JP2000082321A - 光源装置 - Google Patents
光源装置Info
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Abstract
装置において、凹面反射鏡の鏡面や放電ランプを効率良
く冷却できる構造を提供すること。 【解決手段】 凹面反射鏡20の首部21に排風穴を有
し、反射鏡20の前面開口側の下側周縁部に送風穴40
を有し、凹面反射鏡20の鏡面の方向に送風穴の送風吹
出口が向いている。
Description
る。特に、液晶プロジェクター等の投影機器に使用され
る光源装置に関する。
源装置には、光源ランプとして、メタルハライドランプ
や超高圧水銀ランプといった放電ランプが使用される。
この放電ランプからの放射光は凹面反射鏡により集光さ
れ、さらにインテグレータレンズ等の各種光学レンズで
スクリーンでの照度が均一になるように工夫され、液晶
面に照射される。
ートアーク型放電ランプは、点灯時には、発光管内の圧
力が20〜150atm程度の動作圧のものがあるが、
通常使用されるランプ寿命の期間内において、発光管が
劣化して放電ランプが破損する恐れもある。また、放電
ランプが破損すると破片が外部に飛散して危険であり、
また非常に大きな破裂音が発生する。
口を光透過性ガラスで覆い、万一放電ランプが点灯中に
破損しても、その破片が外部に飛散しないようにし、ま
た、光透過性ガラスで覆うことによって破裂音を消音し
て大きな破裂音が聞こえないようにした光源装置が知ら
れている。このような光源装置は、例えば特開平5−2
51054号公報に開示されている。
過性ガラスで覆うと凹面反射鏡がほぼ完全に密封空間に
なるので、点灯時に凹面反射鏡がきわめて高温になる。
具体的には、凹面反射鏡の鏡面温度がきわめて高温にな
り蒸着膜の耐熱温度を超えたり、あるいは反射鏡の内面
と外面の間で大きな温度差を生じた場合に蒸着膜のヒビ
割れ等の熱劣化や反射鏡が熱により大きなクラックや割
れ等の破裂を起こすことがある。
る課題は、凹面反射鏡の前面開口を光透過性ガラスで覆
う内部に放電ランプを有する光学装置において、凹面反
射鏡の鏡面を効率良く冷却できる構造を提供することで
ある。
に、前面開口が光透過性ガラスで覆われた凹面反射鏡の
首部に光軸が一致するように放電ランプが固定され、こ
の放電ランプは略水平に配置される光源装置において、
前記首部には冷却排風穴を有するとともに、前面開口の
下側周縁部には冷却送風穴を有し、この冷却送風穴は、
凹面反射鏡の鏡面に向って形成されていることを特徴と
する。さらに、この放電ランプは定格130W以上で点
灯することを特徴とする。さらに、この凹面反射鏡の前
面開口は最大開口径が80mm以下であることを特徴と
する。
例を示す。放電ランプ10は凹面反射鏡20(以下、
「反射鏡」ともいう)の中に略水平になるように配置さ
れ、反射鏡20の前面開口には光透過性ガラス30が配
置される。
ョートアーク型水銀ランプであって、発光部11の中に
一対の電極を有し、発光部11の両端には封止部12が
形成される。封止部12の中には金属箔が埋設され、こ
の金属箔の一端には電極が接続されるとともに、他端に
は外部リードが接続される。
接着剤により取り付けられ、続いて放電ランプの一方の
封止部12に、接着剤、ランプベース23を介してスリ
ーブ22と接続する。このようにして反射鏡20と光軸
を一致、あるいは略一致させて放電ランプが固定され
る。反射鏡20の前面開口側に位置する外部リードは、
反射鏡20に貫通穴を設けて外部に出している。あるい
は、放電ランプ10のそばを通し、首部21から外部に
出すことも可能である。
枠31に接着剤などで固定される。この固定枠31には
冷却送風穴40が設けられる。また、反射鏡20の首部
21に接合させるスリーブ22には冷却排風穴50が設
けられる。冷却送風穴40には冷却風を運ぶパイプなど
が連設される場合がある。
40から凹面反射鏡20の鏡面に直接あたり、反射鏡の
首部に向かって流れる。この冷却風の流れを矢印Aで示
す。そして、凹面反射鏡20の鏡面を効果的に冷却する
とともに、あわせて放電ランプの封止部や発光部をも冷
却することができる。
クター等の投影装置(不図示)では装置内の吸気ファン
から冷却風を取り入れ、排気ファンから冷却風を排気す
る。これによって、液晶板等の光学系、電源部、ランプ
等を冷却する構成が取られている。そして、本発明の光
源装置は、吸気ファンと排気ファンの間にあって、冷却
風の流れの経路内に配置されることにより、冷却風が光
源装置内を通過して効率良く凹面反射鏡の鏡面を冷却で
きる。
ター等の装置に組み込まれた状態を示すものである。液
晶プロジェクター等の装置32の中に本発明にかかる光
源装置1が配置される。液晶プロジェクター等の装置3
2の壁の一部には吸気ファン33が取り付けられ、ま
た、吸気ファン33の取り付けられた壁と異なる他の壁
には排気ファン34が取り付けられる。光学装置1は仕
切壁35によって吸気ファン40と排気ファン50の間
に差圧を形成する。これによって、吸気ファン33から
排気ファン34に流れる風の流れが形成されるわけであ
る。このような差圧値が形成されているのは光学装置1
に光透過性ガラス30が設けられているからにほかなら
ない。
一例を示すと、一般的に硼珪酸ガラスが使われる。この
場合の硼珪酸ガラスには、熱膨張率が32〜38×10
-7/℃付近のものが使われ、最高使用温度460〜49
0℃、通常使用温度230℃、耐熱衝撃は肉厚3.3m
mのガラスでは温度差160℃迄耐えるものである。つ
まり、このような仕様に冷却条件を設定しなければなら
ないわけである。
になる場合は結晶化ガラスが使われる。この結晶化ガラ
スは硼珪酸ガラスに比べて耐熱性、熱膨張率が優れてい
る。一例をあげると、熱膨張率は、4.1×10-7/
℃、最高使用温度600℃、通常使用温度500℃、耐
熱衝撃は肉厚3.3mmのガラスでは温度差400℃迄
耐える。
は、酸化ケイ素(SiO2)と酸化チタン(TiO2)の
多層膜蒸着が施される。この場合の使用温度は450℃
程度以下にしなければならない。
般的に使用される。取り付け方については発光管が破損
する場合を想定して、発光管破損時の瞬時的な力で、外
れないように止め具を用いるなどができる。なお、光透
過性ガラス30は、反射鏡20とともにインテグレータ
レンズとして構成させることもできる。この場合は、反
射鏡20、光透過性ガラス30を各々、同じ数のエリア
に分割させて、1つのエリア同士は一対一に対応させる
ものである。このような反射鏡と光透過性ガラスでイン
テグレータレンズを構成させることで均一な光の照射を
コンパクトな構造で達成させることができる。この技術
については、詳しくは、本出願人の先願である特開平9
−185008号を参照されたい。
す。反射鏡20と光透過性ガラス30の固定枠31には
複数の送風穴41、42が設けられる。いずれの送風穴
もまず凹面反射鏡の鏡面にあたるように形成されてい
る。ここで、送風穴が固定枠の下側に設けられている理
由は、凹面反射鏡の鏡面は下方より上方のほうが高温に
なるので、下側から上側に向けて冷却風を導いているの
である。
を示す。図1、図2に示した光源装置と同様のものを使
った。ランプは定格消費電力150Wの交流点灯型のも
のを使い、冷却風の送風は12Vのプロペラファンを使
って、上記送風穴41、42から送風して冷却を行なっ
た。そして、点灯後40分程してほぼ安定した時の温度
は以下の通りである。ここで、実験1、実験2は光源装
置の送風穴位置と排風穴位置での圧力差を調整し冷却風
量を変えたもので、実験1は圧力差2.7mmH2O、
冷却風量9.0リットル/min、実験2は圧力差1.76m
mH2O、冷却風量6.5リットル/minである。これらは液
晶プロジェクター等の用途で使用されるときの一般的な
数値を適用している。なお、圧力差の増減は送風穴径や
穴数を変えることで可能となり、さらに、表における限
界値とは、各々その値以上になると上記弊害を生じると
される数値である。
て、各温度は限界値より許容な数値となり、凹面反射鏡
の内面に対して直接冷却風をあてるような構造であって
も、放電ランプの発光管、封止部をも良好に冷却できる
ことを表している。
0W以上で点灯するものに特に有効であり、また、凹面
反射鏡の前面開口は最大開口径が80mm以下であるこ
とが好ましい。
排風穴を有する光源装置とすることによって、発光管上
部の冷却と同時に凹面反射鏡の前面開口側に位置するラ
ンプ封止部の冷却をも可能となった。
す。
装置に組み込まれた状態を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】前面開口が光透過性ガラスで覆われた凹面
反射鏡の首部に光軸が一致するように放電ランプが固定
され、この放電ランプは略水平に配置される光源装置に
おいて、 前記首部には冷却排風穴を有するとともに、前面開口の
下側周縁部には冷却送風穴を有し、この冷却送風穴は、
凹面反射鏡の鏡面に向って形成されていることを特徴と
する光源装置。 - 【請求項2】前記放電ランプは定格130W以上で点灯
することを特徴とする請求項1に記載する光源装置。 - 【請求項3】前記凹面反射鏡の前面開口は最大開口径が
80mm以下であることを特徴とする請求項1に記載す
る光源装置。
Priority Applications (1)
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JP25437998A JP3744223B2 (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | 光源装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006278907A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Ushio Inc | 光照射装置および光照射装置における光源ユニットの交換方法 |
US7762674B2 (en) | 2005-01-25 | 2010-07-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Projection-type display device |
JP2011070833A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Orc Manufacturing Co Ltd | 防風部材を備えた照明装置 |
JP2011082010A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Kyocera Corp | 発光器具 |
JP2019049665A (ja) * | 2017-09-11 | 2019-03-28 | フェニックス電機株式会社 | 光源装置、それを備える照射装置、および光源装置の点灯方法 |
-
1998
- 1998-09-08 JP JP25437998A patent/JP3744223B2/ja not_active Expired - Fee Related
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