JP2000084697A - プレスのスライド駆動装置 - Google Patents

プレスのスライド駆動装置

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JP2000084697A
JP2000084697A JP10255272A JP25527298A JP2000084697A JP 2000084697 A JP2000084697 A JP 2000084697A JP 10255272 A JP10255272 A JP 10255272A JP 25527298 A JP25527298 A JP 25527298A JP 2000084697 A JP2000084697 A JP 2000084697A
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motion
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JP10255272A
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English (en)
Inventor
Shozo Imanishi
詔三 今西
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Aida Engineering Ltd
Original Assignee
Aida Engineering Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B1/00Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
    • B30B1/26Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks
    • B30B1/268Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks using a toggle connection between driveshaft and press ram

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷相当反力の複数点に分散可能とし、かつ
運用上の適応性拡大および製造上の共通性・汎用性を拡
大する。 【解決手段】 駆動源20とスライド3との間に介在さ
れたスライド駆動機構が、各基端12A,14A,16
Aが中央支点11に回動自由に連結されかつ全体として
Y字形状を成す3つのリンク12,14,16を含むY
形リンク機構10から形成され、中央支点11より下方
の第3リンク16の先端16Bがスライド3に回動自由
に連結されるとともに中央支点11から立上がる第1リ
ンク12の先端12B(または、第2リンク14の先端
14B)に駆動源20から当該リンク12を介しかつ中
央支点11を経由して第3リンク16の先端16B(1
7)を上下動させることのできる駆動運動(円運動,直
線運動)を付与可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源とスライド
との間に介在されたスライド駆動機構に駆動源から駆動
運動を付与しつつスライドを上下方向に駆動可能に形成
されたスライド駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレスのスライド駆動装置は、駆動源か
らスライド駆動機構に駆動運動を付与しつつスライド
(上型)をボルスタ(下型)に対して上下方向に駆動す
るものである。駆動源は、例えばモータ,フライホイー
ル,メインギヤ等を含み、スライド駆動機構に当該機構
に相応する駆動運動(例えば、回転運動)を付与可能に
形成されている。
【0003】ここに、スライド駆動機構としては、代表
的な、クランク軸やエキセントリック軸,コンロッド,
プランジャ等を含みかつスライドに直結された直結クラ
ンク機構および複数リンクを含みかつ上方のリンクでス
ライドを駆動するトッグルリンク機構が知られている。
【0004】直結クランク機構の場合は、クランク軸
(偏心部)を回転させて直結されたスライドをSinカ
ーブ状の行程線図にしたがって上下動させるものであ
る。かくして、高速運転に向くが、下死点精度が比較的
に低くまた停留域を必要とする精密加工等には不向きで
ある。この点、トッグルリンク機構の場合は、比較的に
下死点精度が高く停留域を確保できるが高速運転は無理
である。
【0005】また、運用の実際において、作業域(加工
域)で低速動させかつその他の空転域では可能な限り高
速動させる行程線図(いわゆる早戻りモーション)、ス
ライドの上下動範囲つまりスライドストローク、下死点
時のボルスタとの間隔(ダイハイト)および駆動源の一
部を構成するモータ仕様等に関する選択・変更・調整等
が問題となる。製造上の問題とも深い関係がある。
【0006】例えば、直結クランク機構で早戻りモーシ
ョンを導入するためには、メインギヤに不等速要素を含
むウイットホース機構を組み込まなければならない。つ
まり、当初から組み込んでいないプレスでは途中で行程
線図を変更することはできない。トッグルリンク機構に
おいて、高速運転に切替えることはできない。
【0007】また、直結クランク機構およびトッグルリ
ンク機構ともに、スライドストロークを変更するには、
当該各機構自体にある種の改変や調整を行わなければな
らない。ダイハイト調整は、スライド側に組み込まれた
ダイハイト調整装置で設定変更しなければならないの
で、プレス停止し煩雑作業を慎重に行わなければならな
い。ダイハイト調整装置そのものが駆動源に対する負荷
となるので、プレス大型化の要因にもなる。
【0008】サーボモータ等で直接スライド駆動する構
成の場合、モータの回転数と発生トルクとをそれぞれ独
立的に選択することはできない。例えば、高速運転に照
準を合わせてモータを選択すると、低速運転時にトルク
不足が発生する。低速運転時に照準を合わせて選択して
おくと、高速運転に切替えることが出来ない。また、空
転域と作業域とが交互に訪れるプレスに固有の負荷変動
に1つのモータで対処すること事態に無理がある。かく
して、モータの容量は過大化せざるを得ない場合が多
い。さらに、幾らかの適応性拡大のために多段切替減速
機を導入することはコスト的に不利でありかつその取扱
が煩わしい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来スライ
ド駆動機構を含むスライド駆動装置(直結クランク機
構,トッグルリンク機構)は、専用機的性質が強いため
に運用上の適応性が狭い。また、共通性,汎用性が低い
ことから、結果として工数が多くコスト低減が難しいと
言う製造上の問題もある。さらに従来は、スライドから
スライド駆動機構を介して駆動源側に伝達される負荷相
当反力の1点集中に関しては、問題視されていない。つ
まり、負荷相当反力の複数点分散ができるならば、スラ
イド駆動機構,駆動源およびこれらの支持構造等を大幅
に簡素化できコスト低減にも大きく貢献できる筈であ
る。
【0010】本発明の目的は、負荷相当反力の複数点分
散ができ、運用上の適応性および製造上の共通性・汎用
性を著しく拡大することのできるプレスのスライド駆動
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来直結クラ
ンク機構およびトッグルリンク機構がそれぞれに持つ特
性の一部または全部を採り込み可能な新規なY形リンク
機構を創生し、このY形リンク機構を主体とするスライ
ド駆動機構を構成し、前記目的を達成するものである。
【0012】すなわち、請求項1の発明は、駆動源とス
ライドとの間に介在されたスライド駆動機構に駆動源か
ら駆動運動を付与しつつスライドを上下方向に駆動可能
に形成されたスライド駆動装置において、前記スライド
駆動機構が、各基端が中央支点に回動自由に連結されか
つ全体としてY字形状を成す3つのリンクを含むY形リ
ンク機構から形成され、中央支点より下方の第3リンク
の先端が前記スライドに直接または間接的に回動自由に
連結されるとともに中央支点から立上がる第1リンクの
先端または/および第2リンクの先端に前記駆動源から
当該リンクを介しかつ中央支点を経由して第3リンクの
先端を上下動させることのできる駆動運動を付与可能に
形成されたプレスのスライド駆動装置である。
【0013】かかる発明では、図1,図2に示す第1リ
ンク12,第2リンク14および第3リンク16の各基
端12A,14Aおよび16Aを中央支点11に回動自
由に連結したY形リンク機構10において、例えば、図
1(A)に示すように第1リンク12の先端12Bを可
動支点13としかつ第2リンク14の先端14Bを回転
自由な固定支点15として当該可動支点13に駆動源か
ら例えば円運動を付与する。1入力である。
【0014】すると、第1リンク12が、中央支点11
を図2(A)に示す軌跡Rに沿って移行させることがで
きる。第2リンク14は、中央支点11を介して第1リ
ンク12の回動に固定支点15を中心として追従回動す
る。したがって、当該リンク(12)を介しかつ中央支
点11を経由して、第3リンク16の先端16B側の可
動支点17に直接または間接的に連結されたスライド
を、Sinカーブに類似的な行程線図に沿って上下動さ
せることができる。
【0015】また、スライドからの負荷相当反力Fを、
図1(B)に示す如く、駆動源側(13,15)に分散
(F1,F2)することができるとともに、可動支点1
3を高速回転させればプレス高速運転をすることができ
る。
【0016】また、可動支点13に付与する円運動ある
いは直線運動のパターンを変えれば、早戻りモーション
でスライド駆動することもできる。これとは逆に、13
を回転自由な固定支点としかつ15を回動支点としても
同様にスライドを上下駆動することができる。
【0017】さらに、第2リンク14の先端14Bをも
可動支点15として可動支点13とともに円運動等を付
与してスライド駆動することもできる。つまり、第1リ
ンク12と第2リンク14とに駆動運動を付与する2入
力とすれば、スライドの行程線図を変更することができ
る。
【0018】しかも、2入力とすれば、駆動源を構成す
るモータを2台に分けられるから、空転域と作業域との
それぞれに好適な仕様・容量のモータを選択することが
できる。各モータをそれぞれに最高効率ポイントで駆動
することができかつスライドの上下駆動力は各モータ発
生トルクの合成トルクとなるので、駆動エネルギー効率
を大幅に向上できかつ総容量(消費電力)を軽減するこ
とができる。
【0019】さらに、図2(A),(B),(C)に示
す如く、可動支点13の上下ストロークSTが一定で
も、可動支点13と固定支点15との相対位置を変更す
るだけで、スライドの上下動ストロークSST(SST
1…大,SST2…中,SST3…小)を変更すること
ができる。この相対位置変更を他の態様として積極的に
利用すれば、ダイハイトを調整・変更することができる
と理解される。
【0020】さらにまた、図2(D)に示す如く、例え
ば第2リンク14の長さを変えることにより中央支点1
1の位置をずらせる(R1,R2)こともできる。ま
た、図2(E)に示す如く、第3リンク(スライド連結
リンク)16をオフセットさせることもできる。つま
り、プレス構築上の適応性が広い。
【0021】かくして、負荷相当反力の複数点分散がで
き、運用上の適応性および製造上の共通性・汎用性を著
しく拡大することができる。
【0022】また、請求項2の発明は、前記駆動運動が
前記第1リンクまたは/および第2リンクの先端に付与
される円運動または直線運動とされているプレスのスラ
イド駆動装置である。
【0023】かかる発明では、上記図1,図2でいえ
ば、第1リンク12および第2リンク14の各先端12
B,14Bつまり支点13,15のいずれか一方または
双方に、例えばクランク機構による円運動あるいはスラ
イダーによる直線運動を付与したスライド駆動を実行す
ることができる。
【0024】したがって、請求項1の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらに高
速運転,行程線図,スライドストローク,ダイハイト,
モータに関する単一あるいは複合的な選択・変更等を具
体的場合に即した最適なものとして採択することが容易
になる。
【0025】また、請求項3の発明は、前記第1リンク
および第2リンクのいずれか一方の先端を前記駆動運動
を受ける可動支点に形成しかつその他方を前記駆動運動
を受けない固定支点に形成するとともに、固定支点の位
置を変更可能に形成されているプレスのスライド駆動装
置である。
【0026】かかる発明では、上記図1,図2を参照し
て、例えば第1リンク12の先端12Bを可動支点13
としかつ第2リンク14の先端14Bを固定支点15と
した場合に、固定支点15の配設位置を左右方向,上下
方向あるいはこれらの合成方向に位置変更すれば、その
位置変更に応じてダイハイトを調整・変更することがで
きる。
【0027】したがって、請求項1および請求項2の各
発明の場合と同様な作用効果を奏することができること
に加え、さらにスライドに大型で複雑なダイハイト調整
装置を組み込まなくても、ダイハイトをより簡単に調整
・変更することができる。モータ容量や装置コストの軽
減並びに運転高速化にも有効である。
【0028】さらに、請求項4の発明は、前記駆動源と
前記スライドとの間に複数台の前記Y形リンク機構が介
在されているプレスのスライド駆動装置である。
【0029】かかる発明では、スライド側から見た駆動
源側への負荷相当反力を複数点(N台×2)に分散する
ことができる。
【0030】したがって、請求項1から請求項3までの
各発明の場合と同様な作用効果を奏することができるこ
とに加え、さらに各Y形リンク機構,駆動源の構造をよ
り一段と低負荷用に簡素化できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0032】(第1の実施形態)本プレスのスライド駆
動装置は、図3〜図5に示す如く、駆動源20とスライ
ド3との間に介在されたスライド駆動機構に駆動源20
から駆動運動を付与しつつスライド3を上下方向に駆動
可能に形成され、かつこのスライド駆動機構が各基端1
2A,14A,16Aが中央支点11に回動自由に連結
されかつ全体としてY字形状を成す3つのリンク12,
14,16を含むY形リンク機構10から形成され、中
央支点11より下方の第3リンク16の先端16Bがス
ライド3に連結ユニット33を介して間接的(直接でも
よい。)に回動自由に連結されるとともに、中央支点1
1から立上がる第1リンク12の先端12B(第2リン
ク14の先端14Bとしてもよい。)に駆動源20から
当該リンク12を介しかつ中央支点11を経由して第3
リンク16の先端16B(17)を上下動させることの
できる駆動運動(円運動)を付与可能に形成されてい
る。
【0033】また、この実施形態では、図4,図5に示
す如く、複数(2)のY形リンク機構10を図5で左右
方向に中央軸線Yを中心に振り分け配設してある。
【0034】図4,図5において、駆動源20は、メイ
ンモータ27で左右のメインギヤ21等を介してクラン
ク軸30(偏心部30E)を回転させ、各可動支点1
3,13に円運動を付与することができる。22はピニ
オンギヤ,23はフライホイール,24はクラッチ,2
5はブレーキ,26はカップリングである。33は連結
ユニットである。
【0035】なお、プレス本体は、クラウン1,コラム
2,ベット5,ボルスタ4およびスライド駆動装置で駆
動されるスライド3から構成されている。
【0036】図3において、クランク軸30の回転角度
(クランク角度)が0度,90度,198度,270度
である場合の各リンク12,14,16、可動支点13
および第3リンク16の先端側支点17のそれぞれに符
号“a”,“b”,“c”,“d”を付すると、可動支
点13に円運動を付与(入力)した場合における中央支
点11は軌跡Rに沿って往復移行される。これにより、
スライド3を上下動させることができる。
【0037】入力リンク(第1リンク12)および先端
14Bが固定支点15とされた第2リンク14が早戻り
機構を構成するので、スライド3の下降に要するクラン
ク角度の方が上昇に要するクランク角度より大きくな
る。つまり、早戻りモーション(カーブCRV)を確立
できる。
【0038】すなわち、行程線図がSinカーブになる
従来直結クランク機構のメインギヤ内にウイットホース
機構を組み込むことにより早戻りモーションを確立する
場合に比較して、大幅なコスト低減ができかつウイット
ホース機構に係る不等速回転をする必要がないから高速
(高spm)でプレス運転することができる。
【0039】また、スライド3からの負荷相当反力は、
左右それぞれの各Y形リンク機構10に分散されること
はもとより、各Y形リンク機構10の各可動支点13お
よび各固定支点15に分散させることができる。つま
り、4箇所に荷重分散することができる。したがって、
各駆動源20(30)で受けるべき荷重を従来例の場合
に比較して半減できるから、クランク軸30等の構造を
簡素化できかつコスト的にも非常に有利である。
【0040】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、図6,図7に示す如く、左右前後に4つのY形リン
ク機構10を配設しかつ左右方向には図6に示すように
対向配設してある。また、駆動源20の左右メインギヤ
21,21を噛み合わせて同期駆動可能に形成してあ
る。さらに、前後方向のY形リンク機構10を、図7に
示すエキセントリック軸35を用いて前後同期駆動可能
に形成してある。
【0041】かくして、第1の実施形態の場合と同様な
作用効果を奏することができることに加え、さらにスラ
イド3の平行(水平)度をより確実に維持することがで
きかつスライダ3側からの負荷相当反力を8箇所に分散
することができるから、駆動源20(35)を一段と簡
素化しつつ高精度プレス成形することができる。
【0042】また、図6に示すように、各左右のY形リ
ンク機構10の対向配設によりメインギヤ21,21を
対向(逆方向)回転させる構成とされているので、各メ
インギヤ21,21間の歯車ピッチPgがスライド連結
ポイント間のピッチPpよりも小さくなる。したがっ
て、従来直結クランク機構の場合に比較して、各メイン
ギヤ21のピッチ半径を小さくできるから、ブレーキ力
を軽減できかつレイアウト的およびコスト的にも非常に
有利である。
【0043】(第3の実施形態)この第3の実施形態
は、図8〜図10に示す如く、第1リンク12および第
2リンク14のいずれか一方および双方に回転運動を選
択的に付与可能かつスライドストロークを切替可能に形
成されている。
【0044】図10において、独立して駆動・停止可能
な駆動源20を2系列(20L,20R)設ける。符号
“L”は図8で左側つまり第1リンク12側を、符号
“R”は右側つまり第2リンク14側を意味する。
【0045】駆動源20Lは、図10に示すモータ27
L,フライホイール23L,クラッチブレーキ24CB
L,ピニオンギヤ22L,メインギヤ21L,クランク
軸30Lを含み、第1リンク12の先端側の可動支点1
3に回転運動を付与する。また、駆動源20Rも同様な
構成(27R,23R,24CBR,22R,21R,
30R)とされ、第2リンク14の先端側の可動支点1
5に回転運動を付与する。
【0046】この実施形態では、図8に示すようにクラ
ンク軸30Lの偏心量が大きく、クランク軸30Rの偏
心量が小さくされている。大小を逆に構成してもよい。
また、各偏心量の絶対値は、適宜に選択することができ
る。
【0047】また、図10に示すシリンダ22CYLを
駆動することにより、位相同調用ギヤ22AJを右方向
に移行させて両メインギヤ22L,22Rを噛み合わせ
ることができ、左側に移行させてその噛み合いを解くこ
とができる。
【0048】なお、図8は説明および表現便宜のために
噛み合わせ状態を示す。また、各構成要素に符号“L”
(左1入力の場合),“R”(右1入力の場合),“L
R”(2入力の場合)を付した。ただし、下死点位置状
態を基準とする説明便宜のために符号を付さないものも
併記してある。
【0049】かくして、位相同調用ギヤ22AJを解い
た状態で、図8で左側の第1リンク12Lの先端側支点
(13)のみに大半径円運動を入力(付与)した場合
(符号“L”を付する。)は、第1リンク12Lおよび
第2リンク14Lの相対位置関係から中央支点11Lは
軌跡RLに沿って往復移行する。この際、第2リンク1
4L側の先端側支点(15)は、クランク軸30Rの下
死点相当位置に静止した回転自由な固定支点である。
【0050】したがって、第3リンク16Lの先端17
Lの当該時における位置は図8に示す通りになる。つま
り、スライド3の下死点位置を基準に考えると、スライ
ドストロークはSTL(中…例えば、図9に示す44.
0mm)になる。
【0051】これとは逆に、右側の第2リンク14Rの
先端側支点(15)のみに小半径円運動を入力(付与)
した場合(符号“R”を付する。)は、第1リンク12
Rおよび第2リンク14Rの相対位置関係から中央支点
11Rは軌跡RRに沿って往復移行する。この際、第1
リンク12R側の先端側支点(13)は、クランク軸3
0Lの下死点相当位置に静止した回転自由な固定支点で
ある。
【0052】したがって、第3リンク16Rの先端17
Rの当該時における位置は図8に示す通りになるから、
この場合のスライドストロークはSTR(小…29.5
mm)になる。
【0053】次に、位相同調用ギヤ22AJで両メイン
ギヤ21L,21Rを噛み合わせて両クランク軸30
L,30Rを回転させると、つまり両リンク12LR,
14LRのそれぞれに回転運動を入力(付与)した場合
(符号“LR”を付する。)は、第1リンク12LRお
よび第2リンク14LRの相対位置関係から、中央支点
11LRは軌跡RLRに沿って往復移行する。
【0054】したがって、第3リンク16LRの先端1
7LRの当該時における位置は図8に示す通りになるか
ら、この場合のスライドストロークはSTLR(大…5
4.5mm)になる。
【0055】このように、第1駆動源(20L)が第1
リンク12(13)に大半径円運動を付与可能かつ第2
駆動源(20R)が第2リンク14(15)に小半径円
運動を付与可能に形成されるとともに、第1駆動源およ
び第2駆動源のいずれか一方または双方を選択的に駆動
可能に形成されているので、ダイハイトを一定に維持し
たまま入力切替をするだけで、図8,図9に示す3つの
スライドストローク(STLR,STL,STR)を簡
単に切替えることができる。
【0056】しかも、位相同調用ギヤ22AJのセット
・リセットとクラッチブレーキ24CBL,24CBR
の操作のみで切替えられるから、取扱簡単で確実である
とともに、検出・切替が容易で自動化し易い。
【0057】また、この第3の実施形態では、2つのフ
ライホイール23L,23Rを持つので、スライドスト
ロークの違いによる作業エネルギーへの対応が楽であ
る。また、駆動しない方のリンク用クランク軸のクラン
ク角度を下死点位置相当角度としておけばよいので、当
該駆動源側のブレーキ容量を小さくすることができる。
【0058】なお、メインギヤ21L,21Rの位相差
をずらせてから位相同調用ギヤ22AJを再セットすれ
ば、スライドストロークの値を上記値(54.5,4
4.0,29.5mm)以外の値にすることもできる。
【0059】(第4の実施形態)この第4の実施形態
は、図11〜図14に示す如く、Y形リンク機構を左右
1対(10L,10R)に設けかつ各第1リンク12
L,12Rの先端側支点(13,13)を共通の上下ス
ライダー36に連結して同期駆動可能に形成されてい
る。
【0060】図14において、各第2リンク14L,1
4Rの先端側支点15L,15Rは回転自由な固定支点
とされ、その延長上にバランスウエイト15LW,15
RWが設けられている。対する可動支点13,13は、
上下スライダー36に回転可能に支持されるとともにコ
ンロッド31を介して共通のクランク軸30の偏心部に
連結されている。
【0061】駆動源20は、モータ27,フライホイー
ル23,上記クランク軸30等を含み、上下スライダー
36を上下方向に往復移動させることができる。なお、
9はスライド3側に組み込んだダイハイト調整装置で、
7はポストガイドである。その他の符号(4,5,17
等)については、第1の実施形態等の場合と同じなので
説明を省略する。
【0062】かくして、クランク軸30を回転させて上
下スライダー36つまりは可動支点13,13を上下移
動させる。クランク軸30の上死点側角度(0度)に符
号“U”、下死点側角度(180度)に符号“D”を付
すると、右側のY形リンク機構10Rは図11に示すよ
うに作動する。左側のY形リンク機構10Lは、対称に
現れるので図示省略する。
【0063】図11において、中央支点11は、クラン
ク軸30の回転に伴って軌跡R上を11U⇔11Dのよ
うに往復移行する。したがって、第3リンク16の先端
(17)すなわちスライド3を、図12に示す行程線図
(SST…30→15→0→15→30mm)で上下動
させることができる。スライドストロークは、図12に
示すSST(30mm)である。
【0064】かくして、各可動支点13,13(36)
に直線運動を直接に入力するので、第3リンク16の倒
れ角度θu,θdを小さくできるから機械効率を高めら
れかつ剛性上も有利である。
【0065】また、各可動支点13,13(36)に直
線運動を直接に入力する構成であるとともに、スライド
3の動きに非対称性が出ずかつスライドストロークも小
さい(上記30mm)から、上記カーブ(SST)を図
12に示すSinカーブに近づけられる。つまり、スラ
イド3の高速運転時のイナシャーが大きくならないの
で、高(例えば、1000)spmプレスに好適であ
る。
【0066】しかも、一応リンク駆動であることに変わ
りがないから、第3リンク16の先端側支点17の下死
点近くの上下方向の動き量は、スライダー36の上下移
動量の数分の1に抑えられる。したがって、寸停時のコ
ンロッド31の長さ変化による下死点変位が、従来直結
クランク機構の場合に比較して、実にその数分の1とす
ることができる。すなわち、高精度加工ができる。
【0067】また、短寸のクランク軸30を前後方向
(図14で紙面に垂直方向)に配設すればよいから、ク
ラッチブレーキに対するGDを小さくすることができ
る。さらに、小さなポイントピッチでも2つのY形リン
ク機構10を無理なく導入してプレスを構築することが
できる。
【0068】したがって、この第4の実施形態によれ
ば、総合的に見て、電子部品等の小型製品を高速・高精
度加工できる小型機を確立することができる。
【0069】(第5の実施形態)この第5の実施形態
は、図15〜図17に示すように、基本的構成を第4の
実施形態の場合と同様とし、さらにダイハイト調整装置
9をスライド3から取外してY形リンク機構10自体の
一部機能を利用してダイハイト調整可能に形成してあ
る。つまり、固定支点(15)を位置変更可能に形成し
てある。
【0070】図17において、各固定支点15L,15
Rをねじ式の左右スライダー装置40L,40Rを用い
て左右(水平X)方向に変位可能に装着してある。エコ
ライザーシャフト45で同量だけ対称に離隔接近変位可
能である。変位可能範囲ADJは、図15に示す180
mm(=40+140)である。
【0071】そして、右側のY形リンク機構10Rの場
合(図15)でかつ第4の実施形態の場合と同様な符号
“U”,“D”を付した固定支点15UDを、図15に
示す40mmの所に位置付け固定する。この場合のスラ
イドストロークSSTを“30”mmとしかつ固定支点
15UDを図16に示す水平方向変位調整範囲VDH内
で変位させて使用するものとすると、固定支点15UR
の位置を変更するだけで、ダイハイトDHを最大で30
mm調整することができる。
【0072】すなわち、固定支点15UDを図15で4
0mmの所に固定しておきかつ可動支点13をストロー
ク(13U〜13D)だけ上下動させると、第1リンク
12は12U〜12Dに移行し、第2リンク14は14
U〜14Dに移行するから、中央支点11を軌跡Rud
を往復移行(11U〜11D)させることができる。
【0073】これにより、第3リンク16が上下動(1
6U〜16D)するので、その先端側支点17の上下動
(17U〜17D)分に相当するスライドストロークS
STになる。
【0074】ここに、可動支点15UDの位置を図15
で左右方向に位置変化させれば、軌跡(R)半径を変え
ることができるから、スライドストロークSSTを概ね
一定としてダイハイト(17Dの位置)を切替・調整す
ることができるわけである。
【0075】なお、この実施形態では、スライドストロ
ークSSTが図16に示す(30+4.3mm)〜(3
0−3.5mm)だけ変化するが、ダイハイト調整量
(30mm)に比較しては非常に小さい。
【0076】しかして、この第5の実施形態によれば、
固定支点15URの位置を変更するだけでダイハイトD
Hを調整することができるとともに、ダイハイト調整装
置9をスライド3に取り付けなくてもよいから、従来例
はもとより第4の実施形態の場合と比較してスライド側
重量を大幅に削減できる。すなわち、移動体(スライド
3等)の軽量化ができるから、第4の実施形態の場合に
比較してより一段と高速運転ができる。
【0077】さらに、固定支点15UUを上記場合(4
0mm)の位置から図15で右方向の最大値(140m
m)に変位させれば、第3リンク16UUの先端側支点
17UUを大幅に上昇させることができる。つまり、金
型メンテナンス時にスライド側の上型とボルスタ側の下
型との上下方向間隔を大きく開くクイックリフト運転が
行える。この点からも運用上の適応性が広い。
【0078】(第6の実施形態)第6の実施形態は、図
18,図19に示す如く、基本的構成が第4の実施形態
の場合と同様に左右1対のY形リンク機構10L,10
Rを設けているが、駆動源を直線運動入力方式に形成し
てある。
【0079】すなわち、図18に示す如く、第1リンク
12の先端側可動支点(13)に大ストロークSTLの
直線運動を入力可能かつ第2リンク14の先端側可動支
点(15)に小ストロークSTSの直線運動を入力可能
に構成し、特性(目的)の異なる空転域(STL)と作
業域(STS)とでモータ27L,27Sを使い分け可
能に形成されている。
【0080】図18において、右側Y形リンク機構10
Rの駆動源は、大ストローク駆動源20Lと小ストロー
ク駆動源20Sとから形成されている。
【0081】大ストローク駆動源20Lは、第1モータ
27L,タイミングベルト34L,プーリー39L,ス
クリュー37Lおよびスライダー38Lからなり、モー
ター27Lの回転によりスライダー38Lに支持された
可動支点13(13U,13D)を、大ストロークST
Lだけ往復上下移動可能である。
【0082】また、小ストローク駆動源20Sは、大ス
トローク駆動源20Lの場合と同様な構成(27S,3
4S,39S,37Sおよび38S)とされ、第2モー
タ27Sの回転によりスライダー38Sに支持された可
動支点15(15U,15D)を、小ストロークSTS
だけ往復上下移動可能である。
【0083】図19に示す時刻t0からt1まで、第1
モータ27Lを回転させる。この際、第2モータ27S
は停止でかつ可動支点15は図18で上方の位置(15
U)にある。したがって、スライダー38Lの下降に伴
って可動支点13(第1リンク)は13U(12U)→
13D(12)に移動し、かつ第2リンクは14U→1
4に移動する。
【0084】すなわち、中央支点は軌跡RLに沿って移
動(11U→11)し、これに伴い第3リンクが16U
→16に移動する。第3リンクの先端側支点が17U→
17に下降する。つまり、スライド3が上死点Uから空
転域STLだけ急速下降する。ただし、プレス作業はし
ない。したがって、第1モータ27Lは低容量で高速で
あればよい。
【0085】もっとも、第1モータ27Lと第2モータ
27Sとを同仕様としておきプーリー39L,39Sの
減速比を変えておいてもよい。
【0086】図19に示す時刻t1において第1モータ
27Lを停止しかつ第2モータ27Sをt2まで駆動す
る。この際、可動支点13は、図18で下方の位置(1
3D)にある。したがって、スライダー38Sの下降に
伴って可動支点15(第2リンク)は15U(14)→
15D(14D)に移動し、かつ第1リンクは12→1
2Dに移動する。
【0087】すなわち、中央支点は軌跡RSに沿って移
動(11→11D)し、これに伴い第3リンクが16→
16Dに移動する。そして、第3リンクの先端側支点
が、17→17Dに下降する。つまり、スライド3が作
業域STSだけ低速下降しつつプレス作業(加工)をし
て下死点Dに至る。この作業域STSは、スクリュー3
7Sの許す範囲で設定変更することができる。
【0088】図19の時刻t2〜t3の間は停留させ
る。両モータ27L,27Sは、停止である。そして、
時刻t3〜t4の間に両モータ27L,27Sを逆回転
駆動し、両スライダー38L,38Sをそれぞれに図1
8に示す上方位置に戻す。
【0089】スライド3をストロークSST分だけ下降
させるために必要な下降時間(t2−t0)よりも短い
時間(t4−t3)で、スライド3を上死点まで上昇さ
せることができる。つまり、早戻りモーションを確立で
きる。
【0090】かくして、この第6の実施形態によれば、
第1駆動源(20L)が第1リンク12(13)に直線
運動を高速で付与可能かつ第2駆動源(20S)が第2
リンク14(15)に直線運動を低速で付与可能に形成
されるとともに、第1駆動源および第2駆動源のいずれ
か一方を選択的に駆動可能に形成されているので、スラ
イド3の空転域STLと作業域STSとで別個のモータ
を採用できる。したがって、各モータ27L,27Sの
各使用特性(目的)にマッチした最適な性能・容量を簡
単に選択できる。特に第2モータ27S用のプーリー3
9Sの減速比を独立的に大きくすることができる。
【0091】また、1台のモータを使用する従来例の場
合に比較して、エネルギー伝達効率・消費エネルギー効
率を大幅に向上することができかつ作業エネルギー容量
を小さくできる。しかも、1台のモータを使用する場合
のモータ容量よりも両モータ27L,27Sの総合容量
の方が小さい。当然にスライド3側からの負荷相当反力
の分散から構造を簡素化できる。
【0092】(第7の実施形態)第7の実施形態は、図
20,図21に示す如く、第6の実施形態に類似的構成
とし、作業域においてスライド3側の上型に振動を与え
て製品成形性の向上を図ったものである。
【0093】図20において、右側Y形リンク機構10
Rの駆動源は、直線運動を与える駆動源20Lと振動運
動を与える駆動源20Vとから形成されている。
【0094】駆動源20Lは、第6の実施形態の場合と
同様に、図20(A)に示す第1モータ27,タイミン
グベルト34,プーリー39,スクリュー37およびス
ライダー38からなり、第1モーター27の回転により
スライダー38に支持された可動支点13を、選択され
たストローク(13U〜13D)だけ往復上下移動可能
である。
【0095】また、駆動源20Vは、図20(A)およ
び平面を示す同図(B)に示す如く、第2モータ27
V,タイミングベルト34V,プーリー39Vおよび微
小偏心量のクランク軸39VCを含み、第2モータ27
Vの回転によりクランク軸39VCを高速回転させて第
2リンク14(15)に振動運動を付与(入力)する。
振動運動は、高速な小半径円運動を繰り返して与えるこ
とである。なお、高速な小ストローク直線運動を繰り返
して与える方法でもよい。
【0096】図21の時刻t0からt1まで第1モータ
27Lを高速回転させる。この際、第2モータ27Vは
停止(OFF)でかつ可動支点15Vは停止している。
したがって、スライダー38の高速S1での下降に伴っ
て、可動支点13(第1リンク12)は図20に示す1
3U(12U)→13D(12D)に移動しかつ第2リ
ンク14は14U→14Dに移動する。
【0097】すなわち、中央支点11は軌跡RLに沿っ
て移動(11U→11D)し、これに伴い第3リンク1
6が16U→16Dに移動する。第3リンク16の先端
側支点が17U→17Dに高速下降する。つまり、スラ
イド3が上死点Uから下死点Dに向かって空転域を急速
下降する。
【0098】そして、作業域に突入する直前の時刻t0
1で第2モータ27Vを回転(ON)させて、可動支点
15Vに振動運動を入力する。中央支点11は、図21
に示す振動VBをしながら、図20に示す軌跡Rに沿っ
て、低速S2で下降移動する。なお、時刻t1で第1モ
ータ27の回転速度を低速に切り替えておく。
【0099】時刻t2〜t3の間は両モータ27,27
Vを停止(OFF)させて、スライド3を下死点Dに停
留させる。しかる後の時刻t3〜t4間に、第1モータ
27を逆回転させて、スライダー38を最高速S3で図
20に示す上方側に戻す。早戻りである。
【0100】したがって、小半径円運動乃至小ストロー
ク直線運動の1形態としての振動運動を下降中のスライ
ド3に付加できるから、作業域でのプレス成形性を効率
高く向上できる。
【0101】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、スライド駆動
機構が3つのリンクを含むY形リンク機構から形成さ
れ、下方の第3リンクの先端がスライドに連結されると
ともに立上がる第1リンクの先端または/および第2リ
ンクの先端に駆動源から駆動運動を付与しかつ当該リン
クを介して中央支点を上下動可能に形成されたプレスの
スライド駆動装置であるから、次のような優れた効果を
奏することができる。
【0102】1.スライドをSinカーブに類似的な行
程線図に沿って上下動させつつスライドからの負荷相当
反力Fを駆動源側に分散(F1,F2)することができ
るから、駆動源の構造簡素化を促進できるとともに、可
動支点を高速駆動することでプレス高速運転ができる。
【0103】2.第1リンクまたは/および第2リンク
の先端側可動支点に付与する円運動あるいは直線運動の
パターンを変えれば、早戻りモーションでスライド駆動
するができる。したがって、従来直結クランク機構の場
合の複雑・大型・高価なウイットウオース機構を組み込
まなくてもよいから、小型・低コスト化を図れかつ不等
速要素を一掃できるので高速運転ができる。従来トッグ
ルリンク機構の場合に比較すれば、より大幅な高速化を
図れる。
【0104】3.第1リンクと第2リンクとの一方に駆
動運動を付与する1入力または双方に駆動運動を付与す
る2入力により、複数の行程線図を選択的に切替・変更
することができる。
【0105】4.2入力方式とすれば駆動源を構成する
モータを2台に分けられるから、空転域と作業域とのそ
れぞれに好適な仕様・容量のモータを選択することがで
きる。また、各モータ発生トルクの合成トルクでスライ
ドを上下動可能かつ各モータをそれぞれに最高効率ポイ
ントで駆動することができるから、駆動エネルギー効率
を向上できかつ総容量(消費電力)を大幅に軽減するこ
とができる。
【0106】5.可動支点と固定支点との相対位置を変
更するだけで、スライドの上下動ストロークを変更する
ことができる。また、この相対位置変更を他の態様とし
て積極的に利用すれば、ダイハイトを調整・変更するこ
とができる。
【0107】6.例えば第2リンクの長さを変えること
ににより中央支点の位置をずらせるができ、また、第3
リンク(スライド連結リンク)をオフセットさせること
もできる。つまり、プレス構築上の適応性が広い。
【0108】よって、負荷相当反力の複数点分散ができ
るから駆動源の構造簡素化・低コスト化を図れ、行程線
図,スライドストローク,ダイハイト,spm,モータ
および省エネルギー等に関する選択・調整・変更等に関
する運用上の適応性を大幅に拡大できるとともに、製造
上の構成的な共通性・汎用性を著しく拡大することがで
きる。
【0109】また、請求項2の発明によれば、駆動運動
が第1リンクまたは/および第2リンクの先端に付与さ
れる円運動または直線運動とされているので、請求項1
の発明の場合と同様な効果を奏することができることに
加え、さらに高速運転,行程線図,スライドストロー
ク,ダイハイト,モータに関する単一あるいは複合的な
選択・変更等を具体的場合に即した最適なものとして採
択することが一段と容易になる。
【0110】また、請求項3の発明によれば、第1リン
クおよび第2リンクのいずれか一方の先端を可動支点か
つその他方を駆動運動を受けない固定支点に形成すると
ともに固定支点の位置を変更可能に形成されているの
で、請求項1および請求項2の各発明の場合と同様な効
果を奏することができることに加え、さらに固定支点の
位置変更を行うだけでダイハイトをより簡単に調整・変
更することができるとともに、従来直結クランク機構の
場合のスライド側に組み込む大型で複雑なダイハイト調
整装置を一掃できるから、一層の軽量小型化,低コスト
化および運転高速化を図れる。
【0111】さらに、請求項4の発明によれば、駆動源
とスライドとの間に複数台のY形リンク機構を介在させ
たので、請求項1から請求項3までの各発明の場合と同
様な効果を奏することができることに加え、さらに各Y
形リンク機構,駆動源の構造をより一段と低負荷用に簡
素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成および負荷相当反力の分散
原理を説明するための図である。
【図2】同じく、スライド駆動態様例を説明するための
図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る動作を説明する
ための図である。
【図4】同じく、全体側面図である。
【図5】同じく、全体正面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を説明するための全体
正面図である。
【図7】同じく、全体側面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る動作を説明する
ための図である。
【図9】同じく、スライドストロークを変えた行程線図
を説明するための図である。
【図10】同じく、構成を説明するための模式的な平面
図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る動作を説明す
るための図である。
【図12】同じく、行程線図を説明するための図であ
る。
【図13】同じく、全体正面図である。
【図14】同じく、各構成要素の連結関係を説明するた
めの正面図である。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る動作を説明す
るための図である。
【図16】同じく、ダイハイト調整範囲を説明するため
の図である。
【図17】同じく、全体正面図である。
【図18】本発明の第6の実施形態に係る構成を説明す
るための図である。
【図19】同じく、動作を説明するための図である。
【図20】本発明の第7の実施形態に係る構成を説明す
るための図である。
【図21】同じく、動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 クラウン 3 スライド 5 ベット 10 Y形リンク機構(スライド駆動機構) 11 中央支点 12 第1リンク 12A 基端 12B 先端 13 支点(可動支点) 14 第2リンク 14A 基端 14B 先端 15 支点(固定支点,可動支点) 16 第3リンク 16A 基端 16B 先端 17 支点 20 駆動源 21 メインギヤ 22AJ 位相同調用ギヤ 27 メインモータ 30 クランク軸 36 上下スライダー 37 スクリュー 38 スライダー 39 プーリー 40 スライダー装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源とスライドとの間に介在されたス
    ライド駆動機構に駆動源から駆動運動を付与しつつスラ
    イドを上下方向に駆動可能に形成されたスライド駆動装
    置において、 前記スライド駆動機構が、各基端(12A,14A,1
    6A)が中央支点(11)に回動自由に連結されかつ全
    体としてY字形状を成す3つのリンク(12,14,1
    6)を含むY形リンク機構(10)から形成され、中央
    支点より下方の第3リンク(16)の先端(17)が前
    記スライド(3)に直接または間接的に回動自由に連結
    されるとともに中央支点から立上がる第1リンク12の
    先端(13)または/および第2リンク(14)の先端
    (15)に前記駆動源(20)から当該リンクを介しか
    つ中央支点(11)を経由して第3リンク(16)の先
    端(17)を上下動させることのできる駆動運動を付与
    可能に形成されているプレスのスライド駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動運動が前記第1リンクまたは/
    および第2リンクの先端に付与される円運動または直線
    運動とされている請求項1記載のプレスのスライド駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1リンクおよび第2リンクのいず
    れか一方の先端を前記駆動運動を受ける可動支点に形成
    しかつその他方を前記駆動運動を受けない固定支点に形
    成するとともに、固定支点の位置を変更可能に形成され
    ている請求項1または請求項2記載のプレスのスライド
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動源と前記スライドとの間に複数
    台の前記Y形リンク機構が介在されている請求項1から
    請求項3までのいずれか1項に記載されたプレスのスラ
    イド駆動装置。
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