JP2000089276A - レンズ移動装置 - Google Patents

レンズ移動装置

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JP2000089276A
JP2000089276A JP10256400A JP25640098A JP2000089276A JP 2000089276 A JP2000089276 A JP 2000089276A JP 10256400 A JP10256400 A JP 10256400A JP 25640098 A JP25640098 A JP 25640098A JP 2000089276 A JP2000089276 A JP 2000089276A
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lens
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cylinder
moving
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Mutsumi Naruse
睦己 成瀬
Toshihiko Isaki
敏彦 伊▲崎▼
Yukitaka Takeshita
幸孝 竹下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のモータの駆動を利用して移動筒を沈胴
位置と被写体側に向けて突出した突出位置との間で移動
させ、且つ合焦も行うようにする。 【解決手段】 単一のモータの駆動により回転するカム
筒32には、撮影レンズ6をもった移動筒7を沈胴位置
と突出位置との間で移動させるカム48が設けられてい
る。カム48は、カム筒32の回転方向に沿って連続的
に繋がっており、移動筒7を沈胴位置から突出位置を経
由して再び沈胴位置に向けて無限循環させる。カム48
には、移動筒を沈胴位置と突出位置との間で移動させる
軌跡の途中に、撮影レンズ6を所定の被写体距離に合焦
させる合焦位置に移動筒を案内する案内部が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一のモータの駆
動を利用してカム筒を回転させることで撮影レンズをも
った移動筒を光軸方向に移動させるレンズ移動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズを沈胴位置と被写体側に突出
した突出位置との間で移動させるレンズ移動装置として
は、周知のように、機械補正式のズームレンズ装置で採
用されているカム機構が知られている。カム機構を用い
る場合には、モータ、カム筒、及び直進ガイド部材等が
必要となる。モータは、その駆動力でカム筒を光軸を中
心として回転させるためのものであり、一般的にモータ
の正及び逆回転の駆動を与えることでカム筒を一回転以
内で回動させる。カム筒には、光軸を中心とする回転量
に対して移動筒を沈胴位置と突出位置との間で移動させ
る分の変位を持ったカム面が設けられている。カム面
は、光軸を中心とする回転方向に沿った長さがカム筒の
回動範囲に応じた長さで形成され、環状に繋がっていな
い。移動筒には、そのカム面と固定の直進ガイド部材と
に係合するカムピンが設けられる。これにより、移動筒
は、カム筒の回動によりカム面と直進ガイド部材との交
差部にカムピンが誘導されることで、回転止めされた状
態で光軸方向に進退する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したレンズ移動装
置では、フォーカス時に前述したとは別のモータを用い
るため、2つのモータが必要になり、レンズ移動装置自
体が高価となる欠点があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、単一のモータの駆動を利用して移動筒を沈胴位置
から突位置に移動させ、且つ撮影レンズの合焦も行うよ
うにして安価なレンズ移動装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ移動装置は、モータの駆動によっ
て光軸を中心として回転するカム筒と、このカム筒に設
けられ、光軸を中心とする回転方向に連続して繋がって
おり、移動筒を沈胴位置から突出位置を経由して再び沈
胴位置に移動させる無限循環の軌跡をもったカムと、前
記移動筒に設けられ、前記カムに係合するカムピンとを
備え、該カムに、移動筒を移動させる軌跡の途中に、撮
影レンズを所定の被写体距離に合焦させる、少なくと1
つの合焦位置に前記移動筒を案内する案内部を設けたも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を実施したインスタントカ
メラ2は、図2に示すように、カメラボディが正面から
見て略横長矩形状となっており、また前面に鏡筒部5が
突出している。鏡筒部5の内部には、撮影レンズ6を組
み込んだ移動筒7が内蔵されている。
【0007】鏡筒部5の上部には、ストロボ発光窓8が
設けられている。インスタントカメラ2のグリップ部に
は、シャッタボタン9が設けられ、また、グリップ部と
は逆側にファインダー対物窓10が設けられている。ま
た、カメラボディの上面には、近距離合焦ボタン3、遠
距離合焦ボタン4、電源ボタン11、及びフイルム排出
口12等が設けられている。フイルム排出口12から
は、現像中のフイルムユニットが排出される。
【0008】電源ボタン11をOFFに操作すると、移
動筒7が鏡筒部5の内部に収納されてインスタントカメ
ラ2が不使用状態となる。また、電源ボタン11をON
に操作すると、図3に示すように、移動筒7が物体側に
向けて繰り出して、インスタントカメラ2が使用状態と
なる。フォーカス操作は、被写体までの距離を目測し
て、近距離合焦ボタン3と遠距離合焦ボタン4とのうち
の何れかを選択する。
【0009】インスタントカメラ2は、図4に示すよう
に、フイルムパック15が装填されるフイルムパック収
納室16が背面側に形成され、各種撮影機能部品が取り
付けられる本体基部17と、この本体基部17の周りを
覆う外カバー18とからなる。外カバー18には、フイ
ルムパック収納室16を開閉する板状の裏蓋19がヒン
ジを介して開閉自在に取り付けられている。
【0010】フイルムパック15は、箱形状に形成され
たプラスチック製のケース20と、このケース20の中
に複数枚が積層して収納されるフイルムユニット21と
から構成されている。フイルムユニット21は、感光層
及び受光層が層設された露光面22と、現像処理液を封
入した現像処理液ポッド23と、この現像処理液ポッド
23から露光面22の上に流し込まれて余った現像処理
液を捕捉して硬化させるトラップ部24とからなる。フ
イルムユニット21は、最後まで1枚のシートとして取
り扱うことができるモノシートタイプとなっている。フ
イルムパック収納室16の前面には、フイルムユニット
21へ被写体光を導くための露光開口25が形成されて
いる。
【0011】ケース20の上面には、撮影済のフイルム
ユニット21をケース20の外に排出するスリット形状
のフイルム出口26が設けられている。このフイルム出
口26は、フイルムパック15が未使用の際には、柔軟
性のある遮光シール(図示なし)によって塞がれてい
る。
【0012】また、本体基部17の上面には、一対の展
開ローラ27が組み込まれている。展開ローラ27は、
フイルムユニット21の現像液ポッド23を裂開して現
像ポッド23に内蔵された現像処理液を露光面22に拡
布する。
【0013】鏡筒部5には、レンズ移動装置であるレン
ズ移動機構28が組み込まれている。レンズ移動機構2
8は、図1に示すように、固定筒30、直進ガイド部材
31、カム筒32、及び移動筒7とから構成されてい
る。カム筒32には、外周に複数のガイドピン34が設
けられており、これらガイドピン34が固定筒30の内
周に形成した環状のガイド溝35に沿ってガイドされる
ことで、固定筒30の内部で回転自在に支持される。カ
ム筒32の外周には、ギヤー部36が形成されている。
このギヤー部36には、詳しくは後述するモータの一方
向の回転駆動が伝達される。これにより、カム筒32
は、一方向へ向けて回転する。
【0014】直進ガイド部材31は、移動筒7の回転止
めを行うためのものであり、細幅環状の枠37と一対の
突出片38,39とで構成されている。一対の突出片3
8,39は、枠37の周方向に沿った上及び下の位置に
それぞれ後方(フイルム面側)に向けて突出して設けら
れており、カム筒32の内部を通って本体基部17に固
定される。これらの突出片38,39には、移動筒7の
光軸6aの方向に沿った移動量に相当する長さの直進ガ
イド開口40,41がそれぞれ形成されている。
【0015】移動筒7には、絞り機構、撮影レンズ6、
及びシャッタ機構等が組み込まれ、また外周に4個のカ
ムピン44〜47が突出して設けられている。カムピン
44〜47は、光軸6aを中心とする回転方向に沿って
等間隔の位置にそれぞれ配列されている。これらカムピ
ン44〜47のうち対向する一対のカムピン45,47
は、カム筒32の内面に設けたカム48に嵌合し、また
残りのカムピン44,46は、直進ガイド開口40,4
1を介してカム48に係合する。
【0016】カム48は、図5及び図6に示すように、
一対のカムピン45,47が係合する第1のカム面50
と、残りのカムピン44,46が係合する第2のカム面
51とから構成されている。第1のカム面50は、カム
筒32の回転方向に沿って連続して繋がっている。この
第1のカム面50は、カム筒32の90度分の回転ごと
に、移動筒7を鏡筒部5の内部に収納した沈胴位置(図
5の状態)と移動筒7を鏡筒部5から被写体側に繰り出
した突出位置(図6の状態)との間で無限循環式に移動
させる。
【0017】第2のカム面51は、第1のカム面50と
同じ形状で、且つ第1のカム面50に対してカム筒32
の回転方向に90度分だけずれている。そして、カム筒
32のフイルム面側の切り欠き部62,63により、第
2のカム面51は、沈胴位置に案内する軌跡の部分がそ
れぞれ切り欠かれている。この切り欠き部62,63
は、突出位置又は合焦位置のときに横長矩形の露光画面
25の短辺に対峙する位置となり、露光画面25の短辺
方向に向かう被写体光を遮らないようにするためのもの
である。
【0018】第2のカム面51には、一対のカムピン4
4,46がカム面51の外部との間で出入りするための
出及び入口溝65〜68がそれぞれ形成されている。そ
の一対のカムピン44,46は、直進ガイド開口40,
46に係合しているため、沈胴位置のときにそのカムピ
ン44,46が第2のカム面51に係合してなくても、
直進ガイド開口40,41への係合と、他方の一対のカ
ムピン45,47と第1のカム面50との係合とによっ
て移動筒7は光軸6aに対して傾くことなく支持され
る。
【0019】移動筒7が沈胴位置のときには、一対のカ
ムピン45,47が第1のカム面50のうちの図5に示
した位置の状態となり、かつ他方の一対のカムピン4
4,46が第2のカム面51の出口溝65,67から外
れて同図に示す位置の状態となる。この状態からカム筒
32が90度分だけ回転すると、移動筒7が突出位置に
移動され、このときには、一対のカムピン45,47が
第1のカム面50のうちの図6に示す位置に移動し、か
つ他方のカムピン45,47が入口溝66,68から入
って第2のカム面51,52の同図に示す位置に移動し
た状態となる。この状態は、撮影レンズ6が近距離に合
焦した状態となる。
【0020】第1及び第2のカム面50、51には、図
7に示すように、沈胴位置と突出位置との間の軌跡に、
撮影レンズ6を遠距離に合焦させる合焦位置に移動筒7
を案内する案内部64が設けられている。案内部64は
4つあり、カムピン44〜47の全部が係合する。
【0021】インスタントカメラ2の駆動系は、図8に
示すように、単一のモータ70、レンズ駆動伝達機構7
1、フイルム駆動伝達機構72、及び駆動切り換え機構
73とから構成されている。フイルム駆動伝達機構72
は、ローラ駆動伝達機構74、一対の展開ローラ27、
クロー駆動伝達機構75、クロー部材78、及びフイル
ム系入力ギヤ76とから構成されている。
【0022】レンズ駆動伝達機構71は、レンズ系入力
ギヤ77を含むギヤ列で構成されており、回転駆動をカ
ム筒32のギヤ部36に伝達する。ローラ駆動伝達機構
74には、フイルム系入力ギヤ76から伝達される回転
駆動を利用して一対の展開ローラ27を回転させるギヤ
列である。クロー駆動伝達機構75は、フイルム系入力
ギヤ76から伝達される回転駆動を利用してクロー部材
78を一往復スライド移動させるギヤ列である。
【0023】駆動切り換え機構73は、太陽歯車80、
2つの遊星歯車81,82、及び腕板83とで構成され
ている。腕板83は、一端が太陽歯車80の中心軸に回
動自在に取り付けられている。遊星歯車81,82は、
大径ギヤと小径ギヤとからなり、これらは腕板83の他
端に設けた軸に一体に回転するように取り付けられてい
る。大径ギヤである遊星歯車81は、太陽歯車80に噛
合してその周りを公転しながら自転する。太陽歯車80
には、モータ70からの回転駆動が伝達される。
【0024】モータ70が正転駆動すると、太陽歯車8
0が同図に示す反時計方向に回転し、腕板83も同方向
に回転して一方の遊星歯車82をフイルム系入力ギヤ7
6から離し、他方の遊星歯車81をレンズ系入力ギヤ7
7に噛合させるレンズ駆動系伝達位置に駆動切り換え機
構73が切り換わる。また、モータ70が逆転駆動する
と、太陽歯車80とともに腕板83が同図に示す時計方
向に回転し、他方の遊星歯車81をレンズ系入力ギヤ7
7から離し、一方の遊星歯車82をフイルム系入力ギヤ
76に噛合させるフイルム駆動系伝達位置に駆動切り換
え機構73が切り換わる。
【0025】フイルム系入力ギヤ76とレンズ系入力ギ
ヤ77とは、太陽歯車80を挟んだ上下に配置されてい
る。したがって、モータ70が正転駆動したときには、
腕板83が遊星歯車81を重力方向に向けて公転させる
ため問題ないのに対し、モータ70が逆転駆動したとき
には、腕板83が遊星歯車81を重力に逆らって公転さ
せるため、スムーズに切り換わらない。そこで、腕板8
3の切り換わり範囲の略中央に、一歯ギヤ84を固定し
て配置し、腕板83の切り換わりの途中で遊星歯車82
をその一歯ギヤ84に噛合させて腕板83に公転力を付
加して重力に逆らう方向での切り換えがスムーズとなる
ように補助している。
【0026】モータ70の駆動は、ドライバー85を介
して制御部86により制御される。制御部86には、シ
ャッタボタン9、裏蓋開閉スイッチ87、及び電源ボタ
ン11等からの操作信号が入力されるとともに、クロー
検知機構88やレンズ位置検出機構89等からの信号も
入力される。クロー検知機構88は、クロー部材78が
一往復スライド移動するごとに、それを検知して制御部
86にモータ70の駆動を停止させる信号を送る。レン
ズ位置検出機構89は、例えばカム筒32の外周に環状
に設けたコードパターンと、そのコードパターンを非接
触で読み取るフォトセンサー等で構成されており、移動
筒7が沈胴位置、合焦位置、及び突出位置にそれぞれ移
動したことを検出して制御部86にモータ70の駆動を
停止させる信号を送出する。
【0027】制御部86は、電源ボタン11がON又は
OFFに操作されることに応答してモータ70を正転駆
動させる。また、露光完了後には、モータ70を逆転駆
動する。裏蓋開閉スイッチ87は、裏蓋19の開閉状態
を検知してその旨を制御部86に伝達する。また、制御
部86は、裏蓋19が開かれた状態のときには電源ボタ
ン11のON、又はOFFの操作を無効にする。これに
より、裏蓋19が開かれたときにはモータ70の正転駆
動を禁止する。さらに制御部86は、裏蓋19が開かれ
た状態のときにはシャッタボタン9の操作も無効とす
る。これにより、裏蓋19が開かれたときには露光動
作、及び露光完了後のモータ70の逆転駆動も禁止され
る。
【0028】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。インスタントカメラ2の不使用状態は、図2及び図
4に示すように、移動筒7が沈胴位置の状態となってい
る。また、沈胴位置のときには、移動筒7のカムピン4
4〜47が図5に示す状態となっている。この状態は、
一対のカムピン44,46が第2のカム面51の外にあ
り、且つ直進ガイド開口40,41に係合し、また一対
のカムピン45,47は第1のカム面50に係合してい
る。
【0029】撮影を行う前には、裏蓋19を開けてフイ
ルムパック15を装填する。裏蓋19を開けている間
は、電源ボタン11、及びシャッタボタン9の操作が無
効にされている。このため、誤った操作をしてもモータ
70が駆動されないから安全である。
【0030】撮影を行うときには、電源ボタン11をO
Nに操作する。電源ボタン11がONに操作されると、
制御部86は、裏蓋開閉スイッチ87、レンズ位置検出
機構89、及びクロー検知機構88を監視して、裏蓋1
9が閉じていること、また、移動筒7が沈胴位置に位置
していること、さらに、クロー部材78が初期位置に位
置していることを確認してから、モータ70を正転駆動
する。
【0031】モータ70の駆動は、駆動切り換え機構7
3の太陽歯車80に伝達され、図8に示したように、太
陽歯車80が反時計方向に回転する。太陽歯車80が反
時計方向に回転すると、腕板83が太陽歯車80と同じ
方向に回転するため、駆動切り換え機構73は、遊星歯
車81をレンズ系入力ギヤ77に噛合させたレンズ駆動
系伝達位置に切り換わる。これにより、モータ70の正
転駆動がレンズ駆動機構28だけに伝達される。
【0032】モータ70の駆動は、図1に示したカム筒
32のギヤ部36に伝達され、カム筒32が一方向に回
転される。カム筒32が回転すると、カム48の変位と
直進ガイド開口40,41との作用により、移動筒7が
回転止めされた状態で光軸6aの方向に沿って移動す
る。
【0033】移動筒7のカムピン44〜47は、沈胴位
置のときには図5に示した位置にある。カム筒32は、
モータ70の一方向の駆動が伝達されることで、同図に
おいて下方に向けて回転する。そして、図9に示すよう
に、カム筒32が沈胴位置からθ度分だけ回転すると、
直進ガイド開口40,41に係合する一対のカムピン4
4,46は、入口溝66,68から第2のカム面51に
入り込む位置に移動する。このとき、移動筒7は、同図
に示すLの長さだけ被写体側に向けて移動している。そ
して、カム筒32が沈胴位置から90度分だけ回転する
と、各カムピン44〜47が図6に示した位置に移動
し、移動筒7が突出位置に移動する。
【0034】制御部86は、モータ70の正転駆動中
に、レンズ位置検出機構89から得られる信号を監視す
る。そして、移動筒7の突出位置への移動分に対応した
カム筒32の回転量の信号をレンズ位置検出機構89か
ら受けとることでモータ40の正転駆動を停止する。こ
れにより、移動筒7が突出位置に移動し、撮影レンズ6
が近距離に合焦した状態となる。
【0035】撮影は、被写体までの距離を目測して、近
距離合焦ボタン3と遠距離合焦ボタン4とのうちの何れ
かを選択操作する。このとき、例えば近距離合焦ボタン
3を選択したとする。この場合には、突出位置の状態の
まま撮影が行われる。
【0036】ファインダで撮影範囲を確認し、シャッタ
ボタン9を押し込むと、測光が行われ、その測光値に基
づいて移動筒7に組み込まれたシャッタ機構が作動す
る。測光の結果、被写体の輝度が低い場合には、レリー
ズ動作に応答してストロボ発光窓8から被写体に向けて
自動的にストロボ光が発光される。撮影レンズ6を透過
した被写体光は、露光開口25を通ってフイルムユニッ
ト21の露光面22に露光される。
【0037】制御部86は、シャッタ機構からレリーズ
動作完了信号を受け取った後に、モータ70を逆転駆動
させる。モータ70が逆転駆動すると、太陽歯車80が
時計方向に回転され、腕板83も同じ方向に回転する。
腕板83が時計方向に回転すると、駆動切り換え機構7
3は、遊星歯車81をレンズ系入力ギヤ77から離し、
遊星歯車82をフイルム系入力ギヤ76に噛合させたフ
イルム駆動系伝達位置に切り換わる。このとき、腕板8
3は、重力方向に逆らって回転するが、切り換わり途中
で遊星歯車82が一歯ギヤ84に噛合して腕板83の回
転力が補助されるため、駆動切り換え機構73の切り換
えがスムーズに行える。これにより、モータ70の逆転
駆動がローラ駆動伝達機構74とクロー駆動伝達機構7
5とにそれぞれ同時に伝達される。
【0038】クロー駆動伝達機構75は、モータ70か
らの一方向の駆動を利用してクロー部材78を一往復ス
ライド移動させて、ケース20の被写体側にあるフイル
ムユニット21を上方のフイルム出口26に向けて掻き
出す。また、ローラ駆動伝達機構74は、モータ70か
らの一方向の駆動を利用して、フイルムユニット21を
フイルム排出口12に向けて排出する方向に向けて一対
の展開ローラ27を回転させる。フイルム出口26から
掻き出されたフイルムユニット21は、回転する展開ロ
ーラ27にニップされ、上方のフイルム排出口12に向
けて搬送される。
【0039】この搬送中にフイルムユニット21の現像
処理液ポッド23が一対の展開ローラ27の押圧によっ
て裂開する。裂開した現像処理液ポッド23から流れ出
た現像処理液は、展開ローラ27の押圧によって下方の
露光面22に展開されながら、フイルム排出口12を通
ってインスタントカメラ2の外部に向けて排出される。
フイルムユニット21の全部が外部に排出された時点
で、クロー部材78の一往復のスライド移動が完了す
る。制御部86は、クロー検知機構88から得られる信
号を監視しており、クロー部材78の一往復のスライド
移動の完了に応答する信号をクロー検知機構88から受
け取ることで、モータ70の逆転駆動を停止する。
【0040】次回の撮影で、遠距離合焦ボタン4を選択
操作すると、モータ70が正転駆動され、その駆動がレ
ンズ駆動機構28に伝達される。カム筒32が一方向に
向けて回転する。制御部86は、モータ70の正転駆動
中に、レンズ位置検出機構89から得られる信号を監視
する。そして、移動筒7の突出位置への移動分に対応し
たカム筒32の回転量の信号を受けとることでモータ4
0の正転駆動を停止する。これにより、移動筒7が合焦
位置に移動し、撮影レンズ6が遠距離に合焦した状態と
なる。次の撮影で近距離合焦ボタン3を選択操作する
と、カム筒32が一方向にした回転しないから、移動筒
7がいったん沈胴位置に移動され、それから近距離合焦
位置である突出位置に移動される。
【0041】撮影を終了するときには、電源ボタン11
をOFFにする。これにより、モータ70が正転駆動さ
れ、カム筒32が一方向に回転して移動筒7を沈胴位置
に向けて移動させる。制御部86は、レンズ位置検出機
構89から得られる信号を監視しており、移動筒7が沈
胴位置に移動した旨の信号を受けとることでモータ70
の正転駆動を停止する。これにより、インスタントカメ
ラ2は、図2に示した不使用状態となる。
【0042】上記実施形態では、本発明のレンズ移動装
置をインスタントカメラに用いているが、135タイプ
の写真フイルムを用いるカメラやIX240タイプの写
真フイルムを用いるカメラに用いてもよい。また、モー
タ70の一方の駆動をフイルム給送機構に用いている
が、本発明ではこれに限らず、モータ70の両方向の駆
動を利用してカム筒32を両方向に移動させてもよい。
【0043】また、上記実施形態では、撮影レンズの突
出位置を近距離用の合焦位置として用いているが、本発
明ではこれに限らず、合焦位置として用いなくてもよ
い。また、沈胴位置と突出位置との間に遠距離用の合焦
位置を1つ設けた例としているが、1つに限らず複数に
してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ移
動装置では、沈胴位置と突出位置との間で移動筒を移動
させるカムを、光軸を中心とする回転方向に連続して繋
げ、移動筒を沈胴位置から突出位置を経由して再び沈胴
位置に移動させる無限循環の軌跡にし、その軌跡の途中
に、撮影レンズを所定の被写体距離に合焦させる、少な
くと1つの合焦位置に移動筒を案内する案内部を設けた
から、単一のモータの駆動を利用して移動筒を沈胴位置
から突位置に移動させ、且つ撮影レンズの合焦も行える
から、モータを2つ用いた従来技術と比較して安価に達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ移動機構の分解斜視図である。
【図2】不使用状態のカメラの外観を示す斜視図であ
る。
【図3】使用状態のカメラの外観を示す斜視図である。
【図4】不使用状態のインスタントカメラの縦断面図で
ある。
【図5】カム筒を展開した展開図であり、移動筒が沈胴
位置のときに位置するカムピンを記載している。
【図6】カム筒を展開した展開図であり、移動筒が突出
位置のときに位置するカムピンを記載している。
【図7】カム筒を展開した展開図であり、移動筒が合焦
位置のときに位置するカムピンを記載している。
【図8】カメラの駆動系の概略を示した斜視図である。
【図9】カム筒を展開した展開図であり、移動筒を沈胴
位置から突出位置に向けて移動途中のカムピンを記載し
ている。
【符号の説明】
2 インスタントカメラ 7 移動筒 15 フイルムパック 16 フイルムパック収納室 19 裏蓋 20 ケース 21 フイルムユニット 27 一対の展開ローラ 28 レンズ移動機構 31 直進ガイド部材 32 カム筒 38a,39a,62,63 切り欠き部 44〜47 カムピン 48 カム 50 第1のカム面 51 第2のカム面 64 案内部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹下 幸孝 埼玉県朝霞市泉水3丁目13番45号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H044 BD06 BD10 BE02 BE08 BF03 DB02 DC01 DD03 DD11 2H101 BB10 BB13

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のモータの駆動を利用して撮影レン
    ズをもった移動筒をカメラボディの内部に収納した沈胴
    位置とカメラボディから突出させた突出位置との間で移
    動させるレンズ移動装置において、 前記モータの駆動によって光軸を中心として回転するカ
    ム筒と、このカム筒に設けられ、光軸を中心とする回転
    方向に連続して繋がっており、前記移動筒を沈胴位置か
    ら突出位置を経由して再び沈胴位置に移動させる無限循
    環の軌跡をもったカムと、前記移動筒に設けられ、前記
    カムに係合するカムピンとを備え、 前記カムには、前記移動筒を移動させる軌跡の途中に、
    撮影レンズを所定の被写体距離に合焦させる、少なくと
    1つの合焦位置に前記移動筒を案内する案内部が設けら
    れていることを特徴とするレンズ移動装置。
JP10256400A 1998-09-10 1998-09-10 レンズ移動装置 Pending JP2000089276A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004085933A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Pentax Corp ズームレンズ鏡筒の繰出カム機構及び繰出カム機構
JP2004085934A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Pentax Corp ズームレンズ鏡筒の繰出カム機構及び繰出カム機構

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