JP2000081857A - 電子源の駆動方法及び装置及び前記電子源を用いた画像形成装置 - Google Patents

電子源の駆動方法及び装置及び前記電子源を用いた画像形成装置

Info

Publication number
JP2000081857A
JP2000081857A JP25147898A JP25147898A JP2000081857A JP 2000081857 A JP2000081857 A JP 2000081857A JP 25147898 A JP25147898 A JP 25147898A JP 25147898 A JP25147898 A JP 25147898A JP 2000081857 A JP2000081857 A JP 2000081857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
electron
electron source
image
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25147898A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hamamoto
康弘 浜本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25147898A priority Critical patent/JP2000081857A/ja
Publication of JP2000081857A publication Critical patent/JP2000081857A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子源の有する複数の電子放出素子の特性の
変化を抑えて、長期間に亙り安定して動作させる。 【解決手段】 複数の電子放出素子を有する電子源を具
備する表示パネル1000の駆動装置であって、ライン
メモリに85に格納された1ライン分の画像信号に基づ
いて、変調信号発生器87から出力される変調信号を帯
域フィルタFy1〜Fynを通過させて、電子源における共
振周波数成分を除去する。こうして共振周波数成分が除
去された駆動信号が表示パネル1000の列配線端子D
y1〜Dynに入力され、同じ表示パネル1000の行配線
端子Dx1〜Dxmに入力される走査信号に同期して表示パ
ネル1000が駆動されて画像を表示される。こうして
電子放出素子の電子放出特性の劣化を引き起こす、電子
源内における共振を防止しながら表示パネル1000を
表示・駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子放出素
子を備える電子源の駆動方法及び装置、及び前記電子源
を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子放出素子として熱陰極素
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、例えば表面伝導型放出素子や、電界放出型
素子(以下FE型と記す)や、金属/絶縁層/金属型放
出素子(以下MIM型と記す)などが知られている。
【0003】FE型の例としては、例えば、W. P. Dyke
& W. W. Dolan,"Field emission",Advance in Electro
n Physics, 8, 89 (1956)や、或は、C. A. Spindt, "Ph
ysical properties of thin-film field emission cath
odes with molybdenium cones", J. Appl. Phys., 47,
5248 (1976)などが知られている。
【0004】また、MIM型の例としては、例えば、C.
A. Mead, "Operation of tunnel-emission Devices",
J. Appl. Phys., 32,646 (1961)などが知られている。
【0005】表面伝導型放出素子としては、例えば、M.
I. Elinson, Radio E-ng. Electron Phys., 10, 1290,
(1965)や、後述する他の例が知られている。
【0006】表面伝導型放出素子としては、例えば、M.
I. Elinson, Radio E-ng. Electron Phys., 10, 1290,
(1965)や、後述する他の例が知られている。
【0007】表面伝導型放出素子は、基板上に形成され
た小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことにより
電子放出が生ずる現象を利用するものである。この表面
伝導型放出素子としては、エリンソン(Elinson)等によ
るSnO2薄膜を用いたものの他に、Au薄膜によるも
の[G. Dittmer: "Thin Solid Films", 9,317 (1972)]
や、In2O3/SnO2薄膜によるもの[M. Hartwell a
nd C. G. Fonstad:”IEEE Trans. ED Conf.”,519 (1
975)]や、カーボン薄膜によるもの[荒木久 他:真
空、第26巻、第1号、22(1983)]等が報告さ
れている。
【0008】これらの表面伝導型放出素子の素子構成の
典型的な例として、図21に前述のM. Hartwellらによ
る素子の平面図を示す。同図において、3001は基板
で、3004はスパッタで形成された金属酸化物よりな
る導電性薄膜である。導電性薄膜3004は図示のよう
にH字形の平面形状に形成されている。この導電性薄膜
3004に、後述の通電フォーミングと呼ばれる通電処
理を施すことにより、電子放出部3005が形成され
る。図中の間隔Lは、0.5〜1[mm],幅Wは、
0.1[mm]に設定されている。尚、図示の便宜か
ら、電子放出部3005は導電性薄膜3004の中央に
矩形の形状で示したが、これは模式的なものであり、実
際の電子放出部の位置や形状を忠実に表現しているわけ
ではない。
【0009】M. Hartwell(ハートウエル)らによる素
子をはじめとして上述の表面伝導型放出素子において
は、電子放出を行う前に導電性薄膜3004に通電フォ
ーミングと呼ばれる通電処理を施すことにより電子放出
部3005を形成するのが一般的であった。即ち、通電
フォーミングとは、導電性薄膜3004の両端に一定の
直流電圧、もしくは、例えば1V/分程度の非常にゆっ
くりとしたレートで昇圧する直流電圧を印加して通電
し、導電性薄膜3004を局所的に破壊もしくは変形も
しくは変質せしめ、電気的に高抵抗な状態の電子放出部
3005を形成することである。尚、局所的に破壊もし
くは変形もしくは変質した導電性薄膜3004の一部に
は亀裂が発生する。この通電フォーミング後に導電性薄
膜3004に適宜の電圧を印加した場合には、亀裂付近
において電子放出が行われる。このような通電フォーミ
ング処理をした表面伝導型放出素子は、導電性薄膜30
04に電圧を印加して、この素子に電流を流すことによ
り電子放出部3005より電子を放出せしめるものであ
る。
【0010】この表面伝導型放出素子は、構造が単純で
製造も容易であることから、大面積に亙って多数配列形
成できる利点がある。そこで、この特徴を活かすための
種々の応用が研究されている。例えば表示装置等の画像
形成装置への利用が挙げられる。
【0011】従来、多数の表面伝導型放出素子を配列形
成した例としては、並列に表面伝導型放出素子を配列
し、個々の表面伝導型放出素子の両端(両素子電極)を
配線(共通配線とも呼ぶ)にて夫々結線した行を多数行
配列(梯子型配置とも呼ぶ)した電子源が挙げられる
(特開昭64−31332号公報、特開平1−2837
49号公報、同2−257552号公報)。また、特に
表示装置においては、液晶を用いた表示装置と同様の平
板型表示装置とすることが可能で、しかもバックライト
が不要な自発光型の表示装置として、表面伝導型放出素
子を多数配置した電子源と、この電子源からの電子線の
照射により可視光を発光する蛍光体とを組合わせた表示
装置が提案されている(アメリカ特許第5066883
号公報)。
【0012】従来の電子源の駆動装置及び駆動信号波形
を図11(a)及び(b)に示す。図11(a)におい
て、11は電子放出素子、201はこれら電子放出素子
11を複数配設した電子源、202は電子放出素子11
を駆動するための電圧信号を発生する駆動信号発生器、
203は駆動信号発生器202の信号出力端子である。
電子源201は真空封止された絶縁基板上に配設された
4つの電子放出素子11の素子電極のそれぞれ一方をX
側配線Dx1〜Dx4に接続し、もう一方の各素子電極すべ
てをY側配線Dyに接続することで形成されている。ま
た同図において、X側配線Dx1〜Dx4はすべて1個所に
結線された後、接地されている。同図(b)は、駆動信
号発生器202の信号出力端子203から出力される駆
動信号の電圧の時間変化を示した図であり、Vfは電圧
パルスの波高値(電圧値)、t1はそのパルス幅、t2
はパルス間隔(周期)を示している。
【0013】この電子源201を駆動する場合、上述の
駆動信号発生器202より出力端子203を通して、図
11(b)に示されるようなパルス状の電圧を電子源の
Y側配線に入力する。また電子源201から放出される
電子により発光する蛍光体を画像表示部材として用いた
画像表示装置において、表示される画像の輝度変調は上
述の駆動信号のパルス幅t1を適宜変化させることで実
現している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した電子源201
及び画像表示装置については、電子源201を適用した
画像表示装置が長期間に亙り安定して画像を表示できる
ように更なる安定性が要望されている。
【0015】しかしながら、上述の電子源201及びそ
れを用いた画像表示装置においては、Y側配線及びそれ
と電気的に接続するための配線が持つインダクタンス
(L)、X側配線とY側配線間、これら両配線とグラン
ド間及びそれぞれの電子放出素子11における素子電極
間の抵抗(Rn)及び静電容量(C)により、入力信号
のある周波数領域において発振が発生し、電子放出素子
11の素子電極の両端において通常の駆動電圧Vf以上
の電圧が発生してしまうことがある。
【0016】これを説明したのが図12で、図12
(a)はY側配線からみた電子放出素子の廃船を示す等
価回路図、図12(b)は、上記発振により発生する異
常電圧の波形を示している。このような異常電圧の発生
により電子放出素子における電子放出特性が劣化するた
め、電子源201及びそれを用いた画像表示装置におい
ては、その電子放出素子の電子放出特性の劣化と、それ
に伴う表示画像の画質の低下を引き起こしていた。
【0017】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、電子源の有する複数の電子放出素子の特性の変化を
抑えて、長期間にわたり安定して動作させることが可能
な電子源の駆動方法及び装置及び前記電子源を用いた画
像形成装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子源の駆動装置は以下のような構成を備え
る。即ち、複数の電子放出素子を有する電子源の駆動装
置であって、前記電子放出素子のそれぞれに印加する駆
動信号を発生する駆動信号発生手段と、前記駆動信号発
生手段により発生された駆動信号から、前記電子源の共
振周波数に略対応する信号の周波数成分を除去する信号
成分除去手段とを有することを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するために本発明の画像形
成装置は以下のような構成を備える。即ち、複数の電子
放出素子を有する電子源を具備する画像形成装置であっ
て、画像信号を入力して保持する保持手段と、前記保持
手段に保持された画像信号に応じた変調信号を発生する
変調信号発生手段と、前記変調信号発生手段よりの変調
信号に含まれる所定の周波数帯域の信号を除去するフィ
ルタ手段と、前記画像信号の同期信号に同期して前記電
子源の走査ラインを選択する走査信号を発生する走査信
号発生手段と、前記走査信号発生手段からの走査信号と
前記フィルタ手段から入力される変調信号とに基づいて
駆動される前記電子源の電子放出素子から放出される電
子により発光する像形成手段とを有することを特徴とす
る。
【0020】上記目的を達成するために本発明の電子源
の駆動方法は以下のような工程を備える。即ち、複数の
電子放出素子を有する電子源の駆動方法であって、前記
電子放出素子のそれぞれに印加する駆動信号を発生する
駆動信号発生工程と、前記駆動信号発生工程で発生され
た駆動信号から、前記電子源の共振周波数に略対応する
信号の周波数成分を除去する信号成分除去工程とを有す
ることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0022】図1(a)は、本発明の実施の形態の電子
源を駆動する駆動装置の回路例を示すブロック図、図1
(b)は帯域制限フィルタ102の周波数特性を示す図
である。
【0023】図1(a)において、101は本実施の形
態の電子源駆動回路、102は帯域制限フィルタ、10
3はパルス信号発生器、1044は出力端子、105は
本実施の形態の電子源である。
【0024】この実施の形態の回路では、パルス信号発
生器103から出力されたパルス信号は、図1(b)に
示す周波数特性を有する帯域制限フィルタ102により
図11(b)に示す発振周波数成分が取り除かれた後、
電子源105に供給されている。これにより図11
(b)に示す、電子源105における発振に起因する、
電子放出素子への印加電圧の上昇を抑えることができ
る。
【0025】本実施の形態における特徴を説明する前に
本実施の形態の電子源105について説明する。この実
施の形態の電子源105の電子放出素子を構成する表面
伝導型放出素子には、その構成上大別して平面型及び垂
直型の2つ種類がある。
【0026】まず、平面型表面伝導型放出素子について
説明する。
【0027】図2は、本実施の形態の平面型表面伝導型
放出素子の構成を示す図であり、図2(a)は平面図、
図2(b)は断面図である。
【0028】図2において、1は基板、2と3は素子電
極、4は導電性薄膜、5は電子放出部を示している。
【0029】ここで基板1としては、石英ガラス、Na
等の不純物の含有量を減少したガラス、又は青板ガラ
ス、或は青板ガラスにスパッタ法等により形成したSi
O2を積層したガラス基板、更にはアルミナ等のセラミ
ックス及びSi基板等を用いることができる。
【0030】この基板1上に対向して配置される素子電
極2,3の材料としては、一般的な導体材料を用いるこ
とができる。これには例えば、Ni、Cr、Au、M
o、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属或は合
金、及びPd、Ag、Au、RuO2、Pd−Ag等の
金属或は金属酸化物とガラス等から構成されるの印刷導
体、In2O3−SnO2等の透明導電体及びポリシリコ
ン等の半導体導体材料等から適宜選択することができ
る。
【0031】これら素子電極2,3の間隔L、素子電極
幅W1、導電性薄膜4の幅W2等は、応用される形態等
を考慮して適宜設計される。ここで素子電極間隔Lは、
好ましくは数千オングストロームから数百マイクロメー
トルの範囲とすることができ、より好ましくは、素子電
極2,3の間に印加する電圧等を考慮して、数マイクロ
メートルから数十マイクロメートルの範囲とすることが
できる。
【0032】また素子電極幅W1は、電極2,3の抵抗
値、電子放出部5からの電子放出特性を考慮して、数マ
イクロメートルから数百マイクロメートルの範囲とする
ことができる。又、これら素子電極2,3の膜厚dは、
数百オングストロームから数マイクロメートルの範囲と
することができる。
【0033】尚、図2に示した構成だけでなく、基板1
上に、導電性薄膜4、対向する素子電極2,3の順に積
層した構成とすることもできる。
【0034】この導電性薄膜4には、良好な電子放出特
性を得るために、微粒子で構成された微粒子膜を用いる
のが好ましい。その膜厚は、素子電極2,3へのステッ
プカバレージ、素子電極2,3間の抵抗値及び後述する
フォーミング条件等を考慮して適宜設定されるが、通常
は、数オングストロームから数千オングストロームの範
囲とするのが好ましく、より好ましくは10オングスト
ロームより500オングストロームである。
【0035】尚、以下の説明では、フォーミング処理を
通電処理を例にして説明するが、フォーミング処理はこ
れに限られるものではなく、膜に亀裂を生じさせて高抵
抗状態を形成する処理を包含するものである。
【0036】また導電性薄膜4を構成する材料は、P
d、Pt、Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、C
r、Fe、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金属、Pd
O、SnO2、In2O3、PbO、Sb203等の酸化
物、HfB2、ZrB2、LaB6、CeB6、YB4、G
dB4等の硼化物、TiC、ZrC、HfC、TaC、
SiC、WC等の炭化物、TiN、ZrN、HfN等の
窒化物、Si、Ge等の半導体、カーボン等の中から適
宜選択される。
【0037】ここで述べる微粒子膜とは、複数の微粒子
が集合した膜であり、その微細構造は、微粒子が個々に
分散配置した状態あるいは微粒子が互いに隣接、あるい
は重なり合った状態(いくつかの微粒子が集合し、全体
として島状構造を形成している場合も含む)をとってい
る。微粒子の粒径は、数オングストロームから数千オン
グストロームの範囲、好ましくは、10オングストロー
ムから200オングストロームの範囲である。なお、以
下の説明では「微粒子」という言葉を用いるので、その
意味について説明する。
【0038】小さな粒子を「微粒子」と呼び、これより
も小さなものを「超微粒子」と呼ぶ。「超微粒子」より
もさらに小さく原子の数が数百個程度以下のものを「ク
ラスター」と呼ぶことは広く行われている。しかしなが
ら、それぞれの境は厳密なものではなく、どの様な性質
に注目して分類するかにより変化する。また「微粒子」
と「超微粒子」を一括して「微粒子」と呼ぶ場合もあ
り、本実施の形態の記述はこれに沿ったものである。
【0039】例えば、「実験物理学講座14 表面・微
粒子」(木下是雄 編、共立出版1986年9月1日発
行)では次のように記述されている。
【0040】「本稿で微粒子と言うときにはその直径が
だいたい2〜3μm程度から10nm程度までとし、特
に微粒子というときは粒径が10nm程度から2〜3n
m程度までを意味することにする。両者を一括して単に
微粒子と書くこともあってけっして厳密なものではな
く、だいたいの目安である。粒子を構成する原子の数が
2個から数十〜数百個程度の場合はクラスターと呼
ぶ。」(195ページ 22〜26行目)付言すると、
新技術開発事業団の“林・超微粒子プロジェクト”での
「超微粒子」の定義は、粒径の下限はさらに小さく、次
のようなものであった。
【0041】「創造科学技術推進制度の“超微粒子プロ
ジェクト”(1981〜1986)では、粒子の大きさ
(径)がおよそ1〜100nmの範囲のものを“超微粒
子”(ultra fine particle)と呼ぶことにした。すると
1個の超微粒子はおよそ100〜108個くらいの原子
の集合体という事になる。原子の尺度でみれば超微粒子
は大〜巨大粒子である。」(「超微粒子−創造科学技術
−」林主税、上田良二、田崎明 編;三田出版1988
年 2ページ1〜4行目)「超微粒子よりさらに小さい
もの、すなわち原子が数個〜数百個で構成される1個の
粒子は、ふつうクラスターと呼ばれる」(同書2ページ
12〜13行目) 上記のような一般的な呼び方をふまえて、本実施の形態
において「微粒子」とは、多数の原子・分子の集合体
で、粒径の下限は数オングストローム〜10オングスト
ローム程度、上限は数μm程度のものを指すこととす
る。
【0042】また電子放出部5は、導電性薄膜4の一部
に形成された高抵抗の亀裂により構成され、導電性薄膜
4の膜厚、膜質、材料及び後述する通電フォーミング等
の手法等に依存したものとなる。電子放出部5の内部に
は、数オングストロームから数百オングストロームの範
囲の粒径の導電性微粒子が存在する場合もある。この導
電性微粒子は、導電性薄膜4を構成する材料の元素の一
部、或は全ての元素を含有するものとなる。電子放出部
5及びその近傍の導電性薄膜4には、炭素及び炭素化合
物を有することもできる。
【0043】次に、本実施の形態の垂直型の表面伝導型
放出素子について説明する。
【0044】図3は、本実施の形態の垂直型の表面伝導
型放出素子の一例を示す図である。この図3において、
前述の図2に示した部位と共通する部位には同じ符号を
付し、それらの説明を省略する。
【0045】21は段差形成部である。基板1、素子電
極2及び3、導電性薄膜4、電子放出部5は、前述した
平面型表面伝導型放出素子の場合と同様の材料で構成す
ることができる。段差形成部21は、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等で形成されたSiO2等の絶縁性材料
で構成することができる。段差形成部21の膜厚は、先
に述べた平面型表面伝導型放出素子の素子電極間隔Lに
対応し、数百オングストロームから数百マイクロメート
ルの範囲とすることができる。この膜厚は、段差形成部
21の製法、及び素子電極2,3間に印加する電圧を考
慮して設定されるが、数百オングストロームから数十マ
イクロメートルの範囲が好ましい。
【0046】導電性薄膜4は、素子電極2及び3と段差
形成部21の作成後に、該素子電極2,3の上に積層さ
れる。電子放出部5は、図3においては、段差形成部2
1に形成されているが、作成条件、フォーミング条件等
に依存し、形状、位置ともこれに限られるものでない。
【0047】次に図4を参照して、本実施の形態の表面
伝導型放出素子の電子放出特性について説明する。即
ち、この表面伝導型放出素子は放出電流Ieに関して以
下の3つの特徴的性質を有する。即ち、 (i)この表面伝導型放出素子はある電圧(閾値電圧V
th)以上の素子電圧Vfを印加すると急激に放出電流Ie
が増加し、一方、閾値電圧Vth以下では放出電流Ieが
はとんど検出されない。つまり放出電流Ieに対する明
確な閾値電圧Vthを有する非線形素子である。 (ii)放出電流Ieが素子電圧Vfに対して単調増加依存
するため放出電流Ieは素子電圧Vfで制御できる。 (iii)放出される電子を捕捉するアノード電極におい
て検出される放出電荷は素子電圧Vfを印加する時間に
依存する。つまり、アノード電極に捕捉される電荷量
は、素子電圧Vfを印加する時間により制御できる。
【0048】以上の説明より理解されるように、本実施
の形態の表面伝導型放出素子は、入力信号に応じて電子
放出特性を容易に制御できることになる。この性質を利
用することにより、複数の電子放出素子を配して構成し
た電子源及び画像形成装置等の多方面への応用が可能と
なる。
【0049】図4においては、素子電流Ifが素子電圧
Vfに対して単調増加する(以下、「MI特性」)例を
実線に示したが、素子電流Ifが素子電圧Vfに対して電
圧制御型負性抵抗特性(以下、「VCNR特性」)を示
す場合もある(不図示)。これら特性は、この表面伝導
型放出素子の製造工程を制御することで調整できる。
【0050】本実施の形態の電子放出素子の応用例につ
いて以下に述べる。本実施の形態の表面伝導型放出素子
の複数個を基板上に配列し、例えば電子源或は画像形成
装置を構成することができる。
【0051】これら表面伝導型電子放出素子の配列につ
いて種々のものが採用できる。
【0052】一例として、並列に配置した多数の電子放
出素子の各素子電極同士を接続した電子放出素子の行を
多数個配し(行方向と呼ぶ)、この行方向の配線と直交
する方向(列方向と呼ぶ)で、これら電子放出素子の上
方に配した制御電極(グリッド)により、電子放出素子
からの電子を制御駆動する梯子型の配置のものがある。
【0053】またこれとは別に、電子放出素子をX方向
及びY方向に行列状に複数個配し、同じ行に配された複
数の電子放出素子のそれぞれの素子電極の一方をX方向
の配線に共通に接続し、同じ列に配された複数の電子放
出素子の各他方の素子電極のをY方向の配線に共通に接
続したものが挙げられる。このようなものは所謂、単純
マトリクス配置と呼ばれる。次にまず、この単純マトリ
クス配置について詳述する。
【0054】本実施の形態の表面伝導型放出素子につい
ては、前述した(i)乃至(iii)で示される特性を有
している。即ち、表面伝導型放出素子からの放出電子
は、閾値電圧Vth以上では、対向する素子電極間に印加
されるパルス状電圧の波高値と幅で制御できる。一方、
その印加電圧が閾値電圧Vth以下の場合では殆ど電子が
放出されない。このような特性によれば、多数の電子放
出素子を配置した場合においても、個々の素子にパルス
状電圧を適宜印加すれば、その印加信号に応じて表面伝
導型放出素子を選択して電子放出量を制御できることに
なる。
【0055】以下この原理に基づき、本実施の形態の表
面伝導型電子放出素子を複数配して得られる電子源基板
について、図5を参照して説明する。
【0056】図5において、51は電子源基板を示し、
52はX方向配線で合計m本を有し、53はY方向配線
で、n本の配線からなっている。54は表面伝導型放出
素子、55は結線で、この表面伝導型電子放出素子54
とX及びY方向配線52,53とを接続している。な
お、この表面伝導型電子放出素子54は、前述した平面
型或は垂直型のいずれであってもよい。
【0057】m本のX方向配線52はDx1,Dx2,…,
Dxmからなり、これらX方向配線52は真空蒸着法,印
刷法,スパッタ法等を用いて形成された導電性金属等で
構成することができる。この配線52の材料、膜厚、巾
は適宜設計される。またY方向配線53はDy1.Dy2,
…,Dynのn本の配線よりなり、X方向配線52と同様
にして形成される。これらm本のX方向配線52とn本
のY方向配線53との間には不図示の層間絶縁層が設け
られており、この絶縁層により両者を電気的に分離して
いる(m,nは、共に正の整数)。
【0058】これら不図示の層間絶縁層は、例えば真空
蒸着法,印刷法,スパッタ法等を用いて形成されたSi
O2等で構成される。例えば、X方向配線52を形成し
た基板51の全面或は一部に所望の形状で形成され、特
に、X方向配線52とY方向配線53の交差部の電位差
に耐え得るように、その膜厚,材料,製法が適宜設定さ
れる。なお、これらX方向配線52とY方向配線53
は、それぞれ外部端子として引き出されている。
【0059】表面伝導型放出素子54を構成する一対の
電極(不図示)は、m本のX方向配線52とn本のY方
向配線53と導電性金属等からなる結線55によって電
気的に接続されている。
【0060】X方向配線52とY方向配線53を構成す
る材料、及び結線55を構成する材料、及び一対の素子
電極を構成する材料は、その構成元素の一部或は全部が
同一であっても、またそれぞれ異なってもよい。これら
配線の材料は、例えば前述の素子電極の材料より適宜選
択される。また素子電極を構成する材料と配線材料が同
一である場合には、素子電極に接続された配線は素子電
極ということもできる。
【0061】X方向配線52には、X方向に配列した表
面伝導型放出素子54の行を選択するための走査信号を
印加する不図示の走査信号印加手段(例えば図8の走査
回路82)が接続される。一方、Y方向配線53には、
Y方向に配列した表面伝導型放出素子54の各列に印加
する信号を入力信号に応じて変調するための不図示の変
調信号発生手段(例えば図8の変調信号発生器87)が
接続される。各電子放出素子に印加される駆動電圧は、
当該素子に印加される走査信号と変調信号との差電圧と
して供給される。
【0062】上記構成においては、単純なマトリクス配
線を用いて個別の素子を選択し、独立に駆動可能とする
ことができる。
【0063】このような単純マトリクス配置の電子源を
用いて構成した画像表示用の表示パネル1000につい
て図6乃至図8を参照して説明する。
【0064】図6は、画像形成装置の表示パネル100
0の外観斜視図で、その内部構成を示すために一部破断
して示している。
【0065】図6において、51は電子放出素子を複数
配した電子源基板、61は電子源基板51を固定したリ
アプレート、66はガラス基板63の内面に蛍光膜64
とメタルバック65等が形成されたフェースプレートで
ある。62は支持枠で、この支持枠62には、リアプレ
ート61、フェースプレート66が低融点のフリットガ
ラスなどを用いて接合される。
【0066】54は、図2に示す表面伝導型放出素子5
4に相当する部分である。52,53のそれぞれは、表
面伝導型放出素子54の一対の素子電極と接続されたX
方向配線及びY方向配線を示している。
【0067】外囲器68は、上述の如く、フェースープ
レート66、支持枠62、リアプレート61等で構成さ
れる。リアプレート61は主に基板51の強度を補強す
る目的で設けられるため、基板51自体で十分な強度を
持つ場合は別体のリアプレート61は不要とすることが
できる。即ち、基板51に直接支持枠62を封着し、フ
ェースプレート66、支持枠62及び基板51で外囲器
68を構成しても良い。またフェースープレート66、
リアプレート61間に、スペーサとよばれる不図示の支
持体を設置することにより、大気圧に対して十分な強度
をもつ外囲器68を構成することもできる。
【0068】図7は、フェースプレート66における蛍
光膜64の配置を説明する図である。
【0069】蛍光膜64は、モノクロームの場合は蛍光
体のみから構成することができる。カラーの蛍光膜の場
合は、蛍光体の配列によりブラックストライプ或はブラ
ックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電材71と蛍光体
72とから構成することができる。このブラックストラ
イプ、ブラックマトリクスを設ける目的は、カラー表示
の場合、必要となる3原色蛍光体の各蛍光体72間の塗
り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくするた
め、蛍光膜64における外光反射によるコントラストの
低下を抑制するため等である。このブラックストライプ
の材料としては、通常用いられている黒鉛を主成分とす
る材料の他、導電性があり、光の透過及び反射が少ない
材料を用いることができる。
【0070】ガラス基板73に蛍光体を塗布する方法
は、モノクローム、カラーによらず、沈澱法、印刷法等
が採用できる。蛍光膜64の内面側には、通常メタルパ
ック65が設けられる。このメタルバック65を設ける
目的は、蛍光体の発光のうち内面側への光をフェースプ
レート66側へ鏡面反射させることにより輝度を向上さ
せるため、電子の加速電圧を印加するための電極として
作用させるため、外囲器68内で発生した負イオンの衝
突によるダメージから蛍光体を保護するため等である。
このメタルバック65は、蛍光膜64の生成後、蛍光膜
64の内面側表面の平滑化処理(通常、「フィルミン
グ」と呼ばれる)を行い、その後アルミニウム(Al)
を真空蒸着等を用いて堆積させることで形成できる。
【0071】フェースプレート66には、更に蛍光膜6
4の導電性を高めるため、蛍光膜64の外面側に透明電
極(不図示)を設けてもよい。
【0072】前述の封着を行う際には、カラーの場合は
各色の蛍光体と電子放出素子とを対応させる必要があ
り、電子放出素子と蛍光体との十分な位置合わせが不可
欠となる。
【0073】次に、単純マトリクス配置の電子源を用い
て構成した表示パネル1000に、NTSC方式のテレ
ビ信号に基づいたテレビジョン表示を行うための駆動回
路の構成例について図8を用いて説明する。
【0074】図8において、1000は上述した表示パ
ネル、82は走査回路で、制御回路83からの水平同期
信号Tscanに同期して表示パネル1000の行配線を選
択し、その選択した行配線に電圧Vxを印加し、その他
の行配線を接地するように切換えている。83は制御回
路で、同期信号分離回路86から出力される同期信号T
syncを入力し、シフトクロックTsft、ラッチ信号Tmry
及び水平同期信号Tscan等を発生して出力している。8
4はシフトレジスタで、同期信号分離回路86から入力
される画像の輝度信号(DATA)をシリアルでシフトクロッ
クTsftに同期して入力し、1ライン分の輝度データに
変換している。85はラインメモリで、シフトレジスタ
84から出力される1ライン分の輝度データを信号Tmr
yのタイミングでラッチしてい保持している。86は同
期信号分離回路で、入力されるNTSC信号から、その
輝度成分信号(DATA)と同期信号Tsyncとを分離してい
る。87は変調信号発生器で、ラインメモリ85から入
力される1ライン分の輝度データの値に応じた変調信号
(例えばパルス幅変調信号など)を発生している。Fy
1,…,Fynは帯域制限フィルタで図1に示す帯域制限
フィルタ102に相当している。Vx及びVaは直流電
圧源で、Vxは選択された行配線に印加される電圧を示
し、Vaは加速電極(図6のメタルバック65に相当)
に印加される高電圧を発生している。
【0075】表示パネル1000は、端子Dx1乃至Dx
m、端子Dy1乃至Dyn、及び高圧端子Hvを介して外部
の電気回路と接続している。行配線端子Dx1乃至Dxmに
は、表示パネル1000内に設けられている電子源、即
ち、m行n列にマトリクス配線された表面伝導型放出素
子を、一行(n素子)ずつ順次駆動するための走査信号
が印加される。
【0076】また列配線端子Dy1乃至Dynには、走査回
路82から出力された走査信号により選択された一行の
表面伝導型放出素子の各素子から放出される電子を制御
するための変調信号が、帯域制限フィルタFy1,…,F
ynを通じて印加される。また表示パネル1000の高圧
端子Hvには、直流電圧源Vaから、例えば10kVの
直流電圧が印加されるが、これは表面伝導型放出素子か
ら放出される電子を蛍光体方向に加速し、この蛍光体を
励起するのに十分なエネルギーを付与するための加速電
圧である。
【0077】次に走査回路82について説明する。この
回路82は、内部にm個のスイッチング素子を備えてい
る(図中、S1ないしSmで模式的に示す)。各スイッ
チング素子は、直流電圧源Vxの出力電圧もしくは0V
(グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表示パネ
ル1000の端子Dx1ないしDxmと電気的に接続され
る。S1乃至Smの各スイッチング素子は、制御回路8
3が出力する制御信号Tscanに基づいて動作するもので
あり、例えばFETのようなスイッチング素子を組み合
わせることにより構成することができる。
【0078】直流電圧源Vxは、本例の場合には表面伝
導型放出素子の特性(電子放出閾値電圧)に基づき走査
されていない素子に印加される駆動電圧が電子放出閾値
電圧以下となるような一定電圧を出力するよう設定され
ている。
【0079】制御回路83は、外部より入力する画像信
号に基づいて適切な表示が行なわれるように各部の動作
を整合させる機能を有する。制御回路83は、同期信号
分離回路86より送られる同期信号Tsyncに基づいて、
前述したように各部に対してTscan及びTsft及びTmry
の各制御信号を出力する。同期信号分離回路86は、外
部から入力されるNTSC方式のテレビ信号から同期信
号成分Tsyncと輝度信号成分(DATA)とを分離するための
回路で、一般的な周波数分離(フィルタ)回路等を用い
て構成できる。この同期信号分離回路86により分離さ
れた同期信号Tsyncは、垂直同期信号と水平同期信号を
含んでいるが、ここでは説明の便宜上Tsync信号として
図示した。このNTSCのテレビ信号から分離された画
像の輝度信号成分信号(DATA)で表した。このDATA信号
はシフトレジスタ84に入力されている。
【0080】シフトレジスタ84は、時系列でシリアル
に入力されるDATA信号を、画像の1ライン毎にシリ
アル/パラレル変換するためのもので、制御回路83よ
り送られる制御信号Tsftに基づいて動作する(即ち、
制御信号Tsftは、シフトレジスタ84のシフトクロッ
クであるということもできる)。こうしてシフトレジス
タ84によりシリアル/パラレル変換された1ライン分
(電子放出素子N素子分の駆動データに相当)の画像デ
ータは、Id1乃至IdnのN個のパラレル信号としてシフ
トレジスタ84より出力される。
【0081】ラインメモリ85は、画像1ライン分のデ
ータを必要時間の間だけ記憶するためのメモリであり、
制御回路83より送られる制御信号Tmryに従って適宜
Id1乃至Idnの内容をラッチして記憶する。こうして記
憶された内容は、I'd1乃至I'dnとして出力され、変調
信号発生器87に入力される。
【0082】変調信号発生器87は、画像データI'd1
乃至I'dnの各々に応じて表面伝導型放出素子の各々を
適切に駆動変調するための信号源であり、その出力信号
は、帯域制限フィルタFy1,…,Fynに接続された列配
線端子Dy1乃至Dynを通じて表示パネル1000の表面
伝導型放出素子に印加される。
【0083】前述したように、本実施の形態の電子放出
素子は放出電流Ieに対して以下の基本特性を有してい
る。即ち、電子放出素子には明確な閾値電圧Vthがあ
り、この閾値電圧Vth以上の電圧を印加された時のみ電
子放出が生じる。この閾値電圧以上の電圧に対しては、
電子放出素子への印加電圧の変化に応じて放出電流も変
化する。このことから、本実施の形態の電子放出素子に
パルス状の電圧を印加する場合、例えば閾値電圧以下の
電圧を印加しても電子放出は生じないが、その閾値電圧
以上の電圧を印加することにより電子が放出される。そ
の際、印加電圧パルスの波高値Vmを変化させることに
より、その放出される電子の強度を制御することが可能
である。また、電圧パルスの幅Pwを変化させることに
より、放出される電子の電荷の総量を制御することが可
能である。
【0084】従って、変調信号発生器87において入力
信号を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅
変調方式等が考えられる。即ち、電圧変調方式を採用す
るに際しては、変調信号発生器87として、一定長さの
電圧パルスを発生し、入力される輝度データの値に応じ
て適宜パルスの波高値を変調するような電圧変調方式の
回路を用いることができる。またパルス幅変調方式を採
用するに際しては、変調信号発生器87として、一定の
波高値の電圧パルスを発生し、入力される輝度データの
値に応じて電圧パルスの幅を変調するようなパルス幅変
調方式の回路を用いることができる。
【0085】シフトレジスタ84やラインメモリ85
は、デジタル信号式であっても、アナログ信号式のいず
れも採用できる。これは画像信号のシリアル/パラレル
変換や記憶が所定の速度で行なわれれば良いからであ
る。ここでデジタル信号式を用いる場合には、同期信号
分離回路86の出力信号DATAをデジタル信号に変換
する必要があるが、これには同期信号分離回路86の出
力部にA/D変換器を設ければ良い。これに関連してラ
インメモリ85の出力信号がデジタル信号かアナログ信
号かにより、変調信号発生器87に用いられる回路が若
干異なったものとなる。即ち、デジタル信号を用いた電
圧変調方式の場合、変調信号発生器87には、例えばD
/A変換回路を用い、必要に応じて増幅回路などを付加
する。パルス幅変調方式の場合、変調信号発生器87に
は、例えば高速の発振器とその発振器から出力されるク
ロック信号を計数する計数器(カウンタ)及び、この計
数器の出力値とラインメモリ85の各出力値とを比較す
る比較器(コンパレータ)を組み合せた回路を用いるこ
とができる。これにより、ラインメモリ85から出力さ
れる各データの値に応じたパルス幅の変調信号を出力す
ることができる。更に必要に応じて、比較器の出力する
パルス幅変調された変調信号を表面伝導型放出素子の駆
動電圧にまで増幅するための増幅器を付加することもで
きる。
【0086】またアナログ信号を用いた電圧変調方式の
場合、変調信号発生器87には、例えばオペアンプなど
を用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフ
ト回路などを付加することもできる。パルス幅変調方式
の場合には、例えば、電圧制御型発振回路(VCO)を採
用でき、必要に応じて表面伝導型放出素子の駆動電圧ま
で電圧増幅するための増幅器を付加することもできる。
【0087】このような構成をとり得る本実施の形態の
画像形成装置においては、各電子放出素子に、容器外の
行配線端子Dx1乃至Dxm、列配線端子Dy1乃至Dynを介
して電圧を印加することにより、対応する電子放出素子
から電子が放出される。これと同時に、高圧端子Hvを
介してメタルバック65、或は透明電極(不図示)に高
圧を印加して、その放出された電子を蛍光体方向に加速
する。こうして加速された電子は蛍光膜64に衝突し、
発光が生じて画像が形成される。
【0088】ここで述べた装置の構成は、本実施の形態
の画像形成装置の一例であり、本発明の技術思想に基づ
いて種々の変形が可能である。例えば入力信号について
は、NTSC方式を挙げたが入力信号はこれに限られる
ものではなく、PAL,SECAM方式など他、これよ
りも、多数の走査線からなるTV信号(例えば、MUS
E方式をはじめとする高品位TV)方式をも採用でき
る。
【0089】次に、梯子型に複数の電子放出素子を配置
した梯子型配置の電子源、及びその電子源を用いた画像
形成装置について図9及び図10を参照して説明する。
【0090】図9は、本実施の形態の梯子型配置の電子
源の一例を示す図である。
【0091】図9において、90は電子源基板、91は
電子放出素子である。92は行配線用端子を示し、ここ
でDx1〜Dx10は電子放出素子91を接続するための共
通配線を示している。電子放出素子91は、基板90上
にX方向に並列に複数個配されている(これを素子行と
呼ぶ)。この素子行が複数個配して電子源を構成してい
る。各素子行の共通配線間に駆動電圧を印加することに
より、各素子行を独立して駆動することができる。即
ち、電子を放出させたい素子行には前述の閾値電圧Vth
以上の電圧を、電子を放出させない素子行には閾値電圧
以下の電圧を印加する。各素子行間の共通配線Dx2〜D
x9において、例えばDx2,Dx3を同一配線とすることも
できる。
【0092】図10は、図9に示す梯子型配置の電子源
を備えた画像形成装置における表示パネル2000の構
造の一例を示す外観斜視図で、その内部構造を示すため
に一部を破断して示している。
【0093】図10において、120はグリッド電極、
121は電子が通過するため空孔、122はDxo1,Dx
o2,…Dxomよりなる容器外端子である。123は、グ
リッド電極120と接続されたG1,G2,…,Gnか
らなる容器外端子、90は各素子行間の共通配線を同一
配線とした電子源基板である。なお、この図10におい
ては、図6及び図9に示した部位と同じ部位には同一の
符号を付し、それらの説明を省略する。尚、ここに示し
た画像形成装置と、図6に示した単純マトリクス配置の
画像形成装置との大きな速いは、電子源基板90とフェ
ースプレート66の間にグリッド電極120を備えてい
る点にある。
【0094】図10においては、基板90とフェースプ
レート66との間には、Y方向における電子放出素子の
配置に対応してグリッド電極120が設けられている。
これらグリッド電極120は、表面伝導型放出素子91
から放出された電子を変調するためのものであり、梯子
型配置の素子行に直交して設けられたストライプ状の電
極であり、各電子放出素子から放出された電子を通過さ
せるため、各素子に対応して1個ずつ円形の開口121
が設けられている。なお、これらグリッド120の形状
や設置位置は図10に示したものに限定されるものでは
ない。例えば、開口としてメッシュ状に多数の通過口を
設けても良く、またグリッドを表面伝導型放出素子91
の周囲や近傍に設けてもよい。容器外端子122及びグ
リッド容器外端子123のそれぞれは、例えば前述の図
8の走査回路82、変調信号発生器87と電気的に接続
されている。
【0095】本実施の形態の画像形成装置では、素子行
を1列ずつ順次駆動(走査)していくのと同期してグリ
ッド電極123に画像lライン分の変調信号を同時に印
加する。これにより、各電子の蛍光体への照射を制御
し、画像を1ラインずつ表示すことができる。
【0096】この実施の形態の画像形成装置は、テレビ
ジョン放送の表示装置、テレビ会議システムやコンピュ
ータ等の表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成さ
れた光プリンタとしての画像形成装置等としても用いる
ことができる。
【0097】以下、具体的な実施の形態を挙げてを詳し
く説明するが、本発明はこの実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要
素の置換や設計変更がなされたものをも包含する。
【0098】[実施の形態1]本実施の形態1では、図
9に示した本実施の形態の電子源の駆動回路を表面伝導
型放出素子を用いた電子源に適用した例を図13を参照
して説明する。尚、図13において、図1と共通する部
分は同じ番号を付している。
【0099】図13において、1001は本実施の形態
の駆動回路、102は帯域制限フィルタ、103はパル
ス信号発生器、104は出力端子、105は本実施の形
態の電子源を示し、ここでは図12(a)に示す等価回
路で表している。尚、この実施の形態1では、電子源1
05における電子放出素子の数nを“100”としてい
る。
【0100】本実施の形態1における帯域制限フィルタ
102は、図13に示したように、1個のインダクタ
(Lf)、1個のキャパシタ(Cf)、そして1個の抵
抗器(Rf)を備えている。ここでインダクタLfとキ
ャパシタCfは並列に接続されており、その一方は帯域
制限フィルタ102の入力端子に接続され、もう一方は
出力端子104に接続されている。また出力端子104
は、抵抗Rfを介してコモン電位に接続されている。
尚、本実施の形態1では、コモン電位はアース電位と等
価である。
【0101】この実施の形態1で使用した電子源105
の電気的特性を求めるため、インピーダンス測定器を用
いて計測することにより、図12(b)で表される、入
力電圧Vinに対して電子放出素子91の両端にかかる電
圧Vfとの比と発振周波数との関係を求めた。この結果
から、電子源105の共振角周波数ω0=60MHzを
得た。
【0102】本実施の形態で適用した帯域制限フィルタ
の中心角周波数ω0fは、下記の数式(1)で表される。
【0103】
【数1】
【0104】ω0f = SQRT{1/(Lf×C
f)} 但し、ここで「SQRT{A}」は、「A」の平方根を
示す。またここで、この中心角周波数ω0fの値が、共振
角周波数ω0と等しくなるように、Lf=0.7[μ
H]、Cf=400[pF]とした。また、抵抗Rfの
抵抗値を1kΩとした。
【0105】パルス信号発生器103から発生されるパ
ルス信号は、その電圧値を15V、パルス幅を100μ
sec、そのパルス間隔を16.6msecとした。
【0106】以上のように構成された本実施の形態の駆
動回路の効果を確認するため、帯域制限フィルタ102
を有しない従来の駆動回路により本実施の形態の電子源
を駆動した場合と比較して、その特性の安定性の比較を
行った。
【0107】電子源105における電子放出素子の安定
性の比較は、放出電流値Ieにおける駆動初期の状態
と、その駆動時間が200時間になった後におけるとの
放出特性とを比較することにより行った。この比較実験
の結果を図14に示す。尚、劣化率(%)は、200時
間経過後の放出電流値Ieの値を駆動初期の電流値で割
った値を“1”から引いた値の百分率で表した。
【0108】以上のように、本実施の形態1の電子源の
駆動回路を用いることにより、電子源を長期間安定して
駆動することが可能となった。
【0109】[実施の形態2]本実施の形態2では、図
6に示した本実施の形態2の画像形成装置の表示パネル
1000の電子源の製造方法について、図15乃至図1
8を参照して説明する。
【0110】複数の導電性膜がマトリクス状に配線され
た基板51の一部の平面図を図15に示す。また、図中
のA−A’の断面図を図16に示す。但し、図15乃至
図18において、同じ符号は同じ部材を示す。ここで、
51は基板、72はX方向配線(下配線とも呼ぶ)、7
3はY方向配線(上配線とも呼ぶ)、4は導電性薄膜、
2,3は素子電極、131は層間絶縁層(図16)、1
32は素子電極3と下配線72と電気的接続のためのコ
ンタクトホールである。
【0111】まず、本実施の形態2で用いられる電子源
の製造方法を、図17及び図18を用いて工程順に従っ
て具体的に説明する。尚、以下の工程a〜hは、図17
の(a)〜(d)及び図18の(e)〜(h)に対応す
る。
【0112】工程a:清浄化した青板ガラス上に厚さ
0.5μmのシリコン酸化膜をスパッタ法で形成した基
板51上に、真空蒸着により、厚さ50オングストロー
ムのCr、厚さ6000オングストロームの金(Au)
を順次積層した後、ホトレジスト(AZ1370ヘキス
ト社製)をスピンナーにより回転塗布してベークした
後、ホトマスク像を露光、現像して、下配線72のレジ
ストパターンを形成し、Au/Cr堆積膜をウェットエ
ッチングして、所望の形状の下配線72を形成した。
【0113】工程b:次に、厚さ1.0μmのシリコン
酸化膜からなる層間絶縁層131をRFスパッタ法によ
り堆積した。
【0114】工程c:工程bで堆積したシリコン酸化膜
にコンタクトホール132を形成するためのホトレジス
トパターンを作り、これをマスクパターンとして層間絶
縁層131をエッチングしてコンタクトホール132を
形成した。エッチングはCF4とH2ガスを用いたRI
E(Reactive Ion Etching)法によった。
【0115】工程d:その後、素子電極2,3と素子電
極間ギャップLとなるべきパターンをホトレジストで形
成し、真空蒸着法により、厚さ50オングストロームの
Ti、厚さ500オングストロームのNiを順次堆積し
た。その後、ホトレジストを有機溶剤で溶解し、Ni/
Ti堆積膜をリフトオフした。尚、素子電極間隔Lは3
μmとし、素子電極の幅W1を200μmで形成した。
【0116】工程e:素子電極2,3の上に上配線73
のホトレジストパターンを形成した後、厚さ50オング
ストロームのTi、厚さ5000オングストロームのA
uを順次真空蒸着により堆積し、リフトオフにより不要
の部分を除去して、所望の形状の上配線73を形成し
た。
【0117】工程f:素子間電極ギャップL及びこの近
傍に開口を有するマスクパターンにより、膜厚500オ
ングストロームのCr膜133を真空蒸着により堆積し
てパターニングし、その上にPdをスパッタ法により堆
積した後、300℃の大気雰囲気中で6時間加熱焼成し
た。このようにして形成された主としてPdOより成る
微粒子からなる導電性薄膜4の膜厚は65オングストロ
ーム、抵抗値RSは5×10の4乗[Ω/□]であっ
た。
【0118】工程g:Cr膜133及び焼成後の導電性
薄膜4を酸エッチャントによりエッチングして、所望の
パターン形状を有する導電性薄膜4を形成した。
【0119】工程h:全面にレジストを塗布し、マスク
パターンを用いて露光した後現像し、コンタクトホール
132部分のみレジストを除去した。この後、真空蒸着
により、厚さ50オングストロームのTi、厚さ500
0オングストロームのAuを順次堆積し、リフトオフに
より不要の部分を除去することによりコンタクトホール
132を埋め込んだ。
【0120】以上の工程により、絶縁性基板51上に下
配線72、層間絶縁層131、上配線73、素子電極
2,3、導電性薄膜4等を形成し、複数の導電性薄膜4
がマトリクス配線された基板51(図15)を得た。
【0121】以上のようにして作成した、複数の導電性
薄膜4がマトリクス配線された基板51(図15)を用
いて画像形成装置を作製した。その装置の製造手順を図
6を参照して以下に説明する。
【0122】まず、上記複数の導電性薄膜4がマトリク
ス配線された基板51(図15)をリアプレート51上
に固定した後、基板51の約5mm上方にフェースプレ
ート66(ガラス基板63の内面に画像形成部材である
ところの蛍光膜64とメタルバック65が形成されてい
る)を支持枠62を介し配置し、フェースプレート6
6、支持枠62、リアプレート61の接合部にフリット
ガラスを塗布し、大気中で410℃で10分焼成するこ
とで封着した。またリアプレート61への基板51の固
定もフリットガラスで行った。
【0123】ここで画像形成部材であるところの蛍光膜
64は、カラー画像表示を実現するためにストライプ形
状(図7(a)参照)の蛍光体とし、先にブラックスト
ライプ71を形成し、その間隙部に、例えばスラリー法
により各色蛍光体72を塗布して蛍光膜64を作製し
た。このブラックストライプの材料として、通常良く用
いられている黒鉛を主成分とする材料を用いた。
【0124】また、蛍光膜64の内面側にはメタルバッ
ク65を設けた。このメタルバック65は、蛍光膜64
の作製後、蛍光膜64の内面側表面の平滑化処理(通
常、フィルミングと呼ばれる)を行い、その後、Alを
真空蒸着することで作製した。フェースプレート66に
は、更に蛍光膜64の導伝性を高めるため、蛍光膜64
の外面側に透明電極(不図示)を設けた。
【0125】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体72と表面伝導型放出素子54とを対応させなく
てはいけないため十分な位置合わせを行った。
【0126】以上のようにして完成した外囲器68内の
雰囲気を排気管(不図示)を通じ真空ポンプにて排気
し、十分な真空度に達した後、容器外端子Dx1ないしD
xmとDy1ないしDynとを通じ、所望の表面伝導型放出素
子54の素子電極2,3間に電圧を印加し、前述のフォ
ーミング処理を行い、電子放出部5を形成した。
【0127】このフォーミング処理には図19(a)或
は図19(b)に示した電圧波形を用いた。本実施の形
態2では、T1を1m秒、T2を10m秒とし、約1×
10のマイナス6乗[torr]の真空雰囲気下で行った。
【0128】このようにして形成された電子放出部5に
はパラジウム元素を主成分とする微粒子が分散配置され
た状態となり、その微粒子の平均粒径は50オングスト
ロームであった。
【0129】次に、図19(a)に示した電圧波形を用
いて活性化処理及び安定化処理を行った。本実施の形態
の活性化処理ははT1を1m秒、T2を10m秒、波高
15Vで、7×10のマイナス5乗[torr]のアセトン
雰囲気中で、素子電流If、放出電流Ieを測定しながら
行った。安定化処理は外囲器68全体を200℃で10
時間加熱しながら真空排気することで行った。
【0130】この後、不図示の排気管を通じ外囲器68
内を10のマイナス8乗[torr]程度の真空度とし、該
排気管をガスバーナで熱することで溶着し、外囲器68
の封止を行った。最後に、封止後の真空度を維持するた
めに、高周波加熱法でゲッター処理を行った。
【0131】以上のように完成した本実施の形態の表示
パネル1000を図8に示すように駆動回路に接続し
た。
【0132】各電子放出素子には、走査信号及び変調信
号を、容器外端子Dx1ないしDxm,Dy1ないしDynに対
応して接続された帯域制限フィルタFy1ないしFynを通
じ、信号発生手段より各々電子放出素子54に印加する
ことにより電子放出させるとともに、高圧端子Hvを通
じてメタルバック65、透明電極(不図示)に5kV以
上の高圧を印加して電子を加速して蛍光膜64に衝突さ
せ、その蛍光体を励起、発光させることで画像表示を行
った。その結果、長期間に亙り良好な画像が表示され
た。
【0133】[実施の形態3]図20は、本実施の形態
の駆動回路1001を用いて、例えばテレビジョン放送
をはじめとする種々の画像情報源より提供される画像情
報を表示できるように構成した画像表示装置の一例を示
すブロック図である。
【0134】図中、1000は上述した表示パネルであ
る。但し、この表示パネルは図10に示す表示パネル2
000であってもよい。1001は上述した帯域制限フ
ィルタ102を有するの駆動回路、1002はディスプ
レイコントローラ、1003はマチプレクサ、1004
はデコーダ、1005は入出力インターフェース回路、
1006はCPU、1007は画像生成回路、100
8、1009及び1010は画像メモリ・インターフェ
ース回路、1011は画像入力インターフェース回路、
1012及び1013はTV信号受信回路、1014は
入力部である。
【0135】尚、本実施の形態3の画像表示装置は、例
えばテレビジョン信号のように映像情報と音声情報の両
方を含む信号を受信する場合には、当然映像の表示と同
時に音声を再生するものであるが、本実施の形態の特徴
部分と直接関係しない音声情報の受信、分離、再生、処
理、記憶などに関する回路やスピーカなどについては説
明を省略する。
【0136】以下、画像信号の流れに沿って各部を説明
していく。
【0137】まずTV信号受信回路1013は、例えば
電波や空間光通信などのような無線伝送系を用いて伝送
されるTV画像信号を受信するための回路である。ここ
で、受信するTV信号の方式は特に限られるものではな
く、例えば、NTSC方式、PAL方式、SECAM方
式などのいずれの方式でもよい。また、これらより更に
多数の走査線よりなるTV信号、例えばMUSE方式を
始めとする、いわゆる高品位TVは、大面積化や大画素
数化に適した表示パネル1000の利点を生かすのに好
適な信号源である。
【0138】TV信号受信回路1013で受信されたT
V信号は、デコーダ1004に出力される。TV信号受
信回路1012は、例えば同軸ケーブルや光ファイバな
どのような有線伝送系を用いて伝送されるTV画像信号
を受信するための回路である。TV信号受信回路101
3と同様に、受信するTV信号の方式は特に限られるも
のではなく、また本回路で受信されたTV信号もデコー
ダ1004に出力される。
【0139】画像入力インターフェース回路1011
は、例えばTVカメラや画像読み取りスキャナなどの画
像入力装置から供給される画像信号を取り込むための回
路で、取り込まれた画像信号はデコーダ1004に出力
される。画像メモリインターフェース回路1010は、
ビデオテープレコーダ(以下VTR)に記憶されている
画像信号を取り込むための回路で、取り込まれた画像信
号はデコーダ1004に出力される。画像メモリインタ
ーフェース回路1009は、ビデオディスクに記憶され
ている画像信号を取り込むための回路で、取り込まれた
画像信号はデコーダ1004に出力される。画像メモリ
・インターフェース回路1008は、いわゆる静止画デ
ィスクのように、静止画像データを記憶している装置か
ら画像信号を取り込むための回路で、取り込まれた静止
画像データはデコーダ1004に入力される。
【0140】入出力インターフェース回路1005は、
この画像表示装置と、外部のコンピュータもしくはコン
ピュータ・ネットワークもしくはプリンタなどの出力装
置とを接続するための回路である。画像データや文字・
図形情報の入出力を行うのはもちろんのこと、場合によ
っては本表示装置の備えるCPU1006と外部との間
で制御信号や数値データの入出力などを行うことも可能
である。
【0141】画像生成回路1007は、入出力インター
フェース回路1005を介して外部から入力される画像
データや文字・図形情報や、或はCPU1006より出
力される画像データや文字・図形情報に基づき表示用画
像データを生成するための回路である。本回路の内部に
は、例えば画像データや文字・図形情報を蓄積するため
の書き換え可能メモリや、文字コードに対応する画像パ
ターンが記憶されている読み出し専用メモリや、画像処
理を行うためのプロセッサなどをはじめとして画像の生
成に必要な回路が組み込まれている。本回路により生成
された表示用画像データは、デコーダ1004に出力さ
れるが、場合によっては入出力インターフェース回路1
005を介して外部のコンピュータ・ネットワークやプ
リンタに出力することも可能である。
【0142】CPU1006は、主として本実施の形態
の表示装置の動作制御や、表示画像の生成や選択や編集
に関わる作業を行う。例えば、マルチプレクサ1003
に制御信号を出力し、表示パネル1000に表示する画
像信号を適宜選択したり組み合わせたりする。また、そ
の際には表示する画像信号に応じて表示パネルコントロ
ーラ1002に対して制御信号を発生し、画面表示周波
数や走査方法(例えばインターレースかノンインターレ
ースか)や一画面の走査線の数など表示装置の動作を適
宜制御する。また、画像生成回路1007に対して画像
データや文字・図形情報を直接出力したり、或は入出力
インターフェース回路1005を介して外部のコンピュ
ータやメモリをアクセスして画像データや文字や図形情
報を入力する。
【0143】尚、CPU1006は、むろんこれ以外の
目的の作業にも関わるものであって良い。例えば、パー
ソナルコンピュータやワードプロセッサなどのように、
情報を生成したり処理する機能に直接関わっても良い。
或は、前述したように入出力インターフェース回路10
05を介して外部のコンピュータ・ネットワークと接続
し、例えば数値計算などの作業を外部機器と協動して行
っても良い。
【0144】入力部1014は、CPU1006に使用
者が命令やプログラム、或はデータなどを入力するため
のものであり、例えばキーボードやマウスのほか、ジョ
イスティック、バーコードリーダ、音声認識装置など多
様な入力機器を用いることが可能である。デコーダ10
04は、画像生成回路1007ないしTV信号受信回路
1013などから入力される種々の画像信号を3原色信
号、または輝度信号とI信号、Q信号に逆変換するため
の回路である。なお、同図中に点線で示すように、デコ
ーダ1004は内部に画像メモリを備えるのが望まし
い。これは、例えばMUSE方式をはじめとして、逆変
換するに際して画像メモリを必要とするようなテレビ信
号を扱うためである。またこのような画像メモリを備え
ることにより静止画の表示が容易になる、或は画像生成
回路1007及びCPU1006と協動して画像の間引
き、補間、拡大、縮小、合成をはじめとする画像処理や
編集が容易に行えるようになるという利点が得られる。
【0145】マルチプレクサ1003は、CPU100
6より入力される制御信号に基づき表示画像を適宜選択
するものである。即ち、マルチプレクサ1003はデコ
ーダ1004から入力される逆変換された画像信号の中
から所望の画像信号を選択して駆動回路1001に出力
する。その場合には、一画面表示時間内で画像信号を切
り替えて選択することにより、いわゆる多画面テレビの
ように、一画面を複数の領域に分けて領域によって異な
る画像を表示することも可能である。
【0146】表示パネルコントローラ1002は、CP
U1006より入力される制御信号に基づき駆動回路1
001の動作を制御するための回路である。この表示パ
ネル1000の基本的な動作に関わるものとして、例え
ば表示パネル1000の駆動用電源(不図示)の動作シ
ーケンスを制御するための信号を駆動回路1001に対
して出力する。この表示パネル1000の駆動方法に関
わるものとして、例えば画面表示周波数や走査方法(例
えばインターレースかノンインターレースか)を制御す
るための信号を駆動回路1001に対して出力する。ま
た場合によっては、表示画像の輝度やコントラストや色
調やシャープネスといった画質の調整に関わる制御信号
を駆動回路1001に対して出力する場合もある。
【0147】駆動回路1001は、表示パネル1000
に印加する駆動信号を発生するための回路であり、マル
チプレクサ1003から入力される画像信号と、表示パ
ネルコントローラ1002より入力される制御信号に基
づいて動作するものであり、ここで発生する駆動信号
は、この駆動回路1001内の帯域制限フィルタ102
を通じて表示パネル1000に出力される。
【0148】以上、各部の機能を説明したが、図20に
例示した構成により、本実施の形態3の表示装置におい
ては多様な画像情報源より入力される画像情報を表示パ
ネル1000に表示することが可能である。即ち、テレ
ビジョン放送をはじめとする各種の画像信号はデコーダ
1004におて逆変換された後、マルチプレクサ100
3において適宜選択され、駆動回路1001に入力され
る。一方、表示パネルコントローラ1002は、表示す
る画像信号に応じて駆動回路1001の動作を制御する
ための制御信号を発生する。駆動回路1001は、上記
画像信号と制御信号に基づいて表示パネル1000に駆
動信号を印加する。これにより、表示パネル1000に
おいて画像が表示される。これらの一連の動作は、CP
U1006により統括的に制御される。
【0149】本画像表示装置においては、デコーダ10
04に内蔵する画像メモリや、画像生成回路1007及
びCPU1006が関与することにより、単に複数の画
像情報の中から選択したものを表示するだけでなく、表
示する画像情報に対して、例えば拡大、縮小、回転、移
動、エッジ強調、間引き、補間、色変換、画像の縦横比
変換などをはじめとする画像処理や、合成、消去、接
続、入れ換え、はめ込みなどをはじめとする画像編集を
行うことも可能である。また、本実施の形態の説明では
特に触れなかったが、上記画像処理や画像編集と同様
に、音声情報に関しても処理や編集を行なうための専用
回路を設けても良い。
【0150】従って、この実施の形態3の表示装置は、
テレビジョン放送の表示機器、テレビ会議の端末機器、
静止画像及び動画像を扱う画像編集機器、コンピュータ
の端末機器、ワードプロセッサをはじめとする事務用端
末機器、ゲーム機などの機能を一台で兼ね備えることが
可能で、産業用或は民生用として極めて応用範囲が広
い。
【0151】なお、図20は、表面伝導形放出素子を電
子源とする表示パネル1000を用いた表示装置の構成
の一例を示したにすぎず、本発明の画像形成装置がこれ
のみに限定されるものでないことは言うまでもない。例
えば図20の構成要素のうち、使用目的上必要のない機
能に関わる回路は省いても差し支えない。また、これと
は逆に、使用目的によっては更に構成要素を追加しても
良い。例えば、本表示装置をテレビ電話機として応用す
る場合には、テレビカメラ、音声マイク、照明機、モデ
ムを含む送受信回路などを構成要素に追加するのが好適
である。
【0152】本実施の形態3の画像表示装置において
は、とりわけ本実施の形態の表示パネル1000の薄形
化が容易なため、表示装置の奥行きを小さくすることが
できる。それに加えて、大画面化が容易で輝度が高く視
野角特性にも優れるため、臨場感にあふれ迫力に富んだ
画像を視認性良く表示することが可能である。
【0153】また、長時間に亙り安定な電子放出特性を
維持する本発明の電子源の駆動法を用いたことにより、
長期間安定に良好な画像が表示されるカラーフラットテ
レビが、実現された。
【0154】尚、上述した本実施の形態では、表示パネ
ルに変調信号を印加する側の駆動回路を帯域制限フィル
タを使用した駆動回路としたが本発明はこれに限定され
るものでなく、例えば走査信号を印加する信号の供給側
の駆動回路も同様に構成してもよい。
【0155】以上説明したように本実施の形態の電子源
の駆動方法によれば、電子源における共振の発生を防止
でき、この共振により電子放出素子に印加される電圧が
異常に高くなるのを防止できるため、その電子源の電子
放出素子の電子放出特性を長期間に亙り安定させること
ができる。
【0156】また本実施の形態の画像形成装置の駆動方
法によれば、上述の理由に基づいて長期間に亙り安定し
た画像を形成できる画像形成装置を提供できる。
【0157】また本実施の形態の電子源の駆動装置及び
駆動方法によれば、長期間に亙り安定した特性を有しな
がら電子源を駆動することができる。
【0158】更に、本実施の形態の画像形成装置によれ
ば、長期間に亙り動作安定性に優れた画像を形成するこ
とができる。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子源の有する複数の電子放出素子の特性の変化を抑え
て、長期間に亙り安定して動作させることができるとい
う効果がある。
【0160】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の駆動回路を説明する図
で、(a)は駆動回路の構成例を示すブロック図、
(b)は帯域制限フィルタの増幅率と共進周波数との関
係例を示すグラフ図である。
【図2】本実施の形態の表面伝導型放出素子の構成を示
す平面図(a)及び断面図(b)である。
【図3】本実施の形態の垂直型表面伝導型放出素子の構
成を示す図である。
【図4】本実施の形態の表面伝導型放出素子における放
出電流Ie、素子電流Ifと素子電圧Vfの関係の一例を
示すグラフ図である。
【図5】本実施の形態の表面伝導型放出素子を単純マト
リクス配置した電子源の一例を示す図である。
【図6】本実施の形態の表面伝導型放出素子を用いた表
示パネルの一部破断外観斜視図である。
【図7】本実施の形態の表示パネルの蛍光膜の配置例を
示す図である。
【図8】本実施の形態の画像表示装置の駆動回路の構成
を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態の梯子型の電子源の構成例を示す
図である。
【図10】図9の電子源を用いた表示パネルの一部破断
外観斜視図である。
【図11】従来の電子源の駆動における問題点を説明す
る図で、(a)は回路図、(b)は駆動パルス信号の一
例を示す。
【図12】従来の電子源の駆動における問題点を説明す
る図で、(a)は電子源の等価回路図、(b)は電子源
における共振周波数を示している。
【図13】本発明の実施の形態1における駆動回路の具
体例を示す回路図である。
【図14】本発明の実施の形態1における駆動回路と、
従来の駆動回路による電子源の劣化の程度を比較して示
す図である。
【図15】本実施の形態の単純マトリクス配置の電子源
の部分平面図である。
【図16】図15の電子源の部分断面図である。
【図17】図15の電子源の製造工程を説明するための
断面図である。
【図18】図15の電子源の製造工程を説明するための
断面図である。
【図19】本実施の形態の表面伝導型放出素子の製造時
の通電フォーミング処理における印加電圧波形の一例を
示す図である。
【図20】本実施の形態の多機能画像形成装置の構成を
示すブロック図である。
【図21】従来の表面伝導型放出素子の一例を示す図で
ある。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子放出素子を有する電子源の駆
    動装置であって、 前記電子放出素子のそれぞれに印加する駆動信号を発生
    する駆動信号発生手段と、 前記駆動信号発生手段により発生された駆動信号から、
    前記電子源の共振周波数に略対応する信号の周波数成分
    を除去する信号成分除去手段と、 を有することを特徴とする電子源の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記電子放出素子は表面伝導型放出素子
    であることを特徴とする請求項1に記載の電子源の駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 複数の電子放出素子を有する電子源を具
    備する画像形成装置であって、 画像信号を入力して保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された画像信号に応じた変調信号を
    発生する変調信号発生手段と、 前記変調信号発生手段よりの変調信号に含まれる所定の
    周波数帯域の信号を除去するフィルタ手段と、 前記画像信号の同期信号に同期して前記電子源の走査ラ
    インを選択する走査信号を発生する走査信号発生手段
    と、 前記走査信号発生手段からの走査信号と前記フィルタ手
    段から入力される変調信号とに基づいて駆動される前記
    電子源の電子放出素子から放出される電子により発光す
    る像形成手段と、を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記所定の周波数帯域は、前記電子源の
    共振周波数に略等しいことを特徴とする請求項3に記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記変調信号発生手段はパルス幅変調を
    行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記変調信号発生手段は振幅変調を行う
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記走査信号発生手段が更に前記所定の
    周波数帯域の信号を除去するフィルタ手段を有すること
    を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記電子放出素子は表面伝導型放出素子
    であることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項
    に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 複数の電子放出素子を有する電子源の駆
    動方法であって、 前記電子放出素子のそれぞれに印加する駆動信号を発生
    する駆動信号発生工程と、 前記駆動信号発生工程で発生された駆動信号から、前記
    電子源の共振周波数に略対応する信号の周波数成分を除
    去する信号成分除去工程と、を有することを特徴とする
    電子源の駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記電子放出素子は表面伝導型放出素
    子であることを特徴とする請求項9に記載の電子源の駆
    動方法。
JP25147898A 1998-09-04 1998-09-04 電子源の駆動方法及び装置及び前記電子源を用いた画像形成装置 Withdrawn JP2000081857A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25147898A JP2000081857A (ja) 1998-09-04 1998-09-04 電子源の駆動方法及び装置及び前記電子源を用いた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25147898A JP2000081857A (ja) 1998-09-04 1998-09-04 電子源の駆動方法及び装置及び前記電子源を用いた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000081857A true JP2000081857A (ja) 2000-03-21

Family

ID=17223420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25147898A Withdrawn JP2000081857A (ja) 1998-09-04 1998-09-04 電子源の駆動方法及び装置及び前記電子源を用いた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000081857A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7094036B2 (en) 2003-09-24 2006-08-22 The Boc Group Plc Vacuum pumping system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7094036B2 (en) 2003-09-24 2006-08-22 The Boc Group Plc Vacuum pumping system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3072825B2 (ja) 電子放出素子、電子源、及び、画像形成装置の製造方法
JP2967334B2 (ja) 電子放出素子の製造方法、並びにそれを用いた電子源及び画像形成装置の製造方法
JP2909719B2 (ja) 電子線装置並びにその駆動方法
JPH08180821A (ja) 電子線装置
JPH06342636A (ja) 電子源と画像形成装置
JP3054137B2 (ja) 画像形成装置の製造方法及び製造装置
JP3062987B2 (ja) 電子源及び画像形成装置の製法
JP2992927B2 (ja) 画像形成装置
JP2000081857A (ja) 電子源の駆動方法及び装置及び前記電子源を用いた画像形成装置
JP2884477B2 (ja) 表面伝導型電子放出素子、電子源、画像形成装置、及びこれらの製造方法
JP2859823B2 (ja) 電子放出素子、電子源、画像形成装置、及びこれらの製造方法
JP2932240B2 (ja) 電子源及びそれを用いた画像形成装置と、それらの製造方法
JP3673667B2 (ja) 電子放出素子、電子源、及び画像形成装置
JP2000082387A (ja) 電子源とその製造方法と駆動方法及び前記電子源を用いた画像形成装置とその駆動方法
JPH09330647A (ja) 電子放出素子、該電子放出素子を用いた電子源、該電子源を用いた画像形成装置及び該電子放出素子の製造方法
JP2854532B2 (ja) 表面伝導型電子放出素子、電子源、画像形成装置、及びこれらの製造方法
JP2866312B2 (ja) 電子源及びそれを用いた画像形成装置と、それらの製造方法
JP3728271B2 (ja) 電子放出素子及び電子源及び画像形成装置の製造方法
JPH11233005A (ja) 電子源、画像形成装置及びこれらの製造方法、製造装置
JP2946180B2 (ja) 電子放出装置、それを用いた画像形成装置及びこれらの製造方法及び駆動方法
JP3122879B2 (ja) 電子放出素子、電子源及び画像形成装置の製造方法
JPH0927273A (ja) 電子放出素子、電子源、及びこれを用いた画像形成装置とそれらの製造方法
JPH1012132A (ja) 表面伝導型電子放出素子、それを用いた電子源、画像形成装置及びこれらの製造方法
JPH0945222A (ja) 電子放出素子、それを用いた電子源、画像形成装置
JPH1055751A (ja) 電子放出素子、電子源、画像形成装置及びそれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110