JP2000082280A - ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
音飛び防止を行い、取付作業性を改善し、廉価なディス
ク装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 防振部材の1次共振周波数を光ヘッドの
1次共振周波数に対して、光ヘッドが移動する第1方向
では低く、第1方向に略垂直でディスク記録面に略垂直
な第2方向、および、第1方向に略垂直でディスク記録
面に略平行な第3方向では高く設定する。
Description
(以下、ディスクという。)を用いたディスク装置に関
するもので、その中でも、振動や衝撃などによる音飛び
防止方法に関するものである。
び防止の対策が特に重要となっており、さまざまな対策
が採られている。音飛び防止対策の代表的な例として、
ディスク装置のメカニズム本体をオイルを封入したダン
パや単純なゴムダンパで支持したものや、それに加えて
バネで姿勢保持を行ったものがあり、外部からの振動や
衝撃を減衰してメカニズム本体への影響を軽減してい
る。また、使用するダンパの特性についても想定される
振動方向や、内部のメカニズムに影響を与え易い方向に
合わせ1次共振周波数を異ならせることにより振動減衰
の効果を高めている。
から読み込んだ圧縮データを一旦メモリに保管してため
ておき、伸長処理を行って再生を行っている。これによ
り、読み取りミスがあった場合でも、正常な読み取りが
行われるまではメモリ内のデータを再生することで音飛
びを防止している。オイルを封入したダンパの例とし
て、特開平3−234940号公報の粘性体封入ダンパ
では、ゴム環状体の内部に高粘性のシリコンオイルを封
入し、それを攪拌する攪拌軸部を設け、ゴム状環状体と
攪拌部とを抵抗体で架設している。さらに、取付のため
ゴム状環状体の外周部を材料の異なるフランジ体で覆っ
ている。これにより、攪拌軸部によりシリコンオイルを
攪拌したときの粘性抵抗、および、抵抗体の変形による
弾性力により外部からの振動を減衰している。
を変える例として、特開平1−92984号公報の情報
記録再生装置では、フレームに対してシャトル上に載置
された光カードが動く構成を取っており、光カードの移
動方向と直交する方向にヘッドが移動自在にガイド軸に
よって案内され、フレームが防振部材を介して外装筐体
に取り付けられている。ここで、この防振部材には水平
方向に貫通孔が形成されたゴム材料等からなる部材で、
ヘッドの移動方向(トラッキング方向)に最も柔らか
く、次いで光カード主面に対して直交する方向(フォー
カス方向)に柔らかく、光カードの移動方向(タイムベ
ース方向)に最も硬くしている。
装置では、ピックアップがディスクの半径方向に移動す
る構成を取っており、ピックアップを搭載したディスク
ドライブ機構部を防振部材を介してキャビネットに取り
付けている。ここで、防振部材はディスクの主面に対し
て直交方向に貫通孔が設けられた略楕円の筒状のゴムな
どの弾性部材で、ピックアップの移動方向(トラッキン
グ方向)のバネ定数を移動方向に直交する2方向(フォ
ーカス方向、及び、タイムベース方向)のバネ定数より
も小さくしている。
−234940号公報の粘性体封入ダンパでは、ゴム環
状体の内部にシリコンオイルを封入し、攪拌軸部と抵抗
体を形成しているため、構造が複雑になっている。また
ダンパの取付のためにゴム環状体と材料の異なるフラン
ジ体を設ける必要がある。そのうえダンパ自体にはメカ
ニズムの姿勢をフローティングする支持力はないため別
途姿勢保持バネが必要となる。これらの要因からこの構
成ではコストが高くなるのに加えて、外部からの振動に
対する軸攪拌部の移動ストロークを多くとる必要があり
サイズも大きくなる。また方向によってダンパの1次共
振周波数を大きく異ならせることも困難である。
録再生装置では、防振部材の硬度をトラッキング方向、
フォーカス方向、タイムベース方向の順に柔らかくする
事のみを規定しており、3つの異なった1次共振周波数
を設定しようとすると、内部のメカニズムに載置されて
いる光ヘッドと防振部材との1次共振周波数が接近し共
振を起こす可能性が高くなり、その周波数においては振
動に対して弱く音途切れが発生する恐れがある。また、
防振部材に取付用のネジ部を設ける必要があるため、振
動を減衰するための柔らかい物性と、取付にも耐え得る
硬い物性を兼ね備えたものでなければならないためコス
トが高くなるという課題がある。さらには、カード状の
記録媒体を直線移動させて再生を行っているため、ディ
スク状の記録媒体を回転させて再生を行う場合に比べて
サイズが大きくなるという課題がある。
装置では、トラッキング方向のバネ定数をフォーカス方
向、及び、タイムベース方向のバネ定数よりも小さくし
ているが、同様に光ヘッドとの1次共振周波数が重なる
と共振を起こす可能性がある。また、外周に溝を設けて
キャビネット及びディスクドライブ機構に設けた孔に嵌
合させて取り付けるため作業性が悪く、落下等の衝撃荷
重が加わった場合に防振部材が孔から外れ機構部品を損
傷する危険性があった。その結果、対策として別の緩衝
部材を設ける必要があり、サイズが大きくなるのに加
え、部品点数が増えてコストが高くなるという課題があ
った。
して、必要な減衰特性を確保しつつ、小型で振動代が小
さく低コストな物が求められている。またダンパ自体の
構造が簡単であり、ばねや余分な固定部材・緩衝部材を
使用しないことが求められる。また方向によってダンパ
の減衰特性を異ならせる場合においても、ダンパの1次
共振周波数と光ヘッドの1次共振周波数が重ならないよ
うな配慮が可能で、かつダンパの各方向の1次共振周波
数を光ヘッドの1次共振周波数に対し高い側もしくは低
い側のどちら側にすべきか明確にする必要がある。
ように、メモリを介して再生を行う構成においては、不
連続で衝撃的な振動はメモリ経由の再生により、音切れ
の発生を回避できる。そのためダンパに求められる減衰
特性を主に連続的に発生する振動周波数帯域に対象を絞
って防振部材の特性を調整することで、上記した複雑で
大掛かりな防振構造を採らない、比較的単純なゴム系の
弾性部材のみでメカニズムを支持可能なダンパ構造が利
用できる可能性が高い。
るようなごく単純なちょうちん形状や鼓形のものでは、
車載環境における過大な振動耐久性能が求められる環境
では、大振幅が発生したとき頻繁に外側の壁と衝突が発
生し内部のメカニズムにダメージを与えたり、防振部材
に過度な圧縮変形や屈曲を連続的に加え続けることにな
り特性劣化を起こす可能性がある。また衝突後は迅速に
中央付近の初期位置へ復帰させ次の振動に備えることが
望ましいが、その復帰力が出しにくい欠点がある。また
メカニズムの自重を支える姿勢保持バネを廃止すると、
防振部材自体に常時荷重が加わるため防振部材のクリー
プ変形による特性劣化の対策が必要になる。
部材のみでメカニズムを支持しようとしても従来単純な
ダンパ構造に見られる上記の課題を解決する必要があ
る。そこで、本発明はMD等に用いられているメモリに
よる効果も考慮に入れ、上記した課題が解決でき、更に
取付作業性も大幅に改善できる、廉価なディスク再生装
置を提供することを目的としている。
装置は、光ヘッドによりディスクの信号記録面から読み
取った信号をメモリに一旦格納した後、前記メモリから
排出した信号の再生を行うディスク装置であって、前記
光ヘッドを移動自在に設けた可動ベースと、外部からの
振動を減衰する防振部材と、前記可動ベースを前記防振
部材を介して遊動自在に支持する固定ベースとからな
り、前記防振部材において、前記光ヘッドが移動する第
1方向の前記防振部材の1次共振周波数を前記第1方向
の前記光ヘッドの1次共振周波数より低く設定し、前記
信号記録面に対して略垂直なる第2方向の前記防振部材
の1次共振周波数を前記第2方向の前記光ヘッドの1次
共振周波数より高く設定し、前記光ヘッドが移動する前
記第1方向に対して略垂直で前記信号記録面に対して略
平行なる第3方向の1次共振周波数を前記第3方向の前
記光ヘッドの1次共振周波数より高く設定したものであ
る。
記載のディスク装置において、可動ベースに第1方向と
略平行に設けた軸部が挿通する内円筒部と、固定ベース
に固定される外枠部と、前記内円筒部と前記外枠部の間
で第2方向に架設して外部からの振動を減衰する第1減
衰部と、前記外枠部と前記内円筒部を第3方向に架設し
て外部からの振動を減衰する第2減衰部とから形成され
た防振部材を有するものである。
の信号の再生を行う光ヘッドを移動自在に設けた可動ベ
ースと、外部からの振動を減衰する防振部材と、前記可
動ベースを前記防振部材を介して遊動自在に支持する固
定ベースとからなり、前記防振部材は、可動ベースに設
けた軸部が挿通する内円筒部と、内円筒部より外側に設
けた外枠部と前記内円筒部との間で重力方向とは異なる
第1角度をもって架設して外部からの振動を減衰する第
1減衰部と、重力方向とは異なり、かつ前記第1減衰部
と所定の角度をもって前記外枠部と前記内円筒部との間
を架設して外部からの振動を減衰する第2減衰部とから
形成されたものである。
の信号の再生を行う光ヘッドを移動自在に設け、軸部を
設けた可動ベースと、前記可動ベースの前記軸部が挿通
する内円筒部を形成し、内円筒部より外側に外枠部を形
成し、前記内円筒部と前記外枠部との間を架設して外部
からの振動の減衰を行う減衰部を形成し、前記外枠部に
第1溝部、及び、第2溝部を形成し、前記第1溝部と前
記第2溝部との間に位置決め用の仕切り部を形成した防
振部材と、前記防振部材の前記第1溝部と嵌合する第1
切欠き部を形成し、前記防振部材を遊動可能に支持する
固定ベースと、前記防振部材の前記第2溝部と嵌合する
第2切欠き部を形成し、前記固定ベースと固着して前記
位置決め用の仕切り部の挟着を行い、前記防振部材の取
付位相を規制する規制部材とからなるものである。
3、及び、請求項4記載のディスク装置において、光ヘ
ッドによりディスクの信号記録面から読み取った信号を
メモリに一旦格納した後、前記メモリから排出した信号
の再生を行うものであって、前記光ヘッドが移動する第
1方向の前記防振部材の1次共振周波数を前記第1方向
の前記光ヘッドの1次共振周波数より低く設定し、前記
信号記録面に対して略垂直なる第2方向の前記防振部材
の1次共振周波数を前記第2方向の前記光ヘッドの1次
共振周波数より高く設定し、前記光ヘッドが移動する前
記第1方向に対して略垂直で前記信号記録面に対して略
平行なる第3方向の1次共振周波数を前記第3方向の前
記光ヘッドの1次共振周波数より高く設定した防振部材
を有するものである。
又は請求項3に記載のディスク装置において、第1減衰
部、第2減衰部の少なくともいずれか一方は、内筒部か
ら外枠部に向かう方向と直交する横断面が略四角形を有
するものである。
又は請求項3に記載のディスク装置において、第1減衰
部、第2減衰部の少なくともいずれか一方は、内筒部か
ら外枠部に向かう方向と直交する横断面が略円形を有す
るものである。
又は請求項3に記載のディスク装置において、第1減衰
部又は第2減衰部の一方は前記内筒部から外枠部に向か
う方向と直交する横断面が略四角形を有し、残る他方は
前記内筒部から外枠部に向かう方向と直交する横断面が
略円形を有するものである。
数を光ヘッドの1次共振周波数を基準に各方向で設定す
ることにより、必要な減衰特性を確保しつつ、小型で振
動代が小さく低コストな振動減衰構造とすることができ
る。また、第1減衰部と第2減衰部の幅を変えることで
簡単に所望の減衰特性を得ることができる。またダンパ
自体の構造が簡単であり、またメカニズムの自重を支え
る姿勢保持バネや余分な固定部材・緩衝部材を使用する
ことがない。さらに前記した姿勢保持バネがない構成の
ため、防振部材に常時加わるメカニズム荷重による防振
部材のクリープ変形に対しても強い構造とすることがで
きる。
発生する衝撃的な振動時には衝突の発生しない中央付近
への復帰が早く、音飛びもメモリによって防止する。比
較的実車走行時に発生頻度の大きい周波数帯域は防振部
材の固有の減衰カーブにより振動を機械的に減衰し、メ
モリに頼ることなく音飛びを防止する。特に、ミニディ
スクのドライブ装置などのようにメモリを介して再生を
行う構成においては、高い周波数の振動でダンパの減衰
が不足し瞬間的に読み取りエラーが発生してもメモリ経
由の再生により、音切れの発生を回避できる。大振幅が
発生したときも外側の壁と衝突を抑え、振幅発生後は迅
速に中央付近の初期位置へ復帰させ次の振動に備えるこ
とができるため、メモリ上に再生データが残っているう
ちに次の読み取りを再開できるためその効果を高めるこ
とができる。
と異なる角度をもって形成した構成では、大振幅の振動
に対して第1減衰部および第2減衰部に直接引張圧縮の
繰り返し変形が加わらないため、防振部材の耐久性を向
上することができ、経時的に安定した減衰特性を得るこ
とができる。また、第1減衰部と第2減衰部の形成角度
を変えることで簡単に所望の減衰特性を得ることができ
る。
挿入し、規制部材によって防振部材を挟着して固定する
こてで、所望の減衰特性を得るための防振部材の位相合
せのときの作業性を改善することができ、衝撃荷重が加
わっても防振部材が外れることがない。また1方向のみ
の組み立てとなり作業性を大幅に改善することができ
る。また、振動の方向によって必要とされる減衰特性が
異なる場合に、取付位相を規制することで信頼性の高い
ディスク装置を提供することができる。
内筒部から外枠部に向かう方向と直交する横断面を、略
四角形又は略円形とすることにより、防振部材の振動特
性を各方向について最適の状態に設定することができ
る。
いて図面を参照しながら説明を行う。図1は本発明のデ
ィスク装置の第1の実施例における平面図、図2は同実
施例の側面図、図3は同実施例の正面図、図4は同実施
例の斜視図、図5は同実施例の防振部材の取付に関わる
分解斜視図、図6は同実施例の信号伝送系のブロック
図、図7は同実施例におけるダンパの無負荷状態での側
面図、図8は同状態の正面断面図、図9は同状態の平面
断面図、図10は第1方向の振動が加わった状態の正面
断面図、図11は第2方向に振動が加わった状態の側面
図、図12は同状態の正面断面図、図13は第3方向に
振動が加わった状態の側面図、図14は同状態の平面断
面図、図15は第1方向の減衰特性、図16は第2方向
の減衰特性、図17は第3方向の減衰特性、図18は実
車の振動データの周波数分析結果である。
施例における側面図、図20は同実施例の斜視図、図2
1は同実施例の防振部材の取付に関わる分解斜視図、図
22は同実施例におけるダンパの無負荷状態での側面
図、図23は第2方向に振動が加わった状態の側面図、
図24は第3方向に振動が加わった状態の側面図であ
る。
装置における第1の実施例に関する説明を行う。図6を
用いて、同ディスク装置の信号伝送系のブロック構成、
および、メモリによる効果について説明を行う。スピン
ドルモータ2のターンテーブル2aにディスク11が載
置されると、制御回路14がスピンドルモータ2と送り
モータ13と光ヘッド3の動作制御を行い、光ヘッド3
がディスク11から記録信号を読み取る。読み取られた
記録信号は信号処理回路15がデジタルデータに変調
し、制御回路14がメモリに当該デジタルデータを蓄積
する。さらに、再生回路17がメモリ16からデジタル
データを読みだしてD/A変換を行って外部出力を行
う。これにより、ディスク11に記録された信号の演奏
が行われる。ここで、外部からの振動が加わると、制御
回路14による振動補正の許容範囲を超えてしまい、光
ヘッド3による読み取りが正常に行えなくなる。そこで
再び読み取りが再開できるまでは、メモリ16内に蓄積
されたデータを再生して音途切れを防止する。
成について説明を行う。可動ベース1はディスク11を
回転自在に収納したカートリッジ10を、定位置に位置
決めを行うもので、スピンドルモータ2を固定してい
る。スピンドルモータの回転軸にはディスク11のセン
タリング、および、チャッキングを行うターンテーブル
2aを回転軸(図示せず)と同心に設け、ディスク11
の回転駆動を行っている。また、可動ベース1にはディ
スク11に記録された信号の読み取りを行うべく、ディ
スク11の半径方向の第1方向に光ヘッド3が移動自在
にガイド軸8,9により案内支持されている。さらに、
可動ベース1の両側面には円柱状の軸部1aが4本形成
されている。
側面4aには、それぞれ略U字状の切欠き部4bが前後
2カ所に形成されている。固定ベース4の両側面4aは
その中央で、略弧状の一対の切欠き部6aを形成した規
制部材6を固着している。このとき、規制部材6の切欠
き部6aは固定ベース4の切欠き部4bを延在した形状
となっている。
ゴム材料などからなり、光ヘッド3の移動方向(第1方
向)と同方向にトラバースメカの軸部1aを挿入するた
めに孔加工を施した内円筒部5aを形成し、内円筒部5
aと同心なる外枠部5bを形成している。内円筒部5a
と外枠部5bとの間には、ディスク11の信号記録面
(番号で図示せず)と垂直な方向(第2方向)に幅A1
の第1減衰部5f,5gを架設し、光ヘッド3の移動方
向に直交しディスク11の信号記録面に平行な方向(第
3方向)に幅A2の第2減衰部5h,5iを架設してい
る。さらに、第1減衰部5f,5gと第2減衰部5h,
5iのそれぞれの間には薄膜部5jを形成している。こ
の様に第1の実施例では、第1減衰部5f,5gと第2
減衰部5h,5iが互いに略垂直な十字型構造をとって
いる。
定ベース4の切欠き部4bと同形状なるU字状の第1溝
部5cを形成し、外枠部5bの上側には規制部材6の切
欠き部6aと同形状なる円弧状の第2溝部5dを形成
し、第1溝部5cと第2溝部5dとの間には一対の位置
決め用の仕切り部5eを形成している。ダンパ5を固定
ベース4の切欠き部4bに挿入し、規制部材6を固定ベ
ース4の側面4aに締結すると、固定ベース4の切欠き
部4bに第1溝部5cが嵌合し、規制部材6の切欠き部
6aに嵌合し、固定ベース4の側面4aと規制部材6と
の間で位置決め用の仕切り部5eが挟着される。
の外れを防止し、後述するダンパ5の減衰特性を方向に
よって異ならせる場合に、ダンパ5の取付位相を規制す
ることができ、ダンパ5が自然に動くことがなく、各方
向で最適な減衰特性が選られるとともに、良好な減衰特
性の再現性が得られる。さらに、ダンパ5の組立を1方
向のみで行うため、作業性も良くなる上に、組立時に装
置の姿勢を変えるなどの不要な工数を削減することがで
きる。
する説明を行う。まず、実際に自動車で走行した時の振
動を、周波数と振動レベルとの関係で分析すると、図1
8に示す様に、10Hz近辺と70〜200Hzの帯域
で振動が大きいという結果が得られた。また、図15〜
17は、横軸で加振周波数、縦軸に固定ベース4の加振
加速度に対する可動ベース1上の発生加速度との関係
(減衰特性)はある周波数で共振点をもつ関係となって
いる。
zの振動を減衰させるために、第1〜第3方向の全方向
において、ダンパ5の1次共振周波数を60Hz以下に
抑えている(図15〜図17)。ここで、第1方向(ト
ラッキング方向)は光ヘッド3が移動しディスク11に
記録された情報トラックに追随する方向で、他の方向と
比較して外部からの振動に弱く音飛びが発生しやすい。
また、第2方向(フォーカス方向)は可動ベース1の自
重を受け持つ重力方向で、比較的大きな振動が発生しや
すい。さらに、第3方向(タイムベース方向)はカート
リッジ10を着脱する方向で、外部から直接荷重が加わ
る方向である。また、第2方向および第3方向では、第
1方向と比較して外部からの振動に強く音飛びが発生し
にくい。
3の1次共振周波数fo1hに対して、ダンパ5の1次
共振周波数fo1dを低く設定している(図15)。こ
れにより、外部からの振動に対して一番弱い第1方向に
関しては、低域から高域までの周波数の振動を機械的に
減衰させて音飛びを防止している。また、第2方向で
は、光ヘッド3の1次共振周波数fo2hに対して、ダ
ンパ5の1次共振周波数fo2dを高く設定している
(図16)。これにより、比較的大きい振動に関して
は、ディスク11からのデータの読み取りが不能になる
が、メモリ16内に蓄積されたデータを再生する間に、
衝突の発生しにくい中央付近への復帰が迅速になされ、
正常にディスク11からのデータの読み取りが可能な状
態となる。さらに、1次共振周波数fo2hを高く設定
することにで耐荷重性が良くなるため、位置精度および
クリープ性の向上が図られる。これにより、可動ベース
1の自重をダンパ5のみで支持することができ、可動ベ
ース1を支持するためのバネが不要となる。
振周波数fo3hに対して、ダンパ5の1次共振周波数
fo3dを高く設定している(図17)。これにより、
比較的大きい振動に関しては、ディスク11からのデー
タの読み取りが不能になるが、メモリ16内に蓄積され
たデータを再生する間に、衝突の発生しにくい中央付近
への復帰が迅速になされ、正常にディスク11からのデ
ータの読み取りが可能な状態となる。さらに、1次共振
周波数fo2hを高く設定することにで耐荷重性が良く
なるため、位置精度およびクリープ性の向上が図られ、
カートリッジ10を着脱する際にも可動ベース1が所定
以上に動かされることなくダンパ5のみで力を受けるこ
とができる。これにより、可動ベース1を支持するため
のバネが不要となるうえ、可動ベース1をロックする機
構も不要となる。
の1次共振周波数を光ヘッド3の1次共振周波数に対し
てずらすことにより、光ヘッド3が外部からの振動に対
して不用意に共振することがなく、読み取りミスを未然
に防止することができる。また、より内部損失の大きい
ゴム材料などを用いることにより、減衰特性の共振倍率
を低く抑えて、外部からの振動を減衰効果を高めること
ができる。
る場合には、第1減衰部5f,5gの幅A1、および、
第2減衰部5h,5iの幅A2を変えることによって、
簡単に所望の減衰特性を得ることができる。例えば、図
7において、第1方向の1次共振周波数fo1dや第2
方向の1次共振周波数fo2dを大きくするには、幅A
1や幅A2を大きくすればよい。逆に、第1方向の1次
共振周波数fo1dや第2方向の1次共振周波数fo2
dを小さくするには、幅A1や幅A2を小さくすればよ
い。このとき、第1減衰部5f,5gや第2減衰部5
h,5iの厚みを変更すれば一層効果的である。
振動が加わった状態における説明を行う。図10におい
て、第1方向に振動が加わると、第1減衰部5f,5
g、および、第2減衰部5h,5iの複合作用によって
ストロークL1の範囲で振動を減衰している。また、衝
撃荷重が加わりL1以上のストロークで可動ベース1が
移動しても、可動ベース1の側面は外枠部5bと当接
し、外枠部5bが若干変形することで衝撃荷重を緩和し
ており、第1減衰部5f,5g、および、第2減衰部5
h,5iが座屈することはない。ここで、第1減衰部5
f,5g、および、第2減衰部5h,5iは、図10の
ように引張変形のみとなるため、比較的低いバネ定数で
変形が行われ、ダンパ5の1次共振周波数fo1dを低
くして高周波数帯域の振動を効果的に減衰することがで
きる。
方向に振動が加わると、第2減衰部5h,5iは斜めに
引張変形し、第1減衰部5f,5gは圧縮と引張の繰り
返し変形を起こす。ここで、小振幅の振動の時には、図
12(a)に示す様に圧縮変形による減衰が主となり、
大振幅の振動時には、図12(b)に示す様に曲げ変形
による減衰が主となる。さらに、引張圧縮と曲げを伴う
変形となるため、ダンパ5の1次共振周波数fo2dを
高くしてバネ定数が高くすることで、外部からの力に対
して強くすることができる。これによって、実車で走行
したときに凹凸道で生じる衝撃的な力が加わっても、第
1減衰部5f,5gが座屈することはない。また、常時
加わるメカニズム荷重に対してのクリープ変形を低く抑
えることができる。ここで、引張圧縮と曲げを伴う変形
となるため、ダンパ5の1次共振周波数fo2dを高く
してバネ定数が高くすることで、外部からの力に対して
強くすることができる。これによって、実車で走行した
ときに凹凸道で生じる衝撃的な力が加わっても、第1減
衰部5f,5gが座屈することはない。また、常時加わ
るメカニズム荷重に対してのクリープ変形を低く抑える
ことができる。
3方向に振動が加わると、第1減衰部5f,5gは斜め
に引張変形し、第2減衰部5h,5iは圧縮と引張の繰
り返し変形を起こす。ここで、小振幅の振動の時には、
図14(a)に示す様に圧縮変形による減衰が主とな
り、大振幅の振動時には、図14(b)に示す様に曲げ
変形による減衰が主となる。ここで、引張圧縮と曲げを
伴う変形となるため、ダンパ5の1次共振周波数fo3
dを高くしてバネ定数が高くすることで、外部からの力
に対して強くすることができる。これにより、カートリ
ッジ10が装置内に挿入された時などの押し込み力に対
しても、第2減衰部5h,5iが座屈することはない。
で、外部から比較的大きな力が加わりやすい第2方向や
第3方向に対しては、1次共振周波数を高くつまり硬く
することで、座屈に対して強い構造とすることができ
る。また、オイルダンパに比べて十字型構造の減衰部5
f〜5iは振動により大きな変形を受け、微小な変形時
より大きな反発力が作用し、初期位置である中央付近に
即座に戻ろうとする。このことにより、比較的大きい振
動が加わりディスク11からのデータの読み取りが不能
になった場合でも、メモリ16内に蓄積されたデータを
再生する間に、衝突の発生しにくい中央付近への復帰が
迅速になされ、次の振動に備えることができ、正常にデ
ィスク11からのデータの読み取りが可能な状態とな
る。
装置における第2の実施例に関する説明を行う。ダンパ
(防振部材)18は内部損失の大きいゴム材料などから
なり、光ヘッド3の移動方向(第1方向)と同方向にト
ラバースメカの軸部1aを挿入するために孔加工を施し
た内円筒部18aを形成し、内円筒部18aと同心なる
外枠部18bを形成している。内円筒部18aと外枠部
18bとの間には、ディスク11の信号記録面(番号で
図示せず)と垂直な重力方向(第2方向)に対して角度
B1をもって第1減衰部18f,18gを架設し、重力
方向(第2方向)に対して角度B2をもって第2減衰部
18h,18iを架設している。さらに、第1減衰部1
8f,18gと第2減衰部18h,18iのそれぞれの
間には薄膜部18jを形成している。このように第2の
実施例では、各減衰部18f〜18iを重力方向に対し
て角度をもって形成したX字型構造をとっている。
は固定ベース4の切欠き部4bと同形状なるU字状の第
1溝部18cを形成し、外枠部18bの上側には規制部
材6の切欠き部6aと同形状なる円弧状の第2溝部18
dを形成し、第1溝部18cと第2溝部18dとの間に
は一対の位置決め用の仕切り部18eを形成している。
ダンパ18を固定ベース4の切欠き部4bに挿入し、規
制部材6を固定ベース4の側面4aに締結すると、固定
ベース4の切欠き部4bに第1溝部18cが嵌合し、規
制部材6の切欠き部6aに嵌合し、固定ベース4の側面
4aと規制部材6との間で位置決め用の仕切り部18e
が挟着される。これにより、ダンパ18の固定ベース4
からの外れを防止するとともに、ダンパ18の取付位相
を規制している。
する場合には、第1減衰部18f,18gの形成角度B
1、および、第2減衰部18h,18iの形成角度B2
を変えることによって、簡単に所望の減衰特性を得るこ
とができる。 例えば、図22において、角度B1や角
度B2を小さくすると、第2方向の1次共振周波数fo
2dを大きく、または、第1方向の1次共振周波数fo
1dを小さくすることができる。逆に、図22におい
て、角度B1や角度B2を大きくすると、第2方向の1
次共振周波数fo2dを小さくでき、第1方向の1次共
振周波数fo1dを大きくすることができる。
の振動が加わった状態における説明を行う。最初に、第
1方向の振動に関しては、前述した第1の実施例におい
て図10を用いての説明と同様の作用のため、容易に類
推できるためここでの説明は省略する。
加わると、第1減衰部18fおよび第2減衰部18hは
斜めに引張変形を起こし、第1減衰部18gおよび第2
減衰部18iは曲げを伴った圧縮変形を起こす。同時
に、4カ所の薄膜部18jは第1減衰部18f,18g
および第2減衰部18h,18iの変形に伴ってそれぞ
れ変形する。ここで、内円筒部18aがL2だけ動かさ
れても薄膜部18jは塑性変形をすることない厚みに設
定されているため、薄膜部18jに亀裂などが発生する
ことがない。さらに、第1減衰部18f,18gおよび
第2減衰部18h,18iは、それぞれ第2方向に対し
て斜めに形成されているため、図7に示す第1の実施例
に比べて応力を緩和することができダンパの耐久性を向
上することができる。さらに、第1減衰部18f,18
gおよび第2減衰部18h,18iは曲げ変形と圧縮引
張変形の両方により、ダンパ5の1次共振周波数fo2
dを高くしてバネ定数が高くすることができ、外部から
の力に対して強くすることができる。これによって、実
車で走行したときに凹凸道で生じる衝撃的な力が加わっ
ても、第1減衰部18f,18gおよび第2減衰部18
h,18iが座屈することはない。
加わると、第1減衰部18fおよび第2減衰部18iは
斜めに引張変形を起こし、第1減衰部18gおよび第2
減衰部18hは曲げを伴った圧縮変形を起こす。同時
に、4カ所の薄膜部18jは第1減衰部18f,18g
および第2減衰部18h,18iの変形に伴ってそれぞ
れ変形する。ここで、内円筒部18aがL3だけ動かさ
れても薄膜部18jは塑性変形をすることない厚みに設
定されているため、薄膜部18jに亀裂などが発生する
ことがない。さらに、第1減衰部18f,18gおよび
第2減衰部18h,18iは、それぞれ第2方向に対し
て斜めに形成されているため、図7に示す第1の実施例
に比べて応力を緩和することができダンパの耐久性を向
上することができる。ここで、引張圧縮と曲げを伴う変
形となるため、ダンパ18の1次共振周波数fo3dを
高くしてバネ定数が高くすることで、外部からの力に対
して強くすることができる。これにより、カートリッジ
10が装置内に挿入された時などの押し込み力に対して
も、第1減衰部18f,18gおよび第2減衰部18
h,18iが座屈することはない。
ンパ18により、第1の実施例の様な十字型構造のダン
パ5に比べて、常時加わるメカニズム荷重に対してのク
リープ変形に関しては若干劣るものの、各減衰部が重力
方向に対して斜めに形成されているため応力が各減衰部
に分散され、座屈が発生しにくく安定した経年的に安定
した減衰特性を得ることができる。
減衰部18f〜18iは振動により大きな変形を受け、
微小な変形時より大きな反発力が作用し、初期位置であ
る中央付近に即座に戻ろうとする。このことにより、比
較的大きい振動が加わりディスク11からのデータの読
み取りが不能になった場合でも、メモリ16内に蓄積さ
れたデータを再生する間に、衝突の発生しにくい中央付
近への復帰が迅速になされ、次の振動に備えることがで
き、正常にディスク11からのデータの読み取りが可能
な状態となる。
からの振動を減衰させるために、ダンパの1次共振周波
数を光ヘッドの1次共振周波数に対して低く設定してい
た。そのため、減衰動作において大きな振動代が必要で
あり、大きな振動が加わった場合に、衝突の発生しにく
い中央付近への復帰に長い時間を必要としていた。さら
に、可動ベース1の自重をダンパのみで支持することが
できなかったため、バネが別途必要であった。さらに、
カートリッジ10を着脱する動作において可動ベース1
が動きやすいため、着脱動作時に可動ベース1を固定す
るロック機構が必要であった。
第2の実施例では、比較的耐振特性で不利な第1方向で
はダンパ5または18の1次共振周波数を光ヘッドの1
次共振周波数より低くして、外部からの振動をより減衰
させ、音飛びを機械的な減衰で防止している。それに対
して、比較的耐振特性で有利な第2方向および第3方向
の1次共振周波数を高くすることにより、振動代が小さ
くて済み、可動ベース1を支持するためのバネが不要と
なり、可動ベース1をロックする機構も不要となる。以
上のことから、ダンパ5または18を単純なゴム材料か
らなる低コストかつ小型のもので構成し、それに附随す
る部品も不要となり装置全体としても低コストかつ小型
なものにすることができる。
ンパ5及び18の第1及び第2減衰部5f、5g、5
h、5i、18f、18g、18h、18iは、内円筒
部5a、18aから外枠部5b、18bに向かう半径方
向に直交する横断面の形状を、図25(a)に示すよう
に略四角形としているが、この横断面の形状は図25
(b)に示すように略円形としてもよい。また、第1減
衰部又は第2減衰部の一方の横断面形状を略四角形と
し、残る他方の横断面形状を略円形としてもよい。この
ように、第1減衰部と第2減衰部の横断面形状を適宜に
設定することで、各方向の減衰特性を細かく調整するこ
とができる。
には、ダンパ5に対向する部分を加工し、ダンパ5の内
円筒部5aに所定の間隔をあけて対向する第2方向規制
部20を設け、この第2方向規制部20で、ダンパ5の
第2方向の移動量を所定の範囲に規制してもよい。この
場合、可動ベース1及び光ヘッド3に作用する第2方向
の衝撃が及び変形が緩和されるので、同方向の振動によ
るダンパ5の疲労が軽減される。
パの1次共振周波数を光ヘッドの1次共振周波数を基準
に各方向で設定することにより、必要な減衰特性を確保
しつつ、小型で振動代が小さく低コストな振動減衰構造
とすることができる。また、第1減衰部と第2減衰部の
幅を変えることで簡単に所望の減衰特性を得ることがで
きる。またダンパ自体の構造が簡単であり、またメカニ
ズムの自重を支える姿勢保持バネや余分な固定部材・緩
衝部材を使用することがない。さらに前記した姿勢保持
バネがない構成のため、防振部材に常時加わるメカニズ
ム荷重による防振部材のクリープ変形に対しても強い構
造とすることができる。
発生する衝撃的な振動時には、衝突の発生しにくい中央
付近への復帰が早く、音飛びもメモリによって防止す
る。比較的実車走行時に発生頻度の大きい周波数帯域は
防振部材の固有の減衰カーブにより振動を機械的に減衰
し、メモリに頼ることなく音飛びを防止する。特に、ミ
ニディスクのドライブ装置などのようにメモリを介して
再生を行う構成においては、高い周波数の振動でダンパ
の減衰が不足し瞬間的に読み取りエラーが発生してもメ
モリ経由の再生により、音切れの発生を回避できる。大
振幅が発生したときも外側の壁と衝突を抑え、振幅発生
後は迅速に中央付近の初期位置へ復帰させ次の振動に備
えることができるため、メモリ上に再生データが残って
いるうちに次の読み取りを再開できるためその効果を高
めることができる。また、第1減衰部と第2減衰部を重
力方向と異なる角度をもって形成した構成では、大振幅
の振動に対して第1減衰部および第2減衰部に直接引張
圧縮の繰り返し変形が加わらないため、防振部材の耐久
性を向上することができ、経時的に安定した減衰特性を
得ることができる。また、第1減衰部と第2減衰部の形
成角度を変えることで簡単に所望の減衰特性を得ること
ができる。
挿入し、規制部材によって防振部材を挟着して固定する
こてで、所望の減衰特性を得るための防振部材の位相合
せのときの作業性を改善することができ、衝撃荷重が加
わっても防振部材が外れることがない。また1方向のみ
の組み立てとなり作業性を大幅に改善することができ
る。また、振動の方向によって必要とされる減衰特性が
異なる場合に、取付位相を規制することで信頼性の高い
ディスク装置を提供することができる。
部から外枠部に向かう方向と直交する横断面を、略四角
形又は略円形とすることによっても、各方向に対する防
振部材の減衰特性を適正状態に改善することができる。
る平面図
図
面図
図
図
視図
側面図
スク装置の部分分解斜視図
Claims (8)
- 【請求項1】 光ヘッドによりディスクの信号記録面か
ら読み取った信号をメモリに一旦格納した後、前記メモ
リから排出した信号の再生を行うディスク装置であっ
て、 前記光ヘッドを移動自在に設けた可動ベースと、 外部からの振動を減衰する防振部材と、 前記可動ベースを前記防振部材を介して遊動自在に支持
する固定ベースとからなり、 前記防振部材において、前記光ヘッドが移動する第1方
向の前記防振部材の1次共振周波数を前記第1方向の前
記光ヘッドの1次共振周波数より低く設定し、前記信号
記録面に対して略垂直なる第2方向の前記防振部材の1
次共振周波数を前記第2方向の前記光ヘッドの1次共振
周波数より高く設定し、前記光ヘッドが移動する前記第
1方向に対して略垂直で前記信号記録面に対して略平行
なる第3方向の1次共振周波数を前記第3方向の前記光
ヘッドの1次共振周波数より高く設定したディスク装
置。 - 【請求項2】 可動ベースに第1方向と略平行に設けた
軸部が挿通する内円筒部と、固定ベースに固定される外
枠部と、前記内円筒部と前記外枠部の間で第2方向に架
設して外部からの振動を減衰する第1減衰部と、前記外
枠部と前記内円筒部を第3方向に架設して外部からの振
動を減衰する第2減衰部とから形成された防振部材を有
する請求項1記載のディスク装置。 - 【請求項3】 ディスクの信号の再生を行う光ヘッドを
移動自在に設けた可動ベースと、 外部からの振動を減衰する防振部材と、 前記可動ベースを前記防振部材を介して遊動自在に支持
する固定ベースとからなり、 前記防振部材は、可動ベースに設けた軸部が挿通する内
円筒部と、内円筒部より外側に設けた外枠部と前記内円
筒部との間で重力方向とは異なる第1角度をもって架設
して外部からの振動を減衰する第1減衰部と、重力方向
とは異なり、かつ前記第1減衰部と所定の角度をもって
前記外枠部と前記内円筒部との間を架設して外部からの
振動を減衰する第2減衰部とから形成されたディスク装
置。 - 【請求項4】 ディスクの信号の再生を行う光ヘッドを
移動自在に設け、軸部を設けた可動ベースと、 前記可動ベースの前記軸部が挿通する内円筒部を形成
し、内円筒部より外側に外枠部を形成し、前記内円筒部
と前記外枠部との間を架設して外部からの振動の減衰を
行う減衰部を形成し、前記外枠部に第1溝部、及び、第
2溝部を形成し、前記第1溝部と前記第2溝部との間に
位置決め用の仕切り部を形成した防振部材と、 前記防振部材の前記第1溝部と嵌合する第1切欠き部を
形成し、前記防振部材を遊動可能に支持する固定ベース
と、 前記防振部材の前記第2溝部と嵌合する第2切欠き部を
形成し、前記固定ベースと固着して前記位置決め用の仕
切り部の挟着を行い、前記防振部材の取付位相を規制す
る規制部材とからなるディスク装置。 - 【請求項5】 光ヘッドによりディスクの信号記録面か
ら読み取った信号をメモリに一旦格納した後、前記メモ
リから排出した信号の再生を行うものであって、 前記光ヘッドが移動する第1方向の前記防振部材の1次
共振周波数を前記第1方向の前記光ヘッドの1次共振周
波数より低く設定し、前記信号記録面に対して略垂直な
る第2方向の前記防振部材の1次共振周波数を前記第2
方向の前記光ヘッドの1次共振周波数より高く設定し、
前記光ヘッドが移動する前記第1方向に対して略垂直で
前記信号記録面に対して略平行なる第3方向の1次共振
周波数を前記第3方向の前記光ヘッドの1次共振周波数
より高く設定した防振部材を有する請求項3、及び、請
求項4記載のディスク装置。 - 【請求項6】 前記第1減衰部、第2減衰部の少なくと
もいずれか一方は、前記内筒部から外枠部に向かう方向
と直交する横断面が略四角形を有する請求項2又は3の
ディスク装置。 - 【請求項7】 前記第1減衰部、第2減衰部の少なくと
もいずれか一方は、前記内筒部から外枠部に向かう方向
と直交する横断面が略円形を有する請求項2又は3のデ
ィスク装置。 - 【請求項8】 前記第1減衰部又は第2減衰部の一方は
前記内筒部から外枠部に向かう方向と直交する横断面が
略四角形を有し、残る他方は前記内筒部から外枠部に向
かう方向と直交する横断面が略円形を有する請求項2又
は3のディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18534099A JP3587735B2 (ja) | 1998-06-30 | 1999-06-30 | ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18374998 | 1998-06-30 | ||
JP10-183749 | 1998-06-30 | ||
JP18534099A JP3587735B2 (ja) | 1998-06-30 | 1999-06-30 | ディスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000082280A true JP2000082280A (ja) | 2000-03-21 |
JP3587735B2 JP3587735B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=26502055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18534099A Expired - Fee Related JP3587735B2 (ja) | 1998-06-30 | 1999-06-30 | ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3587735B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008130171A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Alpine Electronics Inc | ディスク装置 |
JP2011160319A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Sharp Corp | 音響装置、表示装置 |
JP2017045770A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | プリント基板の防振固定装置及びそれを用いた電力変換装置 |
-
1999
- 1999-06-30 JP JP18534099A patent/JP3587735B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008130171A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Alpine Electronics Inc | ディスク装置 |
JP2011160319A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Sharp Corp | 音響装置、表示装置 |
JP2017045770A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | プリント基板の防振固定装置及びそれを用いた電力変換装置 |
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---|---|
JP3587735B2 (ja) | 2004-11-10 |
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