JP2000084621A - ロールボンドパネルの成形加工方法 - Google Patents

ロールボンドパネルの成形加工方法

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JP2000084621A
JP2000084621A JP10254922A JP25492298A JP2000084621A JP 2000084621 A JP2000084621 A JP 2000084621A JP 10254922 A JP10254922 A JP 10254922A JP 25492298 A JP25492298 A JP 25492298A JP 2000084621 A JP2000084621 A JP 2000084621A
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Japan
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pressure
air
panel
panel material
primary
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JP10254922A
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Inventor
Takenori Ito
雄功 伊東
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用遮光パネル、シートフレーム、イン
シュレーター等の自動車用部品等として二次元もしくは
三次元曲率を有する片面膨管ロールボンドパネルの成形
加工が自由な曲率をもって簡単にかつ安価に形成でき、
膨管パターン近傍にプレスラインがあっても膨管が容易
であり、その形状精度を飛躍的に向上させることができ
るロールボンドパネルの成形加工方法を提供する。 【解決手段】 片面膨管ロールボンドパネルを成形する
金型の該パネル材の膨管面側であって該パネル材外周縁
部に当接するように弾性体を金型に配置し、これにより
ロールボンドプレート全周を弾性体により保持しつつプ
レス成形した後、膨管高さまで金型を持ち上げてもしく
は下げて前記パネル材膨管面側のパネル材外周縁部を前
記弾性体でシールされた間隙を形成し、この間隙内に一
次圧エアーを圧入した後、該間隙を前記弾性体で気密性
を保持しながらロールボンドプレートエアー圧入口より
一次圧エアーよりも高圧の二次圧エアーを圧入して金型
膨管する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用遮光パネ
ル、シートフレーム、インシュレーター等の自動車用部
品等として二次元もしくは三次元曲率を有する片面膨管
ロールボンドパネルの成形加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用遮光パネル、シートフレ
ーム、インシュレーター等の自動車用部品等には、大別
して樹脂製のものとアルミニウムまたはアルミニウム合
金(以下、単にアルミニウムという)板、鋼板等の金属
製のもの等が用いられてきた。これら従来の樹脂製もし
くは金属製プレートを金型を用いたプレス加工により成
形したプレス本体とリブ等の補強材とをスポット溶接、
リベット止め、接着等の接合手段により組み立ててい
た。しかしながら、例えば自動車用遮光パネルは自動車
屋根材の形状に応じた二次元もしくは三次元曲率半径が
極めて大きく、例えばR=2500〜10000mm程度の湾曲形
状としなければならないとともに適度の強度を保有しな
ければならず、しかも多様な車種に対応した高価な金型
がそれぞれの車種毎に必要となり、極めて不経済であ
り、コストアップの要因となるものであった。一方、近
年に至り、膨管部をリブ部として強度を持たせた片面膨
管ロールボンドプレートを自動車用遮光パネルとするこ
とが提案されているが、片面膨管ロールボンドしたパネ
ルを大きな曲率半径に曲げ加工することは極めて困難で
あり、これまで提案されているものとして、例えば特開
平8-90080号公報、あるいは特開平10-113134号公報等僅
かに散見される程度である。特開平8-90080号公報に記
載された発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金
(以下単にアルミニムという)製の片面膨管ロールボン
ドパネル等の平板状素材に張出し成形を施して該素材を
所定の曲がり形状に成形し全周を切断し、その後フラン
ジのプレスを施す方法を開示している。また特開平10-1
13134号公報に記載された発明は、正切断後、ロール曲
げ機で全体の曲率を出し、周囲をプレス矯正する方法が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8-90080号公報記載の発明は汎用自動車用遮光パネル等
の自動車部品に使用するには工程が煩雑であり、コスト
メリットがあまりなかった。また特開平10-113734号公
報記載の発明は、膨管後のパネル材に適用されるもので
あって膨管工程後にさらにプレス工程を要し、しかも得
られる形状にバラツキがでやすいものであった。
【0004】本発明は自動車用遮光パネル、シートフレ
ーム、インシュレーター等の自動車用部品等として二次
元もしくは三次元曲率を有する片面膨管ロールボンドパ
ネルの成形加工が自由な曲率をもって形成でき、膨管パ
ターン近傍にプレスラインがあっても膨管が容易であ
り、その形状精度を飛躍的に向上させることができるロ
ールボンドパネルの成形加工方法を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】すなわち本発明は、片
面膨管ロールボンドパネルを成形する金型の該パネル材
の膨管面側であって該パネル材外周縁部に当接するよう
に弾性体を金型に配置し、これによりロールボンドプレ
ート全周を弾性体により保持しつつプレス成形した後、
膨管高さまで金型を持ち上げてもしくは下げて前記パネ
ル材膨管面側のパネル材外周縁部を前記弾性体でシール
された間隙を形成し、この間隙内に一次圧エアーを圧入
した後、該間隙を前記弾性体で気密性を保持しながらロ
ールボンドプレートエアー圧入口より一次圧エアーより
も高圧の二次圧エアーを圧入して金型膨管する片面膨管
ロールボンドパネルの成形加工方法であり、これにより
前記課題を解決したものである。
【0006】
【発明の実施の態様】上記本発明では、片面膨管ロール
ボンドパネルを成形する際に、プレス成形加工と膨管加
工とを同一金型内にて行うことにその要点があり、その
ために金型の一方の全周にO−リング等の弾性体を配置
するものであり、この弾性体は片面膨管ロールボンドパ
ネルの膨管面側の金型面であってパネル材の外周縁部に
当接してパネル材の膨管面を囲うように金型内に埋め込
まれ、もしくは金型の動きでスライド移動することがで
きるように配置される。そして、弾性体はプレス時には
金型内に押し込まれ、プレス成形後、膨管高さまで金型
が持ち上げられて一次圧エアーを圧入した場合にその一
次圧エアーが外部へ洩れることのないようシールする作
用をなし、続いて行われる二次圧エアーの圧入時にも引
き続きシール状態を保持する。これによりパネル材は一
次圧エアーにより非膨管面側に押圧されつつ膨管される
ので非膨管面にパターン形状に応じた凸部もしくは出っ
張り等の不良が生じるのが防止される。当然この弾性体
はその高さ(厚さ)は少なくとも膨管高さよりも多少高
くする必要がある。
【0007】以下、本発明実施例につきさらに詳しく説
明する。ロールボンドパネルの未膨管平板は通常、アル
ミニウムでその硬さがO材ないし半硬のもの、例えば純
アルミニウム(1000系)、熱処理型または非熱処理型のア
ルミニウム合金で形成され、基本的に非圧着部であるパ
ターン部と圧着部とからなる。パネル材は2枚の平板状
プレートを用い、少なくとも一方のアルミニウム板の片
面に補強用のリブの形成予定部位に従った所定パターン
に圧着防止剤を塗布し、これら2枚のアルミニウム板を
圧着防止剤の塗布面を内側にして互いに重ねあわせ、圧
延ロールにより熱間圧延し、圧着防止剤の介在しない部
分を強固に圧接一体化し、必要に応じて冷間圧延、焼鈍
を行ったものである。次いでこれらロールボンドパネル
の未膨管平板はパターン確認のため、低く膨管した後、
正切断、姿抜きし、金型によるプレス成形加工に供せら
れる。この際、ロールボンドパネルの未膨管平板は常法
に従って、例えば自動車用遮光パネルである場合等を含
めて多面取りする。
【0008】図1は本発明に使用する金型を示すもので
あり、上型1と下型2とからなる上下一対の金型であ
り、パネル材3の膨管面側を押圧する上型1のプレス面
であって膨管面側の金型面におけるパネル材の外周縁部
に当接する部位に弾性体例えばO−リング4等が埋め込
まれ、もしくは金型の動きでスライド移動することがで
きるように配置されている。O−リング4が埋め込まれ
た上型1には膨管前に一次エアーを圧入するための一次
エアー圧入口5が設けられている。このような上下金型
1,2間にロールボンドパネルの未膨管平板である正切
断、姿抜きしたパネル材3を挾み、プレス成形する。プ
レス成形時にO−リング4はプレス時の圧力により圧縮
されるとともに上型1内に押し込まれる。所望製品に対
応した二次もしくは三次元曲率を有し、端面曲げ等の所
定形状にパネル材3をプレス成形した後、上型1を膨管
高さ、通常は2.5〜3.0mm程度上方に移動させ、上下金型
に間隙を設けるとともにパネル材3の膨管面側に膨管高
さの空隙7を形成する。この状態を図2に示す。この
際、O−リング4はその弾性力によりパネル材3の膨管
面側の外周縁部を押圧する。このO−リング4で囲まれ
た空隙7内に一次エアーを一次エアー圧入口5から通常
は30kg/cm2程度の圧力で注入する。注入された一次エア
ーは前記O−リングでシールされ、気密性が確保され
る。次いで、一次エアー圧よりも高圧、通常は60kg/cm2
程度の圧力の二次エアーを上下金型間より片側央部外方
に突出したパネル材3の非圧着部であるパターン部に設
けられた二次エアー圧入口6を開けてパイプ等により二
次エアーを圧入する。この状態を上型1を取り去り下型
上のパネル材3を平面図で示したのが図3である。この
ように本発明では、同一金型内にてプレス成形加工後、
引き続いて膨管加工が施される。すなわち、本発明では
プレス金型は膨管金型を兼用するものとして使用するこ
とができる。
【0009】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プレス成
形した形状で膨管(塑性変形)することにより形状精度
が飛躍的に向上し、プレスできる範囲で形状の自由度が
大幅に向上する。また、最後に同一金型内で膨管するの
でプレスラインがあっても、さらには隅部でも膨管する
ことが可能となった。さらに、プレス金型を膨管金型に
も兼用することができるため、製造コストが大幅に低下
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する金型の断面説明図である。
【図2】図1に示す上下金型を用いて膨管加工する場合
の工程説明図である。
【図3】図2に示した膨管加工後の上型を取り去った状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 パネル材 4 O−リング 5 一次エアー圧入口 6 二次エアー圧入口 7 空隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面膨管ロールボンドパネルを成形する
    金型の該パネル材の膨管面側であって該パネル材外周縁
    部に当接するように弾性体を金型に配置し、これにより
    ロールボンドプレート全周を弾性体により保持しつつプ
    レス成形した後、膨管高さまで金型を持ち上げてもしく
    は下げて前記パネル材膨管面側のパネル材外周縁部を前
    記弾性体でシールされた間隙を形成し、この間隙内に一
    次圧エアーを圧入した後、該間隙を前記弾性体で気密性
    を保持しながらロールボンドプレートエアー圧入口より
    一次圧エアーよりも高圧の二次圧エアーを圧入して金型
    膨管する片面膨管ロールボンドパネルの成形加工方法。
JP10254922A 1998-09-09 1998-09-09 ロールボンドパネルの成形加工方法 Pending JP2000084621A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108002694A (zh) * 2016-10-31 2018-05-08 比亚迪股份有限公司 玻璃热弯模具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108002694A (zh) * 2016-10-31 2018-05-08 比亚迪股份有限公司 玻璃热弯模具
CN108002694B (zh) * 2016-10-31 2019-11-22 比亚迪股份有限公司 玻璃热弯模具

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