JP2000088813A - 渦流探傷データの処理方法 - Google Patents

渦流探傷データの処理方法

Info

Publication number
JP2000088813A
JP2000088813A JP10257346A JP25734698A JP2000088813A JP 2000088813 A JP2000088813 A JP 2000088813A JP 10257346 A JP10257346 A JP 10257346A JP 25734698 A JP25734698 A JP 25734698A JP 2000088813 A JP2000088813 A JP 2000088813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flaw
data
signal
eddy current
signal processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10257346A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruyo Tamura
晴代 田村
Yukihiro Terada
幸博 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP10257346A priority Critical patent/JP2000088813A/ja
Publication of JP2000088813A publication Critical patent/JP2000088813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦流探傷の際に従来はノイズやオフセットの
影響のために検出しにくかったきず信号部分の自動検出
を行えるようにする。 【解決手段】 渦流探傷結果のデータに、きず信号部分
を強調するための第1の信号処理を行うとともに、この
第1の信号処理とは異なる、きず信号部分を強調するた
めの第2の信号処理を行い、これら2通りの信号処理の
結果の積を計算することによって、きず信号部分をさら
に強調するデータを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦流探傷データの処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非破壊検査の一つに渦流探傷法がある。
これは、交流電流を流したコイルを検査対象に近づける
ことでその検査対象に渦電流を発生させ、きずの存在に
もとづくきず信号を得るようにしたものである。この渦
流探傷法は、火力発電所の復水器細管におけるきずや減
肉の検査などに用いられている。
【0003】この渦流探傷の際には、検査資格を持った
技術者がデータを見て、きずの有無やきずの形状の判定
を行っている。そして一般の渦流探傷装置では、ブリッ
ジ回路を構成して渦流探傷結果データを得るようにして
おり、またこの渦流探傷結果データの例えばディファレ
ンシャル信号データを、きずの有無などの判定のために
用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、渦流探傷結果
データのディファレンシャル信号データには、装置内部
から生ずるノイズが乗りやすいという問題点がある。ま
た、探傷装置のブリッジバランスが時間の経過等を原因
としてくずれるおそれがあるという問題点も有する。こ
のため、きずがない部分では探傷結果データが本来ゼロ
近傍になるはずであるのに対し、ゼロ近傍にはならずに
オフセットが生じる場合がある。
【0005】そして、これが原因となって、渦流探傷結
果データからきず信号を自動検出する場合に、単純にし
きい値処理を行うだけでは、誤検出や非検出が起こりや
すいという問題点がある。
【0006】そこで、本発明は、このような問題点を解
決し、渦流探傷の際に従来はノイズやオフセットの影響
のために検出しにくかったきず信号部分の自動検出を行
えるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、渦流探傷結果のデータに、きず信号部分を強
調するための第1の信号処理を行うとともに、この第1
の信号処理とは異なる、きず信号部分を強調するための
第2の信号処理を行い、これら2通りの信号処理の結果
の積を計算することによって、きず信号部分をさらに強
調するデータを作成するものである。
【0008】このようにすると、きず信号部分を強調す
るための互いに異なる第1の信号処理と第2の信号処理
との結果の積を計算することで、渦流探傷結果データに
対して発生しやすいノイズの周波数成分を低下でき、し
たがって、きず信号部分がさらに強調されることにな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の方法を実施する際には、
渦流探傷装置として公知のものを用い、A/D変換によ
り渦流探傷結果データのディファレンシャル信号データ
を得る。これを処理対象データとする。まず、この処理
対象データを、ある程度の長さに区分化する。
【0010】そして、その区分内のデータの平均値を計
算し、区分内の各データからこの平均値を減算すること
で、おおまかにオフセット補正する。図1は、このよう
にオフセット補正されたデータを示し、縦軸は出力、横
軸は検出位置である。
【0011】次に、図1に示されたデータのおけるノイ
ズを低減させてきず信号部分を強調させるための、公知
の信号処理を行う。このような信号処理としては、ノイ
ズとしての高周波成分を低減可能なローパスフィルタを
作用させる処理や、データを積分し、その後にオフセッ
ト補正可能なハイパスフィルタを作用させる処理や、小
振幅ランダム雑音を除去するεフィルタを作用させる処
理や、信号の変化する部分を強調するウィーナーフィル
タを作用させる処理などがある。
【0012】本発明では、これらの信号処理のうち、任
意の第1の信号処理を行うとともに、この第1の信号処
理とは異なる第2の信号処理を行う。すなわち、図2
は、図1のデータからノイズとしての高周波成分を低減
可能なローパスフィルタを作用させてきず信号部分を強
調させたときの処理結果の例を示す。また図3(a)
は、図1のデータを積分した結果を示し、さらに図3
(b)は同図(a)の区分内のオフセットを補正するた
めにハイパスフィルタを作用させた時の処理結果を示
す。この図3の場合においても、きず信号部分が強調さ
れることになる。
【0013】次に、図2に示される処理結果と図3
(b)に示される処理結果とを乗算して、その積を求め
る。これにより、図4に示すように、きず信号部分がさ
らに強調されたデータが得られる。そして、このデータ
に図4に示すようなしきい値以上の値となるデータが存
在する場合は、そこにきず信号部分が存在すると判断
し、その前後の部分のデータをきず信号部分として検出
する。なお、図4に示す積のデータを微分すると、きず
信号部分の存在する部分では、山や谷における傾斜部の
存在によって一定以上の微分値が現れる。これに対しき
ず信号部分の存在しない部分では、データがほぼ平坦で
あることから微分値がゼロに近くなる。したがって、こ
のように微分を行うことで、きず信号部分を正確に検出
することができる。なお、図4に示す実際の積のデータ
においては、図示のようにきずの存在する部分に一対の
山が現れ、これらの山どうしの間の谷の部分がきずの中
心であった。
【0014】そして、図4より得られたきず信号部分の
データに対応する信号処理前のデータに対し、ディファ
レンシャル信号の位相解析やアブソリュート信号を用い
た全面減面解析などの、一般に行われているきず信号の
評価法を、計算機などを用いて適用することで、検出し
たきずの評価を行う。
【0015】なお、上述の図1〜図4に示したデータを
得るために用いた試験片は肉圧が1.24mmの平板で
あり、この試験片の外面にきず部分が存在するものであ
った。このきず部分は、直径が1.8mmで、その深さ
が肉圧の25%である丸孔状のものであった。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によると、きず信号
部分を強調するための互いに異なる第1の信号処理と第
2の信号処理との結果を乗算してその積を求めること
で、渦流探傷結果データに対して発生しやすいノイズの
周波数成分を低減でき、したがって、きず信号部分をさ
らに強調することができて、きずのある部分の検出やき
ずの形状の判定を自動化することができる。また、この
ため、きずの評価を行うべき範囲を限定できるので、探
傷結果データのきず評価を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづき得られた、オフセット補正さ
れたデータの例を示す図である。
【図2】図1のデータに第1の信号処理を行った結果の
例を示す図である。
【図3】図1のデータに第2の信号処理を行った結果の
例を示す図である。
【図4】図2のデータと図3のデータとの乗算によって
求められた積のデータを示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦流探傷結果のデータに、きず信号部分
    を強調するための第1の信号処理を行うとともに、この
    第1の信号処理とは異なる、きず信号部分を強調するた
    めの第2の信号処理を行い、これら2通りの信号処理の
    結果の積を計算することによって、きず信号部分をさら
    に強調するデータを作成することを特徴とする渦流探傷
    データの処理方法。
JP10257346A 1998-09-11 1998-09-11 渦流探傷データの処理方法 Pending JP2000088813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10257346A JP2000088813A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 渦流探傷データの処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10257346A JP2000088813A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 渦流探傷データの処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000088813A true JP2000088813A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17305109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10257346A Pending JP2000088813A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 渦流探傷データの処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000088813A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012173121A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Toshiba Corp 渦電流探傷試験装置およびその試験方法
JP2013113619A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Jfe Steel Corp 金属帯の渦流探傷方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012173121A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Toshiba Corp 渦電流探傷試験装置およびその試験方法
JP2013113619A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Jfe Steel Corp 金属帯の渦流探傷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007147333A (ja) パルス信号の波高値検出回路
JP2000088813A (ja) 渦流探傷データの処理方法
JP4715034B2 (ja) 渦流探傷装置
JP2798199B2 (ja) 渦流探傷法におけるノイズ除去方法
JP2008070325A (ja) 超音波探傷方法、超音波探傷装置および鋼材
JP2014202525A (ja) 超音波探傷方法および超音波探傷装置
CN107703208B (zh) 涡流检测灵敏度的确定方法及装置
JPS6229023B2 (ja)
JP3861849B2 (ja) 異音検査方法
JPH0217832B2 (ja)
JPS6332142B2 (ja)
JP2003050232A (ja) 渦電流信号の自動校正装置
JPH11316199A (ja) 半導体検出器のx線スペクトルのピーク強度計算方法
JP4674416B2 (ja) 自己比較方式の渦流探傷装置
JPH0225163Y2 (ja)
JP3589374B2 (ja) 漏洩磁束ピグを用いた管の検査におけるデータの補正方法
JP3327870B2 (ja) 超音波信号処理装置
JPH01248050A (ja) 漏洩磁束探傷装置
JPS5811571B2 (ja) 渦電流探傷法
JPH06294748A (ja) Uo鋼管の溶接部表面疵検査方法
JP2002333435A (ja) 超音波信号処理装置
JP2010223719A (ja) 管の欠陥検出方法及び装置
JP2005164298A (ja) 渦流探傷方法及び装置
JPS60218063A (ja) マンホ−ル鉄蓋劣化診断法
JPH1114599A (ja) 漏洩磁束探傷法による疵検出装置