JP2000088143A - 合成樹脂からなる管体の接合部の構造 - Google Patents
合成樹脂からなる管体の接合部の構造Info
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- JP2000088143A JP2000088143A JP10375316A JP37531698A JP2000088143A JP 2000088143 A JP2000088143 A JP 2000088143A JP 10375316 A JP10375316 A JP 10375316A JP 37531698 A JP37531698 A JP 37531698A JP 2000088143 A JP2000088143 A JP 2000088143A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L21/00—Joints with sleeve or socket
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 合成樹脂管、特にケ−ブル保護管の配管工事
における管の接続部を引き込み工法に適した構造に形成
する。 【解決手段】管の差し口と受け口には、それぞれにアプ
ロ−チ勾配と引っ掛かり段部を有する複数の環状係止部
を一連に形成し、差し口を受け口に差し込むだけで互い
の環状係止部が噛合して堅固確実に接合し、接着剤の初
期の接着力を得るための挿入後の押え時間を不要とし、
少ない接着面積で確実な接着が得られ、接着剤の養生期
間中であっても配管工事を開始することを可能とし、接
続部の内外面から出っ張りを取り除いた構造として形成
する。また、アプロ−チ勾配と引っ掛かり段部を備えた
複数の環状係止部を設けた接続機構を採用することによ
り、ダクトスリ−ブを口金管に接続する構造に形成し、
口金管を固定リングと水膨潤性弾性ゴムOリングで中継
ボックスの貫通孔に固定する。
における管の接続部を引き込み工法に適した構造に形成
する。 【解決手段】管の差し口と受け口には、それぞれにアプ
ロ−チ勾配と引っ掛かり段部を有する複数の環状係止部
を一連に形成し、差し口を受け口に差し込むだけで互い
の環状係止部が噛合して堅固確実に接合し、接着剤の初
期の接着力を得るための挿入後の押え時間を不要とし、
少ない接着面積で確実な接着が得られ、接着剤の養生期
間中であっても配管工事を開始することを可能とし、接
続部の内外面から出っ張りを取り除いた構造として形成
する。また、アプロ−チ勾配と引っ掛かり段部を備えた
複数の環状係止部を設けた接続機構を採用することによ
り、ダクトスリ−ブを口金管に接続する構造に形成し、
口金管を固定リングと水膨潤性弾性ゴムOリングで中継
ボックスの貫通孔に固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質塩化ビニ−ル
管等の合成樹脂からなる管の接着剤による接合、例えば
ケ−ブルの配管におけるケ−ブル保護管や、該ケ−ブル
保護管の中継ボックスに接続するダクトスリ−ブの接合
を容易にするもので、特に、ケ−ブル保護管の引き込み
工法に適した合成樹脂からなる管体の接合部の構造に関
するものである。
管等の合成樹脂からなる管の接着剤による接合、例えば
ケ−ブルの配管におけるケ−ブル保護管や、該ケ−ブル
保護管の中継ボックスに接続するダクトスリ−ブの接合
を容易にするもので、特に、ケ−ブル保護管の引き込み
工法に適した合成樹脂からなる管体の接合部の構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ケ−ブル保護管、下水道及び水井
戸用管は硬質塩化ビニ−ル管等の合成樹脂管として提供
されており、この合成樹脂管の連結は管継手を介して接
着剤により接着接合する手段が一般に用いられている。
即ち、前記管継手の受け口と管の差し口に接着剤を塗着
して受け口に差し口を挿入し、接着剤の膨潤作用により
接着接合する手段が一般に良く知られている。
戸用管は硬質塩化ビニ−ル管等の合成樹脂管として提供
されており、この合成樹脂管の連結は管継手を介して接
着剤により接着接合する手段が一般に用いられている。
即ち、前記管継手の受け口と管の差し口に接着剤を塗着
して受け口に差し口を挿入し、接着剤の膨潤作用により
接着接合する手段が一般に良く知られている。
【0003】また、ケ−ブル保護管の地中配管工事にお
いて、配管の中間に、図12に示すハンドホ−ルと通称
するコンクリ−ト製の中継ボックス(イ)を介して敷設
されるが、該中継ボックス(イ)は、通常は共同ボック
スとして妻壁部(ロ)に電線用と通信用の貫通孔(ハ)
が多数穿設され、これらの各貫通孔(ハ)にダクトスリ
−ブ(ニ)が一体に挿着設置され、該ダクトスリ−ブ
(ニ)は、合成樹脂からなり、一端側にベルマウス
(ホ)を有すると共に他端側を中継ボックス(イ)の外
方へ突き出される拡径筒部(ヘ)を延長する形状に形成
され、ベルマウス(ホ)と拡径筒部(ヘ)の間で中継ボ
ックス(イ)の妻壁部(ロ)の貫通孔(ハ)に一体に固
着設置されている。そして、多数の前記貫通孔(ハ)の
うちのダクトスリ−ブ(ニ)が挿着されていない貫通孔
(ハ)にはキャップ(ト)が設置されていることはよく
知られている。
いて、配管の中間に、図12に示すハンドホ−ルと通称
するコンクリ−ト製の中継ボックス(イ)を介して敷設
されるが、該中継ボックス(イ)は、通常は共同ボック
スとして妻壁部(ロ)に電線用と通信用の貫通孔(ハ)
が多数穿設され、これらの各貫通孔(ハ)にダクトスリ
−ブ(ニ)が一体に挿着設置され、該ダクトスリ−ブ
(ニ)は、合成樹脂からなり、一端側にベルマウス
(ホ)を有すると共に他端側を中継ボックス(イ)の外
方へ突き出される拡径筒部(ヘ)を延長する形状に形成
され、ベルマウス(ホ)と拡径筒部(ヘ)の間で中継ボ
ックス(イ)の妻壁部(ロ)の貫通孔(ハ)に一体に固
着設置されている。そして、多数の前記貫通孔(ハ)の
うちのダクトスリ−ブ(ニ)が挿着されていない貫通孔
(ハ)にはキャップ(ト)が設置されていることはよく
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在一般に使用されて
いる合成樹脂からなる管の冷間差し込み接着接合に用い
る管継手は受け口にテ−パを設けて形成されており、他
方、管の先端の差し口は平行に形成されている。しかし
ながら、前記管継手の受け口に設けたテ−パは管の差し
口を適性量挿入すると圧着力が得られるとしても接着面
積が少なく、差し口の先端の一部が接着されているに過
ぎないので強固確実な接着は得られていないのが実情で
ある。
いる合成樹脂からなる管の冷間差し込み接着接合に用い
る管継手は受け口にテ−パを設けて形成されており、他
方、管の先端の差し口は平行に形成されている。しかし
ながら、前記管継手の受け口に設けたテ−パは管の差し
口を適性量挿入すると圧着力が得られるとしても接着面
積が少なく、差し口の先端の一部が接着されているに過
ぎないので強固確実な接着は得られていないのが実情で
ある。
【0005】しかも、塩化ビニ−ル管の接合に用いる接
着剤は、管と継手に塗布することによりその表面を膨潤
させ、接合することにより膨潤層が絡み合い、接合面を
一体化させるものであるから、養生時間が長い程接着強
度を得ることができる。しかしながら、継手の受け口に
設けたテ−パは管の挿入後にすぐに挿入力を除くと管が
戻る可能性があるので、初期の接着力が得られるまで挿
入力を保持するための押え時間が必要である。水道用硬
質塩化ビニ−ル管技術資料によれば、TS接合の押え時
間は、呼び径50mm以下で30秒以上、75mm以上
では60秒以上と長い押え時間が定められている。この
ような長い押え時間は接合作業に熟練を必要とする困難
なものであった。しかも、ケ−ブル保護管の引き込み工
法は、複数の管を継ぎ足しながら鞘管の中に引っ張り込
む工法なので、従来の接着剤による接合では多数の管の
重量に耐える引っかかり力に乏しいことから接合部が離
脱し易い課題があった。
着剤は、管と継手に塗布することによりその表面を膨潤
させ、接合することにより膨潤層が絡み合い、接合面を
一体化させるものであるから、養生時間が長い程接着強
度を得ることができる。しかしながら、継手の受け口に
設けたテ−パは管の挿入後にすぐに挿入力を除くと管が
戻る可能性があるので、初期の接着力が得られるまで挿
入力を保持するための押え時間が必要である。水道用硬
質塩化ビニ−ル管技術資料によれば、TS接合の押え時
間は、呼び径50mm以下で30秒以上、75mm以上
では60秒以上と長い押え時間が定められている。この
ような長い押え時間は接合作業に熟練を必要とする困難
なものであった。しかも、ケ−ブル保護管の引き込み工
法は、複数の管を継ぎ足しながら鞘管の中に引っ張り込
む工法なので、従来の接着剤による接合では多数の管の
重量に耐える引っかかり力に乏しいことから接合部が離
脱し易い課題があった。
【0006】更に、継手を使用する管の連結は、継手の
両側に管を接合する2回の接合作業を必要とし、しか
も、継手が管の接合部の外周面に突き出た状態になるた
めに、電線の配管のように鞘管に多数のケ−ブル保護管
を配管する場合に継手の出っ張りが邪魔になったりする
等の問題があった。
両側に管を接合する2回の接合作業を必要とし、しか
も、継手が管の接合部の外周面に突き出た状態になるた
めに、電線の配管のように鞘管に多数のケ−ブル保護管
を配管する場合に継手の出っ張りが邪魔になったりする
等の問題があった。
【0007】また、従来のケ−ブル保護管の中継ボック
スにおいて、ダクトスリ−ブ(ニ)は一端側にベルマウ
ス(ホ)を有し、他端側に拡径筒部(ヘ)を有する構造
及び形状から工場で予め中継ボックス(イ)に一体に装
着した状態に製作し提供することは必然的であり、この
ようなダクトスリ−ブ(ニ)を取り付けながらコンクリ
−トを流し込むで形成することは中継ボックス(イ)そ
れ自体の製造を困難にするものであり、更には、中継ボ
ックス(イ)の保存管理或は運搬が非常に不便であるば
かりでなく、保管中又は運搬中にダクトスリ−ブ(ニ)
を破損する事故が屡々生じる等の課題があった。
スにおいて、ダクトスリ−ブ(ニ)は一端側にベルマウ
ス(ホ)を有し、他端側に拡径筒部(ヘ)を有する構造
及び形状から工場で予め中継ボックス(イ)に一体に装
着した状態に製作し提供することは必然的であり、この
ようなダクトスリ−ブ(ニ)を取り付けながらコンクリ
−トを流し込むで形成することは中継ボックス(イ)そ
れ自体の製造を困難にするものであり、更には、中継ボ
ックス(イ)の保存管理或は運搬が非常に不便であるば
かりでなく、保管中又は運搬中にダクトスリ−ブ(ニ)
を破損する事故が屡々生じる等の課題があった。
【0008】更に、キャップ(ト)が設けられている貫
通孔(ハ)にダクトスリ−ブ(ニ)を挿着するには、こ
のキャップ(ト)を外さなければならないが、該キャッ
プ(ト)を外す際に、ともすると、貫通孔(ハ)の周辺
を欠損させてしまことが屡々生じることがあり、このよ
うな欠損部を放置したままダクトスリ−ブ(ニ)を挿着
してしまうと、該欠損部での気密性が損なわれるばかり
でなく、長期間の間に欠損部が次第に大きくなって、ダ
クトスリ−ブ(ニ)の挿着状態にグラツキを生じる等の
種々の悪影響を与える等の課題があった。
通孔(ハ)にダクトスリ−ブ(ニ)を挿着するには、こ
のキャップ(ト)を外さなければならないが、該キャッ
プ(ト)を外す際に、ともすると、貫通孔(ハ)の周辺
を欠損させてしまことが屡々生じることがあり、このよ
うな欠損部を放置したままダクトスリ−ブ(ニ)を挿着
してしまうと、該欠損部での気密性が損なわれるばかり
でなく、長期間の間に欠損部が次第に大きくなって、ダ
クトスリ−ブ(ニ)の挿着状態にグラツキを生じる等の
種々の悪影響を与える等の課題があった。
【0009】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、差し口と受け口
にアプロ−チ勾配と引っ掛かり段部を設けた環状係止部
を形成し、差し口を受け口に差し込むだけで接合させる
ことが可能で、接着剤の初期の接着力を得るための挿入
後の押え時間を不要として接合作業を容易にし、少ない
接着面積で確実な接着を得ることができ、接着剤の養生
期間中であっても配管工事を開始することが可能であ
り、しかも、接続部の内外面から出っ張りを取り除い
て、管の引き込み工法に適した合成樹脂からなる管体の
接合部の構造を提供するものである。
のであって、その目的とするところは、差し口と受け口
にアプロ−チ勾配と引っ掛かり段部を設けた環状係止部
を形成し、差し口を受け口に差し込むだけで接合させる
ことが可能で、接着剤の初期の接着力を得るための挿入
後の押え時間を不要として接合作業を容易にし、少ない
接着面積で確実な接着を得ることができ、接着剤の養生
期間中であっても配管工事を開始することが可能であ
り、しかも、接続部の内外面から出っ張りを取り除い
て、管の引き込み工法に適した合成樹脂からなる管体の
接合部の構造を提供するものである。
【0010】また、本発明は、アプロ−チ勾配と引っ掛
かり段部を備えた複数の環状係止部を設けた接続機構を
採用することにより、ダクトスリ−ブを口金管に接続す
る構造に形成し、その結果、中継ボックスは複数の貫通
孔を穿設した状態のままで提供可能として、中継ボック
スの製造を容易とすると同時にダクトスリ−ブの中継ボ
ックスへの取り付けを現場にて容易簡単かつ迅速に行う
ことを可能にした管体の接続部の構造を提供するもので
ある。
かり段部を備えた複数の環状係止部を設けた接続機構を
採用することにより、ダクトスリ−ブを口金管に接続す
る構造に形成し、その結果、中継ボックスは複数の貫通
孔を穿設した状態のままで提供可能として、中継ボック
スの製造を容易とすると同時にダクトスリ−ブの中継ボ
ックスへの取り付けを現場にて容易簡単かつ迅速に行う
ことを可能にした管体の接続部の構造を提供するもので
ある。
【0011】更に本発明の目的は、ダクトスリ−ブに固
定リングと水膨潤性弾性ゴムOリングを挿着することに
より、キャップを外した際に貫通孔の周縁に生じた欠損
部を水膨潤性弾性ゴムOリングで覆うことにより、貫通
孔の周囲に生じた欠損部の経時による拡大を防止すると
共に該水膨潤性弾性Oリングがダクトスリ−ブと貫通孔
の間の隙間を密封して気密性を維持できるようにした管
体の接続部の構造を提供することにある。
定リングと水膨潤性弾性ゴムOリングを挿着することに
より、キャップを外した際に貫通孔の周縁に生じた欠損
部を水膨潤性弾性ゴムOリングで覆うことにより、貫通
孔の周囲に生じた欠損部の経時による拡大を防止すると
共に該水膨潤性弾性Oリングがダクトスリ−ブと貫通孔
の間の隙間を密封して気密性を維持できるようにした管
体の接続部の構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る合成樹脂からなる管体の接合部の構造
は、管の一端側の外周に差し口を設け他端側の内周に受
け口を設け、前記差し口は開口縁から奥方へ大径とする
テ−パ部と該テ−パ部の奥端側に垂直な引っかかり段部
を有する複数の環状係止部を一連に形成し、前記受け口
には前記差し口の環状係止部と嵌合するように開口縁か
ら奥方へ小径とするテ−パ部と該テ−パ部の奥端側に垂
直な引っかかり段部を有する複数の環状係止部を一連に
形成してなる。
に、本発明に係る合成樹脂からなる管体の接合部の構造
は、管の一端側の外周に差し口を設け他端側の内周に受
け口を設け、前記差し口は開口縁から奥方へ大径とする
テ−パ部と該テ−パ部の奥端側に垂直な引っかかり段部
を有する複数の環状係止部を一連に形成し、前記受け口
には前記差し口の環状係止部と嵌合するように開口縁か
ら奥方へ小径とするテ−パ部と該テ−パ部の奥端側に垂
直な引っかかり段部を有する複数の環状係止部を一連に
形成してなる。
【0013】また、合成樹脂からなり一端側にベルマウ
スを周設すると共に胴部外周に環状溝を周設して該環状
溝に固定リングを嵌合設置自在にした口金管を形成し、
前記口金管は他端側の内周に受け口を設け、該受口は開
口縁から奥方へ小径とするテ−パ部と該テ−パ部の奥端
側に垂直な引っかかり段部を有する複数の環状係止部を
一連に形成し、合成樹脂からなるダクトスリ−ブは一方
端の外周に前記口金管の受口に挿入する差し口を設け、
該差し口には開口縁から奥方へ大径とするテ−パ部と該
テ−パ部の奥端側に垂直な引っかかり段部を有する複数
の環状係止部を一連に形成してなる。また、前記口金管
の環状溝は前記固定リングと水膨潤性弾性ゴムOリング
を挿着する溝幅を有して設けられ、該環状溝に固定リン
グと水膨潤性弾性ゴムOリングを設けることにより、前
記水膨潤性弾性ゴムOリングが中継ボックスの貫通孔の
周縁に生じた欠損部を覆うと同時にダクトスリ−ブと貫
通孔との間の隙間を埋めて気密を維持する。
スを周設すると共に胴部外周に環状溝を周設して該環状
溝に固定リングを嵌合設置自在にした口金管を形成し、
前記口金管は他端側の内周に受け口を設け、該受口は開
口縁から奥方へ小径とするテ−パ部と該テ−パ部の奥端
側に垂直な引っかかり段部を有する複数の環状係止部を
一連に形成し、合成樹脂からなるダクトスリ−ブは一方
端の外周に前記口金管の受口に挿入する差し口を設け、
該差し口には開口縁から奥方へ大径とするテ−パ部と該
テ−パ部の奥端側に垂直な引っかかり段部を有する複数
の環状係止部を一連に形成してなる。また、前記口金管
の環状溝は前記固定リングと水膨潤性弾性ゴムOリング
を挿着する溝幅を有して設けられ、該環状溝に固定リン
グと水膨潤性弾性ゴムOリングを設けることにより、前
記水膨潤性弾性ゴムOリングが中継ボックスの貫通孔の
周縁に生じた欠損部を覆うと同時にダクトスリ−ブと貫
通孔との間の隙間を埋めて気密を維持する。
【0014】前記管体の差し口及び受口に設けたテ−パ
部と該テ−パ部の奥端側に垂直な引っ掛かり段部を有す
る環状係止部は約8mm幅に形成して少なくとも3個を
一連に形成するのが好ましい。しかしながら、環状係止
部は4個を設けるのが最も好ましい。
部と該テ−パ部の奥端側に垂直な引っ掛かり段部を有す
る環状係止部は約8mm幅に形成して少なくとも3個を
一連に形成するのが好ましい。しかしながら、環状係止
部は4個を設けるのが最も好ましい。
【0015】前記テ−パ部のアプロ−チ勾配は、呼び径
113φの小口径管はテ−パ4/100が好ましく、呼
び径136φ又は146φではテ−パ16/100とす
るのが好ましい。また、呼び径VU50の小口径管は山
頂のテ−パ−は1/64とし、引っかかり勾配は3°が
好ましく、呼び径SVP130では山頂のテ−パ−は1
/16とし、ひっかかり勾配は6°とするのが好まし
い。しかしながら、引き込み力が大きい場合は、これに
限定することなく、係止段部の数を増やし、引っかかり
段部を高くすることで対応するようにするのが好まし
い。
113φの小口径管はテ−パ4/100が好ましく、呼
び径136φ又は146φではテ−パ16/100とす
るのが好ましい。また、呼び径VU50の小口径管は山
頂のテ−パ−は1/64とし、引っかかり勾配は3°が
好ましく、呼び径SVP130では山頂のテ−パ−は1
/16とし、ひっかかり勾配は6°とするのが好まし
い。しかしながら、引き込み力が大きい場合は、これに
限定することなく、係止段部の数を増やし、引っかかり
段部を高くすることで対応するようにするのが好まし
い。
【0016】前記合成樹脂管は、接着剤に接着面の膨潤
作用で接合させる硬質塩化ビニ−ル管用の接着剤を用い
て接合する硬質塩化ビニ−ル管が好ましい。
作用で接合させる硬質塩化ビニ−ル管用の接着剤を用い
て接合する硬質塩化ビニ−ル管が好ましい。
【0017】前記差し口は管本体の外周より小径として
該差し口の奥端に突き当たり段部を設け、前記受け口は
管本体の内周より大径として該受け口の奥端に突き当た
り段部を設けてなるのが好ましい。
該差し口の奥端に突き当たり段部を設け、前記受け口は
管本体の内周より大径として該受け口の奥端に突き当た
り段部を設けてなるのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明すると、図1は管の断面図、図2は管の
受け口の要部拡大断面図、図3は管の差し口の要部拡大
断面図、図4は接合状態の要部拡大断面図で、管1は、
硬質塩化ビニ−ル管等の合成樹脂管になり、この管1
は、一端側の外周に管本体の外周より小径として奥端に
垂直な突き当たり段部2をを有する所定間隔の差し口3
を設け、他端側の内周に管本体の内周より大径として奥
端に垂直な突き当たり段部4を有する所定間隔の受け口
5を設けて形成され、前記差し口3は開口縁から奥方へ
大径とするテ−パ部6と該テ−パ部6の奥端側に垂直な
引っ掛かり段部7を有する環状係止部8を一連的に複数
段を形成し、前記受け口5には前記差し口3の複数段の
各環状係止部8と嵌合するように開口縁から奥方へ小径
とするテ−パ部9と該テ−パ部9の奥端側に垂直な引っ
掛かり段部10を有する環状係止部11を一連的に複数
段を設けて形成する。
を参照して説明すると、図1は管の断面図、図2は管の
受け口の要部拡大断面図、図3は管の差し口の要部拡大
断面図、図4は接合状態の要部拡大断面図で、管1は、
硬質塩化ビニ−ル管等の合成樹脂管になり、この管1
は、一端側の外周に管本体の外周より小径として奥端に
垂直な突き当たり段部2をを有する所定間隔の差し口3
を設け、他端側の内周に管本体の内周より大径として奥
端に垂直な突き当たり段部4を有する所定間隔の受け口
5を設けて形成され、前記差し口3は開口縁から奥方へ
大径とするテ−パ部6と該テ−パ部6の奥端側に垂直な
引っ掛かり段部7を有する環状係止部8を一連的に複数
段を形成し、前記受け口5には前記差し口3の複数段の
各環状係止部8と嵌合するように開口縁から奥方へ小径
とするテ−パ部9と該テ−パ部9の奥端側に垂直な引っ
掛かり段部10を有する環状係止部11を一連的に複数
段を設けて形成する。
【0019】前記差し口3及び受け口5の各環状係止部
8及び11は、少なくとも3段を一連に設けるが、4段
を一連に設けるのが最も好ましい。又、テ−パ部6及び
9の勾配は管経に応じて決定される。しかしながら、引
き込み力が大きい場合は、段数を増やしたり、引っ掛か
り部となる段部を高くすることで対応することにより、
種々勾配に選択形成すること勿論である。また、前記差
し口3及び受け口5に備える複数の環状係止部8及び1
1のうちの最奥端の環状係止部のみを他の環状係止部よ
り稍々大きい幅に形成し、差し口3の挿入後の段部7と
10との噛み合いを容易且つ確実に得られるようにする
のが好ましい。
8及び11は、少なくとも3段を一連に設けるが、4段
を一連に設けるのが最も好ましい。又、テ−パ部6及び
9の勾配は管経に応じて決定される。しかしながら、引
き込み力が大きい場合は、段数を増やしたり、引っ掛か
り部となる段部を高くすることで対応することにより、
種々勾配に選択形成すること勿論である。また、前記差
し口3及び受け口5に備える複数の環状係止部8及び1
1のうちの最奥端の環状係止部のみを他の環状係止部よ
り稍々大きい幅に形成し、差し口3の挿入後の段部7と
10との噛み合いを容易且つ確実に得られるようにする
のが好ましい。
【0020】また、差し口3に設けた突き当たり段部2
と受け口5の突き当たり段部4は、結合する一方の管1
aと他方の管1bとの継ぎ目の互いの管本体外周と管本
体内周に出っ張りがなく、図4に示すように、外周及び
内周を同一水平面となって連結されフラッシュジョイン
ト形状となるように形成される。
と受け口5の突き当たり段部4は、結合する一方の管1
aと他方の管1bとの継ぎ目の互いの管本体外周と管本
体内周に出っ張りがなく、図4に示すように、外周及び
内周を同一水平面となって連結されフラッシュジョイン
ト形状となるように形成される。
【0021】図5は本発明の口金管と固定リングとダク
トスリ−ブとを分解して示す斜視図、図6は口金管の縦
断正面図、図7はダクトスリ−ブの縦断正面図、図8は
口金管を中継ボックスに設置して示す縦断面図で、口金
管12は合成樹脂からなり一端側にベルマウス13を周
設すると共に前記ベルマウス13から所定間隔を置いた
位置、即ち、ベルマウス13から中継ボックス14の妻
壁部15の厚みに相当する間隔を置いた胴部外周位置に
固定リング16を設置するための環状溝17を周設設置
し、前記ベルマウス13と反対の他端側の内周に受け口
18を設け、該受口18には開口縁から奥方へ小径とす
るテ−パ部19と該テ−パ部19の奥端側に垂直な引っ
掛かり段部20を有する複数の環状係止部21を一連に
設けて形成する。
トスリ−ブとを分解して示す斜視図、図6は口金管の縦
断正面図、図7はダクトスリ−ブの縦断正面図、図8は
口金管を中継ボックスに設置して示す縦断面図で、口金
管12は合成樹脂からなり一端側にベルマウス13を周
設すると共に前記ベルマウス13から所定間隔を置いた
位置、即ち、ベルマウス13から中継ボックス14の妻
壁部15の厚みに相当する間隔を置いた胴部外周位置に
固定リング16を設置するための環状溝17を周設設置
し、前記ベルマウス13と反対の他端側の内周に受け口
18を設け、該受口18には開口縁から奥方へ小径とす
るテ−パ部19と該テ−パ部19の奥端側に垂直な引っ
掛かり段部20を有する複数の環状係止部21を一連に
設けて形成する。
【0022】ダクトスリ−ブ22は合成樹脂からなり、
図7に示すように、一端側の外周に前記口金管12の受
口18に挿入する差し口23を設け、該差し口23には
開口縁から奥方へ大径とするテ−パ部24と該テ−パ部
24の奥端側に垂直な引っ掛かり段部25を有する複数
の環状係止部26を一連に設けて形成する。また、前記
口金管12とダクトスリ−ブ22との接合部は、図8に
示すように、互いの外周が同一面となるフラッシュジョ
イント形状に形成する。前記口金管12は中継ボックス
14の貫通孔27に挿通設置され、環状溝17に固定リ
ング16を装着することにより貫通孔27に抜け脱つ不
可能な状態で確実に設置される。
図7に示すように、一端側の外周に前記口金管12の受
口18に挿入する差し口23を設け、該差し口23には
開口縁から奥方へ大径とするテ−パ部24と該テ−パ部
24の奥端側に垂直な引っ掛かり段部25を有する複数
の環状係止部26を一連に設けて形成する。また、前記
口金管12とダクトスリ−ブ22との接合部は、図8に
示すように、互いの外周が同一面となるフラッシュジョ
イント形状に形成する。前記口金管12は中継ボックス
14の貫通孔27に挿通設置され、環状溝17に固定リ
ング16を装着することにより貫通孔27に抜け脱つ不
可能な状態で確実に設置される。
【0023】図9は口金管、Oリング、固定リング及び
ダクトスリ−ブを分解して示す斜視図、図10は口金管
を中継ボックスに設置して示す要部縦断面図、図11は
中継ボックスの貫通孔の欠損部をOリングで覆った状態
を示す要部拡大断面図で、前記口金管12に設けた環状
溝17は、前記固定リング16と水膨潤性弾性ゴムOリ
ング28が設けられる。前記環状溝17の溝幅は固定リ
ング16の幅と水膨潤性弾性ゴムOリング28の線径と
の合計幅を有して穿設される。即ち、該環状溝17は一
部が妻壁部15に含まれる環状溝17aが一連に備えら
れる溝幅に穿設し、そして、該環状溝17に固定リング
16を位置させ且つ水膨潤性弾性ゴムOリング28を環
状溝17aに位置させて装着することにより、Oリング
28が貫通孔27の中に位置されるようにする。なお、
前記固定リング16は金属または合成樹脂から形成さ
れ、前記水膨潤性弾性ゴムOリング28は体積膨張率の
高い長期安定性に優れた水膨潤性ゴム組成物であれば良
く、配合等については特に限定するものではない。
ダクトスリ−ブを分解して示す斜視図、図10は口金管
を中継ボックスに設置して示す要部縦断面図、図11は
中継ボックスの貫通孔の欠損部をOリングで覆った状態
を示す要部拡大断面図で、前記口金管12に設けた環状
溝17は、前記固定リング16と水膨潤性弾性ゴムOリ
ング28が設けられる。前記環状溝17の溝幅は固定リ
ング16の幅と水膨潤性弾性ゴムOリング28の線径と
の合計幅を有して穿設される。即ち、該環状溝17は一
部が妻壁部15に含まれる環状溝17aが一連に備えら
れる溝幅に穿設し、そして、該環状溝17に固定リング
16を位置させ且つ水膨潤性弾性ゴムOリング28を環
状溝17aに位置させて装着することにより、Oリング
28が貫通孔27の中に位置されるようにする。なお、
前記固定リング16は金属または合成樹脂から形成さ
れ、前記水膨潤性弾性ゴムOリング28は体積膨張率の
高い長期安定性に優れた水膨潤性ゴム組成物であれば良
く、配合等については特に限定するものではない。
【0024】本発明における管1の接続作業において、
管1は硬質塩化ビニ−ル管を用い、接着剤は塩化ビニ−
ル管の表面を膨潤して接着させる塩化ビニ−ル管接着用
の接着剤が使用され、図4に示すように、一方の管1a
の差し口3と他方の管1bの受け口5に前記接着剤を塗
布し、一方の管1aの差し口3を他方の管1bの受け口
5に挿入し、差し口3と受け口5の互いの環状係止部8
と10とを嵌合させることにより接合作業を終了する。
即ち、管1aと管1bとは差し口3と受け口5との互い
の引っ掛かり段部7と10が噛み合って引き戻しが押え
られているので、挿入後の接着剤の初期の接着力を得る
までの押え時間はまったく不要となる。従って、引き込
み配管工法において、本発明の接合部は接続された多数
の管の重量に耐える十分な引っかかり力を備えているの
で、一方の管1aの差し口3と他方の管1bの受口5を
嵌合接合させた即座に管の引き込み作業を行なっても、
接合部が離脱することなく管の引き込み作業を行うこと
を可能にする。このようにして、多数の管1は順次接合
しながら鞘管の中に引っ張り込まれて進み、ダクトスリ
−ブ22を介して中継ボックス14へ引き込まれる。
管1は硬質塩化ビニ−ル管を用い、接着剤は塩化ビニ−
ル管の表面を膨潤して接着させる塩化ビニ−ル管接着用
の接着剤が使用され、図4に示すように、一方の管1a
の差し口3と他方の管1bの受け口5に前記接着剤を塗
布し、一方の管1aの差し口3を他方の管1bの受け口
5に挿入し、差し口3と受け口5の互いの環状係止部8
と10とを嵌合させることにより接合作業を終了する。
即ち、管1aと管1bとは差し口3と受け口5との互い
の引っ掛かり段部7と10が噛み合って引き戻しが押え
られているので、挿入後の接着剤の初期の接着力を得る
までの押え時間はまったく不要となる。従って、引き込
み配管工法において、本発明の接合部は接続された多数
の管の重量に耐える十分な引っかかり力を備えているの
で、一方の管1aの差し口3と他方の管1bの受口5を
嵌合接合させた即座に管の引き込み作業を行なっても、
接合部が離脱することなく管の引き込み作業を行うこと
を可能にする。このようにして、多数の管1は順次接合
しながら鞘管の中に引っ張り込まれて進み、ダクトスリ
−ブ22を介して中継ボックス14へ引き込まれる。
【0025】尚、管1及び接着剤は、必ずしも硬質塩化
ビニ−ル管、又は塩化ビニ−ル管接着用のものに限定さ
れることなく、硬質塩化ビニ−ル管に普通のボンドを使
用した場合でも、ボンドの凝固による接着効果が作用す
るまでの時間の押え効果を得ることができるので、極め
て有利である。
ビニ−ル管、又は塩化ビニ−ル管接着用のものに限定さ
れることなく、硬質塩化ビニ−ル管に普通のボンドを使
用した場合でも、ボンドの凝固による接着効果が作用す
るまでの時間の押え効果を得ることができるので、極め
て有利である。
【0026】本発明において、中継ボックス14はダク
トスリ−ブ22を設けていない状態で提供されるので、
ダクトスリ−ブ22は工事現場で取り付けられる。即
ち、口金管12はベルマウス13を中継ボックス14の
内側に位置させて妻壁部15の貫通孔27に挿し込み、
次いで、水膨潤性弾性ゴムOリング28と固定リング1
6を環状溝17に嵌め込み装着することにより、中継ボ
ックス14の妻壁部15に穿設された貫通孔27に抜け
脱つを防止し且つ該貫通孔27と口金管12との隙間を
埋めて気密を維持して固定設置される。そこで、口金管
12の受口18とダクトスリ−ブ22の差1口23に接
着剤を塗着し、ダクトスリ−ブ22の差し口23を口金
管12の受口18に差し込むと、差し口23と受け口1
8の互いの環状係止部26と21とが噛み合い嵌合して
接合され、ダクトスリ−ブ22の設置作業を終了する。
トスリ−ブ22を設けていない状態で提供されるので、
ダクトスリ−ブ22は工事現場で取り付けられる。即
ち、口金管12はベルマウス13を中継ボックス14の
内側に位置させて妻壁部15の貫通孔27に挿し込み、
次いで、水膨潤性弾性ゴムOリング28と固定リング1
6を環状溝17に嵌め込み装着することにより、中継ボ
ックス14の妻壁部15に穿設された貫通孔27に抜け
脱つを防止し且つ該貫通孔27と口金管12との隙間を
埋めて気密を維持して固定設置される。そこで、口金管
12の受口18とダクトスリ−ブ22の差1口23に接
着剤を塗着し、ダクトスリ−ブ22の差し口23を口金
管12の受口18に差し込むと、差し口23と受け口1
8の互いの環状係止部26と21とが噛み合い嵌合して
接合され、ダクトスリ−ブ22の設置作業を終了する。
【0027】本発明において、ダクトスリ−ブ22は作
業現場で中継ボックス14に取り付けるように形成され
ているので、本発明で提供される中継ボックス14は貫
通孔27にはキャップ29で閉蓋されている。そこで、
ダクトスリ−ブ22を中継ボックス14に挿着するにあ
たって貫通孔27のキャップ29を外すが、この時に貫
通孔27の開口縁の一部が欠けた欠損部30を生じたと
しても、口金管12の環状溝17に挿着された固定リン
グ16と水膨潤性弾性ゴムOリング28の膨潤作用によ
って欠損部30に浸潤して該欠損部30を覆うので、欠
損部30の経時による拡大が阻止されると共に水膨潤性
弾性ゴムOリング28が口金管12と貫通孔27との間
の隙間に浸潤して気密性を保持する。
業現場で中継ボックス14に取り付けるように形成され
ているので、本発明で提供される中継ボックス14は貫
通孔27にはキャップ29で閉蓋されている。そこで、
ダクトスリ−ブ22を中継ボックス14に挿着するにあ
たって貫通孔27のキャップ29を外すが、この時に貫
通孔27の開口縁の一部が欠けた欠損部30を生じたと
しても、口金管12の環状溝17に挿着された固定リン
グ16と水膨潤性弾性ゴムOリング28の膨潤作用によ
って欠損部30に浸潤して該欠損部30を覆うので、欠
損部30の経時による拡大が阻止されると共に水膨潤性
弾性ゴムOリング28が口金管12と貫通孔27との間
の隙間に浸潤して気密性を保持する。
【0028】
【実施例1】この実施例1において、呼び径113φの
塩化ビニル管を使用し、前記差し口3及び受け口5の各
環状係止部8及び11のアプロ−チ勾配としてテ−パ4
/100のテ−パ部6を約8mm幅に形成し、前記差し
口3及び受け口5の環状係止部8及び11はそれぞれ同
数の3個を一連に設けて形成し、前記差し口23と受け
口18は約4.5mmの薄肉に形成し、各環状係止部2
6及び21の引っ掛かり段部25及び20を約3.2m
mに形成した。そして、下記表1に示すように、この管
1の接合部引っ張り試験結果を得た。また、呼び径VU
50の塩化ビニル管を使用し、前記差し口3及び受け口
5の各環状係止部8及び11のアプロ−チ勾配として3
°の勾配部6を約8mm幅に形成し、前記差し口3及び
受け口5の環状係止部8及び11はそれぞれ同数の3個
を一連に設けて形成し、各環状係止部8及び11の引っ
掛かり段部7及び10を約0.36mmに形成した。そ
して、下記表1に示すように、この管1の接合部引っ張
り試験結果を得た。
塩化ビニル管を使用し、前記差し口3及び受け口5の各
環状係止部8及び11のアプロ−チ勾配としてテ−パ4
/100のテ−パ部6を約8mm幅に形成し、前記差し
口3及び受け口5の環状係止部8及び11はそれぞれ同
数の3個を一連に設けて形成し、前記差し口23と受け
口18は約4.5mmの薄肉に形成し、各環状係止部2
6及び21の引っ掛かり段部25及び20を約3.2m
mに形成した。そして、下記表1に示すように、この管
1の接合部引っ張り試験結果を得た。また、呼び径VU
50の塩化ビニル管を使用し、前記差し口3及び受け口
5の各環状係止部8及び11のアプロ−チ勾配として3
°の勾配部6を約8mm幅に形成し、前記差し口3及び
受け口5の環状係止部8及び11はそれぞれ同数の3個
を一連に設けて形成し、各環状係止部8及び11の引っ
掛かり段部7及び10を約0.36mmに形成した。そ
して、下記表1に示すように、この管1の接合部引っ張
り試験結果を得た。
【0029】
【表1】
【0030】上記表1によれば、本発明の接合は、初期
接着強度において、接着剤なしの場合でも十分な強度が
得られ、尚且つ接着剤が凝固しなくてもかなりの引っ張
り強度を得ることができることを示している。又、充填
シ−ル剤においても十分な強度を得られるばかりでな
く、塩化ビニル管用接着剤における接合も完全な気密が
得られることを示している。
接着強度において、接着剤なしの場合でも十分な強度が
得られ、尚且つ接着剤が凝固しなくてもかなりの引っ張
り強度を得ることができることを示している。又、充填
シ−ル剤においても十分な強度を得られるばかりでな
く、塩化ビニル管用接着剤における接合も完全な気密が
得られることを示している。
【0031】
【実施例2】この実施例2において、呼び径136φ及
び146φの塩化ビニル管を使用し、前記差し口3及び
受け口5の各環状係止部8及び11のアプロ−チ勾配と
してテ−パ16/100のテ−パ部6を約8cm幅に形
成し、前記差し口3及び受け口5の環状係止部8及び1
1はそれぞれ同数の3個を一連に設けて形成し、前記差
し口23と受け口18は約8.0mmの肉厚に形成し、
各環状係止部26及び21の引っ掛かり段部25及び2
0を約3.6mmに形成した。そして、この実施例2で
の接合部引っ張り試験では、実施例1と同様の好結果を
得た。また、呼び径SVP130の塩化ビニル管を使用
し、前記差し口3及び受け口5の各環状係止部8及び1
1のアプロ−チ勾配として6°の勾配部6を約8mm幅
に形成し、前記差し口3及び受け口5の環状係止部8及
び11はそれぞれ同数の3個を一連に設けて形成し、各
環状係止部8及び11の引っ掛かり段部7及び11を約
0.59mmに形成した。そして、この実施例2での接
合部引っ張り試験では、実施例1と同様の好結果を得
た。
び146φの塩化ビニル管を使用し、前記差し口3及び
受け口5の各環状係止部8及び11のアプロ−チ勾配と
してテ−パ16/100のテ−パ部6を約8cm幅に形
成し、前記差し口3及び受け口5の環状係止部8及び1
1はそれぞれ同数の3個を一連に設けて形成し、前記差
し口23と受け口18は約8.0mmの肉厚に形成し、
各環状係止部26及び21の引っ掛かり段部25及び2
0を約3.6mmに形成した。そして、この実施例2で
の接合部引っ張り試験では、実施例1と同様の好結果を
得た。また、呼び径SVP130の塩化ビニル管を使用
し、前記差し口3及び受け口5の各環状係止部8及び1
1のアプロ−チ勾配として6°の勾配部6を約8mm幅
に形成し、前記差し口3及び受け口5の環状係止部8及
び11はそれぞれ同数の3個を一連に設けて形成し、各
環状係止部8及び11の引っ掛かり段部7及び11を約
0.59mmに形成した。そして、この実施例2での接
合部引っ張り試験では、実施例1と同様の好結果を得
た。
【0032】
【発明の効果】本発明は上記のような構成であるから、
差し口と受け口に備えるテ−パがアプロ−チ勾配となっ
て挿入を容易にすると共に差し口と受け口との互いの環
状係止部の各段部を確実に噛み合わせることにより、挿
入後の接着剤の初期の接着力を得るまでの押え時間が不
要となる。その結果、差し口を受け口に挿入するだけで
接合作業を容易にすると共に確実な接合を得ることがで
き、しかも、管継手を使用する場合に比べて、本発明の
継手部の構造は接合部が一か所となって接着作業時間が
半減し、合成樹脂管の接続は価格的に安価となる。更
に、管の連結部の外周から出っ張りを取り除いた合成樹
脂管の接合部の構造を提供することができ、電線の鞘管
の中に複数条の配管作業が容易となるばかりでなく配管
数を増加することが可能となり、更に、本発明の接合部
は接続された多数の管の重量に十分耐える引っ張力を備
えるので、配管の引き込み工法に適する。また、中継ボ
ックスは、ダクトスリ−ブを現場で極めて容易迅速に設
けることができ、しかも、中継ボックスはダクトスリ−
ブを設けない状態で製造し提供するので、中継ボックス
の製造を簡単にし、且つ管理保管及び運搬を容易にす
る。
差し口と受け口に備えるテ−パがアプロ−チ勾配となっ
て挿入を容易にすると共に差し口と受け口との互いの環
状係止部の各段部を確実に噛み合わせることにより、挿
入後の接着剤の初期の接着力を得るまでの押え時間が不
要となる。その結果、差し口を受け口に挿入するだけで
接合作業を容易にすると共に確実な接合を得ることがで
き、しかも、管継手を使用する場合に比べて、本発明の
継手部の構造は接合部が一か所となって接着作業時間が
半減し、合成樹脂管の接続は価格的に安価となる。更
に、管の連結部の外周から出っ張りを取り除いた合成樹
脂管の接合部の構造を提供することができ、電線の鞘管
の中に複数条の配管作業が容易となるばかりでなく配管
数を増加することが可能となり、更に、本発明の接合部
は接続された多数の管の重量に十分耐える引っ張力を備
えるので、配管の引き込み工法に適する。また、中継ボ
ックスは、ダクトスリ−ブを現場で極めて容易迅速に設
けることができ、しかも、中継ボックスはダクトスリ−
ブを設けない状態で製造し提供するので、中継ボックス
の製造を簡単にし、且つ管理保管及び運搬を容易にす
る。
【0033】更に、本発明のような作業現場でダクトス
リ−ブを挿着するために提供された中継ボックスは、貫
通孔に設置されたキャップを外す際に貫通孔の開口縁に
生じた欠損部を水膨潤性弾性ゴムによって覆われるの
で、経時による欠損部の拡大化を防止することができ、
同時に中継ボックスの貫通孔と口金管との隙間を埋める
ことにより気密性を保持する等の利点がある。
リ−ブを挿着するために提供された中継ボックスは、貫
通孔に設置されたキャップを外す際に貫通孔の開口縁に
生じた欠損部を水膨潤性弾性ゴムによって覆われるの
で、経時による欠損部の拡大化を防止することができ、
同時に中継ボックスの貫通孔と口金管との隙間を埋める
ことにより気密性を保持する等の利点がある。
【図1】本発明に係る合成樹脂管の接続部を示す縦断面
図である。
図である。
【図2】本発明に係る合成樹脂管の受口を示す要部拡大
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明に係る合成樹脂管の差口を示す要部拡大
断面図である。
断面図である。
【図4】本発明に係る合成樹脂管の接合状態を示す要部
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図5】本発明に係る口金管と固定リングとダクトスリ
−ブとを分解して示す斜視図である。
−ブとを分解して示す斜視図である。
【図6】本発明に係る口金管の縦断正面図である。
【図7】本発明に係るダクトスリ−ブの縦断正面図であ
る。
る。
【図8】本発明に係る口金管を中継ボックスに設置して
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図9】本発明に係る口金管、水膨潤性弾性ゴムOリン
グ、固定リング及びダクトスリ−ブを分解して示す斜視
図である。
グ、固定リング及びダクトスリ−ブを分解して示す斜視
図である。
【図10】本発明に係る口金管を中継ボックスに設置し
て示す縦断面図である。
て示す縦断面図である。
【図11】本発明に係る口金管に挿着した水膨潤性弾性
ゴムOリングが中継ボックスの貫通孔の欠損部に浸潤し
た状態を示す要部拡大断面図である。
ゴムOリングが中継ボックスの貫通孔の欠損部に浸潤し
た状態を示す要部拡大断面図である。
【図12】従来ケ−ブル保護管の配管に使用されるダク
トスリ−ブを設置して示す中継ボックスの斜視図であ
る。
トスリ−ブを設置して示す中継ボックスの斜視図であ
る。
1 管 2 突き当たり段部 3 差し口 4 突き当たり段部 5 受け口 6 テ−パ部 7 段部 8 環状係止部 9 テ−パ部 10 段部 11 環状係止部 12 口金管 13 ベルマウス 14 中継ボックス 15 妻壁部 16 固定リング 17 環状溝 17a 環状溝 18 受け口 19 テ−パ部 20 引っかかり段部 21 環状係止部 22 ダクトスリ−ブ 23 差し口 24 テ−パ部 25 引っかかり段部 26 環状係止部 27 貫通孔 28 水膨潤性弾性ゴムOリング 29 キャップ 30 欠損部
Claims (3)
- 【請求項1】管の一端側の外周に差し口を設け他端側の
内周に受け口を設け、前記差し口は開口縁から奥方へ大
径とするテ−パ部と該テ−パ部の奥端側に垂直な引っか
かり段部を有する複数の環状係止部を一連に形成し、前
記受け口には前記差し口の環状係止部と嵌合するように
開口縁から奥方へ小径とするテ−パ部と該テ−パ部の奥
端側に垂直な引っかかり段部を有する複数の環状係止部
を一連に形成してなることを特徴とする合成樹脂からな
る管体の接合部の構造。 - 【請求項2】合成樹脂からなり一端側にベルマウスを周
設すると共に胴部外周に環状溝を周設して該環状溝に固
定リングを嵌合設置自在にした口金管を形成し、前記口
金管は他端側の内周に受け口を設け、該受口は開口縁か
ら奥方へ小径とするテ−パ部と該テ−パ部の奥端側に垂
直な引っかかり段部を有する複数の環状係止部を一連に
形成し、合成樹脂からなるダクトスリ−ブは一方端の外
周に前記口金管の受口に挿入する差し口を設け、該差し
口には開口縁から奥方へ大径とするテ−パ部と該テ−パ
部の奥端側に垂直な引っかかり段部を有する複数の環状
係止部を一連に形成してなることを特徴とする合成樹脂
からなる管体の接合部の構造。 - 【請求項3】合成樹脂からなり一端側にベルマウスを有
すると共に胴部外周に環状溝を周設した口金管を形成
し、前記口金管は他端側の内周に受け口を設け、該受口
は開口縁から奥方へ小径とするテ−パ部と該テ−パ部の
奥端側に垂直な引っかかり段部を有する複数の環状係止
部を一連に形成し、合成樹脂からなるダクトスリ−ブは
一方端の外周に前記口金管の受口に挿入する差し口を設
け、該差し口には開口縁から奥方へ大径とするテ−パ部
と該テ−パ部の奥端側に垂直な引っかかり段部を有する
複数の環状係止部を一連に形成し、前記口金管の環状溝
は一部が中継ボックスの貫通孔内に位置する溝幅を有し
て穿設し、該環状溝に固定リングと水膨潤性弾性ゴムO
リングを設けてなることを特徴とする合成樹脂からなる
管体の接合部の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10375316A JP2000088143A (ja) | 1998-07-11 | 1998-12-14 | 合成樹脂からなる管体の接合部の構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-211955 | 1998-07-11 | ||
JP21195598 | 1998-07-11 | ||
JP10375316A JP2000088143A (ja) | 1998-07-11 | 1998-12-14 | 合成樹脂からなる管体の接合部の構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017101452A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 前田建設工業株式会社 | 凍土の造成方法、及び止水装置 |
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-
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- 1998-12-14 JP JP10375316A patent/JP2000088143A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008144874A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Aron Kasei Co Ltd | 合成樹脂製の管継手 |
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