JP2000088555A - 文字または図形の位置ずれ検査方法およびその装置 - Google Patents

文字または図形の位置ずれ検査方法およびその装置

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JP2000088555A
JP2000088555A JP10256177A JP25617798A JP2000088555A JP 2000088555 A JP2000088555 A JP 2000088555A JP 10256177 A JP10256177 A JP 10256177A JP 25617798 A JP25617798 A JP 25617798A JP 2000088555 A JP2000088555 A JP 2000088555A
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JP10256177A
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Makoto Yonaha
誠 與那覇
Eiji Inoue
英二 井上
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Sumikin Seigyo Engineering KK
Original Assignee
Sumikin Seigyo Engineering KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 胴部に文字または図形が施された容器につい
て、この文字または図形の位置がずれて付されていない
かを正確に検査できる方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 文字または図形5を含む容器1を撮像
し、この撮像された画像100における蓋部または首部
103の左右2つの角部106a,106bから画像1
00における基準位置R0を求め、文字または図形5中
の予め登録されたパターン110を、撮像された画像1
00において基準位置R0を基準として検索することに
より、文字または図形5の位置の登録された位置からの
ずれ量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、胴部にラベルが貼付さ
れた容器、または胴部に直接、文字・絵・写真などが印
刷された容器などのように、胴部に文字または図形が付
された容器について、この文字または図形を画像処理に
よる非接触方式で検査し、文字または図形の位置がずれ
ていることを検出する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図4
(a)に示す蓋部3を有し、胴部2にラベル4が貼付さ
れた容器1について、そのラベル4がずれて貼付されて
いないか、または容器1に印刷された文字または図形5
の印刷がずれていないかを検査するには、図4(b)に
示すように、従来からカメラ20で容器1の胴部2を撮
像する方法が採られている。これは、カメラ20を被検
査対象である容器1の胴部2の真正面に置き、カメラ2
0が撮像した画像を画像処理することによって位置のず
れを計測するものである。
【0003】この画像処理方法として、まず、容器1の
胴部2の端部2aとラベル4の端部4aとの距離L0を
測定する方法があり、基準とする距離よりも大きい場
合、または小さい場合はラベルが左右方向にずれて貼付
されていると判断して不良品と判断する。
【0004】しかし、実際にラベルがずれているか否か
は、陳列台に容器が並べられた状態で、消費者等がラベ
ルのずれに気がつくか否かが問題である。例えば、容器
にシュリンクラベルが貼付されている場合、シュリンク
ラベルの収縮によって端部のみがずれて不良品のように
判断されるが、容器の中心部における図形の位置はずれ
ておらず、良品である場合がある。そこで、人間の目視
による検査では、容器の中心部に注目して文字または図
形の位置がずれていないかを判別する。したがって、上
述の容器の端部とラベルなどの端部との距離を測定する
方法では、実状に沿わない。
【0005】また、画像処理において、容器の端部に着
目した場合、容器の端部にまで図形が付されていると、
容器の端部における境界線が明確とならないことがあ
る。したがって、いかなる容器にも適用できるわけでは
なく、汎用性に欠ける。
【0006】さらに、通常、搬送コンベア上で搬送中の
容器をカメラで撮像するが、搬送コンベアの微小な揺れ
によって上下方向に容器の位置がずれてしまうことがあ
る。このような場合、図5(a)に示すように2点鎖線
で示す容器101の画像100における正常な位置に対
して、実線で示すように容器101の画像100におけ
る位置がz方向(上下方向)にずれる。ここで、ラベル
の上下方向のずれを検出するために、撮像した画像10
0の下端線100bを基準としてラベルの下端部104
bまでの距離を測る方法もあるが、搬送コンベアにより
容器の上下位置がずれると、良品であるにもかかわらず
ラベルの位置がずれた不良品と判断してしまう場合があ
る。
【0007】また、搬送コンベアの微小な揺れによって
容器が垂直方向に対して傾いた状態で撮像されることが
ある。このような場合、図5(b)に示すように2点鎖
線で示す容器101の画像100における正常な位置に
対して、実線で示すように容器101の画像100にお
ける位置がz方向に対して傾く。したがって、画像10
0の左端線100aまたは下端線100bを基準として
ラベル104の左端部104aまたは下端部104bま
での水平距離または垂直距離を測る方法では、正確にラ
ベルのずれ量を測定できない。
【0008】一方、搬送コンベア上で搬送中の容器が、
水平面内において傾いている場合がある。平面の形状が
矩形状の容器であれば容器の傾きを矯正することは困難
ではないが、平面の形状が楕円形状の容器であれば容器
の傾きの矯正は困難であり、実現するためには複雑で高
価な位置合わせ機構が必要となる。以下に、このように
傾いている場合の不具合を示す。
【0009】第1の不具合として、図6(a)に示すよ
うに水平面内において傾いていない容器1をカメラ20
で撮像した場合は、撮像した画像100において容器1
01の図形105は、容器101のほぼ中心に位置して
いるが、図6(b)に示すように水平面内において容器
1が傾き、つまりカメラ20のレンズ面20aに対して
傾いていると、撮像した画像100における容器101
の図形105が容器101に対して右方向をx方向とす
ると、左方向である−x方向に位置がずれてしまう。し
たがって、ラベルの左右方向位置がずれていない良品で
あっても画像処理において不良品と判断してしまうこと
となる。
【0010】第2の不具合として、撮像した画像100
において、例えば容器101の左端部101aを画像処
理における基準位置にすると、水平面内において傾く角
度によって、基準位置が変化してしまう。そこで、水平
面内における傾き角度および容器の形状に応じて基準位
置を修正しなければならないという問題がある。
【0011】このような水平方向の傾きを補正する装置
が、特開平3−176604号公報に記載されている。
この装置は、図7に示すように、同一高さの第1の距離
計42と第2の第2の距離計43とを備える。距離計4
2,43はレーザ光を照射し、容器1の表面で反射され
た反射光を受光して距離計42,43と容器1の表面ま
での距離を測るものである。搬送コンベア10上でX方
向に搬送中の容器1が所定の位置に来ると、第1の距離
計42が第1の距離計42から容器1の表面上の一点Q
1までの距離Y1を計測し、同時に第2の距離計43が
第2の距離計43から容器1の表面上の一点Q2までの
距離Y2を計測する。これらの距離情報と2つの距離計
42,43間の距離DXとから以下の式(1)によっ
て、水平面内における容器1の傾きθa1を求めること
ができる。 θa1=tan-1((Y2−Y1)/DX) …(1) この傾きθa1を求めることで、図6(b)に示す容器
1が水平方向に傾いて撮像された画像100における任
意の位置を、図6(a)に示すように容器1が傾いてい
ない場合の画像100における位置に補正することがで
きる。
【0012】この装置において距離計42,43が距離
を測定するタイミングは、図8(a)に示す光電管41
が容器1の右端部1bを捉えた時であり、光電管41、
距離計42,43それぞれの位置は、容器1が水平面内
において傾いていない場合に2つの距離計42,43の
X方向の位置が容器1の中心Oから等しくなるように、
つまり中心OからそれぞれのX方向の距離X1,X2が
等しくなるように設定されている。
【0013】しかし、図8(b)に示すように容器1が
水平面内において傾いていると、光電管41が容器1の
端部1aを捉えた時には、第1の距離計42の容器1の
中心点OからX方向の距離X1は、第2の距離計43の
容器1の中心点OからX方向の距離X2に比べて大きく
なる。また、距離計42,43は容器1の表面上までの
距離を計測しているが、正確に傾きθa2(図7)を求
めるには、第1の距離計42から容器1の表面上の一点
Q1までの距離Y1ではなく、その延長線と楕円形状の
長軸とが交わる点Q3までの距離Y3も含めなければな
らない。同様に第2の距離計43から容器1の表面上の
一点Q2までの距離Y2ではなく、その延長線と楕円形
状の長軸とが交わる点Q4までの距離Y4も含めなけれ
ばならない。したがって、正確な傾きθa2は以下の式
(2)で表される。 θa2=tan-1(((Y2+Y4)−(Y1+Y3))/DX)…(2) これより、(1)式で求める傾きθa1は、正確な傾き
角度ではなく概略角度であり、この概略角度によって補
正をしても、正確な検査を行っているといえない。
【0014】そこで本発明は、胴部に文字または図形が
施された容器について、この文字または図形の位置がず
れて付されていないかを、容器が水平面内において傾い
ていても、その傾きに応じて変化しない基準位置を用い
ることで、基準位置に対する補正を必要としないで、正
確に文字または図形の位置ずれを検査できる方法および
その装置を提供することを目的とする。さらに、容器が
水平面内において傾いている場合に位置を補正して、文
字または図形の位置ずれを正確に検査する検査方法およ
びその装置を提供することも目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の文字または図形の位置ずれ検査方法および
装置は、胴部に文字または図形が付され、円柱形状の蓋
部または首部を有する容器について、前記文字または図
形を含む前記容器を撮像し、この撮像された画像におけ
る前記蓋部または首部の左右2つの角部から画像におけ
る基準位置を求め、前記文字または図形中の予め登録さ
れたパターンを、前記撮像された画像において前記基準
位置を基準として検索することにより、文字または図形
の位置の登録された位置からのずれ量を検出する。ここ
で、基準位置とは図形パターンの位置を求めるための画
像における上下方向および左右方向の基準の位置であ
る。
【0016】この構成によれば、容器が水平面内におい
て傾いていても、円柱形状である蓋部または首部は、画
像における左右2つの角部の位置関係は変わらず、この
2つの角部から基準位置を求めることで、容器の水平面
内における傾きに影響を受けることなく画像における基
準位置を求めることができる。したがって、水平面内に
おける傾き角度に応じた基準位置の補正の必要はない。
また、一般に図形が付されていない蓋部または首部から
基準位置を求めるので、容器に付された文字または図形
の色に影響を受けることがないので、汎用性が高い。さ
らに、画像における基準位置を容器内に採ることで、搬
送コンベアの上下方向の揺れに影響を受けずに文字また
は図形の位置ずれを検査することができる。さらに、登
録されたパターンを検索して登録された位置からのずれ
量を検出するので、消費者の視覚に近い、実状に沿った
検査である。
【0017】本発明の文字または図形の位置ずれ検査方
法および装置の好ましい実施形態では、前記蓋部または
首部の左右2つの角部の位置から前記撮像画像における
垂直方向に対する前記容器の傾きを求めて、前記文字ま
たは図形の位置のずれ量を補正する。この構成によれ
ば、容器の蓋部または首部の左右2つの角部の高さ位置
は等しいので、搬送コンベアの微小な揺れによって容器
が垂直方向に対して傾いていても、その傾きを正確に求
めることができる。
【0018】本発明の他の構成によれば、胴部に文字ま
たは図形が付された容器において、前記文字または図形
を含む前記容器を撮像し、前記容器の胴部の同一高さに
おける2箇所間の撮像方向の距離を計測して前記容器の
水平面内の傾きの概略角度を算出し、この概略角度を前
記容器の外形に基づいて修正して前記容器の水平面内の
正確な傾き角度を求め、この正確な傾き角度から前記撮
像によって求めた文字または図形の位置の登録された位
置からのずれ量を補正する。
【0019】この構成によれば、従来は概略角度によっ
て文字または図形の位置のずれ量が補正されていたの
を、この概略角度を正確な傾き角度に修正することで、
正確なずれ量を求めることができ、正確な検査を行うこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。まず、本発明の第1実施形態にか
かる文字または図形の位置ずれ検査装置は、図4
(a),(b)に示したように、胴部2にラベル4が貼
り付けられた容器1において、このラベル4に付された
図形5の容器1に対する位置のずれ量を検出してラベル
4がずれて貼付されていないかを検査するものである。
また、容器1は円柱形状の蓋部3を有する。図4(a)
では胴部2に図形5が付された容器1を示したが、文字
が付されたものでもよい。
【0021】図1に、この文字または図形の位置ずれ検
査装置(以下、単に「装置」という。)を示す。前述の
容器1は、搬送コンベア10上をX方向に搬送される。
装置は、容器1を撮像する撮像手段であるカメラ20を
備える。カメラ20は、容器1の胴部2に付された図形
5(図4(a))を撮像するように配置されている。
【0022】装置は、また、距離計測手段40を備え
る。距離計測手段40は、光電管41、第1の距離計4
2、および第2の距離計43を有し、これらはカメラ2
0よりもX方向における上流に位置する。距離計測手段
40は、さらに、距離計測制御手段44を有し、光電管
41、距離計42,43を制御する。本実施形態におけ
る距離計42,43は、従来例と同様にレーザ光の反射
によって距離を計測するものである。距離計測手段40
は、距離算出手段45を有し、第1の距離計42と第2
の距離計43とが容器1の胴部2の同一高さにおける2
箇所の撮像方向であるY方向の距離をそれぞれ計測する
と、距離算出手段45がこの2箇所間の距離を求める。
装置は、さらに、距離計測手段40によって計測した2
箇所間の距離から容器1の水平面内の傾きの概略角度を
算出する概略角度算出手段46を備える。角度計測器4
7は、光電管41、第1の距離計42、第2の距離計4
3、距離計測制御手段44、距離算出手段45、および
概略角度算出手段46からなる。
【0023】装置は、処理手段30を備え、処理手段3
0は、胴部に付された文字または図形の位置がずれてい
ない容器の撮像画像の少なくとも一部からなるパターン
が登録される記憶手段31と、撮像手段20により撮像
された画像における蓋部3の左右2つの角部から画像に
おける基準位置を求める基準位置算出手段32と、文字
または図形中の登録されたパターンを撮像された画像に
おいて基準位置を基準として検索することにより文字ま
たは図形の位置の登録された位置からのずれ量を検出す
る位置ずれ量検出手段33と、蓋部3の左右2つの角部
の位置から撮像画像における垂直方向に対する容器の傾
きを求める第1の傾き角度算出手段34と、求めた傾き
に基づいて文字または図形の位置のずれ量を補正する第
1の位置ずれ量補正手段35とを有する。
【0024】処理手段30は、また、概略角度算出手段
45が算出した概略角度を容器1の外形に基づいて修正
して容器1の水平面内の正確な傾き角度を求める第2の
傾き角度算出手段36と、この修正のための概略角度に
対する正確な角度が記憶されている補正テーブル37
と、この正確な傾き角度から撮像によって求めた文字ま
たは図形の位置の登録された位置からのずれ量を補正す
る第2の位置ずれ量補正手段38とを有する。処理手段
30は、さらに、補正された位置ずれ量が許容範囲内か
否かを判別する判別手段39を有する。
【0025】画像処理は、この処理手段30で行い、カ
メラで撮像した2次元画像を処理するため、例えば矩形
の画像の左下の頂点を原点として、画像における任意の
位置は直交座標系のx座標とz座標とによって表すこと
ができる。
【0026】処理手段30の記憶手段31には、図2
(a)に示す画像100におけるラベル104上の一部
の図形105を含む画像パターン110が登録されてい
る。なお、この画像100は、容器1が水平方向にも垂
直方向にも傾かない状態で容器1を撮像した場合の画像
である。記憶手段31には、図形パターン110の画像
情報とともに、図形パターン110の位置情報が記憶さ
れている。この位置情報は、画像100における基準位
置からの相対位置である。具体的には、画像における容
器101の蓋部103の両側縁が胴部102と接する左
右2つの角部106a,106bの位置が、(xa,z
a),(xb,zb)であれば、画像における基準位置
R0の位置(xm,zm)は、以下の式(1)および式
(2)で表される。 xm=(xa+xb)/2 …(3) zm=(za+zb)/2 …(4) 図形パターン110中の所定の点R1の位置を(xc,
zc)とすると、基準位置(xm,zm)に対する相対
位置は、(xc−xm,zc−zm)と表され、これが
容器において図形の位置がずれていない場合の位置であ
る。
【0027】次に、この装置の動作について説明する。
まず、図1に示すように、位置P1に搬送されてきた容
器1を光電管41が捉えると、従来例で示したように、
容器1の胴部2の同一高さにおける2点Q1,Q2の撮
像方向の距離Y1,Y2を第1の距離計42および第2
の距離計43がそれぞれ計測して、距離算出手段45が
2点Q1,Q2間の距離(Y2−Y1)を算出する。次
に、概略角度算出手段46が、従来例で示した式(1)
によって、概略角度θa1を算出する。この概略角度θ
a1は、処理手段30における第2の傾き角度算出手段
36の入力となる。
【0028】次に、位置P2に搬送されてきた容器1を
カメラ20が撮像する。撮像した画像は、処理手段30
に取り込まれる。図2(b)に示す画像100が取り込
まれると、基準位置算出手段32は、この画像内におけ
る容器101の蓋部103の左右2つの角部106a,
106bの位置を探し出す。蓋部3には図形が付されて
いないので、容器1に付された図形5の色に影響を受け
ることがなく、画像において蓋部103と背景との境界
を必ず見つけることができる。画像における角部106
a,106bの位置が、(xa,za),(xb,z
b)であれば、画像における基準位置R0の位置(x
m,zm)は、上記の式(3)および式(4)で表され
る。図1に示すように容器1が水平面内において傾いて
いても、容器1の蓋部3が円柱形状であるため、画像に
おける角部106a,106bの位置関係は傾きに応じ
て変化しないから、補正をすることなく基準位置を求め
ることができる。
【0029】なお、本実施形態では、図形パターンの位
置を求めるための基準位置R0は画像における左右2つ
の角部106a,106bの中点としたが、画像におけ
る角部106a,106bの位置に基づいて決定した容
器101内の任意の位置とすることができる。また、基
準位置R0を求めるために、容器101の胴部102と
接する左右2つの角部106a,106bの位置探し出
すこととしたが、蓋部103の上部の左右2つの角部1
07a,107bでもよい。
【0030】次に、記憶手段31に登録された図2
(a)の図形パターン110を、この画像100におい
て周知のパターン・マッチング操作によって検索する。
図形を見つけ出すことができると、登録した図形パター
ン110における所定の点R1に対応する図2(b)の
点R2を見つけ、この点R2の位置(xd,zd)を求
めて、基準位置に対する相対位置(xd−xm,zd−
zm)を求める。次に、点R2の相対位置(xd−x
m,zd−zm)と登録された図形パターン110の点
R1の相対位置(xc−xm,zc−zm)との差を求
めることで、登録された位置からのずれ量(dx,d
z)を検出する。このように図形パターンを検索するこ
とで図形の位置のずれ量を検出するので、図形に注目し
がちな消費者の視覚に近い、実状に沿った検査をするこ
とができる。
【0031】搬送コンベアの揺れによって容器1が垂直
方向に対して傾いた状態の図2(c)に示す画像100
が処理手段30に取り込まれた場合について、図3のフ
ローチャートを用いて説明する。まずは、点R2の位置
(xd,zd)の登録された位置からのずれ量(dx,
dz)を上記の方法で検出する(S1)。図1の第1の
傾き角度算出手段34では、画像における左右2つの角
部106a,106bの位置(xa,za),(xb,
zb)から、垂直方向であるz方向に対する容器101
の傾きθbを求める。θbは以下の式(5)で表すこと
ができる。 θb=tan-1((zb−za)/(xb−xa)) …(5) 第1の位置ずれ量補正手段35は、この求めた傾きθb
に基づいて登録された位置からの図形の位置のずれ量
(dx,dz)を補正し、補正後の登録された位置から
の図形の位置のずれ量(dx1,dz1)を求める(S
2)。このように第1の位置ずれ量補正手段35が図形
の位置のずれ量を補正するので、容器が垂直方向に対し
て傾いていても正しい図形の位置のずれ量を求めること
ができる。
【0032】また、搬送コンベアの揺れによって図5
(a)に示したように容器1の位置が上下方向に変動
し、画像100において容器101がz方向にずれてい
たとしても、基準位置に対する図形の位置は変動しな
い。
【0033】次に、概略角度算出手段で算出した概略角
度θa1を、第2の傾き角度算出手段36が容器1の外
形に基づいて修正して容器1の水平面内の正確な傾き角
度θa2を求める。この修正は、概略角度θa1の大き
さに対応した正確な傾き角度θa2を記憶する補正テー
ブル37に基づいて導き出す。なお、θa1からθa2
を導き出すには、容器1の形状に応じた補正式によって
行うこともできる。
【0034】第2の位置ずれ量補正手段38では、この
求めた正確な傾きθa2に基づいて、上記垂直方向に対
する傾きθbが補正されたずれ量(dx1,dz1)を
補正し、補正後の登録された位置からの図形の位置のず
れ量(dx2,dz2)を求める(S3)。このように
第2の位置ずれ量補正手段35が図形の位置のずれ量を
補正するので、容器が水平方向に対して傾いていても正
しい図形の位置のずれ量を求めることができる。また、
この補正は正確な傾きθa2に基づくので、誤差のない
正確な図形の位置のずれ量を求めることができる。この
ずれ量(dx2,dz2)が所定値以上、つまり許容範
囲内を越えていれば、図形の位置がずれた不良品と判断
される(S4)。本実施形態では、円柱形状の蓋部3を
有する容器1を示したが、円柱形状の首部を有する容器
であってもよい。
【0035】本実施形態では、距離計測手段40はカメ
ラ20よりもX方向における上流に位置するものとした
が、距離計測手段40を搬送コンベア10に対してカメ
ラ20の反対側に配置して、Y方向の距離の計測とカメ
ラ20による容器1の撮像を同時に行うようにしてもよ
い。また、本実施形態においては、2つの距離計42,
43によって胴部2の2点Q1,Q2のY方向の距離Y
1,Y2をそれぞれ計測するものとしたが、搬送コンベ
ア10の速度が正確に一定である場合、1つの距離計に
よって計測タイミングをずらすことで胴部2の2点Q
1,Q2それぞれのY方向の距離Y1,Y2を計測して
もよい。このように、距離計測手段40は、容器1の胴
部2の同一高さにおける2箇所の撮像方向(Y方向)の
距離をそれぞれ計測できればよく、その構成および計測
方法は問わない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、容器が水平面内におい
て傾いていても、円柱形状である蓋部または首部は、画
像における左右2つの角部の位置関係は変わらず、この
2つの角部から基準位置を求めることで、容器の水平面
内における傾きに影響を受けることなく画像における基
準位置を求めることができる。したがって、水平面内に
おける傾き角度に応じた基準位置の補正の必要はない。
また、一般に図形が付されていない蓋部または首部から
基準位置を求めるので、容器に付された文字または図形
の色に影響を受けることがないので、汎用性が高い。さ
らに、画像における基準位置を容器内に採ることで、搬
送コンベアの上下方向の揺れに影響を受けずに文字また
は図形の位置ずれを検査することができる。さらに、登
録されたパターンを検索して登録された位置からのずれ
量を検索するので、消費者の視覚に近い、実状に沿った
検査を行うことができる。
【0037】また、本発明によれば、従来は概略角度に
よって文字または図形の位置のずれ量が補正されていた
のを、この概略角度を正確な傾き角度に修正すること
で、正確なずれ量を求めることができ、正確な検査を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる文字または図形の
位置ずれ検査装置の平面図である。
【図2】(a)から(c)はそれぞれ同上の装置によっ
て容器を撮像した場合の画像を示す図であり、(a)は
水平面内、および垂直方向のいずれにも傾かない状態の
容器、(b)は水平面内で傾いた状態の容器、(c)は
垂直方向に傾いた状態の容器を撮像した場合の画像を示
す図である。
【図3】同上の装置の位置ずれ検査処理を示すフローチ
ャートである。
【図4】(a)は容器の正面図、(b)は容器および撮
像手段の平面図である。
【図5】(a)は容器が上下方向に移動した場合の画像
を示す図であり、(b)は容器が垂直方向に対して傾い
た場合の画像を示す図である。
【図6】(a)は容器が水平面内で傾かない状態の容器
および撮像手段の平面図とその画像を示す図であり、
(b)は容器が水平面内で傾いた状態の容器および撮像
手段の平面図とその画像を示す図である。
【図7】従来の水平面内の傾き角度を計測する装置の平
面図である。
【図8】(a),(b)は従来の水平面内の傾きを計測
する装置の平面図であり、(a)は容器が水平面内で傾
かない場合、(b)は水平面内に傾いた場合の図であ
る。
【符号の説明】
1…容器、2…胴部、3…蓋部または首部、5…図形ま
たは文字、20…撮像手段、40…距離計測手段、10
0…画像、106a,106b…画像における蓋部また
は首部の角部、110…撮像画像のパターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA03 AA06 AA20 AA31 BB08 BB15 CC00 DD11 DD14 EE00 FF04 FF11 FF21 GG04 GG13 JJ03 JJ05 JJ09 LL04 PP15 PP22 QQ23 QQ24 QQ25 QQ28 RR09 5B029 AA01 BB02 CC13 CC27 EE04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部に文字または図形が付され、円柱形
    状の蓋部または首部を有する容器について、この容器に
    付された文字または図形の位置のずれ量を検出する位置
    ずれ検査方法であって、 前記文字または図形を含む前記容器を撮像し、 この撮像された画像における前記蓋部または首部の左右
    2つの角部から画像における基準位置を求め、 前記文字または図形中の予め登録されたパターンを、前
    記撮像された画像において前記基準位置を基準として検
    索することにより、文字または図形の位置の登録された
    位置からのずれ量を検出する文字または図形の位置ずれ
    検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記蓋部または首部
    の左右2つの角部の位置から前記撮像画像における垂直
    方向に対する前記容器の傾きを求めて、前記文字または
    図形の位置のずれ量を補正する文字または図形の位置ず
    れ検査方法。
  3. 【請求項3】 胴部に文字または図形が付された容器に
    ついて文字または図形の位置のずれ量を検出する位置ず
    れ検査方法であって、 前記文字または図形を含む前記容器を撮像し、 前記容器の胴部の同一高さにおける2箇所間の撮像方向
    の距離を計測して前記容器の水平面内の傾きの概略角度
    を算出し、 この概略角度を前記容器の外形に基づいて修正して前記
    容器の水平面内の正確な傾き角度を求め、 この正確な傾き角度から前記撮像によって求めた文字ま
    たは図形の位置の登録された位置からのずれ量を補正す
    る文字または図形の位置ずれ検査方法。
  4. 【請求項4】 胴部に文字または図形が付され、円柱形
    状の蓋部または首部を有する容器について、この容器に
    付された文字または図形の位置のずれ量を検出する位置
    ずれ検査装置であって、 前記文字または図形を含む前記容器を撮像する撮像手段
    と、 胴部に付された文字または図形の位置がずれていない容
    器の撮像画像の少なくとも一部からなるパターンが登録
    される記憶手段と、 前記撮像手段により撮像された画像における前記蓋部ま
    たは首部の左右2つの角部から画像における基準位置を
    求める基準位置算出手段と、 登録された前記パターンを前記撮像された画像において
    前記基準位置を基準として検索することにより文字また
    は図形の位置の登録された位置からのずれ量を検出する
    位置ずれ量検出手段とを備えた文字または図形の位置ず
    れ検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、さらに、前記蓋部ま
    たは首部の左右2つの角部の位置から前記撮像画像にお
    ける垂直方向に対する前記容器の傾きを求める第1の傾
    き角度算出手段と、 求めた傾きに基づいて前記文字または図形の位置のずれ
    量を補正する第1の位置ずれ量補正手段とを備えた文字
    または図形の位置ずれ検査装置。
  6. 【請求項6】 胴部に文字または図形が付された容器に
    ついて文字または図形の位置のずれ量を検出する位置ず
    れ検査装置であって、 前記文字または図形を含む前記容器を撮像する撮像手段
    と、 前記容器の胴部の同一高さにおける2箇所の撮像方向の
    距離をそれぞれ計測して2箇所間の撮像方向の距離を求
    める距離計測手段と、 前記距離計測手段によって計測した2箇所間の距離から
    前記容器の水平面内の傾きの概略角度を算出する概略角
    度算出手段と、 この概略角度を前記容器の外形に基づいて修正して前記
    容器の水平面内の正確な傾き角度を求める第2の傾き角
    度算出手段と、 この正確な傾き角度から前記撮像によって求めた文字ま
    たは図形の位置の登録された位置からのずれ量を補正す
    る第2の位置ずれ量補正手段とを備えた文字または図形
    の位置ずれ検査装置。
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