JP2000087959A - 流体軸受装置 - Google Patents

流体軸受装置

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JP2000087959A
JP2000087959A JP10258248A JP25824898A JP2000087959A JP 2000087959 A JP2000087959 A JP 2000087959A JP 10258248 A JP10258248 A JP 10258248A JP 25824898 A JP25824898 A JP 25824898A JP 2000087959 A JP2000087959 A JP 2000087959A
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Japan
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dynamic pressure
pressure generating
groove
fixed shaft
thrust
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JP10258248A
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Hiroaki Saito
浩昭 斎藤
Takafumi Asada
隆文 淺田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両端支持型流体軸受装置において、外部気圧
変動や温度変化、ラジアル軸受の寸法ばらつき等により
発生し、スラスト軸受におよぶ圧力変動の影響によるス
ラスト軸受の油の流出を防止し、信頼性を向上させる。 【解決手段】 固定軸2のフランジ3近傍において、そ
の外周面に1個以上の穴2C、2Dを有し、穴2C、2
Dは固定軸2内部にて延伸する軸垂穴2Bと連絡し軸垂
穴2Bはスリーブ4A外部の空間に通じる構成とするこ
とにより、スラスト軸受におよぶラジアル軸受の圧力変
動の影響を除去してスラスト軸受の油の流出を防止し、
信頼性を向上させるとともに、フランジ部材全面にスラ
スト動圧発生溝を設けることができ、スラスト浮上量を
高くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクやポ
リゴンモータ等の回転体を駆動する電動機のための流体
軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下図面を参照しながら、従来の流体軸
受装置の一例について説明する。図8は従来の流体軸受
装置の縦断面図であり、図9はその部分平面図である。
下ケース101には固定軸102がその一端において固
定され、その他端は固定ネジ102Aで上カバー112
に固定されている。固定軸102にはディスク109
A、109B、109C、109Dとスペーサ110
A、110B、110Cを固定するためのハブ104が
スリーブ104Aと一体となっており、固定軸102に
回転自在にはめあわされている。また、固定軸102の
上端側近傍には略リング状のフランジ103が固定さ
れ、このフランジ103はハブ104の凹部に収納され
ている。また、フランジ103に対向かつ近接してスラ
スト板107がハブ104にスラストキャップ108に
より固定されている。スラストキャップ108は接着お
よびシール剤113によりハブ104に固定されてい
る。固定軸102の外周面またはスリーブ104Aの内
周面のいずれか一方には少なくとも2組の、たとえばヘ
リングボーン形状のラジアル側動圧発生溝104B、1
04Cが設けられ、また、フランジ103とスラスト板
107の対向面のいずれか一方には上側スラスト動圧発
生溝103Aが設けられ、また、スリーブ104Aの端
面とフランジ103の対向面のいずれか一方には下側ス
ラスト動圧発生溝103Bが設けられている。そしてフ
ランジ103には通気穴103Cが設けられている。そ
れぞれの溝103A、103B、104B、104Cに
は潤滑剤111が充満されている。ハブ104にはモー
タロータ106が、また下ケース101にはモータステ
ータ105が固定されている。
【0003】以上のように構成された従来の流体軸受装
置について、以下その動作について説明する。図8にお
いて、モータステータ105に通電され、回転磁界が発
生すると、モータロータ106は、ハブ104、スリー
ブ104A、スラスト板107、ディスク109A、1
09B、109C、109D、スペーサ110A、11
0B、110Cと共に回転を始める。この時、ラジアル
側動圧発生溝104B、104Cは潤滑剤111をかき
集め、ポンピング作用により圧力を発生し、また、上側
スラスト動圧発生溝103A、下側スラスト動圧発生溝
103Bも潤滑剤111をかき集め、これらの発生圧力
によりスリーブ104Aやスラスト板107は浮上して
非接触回転を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、次のような問題点がある。図8におい
て、スリーブ104Aが高速回転するとラジアル軸受の
影響がスラスト軸受に及ぼうとする。具体的にはラジア
ル軸受の径差による発生圧力や空気リングの突発的移
動、内部空気の膨張、収縮等である。これらの要因のた
めスラスト軸受が影響を受け、油漏れを起こしたり、逆
にラジアル軸受に油が移動したりして浮上量が減少した
り、時にはコスレや、焼き付きが生じたりすることを緩
和するために通気穴103Cが存在するが、その存在
が、図9のように上側スラスト動圧発生溝103A、下
側スラスト動圧発生溝103Bの有効面積を制限し、ス
ラスト軸受浮上量を高く設計できず信頼性向上における
課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の第1の発明の流体軸受装置は次の構成を有し
ている。
【0006】すなわち、少なくとも一端がケースに固定
された固定軸と、前記固定軸の他端部近傍に固定された
フランジ部材と、前記固定軸に回転自在に挿入されたス
リーブを有し、前記スリーブに連設されるハブまたは、
前記スリーブの一方の端部近傍に固定され、前記フラン
ジ部材に対向かつ近接するスラスト板を有し、前記固定
軸の外周面またはスリーブ内周面の少なくともいずれか
一方にラジアル側動圧発生溝部を有し、前記フランジ部
材またはスラスト板の互いに対向する面のいずれか一方
の面にスラスト側動圧発生溝を有し、これら前記ラジア
ル側動圧発生溝およびスラスト側動圧発生溝の溝部は潤
滑剤が保持され、前記ケースにはモータステータが、ま
た前記ハブにはモータロータを有し、前記固定軸の前記
フランジ部材近傍において、その外周面に1個以上の直
径0.1mm以上0.6mm以下の穴を有し、前記穴は
前記固定軸内部にて延伸する軸垂穴と連絡し前記軸垂穴
は前記スリーブ外部の空間につうじた構成を有するもの
である。
【0007】本発明は、上記した構成によってラジアル
軸受とスラスト軸受を独立させラジアル軸受の影響がス
ラスト軸受に及ばなくなるため、スラスト軸受は安定し
て潤滑剤を保持できるとともに、フランジ部材上に通気
穴がないため、全面にスラスト動圧発生溝を設けること
ができ、スラスト浮上量を高く設計できる。
【0008】また、本発明の第2の発明の流体軸受装置
は、第1の発明の構成においてフランジ部材よりケース
と反対側に突出した部分の固定軸の軸径が前記フランジ
部材より前記ケース側に突出した部分より細い構成とし
たものであり、これにより上側スラスト軸受の潤滑剤の
方に強く遠心力が作用するため、スラスト板と上側固定
軸とのすきまからの潤滑剤のもれが防止できる。
【0009】また、本発明の第3の発明の流体軸受装置
は、第1の発明の構成に加え、ラジアル側動圧発生溝が
上側と下側二つありそれぞれに動圧を独立して発生する
構造においてその2つの動圧発生溝間の軸部外周に1個
以上の横穴を有し、前記横穴は固定軸内部の軸垂穴と通
じ、スラスト板外部の空気に通じた構成としたものであ
り、この構成により、一方のラジアル側動圧発生溝で発
生する圧力変動等は外部空間に通じた穴により緩和さ
れ、もう一方のラジアル側動圧発生溝に伝わらないた
め、それぞれの動圧発生溝の潤滑剤がよく保持される。
【0010】また、本発明の第4の発明の流体軸受装置
は、第1の発明の構成においてラジアル側動圧発生溝が
上側と下側二つありそれぞれに動圧を独立して発生する
構造において前記二つのラジアル側動圧発生溝それぞれ
の屈曲部より軸方向外側の溝部長さを内側より長くし、
前記屈曲部に関して非対称としたものであり、これによ
り、圧力変動等によりラジアル側動圧発生溝の潤滑剤を
移動させようとする力が働いても、非対象部分が発生す
る圧力により抵抗するため、潤滑剤は長期間安定して保
持される。
【0011】また、本発明の第5の発明の流体軸受装置
は、第1の発明の構成において、スラスト側動圧発生溝
の屈曲部を境界としてフランジの内周側の溝部と外周側
の溝部が潤滑剤を前記屈曲部へと集める力が均衡する状
態より径で0.01mm以上0.1mm以下の範囲で内
周側の溝部の長さを長くした構成を有する。この構成に
より、上側、下側、両スラスト側動圧発生溝とも潤滑剤
をフランジ外周部側にシールする力を発生することにな
り、潤滑剤の移動が抑制されることとなる。
【0012】また、本発明の第6の発明の流体軸受装置
は、第3の発明の構成において、ラジアル側動圧発生溝
の屈曲部を境に溝終端までの長さを同一としたものであ
り、これによりラジアル側動圧発生溝に非対象部を設け
て軸受外からの影響に備える必要がなく、限られた寸法
を最大限活用して軸受を構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下本発明の第
1の実施形態について、図1を参照しながら説明する。
【0014】図1において、下ケース1には固定軸2が
その一端において固定され、その他端は固定ネジ2Aで
上カバー12に固定されている。固定軸2にはディスク
9A、9B、9C、9Dとスペーサ10A、10B、1
0Cを固定するためのハブ4がスリーブ4Aと一体とな
っており、固定軸2に回転自在にはめあわされている。
また、固定軸2の上端側近傍には図2に示す略リング状
のフランジ3が固定され、このフランジ3はハブ4の凹
部に収納されている。またフランジ3に対向かつ近接し
てスラスト板7がハブ4にスラストキャップ8により固
定されている。スラストキャップ8は接着およびシール
剤13によりハブ4に固定されている。固定軸2の外周
面にはヘリングボーン形状のラジアル側動圧発生溝4
B、4Cが設けられ、また、フランジ3のスリーブ4A
端面側には下側スラスト動圧発生溝3Bが設けられま
た、フランジ3のスラスト板7側には図2に示すような
上側スラスト動圧発生溝3Aが設けられている。それぞ
れの溝3A、3B、4B、4Cには潤滑剤11が充満さ
れている。ハブ4にはモータロータ6が、また下ケース
1にはモータステータ5が固定されている。固定軸2の
フランジ3近傍において、その外周面に穴(b)2Dを
有し、穴(b)2Dは固定軸2内部にてフランジ側に延
伸する軸垂穴2Bと連絡し軸垂穴2Bは穴(a)2Cに
よりスラスト板7外部の空間14に通じている。
【0015】以上のように構成された流体軸受装置につ
いて、その動作について説明する。図1において、モー
タステータ5に通電され、回転磁界が発生すると、モー
タロータ6は、ハブ4、スリーブ4A、スラスト板7、
ディスク9A、9B、9C、9D、スペーサ10A、1
0B、10Cと共に回転を始める。この時、ラジアル側
動圧発生溝4B、4Cは潤滑剤11をかき集め、ポンピ
ング作用により圧力を発生し、また、上側スラスト動圧
発生溝3A、下側スラスト動圧発生溝3Bも潤滑剤11
をかき集め、これらの発生圧力によりスリーブ4Aやス
ラスト板7は浮上して非接触回転を行う。この時ラジア
ル軸受で発生する圧力変動等はこの外部の空間14に通
じた穴(a)2C、穴(b)2D、軸垂穴2Bにより緩
和され上側スラスト動圧発生溝3A、下側スラスト動圧
発生溝3Bを有するフランジ3に伝わらない。このとき
穴(b)2Dは直径0.1mm以上0.6mm以下にす
ることにより、潤滑剤11(油)の表面張力で通気穴を
ふさがれず、かつ、油のもれない寸法であることが実験
により確認できている。もし、この穴(b)2Dの直径
が0.1mm未満だと、油が表面張力(毛細管現象)に
より穴(b)2Dに容易に入り、通気性を損なうことが
ある。また、直径が0.6mmを超えると通気性は確保
できるが逆に回転中に空気が入りつづけ、かわりに油が
流出し、信頼性を損なう恐れがある。
【0016】また、フランジ部3上に通気穴がないた
め、裏表全面にスラスト動圧発生溝3A、3Bを設ける
ことができ、スラスト浮上量を高く設計できる。
【0017】以上のように本実施形態によれば、ラジア
ル軸受で発生する圧力変動等はこの外部空間に通じた穴
により緩和されスラスト軸受に伝わらないためスラスト
軸受の潤滑剤が保持され安定した浮上量と信頼性を得る
ことができる。
【0018】なお、本実施形態では4枚ディスク搭載の
ハードディスクモータの場合について説明しているが、
ディスクの枚数、モータの種類、用途にかかわらず効果
は同じである。
【0019】なお、本実施形態において穴(b)2Dは
一つであるが小径の穴を多く設けることによりさらに効
果を高めることができる。
【0020】なお、本実施形態においてはスリーブ4A
とハブ4は別部材である場合について説明したが、ダイ
キャスト構成品、プレス構成品等からなる完全な一体物
であっても同じである。
【0021】なお、本実施形態において固定軸2は完全
なる一体物としてフランジ3を固定しているが、図3の
ように上側固定軸2E、下側固定軸2Fとしてフランジ
3を固定しても同じである。
【0022】なお、本実施形態において外部の空間に通
じる穴(a)2Cをフランジ3上部の固定軸2外周に設
けたが、スリーブ4A下端側の固定軸2外周に設けても
同じである。
【0023】(実施の形態2)以下本発明の第2の実施
形態について説明する。
【0024】図3に示す実施の形態1における構成に加
えて図4のように下側固定軸22Fより上側固定軸22
Eを細くし、上側スラスト軸受潤滑剤31Aの径方向の
保有量を下側スラスト軸受潤滑剤31Bの保有量より多
くなるようにしたものである。
【0025】これにより、回転で発生するスラスト潤滑
剤に加わる遠心力は35A、35Bのように働くが、径
方向に多く潤滑剤を有する上側スラスト軸受潤滑剤31
Aの方に強く遠心力が働きスラスト板27の上側固定軸
22Eとのすきまからの潤滑剤のもれを防止するシール
作用を発揮する。
【0026】なお、軸径はそのままでもスラスト板27
の内径D1をスリーブ24Aのスラスト板27に最も近
い穴部の内径D2より小さくすることでもその効果は同
様である。
【0027】(実施の形態3)本発明の第3の実施形態
について説明する。図5のようにラジアル側動圧発生溝
44Bとラジアル側動圧発生溝44Cの間の固定軸42
外周に穴(c)42Eを有し穴(c)42Eは固定軸4
2内部の軸垂穴42Bと通じスラスト板47の外部の空
間54に通じている。
【0028】この時ラジアル側動圧発生溝44Bとラジ
アル側動圧発生溝44Cで発生する圧力変動等はこの外
部の空間54に通じた穴(a)42C、穴(b)42
D、穴(c)42E、軸垂穴42Bにより緩和される。
穴(c)42Eはラジアル側動圧発生溝44B、44C
でそれぞれ発生する圧力変動等の影響を互いに及ぼさ
ず、独立して機能させる。このとき穴(c)42Eは直
径0.1mm以上0.6mm以下にすることにより、潤
滑剤51(油)の表面張力で通気穴をふさがれずかつ、
油のもれない寸法であることが実験により確認できてい
る。この穴(c)42Eの直径が0.1mm未満だと、
油が表面張力(毛細管現象)により穴(c)42Eに容
易に入り、通気性を損なうことがある。また、直径が
0.6mmを超えると通気性は確保できるが逆に回転中
に空気が入りつづけ、かわりに油が流出し、信頼性を損
なう恐れがある。
【0029】以上のように本実施形態によれば、一方の
ラジアル側動圧発生溝で発生する圧力変動等はこの外部
空間に通じた穴により緩和されもう一方のラジアル側動
圧発生溝に伝わらないためラジアル側動圧発生溝44
b、44cの潤滑剤51がよく保持され安定した回転精
度と信頼性を得ることができる。
【0030】なお、本実施形態において穴(c)42E
は一つであるが小径の穴を多く設けることによりさらに
効果を高めることができる。
【0031】なお、本実施形態において外部の空間に通
じる穴(a)42Cをフランジ43上部の固定軸42外
周に設けたが、スリーブ44A下端側の固定軸2外周に
設けても同じである。
【0032】(実施の形態4)実施の形態1の構成に加
えて図6のようにラジアル側動圧発生溝64B、64C
それぞれの屈曲部より軸方向外側の溝部長さを内側より
長くし屈曲部に関して非対称とする。その関係はA>
B、C<D、(A−B)=(D−C)である。
【0033】本実施形態によればこの非対称部分が発生
する力により潤滑剤は常に2つのラジアル側動圧発生溝
間にむけてポンピングされており圧力変動等によりラジ
アル側動圧発生溝の潤滑剤を移動させようとする力が働
いてもその都度非対称部分が発生する圧力により抵抗す
る。そのためラジアル側動圧発生溝に存在する潤滑剤は
長期間安定して保持され、信頼性を向上させる。
【0034】(実施の形態5)実施の形態1の構成に加
えて図7にしめすように上側スラスト側動圧発生溝83
Aの屈曲部を境界としてフランジ83の内周側の溝部と
外周側の溝部が潤滑剤を屈曲部へと集める力が均衡する
状態となるD2,D3,D4の寸法関係より径で0.0
1mm以上0.1mm以下(=D2−D1)の範囲で内
周側の溝部が長い。下側スラスト側動圧発生溝について
も同様である。
【0035】本実施形態によれば上側、下側、両スラス
ト側動圧発生溝とも潤滑剤をフランジ外周部側にシール
する力を発生する。これにより、スラスト軸受部の潤滑
剤の移動が抑制され、スラスト板と上側固定軸とのすき
まからの潤滑剤のもれを防止し、また、ラジアル軸受へ
の潤滑剤の移動を防止する。その場合上記寸法の差が
0.01mm以下では発生する力が小さく抑止効果が認
められず、0.1mm以上では溝部内周側より潤滑剤切
れを起こし信頼性を著しく損なう。
【0036】(実施の形態6)実施の形態3の構成に加
えてラジアル側動圧発生溝の屈曲部を境に溝部終端まで
の長さを同一としたものである。
【0037】本実施形態において、スラスト軸受、上側
ラジアル軸受、下側ラジアル軸受は通気穴により圧力的
に分離独立して存在、機能する。ラジアル軸受に非対称
部を設けて軸受外からの影響に備える必要はなく、屈曲
部を境に溝部終端までの長さを同一とすることで限られ
た寸法を最大限活用して軸受を構成でき最も効果的に軸
受性能を発揮できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、この構成により
ラジアル軸受で発生する圧力変動等は外部空間に通じた
穴により緩和されスラスト軸受に伝わらないためスラス
ト軸受の潤滑剤が保持され安定した浮上量と信頼性を得
ることができるとともに、フランジ部材上に通気穴がな
いため、全面にスラスト動圧発生溝を設けることがで
き、スラスト浮上量を高く設計できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である流体軸受装置の断
面図
【図2】図1に示す流体軸受装置が有するフランジの上
面図
【図3】第1実施形態の流体軸受装置の要部断面図
【図4】第2実施形態の流体軸受装置の要部断面図
【図5】第2実施形態の流体軸受装置の断面図
【図6】第3実施形態の流体軸受装置のラジアル側動圧
発生溝詳細図
【図7】第4実施形態の流体軸受装置が有するフランジ
の上面図
【図8】従来の流体軸受装置の断面図
【図9】従来の流体軸受装置におけるフランジの上面図
【符号の説明】
1 下ケース 2 固定軸 2A 固定ネジ 2B 軸垂穴 2C 穴(a) 2D 穴(b) 3 フランジ 3A 上側スラスト動圧発生溝 3B 下側スラスト動圧発生溝 4 ハブ 4A スリーブ 4B、4C ラジアル動圧発生溝 5 モータステータ 6 モータロータ 7 スラスト板 8 スラストキャップ 9A、9B、9C、9D ディスク 10A、10B、10C スペーサ 11 潤滑剤 12 上カバー 13 接着およびシール剤 14 外部の空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端がケースに固定された固
    定軸と、前記固定軸の他端部近傍に固定されたフランジ
    部材と、前記固定軸に回転自在に挿入されたスリーブを
    有し、前記スリーブに連設されるハブまたは、前記スリ
    ーブの一方の端部近傍に固定され、前記フランジ部材に
    対向かつ近接するスラスト板を有し、前記固定軸の外周
    面またはスリーブ内周面の少なくともいずれか一方にラ
    ジアル側動圧発生溝部を有し、前記フランジ部材または
    スラスト板の互いに対向する面のいずれか一方の面にス
    ラスト側動圧発生溝を有し、これら前記ラジアル側動圧
    発生溝およびスラスト側動圧発生溝の溝部は潤滑剤が保
    持され、前記ケースにはモータステータが、また前記ハ
    ブにはモータロータを有し、前記固定軸の前記フランジ
    部材近傍において、その外周面に1個以上の直径0.1
    mm以上0.6mm以下の穴を有し、前記穴は前記固定
    軸内部にて延伸する軸垂穴と連絡し前記軸垂穴は前記ス
    リーブ外部の空間につうじた流体軸受装置。
  2. 【請求項2】 フランジ部材よりケースと反対側に突出
    した部分の固定軸の軸径が前記フランジ部材より前記ケ
    ース側に突出した部分より細い請求項1記載の流体軸受
    装置。
  3. 【請求項3】 ラジアル側動圧発生溝が上側と下側二つ
    ありそれぞれに動圧を独立して発生する構造においてそ
    の2つの動圧発生溝間の軸部外周に1個以上の横穴を有
    し、前記横穴は固定軸内部の軸垂穴と通じ、スラスト板
    外部の空気に通じた請求項1記載の流体軸受装置。
  4. 【請求項4】 ラジアル側動圧発生溝が上側と下側二つ
    ありそれぞれに動圧を独立して発生する構造において前
    記二つのラジアル側動圧発生溝それぞれの屈曲部より軸
    方向外側の溝部長さを内側より長くし、前記屈曲部に関
    して非対称とした請求項1記載の流体軸受装置。
  5. 【請求項5】 スラスト側動圧発生溝の屈曲部を境界と
    してフランジの内周側の溝部と外周側の溝部が潤滑剤を
    前記屈曲部へと集める力が均衡する状態より径で0.0
    1mm以上0.1mm以下の範囲で内周側の溝部の長さ
    を長くした請求項1記載の流体軸受装置。
  6. 【請求項6】 ラジアル側動圧発生溝の屈曲部を境に溝
    終端までの長さを同一とした請求項3記載の流体軸受装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349553A (ja) * 2001-05-31 2002-12-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体軸受装置
CN100376813C (zh) * 2002-12-02 2008-03-26 松下电器产业株式会社 动压轴承装置及碟片记录再现装置

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