JP2000085360A - 自動車の車体保護装置 - Google Patents

自動車の車体保護装置

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JP2000085360A
JP2000085360A JP10254951A JP25495198A JP2000085360A JP 2000085360 A JP2000085360 A JP 2000085360A JP 10254951 A JP10254951 A JP 10254951A JP 25495198 A JP25495198 A JP 25495198A JP 2000085360 A JP2000085360 A JP 2000085360A
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JP
Japan
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door
molding
vehicle body
vehicle
automobile
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JP10254951A
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English (en)
Inventor
Ryujin Fujinomaki
龍神 藤乃巻
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FUJINOMAKI TAHOKO
Original Assignee
FUJINOMAKI TAHOKO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の駐車時に、隣に停車する自動車
の乗員が不注意にドアを開けて車体に当っても、本発明
のモールでこれを受け、車体に凹みや傷が生じないよう
にする。 【解決手段】 自動車のドアの側面に、開かれたときに
突出するモール1を起倒自在に設けた。駐車をするため
に隣接するスペースに他車が進入して停車し、不注意に
ドアを大きく開いてその端部が当接しても、これはモー
ル1の起倒部5が受けるから、ドアその他に凹みや傷が
発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用の自動車に適
用する自動車の車体保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のうち乗用のものは、貨物専用の
ものと違って外板の塗装や仕上げにコストをかけてお
り、単に走行すればよいというものとは異なって、財産
的な価値が与えられているものである。とくに高級車と
称される種類の自動車は、外板に凹みや傷が発生すると
価値が極端に低下してしまって中古車としての価値が下
がるし、継続して使用する場合にも、愛用している自動
車が凹んだり傷が付いたりしたのでは不愉快になって精
神健康上も好ましいものではない。
【0003】自動車の外板が他人によって凹まされた
り、傷を付けられたりするのは、圧倒的に駐車場での不
注意によるものが多い。すなわち駐車場の一般的な構造
は、通路に対してその片側あるいは両側に、通路に直角
に停車させるようになっており、その後退位置はコンク
リートブロック等で製作された車止めによって停車位置
を規制するものがあるが、側方には規制がなく、単に、
床に白線が引いてあるのみのものが普通である。このよ
うな駐車場に、多数の自動車の各運転者が注意を払っ
て、隣にすでに停車している他人の自動車に衝突をしな
いように駐車する。この注意によって、駐車走行時に衝
突して他の自動車を凹ませたり傷を付けたりするケース
は少ないと言える。
【0004】問題はその後である。駐車場の床に引いて
ある白線の間隔は、自動車が停止して乗降のためにドア
を開けるとき乗降が可能となる程度のものであり、ドア
を十分に開くと、その端部が隣接して停車している他の
自動車の側面に当る程度のものである。したがってドア
を開けるに際しては、隣接する自動車に十分な注意を払
って、ドアの先端が当らないようにする必要がある。し
かしながらドアを開く者はこのように注意深い者に限ら
れず、子供や無頓着な乗員は停車するや否や急激にドア
を開け、隣接して停車している他の自動車に凹みや傷を
付けてしまうことがある。
【0005】凹みや傷を付けられた自動車が高級車であ
ると、これを修復するのに多額の費用がかかることにな
る。とくに外国製の自動車では、たとえばドアの一部を
直すのにも数十万円の費用が請求されることも決して珍
しいことではない。これは、たとえばドアの一部に凹み
ができたとき、そのドアのパネル全体を交換したり、あ
るいは修理後に全体塗装を行うことになるからである。
また、このように修理費が高額にならない場合であって
も、修理期間中は自動車が使用できなくなる不便が生
じ、また愛車を他人に傷付けられたという不快感が発生
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの点に鑑み
てなされたものであり、たとえ隣接する自動車の乗員が
不注意でドアを急激に大きく開いて当てられても、その
ために傷を付けられたり凹ませられたりすることのな
い、自動車の車体保護装置を提供しようとするものであ
る。本発明がこの目的で行う手段は、次のように車体側
部の外板に取付けるモールに改良を加えたことである。
モールは従来から車体側部の外板に取付けられるが、装
飾的な意味合いが強く、車体を保護する効果は少なかっ
た。本発明はこの従来技術の基本的な部分を根底から変
えたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明で
は、自動車のドアを含む側面に、開かれたときに突出す
るモールを起倒自在に取付けたことを特徴とする。
【0008】また請求項2に記載された発明では請求項
1に記載されたものにおいて、前記モールを、車体外板
に密着する本体部と、該本体部にヒンジで取付けられた
起倒部とで構成したことを特徴とする。
【0009】また請求項3に記載された発明では請求項
2に記載されたものにおいて、前記モールの本体部側に
モータとギヤ機構を設け、該ギヤ機構を介して前記ヒン
ジで取付けられた起倒部に開閉力を与えるように構成し
たことを特徴とする。
【0010】また請求項4に記載された発明では請求項
3に記載されたものにおいて、前記モータへの通電を、
イグニッションスイッチの操作に係らしめて行うように
構成したことを特徴とする。
【0011】また請求項5に記載された発明では自動車
のドアを含む側面に、突出するようにモールを進退自在
に取付けたことを特徴とする。
【0012】また請求項6に記載された発明では、請求
項5に記載されたものにおいて、前記モールの本体部側
にソレノイド・プランジャ機構とスプリング機構を設
け、該ソレノイド・プランジャ機構のプランジャの突出
力とスプリング機構の弾発力とにより前記モールに突出
ならびに引込む力を与えるように構成したことを特徴と
する。
【0013】また請求項7に記載された発明では、請求
項6に記載されたものにおいて、前記ソレノイド・プラ
ンジャ機構への通電を、イグニッションスイッチの操作
に係らしめて行うように構成したことを特徴とする。
【0014】また請求項8に記載された発明では、自動
車のドアを含む側面に、開かれたときに突出するモール
を起倒自在に取付けるとともに、該モールの表面に、点
滅をする発光ダイオードを取付けたことを特徴とする。
【0015】さらに請求項9に記載された発明では、自
動車のドアを含む側面に、突出するようにモールを進退
自在に取付けるとともに、該モールの表面に、点滅をす
る発光ダイオードを取付けたことを特徴とする。
【0016】そして請求項10に記載された発明では、
請求項1ないし9のいずれかに記載されたものにおい
て、前記モールの一部を中空にし、該中空部分に、モー
ルから突出する延長部を摺動自在に収納したことを特徴
とする。
【0017】このような構成とすれば、自動車のドアを
含む側面に開閉自在あるいは進退自在に取付けたモール
が、他の自動車のドアの端部を確実に受け止める。モー
ルの開閉あるいは突出がイグニッションスイッチの操作
に係らしめて行われるようにしたものでは、駐車をする
ためにエンジンを停止すると同時にモールを開きあるい
は突出させることができるから、その自動車の運転者が
意識しなくても他車からの防衛体制に入ることになる。
そしてこの場合、走行のためにエンジンを始動させる
と、モールは自動的に閉じるか引込むことになる。モー
ルの一部を筒状に形成してその部分から延長部を突出さ
せるようにしたものでは、延長された分だけ保護範囲が
広くなる。さらにモールの表面に点滅をする発光ダイオ
ードを取付けたものでは、その点滅により、隣接して停
車する自動車の乗員に注意力を喚起させる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明に係る自動車の車体保護装置はモールを改
良したものであり、このモール1は、図2に示すように
自動車2のドア3に取付けられる。なお、図2において
はドア3の大きさに比してモール1を大きめに表してい
る。モール1の取付手段としては接着、ねじ止め、かし
め等、どのような手段でもよい。なお、取付場所として
はドア3に限られるものではなく、ドア3に加え、必要
に応じてフェンダ部等に取付けるようにしてもよい。
【0019】図1に示すように、モール1は、車体に密
着するように取付けられる本体部4と、この本体部4に
対して倒れて開く起倒部5とからなる。起倒部5は、開
いたときに平常状態に対して車体の側方に大きく突出す
る。本体部4は車体に取付けられることから、金属で製
作するのが一般的であるが、硬質の合成樹脂で製作して
もよい。起倒部5も金属あるいは合成樹脂で製作されて
いる(金属製のときには表面を樹脂コーティングするの
がよい)。また、起倒部5は本体部4に、スプリング6
を内蔵したヒンジ7で取付けられている。
【0020】起倒部5は、次に説明するロック機構を解
除したとき図1に示す状態に倒れて開く。開いたときの
ドア3からの突出量aは、3〜5cm程度あれば十分で
ある。本体部4と起倒部5の厚さを薄くしておくことに
より、起倒部5を起こして本体部4に重ねたときに、自
動車の車幅寸法の許容範囲内に入れることも可能であ
る。
【0021】本体部4にはロック孔8が設けられてお
り、起倒部5からはこのロック孔8に係合するフック9
が突出している。図3に示すように、フック9は、起倒
部5の内部でスプリング10によってロック孔8に係合
する方向に付勢されており、端部に設けられたボタン1
1を押すことによって、その係合が解かれるようになっ
ている。
【0022】図1および図2に示すように、モール1の
起倒部5のには点滅をする発光ダイオード12が取付け
られている。発光ダイオード12を点滅させるために、
起倒部5の内部には電池と点滅回路が収納されており、
適当なところにはスイッチが取付けられている。発光ダ
イオード12は消費電力が小さいので、電池も小型のボ
タン電池で十分であるが、自動車2に搭載されたバッテ
リを使用するようにしてもよい。
【0023】この実施の形態において自動車を走行させ
るときには、起倒部5を起こして本体部4に重ね合わせ
る。重ね合わせることにより、通常のモール同様の外観
を得ることができる。駐車場に停止したときには、車外
に出てボタン11を押すと本体部2に対する起倒部5の
ロックがはずれ、内蔵のスプリング6によってヒンジ7
を中心に起倒部5が開く。これにより、停車時に隣接ス
ペースに進入してきた他の自動車の乗員が、停止ととも
に細かい注意を怠ってドアを開くことにより当てられて
も、そのドアの端部は起倒部5で受け止められる。した
がってドアその他に凹みや傷を付けてしまうことはな
い。
【0024】起倒部5を開いた状態で発光ダイオード1
2を点滅させると、他車の乗員に注意力を喚起すること
ができる。したがって停車後ドアを開けるときに注意を
するから、凹みや傷が付けられる危険性が著しく減少す
る。
【0025】以上説明した実施の形態は、起倒部5を運
転者等が手動で操作して開くものであったが、これは機
械的に開かせるようにすることもできる。この場合の基
本的な構造としては、モールの基板部側にモータとギヤ
機構を設け、このギヤ機構を介してヒンジで取付けられ
た起倒部に駆動力を与えるように構成する。そしてモー
タへの通電を、イグニッションスイッチの操作に係らし
めて行うようにすれば、駐車のために停車してエンジン
を停止させることにより、自動的に起倒部5を開くこと
ができる。このように起倒部5を自動的に開閉する場合
にも、発光ダイオード12を取付ける点については、上
記のものと変わるところはない。
【0026】図4についてその構造を説明する。この場
合にはドア3を構成するアウタパネル13とインナパネ
ル14で囲まれる空間15に、起倒部5の駆動機構16
を収納する。起倒部5の駆動機構16としては、減速機
構付の可逆転のモータ17とギヤ機構18があり、ギヤ
機構18のピニオン19が、一端を起倒部5に取付けた
インターナルギヤ20に噛合している。この機構によ
り、モータ17がいずれかの方向に回転するとピニオン
19が回転し、インターナルギヤ20を回動させる。こ
れによって起倒部5がドア3に対して開く方向あるいは
閉じる方向に駆動される。
【0027】図5について、モータ17への給電回路を
説明する。符号21で示すものは自動車に搭載されたバ
ッテリであり、負極側は車体接地回路に接続され、正極
側はイグニッションスイッチ(メインスイッチ)22の
可動接点22aに接続されている。イグニッションスイ
ッチ22にはオフ接点22b、アクセサリ接点22c、
オン接点22dおよびスタータ接点22eが設けられて
いる。そしてアクセサリ接点22cにはパワーウインド
機構やオーディオ装置等(図示せず)が接続され、オン
接点22dには自動車を走行させるために必要な回路お
よび機器(図示せず)が接続されている。またスタータ
接点22eにはエンジンを始動させるスタータモータ
(図示せず)が接続されている。これらの接続は、従来
の一般的な自動車の回路であるから図示を省略する。
【0028】本発明においては、オン接点22dと接地
回路との間にリレー23のコイル24が接続されてい
る。リレー23にはスイッチ機構25があり、コイル2
4の励磁、非励磁によって動く可動接点25aと、この
可動接点25aが選択的に接触する常開接点25bおよ
び常閉接点25cが設けられている。可動接点25aは
ヒューズ26を介してバッテリ21の正極側に接続され
ている。そして常開接点25bは可逆転モータ17(図
4参照)の一つのコイル27の一端に接続されている。
また常閉接点25cは他のコイル28の一端に接続され
ている。コイル27,28の各他端はリミットスイッチ
29,30を介して接地回路に接続されている。なお、
これらのリミットスイッチ29,30は、起倒部5が開
いた位置、あるいは閉じた位置になったときに可逆転モ
ータ17の回転子17aの回転を停止させるものであ
る。
【0029】この回路において、可逆転モータ17のコ
イル27が通電されたときには回転子17aが起倒部5
が閉じる方向に回転するようにし、コイル28が通電さ
れたときには回転子17aが起倒部5を開く方向に回転
するようにする。このように構成すると、自動車を停止
させてエンジンを切るためにイグニッションスイッチ2
2の可動接点22aをオン接点22dからアクセサリ接
点22cに切換えたとき、リレー23のコイル24は非
励磁になるから、リレー23の可動接点25aは常閉接
点25cに接触する。すると可逆転モータ17のコイル
28に電流が流れ、回転子17aは起倒部5を開く方向
に回転して、リミットスイッチ30が開くまで起倒部5
を開く。
【0030】モール1の起倒部5が開くことにより、停
車時に隣接スペースに進入してきた他の自動車の乗員
が、停止とともに細かい注意を怠ってドアを開くことに
より当てられても、そのドアの端部は起倒部5で受け止
められる。したがってドアその他に凹みや傷を付けてし
まうことはない。
【0031】起倒部5を開いた状態で発光ダイオード1
2を点滅させると、他車の乗員に注意力を喚起すること
ができる。したがって停車後ドアを開けるときに注意を
するから、凹みや傷が付けられる危険性が著しく減少す
る。
【0032】次に、モールを突出させてその状態で他車
のドアを受ける形式の実施の形態について説明する。こ
の形式にも手動式と自動式がある。図6および図7に示
すものは手動式のものである。モール1は、車体に密着
するように取付けられる本体部4と、この本体部4から
外方に突出する突出部31とからなる。突出部31は、
突出したときに平常状態に対して車体の側方に大きく突
出する。本体部4は車体に取付けられることから、金属
で製作するのが一般的であるが、硬質の合成樹脂で製作
してもよい。突出部31も金属あるいは合成樹脂で製作
されている(金属製のときには表面を樹脂コーティング
するのがよい)。突出部31と本体部4の間には、スプ
リング32が介装されて突出部31を外方に付勢してい
る。
【0033】突出部31は、次に説明するロック機構を
解除したとき本体部4に対して外方に突出する。突出し
たときのドアからの突出量は、3〜5cm程度あれば十
分である。本体部4と突出部31の厚さを薄くしておく
ことにより、突出部31を押して本体部4に重ねたとき
に、自動車の車幅寸法の許容範囲内に入れることも可能
である。
【0034】突出部31の両端部には長孔であるロック
孔33が設けられており、本体部4からはこのロック孔
33に係合するフック34が回動するようにして突出し
ている。フック34はL字形をしており、少なくとも9
0°の角度範囲で回動できるようになっている。これに
より、突出部31を本体部4に押し付けておくとき(自
動車の走行時)には、フック34の先端をロック孔33
の長手方向に交差する向きにして係合させる。停車して
突出部31を本体部4から突出させるときには、フック
34の先端をロック孔33の長手方向に合わせることに
よりロックが解かれ突出部31は突出する。
【0035】モール1の突出部31が突出することによ
り、停車時に隣接スペースに進入してきた他の自動車の
乗員が、停止とともに細かい注意を怠ってドアを開くこ
とにより当てられても、そのドアの端部は突出部31で
受け止められる。したがってドアその他に凹みや傷を付
けてしまうことはない。
【0036】突出部31を突出させた状態で発光ダイオ
ード12を点滅させると、他車の乗員に注意力を喚起す
ることができる。したがって停車後ドアを開けるときに
注意をするから、凹みや傷が付けられる危険性が著しく
減少する。
【0037】以上説明した実施の形態は、突出部31を
運転者等が手動で操作して突出させるものであったが、
これは機械的に突出させるようにすることもできる。こ
の場合の基本的な構造としては、モールの基板部側にソ
レノイド・プランジャ機構とスプリング機構を設け、こ
のソレノイド・プランジャ機構のプランジャの突出力と
スプリング機構の弾発力とによりモールに突出ならびに
引込む力を与えるように構成する。そしてソレノイド・
プランジャ機構への通電を、イグニッションスイッチの
操作に係らしめて行うようにすれば、駐車のために停車
してエンジンを停止させることにより、自動的に突出部
31を突出させることができる。このように突出部31
を自動的に突出させる場合にも、発光ダイオード12を
取付ける点については、上記のものと変わるところはな
い。
【0038】図8についてその構造を説明する。この場
合にはドア3を構成するアウタパネル13とインナパネ
ル14で囲まれる空間15に、突出部31の駆動機構3
5を収納する。突出部31の駆動機構35としては、突
出部31を車体側に引くソレノイド・プランジャ機構3
6と、突出部31を車体から外方に突出させるスプリン
グ機構37がある。ソレノイド・プランジャ機構36の
ソレノイドへの通電をイグニッションスイッチに係らし
めて行うようにしたとき、イグニッションスイッチをオ
ンにして通電すると、プランジャ(図示せず)がソレノ
イド内に引き込まれ、プランジャに結合したロッド38
を介して突出部31が引込み、本体部4に密着する。自
動車は、この密着した状態で走行する。
【0039】自動車が駐車場に入って停車したとき、イ
グニッションスイッチをオフにしてソレノイド・プラン
ジャ機構36のソレノイドへの通電を断つと、スプリン
グ機構37の弾発力が作用し、イグニッションスイッチ
のオン時に本体部4に密着していた突出部31を車体外
方に突出させる。突出部31とスプリング機構37との
間にはロッド39が設けられており、突出部31が動く
ときのガイドをする。
【0040】図8に示すように、ソレノイド・プランジ
ャ機構36はイグニッションスイッチ22のオン接点2
2dと接地回路との間に接続されている。これにより、
自動車を走行させるためにイグニッションスイッチ22
をオンにすると、突出部31は本体部4側に自動的に引
かれることになる。そして停車してイグニッションスイ
ッチ22をオフにすると吸引力が消滅し、スプリング機
構37の弾発力が突出部31を突出させる。
【0041】以上説明した各実施の形態において、起倒
式のものでは本体部4を、また突出式のものでは突出部
31を筒状に形成し、その内部に、その内部から摺動自
在に延長部を設けることができる。図9はこれを示すも
のである。このように延長部40を設けて本体部4また
は突出部31から引き出すと、本体部4を自動車のドア
に取付けたときに、その延長部40によって、ドアの前
後のフェンダ部まで他車のドアから保護できることにな
る。
【0042】以上説明した実施の形態において、起倒部
5と突出部31はゴムまたは合成樹脂材で製作されるの
で、通常は黒色あるいは褐色であるため、自動車2のド
ア3に取付けても他車の乗員が気が付かないことが多
い。そこで注意力を喚起させるために発光ダイオード1
2を点滅させるようにしたが、発光ダイオード12に代
えて、あるいはこれと併用するようにして、起倒部5あ
るいは突出部31の表面に鮮やかな色彩を付すようにし
てもよい。この色彩は、蛍光塗料の塗布あるいはテープ
の貼着で付すことができる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た自動車の車体保護装置であるから、請求項1,2およ
び5に記載された発明によれば、モールを自動車のドア
の側面部に取付けることにより、駐車場に停車している
とき、隣に停車した自動車の乗員が不注意にドアを開
き、当てられたとしても、そのドアの端部はモールによ
って受止められるから、ドア自体に凹みや傷を付けてし
まうことはない。
【0044】また請求項3および6に記載された発明に
よれば、自動車の運転者あるいは他の乗員が手動で操作
することなく、駆動機構が自動的に起倒部を開き、ある
いは突出部を突出させるので、操作性が著しく向上す
る。またこの場合において、請求項4および7に記載さ
れた発明によれば、自動車を駐車させるためにエンジン
を停止させると、そのためのイグニッションスイッチの
操作で自動的に駆動機構が作動することになる。したが
ってモールの開き忘れあるいは突出忘れが生ずることな
く、自動車を走行させるときには自動的に閉じ、あるい
は引込ますことができる。
【0045】そして請求項8および9に記載された発明
によれば、発光ダイオードを点滅させることにより、そ
の自動車の隣に駐車をしようとする自動車の乗員の注意
力を喚起することができる。さらに請求項10に記載さ
れた発明によれば、本体部あるいは突出部から延長部を
引き出して使用することにより、前後のフェンダ部を含
む広い範囲で車体の保護をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を正面側から見た斜視図で
ある。
【図2】図1のものを自動車のドアに取付けたところを
示す正面図である。
【図3】図1のA−A線部分の断面図である。
【図4】図1に示す実施の形態を自動式にした場合の要
部を示す一部断面図である。
【図5】図4の可逆転モータへの給電回路を示す回路図
である。
【図6】本発明の実施の形態の他の例を正面側から見た
斜視図である。
【図7】図6のものを上方から見た平面図である。
【図8】図6に示す実施の形態を自動式にした場合の要
部を示す一部断面図である。
【図9】図8のソレノイド・プランジャ機構への給電回
路を示す回路図である。
【図10】起倒式の本体部、または突出式の突出部に延
長部を設けたところの概略を示す正面図である。
【符号の説明】
1 モール 2 自動車 3 ドア 4 本体部 5 起倒部 7 ヒンジ 12 発光ダイオード 17 モータ 18 ギヤ機構 22 イグニッションスイッチ 36 ソレノイド・プランジャ機構 37 スプリング機構

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアを含む側面に、開かれたと
    きに突出するモールを起倒自在に取付けたことを特徴と
    する自動車の車体保護装置。
  2. 【請求項2】 前記モールを、車体外板に密着する本体
    部と、該本体部にヒンジで取付けられた起倒部とで構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の自動車の車体保
    護装置。
  3. 【請求項3】 前記モールの本体部側にモータとギヤ機
    構を設け、該ギヤ機構を介して前記ヒンジで取付けられ
    た起倒部に開閉力を与えるように構成したことを特徴と
    する請求項2に記載の自動車の車体保護装置。
  4. 【請求項4】 前記モータへの通電を、イグニッション
    スイッチの操作に係らしめて行うように構成したことを
    特徴とする請求項3に記載の自動車の車体保護装置。
  5. 【請求項5】 自動車のドアを含む側面に、突出するよ
    うにモールを進退自在に取付けたことを特徴とする自動
    車の車体保護装置。
  6. 【請求項6】 前記モールの本体部側にソレノイド・プ
    ランジャ機構とスプリング機構を設け、該ソレノイド・
    プランジャ機構のプランジャの突出力とスプリング機構
    の弾発力とにより前記モールに突出ならびに引込む力を
    与えるように構成したことを特徴とする請求項5に記載
    の自動車の車体保護装置。
  7. 【請求項7】 前記ソレノイド・プランジャ機構への通
    電を、イグニッションスイッチの操作に係らしめて行う
    ように構成したことを特徴とする請求項6に記載の自動
    車の車体保護装置。
  8. 【請求項8】 自動車のドアを含む側面に、開かれたと
    きに突出するモールを起倒自在に取付けるとともに、該
    モールの表面に、点滅をする発光ダイオードを取付けた
    ことを特徴とする自動車の車体保護装置。
  9. 【請求項9】 自動車のドアを含む側面に、突出するよ
    うにモールを進退自在に取付けるとともに、該モールの
    表面に、点滅をする発光ダイオードを取付けたことを特
    徴とする自動車の車体保護装置。
  10. 【請求項10】 前記モールの一部を中空にし、該中空
    部分に、モールから突出する延長部を摺動自在に収納し
    たことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載
    の自動車の車体保護装置。
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