JP3440662B2 - 金属成形品の製造方法 - Google Patents

金属成形品の製造方法

Info

Publication number
JP3440662B2
JP3440662B2 JP31910595A JP31910595A JP3440662B2 JP 3440662 B2 JP3440662 B2 JP 3440662B2 JP 31910595 A JP31910595 A JP 31910595A JP 31910595 A JP31910595 A JP 31910595A JP 3440662 B2 JP3440662 B2 JP 3440662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auxiliary
metal
superplastic
mold
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31910595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09155463A (ja
Inventor
邦明 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Yakin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yakin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Yakin Kogyo Co Ltd filed Critical Nippon Yakin Kogyo Co Ltd
Priority to JP31910595A priority Critical patent/JP3440662B2/ja
Publication of JPH09155463A publication Critical patent/JPH09155463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3440662B2 publication Critical patent/JP3440662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属材料シート
から複雑な形状を有する均一な厚さの金属成形品、特に
縁を有する均一な厚さのチャンネル型金属成形品を従来
よりも簡単に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、超塑性成形される金属材料シー
トとして、チタン合金(Ti−6%Al−4%V)板、
アルミニウム合金(Al−33%Cu、Al−22%Z
n)板、銅合金(Cu−10%Mn)板、2相ステンレ
ス鋼板などが知られている。
【0003】これら金属材料シートは、一般に、図17
に示されるように、型6および型6´の間に挟んでセッ
トされ、このセットされた装置全体を超塑性変形可能な
温度に加熱するとともに、成形に必要なガス反力に対抗
する力Lおよび端部拘束力L 1 を合計した強力なプレス
荷重L+L1 を型6にかけながら、供給通路13から圧
力流体を供給して静水圧を付加し、一方、ガス抜き孔9
から型6´内の空気を抜くことにより図18に示される
ような縁10の付いたチャンネル型超塑性成形品を製造
していた。
【0004】このように超塑性金属板の金属材料シート
1を型6および型6´の間にセットして超塑性成形する
と、金属材料シート1の周囲が型6および型6´で拘束
されて超塑性成形されるために、得られた成形品11は
厚さが局部的に薄肉化して不均一になる。また、特に金
属材料シート1と型6の間に流体を供給しながら超塑性
成形するために、金属材料シート1と型6の隙間から流
体が漏洩しないように、型6の上から成形に必要なガス
反力に対抗する力Lおよび端部拘束力L1 を合計した強
力なプレス荷重L+L1 をかけなければならず、この強
力なプレス荷重L+L1 に耐えるように型6および型6
´を頑丈に成形しなければならず、型の材料費も多くか
かり、製造コストも増加する。また、金属材料シート1
と型6の隙間から流体が漏洩しないように、型6の周囲
にガスシール用の突起12を設けているが、金属材料シ
ート1が極めて薄いと成形中に破れることがある。これ
を緩和するために成形速度を遅くしなければならないた
め、生産効率も低下する。
【0005】これらの欠点を改良するために、図14に
示されるように、超塑性金属板を補助成形シート2とし
て用い、この補助成形シート2を型6および型6´の間
に周囲を拘束して載置し、さらに型6および型6´の間
の空間7に金属材料シート1を端部が拘束されないよう
に置き、次いで、超塑性変形する温度に加熱すると共に
プレス荷重L+L1 を型6にかけながら、図15に示さ
れるようにガスを供給通路15から供給し、補助成形シ
ート2を超塑性変形させ、さらに超塑性変形する補助成
形シート2を金属材料シート1に接触させながら、図1
6に示されるように、金属材料シート1を型6´の内面
7´に押し付けることにより成形品11を製造する方法
が提案されている(特公平2−36330号公報参
照)。この方法によると成形時に金属材料シート1の端
部が拘束されていないので金属材料シート1が破断する
ことはない。また、この方法によると、金属材料シート
1が超塑性金属板、非超塑性金属板、複数の孔を設けた
金属板、多孔質金属板、網状金属板または繊維状金属板
などの成形も可能であるといわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の特公平2−36330号公報記載の超塑性成形法
は、(a)超塑性金属板で構成された補助成形シート2
を型6および型6´の間に拘束してセットし、供給通路
3から圧力流体を供給して補助成形シート2を超塑性変
形させつつ金属材料シート1を超塑性成形するので、補
助成形シート2を超塑性変形させる際に、金属材料シー
ト1と型6の隙間から流体が漏洩しないように、型6の
上から成形に必要なガス反力に対抗する力Lおよび端部
拘束力L1 を合計した強力なプレス荷重L+L1 をかけ
なければならず、この強力なプレス荷重L+L1 に耐え
るように型6および型6´を頑丈に作らなければなら
ず、また、型6の周囲にガスシール用の突起12を設け
るための精密な切削を必要とするために、型の製造コス
トが増加することに変わりはない、(b)補助成形シー
ト2が成形中に破断しないように成形速度を遅くしなけ
ればならない点で図17に示される従来法と変わるとこ
ろはない、(c)成形中は、図15に示されるように、
補助成形シート2は端部が突起12に拘束されながら成
形されるために、補助成形シート2の超塑性変形に際し
て補助成形シート2が金属材料シート1を段部14のコ
ーナーRにおいて拘束し、そこに摩擦力が生じ、得られ
た成形品11の厚さの不均化は避けられない、などの課
題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
従来の特公平2−36330号公報記載の超塑性成形法
の課題を解決し、一層効率良く均一な肉厚の成形品、特
に縁付きの成形品を得るべく研究を行った結果、図1に
示されるように、少なくとも1枚が超塑性金属からなる
複数枚の補助成形シート2を積み重ねてそれらの周囲を
固着し気密にした成形補助体3を作製し、この成形補助
体3の超塑性金属からなる補助成形シート2を金属材料
シート1に対面するようにかつ成形補助体3の端部およ
び金属材料シート1の端部が拘束されないように型6と
型6´で構成された空間7内に設置し、次いで、図2に
示されるように、型6に成形に必要なガス反力に対抗す
るプレス荷重Lをかけながら成形補助体3の補助成形シ
ート2と補助成形シート2の隙間にガスを媒体導入口4
の給気パイプ8を通して導入することによって成形補助
体3を膨らませ、膨らんだ成形補助体3の超塑性金属か
らなる補助成形シート2を金属材料シート1に押しつ
け、さらに図3に示されるように、金属材料シート1を
型6´の内面7´に押しつけることにより金属材料シー
ト1を所定の形状に成形すると、従来よりも厚さが一層
均一な成形品、特に厚さが均一な縁付きの成形品11が
得られる、という知見を得たのである。
【0008】この発明は、かかる知見に基づいて成され
たものであって、少なくとも1枚が超塑性金属からなる
複数枚の補助成形シートを積み重ねてそれらの周囲を固
着し気密にしてなる成形補助体を、成形補助体の超塑性
金属からなる補助成形シートを金属材料シートに対面す
るようにかつ成形補助体の端部および金属材料シートの
端部が拘束されないように型内の空間に設置し、成形補
助体の補助成形シートと補助成形シートの隙間に流体を
導入することによって成形補助体を膨らませ、膨らんだ
成形補助体の超塑性金属からなる補助成形シートにより
金属材料シートを型内面に押しつけ、金属材料シートを
所定の形状に成形する金属成形品の製造方法に特徴を有
するものである。
【0009】この発明で用いる成形補助体3は、チタン
合金(Ti−6%Al−4%V)、アルミニウム合金
(Al−33%Cu、Al−22%Zn)、銅合金(C
u−10%Mn)、2相ステンレス鋼などの既知の超塑
性金属板からなる補助成形シートを、図1に示されるよ
うに、二枚重ねて周囲を溶接して密封し、二枚重ねの超
塑性金属板からなる補助成形シート境界に媒体導入口4
を溶接し、媒体導入口4に給気パイプ8を溶接すること
により作製することができる。複数枚の補助成形シート
2の重ね境界にはボロンの弗化物粉末あるいは窒化物粉
末からなる離型剤が塗布されていることが一層好まし
い。
【0010】この発明で使用する金属材料シートは、超
塑性金属板だけでなく、非超塑性金属板、複数の孔を設
けた金属板、多孔質金属版、網状金属板または繊維状金
属板などであってもよい。2相ステンレス鋼製金属材料
シートを超塑性成形するには2相ステンレス鋼からなる
補助成形シートで作製された成形補助体を用いることが
好ましく、超塑性チタン合金製金属材料シートを超塑性
成形するには超塑性チタン合金からなる補助成形シート
で作製された成形補助体を用いることが好ましく、超塑
性アルミニウム合金製金属材料シートを超塑性成形する
には超塑性アルミニウム合金からなる補助成形シートで
作製された成形補助体を用いることが好ましく、さらに
超塑性銅合金製金属材料シートを超塑性成形するには超
塑性銅合金からなる補助成形シートで作製された成形補
助体を用いることが好ましい。
【0011】その他、この発明で用いる成形補助体3
は、図9に示されるように、チタン合金(Ti−6%A
l−4%V)、アルミニウム合金(Al−33%Cu、
Al−22%Zn)、銅合金(Cu−10%Mn)、2
相ステンレス鋼などの既知の超塑性金属板からなる補助
成形シート2と非超塑性金属板からなる補助成形シート
2´を、重ねて周囲を溶接して密封し、さらに補助成形
シート2および補助成形シート2´の二枚重ねの境界に
通じる給気パイプ8を媒体導入口4を介して溶接したも
のであっても良い。この図9に示される成形補助体3を
用いて金属製成形品を製造する状態を図10の断面図に
示す。
【0012】また、この発明で用いる成形補助体3は、
図11に示されるように、超塑性金属板からなる補助成
形シート2に、超塑性金属板からなる厚い補助成形シー
ト2aおよび超塑性金属板からなる薄い補助成形シート
2bを別の箇所に重ねて周囲を溶接密封し、それぞれに
媒体導入口4を溶接し、媒体導入口4に複数の給気パイ
プ8を溶接したものであっても良い。この図11に示さ
れる成形補助体3を用いると、図12に示されるよう
に、形状の異なった複数の成形品11を同時に作ること
ができる。
【0013】さらに、この発明で用いる成形補助体3
は、図13に示されるように、境界シート22の両面
に、補助成形シート2および補助成形シート2とは成分
組成の異なった補助成形シート21を重ねて周囲を溶接
して密封し、境界シート22の両面に補助成形シート2
および補助成形シート2とは成分組成の異なった補助成
形シート21を溶接し、それぞれ媒体導入口4および給
気パイプ8を溶接したものであっても良い。この図13
に示される成形補助体3を用いると、成分組成の異なっ
た成形品を同時に作ることができる。
【0014】
【作用】つぎにこの発明の作用をさらに図面に基づいて
一層具体的に説明する。図1に示されるそれぞれガス抜
き穴9を有する型6および型6´並びに成形補助体3お
よび金属材料シート1を用意し、これら成形補助体3お
よび金属材料シート1を図1に示されるように型6およ
び型6´で構成される空間7内に端部が解放された状態
でセットし、型6が浮き上がらない程度のプレス荷重L
をかけながら全体を超塑性加工可能な温度に加熱し、つ
いで給気パイプ8に圧力流体を供給し、静水圧を付加し
ながらガス抜き孔4から空間7内の空気を抜くと、成形
補助体3は図2に示されるように膨らみ、金属材料シー
ト1は成形補助体3に接触しながら型6の空間7の内面
7´に押し付けられ、最終的に図3に示されるように膨
脹した成形補助体3は型6および型6で形成される空間
7に充満し、金属材料シート1は成形されて成形品11
となる。
【0015】この発明の方法は、超塑性成形中に成形補
助体3および金属材料シート1が共に型6と型6´で構
成される空間7内で拘束されることがなく金属材料シー
ト1が成形されるので、成型品の厚さが従来の特公平2
−36330号公報記載の超塑性成形法により得られた
成型品の厚さに比べて均一となり、特に図18に示され
るような縁10の付いた成形品11をこの発明の製造方
法で作製すると、縁10の厚さと底面周囲部12の厚さ
の減少が少なく、均一な厚さの成型品が得られる。ま
た、この発明の方法では、超塑性成形中に成形補助体3
および金属材料シート1を共に拘束する必要がないの
で、型6または型6´に突起を設ける必要もない。
【0016】この発明の方法より作製した成型品の厚さ
が従来の特公平2−36330号公報記載の超塑性成形
法により得られた成型品に比べて厚さが均一となる理由
として、この発明の方法では、図2に示されるように、
成形補助体3が全く固定されていないので、超塑性成形
中に成形補助体3の補助成形シート2が型6´の段部1
4のコーナーRにおいて金属材料シート1を押圧する力
が極めて少なく、したがって成形中の金属材料シート1
にかかる摩擦力は、補助成形シート2が完全に固定され
ている図15に示される特公平2−36330号公報記
載の超塑性成形法で成形中に金属材料シート1にかかる
摩擦力に比べて、極めて小さいことによるものと考えら
れる。
【0017】この発明の金属成形品の製造する方法によ
ると、図6に示されるように、型6の内面7´に補助型
5をセットし、成形補助体3および金属材料シート1を
補助型5の上に置き、超塑性金属が超塑性を示す温度に
加熱した後、図7に示されるように、前記成形補助体3
内に流体を供給して膨らませ、膨らんだ成形補助体3を
金属材料シート1に接触させながら金属材料シート1を
補助型5の表面に押し付けることにより金属材料シート
1を成形することもできる。この時、型6にかけるプレ
ス荷重は成形に必要なガス反力に対抗するプレス荷重L
で十分であるので、型6および型6´は従来よりも薄く
設計することができ、コストを削減することができる。
【0018】さらに、この発明の金属成形品の製造する
方法によると、図8に示されるように、型6の内面およ
び型6´の内面7´にそれぞれ補助型5をセットし、成
形補助体3の両面に金属材料シート1を置き、超塑性金
属が超塑性を示す温度に加熱した後、図8に示されるよ
うに、前記成形補助体3内に流体を供給して膨らませ、
膨らんだ成形補助体3を金属材料シート1に接触させな
がら金属材料シート1をそれぞれ補助型5の表面に押し
付けることにより、同時に2枚の金属材料シート1を成
形することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施例、 Fe−25%Cr−6%Niの組成を有し厚さ:1.8
mmの超塑性二相ステンレス鋼板2を2枚用意し、この
超塑性二相ステンレス鋼板を図1に示されるように周囲
を溶接13し、さらに給気パイプ8を取り付けて成形補
助体3を作製した。
【0020】一方、金属材料シート1としてFe−25
%Cr−6%Niの組成を有し厚さ:2mmの超塑性二
相ステンレス鋼板を用意し、この金属材料シート1を型
6´の空間7内の段部14の上に載せ、この金属材料シ
ート1の上にさらに前記成形補助体3を図1に示される
ように乗せ、型6´の上に型6を被せて型6および型6
´で形成された空間7内に金属材料シート1および成形
補助体3を装入し、型6の上から型6が浮き上がらない
程度のプレス荷重Lをかけながら全体を910℃に加熱
し、ついで給気パイプ8に圧力流体を圧力:1.8MP
aとなるように供給し、静水圧を付加しながらガス抜き
穴9から空間7内の空気を抜くことにより補助成形体3
の補助成形シート2を超塑性成形歪み速度:5×10-4
/sで成形したところ、一部断面図の図18に示される
形状の縁10を有する成形品11が得られた。
【0021】従来例1、 図14示されるように、型6´の段部14に、実施例で
用意した金属材料シートの二相ステンレス鋼板を乗せ、
さらに、この段部14を有する型6´と突起12を有す
る型6の間に補助成形シート2を拘束して載置し、金属
材料シートの二相ステンレス鋼板を端部解放状態に保持
し、成形に必要なガス反力に対抗する力Lおよび端部拘
束力L1 を合計した強力なプレス荷重L+L1 (=1.
1L以上)をかけて全体を910℃に加熱し、ついで圧
力流体を圧力:1.8MPaとなるように供給して静水
圧を付加し、静水圧を付加しながらガス抜き穴9から空
間7内の空気を抜くことにより補助成形シート2を超塑
性成形歪み速度:5×10 -4/sで変形させながら金属
材料シート1を型6´の内面7´に押し付け、一部断面
図の図18に示される縁10を有する成形品11を作製
した。
【0022】従来例2、 図17示されるように、突起12を有する型6と型6´
の間に、実施例で用意した金属材料シートの二相ステン
レス鋼板を挟み、金属材料シート1を拘束して載置し、
成形に必要なガス反力に対抗する力Lおよび端部拘束力
1 を合計した強力なプレス荷重L+L1 (=1.1L
以上)をかけて全体を910℃に加熱し、ついで圧力流
体を圧力:1.8MPaとなるように供給して静水圧を
付加し、静水圧を付加しながらガス抜き穴9から空間7
内の空気を抜くことにより補助成形シート2を超塑性成
形歪み速度:5×10-4/sで変形させながら金属材料
シート1を型6´の内面7´に押し付け、一部断面図の
図18に示される縁10を有する成形品11を作製し
た。
【0023】これら実施例、従来例1および従来例2で
作製した縁10を有するの成形品11の中央を切断し、
図4の断面図のA〜I点での厚さを測定し、その結果を
図5のグラフに示し比較した。図5のグラフにおいて、
縦軸は成形品の断面のA〜I点での厚さ、横軸は成形品
の断面のA点から成形品の表面に沿ったB〜I点の距離
を示す。図5からも明らかなように、金属材料シートと
して同じ厚さ(2mm)の超塑性二相ステンレス鋼板を
使用して実施例で得られた成形品の厚さは、従来例1お
よび従来例2で得られた成形品の厚さを比較すると、実
施例で得られた成形品は肉厚の減少が少なく、実施例で
得られた成形品の方が厚さのばらつきが少なく均一であ
ることが分かる。
【0024】
【発明の効果】上述のように、この発明によると、
(1)従来よりも超塑性成形して得られた成形品に比べ
て、肉厚の減少が極めて少なく均一な厚さの成形品を提
供することができる、(2)型にかけるプレス荷重は、
ガス反力に対抗する力Lをかけるだけで十分であり、従
来のように成形に必要なガス反力に対抗する力Lおよび
端部拘束力L1を合計したプレス荷重L+L1 をかける
必要がないところから、従来よりも型を薄く設計するこ
とができ、型のコストも削減できる、(3)金属材料シ
ート1と型6の隙間から流体が漏洩しないように、型6
の周囲にガスシール用の突起12を設ける必要がないの
で精密切削の必要がなく、型の製造コストも削減するこ
とができる、など産業上、非常に有益な効果をもたらす
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形補助体および金属材料シートを2つの型で
構成される空間ににセットした状態を示すこの発明の断
面説明図である。
【図2】成形補助体および金属材料シートを2つの型で
構成される空間ににセットし、さらに圧力流体を供給し
始めた状態を示すこの発明のの断面図説明である。
【図3】成形補助体および金属材料シートを2つの型で
構成される空間ににセットし、さらに圧力流体を供給
し、超塑性成形を終了した状態を示すこの発明のの断面
図説明である。
【図4】この発明の金属製品の製造方法により成形し取
り出した成形品の厚さ測定点を示す断面図である。
【図5】図4の成形品の断面A〜I点における厚さの分
布を示すグラフである。
【図6】成形補助体および金属材料シートを2つの型で
構成される空間ににセットしたこの発明の他の金属製品
の製造方法を示す説明図である。
【図7】図6のこの発明の超塑性成形法により金属材料
シートを成形した状態を示す断面図である。
【図8】この発明の他の超塑性成形法を示す断面図であ
る。
【図9】超塑性金属および非超塑性金属からなる補助成
形シートで構成された成形補助体の断面図である。
【図10】図9の成形補助体を用いたこの発明の超塑性
成形法を示す断面図である。
【図11】異なった厚さの補助成形シートで構成された
成形補助体の断面図である。
【図12】図11の成形補助体を用いたこの発明の超塑
性成形法を示す断面図である。
【図13】異なった成分組成の超塑性金属からなる補助
成形シートで構成された成形補助体の断面図である。
【図14】従来の補助成形シートを用いた金属材料シー
トの超塑性成形状態を示す断面説明図である。
【図15】従来の補助成形シートを用いて金属材料シー
トを超塑性成形する時の圧力流体を供給し始めた状態を
示す断面説明図である。
【図16】従来の補助成形シートを用いて金属材料シー
トを超塑性成形を終了した状態を示すこの発明のの断面
図説明である。
【図17】従来の補助成形シートを用いない金属材料シ
ートの超塑性成形を示す断面説明図である。
【図18】超塑性成形品の一部断面を示す断面斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 金属材料シート 2 補助成形シート 2´ 超塑性金属でない補助成形シート 2a 厚い補助成形シート 2b 薄い補助成形シート 3 成形補助体 4 媒体導入口 5 補助型 6 型 6´ 型 7 空間 7´ 内面 8 給気パイプ 9 ガス抜き穴 10 縁 11 成形品 12 底面周囲部 13 溶接 14 段部 15 供給通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−60381(JP,A) 特開 平7−32071(JP,A) 特開 平7−1050(JP,A) 特開 平6−545(JP,A) 特開 平4−75723(JP,A) 特開 平3−204125(JP,A) 特開 昭52−130465(JP,A) 実開 平5−18721(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 26/02 B21D 22/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1枚が超塑性金属からなる複
    数枚の補助成形シートを積み重ねてそれらの周囲を固着
    し気密にしてなる成形補助体を、成形補助体の超塑性金
    属からなる補助成形シートを金属材料シートに対面する
    ようにかつ成形補助体の端部および金属材料シートの端
    部が拘束されないように型内の空間に設置し、成形補助
    体の補助成形シートと補助成形シートの隙間に流体を導
    入することによって成形補助体を膨らませ、膨らんだ成
    形補助体の超塑性金属からなる補助成形シートにより金
    属材料シートを型内面に押しつけ、金属材料シートを所
    定の形状に成形することを特徴とする金属成形品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記超塑性金属は、2相ステンレス鋼で
    あることを特徴とする請求項1記載の金属成形品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記超塑性金属は、超塑性チタン合金で
    あることを特徴とする請求項1記載の金属成形品の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記超塑性金属は、超塑性アルミニウム
    合金であることを特徴とする請求項1記載の金属成形品
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記金属材料シートは、超塑性金属板、
    非超塑性金属板、複数の孔を設けた金属板、多孔質金属
    板、網状金属板または繊維状金属板であることを特徴と
    する請求項1記載の金属成形品の製造方法。
JP31910595A 1995-12-07 1995-12-07 金属成形品の製造方法 Expired - Fee Related JP3440662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31910595A JP3440662B2 (ja) 1995-12-07 1995-12-07 金属成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31910595A JP3440662B2 (ja) 1995-12-07 1995-12-07 金属成形品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09155463A JPH09155463A (ja) 1997-06-17
JP3440662B2 true JP3440662B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=18106524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31910595A Expired - Fee Related JP3440662B2 (ja) 1995-12-07 1995-12-07 金属成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3440662B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101289264B1 (ko) * 2012-02-01 2013-07-24 대화항공산업(주) 유압 성형장치
CN105415745B (zh) * 2014-09-03 2017-05-24 天津市天锻压力机有限公司 大型超塑成形扩散连接液压机的压力控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09155463A (ja) 1997-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4351470A (en) Method of making a stiffened panel
EP0507067B1 (en) Method for making titanium aluminide metallic sandwich structures
US4811890A (en) Method of eliminating core distortion in diffusion bonded and uperplastically formed structures
US4429824A (en) Delta-alpha bond/superplastic forming method of fabricating titanium structures and the structures resulting therefrom
US5115963A (en) Superplastic forming of panel structures
US6571450B2 (en) Process for the monolithic molding of superplastic material
US4988037A (en) Method and apparatus for superplastic forming and diffusion bonding of hollow parts
JPH0615531A (ja) 超塑性成形及び拡散接合によって物品を製造する方法
EP1007240A1 (en) Superplastic forming process
US4483478A (en) Method for fabricating superplastically formed/diffusion bonded aluminum or aluminum alloy structures
US5649438A (en) Method and apparatus for pneumatic forming of thin foil materials
US2820286A (en) Method of making composite plates
US5253796A (en) Retort for gas diffusion bonding of metals under vacuum
US5139887A (en) Superplastically formed cellular article
US5749254A (en) Air bearing assist in pneumatic forming of thin foil materials
US4509671A (en) Method of producing diffusion bonded superplastically formed structures
US7472572B2 (en) Method and apparatus for gas management in hot blow-forming dies
JP3440662B2 (ja) 金属成形品の製造方法
US6068179A (en) Heat exchanger manufacture
JP3262655B2 (ja) 超塑性金属板の成形方法及び装置
JPH05185169A (ja) サンドイッチパネルの製作方法
RU2049628C1 (ru) Способ изготовления многослойных конструкций
JP3442420B2 (ja) 薄板材の成形方法および成形装置
JP3154630B2 (ja) 容器の成形方法
JPH0760381A (ja) 箔材の成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080620

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees