JP2000088576A - 方位検出装置 - Google Patents

方位検出装置

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JP2000088576A
JP2000088576A JP10261768A JP26176898A JP2000088576A JP 2000088576 A JP2000088576 A JP 2000088576A JP 10261768 A JP10261768 A JP 10261768A JP 26176898 A JP26176898 A JP 26176898A JP 2000088576 A JP2000088576 A JP 2000088576A
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coordinates
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豊 大栄
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】移動体の旋回が東西南北に沿った旋回でなくて
も、方位センサのX成分信号とY成分信号から定まる座
標データを適正に補正し、正確な方位検出信号を得るこ
とができる方位検出装置を提供する。 【解決手段】方位センサ1の検出コイル4、5は演算処
理回路6に接続される。演算処理回路6は、マイクロコ
ンピュータを用いて、或は専用のハードロジック回路か
ら構成され、走行中に方位センサ1の検出コイル4、5
から送られたX成分信号・Y成分信号を取り込み、同一
方向への約90度の旋回時に、X成分信号・Y成分信号
に基づく4点が存在する方位円の中心座標を算出し、そ
の方位円の中心座標により方位センサ1の検出値である
X成分信号・Y成分信号を着磁補正し、補正されたX成
分信号・Y成分信号から自動車の方位を算出するように
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の移動体
に搭載され、地磁気の方向に対して変化する方位センサ
からのX成分信号、Y成分信号に基づき、移動体の方位
を検出する方位検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等に搭載される地磁気方位
計として、トロイダルコアに励磁コイルを巻装すると共
に、その上に一対の検出コイルを相互に直交する方向に
巻装してなる方位センサを使用し、その両検出コイルか
ら誘導出力されるX成分信号とY成分信号に基づき、地
磁気に対する方位を算出する方位検出装置が知られてい
る。
【0003】この種の方位検出装置は、方位センサのX
成分信号とY成分信号により定まるX・Y座標点の軌跡
が、X・Y座標の原点を中心とした方位円を描くことに
より、その方位を算出するものであるが、この装置を搭
載する自動車が踏切などの強磁場を通過したときなど
に、自動車のボディ等に着磁があった場合、方位円の中
心がX・Y座標の原点から外れ、自動車の方位を正確に
検出することができなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来、自動車
が走行中に四つ角を曲がった時などに、方位円の中心の
X・Y座標の原点からのずれを算出し、その原点位置の
ずれ量により方位センサのX成分信号、Y成分信号を補
正して、正確な方位検出信号(X・Y成分信号)を得る
ようにした方位検出装置が、提案されている(特開平6
−241809号公報参照)。
【0005】この方位検出装置は、方位センサからのX
成分信号、Y成分信号を方位円上の3点について取り込
み、3点のうちの中間点が位置するX・Y座標の象限を
求めると共に、3点の相互の位置関係から自動車の旋回
方向を判別し、判別した象限と位置関係に基づき、予め
記憶された複数の補正計算式から適切な補正計算式を選
択し、その補正計算式により上記方位円の中心座標を求
め、その中心座標を用いて方位センサのX成分信号とY
成分信号から定まる座標データを補正し、正確な方位検
出信号を得るようにしている。
【0006】然しながら、この従来の方位検出装置は、
約90度の旋回で、方位センサのX成分信号とY成分信
号により定まる座標データを補正することができるもの
の、検出データとして取り込む方位円上の3点が、X・
Y座標の方位円の中心を原点とする座標系において同一
象限上に位置する場合は問題ないが、方位円上の3点が
同一象限上になく別の象限を跨いで存在する場合、X成
分信号、Y成分信号による座標データを補正することが
できないという問題があった。
【0007】即ち、X成分信号、Y成分信号が示す座標
位置のX・Y座標は、東西南北の直交線に対応したもの
として、特定の象限を求め、その象限から補正計算式を
選択していたため、方位検出信号の補正は、東西南北の
直交線がX・Y座標のX軸・Y軸と一致する場合に限定
され、自動車が東西南北に沿った交差点を約90度の旋
回を行なった場合以外は、X成分信号、Y成分信号から
定まる座標データを補正することができない問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、移動体の旋回が東西南北に沿った旋回でなくても、
方位センサのX成分信号とY成分信号から定まる座標デ
ータを適正に補正し、正確な方位検出信号を得ることが
できる方位検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の方位検出装置は、移動体に搭載
され、地磁気に対する移動体の方向に応じたX成分信号
とY成分信号を出力する方位センサと、方位センサから
のX成分信号とY成分信号を入力し、X・Y座標上で離
れた複数の点のX・Y座標データを取得する座標点取得
手段と、複数の点を結ぶ複数の線分のベクトルの内積を
計算し、内積の値に基づき複数の線分が同一方向に旋回
しているか否かを判定する同一方向旋回判定手段と、同
一方向旋回判定手段が同一方向への旋回と判定した後、
複数の線分のベクトルの外積を計算し、外積の値に基づ
き線分を弦とする方位円の中心が線分の左側に位置する
か右側に位置するかを判定する中心位置判定手段と、方
位円の中心座標を算出するための中心座標計算式を予め
記憶する計算式記憶手段と、中心位置判定手段による方
位円の中心の位置に応じて計算式記憶手段から計算式を
選択して読み出し、計算式により方位円の中心座標を算
出する中心座標算出手段と、中心座標算出手段により算
出した中心座標を用いて、方位センサのX成分信号とY
成分信号から定まるX・Y座標データを補正する補正手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2の方位検出装置は、上記請求項1
の装置において、座標点取得手段がX・Y座標上で離れ
た4点のX・Y座標データを取得し、それら4点を結ぶ
3本の線分についてベクトルの内積及び外積を計算する
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用・効果】このような構成の方位検出装置で
は、移動体が移動し旋回する間、方位センサからX成分
信号・Y成分信号が出力され、座標点取得手段はこのX
成分信号・Y成分信号を取り込み、X・Y座標上で離れ
た複数の点のX・Y座標データを取得する。
【0012】次に、同一方向旋回判定手段が、複数の点
を結ぶ複数の線分についてそれらのベクトルの内積を計
算し、その内積の値に基づき複数の線分が同一方向に旋
回しているか否かを判定する。そして、同一方向旋回判
定手段が同一方向への旋回と判定した後、中心位置判定
手段が、上記複数の線分についてそれらのベクトルの外
積を計算し、その外積の値に基づき、それらの線分を弦
とする方位円の中心が線分の左側に位置するか右側に位
置するかを判定する。
【0013】次に、中心座標算出手段が、中心位置判定
手段による方位円の中心の位置に応じて、計算式記憶手
段から計算式を選択して読み出し、その計算式により方
位円の中心座標を算出する。そして、補正手段が、中心
座標算出手段により算出した中心座標を用いて、方位セ
ンサのX成分信号とY成分信号から定まるX・Y座標デ
ータを補正する。
【0014】このように、本発明の方位検出装置によれ
ば、従来のように、特定の点が位置するX・Y座標の象
限を求め、その象限と各点の位置関係に基づき、適切な
補正計算式を選択するという方式を採らず、方位センサ
から取得したX・Y座標上の複数の点を結ぶ複数の線分
について、ベクトルの内積と外積を算出し、その値に基
づき、同一方向への旋回か否かを判定し、線分を弦とす
る方位円の中心が線分の左側に位置するか右側に位置す
るかに応じて計算式を選択し、その計算式により中心座
標を算出して着磁補正を行なうようにしたから、移動体
が東西南北の直交線に沿った交差点を曲がり約90度の
旋回を行なった場合以外でも、つまり一般的な交差点を
曲がり約90度の旋回を行なった場合でも、正確に着磁
補正を行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は自動車に搭載される方位検
出装置のブロック図を示している。方位センサ1は、ト
ロイダルコア2に励磁コイル3を巻装すると共に、その
上に一対の検出コイル4、5を相互に直交する方向に巻
装し、一対の検出コイル4、5から、地磁気の方向に応
じて、X成分信号とY成分信号を誘導出力するように構
成される。方位センサ1は自動車の左右方向が誘導出力
のX成分方向に対応し、自動車の前後方向が誘導出力の
Y成分方向に対応するように、自動車に搭載される。
【0016】方位センサ1の検出コイル4、5は演算処
理回路6に接続される。演算処理回路6は、マイクロコ
ンピュータを用いて、或は専用のハードロジック回路か
ら構成され、走行中に方位センサ1の検出コイル4、5
から送られたX成分信号・Y成分信号を取り込み、同一
方向への約90度の旋回時に、X成分信号・Y成分信号
に基づく4点が存在する方位円の中心座標を算出し、そ
の方位円の中心座標により方位センサ1の検出値である
X成分信号・Y成分信号を着磁補正し、補正されたX成
分信号・Y成分信号から自動車の方位を算出するように
構成される。演算処理回路6には算出された方位を表示
する表示器7が接続される。
【0017】次に、方位検出装置の動作を図2のフロー
チャートを参照して説明する。先ず、ステップ100
で、自動車が走行中(例えば、交差点の角等を約90度
旋回中)、方位センサ1の検出値であるX成分信号・Y
成分信号を順に取り込み、図3に示すような4点、A、
B、C、Dを取得する。
【0018】このとき、A点から順にB点、C点、D点
と取得する場合、例えば、1つ前の点より2Rsin
(19°〜29°)だけ離れた点を取得していくことに
より、90°を越えない範囲で、できるだけ大きく離れ
た4点を取得することができ、方位円の中心点をより正
確に求めることができる。
【0019】各点A、B、C、Dは、方位センサ1のX
成分信号・Y成分信号の順次値を取り込み、そのX・Y
座標を、A(Xa ,Ya )、B(Xb ,Yb )、C(X
c ,Yc )、D(Xd ,Yd )のように記憶して取得す
る。
【0020】図3において、点P(Xp ,Yp )は取得
した4点が存在する方位円の中心であり、これら4点A
(Xa ,Ya )、B(Xb ,Yb )、C(Xc ,Y
c )、D(Xd ,Yd )の座標データから、最終的に半
径Rとする方位円の中心点P(X p ,Yp )を求めるの
であるが、以下の110〜140のステップで、図3に
示すように、同一方向に同一の中心点を持って旋回した
か否かを判定し、同一方向に同一の中心点を持って旋回
した場合のみ、着磁補正を行なう。
【0021】即ち、次のステップ110にて、先ず、ベ
クトルABとベクトルBCの内積X、及びベクトルBC
とベクトルCDの内積Yを計算し、ステップ120に
て、この内積Xと内積Yが0以上か否かにより、つまり
2つのベクトルのなす角度により同一方向に旋回したか
否かを判定する。
【0022】同一方向に旋回した場合で、理想的な方位
円の円周上に点A、B、Cがある場合、線分AB、BC
の角度θは、19°≦θ≦29°となる。一方、ABに
対しBCが逆戻りしたように旋回した場合、θ≒180
°となる。従って、線分AB、BC(又は線分BC、C
D)の角度θが、θ<−90°、θ>90°の範囲で、
同一方向への旋回ではないと判定し、−90°≦θ≦9
0°の範囲で同一方向への旋回と判定する。
【0023】例えば、ベクトルABとベクトルBCの内
積AB・BCは、
【0024】
【数1】
【0025】となり、上のθの条件では、同一方向への
旋回の場合、cosθ≧0 となり、同一方向への旋回
ではない場合、cosθ<0 となるから、ベクトルA
BとベクトルBCの内積AB・BCの値により、同一方
向に旋回したか否かを判定することができる。同様に、
点B、C、Dについては、ベクトルBCとベクトルCD
の内積BC・CDの値により、同一方向に旋回したか否
かを判定することができる。
【0026】ところで、ベクトル内積は、
【0027】
【数2】
【0028】のように、四則演算のみで算出できるた
め、簡単な演算式を用いて短時間で容易に同一方向への
旋回か否かを判定することができる。
【0029】そして、ステップ120において、ベクト
ルABとベクトルBCの内積X、及びベクトルBCとベ
クトルCDの内積Yが0より大きい場合、図3に示すよ
うな同一方向への旋回と判定し、次にステップ130に
進む。一方、それらの内積Xと内積Yが0より小さい場
合、同一方向への旋回ではないと判定して、着磁補正の
処理を終了する。
【0030】ステップ130では、ベクトルABとベク
トルBCの外積X、及びベクトルBCとベクトルCDの
外積Yを演算し、ステップ140にて、この外積Xと外
積Yの正負符号が共に同一か相違するかにより、方位円
の中心Pが、線分AB、BC、CDの右側に存在する
か、左側に存在するかを判定する。
【0031】即ち、各線分AB、BC、CDを弦とする
半径Rの円(方位円)の中心は、それら線分の右側又は
左側に存在する可能性がある。そこで、ベクトルABと
ベクトルBCの外積X、及びベクトルBCとベクトルC
Dの外積Yを利用して方位円の中心Pが右側か左側かを
判定する。
【0032】ベクトルの外積は、三次元ベクトルの場
合、2つのベクトルに直交するベクトルが求まる。例え
ば、ベクトルu=(u1 ,u2 ,u3 ) ベクトルv=
(v1,v2 ,v3 )とすると、
【0033】
【数3】 と表すことができる。
【0034】しかし、二次元ベクトルに対しては未定義
である。
【0035】そこで、ベクトルa、ベクトルbを、三次
元に拡張して求めると、ベクトルa=(a1 ,a2
0) ベクトルb=(b1 ,b2 ,0)とした場合、ベ
クトル外積は
【0036】
【数4】 となる。
【0037】ここで、X・Y座標上における2つの単位
ベクトル ベクトルp=(cosθ,sinθ)、ベク
トルq=(cosφ,sinφ)を考えると、三次元化
したベクトルの外積は、
【0038】
【数5】 となる。
【0039】従って、ベクトル外積によって求められる
ベクトルのz成分は、ベクトルpとベクトルqのなす角
(φ−θ)によって求まる値となる。
【0040】これを2つの任意ベクトルにて計算する
と、ベクトルa=sp,ベクトルb=tq (ここで
s,tは任意のスカラー量)とした場合、ベクトルの外
積は、
【0041】
【数6】 となる。
【0042】ここで、図6(a)、図6(b)に示すよ
うに、ベクトルa,ベクトルbの端点を方位円上の点
A、B、Cにとり、ベクトルAB=ベクトルa、ベクト
ルBC=ベクトルbとした場合、外積ベクトルのz成分
の値の意味を考えると、線分AB、BC、CDを弦とす
る半径Rの円(方位円)の中心は、(φ−θ)の角度差
よって、それら線分の右側又は左側に存在する。
【0043】即ち、図6(a)のように、φ>θの場
合、 z=stsin(φ−θ)>0 となり、このとき方位円の中心Pは弦AB、BCの左側
に存在する。
【0044】一方、図6(b)のように、φ<θの場
合、 z=stsin(φ−θ)<0 となり、このとき方位円の中心Pは弦AB、BCの右側
に存在する。
【0045】従って、図3のような方位円上に点A、
B、C、Dが存在する場合、ベクトルABとベクトルB
Cの外積X、及びベクトルBCとベクトルCDの外積Y
はその正負符号が一致することになる。つまり、外積ベ
クトルXと外積ベクトルYを乗算したものが、(ベクト
ルX)×(ベクトルY)>0 であれば、弦AB、B
C、CDを持つ方位円の中心は同一側に1つ存在し、
(ベクトルX)×(ベクトルY)<0 であれば、図7
に示すように、中心が弦AB、BC、CDの両側に存在
することになる。
【0046】従って、ステップ140にて、(ベクトル
X)×(ベクトルY)>0 であるか否かを判定し、ベ
クトル外積の値が正の場合、次のステップ150以降に
進み、中心点の座標を求める式を決定してそれを演算
し、ベクトル外積の値が負の場合、この着座補正の処理
を終了する。
【0047】ステップ150では、 (Xa +Xb )/2 …… A1 (Ya +Yb )/2 …… A2 |Ya −Yb |√Z …… B1 |Xa −Xb |√Z …… B2 の演算式を設定する。これらの演算式は予めメモリに記
憶されている。
【0048】但し、Zは Z=R2 /{(Xa −Xb2 +(Ya −Yb2 }−
1/4 であり、Xa ,Xb ,Ya ,Yb は図3の点A、Bに示
すようなX・Y座標の値である。
【0049】次に、ステップ160で、方位円の中心P
が線分AB、BC、CDの右側か左側かを判定する。上
述のように、ベクトルABとベクトルBCの外積X、及
びベクトルBCとベクトルCDの外積Yを利用して、方
位円の中心が右側か左側かを判定することができるか
ら、上記ステップ130で算出したベクトル外積の値を
使用して方位円の中心Pが線分AB、BC、CDの右側
か左側かを判定する。
【0050】図6(a)のように方位円の中心Pが線分
の左側にある場合、次にステップ170に進み、上記ス
テップ150のA1 ,A2 ,B1 ,B2 を用いて 中心PのX座標Px …… Px =A1 −B1 中心PのY座標Py …… Py =A2 +B2 の式により中心Pの座標を演算する。
【0051】一方、図6(b)のように方位円の中心P
が線分の右側にある場合、ステップ180に進み、上記
ステップ150のA1 ,A2 ,B1 ,B2 を用いて 中心PのX座標Px …… Px =A1 +B1 中心PのY座標Py …… Py =A2 −B2 の式により中心Pの座標を演算する。
【0052】上記演算は図3の線分ABによる中心P
(Px ,Py )を算出したものであるが、同様に、線分
BCによる中心P、及び線分CDによる中心Pを算出
し、それら複数の中心座標の一致状態に応じて着磁補正
を行なうことができる。
【0053】このように、各線分の角度変化に応じて決
定される方位円の中心Pが線分の左側か右側かに応じて
選択した演算式により、その中心座標(Px ,Py )が
算出される。
【0054】そして、次のステップ190にて、上記ス
テップ170、180で算出された中心座標(Px ,P
y )を用いて、方位センサ1より送られたX成分信号、
Y成分信号に基づく方位座標(x,y)を、補正する。
具体的には、方位座標(x,y)から中心座標(Px
y )を減算して補正後の方位表示信号を求め、ステッ
プ200にて、この方位表示信号を用いて表示器に方位
を表示する。
【0055】このように、方位円の中心Pが線分の左側
にあるか右側にあるかに応じて選択された演算式を用い
て、その中心座標(Px ,Py )を算出し、従来のよう
に、3点の中間点が位置するX・Y座標の象限に基づき
補正計算式を選択しないため、東西南北の直交線に沿わ
ない一般的な交差点の角を、自動車が曲がったような場
合であっても、方位円の中心座標(Px ,Py )を正確
に算出し、方位センサからのX成分信号、Y成分信号に
基づく方位座標(x,y)を、正確に補正するとができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す方位検出装置の概略
ブロック図である。
【図2】同装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】旋回時に方位センサから出力されたX成分信号
とY成分信号に基づくX・Y座標上の点A〜Dとそれを
部分円周とする方位円の説明図である。
【図4】蛇行走行した際に方位センサから出力されたX
成分信号とY成分信号に基づく座標上の点ABCDの説
明図である。
【図5】X・Y座標上のベクトルqとベクトルpを示す
説明図である。
【図6】線分ABCを弦とする方位円の中心Pの位置が
線分の左側にある例と右側にある例の座標図である。
【図7】線分が蛇行して方位円の中心が線分の両側にあ
る場合の説明図である。
【符号の説明】
1−方位センサ 4−検出コイル 5−検出コイル 6−演算処理回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に搭載され、地磁気に対する該移
    動体の方向に応じたX成分信号とY成分信号を出力する
    方位センサと、 該方位センサからのX成分信号とY成分信号を入力し、
    X・Y座標上で離れた複数の点のX・Y座標データを取
    得する座標点取得手段と、 前記複数の点を結ぶ複数の線分のベクトルの内積を計算
    し、該内積の値に基づき該複数の線分が同一方向に旋回
    しているか否かを判定する同一方向旋回判定手段と、 前記同一方向旋回判定手段が同一方向への旋回と判定し
    た後、前記複数の線分のベクトルの外積を計算し、該外
    積の値に基づき該線分を弦とする方位円の中心が該線分
    の左側に位置するか右側に位置するかを判定する中心位
    置判定手段と、 該方位円の中心座標を算出するための中心座標計算式を
    予め記憶する計算式記憶手段と、 前記中心位置判定手段による方位円の中心の位置に応じ
    て前記計算式記憶手段から計算式を選択して読み出し、
    該計算式により該方位円の中心座標を算出する中心座標
    算出手段と、 該中心座標算出手段により算出した中心座標を用いて、
    前記方位センサのX成分信号とY成分信号から定まるX
    ・Y座標データを補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする方位検出装置。
  2. 【請求項2】 前記座標点取得手段がX・Y座標上で離
    れた4点のX・Y座標データを取得し、それら4点を結
    ぶ3本の線分についてベクトルの内積及び外積を計算す
    ることを特徴とする請求項1記載の方位検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014089057A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Furuno Electric Co Ltd 追尾処理装置、及び追尾処理方法
JP2016224065A (ja) * 2016-08-29 2016-12-28 古野電気株式会社 追尾処理装置、及び追尾処理方法

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JP2014089057A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Furuno Electric Co Ltd 追尾処理装置、及び追尾処理方法
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