JP2000088295A - 冷却システム - Google Patents

冷却システム

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JP2000088295A
JP2000088295A JP10254289A JP25428998A JP2000088295A JP 2000088295 A JP2000088295 A JP 2000088295A JP 10254289 A JP10254289 A JP 10254289A JP 25428998 A JP25428998 A JP 25428998A JP 2000088295 A JP2000088295 A JP 2000088295A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却源となる伝熱媒体の循環路に故障が発生し
た場合でも、熱負荷を冷却し、熱負荷が作動温度より低
いとき、また負荷が小さく通電しても自己発熱で温度が
上がらないときでも作動温度まで加熱して作動できるよ
うにする。 【解決手段】正常な作動状態で熱負荷を冷却する冷却源
となる寒冷な第1伝熱媒体を得る第1伝熱媒体循環路1
0とは別に、第3熱交換器21を介してヒートシンクと
なる第2伝熱媒体と熱交換して冷却され、ポンプ23に
より循環される第4伝熱媒体が循環する第4伝熱媒体循
環路26と熱負荷を冷却する第3伝熱媒体が循環する第
3伝熱媒体循環路25とを制御弁15から19を選択的
に制御して第4伝熱媒体が熱負荷12を通って循環し得
るようにし、熱負荷12の温度と第2伝熱媒体の温度と
の温度差により熱負荷を冷却し得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機などに搭載
される電子機器などの冷却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】航空機搭載電子機器は、小型軽量化が求
められ、たとえばレーダ装置などの様に大きな電力を消
費するにもかかわらずコンパクトな設計がされる結果、
熱負荷となるこれらの機器の発熱部(以下熱負荷とい
う)の冷却が問題となり、冷却システムが必要となる。
この種の冷却システムには、冷媒ガスを断熱圧縮し、高
温高圧になったガスを冷却して液化し、膨張弁で断熱自
由膨張させ寒冷な気液2相状態を得てその液相部の気化
潜熱を冷却に用いるベーパーサイクルが一般的に用いら
れる。この種の冷却システムの構成は図5に示すとおり
である。
【0003】図5に示す従来の冷却システムは、第1伝
熱媒体循環路60、第2伝熱媒体流路50および第3伝
熱媒体循環路66の三つの流体流路で構成されている。
それぞれの流体流路の間は熱交換器を介して熱の授受が
行われる。すなわち、第1伝熱媒体循環路60と第2伝
熱媒体流路50は第1熱交換器51を介して、また第1
伝熱媒体循環路60と第3伝熱媒体循環路66は第2熱
交換器52を介して熱の授受が行われる。つぎに各伝熱
媒体循環路の主な構成を述べる。
【0004】第1伝熱媒体循環路60は、冷媒ガス(第
1伝熱媒体)例えばフロンガスの循環路で、モータ53
Aで駆動されるコンプレッサ53、制御弁56、第1熱
交換器(コンデンサ)51、膨張弁55、第2熱交換器
(エバポレータ)52が循環路を構成する管路で接続さ
れている。さらに、コンプレッサ53をバイパスする管
路が設けられ制御弁54が介設されている。またコンプ
レッサ53の出口の管路には流量センサ59、圧力セン
サ64が、エバポレータ52の出口の管路には温度セン
サ57、圧力センサ58が介設されている。第3伝熱媒
体循環路66は伝熱媒体例えばエチレングリコール混合
液(第3伝熱媒体)の循環路で、ポンプ61、第2熱交
換器52および熱負荷62が循環路を構成する管路で接
続されている。また熱負荷62の入口の管路には温度セ
ンサ65が介設されている。
【0005】つぎに本冷却システムの作動について記述
する。第1伝熱媒体循環路60では、第1伝熱媒体とな
るガスは、モータ53Aで駆動されるコンプレッサ53
で断熱圧縮され、高温高圧となったガスは三方弁である
制御弁56を通ってコンデンサ51に導かれ、コンデン
サ51の対向流路である第2伝熱媒体流路50を流れる
第2伝熱媒体(例えばヒートシンクとなる燃料タンクか
らエンジンに供給される燃料など)との間で熱交換し冷
却され、大部分は液化して膨張弁55に導かれ、膨張弁
55で断熱自由膨張し、寒冷な気液2相状態の流体(気
液2相流体)となる。この気液2相流体はエバポレータ
52に導かれ、エバポレータ52における第1伝熱媒体
の対向流路である第3伝熱媒体循環路66を循環してい
る第3伝熱媒体(例えばエチレングリコール混合液)と
の間で熱交換し、液相部の気化潜熱で第3伝熱媒体を冷
却し気化する。一方気化した第1伝熱媒体はコンプレッ
サ53の入口に入力され再び圧縮されて循環する。第3
伝熱媒体循環路66では、ポンプ61により第3伝熱媒
体が循環されており、前記のとおりエバポレータ52で
冷却された第3伝熱媒体は、熱負荷62に導かれ熱負荷
62を冷却して再びポンプ61の入口に戻され循環す
る。
【0006】温度センサ65で検出する第3伝熱媒体の
温度が目標値より低く(高く)なったときにはモータ5
3Aの回転速度を下降(上昇)させ、コンプレッサ53
の入口圧力を高く(低く)することによりエバポレータ
52での第1伝熱媒体の流量を減少(増加)させて第3
伝熱媒体の温度を上げる(下げる)温度制御がコントロ
ーラ63により行われている。
【0007】さらに、システムを安定に作動させるた
め、第1伝熱媒体循環路60では、コンプレッサ入口の
温度センサ57、圧力センサ58の信号を用いてコンプ
レッサ53に流入する第1伝熱媒体が液状のままで流入
しないように膨張弁55の開度を制御する完全ガス化制
御がコントローラ63で行われている。
【0008】またコンプレッサ53に流入する第1伝熱
媒体の流量がコンプレッサ入口圧力と出口圧力の比(圧
縮比)に依存する一定の値を下回るとサージングが発生
し不安定になるため流量センサ59によるガス流量、コ
ンプレッサ入口の圧力センサ58、出口の圧力センサ64
によるそれぞれの圧力を検出し、コンプレッサ53に流
入するガスの流量が一定値以下にならないようにコンプ
レッサ53をバイパスする管路に介設された制御弁54
の開度を制御するコンプレッササージング防止制御がコ
ントローラ63で行われている。
【0009】さらにコンプレッサ53で圧縮された第1
伝熱媒体が第2伝熱媒体によりコンデンサ51で過度に
冷却されるとガスが液化することにより圧力が下がりす
ぎ、膨張弁55で必要な寒冷が得られなくなるので、第
1伝熱媒体のコンデンサ51の入口での圧力を圧力セン
サ64で検出し、圧力が所定範囲に入るように制御弁5
6によりコンデンサ51をバイパスする第1伝熱媒体の
量を調節するコンデンサ圧力の維持制御も前記コントロ
ーラ63で行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷却システムは
以上のように構成されているが、従来の冷却システムで
は、コンプレッサが故障するような第1伝熱媒体の循環
路で故障が発生した場合、第1伝熱媒体による寒冷な気
液2相流体が得られなくなり熱負荷を冷却する手段がな
くなる。さらに、熱負荷が作動温度より低いとき、熱負
荷に通電して自己発熱により温度が上昇するまで正常な
作動が得られず、待ち時間が発生する。また負荷が小さ
く自己発熱でも温度が正常作動温度まで上がらない場合
には、加熱源がないため正常作動ができなくなる。本発
明はこのような事情にかんがみなされたものであり、正
常な状態では熱負荷の冷却ができ、第1伝熱媒体循環路
でコンプレッサが故障するなどの故障が発生した場合で
も第2伝熱媒体と熱負荷の温度差により熱負荷の冷却が
でき、さらに、起動時などで熱負荷の温度が正常作動温
度より低い場合には、正常作動温度になるまで加熱でき
る冷却システムを提供することを目的とする。
【0011】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の冷却システムは、 第1伝熱媒体(例えば
フロンガス)をコンプレッサで断熱圧縮し、高温高圧と
なったガスを、第1熱交換器(コンデンサ)に導き、冷
却源となる第2伝熱媒体(ヒートシンク)との間で熱交
換した後、膨張弁に導き断熱自由膨張させ、寒冷な気液
2相状態を得て第2熱交換器(エバポレータ)に導き、
その液相部の気化潜熱により循環されている第3の伝熱
媒体を冷却し、ガスとなって再びコンプレッサ入り口に
戻る第1冷却媒体循環路と前記エバポレータで冷却され
た前記第3伝熱媒体(液体またはガス)を熱負荷となる
熱源に導き、熱交換し得るように循環する第3伝熱媒体
循環路を備えた冷却システムにおいて、前記第1熱交換
器の冷却媒体となる伝熱媒体の循環路に前記第1熱交換
器とは別個の第3熱交換器と、この第3熱交換器で冷却媒
体となる第4伝熱媒体を循環させる第4伝熱媒体循環路
と、前記第3伝熱媒体循環路と前記第4伝熱媒体循環路
を選択的に結合する制御機構を設け熱負荷と第2伝熱媒
体との温度差で熱負荷を冷却できるようにしたことを特
徴とする。
【0012】さらに、本発明は第1伝熱媒体となるガス
をコンプレッサで断熱圧縮し、高温高圧となったガスを
第1熱交換器に導き、冷却源となる第2伝熱媒体との間
で熱交換した後、膨張弁に導き断熱自由膨張させ寒冷な
気液2相状態を得て第2熱交換器に導き、その液相部の
気化潜熱により循環されている第3伝熱媒体を冷却しガ
スとなって、再び前記コンプレッサの入口に戻る第1伝
熱媒体循環路と、前記第2熱交換器で冷却された前記第
3伝熱媒体を熱負荷となる熱源に導き熱交換し得るよう
に循環する第3伝熱媒体循環路を備えた冷却システムに
おいて、前記第1熱交換器の冷却媒体となる伝熱媒体の
循環路に前記第1熱交換器とは別個の第3熱交換器と、こ
の第3熱交換器で冷却媒体となる第4伝熱媒体を循環させ
る第4伝熱媒体循環路と、前記第3伝熱媒体循環路と前
記第4伝熱媒体循環路を選択的に結合する制御機構と、
前記第1伝熱媒体循環路で前記第1熱交換器の出口と前
記コンプレッサの入口を接続する管路とを設け、この管
路に介設した制御弁を開にすることにより、高温ガスの
循環路が形成され、前記第1熱交換器により、前記第4
伝熱媒体を加熱し得るようにし、熱負荷の温度が正常作
動温度より低い場合、加熱された第4伝熱媒体により熱
負荷を加熱することができるようにしたことを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が第1に提供する
冷却システムの実施例を示す構成図である。まずその構
成について記述する。図に示す本発明の冷却システムの
冷却および加熱に係わる流路は、第1伝熱媒体循環路1
0、第2伝熱媒体流路20および第3伝熱媒体循環路2
5、第4伝熱媒体循環路26の四つの流体流路で構成さ
れている。それぞれの流体流路の間は熱交換器を介して
熱の授受が行われる。すなわち、第1伝熱媒体循環路1
0と第4伝熱媒体循環路26は第1熱交換器1を介し
て、また第1伝熱媒体循環路10と第3伝熱媒体循環路
25は第2熱交換器2を介して、また第4伝熱媒体循環
路26と第2伝熱媒体流路20は第3熱交換器を介して
熱の授受が行われる。
【0014】つぎに各伝熱媒体循環路の主な構成を述べ
る。第1伝熱媒体循環路10は、冷媒ガス(第1伝熱媒
体)例えばフロンガスの循環路で、モータ3Aで駆動さ
れるコンプレッサ3、第1熱交換器(コンデンサ)1、
膨張弁5、第2熱交換器(エバポレータ)2が循環路を
構成する管路で接続されている。さらに、コンプレッサ
3をバイパスする管路が設けられ制御弁4が介設されて
いる。またコンプレッサ3の出口の管路には流量センサ
9、圧力センサ27が、エバポレータ2の出口の管路に
は温度センサ7、圧力センサ8が介設されている。第3
伝熱媒体循環路25は伝熱媒体例えばエチレングリコー
ル混合液(第3伝熱媒体)の循環路で、ポンプ11、第
2熱交換器2、制御弁15および熱負荷12が循環路を
構成する管路で接続されている。また熱負荷12の入口
の管路には温度センサ14が介設されている。第4伝熱
媒体循環路26は伝熱媒体例えばエチレングリコール混
合液(第4伝熱媒体)の循環路で、ポンプ23、三方弁
である制御弁22、第3熱交換器21、制御弁19、第
1熱交換器1が循環路を構成する管路で接続されてい
る。
【0015】さらに、この冷却システムにおいては、上
記冷却システムにおける第3伝熱媒体循環路25と第4
伝熱媒体循環路26を選択的に接続する制御機構がつぎ
のように設けられている。第3伝熱媒体循環路25にお
いて、第2熱交換器であるエバポレータ2の出口と熱負
荷12を接続する管路に前記制御弁15が介設されてい
る。さらに、ポンプ11をバイパスする管路に制御弁1
8が介設されている。また第4伝熱媒体循環路26にお
いて、第3熱交換器21の出口と第1熱交換器であるコ
ンデンサ1の入口を接続する管路に前記制御弁19が介
設されている。さらに前記第3伝熱媒体循環路25にお
ける第2熱交換器であるエバポレータ2の入口の管路
と、第4伝熱媒体循環路26におけるコンデンサ1の入
口を接続する管路に制御弁17が介設されている。ま
た、第3伝熱媒体循環路25の熱負荷12の入口と第4
伝熱媒体循環路26における第3熱交換器21の出口と
の間を接続する管路に制御弁16が介設されている。
【0016】つぎに、図1の冷却システムの作動につい
て図2も参照して記述する。本冷却システムはモード1
とモード2の二つのモードで作動される。なお図2は二
つの作動モードにおける各構成品の作動状態を示すもの
で、モードに応じて作動状態が変わるものを示してい
る。モード1では、図1におけるポンプ11はON、ポ
ンプ23はON、制御弁15は開、制御弁16は閉、制
御弁17は閉、制御弁18は閉、制御弁19は開であ
り、制御弁22Aおよび22Bはコントローラ13によ
り開度が制御されていることを示している。図1に示す
各構成品のうち図2に記載された構成品が前記した作動
状態にある時をモード1という。モード2では、ポンプ
11はOFF、制御弁15は閉、制御弁16は開、制御
弁17は開、制御弁18は開、制御弁19は閉であり、
制御弁22Aおよび22Bはコントローラ13により開
度が制御されていることを示している。
【0017】モード1の作動 このモード1では、熱負荷、冷却システムともに正常作
動状態で、熱負荷の冷却を行う場合である。第1伝熱媒
体が、モータ3Aで駆動されるコンプレッサ3で断熱圧
縮され、高温高圧のガスとなり、コンデンサ1に導かれ
る。コンデンサ1の対向流路は第4伝熱媒体循環路26
で、ポンプ23により循環されている第4伝熱媒体は第
3熱交換器の対向流路である第2伝熱媒体循環路20を
流れる第2伝熱媒体により冷却されコンデンサ1で高温
高圧の第1伝熱媒体を冷却する。冷却されたガスの大部
分は液化し気液2相流体となり、膨張弁5に導かれ、膨
張弁5で断熱自由膨張することにより、寒冷な気液2相
流体となり、エバポレータ2に入力される。エバポレー
タ2の対向流路は第3伝熱媒体循環路25で、前記の寒
冷な2相流体は、熱負荷を冷却するためにポンプ11に
より循環されている第3伝熱媒体と熱交換し、気化潜熱
により第3伝熱媒体を冷却して気化しコンプレッサ入口
にもどる。第3伝熱媒体循環路25の第3伝熱媒体によ
り熱負荷12を冷却する。
【0018】温度センサ14で検出する第3伝熱媒体の
温度が目標値より低く(高く)なったときには、この出
力信号はコントローラ13に入力され、モータ3Aの回
転速度を下降(上昇)させ、コンプレッサ3の入口圧力
を高く(低く)することによりエバポレータ2での第1
伝熱媒体の流量を減少(増加)させて第3伝熱媒体の温
度を上げる(下げる)ように温度制御される。
【0019】さらに、システムを安定に作動させるた
め、前記第1伝熱媒体循環路10では温度センサ7、圧
力センサ8の信号がコントローラ13に入力されコンプ
レッサ3に流入する第1伝熱媒体が液状のままで流入し
ないように膨張弁5の開度を制御する前記完全ガス化制
御が行われている。またコンプレッサ3に流入する第1
伝熱媒体の流量が減少しすぎるとサージングが発生し不
安定になるため、流量センサ9によりガス流量、圧力セ
ンサ8、27により圧力を検出し、これらの出力信号も
コントローラ13に入力され、コンプレッサ3に流入す
るガスの流量が一定値以下にならないようにコンプレッ
サ3のバイパス管路に介設された制御弁4の開度を制御
する前記コンプレッササージング防止制御が行われてい
る。さらにコンプレッサ3で圧縮された第1伝熱媒体が
第4伝熱媒体によりコンデンサ1で過度に冷却されない
ように、第1伝熱媒体のコンデンサ1の入口での圧力を
圧力センサ27で検出し、圧力が所定範囲に入るように
制御弁22により第3熱交換器21をバイパスする第4
伝熱媒体の量を調節する前記コンデンサ圧力の維持制御
も前記コントローラ13で行われている。
【0020】モード2の作動 このモード2は、第1伝熱媒体循環路10で、コンプレ
ッサ3が故障するなどして寒冷が得られなくなった場合
である。図2のモード2に示す各構成品の作動状態によ
り、制御弁15と19が開となり、第3伝熱媒体循環路
25と第4伝熱媒体循環路26が断となり、制御弁1
6、17および18が閉となることにより第4伝熱媒体
循環路26と第3伝熱媒体循環路25とが接続され、ポ
ンプ23から押し出され制御弁22を通って第3熱交換
器21を介して第2伝熱媒体により冷却された第4伝熱
媒体が制御弁16を通り、熱負荷12を冷却し、制御弁
18と17を通りコンデンサ1を通ってポンプ23の入
口に入力され循環する。これにより第3伝熱媒体と第4
伝熱媒体がポンプ23により同一の管路を循環するよう
になり、第2伝熱媒体の温度と熱負荷の温度の温度差に
より、第4伝熱媒体で熱負荷を冷却する。温度センサ1
4で検出する温度が所定の温度範囲に入るように、制御
弁22により、第4伝熱媒体が第3熱交換器21をバイ
パスする比率をコントローラ13で制御する。
【0021】図3は、本発明が第2に提供する冷却シス
テムの実施例を示す構成図である。図3に例示する冷却
システムの構成は、図1に示す冷却システムにおいて、
第1伝熱媒体循環路10におけるコンデンサ1の出口と
コンプレッサ3の入口を接続する管路を追加し、その管
路に制御弁24を介設したものである。
【0022】つぎに本発明が第2に提供する冷却システ
ムの作動について記述する。本冷却システムでは、前記
モード1と前記モード2に次のモード3が加わる。なお図
4は、図2と同様に本発明が第2に提供する冷却システ
ムの作動モードにおける図3の各構成品の作動状態を示
すもので、モードに応じて作動が変わるものを示してい
る。図2に対して図4の構成品には制御弁24が加わっ
ている。図4でモード3では、ポンプ11はOFF、ポ
ンプ23はON、制御弁15は閉、制御弁16は開、制
御弁17は開、制御弁18は開、制御弁19は閉、制御
弁22Aは開、制御弁22Bは閉、制御弁24は開であ
る。制御弁24はモード1とモード2では閉でありその
他の構成品のモード1とモード2の状態は図2と同じで
ある。また冷却システムの作動においてもモード1とモ
ード2は、図1の冷却システムと同じであるのでモード
3の作動について記述する。
【0023】モード3の作動 このモード3は、熱負荷12の温度が正常の作動温度よ
り低く、正常に作動できる温度まで加熱が必要な場合で
ある。図4でモード2とモード3で異なるところは、制
御弁24が開であり、制御弁22Aが開、22Bが閉で
あることのみである。モード2では第1伝熱媒体循環路
10における第1伝熱媒体の循環は行われていない。し
かし、モード3では第1伝熱媒体循環路10で、第1熱
交換器(コンデンサ)1の出口とコンプレッサ3の入口
を接続する管路の制御弁24が開にされ、コンプレッサ
3で断熱圧縮され高温高圧となった第1伝熱媒体が第1
熱交換器1をとおり、膨張弁5とエバポレータ2をバイ
パスしてコンプレッサ3の入口に戻るようにし、高温と
なった第1伝熱媒体により第1熱交換器を介して第4伝
熱媒体を加熱する。図4のモード3に示す各構成品の作
動状態により、第4伝熱媒体循環路26と第3伝熱媒体
循環路25とが接続され、加熱された第4伝熱媒体が、
ポンプ23で押し出されて制御弁22で第3熱交換器2
1をバイパスし、制御弁16、熱負荷12、制御弁1
8、制御弁17、第1熱交換器1を通ってポンプ23の
入口に達する管路を循環する。これにより加熱された第
4伝熱媒体で熱負荷12が加熱される。そして、熱負荷
12が作動温度範囲まで加熱された時点で通常作動のモ
ード1に切り替えて運転される。上記の作動モードの選
択は、あらかじめ設定された条件に応じてコントローラ
13が自動判断して行うか、操作パネル28から手動選
択によりコントローラ13に指令信号を伝達して行う。
【0024】本発明の冷却システムは、以上の構成によ
り、上記モード1では、熱負荷の通常の冷却ができ、さ
らに上記モード2では、コンプレッサなどの故障で寒冷
が得られなくなった場合でも、第2の伝熱媒体が熱負荷
の温度より低い場合熱負荷の冷却ができ、さらに上記モ
ード3では、熱負荷の加熱が必要となる場合、熱負荷の
加熱もできることになる。なお、図示例では、制御弁2
2が第4伝熱媒体循環路26で第3熱交換器21を通る
管路とバイパス管路に介設されているが、第2伝熱媒体
の管路20の第3熱交換器を通る管路とそのバイパス管
路に介設しても良い。また制御弁22は三方弁を用いて
いるが、2個の制御弁に置き換えることもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明の冷却システムは上記のように構
成されており、システムが正常作動しているときには通
常の冷却ができ、第1伝熱媒体の循環路で故障が発生し
冷却源となる寒冷な2相流体が得られなくなった場合で
も、ヒートシンクである第2伝熱媒体を冷熱源として、
その熱を運搬する第4伝熱媒体を熱負荷とヒートシンク
の間に介在させ循環するような管路を構成することによ
り、ヒートシンクと熱負荷の温度差を利用して熱負荷の
冷却ができる。さらに熱負荷が正常作動温度より低いと
き、前記第1の伝熱媒体の循環路で前記第1熱交換器の出
口と前記コンプレッサの入口とを接続する管路に介設さ
れた制御弁を開にすることにより、コンプレッサで断熱
圧縮されて高温になったガスの前記第1熱交換器を通る
循環路が形成され、前記第1熱交換器により、前記第4
伝熱媒体を加熱するようにする。そして、前記第4伝熱
媒体循環路の前記第3熱交換器をバイパスする管路によ
り第3熱交換器をバイパスして、第2伝熱媒体による冷
却がされないようにし、前記第3伝熱媒体循環路と前記
第4伝熱媒体循環路を接続し、前記第4伝熱媒体が熱負
荷と熱交換できる循環路を循環するようにすることによ
り、熱負荷が正常作動温度に達するまで加熱することが
できる。これにより熱負荷となる機器の使用温度範囲を
低温域まで拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の発明に係わる冷却システム
の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の請求項1の発明に係わる冷却システム
の作動モードとポンプ、制御弁の作動状態を示す図であ
る。
【図3】本発明の請求項2の発明に係わる冷却システム
の一実施例の構成を示す図である。
【図4】本発明の請求項2の発明に係わる冷却システム
の作動モードとポンプ、制御弁の作動状態を示す図であ
る。
【図5】従来の冷却システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・第1熱交換器(コンデンサ) 2・・・・第2熱交換器(エバポレータ) 3・・・・コンプレッサ 3A・・・・モータ 4、15、16、17、18、19、22、24・・・・制
御弁 5・・・・膨張弁 7、14・・・・温度センサ 8、27・・・・圧力センサ 9・・・・流量センサ 10・・・・第1伝熱媒体循環路 11、23・・・・ポンプ 12・・・・熱負荷 13・・・・コントローラ 20・・・・第2伝熱媒体流路 21・・・・第3熱交換機 25・・・・第3伝熱媒体循環路 26・・・・第4伝熱媒体循環路 28・・・・操作パネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1伝熱媒体となるガスをコンプレッサで
    断熱圧縮し、高温・高圧となったガスを第1熱交換器に
    導き、冷却源となる第2伝熱媒体との間で熱交換した
    後、膨張弁に導き断熱自由膨張させ寒冷な気液2相状態
    を得て第2熱交換器に導き、その液相部の気化潜熱によ
    り循環されている第3伝熱媒体を冷却し、ガスとなって
    再び前記コンプレッサの入口に入力させて循環させる第
    1伝熱媒体循環路と、前記第2熱交換器で冷却された前
    記第3伝熱媒体を熱負荷となる熱源に導き熱交換し得る
    ように循環する第3伝熱媒体循環路を備えた冷却システ
    ムにおいて、前記第1熱交換器の冷却媒体となる伝熱媒
    体の循環路に前記第1熱交換器とは別個の第3熱交換器
    と、この第3熱交換器で冷却媒体となる第4伝熱媒体を循
    環させる第4伝熱媒体循環路と、前記第3伝熱媒体循環
    路と前記第4伝熱媒体循環路を選択的に結合する制御機
    構を設けたことを特徴とする冷却システム。
  2. 【請求項2】第1伝熱媒体となるガスをコンプレッサで
    断熱圧縮し、高温・高圧となったガスを第1熱交換器に
    導き、冷却源となる第2伝熱媒体との間で熱交換した
    後、膨張弁に導き断熱自由膨張させ寒冷な気液2相状態
    を得て第2熱交換器に導き、その液相部の気化潜熱によ
    り循環されている第3伝熱媒体を冷却し、ガスとなって
    再び前記圧縮機の入口に入力させて循環させる第1伝熱
    媒体循環路と、前記第2熱交換器で冷却された前記第3
    伝熱媒体を熱負荷となる熱源に導き熱交換し得るように
    循環する第3伝熱媒体循環路を備えた冷却システムにお
    いて、前記第1熱交換器の冷却媒体となる伝熱媒体の循
    環路に前記第1熱交換器とは別個の第3熱交換器と、この
    第3熱交換器で冷却媒体となる第4伝熱媒体を循環させる
    第4伝熱媒体循環路と、前記第3伝熱媒体循環路と前記
    第4伝熱媒体循環路を選択的に結合する制御機構と、前
    記第1伝熱媒体の循環路で前記第1熱交換器の出口と前
    記コンプレッサの入口を接続しかつ制御弁を介設した管
    路を設けたことを特徴とする冷却システム。
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