JP2000088540A - 3次元入力方法及び3次元入力装置 - Google Patents

3次元入力方法及び3次元入力装置

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JP2000088540A
JP2000088540A JP25787198A JP25787198A JP2000088540A JP 2000088540 A JP2000088540 A JP 2000088540A JP 25787198 A JP25787198 A JP 25787198A JP 25787198 A JP25787198 A JP 25787198A JP 2000088540 A JP2000088540 A JP 2000088540A
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light
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Hidekazu Ide
英一 井手
Toshio Norita
寿夫 糊田
Hiroshi Uchino
浩志 内野
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】参照光の入射角度情報によらない3次元入力を
実現し、入射角度情報を得るための演算を不要にすると
ともに、投射角度情報と比べて入射角度情報の精度が低
い場合における3次元データの精度の向上を図る。 【解決手段】第1の起点Aから物体Qに向かって第1の
角度θAで参照光を投射するとともに、第1の起点と離
れた第2の起点Bから物体Qに向かって第2の角度θB
で参照光を投射し、第1及び第2の起点A,Bを一方向
に移動させて仮想面VSに対する副走査を行い、第1及
び第2の起点A,Bのそれぞれについて、物体Qで反射
した参照光が仮想面を細分化した各サンプリング区画を
通過する時点TA,TBを検出し、検出した各時点T
A,TBにおける第1及び第2の起点A,Bの位置と第
1及び第2の角度θA,θBとに基づいて、各サンプリ
ング区画毎に物体Qの位置を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体に参照光を投
射して物体を走査し、物体形状を特定するデータを得る
3次元入力方法及び3次元入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レンジファインダと呼称される非接触型
の3次元入力装置は、接触型に比べて高速の計測が可能
であることから、CGシステムやCADシステムへのデ
ータ入力、身体計測、ロボットの視覚認識などに利用さ
れている。
【0003】レンジファインダに好適な計測方法として
スリット光投影法(光切断法ともいう)が知られてい
る。この方法は、物体を光学的に走査して距離画像(3
次元画像)を得る方法であり、特定の参照光を投射して
物体を撮影する能動的計測方法の一種である。距離画像
は、物体上の複数の部位の3次元位置を示す画素の集合
である。スリット光投影法では、参照光として投射ビー
ムの断面が直線帯状であるスリット光が用いられる。走
査中のある時点では物体の一部が照射され、撮像面には
照射部分の起伏に応じて曲がった輝線が現れる。したが
って、走査中に周期的に撮像面の各画素の輝度をサンプ
リングすることにより、物体形状を特定する一群の3次
元データを得ることができる。
【0004】従来においては、撮像面内の輝線の位置に
基づいて物体で反射して撮像面に入射したスリット光の
入射角度を求め、その入射角度と当該スリット光の投射
角度と基線長(投射の起点と受光基準点との距離)とか
ら三角測量の手法で物体の位置を算出していた。つま
り、参照光の投射方向と受光方向とに基づく位置演算が
行われていた。
【0005】なお、レンジファインダにおいて、撮像の
画角を調整するズーミングが実現されている。また、撮
像面の輝度のサンプリングにおいて、1回のサンプリン
グの対象を撮像面全体ではなく参照光が入射すると予想
される一部の領域に限定し、その領域をサンプリング毎
にシフトさせる手法が知られている。これによれば、サ
ンプリングの1回当たりの所要時間を短縮して走査を高
速化することができ、データ量を削減して信号処理系の
負担を軽減することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、3次
元入力データの精度が撮像情報に基づいて特定される参
照光の入射角度の精度に依存し、このために十分に高い
精度の3次元入力データが得られなかったり、精度を確
保するために複雑な演算が必要となったりするという問
題があった。例えば、ミラーを用いて間接的に物体を撮
像する場合には、ミラーの面精度及び取付け姿勢の影響
を受けるので、直接的に撮像する場合と比べて入射角度
の精度が低下する。また、ズーミング機能やフォーカシ
ング機能を設けた場合には、可動レンズの停止位置毎に
微妙に異なるレンズ歪み補正を行わなければならない。
補正内容を設定するためにズーム段を切り換えて測定を
行ったり、測定結果から他のズーム段の補正内容を推測
したりする処理が必要になることもある。
【0007】本発明は、参照光の入射角度情報によらな
い3次元入力を実現し、入射角度情報を得るための演算
を不要にするとともに、投射角度情報と比べて入射角度
情報の精度が低い場合における3次元データの精度の向
上を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、互い
に離れた2以上の位置のそれぞれを起点として物体に対
する参照光の投射を行い、起点間の距離と各起点からの
投射の角度(投光の起点と受光の主点とを結ぶ直線に対
する傾き)とから三角測量の手法で物体の位置を算出す
る。その際に物体の走査における副走査方向について投
射の角度を固定し、両起点を一方向に移動させることに
よって副走査を行う。各起点からの投射の物体上の照射
位置の一致確認に物体の撮像情報を用いる。ただし、撮
像における視線方向(参照光の入射角度)の情報は用い
ない。各起点からの投射を順に行ってもよいし、同時に
行ってもよい。順に行う場合には各起点から同じ波長の
参照光を投射してもよい。同時に行う場合には、波長や
点滅周期などの異なる互いに識別可能な複数種の参照光
を用いる。
【0009】請求項1の発明の方法は、物体に向かって
仮想面を走査するように参照光を投射する3次元入力方
法であって、第1の起点から前記物体に向かって第1の
角度で参照光を投射するとともに、前記第1の起点と離
れた第2の起点から前記物体に向かって第2の角度で参
照光を投射し、前記第1及び第2の起点を一方向に移動
させて前記仮想面に対する副走査を行い、前記第1及び
第2の起点のそれぞれについて、前記物体で反射した参
照光が前記仮想面を細分化した各サンプリング区画を通
過する時点を検出し、検出した各時点における前記第1
及び第2の起点の位置と前記第1及び第2の角度とに基
づいて、前記各サンプリング区画毎に前記物体の位置を
算出するものである。
【0010】請求項2の発明の装置は、物体に向かって
仮想面を走査するように参照光を投射し、前記物体上の
複数の部位の位置を特定する3次元データを出力する3
次元入力装置であって、第1の起点から前記物体に向か
って第1の角度で参照光を投射するとともに、前記第1
の起点と離れた第2の起点から前記物体に向かって第2
の角度で参照光を投射する投光系と、前記第1及び第2
の起点を一方向に移動させる副走査機構と、物体で反射
した参照光を受光して電気信号に変換する撮像系と、前
記電気信号に基づいて、前記第1及び第2の起点のそれ
ぞれについて、前記物体で反射した参照光が前記仮想面
を細分化した各サンプリング区画を通過する時点を検出
する信号処理手段とを備え、前記信号処理手段の検出し
た各時点における前記第1及び第2のそれぞれの位置に
応じたデータを、前記3次元データとして出力するもの
である。
【0011】請求項3の発明の3次元入力装置におい
て、前記投光系は、前記第1及び第2の起点のそれぞれ
からの投射に個別に用いる2個の光源を有する。請求項
4の発明の3次元入力装置において、前記投光系は、参
照光を射出する光源と、参照光の投射の角度を変更する
ため光学部材とを有する。
【0012】請求項5の発明の3次元入力装置におい
て、前記第1の角度は鋭角であり、前記第2の角度は鈍
角である。請求項6の発明の3次元入力装置において、
前記第1の角度と前記第2の角度との和は180度であ
る。
【0013】請求項7の発明の3次元入力装置におい
て、前記第1の角度は90度である。請求項8の発明の
3次元入力装置において、前記参照光はスリット光であ
り、前記投光系は、前記仮想面を第1方向に走査するよ
うに前記参照光を投射するとともに、前記仮想面を前記
第1方向と直交する第2方向に走査するように前記参照
光を投射する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態に係る3次元
入力装置1の機能ブロック図である。3次元入力装置1
は、同一構成の2個の投光機構11,12からなる投光
系10と、投光機構11,12を一方向に移動させるた
めの直線移動機構17と、ズーミング及びフォーカシン
グの可能な撮像系20とを有している。
【0015】投光機構11は、光源としての半導体レー
ザ111、及びスリット光を投射するためのレンズ群1
12からなる。レンズ群112は、コリメータレンズと
シリンドリカルレンズとで構成される。同様に投光機構
12も半導体レーザ121、、及びレンズ群122から
なる。半導体レーザ111,121の発光制御、及び直
線移動機構17の駆動制御は、投光制御回路32が行
う。
【0016】撮像系20は、受光レンズ21、ビームス
プリッタ22、物体Qの形状を表す距離画像を得るため
のイメージセンサ24、モニター用のカラーイメージセ
ンサ25、及びレンズ駆動機構26からなる。ビームス
プリッタ22は、半導体レーザ111,121の発光波
長域の光と可視光とを分離する。イメージセンサ24及
びカラーイメージセンサ25はCCDエリアセンサであ
る。ただし、CMOSエリアセンサをカラーイメージセ
ンサ25として使用してもよい。イメージセンサ24の
出力はA/D変換器35で受光データD35に変換さ
れ、逐次にメモリ回路37に転送される。メモリ回路3
7では受光データD35の値に応じて後述の投射位置
A,Bを特定するデータ(TA,TB)が記憶される。
カラーイメージセンサ25の出力はA/D変換器36で
受光データに変換され、カラー画像メモリ38によって
逐次に記憶される。メモリ回路37及びカラー画像メモ
リ38のアドレス指定はメモリ制御回路39が担う。
【0017】3次元入力装置1を制御するCPU31
は、制御対象に適時に指示を与えるとともに、メモリ回
路37からデータを読み出して距離画像データを得る演
算を行う。距離画像データは適時に3次元データとして
図示しない外部装置に出力される。その際、カラー画像
メモリ38によって記憶されている2次元カラー画像も
出力される。外部装置としては、コンピュータ、ディス
プレイ、記憶装置などがある。
【0018】図2は投射の模式図、図3は距離画像デー
タの生成要領を説明するための図である。3次元入力装
置1は、起点Aから仮想面VSに向って一定の投射角度
(θA)でスリット光U1を投射する。そして、投射角
度を保って起点Aを一方向に移動させることによって仮
想面VSを走査する。スリットの長さ方向が主走査方向
であり、起点Aの移動方向が副走査方向である。また、
起点Bからも仮想面VSに向かって一定の投射角度(θ
B)でスリット光U2を投射し、投射角度を保って起点
Bを一方向に移動させることによって仮想面VSを走査
する。仮想面VSは、イメージセンサ24で撮像可能な
空間(画角内の範囲)の奥行き方向と直交する断面に相
当する。この仮想面VSのうちのイメージセンサ24に
おける各画素gに対応した範囲が、3次元入力のサンプ
リング区画となる。図2においては、起点A、起点B、
及び受光の主点Cが一直線上に配置されている。ここで
は、起点A,Bが垂直方向に沿って並び、スリット光U
1,U2のスリット長さ方向を水平方向とする。
【0019】物体Qの3次元入力の概要は次のとおりで
ある。イメージセンサ24によるフレーム周期の撮像に
同期させて起点Aを一定速度で移動させる。イメージセ
ンサ24の各画素が、刻々と副走査方向(垂直方向)に
移動していくスリット光U1のどの時点の投射により照
らされたかを検知する。スリット光U1の投射された物
体をイメージセンサ24で撮像し、そのI×J個の画素
gのうちのi列j行の画素gijの出力に注目すると、画
素gijに対応した点Pをスリット光U1が通過する際に
その出力が最大値となる。つまり、画素gijの出力がピ
ークを示す時刻TAの起点Aijの空間座標と既知である
スリット光U1の投射角度θA(図3参照)とによって
特定される平面上に点Pが存在することになる。同様
に、起点Bからの投射を行ったときには、画素gijの出
力が最大となる時刻TBの起点Bijの空間座標と既知で
あるスリット光U2の投射角度θBとによって特定され
る平面上に点Pが存在することになるので、これら2つ
の平面の交線上に点Pの存在が規定されることになる。
したがって、投射角度θA,θB及び起点A,B間の距
離(基線長)Lに基づいて、三角測量の原理を適用し
て、起点A,Bを通る基線と点Pとの奥行き方向の距離
Dを算出することができ、起点A,Bと点Pとの垂直方
向及び奥行き方向の相対位置を特定することができる。
【0020】以上の処理を各画素gについて行えば、物
体Qについて画素数分のサンプリング点の位置情報が得
られる。本実施形態の構成では水平方向の位置は未定で
あるが、3次元データの用途によっては、奥行き情報が
重要であり水平方向の位置はさほど重要ではないことも
ある。水平方向についてはおおよその位置でよい場合で
あれば、簡易的に画素位置から算出することができる。
また、後述のように水平方向にスリット光U3を移動さ
せれば、水平方向の位置も正確に測定することが可能と
なる。
【0021】次に、画素gijの出力が最大となる時刻T
A,TBを検出するための回路の具体的な構成を説明す
る。図4はメモリ回路の第1例のブロック図である。
【0022】例示のメモリ回路37は、2個のメモリ3
71,376、比較器377、及びインデックスジェネ
レータ378から構成されている。メモリ371は、投
光機構11による第1の走査に際して用いるメモリバン
ク371Aと、投光機構12による第2の走査に際して
用いるメモリバンク371Bとを有している。同様に、
メモリ376も2個のメモリバンク376A,376B
を有している。
【0023】メモリ371にはA/D変換器35から受
光データD35が入力され、メモリ376にはインデッ
クスジェネレータ378からフレーム番号Tが入力され
る。。比較器377は、イメージセンサ24の画素毎に
最新の入力データであるt番目のフレームの受光データ
D35と以前にメモリ371に書き込まれた受光データ
D35とを比較し、最新の受光データD35が以前の受
光データD35より大きい場合にメモリ371,376
に対して書込みを許可する。これを受けて各メモリ37
1,376は最新の入力データの上書きを行う。比較結
果が逆の場合は各メモリ371,376において以前の
記憶内容が保持される。したがって、各走査が終了した
時点において、メモリ371は各画素gij毎に受光デー
タD35の最大値を記憶し、メモリ376は各画素gij
毎に受光データD35が最大となったフレームの番号T
を記憶することになる。各フレームの撮像は一定周期で
行われるので、フレーム番号Tは走査期間中の時刻(走
査開始からの経過時間)を表す。つまり、メモリ376
が記憶するフレーム番号Tは上述の時刻TA,TBに相
当し、起点A,Bの位置を特定する情報である。
【0024】この例によれば、比較的に簡単な回路構成
によって起点A,Bの位置を検知することができる。た
だし、起点A,Bの位置検知の分解能はイメージセンサ
24の画素ピッチに依存する。分解能の向上を図ったも
のが次の第2例である。
【0025】図5はメモリ回路の第2例のブロック図、
図6は撮像面における輝度分布と受光データとの関係を
示す図である。図5において図4に対応した要素には図
4と同一の符号を付してある。
【0026】第2例のメモリ回路37bは、メモリ37
1に加えてそれと同サイズの4個の2個のメモリ37
2,373,374,375を設け、計4個の1フレー
ムディレイメモリ379a〜dを介在させて各メモリ3
72〜375のデータ入力をメモリ371に対して順に
1フレームずつ遅らせるように構成したものである。す
なわち、メモリ回路37bでは、各画素gijについて連
続した5フレームの受光データD35が同時に記憶され
る。比較器377は、入力が2フレーム遅れの第3番目
のメモリ373の入力と出力を比較する。メモリ373
の入力データ値が出力データ値(以前に書き込まれたデ
ータ値)より大きい場合に、メモリ371〜375及び
メモリ376の書込みが許可される。
【0027】各走査が終了した時点において、メモリ3
73は各画素gij毎に受光データD35の最大値を記憶
することになる。また、メモリ371,372,37
4,375によって、受光データD35が最大となった
フレームの2つ前、1つ前、1つ後、2つ後の計4フレ
ームの受光データD35が記憶されることになる。そし
て、メモリ376は、各画素gij毎に受光データD35
が最大となったフレームの番号Tを記憶することにな
る。
【0028】ここで、図6(a)のように、撮像面に結
像したスリット光像の幅が5画素分であり、輝度分布が
単一峰の山状であるものとする。このとき、1つの画素
ijに注目すると、図6(b)のように輝度分布に応じ
た変化の受光データが得られる。したがって、メモリ3
71〜375に記憶されている5フレーム分の受光デー
タD35に基づいて重心演算を行うことにより、フレー
ム周期(つまり画素ピッチ)よりも細かな刻みで時刻T
A,TBを算出することができる。図6(b)の例で
は、時刻TA(TB)はt回目と(t+1)回目のサン
プリング時刻間にある。
【0029】この第2例によれば分解能が向上するが、
輝度分布によっては所望の精度が得られないという問題
がある。すなわち、実際の撮像では、光学系の特性など
に起因して結像に何らかのノイズが加わる。このため、
輝度分布に複数のピークが生じたり、平坦でピークの不
明瞭な輝度分布となったりする。輝度分布が理想形状か
ら大きく外れると、重心演算の信頼性が低下する。
【0030】このようなノイズの影響は、輝度の最大値
が得られたフレームとその前後の各数フレームを合わせ
た程度の短い期間ではなく、十分に長い期間の輝度分布
に基づいて重心演算を行うことによって低減することが
できる。それを実現するのが次の第3例である。
【0031】図7はメモリ回路の第3例のブロック図、
図8は図7に係る重心の概念図である。第3例のメモリ
回路37cは、メモリ3710、定常光データ記憶部3
720、減算部3730、第1加算部3740、第2加
算部3750、及び除算部3760から構成され、各画
素gij毎にフレーム数分の受光データD35に基づいて
重心(時間重心)を算出する。
【0032】メモリ3710は、2個のバンクを有し、
順に行われる第1及び第2の走査で得られた所定数kの
フレームの受光データD35を記憶する。各画素gij
T番目(T=1〜k)のフレームの受光データ値をxT
と表す。定常光データ記憶部3720は、スリット光U
1,U2以外の不要入射光量を表す定常光データを記憶
する。定常光データはスリット光U1,U2が入射して
いないときの受光データD35に基づいて算出される。
その値sは、予め定めた固定値でもよいし、受光データ
D35を用いてリアルタイムで求めてもよい。固定値と
する場合には、受光データD35が8ビット(256階
調)である場合に、例えば「5」「6」又は「10」な
どとする。減算部3730は、メモリ3710から読み
出された受光データD35の値xT から定常光データの
値sを差し引く。ここで、減算部3730からの出力デ
ータの値をあらためてXT とする。第1加算部3740
は、画素gij毎にk個の受光データD35について、そ
れぞれの値XT とそれに対応したフレーム番号Tとの乗
算を行い、得られた積の合計値を出力する。第2加算部
3750は、画素gij毎にk個の受光データD35の値
T の総和を出力する。除算部3760は、第1加算部
3740の出力値を第2加算部3750の出力値で除
し、得られた重心を時刻TA(又はTB)として出力す
る。
【0033】図9は投射角度の設定例を示す図である。
投射角度θA,θB及び起点A,Bの移動範囲は、物体
Qの大きさと装置サイズとの関係に応じて物体上の点P
を異なる方向から照射できるように選定される。選定に
際してはオクルージョンの低減を考慮するのが望まし
い。ここで、起点A,Bを通る直線に対する右回りの角
度を投射角度とすると、図9(a)では投射角度θAは
鋭角であり、投射角度θBは鈍角である。図9(b)で
は投射角度θA,θBの和が180°である。つまり、
起点Aと起点Bと点Pとが投射角度θA,θBを等角と
する2等辺三角形を形成する。図9(c)では投射角度
θBが90°である。
【0034】図10は単一光源の場合の投射角度の切換
え方法を示す図である。図1の構成は起点A,B毎に光
源を設けるものであったが、1個の光源で互いに異なる
投射角度の投射を行うことができる。
【0035】図10(a)のように、光源191及びレ
ンズ群192で得られたビームをミラー193で反射さ
せて物体に投射する。ミラー193を回動させれば任意
の投射角度を設定することができる。この場合、ミラー
193を物体に対して相対移動させて副走査を行う。相
対移動の位置範囲は投射角度によって異なるようにす
る。ミラー193とともに、レンズ群192を、又は光
源191及びレンズ群192を相対移動させてもよい。
【0036】また、図10(b)のように、一対のプリ
ズムを有した屈折ユニット195とプリズム移動機構1
98とを用いることで、少なくとも3通りの投射角度の
切換えが可能となる。
【0037】図11は第2実施形態に係る3次元入力装
置2の概略図、図12は第2実施形態に係る3次元入力
装置2の機能ブロック図である。図12及び以下の各図
において図1と同一の符号を付した構成要素の機能は上
述の3次元入力装置1と同一である。
【0038】第2実施形態は、スリット光ではなくビー
ム断面が点状のスポット光を投射し、1次元のイメージ
センサ(ラインセンサ)を用いて撮像を行うものであ
る。図11のように、3次元入力装置2は、投光系と撮
像系とを有した光学系41、支持フレーム42、及び物
体載置台43を備えている。光学系41は物体載置台4
3の上方に配置され、投光起点の移動方向M3と直交す
る方向M4に直線移動可能に設けられている。
【0039】また、図12のように、3次元入力装置2
の投光系10bは2個の投光機構15,16からなる。
投光機構15は、半導体レーザ151、及びコリメータ
レンズ152からなる。同様に投光機構16も半導体レ
ーザ161、及びコリメータレンズ162からなる。
【0040】撮像系20bは、受光レンズ21、レンズ
駆動機構26、赤外カットフィルタF1、バンドパスフ
ィルタF2、フィルタ切換え機構28、及び3次元入力
とモニター撮影とに兼用のイメージセンサ27からな
る。イメージセンサ27は、RGBの各色に対応した画
素列を有する3ラインCCDセンサである。モニター撮
影のときには赤外カットフィルタF1を用いる。また、
3次元入力のときにはレーザ波長域の光を透過させるバ
ンドパスフィルタF2を用い、イメージセンサ27のR
の画素列の出力のみを受光情報として用いる。
【0041】スポット光V1,V2による場合も、時刻
TA,TBを検出することにより、物体Q上の点Pの位
置を算出することができる。その原理はスリット光U
1,U2による場合と同様であるので、ここではその説
明を省略する。
【0042】3次元入力装置2においては、投光機構1
5を用いて1ライン分の画素の時刻TAを示す1次元の
重心画像を求め、投光機構16を用いて1ライン分の画
素の時刻TBを示す1次元の重心画像を求めると、光学
系41を所定量dだけ移動させる。この動作をN回繰り
返すことにより、物体Qの外面の所定範囲にわたる3次
元入力を行う。信号処理回路にはN回分のデータ記憶が
可能な容量のメモリを設けられている。何回目の走査の
データであるからn ×dというかたちで移動方向成分が
求められるので、測定対象物の空間上での3次元データ
が得られることになる。
【0043】図13は第3実施形態に係る3次元入力装
置3の機能ブロック図、図14は図13に係る投射の模
式図である。第3実施形態は、スリット光U3による水
平方向の走査を可能にし、物体Q上の点Pの水平方向の
位置を正確に特定できるようにしたものである。
【0044】3次元入力装置3は、投光系10c及びそ
の制御に係わる部分を除いて図1の3次元入力装置1と
同様である。3次元入力装置3の投光系10cは、投光
機構11,12と、水平方向の走査のための投光機構1
3とから構成されている。投光機構13を、投光機構1
1,12の移動方向M1と直交する方向M2に移動させ
ることにより、水平方向の走査が可能となる。そのため
に直線移動機構18が設けられている。
【0045】3次元入力装置3においては、スリット光
U1,U2を投射角度を保って移動させて時刻(時間重
心)TA,TBを検出する走査に続いて、スリット光U
3による水平方向の走査を行う。スリット光U3の長手
方向は垂直方向であり、その投射角度はθCである。水
平方向の走査においても垂直方向と同様の要領で各画素
ijの出力が最大となる時間重心(時刻)TCを求め
る。時間重心TCによって一義的に決まる水平方向の起
点位置と、投射角度θCと、上述のように垂直方向の起
点位置A,B及び投射角度θA,θBから求めた距離D
とから三角測量法を適用して点Pの水平方向の位置を算
出することができる。
【0046】以上の各実施形態によれば、参照光を回転
ミラーなどで偏向するのではなく、起点A,Bを直線移
動させることによって副走査を行うので、走査の位置制
御の精度を高めることができる。
【0047】起点の数は2以上であればよく、起点数を
3以上として三角測量の組合せを増やして演算すること
により、精度を高めてもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1乃至請求項8の発明によれば、
参照光の入射角度情報によらない3次元入力を実現し、
入射角度情報をえるための演算を不要にするとともに、
投射角度情報と比べて入射角度情報の精度が低い場合に
おける3次元入力データの精度の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る3次元入力装置の機能ブロ
ック図である。
【図2】投射の模式図である。
【図3】距離画像データの生成要領を説明するための図
である。
【図4】メモリ回路の第1例のブロック図である。
【図5】メモリ回路の第2例のブロック図である。
【図6】撮像面における輝度分布と受光データとの関係
を示す図である。
【図7】メモリ回路の第3例のブロック図である。
【図8】図7に係る重心の概念図である。
【図9】投射角度の設定例を示す図である。
【図10】単一光源の場合の投射角度の切換え方法を示
す図である。
【図11】第2実施形態に係る3次元入力装置2の概略
図である。
【図12】第2実施形態に係る3次元入力装置2の機能
ブロック図である。
【図13】第3実施形態に係る3次元入力装置3の機能
ブロック図である。
【図14】図13に係る投射の模式図である。
【符号の説明】
1〜3 3次元入力装置 A,B 起点 P 点(物体上の特定部位) U1,U2 参照光 V1,V2 参照光 VS 仮想面 TA,TB 時刻(サンプリング区画を通過する時点) θA,θB 投射角度 10 投光系 17 直線移動機構(副走査機構) 20 撮像系 37 メモリ回路(信号処理手段) 193 ミラー(光学部材) 195 プリズムユニット(光学部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内野 浩志 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA04 BB05 DD03 FF04 FF09 FF44 GG12 GG23 HH05 JJ02 JJ03 JJ05 JJ25 JJ26 LL08 LL19 LL22 LL26 LL46 MM04 MM07 MM13 MM22 MM28 QQ01 QQ04 QQ24 QQ26 QQ27 QQ29 QQ33 QQ42 QQ43 QQ45 SS11 UU01 UU05 UU06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体に向かって仮想面を走査するように参
    照光を投射する3次元入力方法であって、 第1の起点から前記物体に向かって第1の角度で参照光
    を投射するとともに、前記第1の起点と離れた第2の起
    点から前記物体に向かって第2の角度で参照光を投射
    し、 前記第1及び第2の起点を一方向に移動させて前記仮想
    面に対する副走査を行い、 前記第1及び第2の起点のそれぞれについて、前記物体
    で反射した参照光が前記仮想面を細分化した各サンプリ
    ング区画を通過する時点を検出し、 検出した各時点における前記第1及び第2の起点の位置
    と前記第1及び第2の角度とに基づいて、前記各サンプ
    リング区画毎に前記物体の位置を算出することを特徴と
    する3次元入力方法。
  2. 【請求項2】物体に向かって仮想面を走査するように参
    照光を投射し、前記物体上の複数の部位の位置を特定す
    る3次元データを出力する3次元入力装置であって、 第1の起点から前記物体に向かって第1の角度で参照光
    を投射するとともに、前記第1の起点と離れた第2の起
    点から前記物体に向かって第2の角度で参照光を投射す
    る投光系と、 前記第1及び第2の起点を一方向に移動させる副走査機
    構と、 物体で反射した参照光を受光して電気信号に変換する撮
    像系と、 前記電気信号に基づいて、前記第1及び第2の起点のそ
    れぞれについて、前記物体で反射した参照光が前記仮想
    面を細分化した各サンプリング区画を通過する時点を検
    出する信号処理手段とを備え、 前記信号処理手段の検出した各時点における前記第1及
    び第2のそれぞれの位置に応じたデータを、前記3次元
    データとして出力することを特徴とする3次元入力装
    置。
  3. 【請求項3】前記投光系は、前記第1及び第2の起点の
    それぞれからの投射に個別に用いる2個の光源を有する
    請求項2記載の3次元入力装置。
  4. 【請求項4】前記投光系は、参照光を射出する光源と、
    参照光の投射の角度を変更するための光学部材とを有す
    る請求項2記載の3次元入力装置。
  5. 【請求項5】前記第1の角度は鋭角であり、前記第2の
    角度は鈍角である請求項2乃至請求項4のいずれかに記
    載の3次元入力装置。
  6. 【請求項6】前記第1の角度と前記第2の角度との和は
    180度である請求項2乃至請求項5のいずれかに記載
    の3次元入力装置。
  7. 【請求項7】前記第1の角度は90度である請求項2乃
    至請求項6のいずれかに記載の3次元入力装置。
  8. 【請求項8】前記参照光はスリット光であり、 前記投光系は、前記仮想面を第1方向に走査するように
    前記参照光を投射するとともに、前記仮想面を前記第1
    方向と直交する第2方向に走査するように前記参照光を
    投射する請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の3次
    元入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014508955A (ja) * 2011-03-21 2014-04-10 フェデラル−モーグル コーポレイション マルチスペクトル画像システムおよびそれを用いた表面検査方法

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