JP2571748B2 - ロータリーダイの製造方法 - Google Patents

ロータリーダイの製造方法

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JP2571748B2
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cutting blade
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武夫 田村
淳司 村田
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Sanyo Machine Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙や金属薄板を切断す
るロータリーダイの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、紙や金属薄板を、自転しながら所望形状に切断する
ロータリーダイ1が提案されている。ロータリーダイ1
は、円筒状の胴4の外周面に切断刃3を突設したもの
で、例えば印刷機に設けて印刷紙を切断したり、また、
種々の産業機械に設けて金属薄板などを切断したりする
ものである(本実施例と同一構成部分には同一符号を付
した。)。
【0003】ロータリーダイ1は被切断物に当接して自
転しながら切断刃3により該被切断物を切断するもので
ある為、一般的には耐熱性、耐摩耗性に優れた超硬合金
で製作される。そして、硬質な超硬合金故に切断刃3を
胴4の外周面に一体的に形成するには放電加工を用い
る。
【0004】本発明者らは、放電加工された超硬合金の
被加工面には図1に図示したような微小穴やクラックa
などの表面欠陥が生じることを確認し、この表面欠陥を
除去するには、レーザ照射により被加工面を改質すれば
良いことを見い出し(1989年社団法人精密工学会発
行に係る1989年度精密工学会秋季大会・学術講演会
論文集参照)、該研究をロータリーダイの製造方法に実
施することで耐久性,耐摩耗性に秀れたロータリーダイ
を製造し得るという本発明を完成させた。
【0005】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0006】超硬合金に放電加工を施して切断刃3が一
体的に突設されたロータリーダイ1を形成し、このロー
タリーダイ1の切断刃3にレーザを照射せしめて前記放
電加工2により切断刃3に生じた微小穴やクラックを、
Coを溶融し、その後、この溶融したCoを凝固させる
ことで除去し、平滑表面を平滑に仕上げることを特徴と
するロータリーダイの製造方法に係るものである。
【0007】
【作用】本発明に係るロータリーダイ1の切断刃3は、
切断刃3の表面が平滑となり、よって、被切断物との良
好な当接及び被切断物に対する良好な切断が達成され
る。
【0008】
【実施例】本発明は、放電加工により被加工面の表面層
に生じた表面欠陥(微小穴やクラックa)を、レーザ照
射により融点の低いCoだけを溶融せしめ、WC(固体
状態)を遊離状態にすることで除去するものである。超
硬合金の結合剤(Co)の融点は炭化物(WC)などと
比較して非常に低いという知見をもとにしている。図
1,2は、本発明の原理を段階ごとに模式的に示したも
のである。
【0009】図1は放電加工された超硬合金の被加工面
である。微小穴やクラックaなどが存在する。WC粒子
内にクラックaが生じていることもあるが、ほとんどの
場合、WC−Co界面にクラックaは生じている。
【0010】図2はレーザ照射によりCoが溶融した場
合を表示した図面である。放電加工による被加工面の表
面欠陥は、前記レーザ照射によりCoが溶融し、再び、
該Coが凝固すると、放電加工前の状態即ち、表面欠陥
のない平滑な状態が得られることになる。
【0011】ここでいう超硬合金とは焼結材料であっ
て、WC,Coとから成る単一炭化物系のもの、WC,
TiC,TaC,NbC,Co(Ni)とから成る複炭
化物系のもの双方を含むものである。
【0012】市販の超硬合金D20材(WC90%,C
o7%,TiC,TaC3%:重量%)を使用して切断
刃3を一体的に突出形成したロータリーダイ1を放電加
工により製作した。具体的な放電加工の条件は、下記表
1の通りである。
【0013】
【表1】
【0014】この切断刃3の外周面には微小穴やそれら
を結ぶ形でクラックが無数に生じている。表面欠陥の深
さは、実測若しくは放電加工時のエネルギーで確知可能
である。
【0015】続いて、この欠陥を除去する為に、該切断
刃3に対してレーザ照射を行った。レーザ照射では、入
熱の大きさによっては放電加工面に予め入っているクラ
ックなどの表面欠陥を助長する危険性がある。従って、
最小限のエネルギーでレーザ照射をすることが望まし
い。
【0016】このような観点からレーザ照射は、熱源と
してガウス型分布熱源を、エネルギーの供給方式として
連続方式を採用し、また、該ロータリーダイ1,フラッ
トダイ2を400°Cに予熱し、更に、表面温度をCo
の融点に一致させる為、1100°Cの温度上昇に匹敵
する熱量をレーザによって加える。
【0017】また、表面温度はレーザ出力,送り速度な
ど多くのパラメータによって左右される。ここではレー
ザ出力(500W),送り速度(200m/min)は一
定とし、焦点はずし量(最適正値は30mm)を変化さ
せることにより表面改質を行った。レーザ出力は発振器
から加工機への伝送系で約10%の出力減があるため、
その値を考慮して出力を設定する。
【0018】尚、加工ガスにはArを用いることで酸素
による余分な燃焼熱の発生が防止され、レーザ照射面の
酸化防止作用も発揮される。
【0019】具体的なレーザ照射の条件は、下記の表2
の通りである。
【0020】
【表2】
【0021】レーザは、1ケ所に集中的に照射せず、レ
ーザビームを数回往復走査させることにより照射するこ
とが望ましい。
【0022】レーザ照射後には、放電加工時に生じた表
面欠陥が完全に除去されている。また、放電クレータの
形状も鈍化し、凹凸の少ない平滑な面へ改質されてい
る。
【0023】以上、本実施例に係る方法により製造した
図3に示す超硬合金製のロータリーダイ1の切断刃3
は、耐久性(疲労強度),耐摩耗性に秀れる為、稼働中
に欠け等が生ぜず、また、切断刃3の表面が平滑故に被
切断物との良好な当接(特にロータリーダイ1の場合に
は被切断物に対して回転摺動して該被切断物を切断して
いくものである為、切断刃3の表面平滑性は非常に重要
である。)及び被切断物に対しての良好な切断が達成さ
れるロータリーダイ1となる。そして、本実施例に係る
レーザ照射により切断刃製造には必須の工程であるみが
き工程の簡略化も可能となる(これまでのみがき工程で
は表面形状が複雑な場合、非常に厄介であったが、本実
施例によるレーザ照射によれば、このような問題も解決
される。)。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上述のようにしたから、耐久
性,耐摩耗性,表面平滑性に秀れたロータリーダイの切
断刃を提供し得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本工程の原理説明図である。
【図2】本工程の原理説明図である。
【図3】本実施例に係るロータリーダイの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ロータリーダイ 3 切断刃
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−53622(JP,A) 特開 昭52−135487(JP,A) 特開 昭50−121883(JP,A) 実開 昭63−27299(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超硬合金に放電加工を施して切断刃3が
    一体的に突設されたロータリーダイ1を形成し、このロ
    ータリーダイ1の切断刃3にレーザを照射せしめて前記
    放電加工2により切断刃3に生じた微小穴やクラック
    を、Coを溶融し、その後、この溶融したCoを凝固さ
    せることで除去し、平滑表面を平滑に仕上げることを特
    徴とするロータリーダイの製造方法。
JP5197237A 1993-08-09 1993-08-09 ロータリーダイの製造方法 Expired - Fee Related JP2571748B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52135487A (en) * 1976-05-07 1977-11-12 Hitachi Metals Ltd Tool for cutting die
JPS5453622A (en) * 1977-10-06 1979-04-27 Toshiba Corp Tool
JPH0440875Y2 (ja) * 1986-07-31 1992-09-25

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