JP2000088223A - 廃棄物処理炉 - Google Patents
廃棄物処理炉Info
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- JP2000088223A JP2000088223A JP10257190A JP25719098A JP2000088223A JP 2000088223 A JP2000088223 A JP 2000088223A JP 10257190 A JP10257190 A JP 10257190A JP 25719098 A JP25719098 A JP 25719098A JP 2000088223 A JP2000088223 A JP 2000088223A
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Abstract
混合室内における未燃ガスの二次燃焼効率を向上させる
ことができる。 【解決手段】 燃焼室1内に中間天井6が設けられ、中
間天井6によって燃焼室1の廃棄物投入口2側に副煙道
7が、焼却灰排出口4側に主煙道8がそれぞれ形成さ
れ、そして、副煙道7を通る未燃ガスを多量に含む一次
燃焼排ガスAと、主煙道8を通る酸素を多量に含む一次
燃焼排ガスBとを、中間天井6とボイラーとの間に形成
された、幅方向中央部に補強壁9が垂直に構築されたガ
ス混合室3内において混合させ、かくして、一次燃焼排
ガスA中の未燃ガスを二次燃焼させる廃棄物処理炉にお
いて、副煙道7のガス入側の相対する側壁の各々に仕切
壁10を補強壁9側に張り出して設ける。
Description
特に、ごみ焼却炉等の廃棄物処理炉におけるガス混合室
部分の剛性を高めるために、ガス混合室の幅方向中央部
に補強壁を構築しても、ガス混合室における一次燃焼排
ガスの旋回流による混合が阻害されて、未燃ガスの二次
燃焼効率が低下することがない廃棄物処理炉に関するも
のである。
理炉としてのごみ焼却炉によって焼却される。この際、
ごみ焼却炉から発生する燃焼排ガスは、一酸化炭素、芳
香族系炭化水素等を多く含有する未燃ガスおよび極めて
毒性の強いダイオキシン類等の有機塩素化合物を含有し
ている。
ことを目的としたごみ焼却炉が特開平2−166306
号公報に開示されている。以下、この従来ごみ焼却炉
を、図面を参照しながら説明する。
である。図4に示すように、燃焼室1(一次燃焼室)の
一端上部には、ごみ投入口2が設けられ、燃焼室1の他
端上部には、ボイラーに接続するガス混合室3(二次燃
焼室)が設けられ、燃焼室1の他端下部には、焼却灰排
出口4が設けられ、そして、燃焼室1内には、耐火材ま
たはボイラー水冷壁の壁構造からなる中間天井6が傾斜
させて設けられている。燃焼室1の底部には、ごみ投入
口2側から焼却灰排出口4に向けて火格子5が階段状に
設置されている。火格子5の下部からは、燃焼用空気が
供給される。
2側には、副煙道7が、そして、焼却灰排出口4側に
は、主煙道8がそれぞれ形成されている。燃焼室1の上
流側の未燃ガスを多量に含む一次燃焼排ガスAは、副煙
道7を通り、上記酸素を多量に含む一次燃焼排ガスB
は、主煙道8を通り、それぞれガス混合室3内で混合さ
れる。
とをガス混合室3内において衝突させて、両ガスA、B
の混合効率を高め、これによって未燃ガスの二次燃焼効
率を向上させる効果と、火格子5上のごみを輻射熱によ
り加熱する効果とを有している。
入口2から燃焼室1内に投入されたごみは、火格子5上
を下方に向けて移動する間に、乾燥および燃焼されて焼
却灰となり、焼却灰排出口4から炉外に排出される。こ
の際、火格子5上でのごみの燃焼は、中間天井6からの
輻射熱によって助長される。
に含む一次燃焼排ガスAは、中間天井6により形成され
た副煙道7を通り、そして、燃焼室1の下流側の酸素を
多量に含む一次燃焼排ガスBは、中間天井6により形成
された主煙道8を通ってガス混合室3内に流れ込む。ガ
ス混合室3内に流れ込む際に一次燃焼排ガスA、Bは、
互いに対向流となって衝突する。この結果、両ガスA、
Bの混合効率が高まって、ガス混合室3内での未燃ガス
の二次燃焼効率が向上する。このようにして、未燃ガス
が燃焼することによって、排ガス中のダイオキシン類の
発生が抑制される。
た従来ごみ焼却炉は、以下のような問題点を有してい
る。
る。ごみ焼却炉を大型化する一つの手段として炉幅の拡
張があるが、炉幅の拡張に伴い、ボイラーに続くガス混
合室3部分の剛性を高める必要がある。ガス混合室3部
分の剛性を高めるには、従来ごみ焼却炉の概略断面図で
ある図5、および、図5のA−A線断面図である図6に
示すように、ガス混合室3の幅方向中央部に補強壁9を
垂直に構築する必要がある。
の幅方向中央部に補強壁9を構築すると、ガス混合室3
における上記一次燃焼排ガスAとBとの旋回流による混
合が阻害されて、未燃ガスの二次燃焼効率が低下する。
の廃棄物処理炉におけるガス混合室部分の剛性を高める
ために、ガス混合室の幅方向中央部に補強壁を構築して
も、ガス混合室における一次燃焼排ガスの旋回流による
混合が阻害されて、未燃ガスの二次燃焼効率が低下する
ことがない廃棄物処理炉を提供することにある。
燃焼室の上流側上部を通る、未燃ガスを多量に含む一次
燃焼排ガスと、前記燃焼室の下流側上部を通る、酸素を
多量に含む一次燃焼排ガスとを、前記燃焼室の上部とボ
イラーとの間に形成された、幅方向中央部に補強壁が垂
直に構築されたガス混合室内において混合させ、かくし
て、前記一次燃焼排ガス中の未燃ガスを、前記ガス混合
室内において二次燃焼させる廃棄物処理炉において、
前記燃焼室の上流側の相対する側壁の各々に仕切壁を前
記補強壁側に張り出して設け、かくして、前記ガス混合
室内に流入する前記一次燃焼排ガスを前記補強壁を挟ん
で左右対称に旋回させ、もって、前記ガス混合室内にお
ける前記未燃ガスの二次燃焼効率を向上させることに特
徴を有するものである。
井が設けられ、前記中間天井によって前記燃焼室のごみ
投入口側に副煙道が、焼却灰排出口側に主煙道がそれぞ
れ形成され、そして、前記副煙道を通る、未燃ガスを多
量に含む一次燃焼排ガスと、前記主煙道を通る、酸素を
多量に含む一次燃焼排ガスとを、前記中間天井とボイラ
ーとの間に形成された、幅方向中央部に補強壁が垂直に
構築されたガス混合室内において混合させ、かくして、
前記一次燃焼排ガス中の未燃ガスを二次燃焼させる廃棄
物処理炉において、前記副煙道のガス入側の相対する側
壁の各々に仕切壁を前記補強壁側に張り出して設け、か
くして、前記ガス混合室内に流入する前記一次燃焼排ガ
スを前記補強壁を挟んで左右対称に旋回させ、もって、
前記ガス混合室内における前記未燃ガスの二次燃焼効率
を向上させることに特徴を有するものである。
旋回促進用ノズルを設け、前記旋回促進用ノズルから前
記ガス混合室内に流体を吹き込んで、前記ガス混合室内
における前記一次燃焼排ガスの旋回を促進させることに
特徴を有するものである。
または前記一次燃焼排ガスであることに特徴を有するも
のである。請求項5記載の発明は、前記補強壁の端部に
冷却用ノズルを設け、前記冷却用ノズルから流体を吹き
出して、前記補強壁を冷却することに特徴を有するもの
である。
であることに特徴を有するものである。請求項7記載の
発明は、仕切壁の各々は、進退可能であることに特徴を
有するものである。
を参照しながら説明する。図1は、請求項2記載の発明
の廃棄物処理炉としてのごみ焼却炉を示す概略断面図、
図2は、図1のA −A線断面図、図3は、旋回促進用
ノズルを設けた、請求項2記載の発明の廃棄物処理炉と
してのごみ焼却炉を示す概略断面図である。
一番号は、同一物を示す。即ち、1は、燃焼室、2は、
ごみ投入口、3は、ガス混合室、4は、焼却灰排出口、
5は、火格子、6は、中間天井、7は、副煙道、8は、
主煙道、9は、補強壁、そして、10は、副煙道7のガ
ス入側の相対する側壁の各々に補強壁9側に張り出して
設けられた一対の仕切壁である。
に含む一次燃焼排ガス、Bは、燃焼室1の下流側の酸素
を多量に含む一次燃焼排ガスである。一次燃焼排ガスA
は、中間天井6により形成された副煙道7を通り、そし
て、一次燃焼排ガスBは、中間天井6により形成された
主煙道8を通ってガス混合室3内に流れ込む。
幅(L)が狭まって、ガス混合室3内に流れ込む一次燃
焼排ガスAの流速が速くなる。しかも、一次燃焼排ガス
Aは、補強壁9によって2分され、補強壁9を挟んで左
右対称の方向に旋回する。この一次燃焼排ガスAの高速
旋回流によって、ガス混合室3内における上記一次燃焼
排ガスAとBとの混合効率が大幅に高まって、未燃ガス
の二次燃焼効率が向上する。
排ガス中のCO等の未燃ガス排出濃度が低下するので、
ダイオキシン類等のポリハロゲン化合物の排出濃度が低
下し、また、二次燃焼排ガスの温度が局部的に高温にな
ることが回避されるので、ボイラーチューブの高温腐食
が防止でき、更に、空気利用効率が向上するので、空気
比が低減し、この結果、排ガス量が減少するので、特に
排ガス処理系の設備の小型化が図れる。
進用ノズル11を設け、旋回促進用ノズル11からガス
混合室3内における一次燃焼排ガスAの旋回方向と同一
方向に旋回用流体12を吹き込めば、ガス混合室3内に
おける一次燃焼排ガスの旋回を促進させることができ
る。この結果、ガス混合室3内における上記一次燃焼排
ガスAとBとの混合効率が更に高まって、未燃ガスの二
次燃焼効率が一層、向上する。旋回促進用ノズル11か
らガス混合室3に吹き込む旋回用流体12としては、空
気または二次燃焼排ガスAを使用する。
強壁9の副煙道側端部に図3に示すように、冷却用ノズ
ル13を設け、冷却用ノズル13から冷却用空気14を
吹き出せば、冷却用空気14は、ガス混合室3内に流れ
込む一次燃焼排ガスAの流れに同伴して補強壁9の表面
上を流れる。これによって、補強壁9の表面は、冷却用
空気14によって冷却されるので、補強壁9の温度上昇
が阻止される。なお、補強壁9の下端に冷却用ノズル1
3を設けても良い。
幅(L)を調整できるようにすれば、ごみの燃焼状態に
合致したガス混合室3内での一次燃焼排ガスA、Bの混
合条件を選択することができる。
場合であるが、請求項1記載の発明のように、燃焼室1
内に中間天井を設けない場合であっても、中間天井を設
けた場合のように理想的な対向流にはならないが、一次
燃焼排ガスAとBの流れが燃焼室1内において生じる。
従って、この場合であっても、上述した効果とほぼ同様
な効果がもたらされる。
ガス化溶融炉、灰溶融炉、産業廃棄物焼却炉等の他の廃
棄物処理炉に適用することも可能である。
ば、補強壁を設けたごみ焼却炉等の廃棄物処理炉におい
て、副煙道のガス入側(燃焼室の上流側上部)の相対す
る側壁の各々に仕切壁を設けることによって、ガス混合
室内での未燃ガスの二次燃焼効率が向上する結果、以下
のような有用な効果がもたらされる。 排ガス中のCO等の未燃ガス排出濃度が低下するの
で、ダイオキシン類等のポリハロゲン化合物の排出濃度
が低下する。 二次燃焼排ガスの温度が局部的に高温になることが
回避されるので、ボイラーチューブの高温腐食が防止で
きると共に、排ガス中のNOxの排出濃度を低減するこ
とができる。 空気利用効率が向上するので、空気比の低減が可能
となり、この結果、排ガス量が減少するので、特に排ガ
ス処理系の設備の小型化が図れる。
示す概略断面図である。
処理炉としてのごみ焼却炉を示す概略断面図である。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 燃焼室の上流側上部を通る、未燃ガスを
多量に含む一次燃焼排ガスと、前記燃焼室の下流側上部
を通る、酸素を多量に含む一次燃焼排ガスとを、前記燃
焼室の上部とボイラーとの間に形成された、幅方向中央
部に補強壁が垂直に構築されたガス混合室内において混
合させ、かくして、前記一次燃焼排ガス中の未燃ガス
を、前記ガス混合室内において二次燃焼させる廃棄物処
理炉において、 前記燃焼室の上流側の相対する側壁の各々に仕切壁を前
記補強壁側に張り出して設け、かくして、前記ガス混合
室内に流入する前記一次燃焼排ガスを前記補強壁を挟ん
で左右対称に旋回させ、もって、前記ガス混合室内にお
ける前記未燃ガスの二次燃焼効率を向上させることを特
徴とする廃棄物処理炉。 - 【請求項2】 燃焼室内に中間天井が設けられ、前記中
間天井によって前記燃焼室の廃棄物投入口側に副煙道
が、焼却灰排出口側に主煙道がそれぞれ形成され、そし
て、前記副煙道を通る、未燃ガスを多量に含む一次燃焼
排ガスと、前記主煙道を通る、酸素を多量に含む一次燃
焼排ガスとを、前記中間天井とボイラーとの間に形成さ
れた、幅方向中央部に補強壁が垂直に構築されたガス混
合室内において混合させ、かくして、前記一次燃焼排ガ
ス中の未燃ガスを、前記ガス混合室内において二次燃焼
させる廃棄物処理炉において、 前記副煙道のガス入側の相対する側壁の各々に仕切壁を
前記補強壁側に張り出して設け、かくして、前記ガス混
合室内に流入する前記一次燃焼排ガスを前記補強壁を挟
んで左右対称に旋回させ、もって、前記ガス混合室内に
おける前記未燃ガスの二次燃焼効率を向上させることを
特徴とする廃棄物処理炉。 - 【請求項3】 前記ガス混合室に旋回促進用ノズルを設
け、前記旋回促進用ノズルから前記ガス混合室内に流体
を吹き込んで、前記ガス混合室内における前記一次燃焼
排ガスの旋回を促進させることを特徴とする、請求項1
または2記載の廃棄物処理炉。 - 【請求項4】 前記流体は、空気または前記二次燃焼排
ガスであることを特徴とする、請求項1から3のうちの
何れか1つに記載された廃棄物処理炉。 - 【請求項5】 前記補強壁の端部に冷却用ノズルを設
け、前記冷却用ノズルから流体を吹き出して、前記補強
壁を冷却することを特徴とする、請求項1から4のうち
の何れか1つに記載された廃棄物処理炉。 - 【請求項6】 前記流体は、空気であることを特徴とす
る、請求項5記載の廃棄物処理炉。 - 【請求項7】 前記仕切壁の各々は、進退可能であるこ
とを特徴とする、請求項1から6のうちの何れか1つに
記載された廃棄物処理炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25719098A JP3567756B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 廃棄物処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25719098A JP3567756B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 廃棄物処理炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000088223A true JP2000088223A (ja) | 2000-03-31 |
JP3567756B2 JP3567756B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=17302938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25719098A Expired - Fee Related JP3567756B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 廃棄物処理炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3567756B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006292318A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Hitachi Zosen Corp | ごみ焼却炉 |
-
1998
- 1998-09-10 JP JP25719098A patent/JP3567756B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006292318A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Hitachi Zosen Corp | ごみ焼却炉 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3567756B2 (ja) | 2004-09-22 |
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