JP2000084725A - サイドトリマー - Google Patents
サイドトリマーInfo
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- JP2000084725A JP2000084725A JP10263251A JP26325198A JP2000084725A JP 2000084725 A JP2000084725 A JP 2000084725A JP 10263251 A JP10263251 A JP 10263251A JP 26325198 A JP26325198 A JP 26325198A JP 2000084725 A JP2000084725 A JP 2000084725A
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- cutting blade
- cutting
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Abstract
防止して該切断刃の使用距離の延長を図る。 【解決手段】 長尺材を上下に挟む一対のロータリー型
切断刃を備え、該長尺材の耳部をその長手方向に沿って
連続的に切り取るサイドトリマーにおいて、該トリマー
に配置される切断刃のうち長尺材の耳部の切り取りに際
して大きな衝撃が加わる側に、もう一方の切断刃に比較
してより高い靱性を有する切断刃を配置し、もう一方の
切断刃としては高い靱性を有する切断刃に比較して耐摩
耗性に富む切断刃を配置するように構成する。
Description
延直後の熱間圧延鋼板を上下に挟んでその耳部を切り取
る一対のロータリー型の切断刃を備えたサイドトリマー
に関し、該トリマーの切断刃の摩耗や欠損を防止して長
期にわたって切り取り作業を実行しようとするものであ
る。
プ)の耳部を所定の長さに切りそろえるには一般にコイ
ルを上下に挟む上刃と下刃を備えたロータリー型のサイ
ドトリマーが使用されている。
てくるとストリップのエッジ部がだれたり返りの量が増
加し、このようなだれやかえりを有するままでストリッ
プに冷間圧延を施すと、製品板のエッジ部に耳荒れや耳
割れが生じる原因になることから、だれや返りの量があ
る程度の値まで達すると切断刃の取り替えが実施される
のが一般的であったが、切断刃の取り替え回数を削減す
るために耐摩耗性に富む超硬刃 (超硬合金刃) を適用す
るケースも見られた。
り替え作業は、製造ラインを一たん停止して行うもので
あるから、生産性の改善を図るにも限界がある一方、耐
摩耗性に富む切断刃を使用した場合には刃替えから刃替
えまでの期間を延長するには有利ではあるものの、切り
取り作業中にストリップに波打ち等が起きた場合にその
衝撃によって切断刃が欠損することがあり、切断刃に欠
損が生じたままで切り取り作業を継続すると冷間圧延時
に耳荒れや耳割れが生じる原因になることに加え、切断
刃による切り取りが不可能になるので、やはり切断刃を
取り替える必要が生じ、何れにしても切断刃の取り替え
なしに長期にわたって切り取り作業を実施するのは難し
く、その解決が望まれていた。
取り替えや欠損を起こすことなく長期にわたって切り取
り作業 (トリミング) が行えるサイドトリマーを提案す
るところにある。
挟む一対のロータリー型切断刃を備え、該長尺材の耳部
をその長手方向に沿って連続的に切り取るサイドトリマ
ーにおいて、 該トリマーに配置される切断刃のうち長
尺材の耳部の切り取りに際して大きな衝撃が加わる側
に、もう一方の切断刃に比較してより高い靱性を有する
切断刃を配置し、もう一方の切断刃としては高い靱性を
有する切断刃に比較して耐摩耗性に富む切断刃を配置し
てなる、ことを特徴とするサイドトリマーであり、処理
対象物である長尺材は圧延直後の熱間圧延鋼板がとくに
適合する。
て、高い靱性を有する切断刃がセミハイスからなるもの
が、また、耐摩耗性に富む切断刃が粉末ハイスからなる
ものとする。
撃を受ける下刃とし、耐摩耗性に富む切断刃は上刃とす
る。
断刃のうち、とくに、耳部の切り取りに際して大きな衝
撃が加わる切断刃に、切断刃の材質としてもう一方の切
断刃よりも相対的に靱性の高いものからなるものを適用
して切断刃の欠損を防止するとともに、もう一方の切断
刃については靱性の高い切断刃よりも相対的に耐摩耗性
の良好なものを適用して切断刃の摩耗を防ぐようにした
ので、切断刃の欠損が抑制されるだけでなく切断刃のト
ータル的な摩耗量も少なくなる傾向になり、トリミング
長さ (切断刃の使用距離) がより一層延長される。
明する。図1は本発明に従うサイドトリマーの正面図で
あり、図における番号1は幅方向の端部のトリミングを
行うべき長尺材、2は上刃(切断刃)、3は下刃(切断
刃)、4は上刃2を回転可能に保持するとともに長尺材
1を上面において支えるホルダ(ゴムリング)、5は下
刃3を回転可能に保持するとともに長尺材2を下面より
支えるホルダ(ゴムリング)、そして6は上刃2と下刃
3によって切り取られた耳屑である。図2に上掲図1の
斜視図を示す。
めのもと、上刃2と下刃3の挟圧下にその耳部が切り取
られるが、とくに下刃3についてはロータリー式サイド
トリマーの構造上、大きな衝撃を受ける(トリミングに
供するストリップ等の長尺材は張力がかかっており、切
り取り(剪断)の際に発生する様々な力が下刃のエッジ
部に集中するもと考えられる)が、本発明では大きな衝
撃を受ける下刃3を上刃2に比較して靱性の高い、例え
ばセミハイスからなるものを配置するので、切断刃が簡
単に欠損するようなことがない。上刃2については刃が
欠損するほどの大きな衝撃が加わることはないので下刃
3に比較してより耐摩耗性の高い、例えば粉末ハイスか
らなるものを配置する。上刃2に比較し下刃3は摩耗速
度はやや速いものの切断刃の欠損等が発生しにくいぶ
ん、刃の寿命(刃の寿命は予め定められた摩耗量に達し
たまでの使用距離とされ、この摩耗量は上刃の摩耗量と
下刃の摩耗量の合計量で定義される)がトータル的に延
長されることになる。
有するセミハイスは、溶製ハイスを鍛造加工あるいはロ
ール加工して得たものであり、セミハイスからなる切断
刃は硬度がHSで77〜81になり、シャルピー試験に
よる値が12〜15kgm/cm2程度になる。
ハイスは、製錬をした溶湯につき、アトマイズ装置に導
入してかかる溶湯を噴霧急冷、10〜500μm 程度の
微粉末とし、これを真空脱気、密封の後HIP装置(1
100〜1500℃に加熱してその中にアルゴンガスを
導入し超高圧にする装置)で真密度に焼結したものであ
り、かかる工程を経た粉末ハイスはその後の鍛造加工あ
るいはロール加工によって所定の形状になる切断刃とさ
れ、硬度はHSで83〜85程度であり、シャルピー試
験による値は4〜6kgm/cm2 程度になる。
て使用されている合金工具鋼については硬度はHSで7
4〜78、シャルピー試験による値は8. 3kgm/cm2 程
度であり、超硬合金からなる切断刃では硬度がHSで8
7程度となる。
程、シャルピー試験による結果をまとめて表1に示す。
粉末ハイスからなる切断刃を備えた上掲図1に示したサ
イドトリマーを使用して、厚さが2.0mmになる熱間圧
延直後のストリップ (電磁鋼板用素材) に対し、搬送速
度50m/分にしてストリップのトリミング(切り取り
寸法10mm)を行い、冷間圧延において耳割れが発生す
る切断刃の寿命(耳割れが発生する摩耗量限界点を1mm
に設定した場合)に至までの使用距離について調査し
た。その結果を、上下の刃を何れも表1の合金工具鋼、
セミハイス、粉末ハイス、超硬合金からなる切断刃を使
用した場合(比較例1〜4)の他は全く同一の条件でト
リミングを行ったときの結果とともに図3に示す。
を使用した比較例1では使用距離が20kmに達した時
点で既に摩耗量が1mmを超え、また、上下の刃に比較的
靱性の高いセミハイスを適用してトリミングを行った比
較例2の場合には使用距離が約40kmに達したところ
で摩耗量が1mmに達したのに対して、本発明に従う適合
例のトリマーにおいては使用距離がおよそ70kmに至
までトリミングを実施することができ、この時点で下刃
のみを取り替えることによって使用距離が105km程
度まで達することが確認できた。この結果、本発明に従
うサイドトリマーにおいては、とくに大きな衝撃を受け
る刃においても使用距離が50km程度にまで延長する
ことができ、耐摩耗性の良好な切断刃については欠損な
どの不具合なしに摩耗末期まで使用できることが判明し
本発明においては上刃については使用距離を100km
程度に、また、下刃については使用距離を50km程度
に設定できることが見出せた。この時の適合例と比較例
2の切断刃の摩耗の進行状況を図4に示す。
ハイス)、(粉末ハイス/セミハイス)、(粉末ハイス
/粉末ハイス)、(超硬刃/超硬刃)として、厚さが
2.0mmになるストリップ(鋼種:3%Si鋼)を50
0kmにわたって連続的にトリミングした場合における
切断刃の取り替え回数を調査した結果を示したものであ
る。
超硬刃の組合せでは刃の摩耗量は極めて少ないものの刃
の欠損が多発したのに対して、セミハイス/セミハイス
の組合せでは刃の欠損はないが刃替え回数は25回にも
及んだ。本発明に従うものでは刃の欠損は発生せずしか
も刃替え回数も15回程度であり、切断刃の寿命が著し
く延長された。
なしに長期にわたってストリップのトリミングを実施で
きる。このためとくにトリマーの上下に耐摩耗性に優れ
た切断刃を使用してトリミングを行った場合に刃の欠損
が多発するような電磁鋼熱延板等のストリップの処理に
有用である。
である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 長尺材を上下に挟む一対のロータリー型
切断刃を備え、該長尺材の耳部をその長手方向に沿って
連続的に切り取るサイドトリマーにおいて、 該トリマーに配置される切断刃のうち長尺材の耳部の切
り取りに際して大きな衝撃が加わる側に、もう一方の切
断刃に比較してより高い靱性を有する切断刃を配置し、
もう一方の切断刃としては高い靱性を有する切断刃に比
較して耐摩耗性に富む切断刃を配置してなる、ことを特
徴とするサイドトリマー。 - 【請求項2】 長尺材が圧延直後の熱間圧延鋼板であ
る、請求項1記載のサイドトリマー。 - 【請求項3】 高い靱性を有する切断刃がセミハイスか
らなるものであり、耐摩耗性に富む切断刃が粉末ハイス
からなるものである、請求項1記載のサイドトリマー。 - 【請求項4】 高い靱性を有する切断刃が下刃であり、
耐摩耗性に富む切断刃が上刃である、請求項1記載のサ
イドトリマー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10263251A JP2000084725A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | サイドトリマー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10263251A JP2000084725A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | サイドトリマー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000084725A true JP2000084725A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17386882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10263251A Pending JP2000084725A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | サイドトリマー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000084725A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006194596A (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-27 | Nippon Steel Corp | サイドトリマー用剪断刃の欠損検出装置 |
JP2014037011A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-27 | Kanefusa Corp | スリッターナイフ |
KR101455104B1 (ko) | 2012-11-28 | 2014-10-27 | 현대제철 주식회사 | 압연기용 스트리퍼장치 |
-
1998
- 1998-09-17 JP JP10263251A patent/JP2000084725A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006194596A (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-27 | Nippon Steel Corp | サイドトリマー用剪断刃の欠損検出装置 |
JP2014037011A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-27 | Kanefusa Corp | スリッターナイフ |
KR101455104B1 (ko) | 2012-11-28 | 2014-10-27 | 현대제철 주식회사 | 압연기용 스트리퍼장치 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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