化され
る。すなわち波長安定化された狭帯域化の色素レーザ発
振器が不要になるため、露光光源としてのコスト低減が
図れる。
【0136】また、特にSFMに必要な赤外光として、
前記XeClエキシマレーザを励起光源とする固体レー
ザの基本波を利用できるため、OPOを利用せずに波長
193nmを得るSFMが行える。その結果、結晶の数
が2個で済むだけでなく、SFMでの変換効率を十分高
くさせることが可能になった。
【0137】また、本発明の露光機では、露光光源の大
部分を床下に設置できるため、ArFエキシマレーザを
用いる場合に比べて、クリーンルーム内での占有スペー
スを40%前後削減できる。特に露光機は、種々の半導
体製造装置の中でも必要台数が多いことが知られており
(例えば、1つの半導体工場当たり、30台程度の露光
機を用いる場合がある。)、省スペース化のメリットは
大きい。
【0138】また、本発明のスキャン型露光機のよう
に、スラブロッドを用いることで、ウエハー上で均一な
露光量を実現することができるため、製造される半導体
集積回路の歩留まりが向上する。
【0139】また、本発明の露光装置では、維持費が低
くなるため、半導体集積回路のコストを低減できる。
【0140】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0141】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0142】本発明の露光光源によれば、低ランニング
コストにて、紫外域で高い平均出力の露光光を発生でき
る、という効果が得られる。
【0143】また、本発明の露光光源によれば、低ラン
ニングコストにて、波長193nmで平均出力10W程
度の紫外域の露光光を発生できる、という効果が得られ
る。
【0144】本発明の露光装置によれば、低ランニング
コストにて、紫外域で高い平均出力の露光光を用いた高
スループットのフォトリソグラフィを実現することがで
きる、という効果が得られる。
【0145】また、本発明の露光装置によれば、低ラン
ニングコストにて、波長193nmで平均出力10W程
度の紫外光を露光光として用いるフォトリソグラフィを
高スループットで行うことができる、という効果が得ら
れる。
【0146】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、低コストで、より微細な回路パターンを有する次
世代の半導体装置を製造することができる、という効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の露光光源の構成の一
例を示すブロック図である。
【図2】本発明の露光光源の主構成の一例を示す説明図
である。
【図3】ArFエキシマレーザと本発明の露光光源の維
持費の一例を対比して示す表である。
【図4】本発明の露光装置の一実施の形態である露光機
の構成の一例を示す概念図である。
【図5】本発明の第2実施の形態の露光光源の構成の一
例を示す概念図である。
【図6】本発明の第3実施の形態の露光光源の構成の一
例を示す概念図である。
【図7】本発明の第4実施の形態の露光光源の構成の一
例を示す概念図である。
【図8】本発明の第5実施の形態の露光光源の構成の一
例を示す概念図である。
【図9】一般的なスキャン型露光機の構成の一例を示す
説明図である。
【図10】本発明の露光装置の一実施の形態であるスキ
ャン型露光機の構成の一例を示す概念図である。
【図11】(1)〜(5)は、本発明の露光装置の一実
施の形態である露光機を用いた露光処理の一例を工程順
に示す説明図である。
【図12】従来の参考技術の露光用エキシマレーザの構
成図である。
【図13】KrFエキシマレーザおよびArFエキシマ
レーザの維持費の一例を対比して示す表である。
【図14】固体レーザの波長変換による従来の参考技術
光源の主構成を示す説明図である。
【図15】KrFエキシマレーザを用いた従来の参考技
術の露光機の配置を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 本発明の露光光源 101 XeClエキシマレーザ 102 色素レーザ発振器 103 色素レーザ増幅器 104,104a,104b,104c 波長変換器 105 波長モニター 108a,108b 信号線 111 出力鏡 112 全反射鏡 113 レーザ管 115a,115b,115c ビームスプリッタ 116a,116b,116c ミラー 117a,117b ダイクロイックミラー 121 出力鏡 122 回折格子 123a,123b 色素溶液 124 エタロン 125a,125b,125c,125d,125e,
125f レンズ 126a,126b OPO用の共振ミラー 127 プリズム 128a,128b ストッパ 130a,130b,130c 非線形光学結晶 P1,P2,P3 XeClエキシマレーザ101か
らのレーザ光(励起光) L1,L2,L3,L4,L7 波長440nmのレ
ーザ光 L5 波長220nmの紫外光を含むレーザ光 L6 波長220nmの紫外光 L8 波長1590nmの赤外光を含むレーザ光 L9 波長1590nmの赤外光 L10 波長440nmの残留基本波と波長608n
mの赤色光とを含むレーザ光 L11 波長220nmの紫外光と波長1590nm
の赤外光との合成光 L12 波長193nmの露光光 200 露光機 201 露光機本体 202 グレーチング 203 床下の床 204a,204b,204c,204d,204e
ミラー 205 レンズ 206 ガラスロッド 207 ビーム拡大器 208 ランダム位相板 209 コンデンサレンズ 210 レチクル 211 縮小投影レンズ 212 ウエハーステージ 213 ウエハー L20,L21,L22,L23 波長193nmの
露光光 300 本発明の露光光源 301 XeClエキシマレーザ 302 He−Cdレーザ 303 色素レーザ増幅器 304,304a,304b,304c 波長変換器 310a,310b ビームスプリッタ 311a,311b,311c ミラー 312a,312b レンズ 315a,315b 色素溶液 318a,318b ダイクロイックミラー 319 ストッパ P31,P32,P33,P34 XeClエキシマ
レーザ301からのレーザ光(励起光) L31,L32,L33,L36 波長442nmの
レーザ光 L34 波長221nmの紫外光を含むレーザ光 L35 波長221nmの紫外光 L37 波長1540nmの赤外光 L38 波長221nmの紫外光と波長1540nm
の赤外光との合成光 L39 波長193nmの露光光 400 本発明の露光光源 401 XeClエキシマレーザ 402 色素レーザ 403 固体レーザ 404,404a,404b 波長変換器 410 ビームスプリッタ 411a,411b ミラー 412a,412b ダイクロイックミラー 413 ストッパ 420 固体レーザ媒質 421 出力鏡 422 全反射鏡 423 プリズム 424 シリンドリカルレンズ P41,P42,P43 XeClエキシマレーザ4
01からのレーザ光(励起光) L41 波長452nmのレーザ光 L42 波長226nmの紫外光を含むレーザ光 L43 波長226nmの紫外光 L44 波長1313nmの赤外光 L45 波長226nmの紫外光と波長1313nm
の赤外光との合成光 L46 波長193nmの露光光 500 本発明の露光光源 501 銅蒸気レーザ 502a,502b 第1および第2の色素レーザ 503,503a,503b 波長変換器 510a,510b,510c ダイクロイックミラ
ー 511a,511b ミラー P51 銅蒸気レーザ401からのレーザ光(励起
光) P52 銅蒸気レーザ401からの波長511nmの
励起光 P53 銅蒸気レーザ401からの波長578nmの
励起光 L51 波長550nmのレーザ光 L52 波長275nmの紫外光を含むレーザ光 L53 波長275nmの紫外光 L54 波長650nmの赤色光 L55 波長275nmの紫外光と波長650nmの
赤色光との合成光 L56 波長193nmの露光光 600 本発明の露光光源 601 XeClエキシマレーザ 602 色素レーザ 603 固体レーザ 604,604a,604b,604c,604d
波長変換器 610a,610b ビームスプリッタ 611a,611b,611c,611d,611e,
611f,611gミラー 612a,612b ダイクロイックミラー 613 90度旋光子 614 偏光ビームスプリッタ 615 偏光解消板 P61,P62,P63 励起光 L60,L60a,L60b 波長452nmのレー
ザ光 L61,L65 波長226nmの紫外光 L62,L62’ 波長1313nmの赤外光 L63,L66 波長226nmの紫外光と波長13
13nmの赤外光との合成光 L64,L67,L67’,L68 波長193nm
の紫外光 L69 波長193nmの露光光 700 本発明のスキャン型露光機 701a,701b,701c シリンドリカルレン
ズ 702 スラブロッド 703a,703b レンズ 704a,704b ミラー 705 レチクルステージ 705a レチクルステージ705の駆動部 705b レチクルステージ705の固定部 706 縮小投影レンズ 707 ウエハー 708 ウエハーステージ 708a ウエハーステージ708の駆動部 708b ウエハーステージ708の固定部 709 ショット領域 L70,L71,L72 露光光 R70,R71 露光光の照射領域 800 露光用エキシマレーザ 801 出力鏡 802 狭帯域化モジュール 803 レーザ管 804a,804b レーザウインド 805 回折格子 806 プリズム 807 エタロン 808 ビームスプリッタ 809 ミラー 810 波長モニター 811a,811b 信号線 1001 シリコン基板 1002 薄膜 1002a コンタクトホール 1003 レジスト 1003a 開口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のレーザ光を出力する色素レーザ発
    生手段と、 前記第1のレーザ光から当該第1のレーザ光よりも短波
    長の第2のレーザ光を得る高調波発生手段と、 前記第1のレーザ光から当該第1のレーザ光よりも長波
    長の第3のレーザ光を得る長波長変換手段と、 前記第2および第3のレーザ光から、前記第2のレーザ
    光よりも短波長の第4のレーザ光を出力する和周波数発
    生手段と、 を含むことを特徴とする露光光源。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光光源において、 前記色素レーザ発生手段は、色素レーザ発振器と、前記
    色素レーザ発振器から出力されるレーザ光を増幅して前
    記第1のレーザ光として出力する色素レーザ増幅器と、
    前記色素レーザ発振器および色素レーザ増幅器に励起光
    を供給する励起光源と、を含むことを特徴とする露光光
    源。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の露光光源において、 前記色素レーザ発生手段は、イオンレーザ発振器と、前
    記イオンレーザ発振器から出力されるレーザ光を増幅し
    て前記第1のレーザ光として出力する色素レーザ増幅器
    と、前記色素レーザ増幅器に励起光を供給する励起光源
    と、を含むことを特徴とする露光光源。
  4. 【請求項4】 第1のレーザ光を出力する色素レーザ発
    生手段と、 前記第1のレーザ光から、当該第1のレーザ光よりも短
    波長の第2のレーザ光を得る高調波発生手段と、 前記第1のレーザ光よりも長波長の第3のレーザ光を出
    力する固体レーザと、 前記第2および第3のレーザ光から、前記第2のレーザ
    光よりも短波長の第4のレーザ光を出力する和周波数発
    生手段と、 前記色素レーザ発生手段および前記固体レーザに励起光
    を供給する励起光源と、 を含むことを特徴とする露光光源。
  5. 【請求項5】 第1のレーザ光を出力する第1の色素レ
    ーザ発生手段と、 前記第1のレーザ光から、当該第1のレーザ光よりも短
    波長の第2のレーザ光を得る高調波発生手段と、 前記第1のレーザ光よりも長波長の第3のレーザ光を出
    力する第2の色素レーザ発生手段と、 前記第2および第3のレーザ光から、前記第2のレーザ
    光よりも短波長の第4のレーザ光を出力する和周波数発
    生手段と、 前記第1および第2の色素レーザ発生手段に励起光を供
    給する励起光源と、 を含むことを特徴とする露光光源。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の露光光源において、 前記高周波発生手段および前記和周波数発生手段が互い
    に対応する個数だけ複数個並列に設けられ、前記色素レ
    ーザ発生手段から出力される前記第1のレーザ光を複数
    の前記高周波発生手段に分散して入力し、個々の前記高
    周波発生手段出力される複数系列の前記第2のレーザ光
    と前記固体レーザから出力される前記第3のレーザ光と
    を、対応する複数の前記和周波数発生手段の各々に入力
    して得られる複数系列の前記第4のレーザ光を併合して
    最終的に露光光として出力することを特徴とする露光光
    源。
  7. 【請求項7】 請求項2,3,4または5記載の露光光
    源において、 前記励起光源は、XeClエキシマレーザ、銅蒸気レー
    ザ、KrFエキシマレーザ、UV−Arイオンレーザの
    いずれかからなることを特徴とする露光光源。
  8. 【請求項8】 露光原版を経由した露光光を半導体ウェ
    ハに照射することにより、前記露光原版のパターンを前
    記半導体ウェハに転写する露光装置であって、前記露光
    光を出力する露光光源として、請求項1,2,3,4,
    5,6または7記載の露光光源を備えたことを特徴とす
    る露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の露光装置において、 前記露光装置が、前記露光原版と前記半導体ウェハとを
    互いに逆方向にスキャンさせつつ前記転写動作を行うス
    キャン型露光装置であるとき、 前記露光光の光路上には均一光学系としてスラブ状のガ
    ラスロッドが配置され、前記ガラスロッドから出射する
    レーザ光において、前記ガラスロッド内での全反射回数
    の多い方向を前記スキャン方向と直交する方向になるよ
    うに前記ガラスロッドが配置されることを特徴とする露
    光装置。
  10. 【請求項10】 露光原版を経由した露光光を半導体ウ
    ェハに照射することにより、前記露光原版のパターンを
    前記半導体ウェハに転写するフォトリソグラフィによっ
    て、前記半導体ウェハに半導体装置を形成する半導体装
    置の製造方法であって、 前記フォトリソグラフィに、請求項1,2,3,4,
    5,6または7記載の露光光源、または請求項8または
    9記載の露光装置を用いることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007113992A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Renesas Technology Corp プロービング装置
KR102126811B1 (ko) * 2020-01-31 2020-06-25 김성민 복층구조를 가지는 레이저광 출력장치
CN112771444A (zh) * 2018-11-26 2021-05-07 极光先进雷射株式会社 激光系统和电子器件的制造方法
KR20230123857A (ko) * 2022-02-17 2023-08-24 한국광기술원 틸팅미러를 사용하는 레이저 시스템 및 그 제어 방법

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