JP2000085538A - ワイパ制御装置 - Google Patents

ワイパ制御装置

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JP2000085538A
JP2000085538A JP10252812A JP25281298A JP2000085538A JP 2000085538 A JP2000085538 A JP 2000085538A JP 10252812 A JP10252812 A JP 10252812A JP 25281298 A JP25281298 A JP 25281298A JP 2000085538 A JP2000085538 A JP 2000085538A
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中村  勉
Masao Tokunaga
政男 徳永
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伸二 若林
Satoru Maeno
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパを円滑に払拭作動し得るワイパ装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 助手席側ワイパ40bが雨滴センサ位置
1bに到達したときの雨滴センサ10が検出した雨滴量
と、その後、再び、助手席側ワイパ40bが雨滴センサ
位置1bに到達したときの雨滴センサ10が検出した雨
滴量とによる雨滴量の変化量が算出される。この雨滴量
の変化量に、ワイパが払拭領域のうち非センサ位置1k
に到達したとき雨滴センサ10が検出した雨滴量を加算
した雨滴量の変化量が算出される。この雨滴量の変化量
に応じて両ワイパ40a、40bがその払拭作動の速度
を変えるように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や列車等の
車両、航空機や船舶等に採用されるワイパ制御装置に係
り、特に雨滴センサを用いてなるワイパ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車用ワイパ制御装置
としては、図6に示すように、当該自動車のフロントウ
インドシールドCにその内壁側から助手席側扇状払拭領
域(図6にて符号W1参照)の一部に対応して雨滴セン
サ10を装着したものがある。このものにおいては、雨
滴がフロントウインドシールドCに滴下すると(図7
(a)にて符号U参照)、雨滴センサ10は、この滴下
した雨滴を光学的に検出し検出出力を発生する(図7
(a)参照)。
【0003】そして、当該検出出力に応じて雨適量が算
出され(図7(b)参照)、この算出された雨量(以
下、算出雨量という)に応じ運転席側及び助手席側の両
ワイパが払拭作動を行う。ここで、助手席側ワイパは、
雨滴センサ10による雨滴に応じて払拭作動を開始する
と、助手席側ワイパは、その払拭領域の一端1a(図6
参照)から雨滴センサ10に対応する位置(以下、雨滴
センサ位置1bという)を経て払拭領域の他端1cで折
り返し、再び、雨滴センサ位置1bを経て払拭領域の一
端1aに戻ることになる。このため、助手席側ワイパの
1回の払拭周期F(図7(a)参照)で、助手席側ワイ
パは、雨滴センサ位置1bを2回通過することになる。
【0004】また、助手席側ワイパが雨滴センサ位置1
bに到達するとき、そのブレードには、払拭領域全体
で、掻き集めてきた多量の雨滴が付着している。このた
め、雨滴センサ10の検出出力は、上記多量の雨滴に基
づきピーク状になる(図7(a)にて符号P参照)。こ
れにより、雨滴センサ10の検出出力は、助手席側ワイ
パの1払拭周期Fで、2回ピーク状になる。
【0005】このピーク状検出出力に基づき両ワイパが
駆動された場合、その駆動に対して実際の雨適量が正確
に反映されないため、両ワイパが誤動作することにな
る。例えば、雨上がりのとき、両ワイパが、助手席側ワ
イパでもって掻き集めた多量の雨滴に基づき駆動される
と、両ワイパが、停止しなくなる現象が生じる。このた
め、図7(a)(b)に示すように、雨滴センサ10の
検出範囲に対してセンサ無効期間Kが設けられ、このセ
ンサ無効期間K以外の期間Sにおける雨滴センサ10の
検出出力に応じて両ワイパが駆動される。
【0006】具体的には、助手席側ワイパがその払拭領
域のうち他端1cから雨滴センサ位置1bを経てその一
端1a側の位置1k(図6参照)迄の間を通過するとき
には、雨滴センサ10からの検出出力が両ワイパの駆動
に使用されず、助手席側ワイパがその払拭領域のうち位
置1kから一端1a迄の間を通過するときの雨滴センサ
10からの検出出力だけが両ワイパの駆動に使用されて
いる。
【0007】なお、図7(a)に示す符号Jは、雨滴セ
ンサ位置1bを助手席側ワイパが通過後に生じた水膜を
検出した検出出力を示す。当該水膜を示す検出出力も正
確な両ワイパの駆動の妨げになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ワイパ
駆動装置では、上述した如く、雨滴センサの検出範囲に
対してセンサ無効期間Kが設けられている。このため、
センサ無効期間K以外の期間Sのみという短い期間にお
ける雨滴センサからの検出出力に応じて両ワイパが駆動
されることになる。よって、両ワイパが実際の雨滴量に
応じた応答性の良い払拭作動を行うことができない。従
って、実際の雨量がワイパの払拭作動に正確に反映され
ないという不具合がある。
【0009】そこで、本発明は、このようなことに対処
するため、雨滴センサの検出範囲にセンサ無効期間を設
けることなく、ワイパが払拭領域のうち雨滴センサに対
応する位置に到達したときの雨滴センサの検出出力を利
用してワイパを円滑に払拭作動し得るワイパ装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、移動体のウイン
ドシールド(C)にその内壁側からワイパ(40a、4
0b)の払拭領域の一部に対応して設置されて、ウイン
ドシールドに付着した雨滴量を光学的に検出する雨滴セ
ンサ(10)と、雨滴センサの検出出力に応じてワイパ
を払拭領域に亘り繰り返し払拭作動させるように制御す
る制御手段(32、100、110、120、250、
251、260)とを備えたワイパ制御装置であって、
ワイパが払拭領域のうち雨滴センサに対応する位置(以
下、センサ位置という)に到達したか否かを判定するセ
ンサ位置判定手段(180)と、センサ位置判定手段に
よる到達との判定時に雨滴センサが検出した雨滴量と、
センサ位置判定手段が前記到達との判定後、再び、到達
との判定をしたときに雨滴センサが検出した雨滴量とに
応じて雨滴量の変化量を算出する算出手段(210)と
を備え、制御手段は、ワイパの制御を、算出手段による
雨滴量の変化量に応じて変化させる。
【0011】これにより、算出手段でもって算出された
雨滴量の変化量は、センサ位置判定手段による到達との
判定時のワイパでもってその払拭領域から集めた雨適量
と、センサ位置判定手段により、再び、到達との判定時
のワイパでもってその払拭領域から集めた雨適量とに応
じて雨滴量の変化量に相当することになる。このこと
は、センサ無効期間Kも含めた雨滴センサ10の検出範
囲の全体に基づき雨滴量の変化量が算出されることを意
味する。
【0012】よって、請求項1に記載の発明によれば、
雨適量の変化量は従来よりも正確なものになる。この結
果、ワイパが雨滴量の変化量に応じて円滑に払拭作動を
行うことになる。従って、ワイパの払拭作動において当
該移動体の乗員に、例えば、ぎくしゃく感等の違和感を
与えることはない。また、請求項2に記載の発明におい
ては、ワイパが払拭領域のうちセンサ位置と異なる位置
(以下、非センサ位置という)に到達したか否かを判定
する非センサ位置判定手段(150)と、非センサ位置
判定手段による到達との判定時に雨滴センサが検出した
雨滴量を、算出手段による雨滴量に加算して雨滴量の変
化量として更新する更新手段(230、240)と、制
御手段は、更新手段による更新変化量に応じてワイパの
払拭作動の速度を変えるように制御する。
【0013】これにより、更新手段が、非サンサ位置判
定手段による到達との判定時に雨滴センサが検出した雨
滴量に、算出手段による雨滴量の変化量を合成し雨滴量
の変化量として更新することになる。このことは、更新
手段による更新変化量が、上記請求項1に記載の算出手
段による雨滴量の変化量に、非サンサ位置判定手段によ
る到達との判定時に雨滴センサが検出した雨滴量を加算
した意味を有することに相当する。
【0014】よって、更新手段による更新変化量は、上
記請求項1に記載の雨滴量の変化量よりも正確なものに
なる。このため、ワイパが、更新手段による更新変化量
に応じ制御されて、請求項1に記載の発明に比べて、よ
り一層円滑に払拭作動を行うこのになる。ここで、請求
項3に記載の発明によれば、更新手段は、算出手段によ
る雨滴量の変化量に補正係数を掛けて補正変化量として
算出する補正手段(230)と、補正変化量に、非セン
サ位置判定手段による到達との判定時に雨滴センサが検
出する雨滴量を加算して更新変化量を算出する加算手段
(240)とを備えるようにしてもよい。
【0015】これにより、請求項2に記載の発明と同様
の作用効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は本発明が自動車のフロントウ
インドシールド用ワイパ制御装置に適用された一例を示
している。当該ワイパ制御装置は、図1に示すように、
雨滴センサ10を備えており、この雨滴センサ10は、
当該自動車のフロントウインドシールドCにその内壁側
から助手席側払拭領域(図6に符号W1参照)の一部に
対応して装着されている(図6参照)。これにより、雨
滴センサ10は、フロントウインドシールドCに付着し
た雨滴量を光学的に検出する。
【0017】ここで、雨滴センサ10の概略につき図2
に基づき説明する。雨滴センサ10は、センサ本体Bと
光学部材Lとを備えている。光学部材Lは、図2にて図
示断面形状を有するように、透明樹脂材料により形成さ
れており、この光学部材Lは、プリズム11、入射側平
凸レンズ12及び出射側平凸レンズ13により構成され
ている。プリズム11は、その底壁11aにて、透明性
接着剤の透明性接着層14によりフロントウインドシー
ルドCの内壁(上記助手席側払拭領域の一部に対応する
部分)に接着されている。
【0018】センサ本体Bは、図2に示すように、ケー
ス15を備えており、このケース15は、両ケース部材
15a、15bをその開口部にて嵌め合わせて構成され
ている。センサ本体Bは、ケース15にて収納された赤
外線ダイオード16及びフォトダイオード17を備えて
おり、赤外線ダイオード16は、板状基部18によって
支持されており、この赤外線ダイオード16は、その発
光部にて、入射側平凸レンズ12に向けて位置する。フ
ォトダイオード17は板状基部18に支持されており、
このフォトダイオード17は、その受光部にて、出射側
平凸レンズ13に向けて位置する。なお、図2にて図示
符号19は制御回路基板を示す。
【0019】ここで、フロントウインドシールドCの外
表面に雨滴が付着していないとき、赤外線ダイオード1
6からの赤外線が、入射側平凸レンズ12を介してプリ
ズム11に入射される。この入射された赤外線は、図2
にて矢印Yに示す如く、フロントウインドシールドCの
外表面とプリズム11の上壁11bとの間で透明性接着
層14を通り全反射による相互反射を繰り返しながら進
行する。そして、この進行する赤外線は、出射側平凸レ
ンズ13を通りフォトダイオード17に入射される。
【0020】一方、フロントウインドシールドCの外表
面に雨滴が付着しているとき、プリズム11に入射され
た赤外線は、フロントウインドシールドCの外表面に付
着した雨滴によって、その全反射を損なう。このため、
フォトダイオード17に入射される赤外線が減少する。
なお、フォトダイオード17に入射された赤外線が雨滴
センサ10としての検出出力に相当する。
【0021】また、当該ワイパ制御装置は、図1に示す
ように、マイクロコンピュータ20、駆動装置30、運
転席側及び助手席側の両ワイパ40a、40b及び開始
位置センサ50を備えている。マイクロコンピュータ2
0は、図3及び図4に示すフローチャートに従い、コン
ピュータプログラムを実行する。このマイクロコンピュ
ータ20は、上記コンピュータプログラムの実行中に
て、雨滴センサ10からの検出出力とワイパ開始位置セ
ンサ50からの信号との双方に応じて駆動装置30の駆
動回路31を駆動処理する。
【0022】駆動装置30は、駆動回路31と共に、ワ
イパモータ32を備えており、駆動回路31は、マイク
ロコンピュータ20により制御されて、ワイパモータ3
2を駆動する。ワイパモータ32は、駆動回路31によ
り駆動されて、両ワイパ40a、40bを、各々対応す
る軸41a、41b(図1参照)を基準に、揺動させ
る。
【0023】これにより、運転席側ワイパ40aは、そ
のブレードでもって、ワイパモータ32による揺動作動
に応じて、当該自動車のフロントウインドシールドCの
外表面のうち運転席側扇状払拭領域(図6にて符号W2
参照)にて、払拭作動する。また、助手席側ワイパ40
bは、そのブレードでもって、ワイパモータ32による
揺動作動に応じて、当該自動車のフロントウインドシー
ルドCの外表面のうち助手席側扇状払拭領域(図6にて
符号W1参照)にて、払拭作動する。
【0024】位置センサ50は、助手席側ワイパ40b
がその払拭領域の一端1a(図6参照)に到達したと
き、この位置を検出し位置信号を発生する。当該払拭領
域の一端1aは助手席側ワイパ40bの払拭作動の開始
位置に対応する。このように構成した本実施形態の作動
について説明する。マイクロコンピュータ20は、イグ
ニッションスイッチのオンにて、図3及び図4に示すフ
ローチャートに従い、コンピュータプログラムの実行を
開始する。
【0025】ステップ100で、雨滴センサ10からの
検出出力に基づきサンプリングがなされる(図5にて符
号U1参照)。すると、ステップ110で、上記サンプ
リングによるサンプリングデータ(以下、サンプリング
データS1という)と閾値Kとの比較判定がなされる。
当該閾値Kは、両ワイパ40a、40bの払拭作動を開
始するか否かの基準値を意味しており、この閾値Kのデ
ータはマイクロコンピュ─タ20のROMに予め記憶さ
れている。
【0026】しかして、ステップ110で、閾値K<サ
ンプリングデータS1であればYESと判定されて、ス
テップ120で、駆動回路31の駆動処理がなされる。
すると、ワイパモータ32は、駆動回路31により駆動
されて、両ワイパ40a、40bを、揺動させる。この
結果、運転席側ワイパ40aは、そのブレードでもっ
て、払拭作動を開始する。これと共に、助手席側ワイパ
40bは、そのブレードでもって、払拭作動を開始す
る。
【0027】そして、ステップ130で、位置センサ5
0からの位置信号が入力されたか否かの判定がなされ
る。ここで、位置センサ50からの位置信号が入力され
たのであればYESと判定されて、ステップ140で、
タイマTのリセット処理がなされる。その後、ステップ
150で、タイマTと時間t1との比較判定がなされ
る。当該時間t1は、助手席側ワイパ40bがその位置
1a(図6参照)から位置1k迄に到達する時間を意味
しており、この時間t1のデータはマイクロコンピュ─
タ20のROMに予め記憶されている。
【0028】そこで、ステップ150で、タイマT≧時
間t1であれば、YESとの判定がなされて、ステップ
160で、雨滴センサ10からの検出出力に基づきサン
プリングがなされる。当該サンプリングによるサンプリ
ングデータ(以下、サンプリングデータS2という)
は、前回の払拭周期F0(図5参照)にて助手席側ワイ
パ40bでもって雨滴を払拭された後、雨滴センサ位置
1bに付着した雨滴量を示す。
【0029】ついで、ステップ170で、サンプリンデ
ータS2がマイクロコンピュ─タ20のRAMに記憶さ
れる(図5(a)参照)。その後、ステップ180で、
タイマTと時間t2との比較判定がなされる。当該時間
t2は、助手席側ワイパ40bがその位置1aから雨滴
センサ10の位置1b迄に到達する時刻を意味してお
り、この時間t2のデータは、マイクロコンピュ─タ2
0のROMに予め記憶されている。
【0030】そこで、ステップ180で、タイマT≧時
間t2であれば、YESとの判定がなされて、ステップ
190で、雨滴センサ10からの検出出力に基づきサン
プリングがなされる。上記サンプリングによるサンプリ
ングデータは、助手席側ワイパ40bのブレードでもっ
て、助手席側扇状払拭領域(図6にて符号W1参照)全
体から掻き集めた雨適量を意味している。なお、以下、
上記サンプリングデータをサンプリングデータS3とい
う(図5(a)参照)。
【0031】ついで、ステップ200で、マイクロコン
ピュ─タ20のRAMからサンプリングデータS4が呼
び出される(図5(a)参照)。サンプリングデータS
4は、前回の払拭周期F0(図5(a)参照)にて、雨
滴センサ10からの検出出力に基づくデータであり、サ
ンプリングデータS4は助手席側ワイパ40bがその払
拭領域の一端1cから雨滴センサ位置1bに到達したと
き(図5にて時刻t2)のデータである。
【0032】そこで、ステップ210で、サンプリング
データS3とサンプリングデータS4との差分データS
5(S5=S3−S4)が算出される(図5(a)参
照)。差分データS5は、助手席用ワイパ40bが前回
の払拭周期F0にて雨滴センサ位置に到達したときから
(時刻t2)その次の払拭周期F1にて雨滴センサ位置
に到達したとき(時刻t2)迄の間の助手席側扇状払拭
領域全体における雨滴量の変化量を意味する。
【0033】ついで、ステップ220で、サンプリング
データS4に代わってサンプリングデータS3がマイク
ロコンピュ─タ20のRAMに記憶される。このこと
は、図5に後の払拭周期の処理のためになされる。そし
て、ステップ230で、差分データS5に補正係数Nを
掛けたデータS6(S6=S5×N)が算出される。当
該補正係数Nは、差分データS5をサンプリンデータS
2の検知内容に合わせるように補正する役割を果たし、
この補正係数Nはマイクロコンピュ─タ20のROMに
予め記憶されている。
【0034】その後、ステップ240で、データS6に
サンプリングデータS2を足したデータS7(S7=S
6+S2)が算出される。当該データS7は差分データ
S5とサンプリングデータS2との双方の意味内容を有
する。そして、ステップ250で、閾値LとデータS7
との比較判定がなされる。当該閾値Lは、両ワイパ40
a、40bの払拭作動の速度を上げるか否かの基準値を
意味する。
【0035】しかして、ステップ250で、閾値L<デ
ータS7であれば、YESと判定されて、ステップ26
0で、駆動回路31の速度上昇駆動処理がなされる。よ
って、ワイパモータ32は、駆動回路31により速度上
昇駆動されて、両ワイパ40a、40bの揺動速度を上
げる。この結果、両ワイパ40a、40bは、高速で、
払拭作動を行う。その後、ステップ130の処理がなさ
れる。
【0036】一方、ステップ250で、閾値L≧データ
S7であれば、NOと判定されて、ステップ251で、
閾値MとデータS7との比較判定がなされる。当該閾値
Mは、両ワイパ40a、40bの払拭作動の停止か否か
の基準値を意味する。しかして、ステップ251で、閾
値M>データS7であるならば、YESと判定されて、
両ワイパ40a、40bの払拭作動の停止処理がなされ
る。その後ステップ100の処理がなされる。
【0037】一方、ステップ251で、閾値M≦データ
S7であるならば、NOとの判定されて、駆動回路31
の速度減少駆動処理がなされる。よって、ワイパモータ
32は、駆動回路31により速度減少駆動されて、両ワ
イパ40a、40bの揺動速度を下げる。この結果、両
ワイパ40a、40bは、低速度で、払拭作動を行う。
その後、ステップ130の処理がなされる。
【0038】以上説明したように、データS5は、助手
席用ワイパ40bが払拭周期F0にて雨滴センサ位置に
到達したときから(時刻t2)その次の払拭周期F1に
て雨滴センサ位置に到達したとき(時刻t2)迄の間の
助手席側扇状払拭領域全体における雨滴量の変化量を意
味する。また、サンプリンブデータS2は、上述のごと
く、払拭周期F0にて助手席側ワイパ40bでもって雨
滴を払拭された後、雨滴センサ位置1bに付着した雨滴
量を示す。
【0039】そして、データS6はデータS5にサンプ
リンブデータS2を加算した意味を有すことになる。こ
のため、本実施形態によれば、雨滴量の変化量を示すデ
ータ(データS6)は従来よりも正確なデータになる。
そして、このデータS6に応じて両ワイパ40a、40
bが制御されるため、両ワイパ40a、40bは円滑に
払拭作動を行う。よって、両ワイパ40a、40bの払
拭作動において当該自動車の乗員に、例えば、ぎくしゃ
く感等の違和感を与えることはない。
【0040】また、上述の如く、従来に比べてより雨滴
量の正確な変化量が算出されるため、雨滴センサ10の
検知部を従来に比べて大きくすることはない。なお、ス
テップ110で、閾値K≧サンプリングデータS1であ
るならば、NOとの判定がなされて、ステップ100の
処理がなされる。さらに、ステップ130で、位置セン
サ50からの位置信号が入力されないのであれば、NO
との判定がなされて、再度、ステップ130処理がなさ
れる。
【0041】また、ステップ150で、タイマT<T1
であるならば、NOとの判定がなされて、再度、ステッ
プ150処理がなされる。さらに、ステップ180で、
タイマT<T2であるならば、NOとの判定がなされ
て、再度、ステップ180処理がなされる。また、本実
施形態では、ワイパ制御装置をフロントウインドシール
ド用ワイパに採用した例について説明したが、これに限
らず、リヤウインドシールド用ワイパに採用するように
してもよい。
【0042】さらに、本実施形態では、上述の如く、各
サンプリングデータS2、S3、S4に基づき雨滴量の
変化量を算出し、この変化量に応じて両ワイパ40a、
40bを制御した例について説明したが、これに限ら
ず、両サンプリングデータS3、S 4の差分データS5
に応じて両ワイパ40a、40bを制御するようにして
もよい。
【0043】ここで、差分データS5は、上述の如く、
助手席用ワイパ40bが拭周期F0にて雨滴センサ位置
に到達したときからその次の払拭周期F1にて雨滴セン
サ位置に到達したとき迄の間の助手席側扇状払拭領域全
体における雨滴量の変化量を意味する。このため、この
差分データS5は、雨滴量の変化を示すデータとして
は、従来よりも、正確なものになる。よって、従来より
も、両ワイパ40a、40bを円滑に払拭作動し得る。
【0044】なお、本実施形態では、フロントウインド
シールドCのうち雨滴センサ位置以外の位置としては、
図6に示す位置1kを採用した例について説明したが、
これに限らず、払拭領域のうち雨滴センサ位置1b(図
6参照)とその近傍位置部分との双方以外であればよ
い。また、本実施形態では、雨滴センサ10を助手席側
扇状払拭領域の一部に対応するように設置した例につい
て説明したが、これに限らず、雨滴センサ10を運転席
側扇状払拭領域の一部に対応するように設置するように
してもよい。
【0045】さらに、本実施形態では、ワイパ制御装置
を、図3、図4及び図5から分かるように、両ワイパが
連続的に払拭作動させるワイパシステムに採用した例に
ついて説明したが、これに限らず、両ワイパを間欠的に
払拭作動をさせるワイパシステムに採用するようにして
もよい。なお、本発明の実施にあたり、本実施形態のフ
ローチャートにおける各ステップは、それぞれ、機能実
行手段としてハードロジック構成により実行するように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1の雨滴センサの断面図である。
【図3】図1のマイクロコンピュータの作用の一部を示
すフローチャートである。
【図4】マイクロコンピュータの作用の残りを示すフロ
ーチャートである。
【図5】(a)は雨滴センサの検知信号を示すタイミン
グチャートであって、(b)及び(c)はワイパ40b
の位置を示すタイミングチャートである。
【図6】従来技術及び本発明を説明するためのフロント
ウインドシールドの正面図である。
【図7】(a)は従来技術の雨滴センサの検出出力を示
すタイミングチャートであって、(b)は従来技術の算
出雨量を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…雨滴センサ、20…マイクロコンピュータ、ワイ
パ…40a、40b、C…フロントウインドシールド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 政男 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 若林 伸二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 前野 悟 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2G059 AA05 BB15 CC11 EE02 FF04 GG02 HH01 JJ11 JJ12 KK01 MM01 MM05 MM10 PP02 3D025 AA01 AB01 AC01 AD02 AG09 AG18 AG41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体のウインドシールド(C)にその
    内壁側からワイパ(40a、40b)の払拭領域の一部
    に対応して設置されて、前記ウインドシールドに付着し
    た雨滴量を光学的に検出する雨滴センサ(10)と、 当該雨滴センサの検出出力に応じて前記ワイパを前記払
    拭領域に亘り繰り返し払拭作動させるように制御する制
    御手段(32、100、110、120、250、25
    1、260)とを備えたワイパ制御装置であって、 前記ワイパが前記払拭領域のうち前記雨滴センサに対応
    する位置(以下、センサ位置という)に到達したか否か
    を判定するセンサ位置判定手段(180)と、 当該センサ位置判定手段による到達との判定時に前記雨
    滴センサが検出した雨滴量と、前記センサ位置判定手段
    が前記到達との判定後、再び、到達との判定をしたとき
    に前記雨滴センサが検出した雨滴量とに応じて雨滴量の
    変化量を算出する算出手段(210)とを備え、 前記制御手段は、前記ワイパの制御を、前記算出手段に
    よる前記雨滴量の変化量に応じて変化させるワイパ制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイパが前記払拭領域のうち前記セ
    ンサ位置と異なる位置(以下、非センサ位置という)に
    到達したか否かを判定する非センサ位置判定手段(15
    0)と、 前記非センサ位置判定手段による到達との判定時に前記
    雨滴センサが検出した雨滴量を、前記算出手段による前
    記雨滴量に加算して前記雨滴量の変化量として更新する
    更新手段(230、240)と、 前記制御手段は、前記更新手段による更新変化量に応じ
    て前記ワイパの払拭作動の速度を変えるように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイパ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記更新手段は、 前記算出手段による前記雨滴量の変化量に補正係数を掛
    けて補正変化量として算出する補正手段(230)と、 前記補正変化量に、前記非センサ位置判定手段による到
    達との判定時に前記雨滴センサが検出する前記雨滴量を
    加算して前記更新変化量を算出する加算手段(240)
    とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のワイパ制
    御装置。
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