JPH11223516A - 3次元画像撮像装置 - Google Patents

3次元画像撮像装置

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JPH11223516A
JPH11223516A JP10027146A JP2714698A JPH11223516A JP H11223516 A JPH11223516 A JP H11223516A JP 10027146 A JP10027146 A JP 10027146A JP 2714698 A JP2714698 A JP 2714698A JP H11223516 A JPH11223516 A JP H11223516A
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JP
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imaging
distance
image pickup
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JP10027146A
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Inventor
Ken Tokai
研 東海
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像対象物の範囲が奥行き方向に比較的広い
レンジを有しても、距離情報の算出の速度及び精度を向
上する3次元画像撮像装置を提供する。 【解決手段】 この3次元画像撮像装置は、複数の合焦
面1〜Nの各々で、物体を撮像する光学系1a、1b
と、光学系1a、1bを制御して合焦面1〜Nの各々に
設定する合焦位置設定部5と、光学系1a、1bからの
輝度情報に基づいて物体が合焦している合焦面を検出す
る合焦領域検出部4a、4bと、検出された合焦面と光
学系、光学系1a1bとの距離から物体21に対する予
測視差領域25を算出する予測視差領域算出部6と、算
出された予測視差領域25から、物体21の対応点を探
索する対応点探索部7と、探索された物体21の対応点
に基づいて、物体21と光学系1a、1bとの距離を算
出する距離算出部8を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元画像の輝度
情報と距離情報を得ることができる3次元画像撮像装置
に関し、特に、対象範囲が奥行き方向に比較的広いレン
ジを有している3次元画像の距離情報の算出の速度およ
び精度を向上させた3次元画像撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、対象物体の形状を測定する手
法として、パッシブ手法(shape fromX、ステレオ視)
とアクティブ手法(レーザレーダ、アクティブステレ
オ、モアレ、干渉)とが存在する。一般に、アクティブ
手法のほうが計測精度は高いが、投光手段の限界などに
より、測定できるレンジが小さい場合が多い。一方、パ
ッシブ手法は汎用的であり、対象に対する制約が少な
い。
【0003】このパッシブ手法の中でも、ステレオ視は
比較的精度が良いが、2つの撮像位置(レンズ位置)か
ら得たステレオ画像対中の画素の輝度値によって対応点
を探索しているため、撮像画像にボケが存在する場合に
問題が生じる。一般に、結像光学系は固有の有限被写界
深度を有しているため、合焦面に対し被写界深度を超え
る範囲に存在する被写体に対しては、ボケが生じる。ピ
ンホールカメラの場合には無限の被写界深度を有する
が、受光素子の感度以上の光量を確保することが困難で
あるため、撮像を行うことは難しいものになっている。
すなわち、現実的に、撮像画像にボケが生じないように
することは困難である。
【0004】このようなボケの生じた部分においては、
原画像成分がある領域にわたって広がった形で撮像され
るため、対応点の位置決定に誤差が生じてしまう。この
対応点の位置誤差によって、距離情報の算出誤差を生じ
る。
【0005】図4(a)は、ステレオ視における基線長
B、距離z、視差dの関係を示し、図4(b)は、撮像
画像面上のピクセルを示す。図4(a)において、基線
長Bとは、ステレオ視における2つの撮像位置にあるレ
ンズ42aとレンズ42bの物体側主点間距離であり、
距離zとは、レンズ42a、42bと撮像対象物体41
との距離である。
【0006】また、図4(b)において、撮像画像面4
3aと撮像画像面43bを重ねて示し、各ピクセルに番
号1、2、...、m−1、mを付している。ここで、
レンズ42aで撮像対象物体41を撮像したとき、この
撮像対象物体41上の点41aに対応する撮像画像面4
3a上のピクセル44aの番号をiとする。また、レン
ズ42bで撮像対象物体41を撮像したとき、この撮像
対象物体41上の点41aに対応する撮像画像面43b
上のピクセル44bの番号をi+dとする。撮像画像面
43a上のピクセル44aに対応する撮像画像面43b
上のピクセルは、ピクセル44a’であり、このピクセ
ル44a’の番号は、ピクセル44aと同じくi+dで
ある。
【0007】ここで、撮像画像面43aと撮像画像面4
3bを同一の撮像画像面とした場合、ピクセル44aと
ピクセル44bとのズレ量をピクセル数d(d=i+d
−i)で表し、これを視差dとする。また、ピクセルの
ピッチをλとすると、λ×dが撮像画像面上での実際の
視差の長さとなり、図4(a)の撮像画像面43b上で
示すピクセル44bとピクセル44a’間の距離とな
る。
【0008】ここで、レンズ42a、42bの焦点距離
Fは、レンズ42a、42bと撮像画像面43a、43
bとの距離であり、対応点41a、レンズ42a及びレ
ンズ42bを頂点とする三角形45aと、レンズ42
b、ピクセル44a’及びピクセル44bを頂点とする
三角形45bは相似形となる。従って、図4に示すよう
なステレオ視において、視差dと、レンズ42a、42
bから撮像対象物体41中の対応点41aまでの距離z
の関係は、以下の数1で表すことができる。
【数1】z=B・F/λ・d
【0009】ここで、上述したように視差dは、撮像画
像面43a上と撮像画像面43b上の対応点41aのず
れ量であり、対応点41aの位置決定の誤差は、視差d
の誤差となる。従って、数1から解るとおり、対応点4
1aの位置の決定誤差は、距離情報zの算出に誤差を生
じさせることになる。
【0010】そこで、この誤差を生じないために、複数
の合焦面を持つように光学系を設定してステレオ画像対
を撮像し、合焦している領域で対応点を探索する従来の
3次元画像撮像装置が、特開平6−74762号公報に
示されている。
【0011】図5は、従来の3次元画像撮像装置におい
て物体を複数の合焦面で撮像する場合を示す。図5にお
いて、撮像する物体51〜54に対して合焦している画
像領域(合焦面)、即ち、ボケのない鮮明な合焦領域で
全ての点を検索して、各物体51〜54に対する対応点
の探索を行うので、ボケによる対応点の位置の決定誤差
を回避することができ、距離情報zを精度よく算出する
ことができる。
【0012】また、合焦領域にある全ての点の探索を行
うと、対応点の誤検出、例えば、合焦面1での物体52
の対応点の検出などが生じてしまう場合もある。この対
策として、数1で求められた距離情報zが、合焦面に対
して被写界深度の範囲内にあるかどうかの判定を行って
対応点の誤検出を防止し、距離情報zの算出の精度を向
上している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
3次元画像撮像装置によれば、物体の対応点を探索する
際に、合焦領域にある全ての点の探索を行っているた
め、物体の対応点の探索時間が長くなってしまうという
問題があった。
【0014】また、距離情報zが合焦面に対して被写界
深度の範囲内にあるかどうかの判定を行ったとしても、
同一の合焦面内に複数の物体が存在した場合、例えば、
図5に示したように、合焦面1に物体51及び物体53
があると、物体51の対応点を物体53の対応点として
誤検出する場合が生じるため、誤検出した対応点で物体
53の距離情報zを算出してしまい、距離情報zの精度
を低下させるとうい問題があった。
【0015】従って、本発明の目的は、撮像対象物の範
囲が奥行き方向に比較的広いレンジを有している場合で
も、距離情報の算出の速度及び精度を向上することがで
きる3次元画像撮像装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上に述べた
目的を実現するため、物体を撮像する複数の合焦面から
の輝度情報によって物体の3次元画像情報を得る3次元
画像撮像装置において、複数の合焦面の各々の合焦面
で、複数の位置から物体を撮像する撮像手段と、撮像手
段を制御して複数の合焦面の各々の合焦面に設定する合
焦面設定手段と、輝度情報に基づいて物体が合焦してい
る合焦面を検出する合焦面検出手段と、合焦面検出手段
によって検出された合焦面と撮像手段との距離から、撮
像手段によって撮像された物体に対する予測視差領域を
算出する予測視差領域算出手段と、予測視差領域算出手
段によって算出された予測視差領域から、物体の対応点
を探索する対応点探索手段と、対応点探索手段によって
探索された物体の対応点に基づいて、物体と撮像手段と
の距離を算出する距離情報算出手段と、を有することを
特徴とする3次元画像撮像装置を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の3次元画像撮像装置
を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の3次元画像撮像装置の構
成を示す。この3次元画像撮像装置は、所定の基線長B
を隔てて配置されたレンズなどの光学系1a、1bおよ
び光学系1a、1bで撮された物体の画像が撮像される
撮像素子2a、2bと、撮像素子2a、2b上に撮像さ
れた物体の画像の輝度値を検出して記憶する輝度値メモ
リ3a、3bと、光学系1a、1bが複数の合焦面を持
つように光学系1a、1bを制御する合焦位置設定部5
と、合焦位置設定部5によって設定された合焦面毎に輝
度値メモリ3a、3bの輝度値に基づいて、撮像された
物体が合焦しているかどうかを検出する合焦領域検出部
4a、4bと、合焦領域検出部4bが合焦している撮像
物体を検出したとき、合焦位置設定部5の合焦位置デー
タ(光学系1a、1bの合焦面までの距離)に基づいて
撮像素子2aと撮像素子2bに撮像された物体の視差を
予測する予測視差領域算出部6と、合焦領域検出部4
a、4bからの合焦領域、輝度値メモリ3a、3bから
の輝度値および予測視差領域算出部6からの予測視差値
に基づいて撮像された物体の対応点を探索する対応点探
索部7と、対応点探索部7の対応点の探索結果に基づい
て撮像された物体までの距離を算出する距離算出部8
と、距離算出部8によって算出された距離値を記憶する
距離値メモリ9と、輝度値メモリ3bからの輝度値と距
離値メモリ9からの距離値を記憶する3次元画像メモリ
10とを備えている。
【0019】図2(a)は、撮像される物体21〜23
および背景物体24と、合焦位置設定部5によって設定
される合焦面1〜Nと、光学系1a、1bと、撮像画像
を示し、図2(b)は、撮像素子2a、2bに撮像され
た物体21〜23および背景物体24を示し、図2
(c)は、合焦面1で合焦している物体21、25と予
測視差領域25を示す。
【0020】図3は、図1に示した3次元画像撮像装置
の動作を示す。以下、図1と図2を参照しながら図3に
示した3次元画像撮像装置の動作を説明する。
【0021】図3において、まず、合焦位置設定部5
は、光学系1a、1bが複数の合焦面1〜Nで物体21
〜23および背景物体24を撮像するように光学系1
a、1bを制御し、合焦面1〜Nを順に設定する(30
1)。まず、合焦位置設定部5によって合焦面1が設定
されると、その合焦面における物体21〜23および背
景物体24のステレオ画像撮像を光学系1a、1bで撮
像素子2a、2bに行い(302)、得られた撮像画像
(図2(b))の輝度値を輝度値メモリ3a、3bに記
憶する(303)。このステップ301〜303の処理
を全ての合焦面1〜Nで物体21〜23および背景物体
24の撮像が終了するまで繰り返す。
【0022】合焦領域検出部4a、4bは、複数の合焦
面1〜Nを設定して得られたそれぞれのステレオ画像対
において、合焦している部分の抽出を行う(305)。
これは、例えば、各々の画像を複数のブロックに分割
し、各ブロックごとに輝度値メモリ3a、3b内の輝度
値のコントラストの算出を行い、高コントラストを有し
ているならばそのブロックを合焦していると判断する。
【0023】次に、合焦していると判断したステレオ画
像対(図2(b))において、一方の撮像素子2bの画
像中で抽出された合焦領域(合焦面1)に存在する任意
の点について、ステレオ画像対(図2(b))の他方の
撮像素子2aの画像中における対応点の探索を行う。こ
れについて以下に説明する。
【0024】上述の任意の点は合焦領域(合焦面1)中
の点であるので、大まかな距離情報zを合焦位置設定部
5から得ることができ、物体21および物体23が、合
焦面1の距離情報z±光学系1bの被写界深度zdの領
域に存在していると予測できる。従って、予測視差領域
算出部6は、視差dを以下の数2から算出し(30
6)、他方の撮像素子2a中の物体21および物体23
の位置を予測することができる。
【数2】d=B・F/λ(z±zd)
【0025】数2は前述の数1を変形して得られるもの
で、各パラメータは数1と同様である。尚、被写界深度
zdは、撮像条件(設定された合焦面の距離z、光学系
1bの絞りなど)によって変化するが、これらの条件
は、撮像時に決定されているので、予め各撮像条件に対
応して被写界深度zdを得ておけばよい。
【0026】このように、既に得られている大まかな距
離情報zから視差dを予測することによって、対応点の
探索領域の範囲を小さく設定することができる(30
7)。例えば、対応点探索部7で物体21の対応点の探
索をする場合、図2(a)に示すように物体21と物体
23の表面がほぼ同じ合焦面1に位置するとき、従来の
ように視差予測をしない場合では、合焦面1で合焦して
いるとして抽出された物体21の対応点の探索を、撮像
素子2a上の全ての領域で行わなければならなかった
が、本発明のように物体21の視差dを予測した場合に
は、物体21と物体23は撮像素子2a中では異なる位
置に結像しているので、対応点探索部7は、撮像素子2
a中の物体21の視差dに対応する予測視差領域25
(図2(c))のみを探索することになる。
【0027】次に、例えば、対応点探索部7が物体21
の対応点を検索する場合、対象となる物体21の近傍
に、ある一定の大きさの窓(図示せず)を設け、窓内の
画素の輝度値の差が最も小さい画素を対応点とする(3
08)。即ち、対応点探索部7は、以下の数3に示すD
wを最小にする画素を対応点とする。
【数3】 ここで、wは設定した窓の大きさ、Irefは撮像素子
2b中の物体21の画素の輝度値、Isは撮像素子2a
中の物体21の画素の輝度値である。
【0028】この対応点の抽出(308)の後、距離算
出部8において得られた視差量から数1を用いて距離情
報zを算出し(309)、距離値メモリ9に記憶する
(310)。
【0029】以上のステップ305〜ステップ310の
動作を、各合焦面1〜N毎に得られたステレオ画像対に
対して行い、撮像された全てのステレオ画像対から距離
情報を得て距離値メモリ9に記憶する。
【0030】最後に、輝度値メモリ3bに記憶されてい
る輝度値と、距離値メモリ9に記憶されている距離値の
情報に基づいて各画素を決定し、これらの画素を3次元
画像として出力して3次元画像メモリ10に記憶する
(312)。
【0031】以上、物体21について説明したが、物体
21と同一の合焦面1にある物体23や、他の物体2
2、24についても同様にして距離情報などの3次元画
像のデータを得ることができる。
【0032】上述のように、既に得られている大まかな
距離情報zから視差dを予測することによって、対応点
の探索の範囲を小さくすることができ、この対応点の探
索範囲の広さにほぼ比例して探索時間がかかるので、同
一の合焦面に対して複数の物体表面が存在するような複
雑な撮影対象に対しては、大幅に探索時間を削減するこ
とができる。更に、予測視差領域から得られた対応点を
使用して算出した距離情報zは自動的に合焦面までの距
離±被写界深度の範囲内の値になるので、距離情報zを
算出した後に、距離情報zが合焦面までの距離±被写界
深度の範囲内の値となっているかどうかを判定する必要
が無く、これによっても時間を削減することができる。
【0033】また、図2において、例えば、物体21と
物体23が同様な表面色を有していた場合、物体21と
物体23の輝度値が同一となり、視差dを予測せずに対
応点の探索を行うと、対応点を誤検出してしまう可能性
がある。即ち、図2(a)に示す状況で撮像を行った場
合、図2(b)のようなステレオ画像が得られる。この
時、物体21と物体23の表面が同じ合焦面1に存在
し、かつその表面色が同じであると、従来のように視差
dを予測をしない場合には、物体23の領域においても
物体21の対応点の探索を行うため、物体23は物体2
1と同じ表面色を有しているので、物体23上に物体2
1に対応する誤まった対応点を抽出してしまう可能性が
ある。特に、物体21と物体21が同一物体の場合に
は、形状、表面色共に全く同じであり、図2(a)のよ
うに物体21、23からほぼ等距離、等角度に光学系1
a、1bおよび撮像素子2a、2bの撮像系が存在した
場合には、従来の3次元画像撮像装置においては、物体
21と物体23の輝度情報(輝度値)はほとんど同じ値
になってしまうので、誤対応の可能性が更に高くなる。
この場合、数1から解るように、対応点の位置の決定誤
差は距離情報zの算出に誤差を生じさせることになる。
つまり、このような対応点の誤検出は距離情報zの精度
の低下になる。しかし、本発明の3次元画像撮像装置の
ように、物体21に対する視差dを予測した場合には、
図2(c)の予測視差領域25に示すような、物体21
が存在する領域近辺のみを探索するので、物体23の存
在する領域が物体21の対応点の検索領域となることは
ない。従って、従来の3次元画像撮像装置において生じ
た誤まった対応点の検索を避けることができ、物体21
に対する距離情報zの精度の向上を図ることができる。
【0034】また、本発明は上記の形態例に限定される
ものではなく、次のようにしてもよい。例えば、上記形
態例では視差画像を得る手段としてあらかじめ複数の光
学系1a、1bを設置していたが、1つの光学系を平行
移動させて物体を撮影し、複数の視差画像を得るように
してもよい。
【0035】また、対応点の探索の際に用いる輝度情報
としては、輝度情報画像に使用する通常のR、G、B信
号以外にも、たとえば赤外線領域に感度を有する撮像装
置を使用して赤外線の反射光情報を利用するようにして
もよい。一般に、異なる材質は、異なる反射スペクトル
を有しているので、通常の可視光では対応点の探索が不
可能な場合でも、赤外線に限らず可視領域以外の複数の
スペクトルを利用することで対応点探索が可能になる。
【0036】また、対応点の探索の際に、窓内の輝度値
の差を最小にすることで対応点を検出したが、ハフ変換
などにより直線成分を検出し特徴量を算出することで対
応点の検出を行ってもよい。
【0037】また、上述のように予め一括して全ての合
焦面1〜Nで画像を撮像するのではなく、合焦面を設定
して撮像する度に合焦領域検出、対応点探索、距離算出
を行うこともでき、これにより、輝度値メモリの容量削
減を図ることができる。
【0038】また、3次元画像メモリ10に輝度値を記
憶する際に、合焦領域であると判断された場合の輝度値
だけを記憶することにより、撮像画像全面に渡ってピン
トが合っているいわゆる全焦点画像を記憶するようにし
てもよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の3次元画像撮
像装置によれば、複数の合焦面を設定してステレオ画像
を撮像し、画像から合焦している領域を検出することに
より大まかな距離を測定し、得られた合焦領域について
視差を予測して、予測された視差の範囲内のみを対応点
の候補領域として探索を行うことにしたので、探索時間
を大幅に短縮することができるようになった。
【0040】また、合焦している領域の中から対応点を
探索するので、算出された距離情報が合焦面までの距離
±被写界深度の範囲内にあるかどうかを判定する必要が
なく、これによって、処理全体の時間を短縮することが
できるようになった。
【0041】更に、同じ合焦面の領域に複数の物体が存
在した場合でも、複数の物体が同じ視差領域に存在しな
いので、誤った対応点を検出することが無くなり、物体
の距離情報を高い精度で得ることができるようになっ
た。
【0042】即ち、本発明の3次元画像撮像装置によれ
ば、撮像対象の範囲が奥行き方向に比較的広いレンジを
有している場合であっても、撮像対象の距離情報の算出
速度および精度を向上させることができるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による3次元画像撮像装置を示す図であ
る。
【図2】本発明の3次元画像撮像装置によって物体を撮
像した様子を示す図である。
【図3】本発明による3次元画像撮像装置の動作を示す
フローチャート図である。
【図4】従来の3次元画像撮像装置のステレオ視におけ
る基線長と距離、視差を示す概念図である。
【図5】従来の3次元画像撮像装置の異なる合焦面で合
焦を行うことを示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 光学系 2a、2b 撮像素子 3a、3b 輝度値メモリ 4a、4b 合焦領域検出部 5 合焦位置設定部 6 予測視差領域算出部 7 対応点探索部 8 距離算出部 9 距離値メモリ 10 3次元画像メモリ 21、22、23、51、52、53 物体 24、54 背景物体 25 予測視差領域 41 撮像対象物体 42a、42b レンズ 43a、43b 撮像画像面 44a、44a’、44b ピクセル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体を撮像する複数の合焦面からの輝度情
    報によって前記物体の3次元画像情報を得る3次元画像
    撮像装置において、 前記複数の合焦面の各々の合焦面で、複数の位置から前
    記物体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段を制御し
    て前記複数の合焦面の各々の合焦面に設定する合焦面設
    定手段と、 前記輝度情報に基づいて前記物体が合焦し
    ている合焦面を検出する合焦面検出手段と、 前記合焦
    面検出手段によって検出された前記合焦面と前記撮像手
    段との距離から、前記撮像手段によって撮像された前記
    物体に対する予測視差領域を算出する予測視差領域算出
    手段と、 前記予測視差領域算出手段によって算出され
    た前記予測視差領域から、前記物体の対応点を探索する
    対応点探索手段と、 前記対応点探索手段によって探索された前記物体の前記
    対応点に基づいて、前記物体と前記撮像手段との距離を
    算出する距離情報算出手段と、 を有することを特徴とする3次元画像撮像装置。
  2. 【請求項2】前記撮像手段は、複数の光学系であること
    を特徴とする請求項1記載の3次元画像撮像装置。
  3. 【請求項3】前記撮像手段は、1つの光学系を前記複数
    の位置に移動させて前記物体を撮像することを特徴とす
    る請求項1記載の3次元画像撮像装置。
  4. 【請求項4】前記輝度情報は、RGB信号であることを
    特徴とする請求項1記載の3次元画像撮像装置。
  5. 【請求項5】前記輝度情報は、赤外線反射光情報などの
    可視領域以外の反射スペクトルであることを特徴とする
    請求項1記載の3次元画像撮像装置。
JP10027146A 1998-02-09 1998-02-09 3次元画像撮像装置 Pending JPH11223516A (ja)

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JP (1) JPH11223516A (ja)

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