JP2002126871A - 押出工具の製造方法 - Google Patents

押出工具の製造方法

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JP2002126871A
JP2002126871A JP2000320550A JP2000320550A JP2002126871A JP 2002126871 A JP2002126871 A JP 2002126871A JP 2000320550 A JP2000320550 A JP 2000320550A JP 2000320550 A JP2000320550 A JP 2000320550A JP 2002126871 A JP2002126871 A JP 2002126871A
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extrusion
cutting
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tool steel
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Masao Inoue
雅夫 井上
Masakatsu Arisawa
政勝 有沢
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い精度で且つ容易に加工が可能な押出工具
の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明による押出工具の製造方法は、合
金工具鋼鋼材1をガスバーナ3で溶融切断による加工を
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出金型、押出金
型のバッカー、ボルスター等の押出工具の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の押出工具は、合金工具鋼
鋼材をフライスや放電加工により所定形状の孔部を加工
することにより製造していた。一方、特開平6−714
31号公報には、鋼鈑をガス炎により溶融切断する技術
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、押出工具をフ
ライス等の切刃により切削する場合、切削中における冷
却液の供給、切刃の管理や切り屑の処理等に手間がかか
る。また、切削加工の場合には、曲線加工がし難く、曲
線状の加工をする場合には高い精度の加工がし難いとい
う問題がある。一方、放電加工は加工に時間がかかると
ともに深い溝や深い孔の加工が困難である。また、上述
した公報に記載の技術では、普通鋼鈑の切断にガスバー
ナにより溶融切断をする技術が開示されているが、普通
鋼鈑と異なり強度や靭性が高い押出工具の加工には用い
られていなかった。
【0004】そこで、本発明は、高い精度で且つ容易に
加工が可能な押出工具の製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、合金工具鋼鋼材をガスバーナで溶融切断による加工
をすることを特徴とする。
【0006】この請求項1に記載の発明によれば、合金
工具鋼鋼材をガスバーナにより溶融切断するから、切刃
を用いる必要がないので、切刃の管理や切削中に冷却剤
の供給等が不用であり、加工が短い時間で容易にできる
とともに、ガスバーナは自由な移動が可能なので曲線加
工も高い精度で容易にできる。従って、金型の押出孔や
バッカーの形材通過孔等の複雑な形状の孔加工も容易で
ある。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明
において、合金工具鋼鋼材を溶融切断前に150℃〜5
00℃に加熱することを特徴とする。この請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の作用効果を奏するととも
に、ガスバーナによる溶断加工前に、合金工具鋼鋼材を
150℃〜500℃に加熱することにより、ガス炎が合
金工具鋼鋼材を通り易くなり、溶断し易い。150℃〜
500℃としているのは、合金工具鋼鋼材1の予熱温度
が150℃より低いとガス炎の貫通不良が発生すること
があり、500℃よりも高いと切断したエッジ部の溶融
を生じることがあるためである。請求項3に記載の発明
は、請求項1又は2に記載の発明において、合金工具鋼
鋼材を切削加工して段を形成した後、段の低部を請求項
1又は2に記載の方法で加工することを特徴とする。こ
の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の作
用効果を奏するとともに、製造する押出工具が凹部等の
段を有する形状であるとき、段は切削加工により形成
し、段の底部をガスバーナにより溶融切断する。このよ
うに切削と溶融切断とを組み合せることにより、段を有
する押出工具の加工が短時間で且つ容易にできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面の図1及び図2
を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図
1は本実施の形態にかかる押出工具の製造方法を示す斜
視図であり、図2は、凹部を有する押出工具の製造方法
を示す断面図である。本実施の形態にかかる押出工具の
製造方法は、合金工具鋼鋼材1をガスバーナ3で溶融切
断して押出工具5を製造する。合金工具鋼鋼材1は、強
度や靭性が要求されるためクロム(Cr)等の元素を含
んでいるが、クロム(Cr)含有量が4.5%以下のもの
が好ましく、例えば、クロム含有量が0.70〜1.0
0%のSKT4(日本工業規格)が用いられる。クロム
(Cr)含有量を4.5%以下としているのは、クロム
(Cr)含有量が4.5%よりも多いと、ガスバーナによ
る溶断が進行し難かったからである。合金工具鋼鋼材1
の厚みHは、特に制限されないが、厚みHが30〜20
0mmの場合には、溶断加工前に合金工具鋼鋼材1を加熱
することが好ましい。このように予熱を与えることによ
り、合金工具鋼鋼材1にガス炎が通り易くなり、更に加
工しやすい。予熱を与えることにより、押出金型等の高
合金の溶断加工も進行し易くなり、加工後の形状不良も
発生し難くなる。予熱では、合金工具鋼鋼材1を150
℃〜500℃に加熱することが好ましく、より好ましく
は、200〜400℃である。合金工具鋼鋼材1の予熱
温度が150℃より低いとガス炎の貫通不良が発生する
ことがあり、500℃よりも高いと切断したエッジ部の
溶融を生じることがあるためである。また、ガス炎の貫
通不良やエッジ部の溶融等が生じ難いことから、更に合
金工具鋼鋼材の加工精度を高めることができる。次に、
図2に示すように、厚みH方向に凹部7を有する押出工
具5、例えばバッカー、を製造する場合について説明す
る。バッカーは、押出金型の裏面に設置されるものであ
り、押出金型の変形を防止しつつ押出し後の形材との接
触を避けるため、厚さH方向に凹部7を有しており、凹
部7の底部9を金型の押出孔部に沿った形状の形材通過
孔部11が形成されている。この形材通過孔部11は、
押出金型の押出孔部よりも少しだけ広く形成する必要が
あり、形材通過孔11には高い精度が要求されるもので
ある。このような凹部を有する押出工具5を製造する場
合、凹部7の加工を切刃による切削により行ない、形材
用孔部11の加工をガスバーナによる溶断で行なうこと
により、かかる凹部を有する押出工具を短時間で精度良
く製造できる。
【実施例1】厚みHが150mm、外径Rが230mmの円
柱形状で、クロム(Cr)の含有率1%の合金工具鋼鋼
材1を、300℃に予備加熱した後、ガス炎により図1
に示す形状の形材通過孔部11の溶断を行ない、押出工
具(バッカー)5を製造した。ガスバーナのガス炎の火
口高さは10mm、酸素流量は9.92m3 、バーナ移動
速度は225(mm/分)であった。この実施例では、形
状不良もなく、1.5mm以下の精度で溶断加工すること
ができた。また、形材通過孔部11のエッジ部の溶融も
なかった。
【比較例1】実施例1と同じ合金工具鋼鋼材1を、55
0℃に予備加熱した後、実施例1と同じ条件で同様にガ
ス炎により孔部11の溶断を行なった。この比較例で
は、溶断した孔部のエッジ部が符号20で示す部分で溶
融してしまい形状不良を生じた。これは、溶断前の予備
加熱の温度が高すぎたために溶融したものである。
【比較例2】実施例1と同じ合金工具鋼鋼材1を、10
0℃に予備加熱した後、実施例1と同じ条件で同様にガ
ス炎により孔部11の溶断を行なった。この比較例で
は、ガス炎が合金工具鋼鋼材1を貫通できないため、溶
断不良を生じた。
【実施例2】実施例1と同じ合金工具鋼鋼材1を用いて
図2に示すような段付形状のバッカーを製造した。ま
ず、図2の(a)で示すように、エンドミル13により
凹部の切削加工を行ない。次に図2(b)で示すように
ガスバーナによる溶断を行ない、図2(c)に示す金型
を得た。図2(b)のガスバーナによる溶断では、実施
例1と同じ条件でおこなった。この実施例2において
も、実施例1と同様に形状不良がなく、高い精度で加工
することができた。本発明は、上述した実施の形態に限
らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能で
ある。例えば、第1及び第2実施例では、溶断加工前に
予熱したが、これに限らず、厚さが数mm程の合金工具
鋼鋼材等の場合では、予熱しないでガスバーナによる溶
断をおこなってもよい。また、本発明の押出工具の製造
方法は、押出形材の金型や、ホルスター等の押出工具に
用いることもできる。切削加工により形成する段は、一
段に限らず、複数の段であってもよい。段が複数の場
合、低部は、複数の段のいずれの低部であってもよい。
【0008】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、合金工
具鋼鋼材をガスバーナにより溶融切断し、切刃による切
削でないから、切刃の管理や切削中に冷却剤の供給等が
不用であり、加工が短い時間で容易にできるとともに、
ガスバーナは自由な移動が可能なので曲線加工も高い精
度で容易にできる。従って、金型の押出孔やバッカーの
形材通過孔等の複雑な形状の孔加工も精度良く且つ容易
にできる。請求項2に記載の発明によれば、請求項1に
記載の効果を奏するとともに、ガスバーナによる溶断加
工前に合金工具鋼鋼材を150℃〜500℃に加熱して
いるから、ガス炎が合金工具鋼鋼材を通り易くなり、ガ
スバーナによる溶断がし易いとともにエッジ部等の溶融
による形状不良を防止できる。その結果、更に加工精度
を高めることができる。請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1又は2に記載の効果を奏するとともに、製
造する押出工具が段を有する形状であるとき、このよう
な段を切削により形成し、段の底部をガスバーナにより
溶融切断加工するので、切削と溶断とを組み合せること
により、段を有する押出工具の加工が短時間で且つ容易
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる押出工具の製造方法を示
す斜視図である。
【図2】凹部を有する押出工具の製造方法を説明する断
面図であり、(a)は凹部の切削加工、(b)はガス炎
による溶融切断、(c)は製造後の押出工具の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 合金工具鋼鋼材 3 ガスバーナ 5 押出工具 7 凹部(段) 9 底部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合金工具鋼鋼材をガスバーナで溶融切断に
    よる加工をすることを特徴とする押出工具の製造方法。
  2. 【請求項2】合金工具鋼鋼材を溶融切断前に150℃〜
    500℃に加熱することを特徴とする請求項1に記載の
    押出工具の製造方法。
  3. 【請求項3】合金工具鋼鋼材を切削加工して段を形成し
    た後、段の低部を請求項1又は2に記載の方法で加工す
    ることを特徴とする押出工具の製造方法。
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