JP2000087079A - 硬質表面用洗浄剤組成物 - Google Patents
硬質表面用洗浄剤組成物Info
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- JP2000087079A JP2000087079A JP25708098A JP25708098A JP2000087079A JP 2000087079 A JP2000087079 A JP 2000087079A JP 25708098 A JP25708098 A JP 25708098A JP 25708098 A JP25708098 A JP 25708098A JP 2000087079 A JP2000087079 A JP 2000087079A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 濃度が高くなった場合でも皮膚に対する刺激
が穏和で高いマイルド性を有し、しかも洗浄力に優れた
硬質表面用洗浄剤組成物を提供すること。 【解決手段】 (a)下記一般式(I)で表されるN−
アルキル(又はアルケニル)アミノ酸またはその塩から
なる両性界面活性剤1〜30wt%と、 RNH(CH2)mCOOM (I) (式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜21を有する
アルキル基又はアルケニル基、mは1〜2の整数、Mは
水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム、炭素数
2〜3のアルカノール基を有するモノ,ジあるいはトリ
アルカノールアンモニウム、炭素数1〜5のアルキル基
置換アンモニウム又は塩基性アミノ基を示す。)(b)
炭素数6〜22の脂肪酸と2個以上の遊離水酸基を分子
構造中に有する多価アルコールとのエステルからなるエ
ステル系ノニオン界面活性剤0.5〜20wt%と、
(c)アニオン界面活性剤0.5〜20wt%とを必須
成分として含有することを特徴とする硬質表面用洗浄剤
組成物。
が穏和で高いマイルド性を有し、しかも洗浄力に優れた
硬質表面用洗浄剤組成物を提供すること。 【解決手段】 (a)下記一般式(I)で表されるN−
アルキル(又はアルケニル)アミノ酸またはその塩から
なる両性界面活性剤1〜30wt%と、 RNH(CH2)mCOOM (I) (式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜21を有する
アルキル基又はアルケニル基、mは1〜2の整数、Mは
水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム、炭素数
2〜3のアルカノール基を有するモノ,ジあるいはトリ
アルカノールアンモニウム、炭素数1〜5のアルキル基
置換アンモニウム又は塩基性アミノ基を示す。)(b)
炭素数6〜22の脂肪酸と2個以上の遊離水酸基を分子
構造中に有する多価アルコールとのエステルからなるエ
ステル系ノニオン界面活性剤0.5〜20wt%と、
(c)アニオン界面活性剤0.5〜20wt%とを必須
成分として含有することを特徴とする硬質表面用洗浄剤
組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬質表面用洗浄剤組
成物に関する。更に詳しくは、皮膚に対する刺激が穏和
で、極めてマイルド性が高い上に、疎水性の硬質表面に
付着した油汚れに対し、際だって優れた洗浄力を有す
る、特に台所用を初めとする硬質表面用洗浄剤として極
めて有用な洗浄剤組成物に関するものである。
成物に関する。更に詳しくは、皮膚に対する刺激が穏和
で、極めてマイルド性が高い上に、疎水性の硬質表面に
付着した油汚れに対し、際だって優れた洗浄力を有す
る、特に台所用を初めとする硬質表面用洗浄剤として極
めて有用な洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗浄剤組成物としては、アニオン
性界面活性剤中心の組成開発がなされていたが、これら
を台所用洗浄剤として用いると手荒れを起こすことがあ
った。またアニオン性界面活性剤を主成分としこれにN
−アルキルアミノ酸を部分的に併用したもの(特開昭5
1−31706号)や、アミンオキシドとの併用などが
提案され実用化されてきたが、台所用洗浄剤が濃縮タイ
プにコンパクト化され、直接手に触れる洗剤中の活性剤
濃度が高くなった今日では、再び更なるマイルド性の向
上が求められるようになった。
性界面活性剤中心の組成開発がなされていたが、これら
を台所用洗浄剤として用いると手荒れを起こすことがあ
った。またアニオン性界面活性剤を主成分としこれにN
−アルキルアミノ酸を部分的に併用したもの(特開昭5
1−31706号)や、アミンオキシドとの併用などが
提案され実用化されてきたが、台所用洗浄剤が濃縮タイ
プにコンパクト化され、直接手に触れる洗剤中の活性剤
濃度が高くなった今日では、再び更なるマイルド性の向
上が求められるようになった。
【0003】そこで最近、マイルド性の高いアミドプロ
ピルベタイン等の両性界面活性剤を汎用のアニオン活性
剤などとの併用が提案されたり(例えば特開平4−25
3943号、特開平6−116596号、特開平7−6
2388号公報、等)、糖由来のノニオン界面活性剤を
併用する組成物が提案されている(例えば特開平6−1
72793号)。しかしながら、タッパ等の疎水性の硬
質表面に付着した油汚れに対する洗浄力は乏しく、近年
の生活スタイルを考慮すると満足できるものではなかっ
た。このため、皮膚に対する刺激が穏和で高いマイルド
性を有し、しかも洗浄力に優れた硬質表面用洗浄剤組成
物の開発が近年強く要望されてきている。
ピルベタイン等の両性界面活性剤を汎用のアニオン活性
剤などとの併用が提案されたり(例えば特開平4−25
3943号、特開平6−116596号、特開平7−6
2388号公報、等)、糖由来のノニオン界面活性剤を
併用する組成物が提案されている(例えば特開平6−1
72793号)。しかしながら、タッパ等の疎水性の硬
質表面に付着した油汚れに対する洗浄力は乏しく、近年
の生活スタイルを考慮すると満足できるものではなかっ
た。このため、皮膚に対する刺激が穏和で高いマイルド
性を有し、しかも洗浄力に優れた硬質表面用洗浄剤組成
物の開発が近年強く要望されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの事
情に鑑みてなされたものであって、界面活性剤濃度が高
くなった場合でも皮膚に対する刺激が穏和で高いマイル
ド性を有し、しかも洗浄力に優れた硬質表面用洗浄剤組
成物を提供することを目的とする。
情に鑑みてなされたものであって、界面活性剤濃度が高
くなった場合でも皮膚に対する刺激が穏和で高いマイル
ド性を有し、しかも洗浄力に優れた硬質表面用洗浄剤組
成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のN−ア
ルキルアミノ酸またはその塩からなる両性界面活性剤を
主体とし、これより少量の特定のエステル系ノニオン界
面活性剤と、アニオン系界面活性剤とを必須成分として
含有する洗浄剤組成物が本発明の目的を達成することを
見いだし本発明を完成するに至った。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のN−ア
ルキルアミノ酸またはその塩からなる両性界面活性剤を
主体とし、これより少量の特定のエステル系ノニオン界
面活性剤と、アニオン系界面活性剤とを必須成分として
含有する洗浄剤組成物が本発明の目的を達成することを
見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】即ち本発明は、(a)下記一般式(I)で
表されるN−アルキルアミノ酸またはその塩からなる両
性界面活性剤1〜30wt%と、 RNH(CH2)mCOOM (I) (式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜21を有する
アルキル基又はアルケニル基、mは1〜2の整数、Mは
水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム、炭素数
2〜3のアルカノール基を有するモノ,ジあるいはトリ
アルカノールアンモニウム、炭素数1〜5のアルキル基
置換アンモニウム又は塩基性アミノ基を示す。)(b)
炭素数6〜22の脂肪酸と2個以上の遊離水酸基を分子
構造中に有する多価アルコールとのエステルからなるエ
ステル系ノニオン界面活性剤0.5〜20wt%と、
(c)アニオン界面活性剤0.5〜20wt%とを必須
成分として含有することを特徴とする硬質表面用洗浄剤
組成物を提供するものである。。
表されるN−アルキルアミノ酸またはその塩からなる両
性界面活性剤1〜30wt%と、 RNH(CH2)mCOOM (I) (式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜21を有する
アルキル基又はアルケニル基、mは1〜2の整数、Mは
水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム、炭素数
2〜3のアルカノール基を有するモノ,ジあるいはトリ
アルカノールアンモニウム、炭素数1〜5のアルキル基
置換アンモニウム又は塩基性アミノ基を示す。)(b)
炭素数6〜22の脂肪酸と2個以上の遊離水酸基を分子
構造中に有する多価アルコールとのエステルからなるエ
ステル系ノニオン界面活性剤0.5〜20wt%と、
(c)アニオン界面活性剤0.5〜20wt%とを必須
成分として含有することを特徴とする硬質表面用洗浄剤
組成物を提供するものである。。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。本発明で用いる上記一般式(I)で表される
成分(a)のN−アルキルアミノ酸またはその塩におい
て、Rは6〜22の炭素原子を有する炭化水素基であ
り、特に10〜16個の炭素原子を有する炭化水素基が
好ましい。また炭化水素基Rは直鎖又は分岐鎖であって
もよく、飽和または不飽和であってもよく、ヒドロキシ
ル基のような置換基を任意に含んでいてもよい。好まし
くはRは、デシル基、ラウリル基、ミリスチル基、パル
ミチル基、オレイル基、椰子脂肪酸由来のアルキル基、
牛脂脂肪酸に由来するアルキル基等である。mは1〜2
の整数であり、2の場合が特に好ましい。Mは上記に記
載した通りのカチオンである。
説明する。本発明で用いる上記一般式(I)で表される
成分(a)のN−アルキルアミノ酸またはその塩におい
て、Rは6〜22の炭素原子を有する炭化水素基であ
り、特に10〜16個の炭素原子を有する炭化水素基が
好ましい。また炭化水素基Rは直鎖又は分岐鎖であって
もよく、飽和または不飽和であってもよく、ヒドロキシ
ル基のような置換基を任意に含んでいてもよい。好まし
くはRは、デシル基、ラウリル基、ミリスチル基、パル
ミチル基、オレイル基、椰子脂肪酸由来のアルキル基、
牛脂脂肪酸に由来するアルキル基等である。mは1〜2
の整数であり、2の場合が特に好ましい。Mは上記に記
載した通りのカチオンである。
【0008】上記一般式(I)で表されるN−アルキル
アミノ酸またはその塩は、そのひとつの化合物であるN
−ラウリルβアラニンのCas.No.3546-96-1であることか
らもわかるように両性の界面活性剤として公知の化合物
であり、その製造方法を特に制限されるものではなく、
従来公知の方法で製造することができる。例えば、アル
キルアミンに等モルのハロゲン化酢酸を反応させれば目
的とするN−アルキルグリシンが得られる。また、アル
キルアミンに等モルのアクリル酸を付加させれば目的と
するN−アルキルβアラニンが得られる。
アミノ酸またはその塩は、そのひとつの化合物であるN
−ラウリルβアラニンのCas.No.3546-96-1であることか
らもわかるように両性の界面活性剤として公知の化合物
であり、その製造方法を特に制限されるものではなく、
従来公知の方法で製造することができる。例えば、アル
キルアミンに等モルのハロゲン化酢酸を反応させれば目
的とするN−アルキルグリシンが得られる。また、アル
キルアミンに等モルのアクリル酸を付加させれば目的と
するN−アルキルβアラニンが得られる。
【0009】上記一般式(I)で示されるN−アルキル
アミノ酸またはその塩を具体的に例示すれば、N−デシ
ルグリシン及びその塩、N−デシルβアラニン及びその
塩、N−ラウリルグリシン及びその塩、N−ラウリルβ
アラニン及びその塩、N−ミリスチルグリシン及びその
塩、N−ミリスチルβアラニン及びその塩、N−パルミ
チルグリシン及びその塩、N−パルミチルβアラニン及
びその塩、N−ココイルグリシン及びその塩、N−ココ
イルβアラニン及びその塩等が挙げられるが、本発明で
はこれらに限定されるものではない。
アミノ酸またはその塩を具体的に例示すれば、N−デシ
ルグリシン及びその塩、N−デシルβアラニン及びその
塩、N−ラウリルグリシン及びその塩、N−ラウリルβ
アラニン及びその塩、N−ミリスチルグリシン及びその
塩、N−ミリスチルβアラニン及びその塩、N−パルミ
チルグリシン及びその塩、N−パルミチルβアラニン及
びその塩、N−ココイルグリシン及びその塩、N−ココ
イルβアラニン及びその塩等が挙げられるが、本発明で
はこれらに限定されるものではない。
【0010】一方、本発明の(b)成分である、炭素数
6〜22の脂肪酸と2個以上の遊離水酸基を分子構造中
に有する多価アルコールとのエステルからなるエステル
系ノニオン界面活性剤は、上記構造要件さえ満たしてい
ればいかなる化合物でも良く、なかでも多価アルコール
が炭素数5〜6の単糖化合物またはそのメチル、エチ
ル、プロピル、ブチルエーテルまたは多糖化合物であれ
ば非常に好ましい。これらのノニオン界面活性剤は一般
的なエステル化反応またはエステル交換反応で得ること
ができる。
6〜22の脂肪酸と2個以上の遊離水酸基を分子構造中
に有する多価アルコールとのエステルからなるエステル
系ノニオン界面活性剤は、上記構造要件さえ満たしてい
ればいかなる化合物でも良く、なかでも多価アルコール
が炭素数5〜6の単糖化合物またはそのメチル、エチ
ル、プロピル、ブチルエーテルまたは多糖化合物であれ
ば非常に好ましい。これらのノニオン界面活性剤は一般
的なエステル化反応またはエステル交換反応で得ること
ができる。
【0011】本発明で用いる必須成分(b)のエステル
系ノニオン界面活性剤において、脂肪酸としては、飽和
でも不飽和でも、また直鎖でも分岐を有していても良
い。このような脂肪酸の具体例としては、例えばカプロ
ン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、カプロレイン酸、
ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン
酸、オレイン酸、メチルウンデカン酸等が挙げられ、好
ましくは脂肪酸残基の炭素数が10〜16のものであ
る。
系ノニオン界面活性剤において、脂肪酸としては、飽和
でも不飽和でも、また直鎖でも分岐を有していても良
い。このような脂肪酸の具体例としては、例えばカプロ
ン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、カプロレイン酸、
ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン
酸、オレイン酸、メチルウンデカン酸等が挙げられ、好
ましくは脂肪酸残基の炭素数が10〜16のものであ
る。
【0012】一方、2個以上の遊離水酸基を分子構造中
に有する多価アルコールとしては、環状多価アルコール
でも鎖状多価アルコールでも良く、なかでも多価アルコ
ールが3個以上の遊離水酸基を有するかまたは炭素数5
〜6の単糖化合物またはそのメチル、エチル、プロピ
ル、ブチルエーテルまたは多糖化合物であれば非常に好
ましい。具体的にはグリセリン、ポリグリセリン、ペン
タエリスリトール、ソルビトールなどの非環状多価アル
コールや、キシロース、アラビノース、リブロース、リ
ボース、キシルロース、リキソース等のモノペントース
及びそれらのメチル、エチル、プロピル等のモノアルキ
ルエーテル化物、グルコース、マンノース、ガラクトー
ス、フラクトース等のモノヘキトース及びそれらのメチ
ル、エチル、プロピル等のモノアルキルエーテル化物、
ショ糖等の多糖類などが好適な化合物として挙げられ
る。本発明のエステル系ノニオン界面活性剤において
は、一つの遊離水酸基に炭素数6〜22の脂肪酸残基が
エステル結合したモノエステル型を主成分(60wt%
以上、好ましくは80wt%以上)とすることが望まし
く、かつトリエステル以上のポリエステルが少量(10
wt%以下、好ましくは5wt%以下)であることが望
ましい。
に有する多価アルコールとしては、環状多価アルコール
でも鎖状多価アルコールでも良く、なかでも多価アルコ
ールが3個以上の遊離水酸基を有するかまたは炭素数5
〜6の単糖化合物またはそのメチル、エチル、プロピ
ル、ブチルエーテルまたは多糖化合物であれば非常に好
ましい。具体的にはグリセリン、ポリグリセリン、ペン
タエリスリトール、ソルビトールなどの非環状多価アル
コールや、キシロース、アラビノース、リブロース、リ
ボース、キシルロース、リキソース等のモノペントース
及びそれらのメチル、エチル、プロピル等のモノアルキ
ルエーテル化物、グルコース、マンノース、ガラクトー
ス、フラクトース等のモノヘキトース及びそれらのメチ
ル、エチル、プロピル等のモノアルキルエーテル化物、
ショ糖等の多糖類などが好適な化合物として挙げられ
る。本発明のエステル系ノニオン界面活性剤において
は、一つの遊離水酸基に炭素数6〜22の脂肪酸残基が
エステル結合したモノエステル型を主成分(60wt%
以上、好ましくは80wt%以上)とすることが望まし
く、かつトリエステル以上のポリエステルが少量(10
wt%以下、好ましくは5wt%以下)であることが望
ましい。
【0013】本発明の洗浄剤組成物には、必須成分
(c)としてアニオン界面活性剤が含有される。本発明
に用いられるアニオン界面活性剤は特に限定されない
が、洗浄剤等に従来から使用されてきたものである。例
えばポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、α−
オレフインスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸石鹸、スルホコハク酸
塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。本発明の洗浄剤組成
物中における(c)成分であるアニオン性界面活性剤
は、前述の(a)成分であるN−アルキルアミノ酸化合
物と相互作用することにより、高い洗浄力を発現する役
割を担う。従って、相互作用がより強いアニオン性界面
活性剤が特に好ましい。
(c)としてアニオン界面活性剤が含有される。本発明
に用いられるアニオン界面活性剤は特に限定されない
が、洗浄剤等に従来から使用されてきたものである。例
えばポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、α−
オレフインスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸石鹸、スルホコハク酸
塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。本発明の洗浄剤組成
物中における(c)成分であるアニオン性界面活性剤
は、前述の(a)成分であるN−アルキルアミノ酸化合
物と相互作用することにより、高い洗浄力を発現する役
割を担う。従って、相互作用がより強いアニオン性界面
活性剤が特に好ましい。
【0014】本発明の洗浄剤組成物中における(a)成
分であるN−アルキルアミノ酸またはその塩と(b)成
分であるエステル系ノニオン界面活性剤、及び(c)成
分であるアニオン界面活性剤の合計濃度は2〜60重量
%程度の洗浄剤組成物として好ましく使用される。ここ
で各配合量及び配合比は特に限定されないが、洗浄剤組
成物中において(a)成分を主体とし、これより少ない
量で(b),(c)成分を配合することが好ましい。こ
の場合、洗浄剤組成物中における(a)成分1〜30重
量%、(b)成分0.5〜20重量%、(c)成分0.
5〜20重量%の範囲が好ましい。なお(a)成分が
(b)又は(c)成分より少ない配合率では、洗浄力の
低下、マイルド性の悪化等の欠点がある。
分であるN−アルキルアミノ酸またはその塩と(b)成
分であるエステル系ノニオン界面活性剤、及び(c)成
分であるアニオン界面活性剤の合計濃度は2〜60重量
%程度の洗浄剤組成物として好ましく使用される。ここ
で各配合量及び配合比は特に限定されないが、洗浄剤組
成物中において(a)成分を主体とし、これより少ない
量で(b),(c)成分を配合することが好ましい。こ
の場合、洗浄剤組成物中における(a)成分1〜30重
量%、(b)成分0.5〜20重量%、(c)成分0.
5〜20重量%の範囲が好ましい。なお(a)成分が
(b)又は(c)成分より少ない配合率では、洗浄力の
低下、マイルド性の悪化等の欠点がある。
【0015】本発明の必須成分である前記した(a),
(b),(c)3成分は溶媒に分散させて合計濃度は2
〜60wt%程度の洗浄剤組成物として使用されるが、
該洗浄剤組成物の溶媒としては好ましくは水であり、さ
らに低級アルコール、グリコールなどのような他の液体
溶剤を含んでもよい。これにより目的のコンパクトタイ
プの洗浄剤組成物が提供されることになる。上記合計量
が60重量%を越えると皮膚への刺激性が高くなり好ま
しくない。又2重量%未満だとコンパクトタイプの洗浄
剤としての洗浄力が低下して好ましくない。
(b),(c)3成分は溶媒に分散させて合計濃度は2
〜60wt%程度の洗浄剤組成物として使用されるが、
該洗浄剤組成物の溶媒としては好ましくは水であり、さ
らに低級アルコール、グリコールなどのような他の液体
溶剤を含んでもよい。これにより目的のコンパクトタイ
プの洗浄剤組成物が提供されることになる。上記合計量
が60重量%を越えると皮膚への刺激性が高くなり好ま
しくない。又2重量%未満だとコンパクトタイプの洗浄
剤としての洗浄力が低下して好ましくない。
【0016】なお、本発明の洗浄剤組成物には、その他
に従来から使用されてきた非イオン性界面活性剤、両性
界面活性剤、更にはその他の添加物を本発明の効果を損
なわない範囲で任意に組み合わせて使用しても良い。好
ましく混合可能な非イオン性界面活性剤としては、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキル
ポリグリコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メ
チルグリコシドエステル、メチルグルカミド、アミンオ
キサイド、脂肪酸アルカノールアミド等が例として挙げ
られる。また、好ましく配合可能な両性界面活性剤の例
としては、アルキルベタイン、アルキルヒドロキシスル
ホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウ
ムベタイン等が挙げられる。これらの界面活性剤は、単
独で或いは適当な2種以上の組み合わせで配合可能であ
る。
に従来から使用されてきた非イオン性界面活性剤、両性
界面活性剤、更にはその他の添加物を本発明の効果を損
なわない範囲で任意に組み合わせて使用しても良い。好
ましく混合可能な非イオン性界面活性剤としては、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキル
ポリグリコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メ
チルグリコシドエステル、メチルグルカミド、アミンオ
キサイド、脂肪酸アルカノールアミド等が例として挙げ
られる。また、好ましく配合可能な両性界面活性剤の例
としては、アルキルベタイン、アルキルヒドロキシスル
ホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウ
ムベタイン等が挙げられる。これらの界面活性剤は、単
独で或いは適当な2種以上の組み合わせで配合可能であ
る。
【0017】また、本発明の洗浄剤組成物には、添加成
分としてアルキルアミン塩酸塩や第4級アンモニウム塩
等の陽イオン性界面活性剤、クエン酸等のキレート剤、
無機塩等のビルダー、芳香族スルホン酸塩やエチレング
リコール等のハイドロトロープ剤、粘度調整剤、着色
剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、消炎剤、薬効成分及
び香料のような通常用いられる物質を添加してもよい。
分としてアルキルアミン塩酸塩や第4級アンモニウム塩
等の陽イオン性界面活性剤、クエン酸等のキレート剤、
無機塩等のビルダー、芳香族スルホン酸塩やエチレング
リコール等のハイドロトロープ剤、粘度調整剤、着色
剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、消炎剤、薬効成分及
び香料のような通常用いられる物質を添加してもよい。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお
実施例で採用した物性試験方法の概要を下記に示す。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお
実施例で採用した物性試験方法の概要を下記に示す。
【0019】(1)皮膚の刺激性 下記の方法により評価を行った。洗浄剤組成物の1%水
溶液(35℃)を用いてテスター10名の手による浸漬
試験による評価である。即ち、1分毎の浸漬−乾燥操作
を15回行い、24時間後の手の皮膚荒れの程度を以下
の基準で視覚判定する。 ○:皮膚荒れが殆どない。 △:皮膚の角質表面の一部に乾燥落屑性や赤斑変化など
の手荒れ症状らしき兆候が認められる。 ×:乾燥落屑性や赤斑変化などの手荒れ症状が明確に認
められる。
溶液(35℃)を用いてテスター10名の手による浸漬
試験による評価である。即ち、1分毎の浸漬−乾燥操作
を15回行い、24時間後の手の皮膚荒れの程度を以下
の基準で視覚判定する。 ○:皮膚荒れが殆どない。 △:皮膚の角質表面の一部に乾燥落屑性や赤斑変化など
の手荒れ症状らしき兆候が認められる。 ×:乾燥落屑性や赤斑変化などの手荒れ症状が明確に認
められる。
【0020】(2)洗浄力 (a)タッパ洗浄力 牛脂1gを10cm×15cmのタッパ容器に均一にな
るように塗布し、激しく汚れた疎水表面汚垢とした。食
器洗い用スポンジに36gの水と4gの洗浄剤組成物
(表1示した洗浄剤組成物)をとり、数回手で揉んだ
後、この汚染したタッパ容器を25℃で通常家庭で行わ
れるのと同様にして洗浄した。洗浄後、水でよくすす
ぎ、その時のタッパ容器の汚染されていた表面を手で触
ったときの触感で、以下の基準に基づき評価した。 ○:タッパ容器のいずれかの部位を触っても、キュッキ
ュッと音がするような摩擦感があり、油の残留によるぬ
るつきは全く感じられない。 △:タッパ容器の平滑な表面を触ると摩擦感があり、油
の残留は認められないが、端や角の部位にはぬるつきが
残っている。 ×:タッパ容器全体にぬるつきが感じられ、明らかに油
が残留していることがわかる。
るように塗布し、激しく汚れた疎水表面汚垢とした。食
器洗い用スポンジに36gの水と4gの洗浄剤組成物
(表1示した洗浄剤組成物)をとり、数回手で揉んだ
後、この汚染したタッパ容器を25℃で通常家庭で行わ
れるのと同様にして洗浄した。洗浄後、水でよくすす
ぎ、その時のタッパ容器の汚染されていた表面を手で触
ったときの触感で、以下の基準に基づき評価した。 ○:タッパ容器のいずれかの部位を触っても、キュッキ
ュッと音がするような摩擦感があり、油の残留によるぬ
るつきは全く感じられない。 △:タッパ容器の平滑な表面を触ると摩擦感があり、油
の残留は認められないが、端や角の部位にはぬるつきが
残っている。 ×:タッパ容器全体にぬるつきが感じられ、明らかに油
が残留していることがわかる。
【0021】(b)リーナッツ洗浄力 日本薬局方に規定された大豆油と牛脂各10gを60m
lのクロロホルムに溶解した後、オイルレッド0.1g
を加えて良く混合し、汚垢溶液を調整する。この溶液に
ガラスプレートを浸して汚染し、25℃の温度で30分
以上風乾してクロロホルムを除去し、汚染片を作成する
(汚染量20〜30mg/枚)。この汚染片6枚を25
℃、700mlの0.15重量%の洗浄剤液中で20r
pmの回転速度で3分間掻き混ぜて洗浄した後、風乾し
て重量を測定し、洗浄後の油除去率を下記一般式により
算出して洗浄力とした。 洗浄力={1−(W2−W0)/(W1−W0)}×100 式中、W0:ガラスプレートの重量 W1:汚染後のガラスプレートの重量 W2:洗浄風乾後のガラスプレートの重量
lのクロロホルムに溶解した後、オイルレッド0.1g
を加えて良く混合し、汚垢溶液を調整する。この溶液に
ガラスプレートを浸して汚染し、25℃の温度で30分
以上風乾してクロロホルムを除去し、汚染片を作成する
(汚染量20〜30mg/枚)。この汚染片6枚を25
℃、700mlの0.15重量%の洗浄剤液中で20r
pmの回転速度で3分間掻き混ぜて洗浄した後、風乾し
て重量を測定し、洗浄後の油除去率を下記一般式により
算出して洗浄力とした。 洗浄力={1−(W2−W0)/(W1−W0)}×100 式中、W0:ガラスプレートの重量 W1:汚染後のガラスプレートの重量 W2:洗浄風乾後のガラスプレートの重量
【0022】実施例1〜5、比較例1〜5 下記表1に示した各種の洗浄剤組成物を調整し、上記の
試験方法により、皮膚刺激性、洗浄力を評価した。その
結果を同表中に示す。なお表1中の配合量は全て重量%
であり、洗浄剤組成物はpHを6.5に調整したもので
ある。
試験方法により、皮膚刺激性、洗浄力を評価した。その
結果を同表中に示す。なお表1中の配合量は全て重量%
であり、洗浄剤組成物はpHを6.5に調整したもので
ある。
【0023】
【表1】
【0024】上記表1から明らかなように、本発明の洗
浄剤組成物(実施例1〜5)は、いずれも優れたマイル
ド性、洗浄性能を示すのに対して、少なくともいずれか
の必須成分を含まない、又は配合量が逸脱した洗浄剤組
成物(比較例1〜5)は、いずれも性能が劣っている。
浄剤組成物(実施例1〜5)は、いずれも優れたマイル
ド性、洗浄性能を示すのに対して、少なくともいずれか
の必須成分を含まない、又は配合量が逸脱した洗浄剤組
成物(比較例1〜5)は、いずれも性能が劣っている。
【0025】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、皮膚に対する
刺激がなく、極めてマイルド性が高い上に、疎水性の硬
質表面に付着した油汚れに対しても際立って優れた洗浄
力にを有する硬質表面用洗浄剤組成物である
刺激がなく、極めてマイルド性が高い上に、疎水性の硬
質表面に付着した油汚れに対しても際立って優れた洗浄
力にを有する硬質表面用洗浄剤組成物である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 誠男 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB15 AB19 AB21 AB31 AC03 AC04 AC05 AD02 AD04 DA05 DA17 FA02
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)下記一般式(I)で表されるN−
アルキルアミノ酸またはその塩からなる両性界面活性剤
1〜30wt%と、 RNH(CH2)mCOOM (I) (式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜21を有する
アルキル基又はアルケニル基、mは1〜2の整数、Mは
水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム、炭素数
2〜3のアルカノール基を有するモノ,ジあるいはトリ
アルカノールアンモニウム、炭素数1〜5のアルキル基
置換アンモニウム又は塩基性アミノ基を示す。)(b)
炭素数6〜22の脂肪酸と2個以上の遊離水酸基を分子
構造中に有する多価アルコールとのエステルからなるエ
ステル系ノニオン界面活性剤0.5〜20wt%と、
(c)アニオン界面活性剤0.5〜20wt%とを必須
成分として含有することを特徴とする硬質表面用洗浄剤
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25708098A JP2000087079A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 硬質表面用洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25708098A JP2000087079A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 硬質表面用洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000087079A true JP2000087079A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17301477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25708098A Pending JP2000087079A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 硬質表面用洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000087079A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8617317B1 (en) | 2012-07-31 | 2013-12-31 | Ecolab Usa Inc. | All-purpose cleaners with natural, non-volatile solvent |
-
1998
- 1998-09-10 JP JP25708098A patent/JP2000087079A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8617317B1 (en) | 2012-07-31 | 2013-12-31 | Ecolab Usa Inc. | All-purpose cleaners with natural, non-volatile solvent |
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