JP2000086495A - 浴用組成物 - Google Patents
浴用組成物Info
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Abstract
つ美肌効果(肌のつや、きめおよびしっとり感)に優れ
た浴用組成物を提供するにある。 【解決手段】ニーム抽出物を配合することを特徴とする
浴用組成物により、またニーム抽出物と、海水乾燥物1
0〜90重量%および無水ケイ酸0.1〜5重量%とを
組み合わせてを配合することを特徴とする浴用組成物に
よって達成される。
Description
皮膚掻痒性の改善に優れ、且つ美肌作用(肌のつや、き
めおよびしっとり感)に優れた浴用組成物に関する。
浴用組成物は、その成分として硫酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、塩化ナトリウム等のいわゆる無機塩類を
主成分とし、これに香料、油分、色素等の補助成分を適
宜配合し、入浴時の気分を爽快にし、血行を促進させ、
新陳代謝を高めるとして、多種多様のものが上市されて
いる。しかしながら、現在の浴用組成物は、血行を促進
し、新陳代謝を高めることによる発汗効果、保温効果が
主要な目的であった。
症などの皮膚疾患は、痒みの強い疾患であり、炎症の
他、角化不全、バリア能の低下、乾燥肌などの症状を示
す。細菌、生活環境の変化、ストレスの増大などによ
り、皮膚疾患に悩む人が急増している。現在、医学的外
用療法では、副腎皮質ホルモンを中心とするステロイド
剤での治療が一般的である。しかし、ステロイド剤の長
期連用により副作用を伴うことから、その使用において
は、医師の指導のもとに十分な注意が必要である。そこ
で、副作用の少ない安全な皮膚適用剤が望まれている。
炎、老人性皮膚掻痒症などの皮膚疾患に対しては、その
症状改善効果が無く入浴を禁ずる傾向にあった。しか
し、入浴剤によるアトピー性皮膚炎、老人性皮膚掻痒症
などの皮膚疾患患者に対しての効用も見直されるように
なってきた。アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患患者に対
する入浴剤、浴用組成物などの提供が例えば特開平6−
285131号公報、特開平8−73367号公報、特
開平8−99889号公報、特開平9−124460号
公報などで挙げられている。しかしながら、これらの浴
用組成物は、美肌改善を伴いつつ皮膚掻痒性の改善を図
るには不充分でより優れたものが望まれている。
掻痒性の改善に優れ、且つ美肌効果に優れた浴用組成物
について鋭意検討した結果、ニーム抽出物を配合した浴
用組成物、およびニーム抽出物と、海水乾燥物および無
水ケイ酸とを配合した浴用組成物が有効な保温効果、皮
膚掻痒性の改善および美肌効果(肌のつや、きめおよび
しっとり感)を有することを見いだし、本発明を完成す
るに至ったものであって、その目的とするところは、保
温効果に優れ、皮膚掻痒性の改善に優れ、且つ美肌効果
(肌のつや、きめおよびしっとり感)に優れた浴用組成
物を提供するにある。
出物を配合することを特徴とした浴用組成物、およびニ
ーム抽出物と、海水乾燥物10〜90重量%および無水
ケイ酸0.1〜5重量%とを配合することを特徴とした
浴用組成物によって達成される。
て説明する。
センダン科(Meliaceae)植物のニーム(アザディラクタ
・インディカ)である。
ムをメタノール、エタノール、1,3-ブチレングリコー
ル、アセトン、酢酸エチル、エチルエーテル、クロロホ
ルムなどの有機溶媒で抽出し、その抽出液を濾過または
遠心分離などにより残査を除去し調製したもの、その抽
出液を更に活性炭、合成高分子吸着体などの処理により
精製したもの、そしてそれらの抽出液を溶媒除去して濃
縮乾固したものなどが挙げられ、更には市販されている
抽出エキス、粉末なども挙げられる。
としては、当該浴用組成物の総量を基準として、0.0
1〜10重量%が相応しく、特に0.05〜20重量%
が好ましい。
海水を原料にして水分を減少させた天然塩または海水を
そのまま熱風乾燥あるいは凍結乾燥したものが挙げられ
るが、浴用組成物の品質安定性を保持する上からべたつ
きの原因になる塩類を必要に応じて減少させるために、
いわゆる逆浸透膜などで脱塩処理を行い、凍結乾燥して
粉砕した海水乾燥物が特に好ましい。
凍結乾燥したものと比較して塩素、ナトリウムが減少し
ているほかは、マグネシウム、カリウム、リン等のいわ
ゆる微量元素が豊富に含まれている。また、該脱塩した
海水乾燥物の方が前述の如くべたつきの原因となる塩類
が減少しているため浴用組成物に配合する際の作業性あ
るいは浴用組成物の品質安定性を保持する上でも特に好
ましい。
ついては、当該浴用組成物の総量を基準として、10〜
90重量%で好ましく、特に10〜60重量%が好まし
い。10重量%より少ないと効果の発現性が充分でな
く、また90重量%より多いと原価の点、安定性の点か
ら相応しくない。
らに通常配合される香料や他の植物エキス、油分等を添
加すると製造時組成物が固結してしまい流動性が悪く、
製造時に扱いにくい等の作業上の欠点があり、また製品
の外観が悪く容器からスムーズに出にくい。しかし、無
水ケイ酸を配合することによりこれらの問題は解決でき
る。
ケイ酸ナトリウム液に酸を反応させ分解して作られる公
知の化合物で良く、例えば市販品としてサイロピュア
(富士ディビゾン化学株式会社製)等の市販品が挙げら
れる。また、これらの粒径について通常知られていると
ころの平均粒子径2〜4ミクロンが好ましい。
しては、当該浴用組成物の総量を基準として、0.1〜
5重量%が好ましく、特に0.2〜3重量%が好まし
い。0.1重量%より少ないと組成物の固結防止効果の
発現性が充分でなく、また5重量%より多いと溶解時の
外観の点から相応しくない。
保温効果に優れ、皮膚掻痒性の改善に優れ、且つ美肌効
果(肌のつや、きめおよびしっとり感)に優れた浴用組
成物を提供できる。
および無水ケイ酸に配合できる浴用組成物成分として
は、以下のような通常浴用組成物に使用されているもの
から適宜選択出来る。
ム、ホウ酸、ほう砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウ
ム、硫化カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、
硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸水素カ
ルシウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナ
トリウム、次亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、
硫黄、尿素、セスキ炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム
等。
リチル酸等。
油、パーム油、タートル油、ヌカ油、ホホバ油、ミンク
油、卵黄油、スクワラン、アボガド油、ラノリン、流動
パラフィン、白色ワセリン、DHA、EPA等。
ース、ナトリウム塩、カゼイン、ぺクチン、デンプン、
アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ローカストビーンガム、カラギナン、
寒天、カーボポール等。
リエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール
等。
レンジ油、ハッカ油、タイム油、ショウブ油、ウイキョ
ウ油、スギ油、ヒバ油、ヒノキ油、バラ油、ユーカリ
油、カンファー、ペパーミント油、スペアミント油、ゲ
ラニオール、ミカン油、トウヒ、シトロネロール等の天
然及び合成香料等。
ショウキョウ、カンゾウ、チンピ、トウヒ、トウキ、ニ
ンジン、ハッカ、ケイヒ、ウバイ、ヨモギ、ドクダミ、
モモノハ、カミツレ、アロエ、ジャスミン、ローズヒッ
プ、ラベンダー、グァバ、オウゴン、クコ、レイシ、ニ
ワトコ、アシタバ、ウコギ、ゴボウ、カンゾウ等の粉砕
物及びその水溶性もしくは油溶性抽出液。
もの以外にも、必要に応じてその他の成分として、殺菌
剤、界面活性剤、ビタミン類、高分子化合物、抗炎症剤
および化粧品用タール系色素等を適宜配合出来る。
般浴槽200l当たり通常25〜30gである。
細に説明する。
茎部を600gに10lのエタノールを加え2時間加熱
還流をした。これを3度回繰り返し、濾布で濾過して濾
液を得、さらにその濾液をエバポリメーターで減圧乾固
し、ニーム抽出物を約65gを得た。
時間加熱し漂白剤を少量加え、15分攪拌後濾過し不純
物を取り除いた後、その溶液を逆浸透法を用い減塩し、
その後冷却し、凍結乾燥して、脱塩海水乾燥物約30g
を得た。表1に脱塩(逆浸透法)してから乾燥させた海
水乾燥物の成分含量を表す。尚、脱塩海水乾燥物は、採
取した海水により多少成分含量のばらつきが生じた為そ
の含量範囲で示した。
用組成物の製法に準じて製造し、浴用組成物実施例1,
2と比較例1,2とを比べ評価した。尚、組成の量は重
量%で示す。
0人に対し、入浴中の感触、入浴後の感触、皮膚掻痒性
の軽減および一週間連用した後の皮膚の状態について評
価した。40℃のお湯を浴槽に約200l入れ、実施例
1および比較例1〜3の組成からなる浴用組成物をそれ
ぞれ30gを投入し、10分間入浴した。それぞれの評
価項目について5段階で評価を行い、非常に良い5点、
良い4点、普通3点、変化なし2点、悪い1点の点数を
記入しその平均を取った。その結果を、表3に示す。
比較例1および2に比べ入浴中の皮膚に対する感触が良
く、刺激も無く、入浴後の肌につや、きめ、しっとり感
(保湿性)を与え美肌効果に優れ、そして皮膚掻痒性を
一層軽減することが認められた。
料と皮膚表面温度の経時変化) 表4に示す実施例1および2並びに比較例1、2および
浴槽に有効成分を何も添加しない淡水浴について比較し
た。40℃のお湯を浴槽に約200l入れ、淡水浴はそ
のまま、実施例1および比較例1〜3は各々30gずつ
投入し、15分間入浴した。入浴浴湯温度は40℃、入
浴時間は5分入浴、5分休憩、10分入浴の反復浴と
し、25℃、60%の恒温恒湿室にて、(1)発汗効果
は、額部の水分蒸散量を発汗量とし、フォーション社製
ハイドログラフを用い、面積1cm2の換気カプセルを用
い測定した。(2)保温効果の評価は、胸部の温度を日
本電気三栄製サーモグラフィーにて測定した。
び2は、比較例1、2および淡水浴と比較して、入浴後
60分においても、水分蒸散量が多いことから発汗作用
がより高く、また皮膚表面温度についても、比較例およ
び淡水浴と比較して、高いことから一層保温性に優れて
いる。
比較例3、4とを比べ評価した。試料の製法は通常の浴
用組成物の方法に準じた。尚、組成の量は重量%で示
す。
0人に対し、入浴中の感触、入浴後の感触、皮膚掻痒性
の軽減および一週間連用した後の皮膚の状態について評
価した。実施例1に記載した方法および評価に準じて実
施した。その結果を、表7に示す。
例3、4に比べ入浴中の皮膚に対する感触が良く、刺激
も無く、入浴後の肌につや、きめ、しっとり感(保湿
性)を与え美肌効果に優れ、そして皮膚掻痒性も改善さ
れることが認められた。
量と皮膚表面温度の経時変化) 表6に示す実施例3、実施例4、比較例3および比較例
4について実施例1に記載した発汗効果(水分蒸散量)
測定および保温効果(皮膚表面温度)測定方法に準じて
それぞれの試験を実施した。
び4は、比較例3および4と比較して、入浴後60分に
おいても、水分蒸散量が多いことから発汗作用がより高
く、また皮膚表面温度についても、比較例および淡水浴
と比較して、高いことからより保温性に優れている。
用組成物に比べ、保温効果に優れ、皮膚掻痒性の改善に
優れ、且つ美肌作用(肌のつや、きめおよびしっとり
感)に優れた浴用組成物を提供することは明らかであ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 ニーム抽出物を配合することを特徴とす
る浴用組成物。 - 【請求項2】 ニーム抽出物と、海水乾燥物10〜90
重量%および無水ケイ酸0.1〜5重量%とを配合する
ことを特徴とする浴用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257938A JP2000086495A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 浴用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257938A JP2000086495A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 浴用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000086495A true JP2000086495A (ja) | 2000-03-28 |
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ID=17313297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10257938A Pending JP2000086495A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 浴用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000086495A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011079754A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Kao Corp | セラミド産生促進剤及び保湿剤 |
JP2011231076A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Kuroisutaazu :Kk | 顆粒状入浴剤 |
JP2016102094A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 関西酵素株式会社 | 入浴剤 |
US9445987B2 (en) | 2009-10-05 | 2016-09-20 | Kao Corporation | Ceramide production enhancer and moisturizer |
JP2016190823A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 一丸ファルコス株式会社 | 神経成長因子抑制剤 |
JP2017014127A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 敏京 李 | ペット洗浄用化粧料 |
-
1998
- 1998-09-11 JP JP10257938A patent/JP2000086495A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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