JP2000086827A - 帯電防止性樹脂組成物 - Google Patents
帯電防止性樹脂組成物Info
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- JP2000086827A JP2000086827A JP25772898A JP25772898A JP2000086827A JP 2000086827 A JP2000086827 A JP 2000086827A JP 25772898 A JP25772898 A JP 25772898A JP 25772898 A JP25772898 A JP 25772898A JP 2000086827 A JP2000086827 A JP 2000086827A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温時の飛散物が少なく、ガラス曇り等のト
ラブルがなく、かつ帯電防止効果に優れたポリオレフィ
ン樹脂組成物の提供。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂、下記(a) 成分及び
(b) 成分を含有する帯電防止性樹脂組成物。 (a) 一般式（Ｉ）で表されるポリオキシアルキレンアル
キルアミンの脂肪酸部分エステル 【化１】 （式中、R1は炭素数８〜22のアルキル基、R2は炭素数５
〜29のアルキル基、A1及びA2は炭素数２〜３のアルキレ
ン基、ｎ、ｍはそれぞれ１以上でｎ＋ｍが２〜10の数で
ある。） (b) 一般式（II）で表されるアルキルグリセリルエーテ
ル 【化２】 （式中、R3は炭素数８〜22のアルキル基を示す。）
ラブルがなく、かつ帯電防止効果に優れたポリオレフィ
ン樹脂組成物の提供。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂、下記(a) 成分及び
(b) 成分を含有する帯電防止性樹脂組成物。 (a) 一般式（Ｉ）で表されるポリオキシアルキレンアル
キルアミンの脂肪酸部分エステル 【化１】 （式中、R1は炭素数８〜22のアルキル基、R2は炭素数５
〜29のアルキル基、A1及びA2は炭素数２〜３のアルキレ
ン基、ｎ、ｍはそれぞれ１以上でｎ＋ｍが２〜10の数で
ある。） (b) 一般式（II）で表されるアルキルグリセリルエーテ
ル 【化２】 （式中、R3は炭素数８〜22のアルキル基を示す。）
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は帯電防止効果に優
れ、かつ高温での帯電防止剤による飛散ガス量を低減化
した帯電防止性ポリオレフィン樹脂組成物に関する。
れ、かつ高温での帯電防止剤による飛散ガス量を低減化
した帯電防止性ポリオレフィン樹脂組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリオ
レフィン樹脂は、汚れ付着防止、印刷不良等静電気障害
を防止する目的で、ステアリン酸モノグリセライドに代
表されるエステル系帯電防止剤が広く使用されている。
しかし、エステル系帯電防止剤の多くは、それら単独で
は結晶性が強く、表面での凝集を生じ、経時的に帯電防
止効果が無くなるという欠点を有している。
レフィン樹脂は、汚れ付着防止、印刷不良等静電気障害
を防止する目的で、ステアリン酸モノグリセライドに代
表されるエステル系帯電防止剤が広く使用されている。
しかし、エステル系帯電防止剤の多くは、それら単独で
は結晶性が強く、表面での凝集を生じ、経時的に帯電防
止効果が無くなるという欠点を有している。
【０００３】またエステル系帯電防止剤は、凝集防止剤
であるアミン、アミド等を併用した場合、成形時等にエ
ステル交換反応が生じ、生成する多価アルコールや脂肪
酸を主体とする飛散物（発煙物）により環境が著しく汚
染されるばかりか、射出成形などではガス抜き穴を詰ま
らせる等成形トラブルが発生する。また、成形品が例え
ば自動車車内等で長時間使用され高温に曝されると帯電
防止剤から派生するガスによってガラスが曇ってしまう
等の問題が多く発生する。
であるアミン、アミド等を併用した場合、成形時等にエ
ステル交換反応が生じ、生成する多価アルコールや脂肪
酸を主体とする飛散物（発煙物）により環境が著しく汚
染されるばかりか、射出成形などではガス抜き穴を詰ま
らせる等成形トラブルが発生する。また、成形品が例え
ば自動車車内等で長時間使用され高温に曝されると帯電
防止剤から派生するガスによってガラスが曇ってしまう
等の問題が多く発生する。
【０００４】そのためエステル交換反応の起こらないア
ルキルグリセリルエーテルを用いる方法があるが、アル
キルグリセリルエーテルを単独で用いた場合には、その
凝集力により経時的に帯電防止効果が低下し、かつ揮発
性も高く要求される性能を満たすことは出来ない。ま
た、特開昭56−4637号公報にはアルキルグリセリルエー
テルとビスヒドロキシエチルアルキルアミンとを併用し
た帯電防止性樹脂組成物が開示されているが、この場合
でも、併用された物質の揮発性が高く、十分満足できな
いのが現状である。
ルキルグリセリルエーテルを用いる方法があるが、アル
キルグリセリルエーテルを単独で用いた場合には、その
凝集力により経時的に帯電防止効果が低下し、かつ揮発
性も高く要求される性能を満たすことは出来ない。ま
た、特開昭56−4637号公報にはアルキルグリセリルエー
テルとビスヒドロキシエチルアルキルアミンとを併用し
た帯電防止性樹脂組成物が開示されているが、この場合
でも、併用された物質の揮発性が高く、十分満足できな
いのが現状である。
【０００５】従って、本発明の課題は、高温時の飛散物
が少なく、ガラス曇り等のトラブルがなく、かつ帯電防
止効果に優れたポリオレフィン樹脂組成物を提供するこ
とにある。
が少なく、ガラス曇り等のトラブルがなく、かつ帯電防
止効果に優れたポリオレフィン樹脂組成物を提供するこ
とにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン樹脂、下記(a) 成分及び(b) 成分を含有する帯電防止
性樹脂組成物、更に下記(c) 成分を含有する帯電防止性
樹脂組成物、及び更に無機フィラー、ラバー又はこれら
の混合物を含有する帯電防止性樹脂組成物を提供する。 (a) 一般式（Ｉ）で表されるポリオキシアルキレンアル
キルアミンの脂肪酸部分エステル
ン樹脂、下記(a) 成分及び(b) 成分を含有する帯電防止
性樹脂組成物、更に下記(c) 成分を含有する帯電防止性
樹脂組成物、及び更に無機フィラー、ラバー又はこれら
の混合物を含有する帯電防止性樹脂組成物を提供する。 (a) 一般式（Ｉ）で表されるポリオキシアルキレンアル
キルアミンの脂肪酸部分エステル
【０００７】
【化３】
【０００８】（式中、R1は炭素数８〜22のアルキル基を
示し、R2は炭素数５〜29のアルキル基を示し、A1及びA2
は同一又は異なって炭素数２〜３のアルキレン基を示
し、ｎ個のA1、ｍ個のA2は同一でも異なっていてもよ
い。ｎ、ｍはそれぞれ１以上でｎ＋ｍが２〜10の数であ
る。） (b) 一般式（II）で表されるアルキルグリセリルエーテ
ル
示し、R2は炭素数５〜29のアルキル基を示し、A1及びA2
は同一又は異なって炭素数２〜３のアルキレン基を示
し、ｎ個のA1、ｍ個のA2は同一でも異なっていてもよ
い。ｎ、ｍはそれぞれ１以上でｎ＋ｍが２〜10の数であ
る。） (b) 一般式（II）で表されるアルキルグリセリルエーテ
ル
【０００９】
【化４】
【００１０】（式中、R3は炭素数８〜22のアルキル基を
示す。） (c) 分子量が 160〜10,000で、エポキシ基に由来するオ
キシラン酸素を１重量％以上含有するエポキシ化合物
示す。） (c) 分子量が 160〜10,000で、エポキシ基に由来するオ
キシラン酸素を１重量％以上含有するエポキシ化合物
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリオレフィ
ン樹脂としては、ポリプロピレン及びポリプロピレンユ
ニット含有樹脂、ポリエチレン及びポリエチレンユニッ
ト含有樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタ
ジエン、ポリイソブチレン等の熱可塑性樹脂等を挙げる
ことができるが、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。
ン樹脂としては、ポリプロピレン及びポリプロピレンユ
ニット含有樹脂、ポリエチレン及びポリエチレンユニッ
ト含有樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタ
ジエン、ポリイソブチレン等の熱可塑性樹脂等を挙げる
ことができるが、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。
【００１２】本発明の(a)成分は、飛散物の低減及び帯
電防止効果の点で、上記一般式（Ｉ)で表される化合物
であり、R2が炭素数11〜21のもの、A1及びA2が炭素数２
のアルキレン基が好ましい。本発明の(a) 成分の原料と
なるポリオキシアルキレンアルキルアミンは、アルキル
基の炭素数が８〜22、アルキレンオキサイドの平均付加
モル数が２〜10のポリオキシエチレンアルキルアミン、
ポリオキシプロピレンアルキルアミン等であり、ポリオ
キシエチレンアルキルアミンが好ましい。脂肪酸として
は、炭素数６〜30の直鎖又は分岐鎖脂肪酸が挙げられ、
好ましくは炭素数12〜22の直鎖脂肪酸である。ポリオキ
シアルキレンアルキルアミンと脂肪酸との反応モル比
は、１／0.7 〜１／1.3 が好ましい。
電防止効果の点で、上記一般式（Ｉ)で表される化合物
であり、R2が炭素数11〜21のもの、A1及びA2が炭素数２
のアルキレン基が好ましい。本発明の(a) 成分の原料と
なるポリオキシアルキレンアルキルアミンは、アルキル
基の炭素数が８〜22、アルキレンオキサイドの平均付加
モル数が２〜10のポリオキシエチレンアルキルアミン、
ポリオキシプロピレンアルキルアミン等であり、ポリオ
キシエチレンアルキルアミンが好ましい。脂肪酸として
は、炭素数６〜30の直鎖又は分岐鎖脂肪酸が挙げられ、
好ましくは炭素数12〜22の直鎖脂肪酸である。ポリオキ
シアルキレンアルキルアミンと脂肪酸との反応モル比
は、１／0.7 〜１／1.3 が好ましい。
【００１３】本発明の(b) 成分は、上記一般式（II）で
表されるアルキルグリセリルエーテルであり、R3が炭素
数16〜22のものが好ましい。
表されるアルキルグリセリルエーテルであり、R3が炭素
数16〜22のものが好ましい。
【００１４】本発明の組成物中の(a) 成分及び(b) 成分
の含有量は、良好な帯電防止効果を発現させ、表面ブリ
ード物を抑制する点で、ポリオレフィン樹脂に対して、
それぞれ0.05〜 2.0重量％が好ましく、0.1 〜1.0 重量
％が更に好ましい。
の含有量は、良好な帯電防止効果を発現させ、表面ブリ
ード物を抑制する点で、ポリオレフィン樹脂に対して、
それぞれ0.05〜 2.0重量％が好ましく、0.1 〜1.0 重量
％が更に好ましい。
【００１５】本発明においては、更に、より低揮発性を
向上させるために、上記(c) 成分を含有することが好ま
しい。(c) 成分の具体例としては、エポキシ化大豆油、
エポキシ化アマニ油等のエポキシ化油脂類、エポキシ化
ステアリン酸オクチル、エポキシ化ヘキサヒドロフタル
酸オクチル等のエポキシ系可塑剤、α−オレフィンエポ
キサイド、ビスフェノールＡ−エピクロロヒドリン型エ
ポキシ樹脂、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、
１，４−ブタンジオールジグリシジルエーテル、１，３
−プロピレングリコールジグリシジルエーテル等のグリ
コール類ジグリシジルエーテルが挙げられ、単独でも混
合して用いてもよい。(c) 成分として特に好ましいもの
は、一般式(III) 又は(IV)で表される化合物である。
向上させるために、上記(c) 成分を含有することが好ま
しい。(c) 成分の具体例としては、エポキシ化大豆油、
エポキシ化アマニ油等のエポキシ化油脂類、エポキシ化
ステアリン酸オクチル、エポキシ化ヘキサヒドロフタル
酸オクチル等のエポキシ系可塑剤、α−オレフィンエポ
キサイド、ビスフェノールＡ−エピクロロヒドリン型エ
ポキシ樹脂、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、
１，４−ブタンジオールジグリシジルエーテル、１，３
−プロピレングリコールジグリシジルエーテル等のグリ
コール類ジグリシジルエーテルが挙げられ、単独でも混
合して用いてもよい。(c) 成分として特に好ましいもの
は、一般式(III) 又は(IV)で表される化合物である。
【００１６】
【化５】
【００１７】エポキシ化合物は、飛散物低下効果の点
で、分子量 160〜10,000、エポキシ基に由来するオキシ
ラン酸素を１重量％以上含有する。本発明の組成物中の
(c) 成分の含有量は、帯電防止効果及び低揮発性を向上
させる点で 0.005〜0.08重量％が好ましい。
で、分子量 160〜10,000、エポキシ基に由来するオキシ
ラン酸素を１重量％以上含有する。本発明の組成物中の
(c) 成分の含有量は、帯電防止効果及び低揮発性を向上
させる点で 0.005〜0.08重量％が好ましい。
【００１８】本発明の樹脂組成物を特に自動車部品に用
いる場合には、下記の組成のものが好ましい。 (A) 結晶性ポリプロピレン45〜100 重量％、好ましくは
45〜95重量％と、(B) 無機フィラー０〜30重量％と、
(C) ラバー０〜25重量％とからなる樹脂組成物100重量
部に対して、(a) 成分のポリオキシアルキレンアルキル
アミンの脂肪酸部分エステルを0.05〜2.0 重量部、(b)
成分のアルキルグリセリルエーテルを0.05〜2.0 重量
部、(c) 成分のエポキシ化合物を０〜0.08重量部配合し
てなる樹脂組成物。
いる場合には、下記の組成のものが好ましい。 (A) 結晶性ポリプロピレン45〜100 重量％、好ましくは
45〜95重量％と、(B) 無機フィラー０〜30重量％と、
(C) ラバー０〜25重量％とからなる樹脂組成物100重量
部に対して、(a) 成分のポリオキシアルキレンアルキル
アミンの脂肪酸部分エステルを0.05〜2.0 重量部、(b)
成分のアルキルグリセリルエーテルを0.05〜2.0 重量
部、(c) 成分のエポキシ化合物を０〜0.08重量部配合し
てなる樹脂組成物。
【００１９】ここで(A) 結晶性ポリプロピレンとは結晶
性のプロピレン単独重合体、プロピレンとエチレン、ブ
テン−１、ヘキセン−１、４−メチル−ペンテン−１等
のランダムもしくはブロック共重合体である。メルトイ
ンデックス（以下ＭＩと略記）は0.1 〜50が好ましい。
性のプロピレン単独重合体、プロピレンとエチレン、ブ
テン−１、ヘキセン−１、４−メチル−ペンテン−１等
のランダムもしくはブロック共重合体である。メルトイ
ンデックス（以下ＭＩと略記）は0.1 〜50が好ましい。
【００２０】また(B) 無機フィラーとしては、タルク、
マイカ、ワラストナイト、クレー、炭酸カルシウム、水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタ
ン、硫酸バリウム、二酸化珪素、珪酸カルシウム、珪酸
アルミニウム、硫酸アルミニウム繊維、硫酸マグネシウ
ム繊維、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等が挙げら
れ、特にタルクが好適である。これらフィラーは単独又
は併用することもできる。無機フィラーの添加量は、剛
性及び成形性の点で、上記(A) と(B) と(C) の合計量に
対して0.05〜30重量％が好ましく、５〜30重量％、特に
10〜20重量％がより好ましい。
マイカ、ワラストナイト、クレー、炭酸カルシウム、水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタ
ン、硫酸バリウム、二酸化珪素、珪酸カルシウム、珪酸
アルミニウム、硫酸アルミニウム繊維、硫酸マグネシウ
ム繊維、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等が挙げら
れ、特にタルクが好適である。これらフィラーは単独又
は併用することもできる。無機フィラーの添加量は、剛
性及び成形性の点で、上記(A) と(B) と(C) の合計量に
対して0.05〜30重量％が好ましく、５〜30重量％、特に
10〜20重量％がより好ましい。
【００２１】(C) ラバーとしては、エチレン−プロピレ
ンラバー、エチレン−プロピレン−ジエンラバー、エチ
レン−ブテンラバー、スチレン−ブタジエンブロック共
重合体及び水素添加物、エチレン−オクテンラバー等が
挙げられる。ラバーの添加量は、耐衝撃性及び外観の点
で、上記(A) と(B) と(C) の合計量に対して２〜25重量
％が好ましく、２〜15重量％がより好ましい。
ンラバー、エチレン−プロピレン−ジエンラバー、エチ
レン−ブテンラバー、スチレン−ブタジエンブロック共
重合体及び水素添加物、エチレン−オクテンラバー等が
挙げられる。ラバーの添加量は、耐衝撃性及び外観の点
で、上記(A) と(B) と(C) の合計量に対して２〜25重量
％が好ましく、２〜15重量％がより好ましい。
【００２２】本発明の樹脂組成物中には上記成分以外
に、本発明の性能を阻害しなければ通常用いられている
他の添加剤、例えばポリオキシエチレン脂肪族アルコー
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ジ
ヒドロキシエチルアルキルアミド、ポリオキシエチレン
アルキルアミド、アルキルスルホン酸塩類等の界面活性
剤、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ポリエチレン
ワックス、酸化型ポリエチレンワックス、高級アルコー
ル等の滑剤類、２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−メチルフ
ェノール、ｎ−オクタデシル−３−（３’，５’−ジ−
ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシフェニル）プロピオネー
ト、ペンタエリスリチルテトラキス−〔メチレン−３−
（３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニ
ル）プロピオネート〕、ジラウリル−３，３’−チオジ
プロピオネート、ジステアリル−３，３’−チオジプロ
ピオネート、トリスノニルフェニルホスファイト等の酸
化防止剤、ビス−（２，２，６，６−テトラメチル−４
−ピペリジル）セバケート、〔コハク酸ジメチル−１−
（２−ヒドロキシエチル）−４−ヒドロキシ−２，２，
６，６−テトラメチルピペリジン〕縮合物等の光安定
剤、２−（２’−ヒドロキシ−３’−ｔ−ブチル−５’
−メチルフェニル）−５−クロロベンゾトリアゾール等
の紫外線吸収剤、ジベンジリデンソルビトール等の造核
剤を配合してもよい。
に、本発明の性能を阻害しなければ通常用いられている
他の添加剤、例えばポリオキシエチレン脂肪族アルコー
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ジ
ヒドロキシエチルアルキルアミド、ポリオキシエチレン
アルキルアミド、アルキルスルホン酸塩類等の界面活性
剤、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ポリエチレン
ワックス、酸化型ポリエチレンワックス、高級アルコー
ル等の滑剤類、２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−メチルフ
ェノール、ｎ−オクタデシル−３−（３’，５’−ジ−
ｔ−ブチル−４’−ヒドロキシフェニル）プロピオネー
ト、ペンタエリスリチルテトラキス−〔メチレン−３−
（３’，５’−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニ
ル）プロピオネート〕、ジラウリル−３，３’−チオジ
プロピオネート、ジステアリル−３，３’−チオジプロ
ピオネート、トリスノニルフェニルホスファイト等の酸
化防止剤、ビス−（２，２，６，６−テトラメチル−４
−ピペリジル）セバケート、〔コハク酸ジメチル−１−
（２−ヒドロキシエチル）−４−ヒドロキシ−２，２，
６，６−テトラメチルピペリジン〕縮合物等の光安定
剤、２−（２’−ヒドロキシ−３’−ｔ−ブチル−５’
−メチルフェニル）−５−クロロベンゾトリアゾール等
の紫外線吸収剤、ジベンジリデンソルビトール等の造核
剤を配合してもよい。
【００２３】本発明において、上記(a) 及び(b) 成分、
又は上記(a) 、(b) 及び(c) 成分と、ポリオレフィン樹
脂、更に他の成分との混合方法は、通常、工業的に行わ
れている混合方法を任意に用いることができる。また、
本発明の樹脂組成物は、フィルム、シート、ボトル、フ
ィラメント等、あらゆる成形体に成形することもでき
る。
又は上記(a) 、(b) 及び(c) 成分と、ポリオレフィン樹
脂、更に他の成分との混合方法は、通常、工業的に行わ
れている混合方法を任意に用いることができる。また、
本発明の樹脂組成物は、フィルム、シート、ボトル、フ
ィラメント等、あらゆる成形体に成形することもでき
る。
【００２４】
【実施例】例中の部及び％は特記しない限り重量基準で
ある。
ある。
【００２５】実施例１〜７及び比較例１〜６ 結晶性ポリプロピレン（ＭＩが 8.0のプロピレン−エチ
レンブロック共重合体、PPと略記する）、タルク（平均
粒径が 2.7μm ）及びラバー（エチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体）を表１に示す割合で配合した樹脂部 1
00部に対し、酸化防止剤としてペンタエリスリチルテト
ラキス−［メチレン−３−（3',5' −ジ−ｔ−ブチル−
４−ヒドロキシフェニル）プロピオネート］を 0.1部、
光安定剤としてビス−（2,2,6,6 −テトラメチル−４−
ピペリジル）セバケートを0.05部、ステアリン酸カルシ
ウム0.05部、さらにハイドロタルサイトとして水酸化マ
グネシウムを0.01部添加し、タンブラーにて混合した
後、それに下記に示す添加剤を表１に示す割合で添加
し、更にタンブラーにて混合を行い、コンパウンドとし
た。得られたコンパウンドは 210℃の二軸押出機でペレ
タイズの後、 240℃で射出成形を行い、テストピースを
得た。
レンブロック共重合体、PPと略記する）、タルク（平均
粒径が 2.7μm ）及びラバー（エチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体）を表１に示す割合で配合した樹脂部 1
00部に対し、酸化防止剤としてペンタエリスリチルテト
ラキス−［メチレン−３−（3',5' −ジ−ｔ−ブチル−
４−ヒドロキシフェニル）プロピオネート］を 0.1部、
光安定剤としてビス−（2,2,6,6 −テトラメチル−４−
ピペリジル）セバケートを0.05部、ステアリン酸カルシ
ウム0.05部、さらにハイドロタルサイトとして水酸化マ
グネシウムを0.01部添加し、タンブラーにて混合した
後、それに下記に示す添加剤を表１に示す割合で添加
し、更にタンブラーにて混合を行い、コンパウンドとし
た。得られたコンパウンドは 210℃の二軸押出機でペレ
タイズの後、 240℃で射出成形を行い、テストピースを
得た。
【００２６】＜添加剤＞ a1：N,N −ビスヒドロキシエチルステアリルアミンモノ
ステアリン酸エステル a2：N,N −ビスヒドロキシエチルベヘニルアミンモノパ
ルミチン酸エステル b1：ステアリルグリセリルエーテル b2：ベヘニルグリセリルエーテル c1：ビスフェノールＡ−エピクロルヒドリン型エポキシ
樹脂（分子量約 500、オキシラン酸素含量 6.4％) c2：1,4 ブタンジオールジグリシジルエーテル（分子量
202） Ｇ：N,N −ビスヒドロキシエチルステアリルアミン Ｈ：グリセリンステアリン酸モノエステル 得られたテストピースを用い、以下の方法により表面固
有抵抗値を測定し、また飛散性を評価した。結果を表１
に示す。
ステアリン酸エステル a2：N,N −ビスヒドロキシエチルベヘニルアミンモノパ
ルミチン酸エステル b1：ステアリルグリセリルエーテル b2：ベヘニルグリセリルエーテル c1：ビスフェノールＡ−エピクロルヒドリン型エポキシ
樹脂（分子量約 500、オキシラン酸素含量 6.4％) c2：1,4 ブタンジオールジグリシジルエーテル（分子量
202） Ｇ：N,N −ビスヒドロキシエチルステアリルアミン Ｈ：グリセリンステアリン酸モノエステル 得られたテストピースを用い、以下の方法により表面固
有抵抗値を測定し、また飛散性を評価した。結果を表１
に示す。
【００２７】＜表面固有抵抗値＞テストピースを、25
℃、50％ＲＨ室内に３日間保管後、ＹＨＰ社のハイレジ
スタントメータにて表面固有抵抗値を測定した。
℃、50％ＲＨ室内に３日間保管後、ＹＨＰ社のハイレジ
スタントメータにて表面固有抵抗値を測定した。
【００２８】＜飛散性＞射出成形に用いるためペレタイ
ズしたコンパウンドを、 200℃オーブン中で２時間加熱
し、揮発減量を測定した。
ズしたコンパウンドを、 200℃オーブン中で２時間加熱
し、揮発減量を測定した。
【００２９】
【表１】
【００３０】
【発明の効果】本発明の帯電防止性樹脂組成物により、
ポリオレフィン樹脂に良好な帯電防止性を付与すること
ができ、またその低飛散性により加工時起こる発煙、ガ
ス抜け不良等トラブルの低減ができる。またこの樹脂組
成物から得られる成形品が高温で使用される場合におい
ては、その揮発性が低いことによってガラス曇り等、派
生するトラブルを低減することができる。
ポリオレフィン樹脂に良好な帯電防止性を付与すること
ができ、またその低飛散性により加工時起こる発煙、ガ
ス抜け不良等トラブルの低減ができる。またこの樹脂組
成物から得られる成形品が高温で使用される場合におい
ては、その揮発性が低いことによってガラス曇り等、派
生するトラブルを低減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4J002 AC031 BB031 BB054 BB061 BB121 BB141 BB154 BB181 BP014 CD013 CD053 CD163 CH052 DE078 DE138 DE238 DJ008 DJ038 DJ048 DJ058 ED027 EN096 FD018 FD102 FD106 FD107
Claims (5)
- 【請求項１】 ポリオレフィン樹脂、下記(a) 成分及び
(b) 成分を含有する帯電防止性樹脂組成物。 (a) 一般式（Ｉ）で表されるポリオキシアルキレンアル
キルアミンの脂肪酸部分エステル 【化１】 （式中、R1は炭素数８〜22のアルキル基を示し、R2は炭
素数５〜29のアルキル基を示し、A1及びA2は同一又は異
なって炭素数２〜３のアルキレン基を示し、ｎ個のA1、
ｍ個のA2は同一でも異なっていてもよい。ｎ、ｍはそれ
ぞれ１以上でｎ＋ｍが２〜10の数である。） (b) 一般式（II）で表されるアルキルグリセリルエーテ
ル 【化２】 （式中、R3は炭素数８〜22のアルキル基を示す。） - 【請求項２】 ポリオレフィン樹脂に対する(a) 成分の
含有量が0.05〜 2.0重量％、(b) 成分の含有量が0.05〜
2.0重量％である請求項１記載の樹脂組成物。 - 【請求項３】 更に下記(c) 成分を含有する請求項１又
は２記載の樹脂組成物。 (c) 分子量が 160〜10,000で、エポキシ基に由来するオ
キシラン酸素を１重量％以上含有するエポキシ化合物 - 【請求項４】 更に無機フィラー、ラバー又はこれらの
混合物を含有する請求項１〜３のいずれか一項に記載の
樹脂組成物。 - 【請求項５】 ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹
脂である請求項１〜４のいずれか一項に記載の樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25772898A JP2000086827A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 帯電防止性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25772898A JP2000086827A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 帯電防止性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000086827A true JP2000086827A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17310279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25772898A Pending JP2000086827A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 帯電防止性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000086827A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005113105A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Toho Chem Ind Co Ltd | 帯電防止性ポリオレフィン系樹脂組成物 |
| JP2010036413A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Tosoh Corp | ラミネートフィルム |
| EP2216362A1 (en) * | 2009-02-06 | 2010-08-11 | SABO S.r.l | Polyolefin film compositions with permanent antifog properties, in particular for agro film applications and for packaging moist products |
-
1998
- 1998-09-11 JP JP25772898A patent/JP2000086827A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005113105A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Toho Chem Ind Co Ltd | 帯電防止性ポリオレフィン系樹脂組成物 |
| JP2010036413A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Tosoh Corp | ラミネートフィルム |
| EP2216362A1 (en) * | 2009-02-06 | 2010-08-11 | SABO S.r.l | Polyolefin film compositions with permanent antifog properties, in particular for agro film applications and for packaging moist products |
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