JP2000080860A - 収納庫の防御システム - Google Patents

収納庫の防御システム

Info

Publication number
JP2000080860A
JP2000080860A JP10248977A JP24897798A JP2000080860A JP 2000080860 A JP2000080860 A JP 2000080860A JP 10248977 A JP10248977 A JP 10248977A JP 24897798 A JP24897798 A JP 24897798A JP 2000080860 A JP2000080860 A JP 2000080860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alarm
storage
safe
door
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10248977A
Other languages
English (en)
Inventor
Motosuke Taniwaki
源資 谷脇
Kunio Miyazaki
邦雄 宮崎
Mitsuo Komori
光雄 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kongo Co Ltd
Original Assignee
Kongo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kongo Co Ltd filed Critical Kongo Co Ltd
Priority to JP10248977A priority Critical patent/JP2000080860A/ja
Publication of JP2000080860A publication Critical patent/JP2000080860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップすることなく大きな効果を望
むことが可能な収納庫の防御システムを提供する。 【解決手段】 物を収納する収納庫1と、警報を発する
警報手段41と、警報手段41を作動可能状態と作動不
可能状態とに切り換える警報切換手段40とを有するこ
とを特徴とする収納庫の防御システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納庫における防
盗用の防御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の収納庫は、正面が開放された箱型
の本体内部に貴重品や書類等の収納物を収納し、本体の
開放部を開閉体で覆うことにより収納物を火災や盗難よ
り保護している。開閉体は、通常、本体の囲壁と係脱自
在であってハンドル等の移動手段によって水平方向ある
いは垂直方向に移動される閂、並びに移動手段の操作を
規制して閂を固定するシリンダー錠、ダイヤル錠等の施
錠手段を有しており、本体の開放部を閉塞した状態で移
動手段を操作することにより、閂を囲壁に係合させるこ
とで本体に対して固定され、この状態から施錠手段を作
動させることにより、移動手段の操作が規制されて閂が
固定され、本体に対して完全にロックされる。
【0003】また、防火対策を施した収納庫は、火災時
において収納庫の内部に火炎が侵入しないように、本体
と扉との嵌合部が断面稲妻形状である、いわゆる煙曲げ
構造となっている。この煙曲げ部には、さらに、温度が
上昇した際に膨張して隙間を塞ぐ膨張材が、その全周に
わたって配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の収納庫では、閂
を囲壁に係合させた後に施錠手段を作動させることでロ
ックされた施錠状態となるが、この施錠状態においても
賊が侵入した場合には、ハンマーによる打撃、トーチに
よる溶断、カッターによる切断、バールによるこじ開け
等の破壊行為により、比較的簡単に開放されてしまう。
【0005】このような危惧を回避するため、収納庫に
防盗装置を設ける試みがなされている。この防盗装置と
しては、例えばブザーやベル等を配し、賊が侵入したこ
とを検知してこれらを鳴動させるもの、賊が侵入した際
に警備会社に通報するもの等がある。しかし、ブザーや
ベルを鳴動させるものではその音が小さく、周囲に聞こ
えにくいために効果が少ないといった問題点があり、警
備会社に通報するものでは契約料がかかりコストアップ
してしまうという問題点がある。
【0006】また、膨張材を煙曲げ部の全周に配置した
収納庫では、火災時に膨張材が膨張して収納庫内部への
火炎の侵入は防止されるが、収納庫内部の圧力が上昇し
て収納庫本体の変形を招き、変形した部位から火炎が侵
入して内部の収納物が焼損してしまうという問題点があ
った。
【0007】本発明は、上記問題点を解決し、コストア
ップすることなく大きな効果を望むことが可能な収納庫
の防御システムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
物を収納する収納庫と、警報を発する警報手段と、前記
警報手段を作動可能状態と作動不可能状態とに切り換え
る警報切換手段とを有することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の収
納庫の防御システムにおいて、さらに、前記警報手段は
前記警報切換手段が作動可能状態側であって前記収納庫
に人が近づいたときに作動することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の収
納庫の防御システムにおいて、さらに、前記警報手段は
前記警報切換手段が作動可能状態側であって前記収納庫
を開けようとしたときに作動することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の収
納庫の防御システムにおいて、さらに、前記警報手段は
前記警報切換手段が作動可能状態側であって前記収納庫
に触れたとき、または前記収納庫を傾けたとき、または
音を検知したとき、または衝撃を検知したときの何れか
のときに作動することを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項3記載の収
納庫の防御システムにおいて、さらに、前記収納庫が、
本体と、扉と、前記扉を前記本体に固定させる閂と、前
記閂を移動させるためのハンドルと、前記閂の移動を規
制する施錠手段とを有し、前記ハンドルを回そうとした
とき、または前記閂が動いたとき、または前記施錠手段
が破壊もしくは解錠されたとき、または前記施錠手段が
施錠され閂が移動していないにもかかわらず扉が開放さ
れたときの何れかのときに前記警報手段が作動すること
を特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項2ないし請
求項5のうちの何れか1つに記載の収納庫の防御システ
ムにおいて、さらに、前記警報手段は作動時において、
前記収納庫が設置されている部屋の照明を一斉に点灯さ
せる、前記照明を一斉に消灯させる、前記部屋のドアも
しくはシャッターを一斉に開放する、前記ドアもしくは
シャッターを一斉に閉じて施錠する、外部に警報音及び
/または警報音声を知らせる、上部より物を落とす、防
御板を突出させる、臭気を発する、前記収納庫を動か
す、液体を噴出させることのうちの少なくとも1つを行
うことを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
のうちの何れか1つに記載の収納庫の防御システムにお
いて、さらに、前記収納庫が金庫であって、該金庫が前
記警報手段を有することを特徴とする。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に用いられる収納
庫としての金庫1の正面図を示している。金庫1は、本
体2と扉3とから主に構成されている。直方体あるいは
立方体形状の本体2は各壁面の両面が鉄板で覆われてお
り、各鉄板間には耐火材が充填されている。本体2の正
面には開口2aが形成されており、この開口2aは、本
体2に取り付けられた複数の蝶番4で一側部を回動自在
に支持された扉3によって開閉される。開口2aの周縁
には、扉3が閉じられたときに本体2の内部空間を密閉
するための図示しないパッキンが全周にわたって設けら
れている。
【0016】扉3の両面も本体2と同様に鉄板で覆われ
ており、各鉄板間には耐火材が充填されている。扉3に
は、扉3を本体2に対して固定するための後述する閂、
閂を移動させるためのハンドル5、ハンドル5の作動を
固定する施錠手段としてのダイヤル錠6及びシリンダー
錠7が設けられている。本体2と扉3との嵌合部はそれ
ぞれ断面稲妻形状を呈すべく折り返した形に構成されて
おり、所謂、煙曲げ構造を呈している。
【0017】本体2の煙曲げ部には、シート状の膨張部
材75が貼り付けられている。繊維分40〜70%、膨
張材10〜30%、バインダー10〜20%、その他5
〜15%の成分比で構成された膨張部材75は、その厚
みが1mm程度に形成されており、高温時に膨張して本
体2の内部に火炎が侵入することを防止する。また、膨
張部材75は、通常時には扉3の緩衝材の役割を果た
し、本体2及び扉3の塗装の剥がれを防止している。
【0018】膨張部材75は、図12に示すように、本
体2の上板及び底板に沿って水平方向に連続的に配置さ
れ、上板及び底板に沿って配置された膨張部材75は角
部を回って垂直方向に延び、ほぼコ字形状となるように
配置されている。本体2の側板に沿って垂直方向に配置
された複数の膨張部材75は、他の膨張部材75と所定
の間隔をもって配置されており、この間隔は高温時に膨
張部材75が膨張した場合であっても、膨張部材75同
士が繋がらない間隔に設定されている。
【0019】上述の構成により、扉3が閉じられた状態
で金庫1が火炎に包まれたとしても、膨張部材75が膨
張することで本体2の内部への火炎の侵入が防止されて
収納物が保護されると共に、本体2の側面に沿って配置
された各膨張部材75間に設けられた隙間から本体2内
部の空気が抜けて内圧の上昇が防止され、本体2の変形
が防止される。
【0020】上述の構成において、本体2の上板及び底
板に沿って膨張部材75を連続的に設け、本体2の側板
に沿って膨張部材75を間隔をおいて設けたが、これは
火炎が本体2の上部及び底部から最も侵入し易く側部か
らは比較的侵入しにくいためである。なお、上板及び底
板に沿って設けた膨張部材75は通常時において隙間を
有していてもよく、膨張時に連続する構成とすればよ
い。
【0021】図13は、本体77、右扉78、左扉79
を有する両開きの金庫76に膨張部材75を設ける例を
示している。この金庫76の場合には、膨張部材75の
配置は基本的には金庫1の場合と同様であるが、右扉7
8と左扉79との嵌合部に、垂直方向に連続的に配置す
る点のみが相違している。これにより、扉同士の嵌合部
からの火炎の侵入が防止され、収納物が良好に保護され
る。
【0022】上述の例では、金庫1,76の両側部にそ
れぞれ間隔をおいて膨張部材75を配置したが、何れか
一方の側部のみに間隔をおいて膨張部材75を配置し、
他方の側部は膨張部材75を連続的に設けてもよい。
【0023】また、金庫1,76において、煙曲げ部の
全周に膨張部材75を配置する構成としてもよい。この
場合には、図12に二点鎖線で示すように、本体2,7
7に空気抜き用の孔80を設ける必要がある。孔80と
しては直径5mm程度で途中に屈曲部を有する形状が望
ましく、通常時は耐火材等で栓をしておくことが望まし
い。この構成とすることにより、膨張部材75により本
体2の内部の収納物が完全に守られると共に、本体2の
内圧が上昇した際には孔80の栓が抜け、本体2内部の
空気が孔80を通って外部に流出し、本体2の変形が防
止される。また、孔80が屈曲しているので、孔80を
介しての本体2内部への火炎の侵入が防止される。この
例では本体2,77の上板に孔80を設ける構成とした
が、孔80は上板の他、底板、側板、背板に設けてもよ
い。なお、扉に孔を設ける構成は構造上望ましくない。
【0024】扉3の表面側には、ハンドル5が支軸5a
によって回動自在に支持されている。支軸5aは、図2
に示すように、扉3の裏面側に配設された第1作動板8
の一端も揺動自在に支持している。第1作動板8の他端
は第2作動板9の一端に回動自在に取り付けられ、第2
作動板9の他端は支軸10aで扉3に回転自在に支持さ
れた第1円板10の円周部近傍に回動自在に取り付けら
れている。
【0025】第1円板10の、第2作動板9の他端が取
り付けられた位置と支軸10aを介して対向する位置に
は、切欠が形成された閂11を先端に有する走り板11
aの基端が固着された施錠板12が取り付けられてい
る。ダイヤル錠6の作動片6a及びダイヤル錠6の隣に
配置されたリ・ロッキング装置13の作動片13aが係
合可能に構成された施錠板12は、扉3の内面に植設さ
れたピン14によって左右方向に移動自在に支持されて
いる。
【0026】第1円板10の、第2作動板9の他端が取
り付けられた位置と施錠板12が取り付けられた位置と
の中間の位置であって、第1作動板8の配設位置と対向
する側には、一端に閂15が固着された連結板16が取
り付けられている。連結板16の他端は後述する第2円
板17に取り付けられている。
【0027】第1円板10の、連結板16が取り付けら
れた位置と支軸10aを介して対向する位置には、切欠
部10bが形成されている。この切欠部10bには扉3
に植設されたピン18が当接しており、これによりハン
ドル5の回動角度が規制されている。
【0028】第1円板10の配設位置の下方には、支軸
17aで扉3に回転自在に支持された第2円板17が配
設されている。第2円板17の円周部近傍には、上述し
た連結板16の他端が取り付けられており、これと支軸
17aを介して対向する位置には、一端に閂19を固着
された走り板19aの他端が取り付けられている。
【0029】第2円板17の、連結板16の他端が取り
付けられた位置と走り板19aの他端が取り付けられた
位置との中間の位置であって、第1円板10における施
錠板12が取り付けられた位置と対応する位置には、先
端に切欠が形成された閂20を一端に固着された走り板
20aの他端が取り付けられている。
【0030】連結板16のほぼ中程の位置には、施錠時
においてシリンダー錠7の作動片7aが係合可能な係合
片16aが固着されており、その下方にはL字形状の係
合片16bが固着されている。また、各係合片16a,
16bの固着位置の中間位置には、他方の脚部を後述す
る戻し板21に取り付けられたトーションコイルバネ2
2の一方の脚部が取り付けられている。連結板16は、
トーションコイルバネ22により、図において上方への
付勢力を付与されている。
【0031】戻し板21は扉3の内面に植設されたピン
23で左右方向に移動自在に支持されており、一端には
切欠部21aが形成され、他端には調整板21bがネジ
止めされている。戻し板21は、トーションコイルバネ
22によって図において左方への付勢力を付与されてお
り、各閂11,15,19,20が非ロック位置に位置
決めされたときに切欠部21aの開口側端部を係合片1
6bと係合する。
【0032】シリンダー錠7の上面には、扉3の内面に
植設されたピン24によって揺動自在に支持された第3
作動板25が配設されている。第3作動板25には2個
の長穴25a,25bが形成されており、長穴25aに
はシリンダー錠7に植設されたピン7bが係合してい
る。ピン7bは作動片7aの移動に伴って同方向に移動
する。
【0033】第3作動板25の下方には、扉3の内面に
植設されたピン26によって図の実線位置と二点鎖線位
置とに左右方向に移動自在に支持された第4作動板27
が配設されている。一端に切欠部27aが形成された第
4作動板27は他端部寄りにピン27bを有しており、
このピン27bを長穴25bに係合させている。第4作
動板27の一端は、本体2側に突出可能に配設されてい
る。
【0034】本体2の各閂11,20の嵌合位置には、
図の実線位置と二点鎖線位置とに上下動自在に支持され
た係合板28が配設されている。係合板28は各閂1
1,20が貫通可能な孔28a,28bと、第4作動板
27の先端が貫通可能な孔28cとを有しており、各孔
28a,28bの近傍には各閂11,20の切欠と係合
可能な係合片28d,28eが、また、孔28cの近傍
には第4作動板27及び係合板28が二点鎖線位置から
実線位置に移動する際に切欠部27aと衝合可能な衝合
片28fがそれぞれ配設されている。
【0035】上述の構成より、図2に示す状態からダイ
ヤル錠6及びリ・ロッキング装置13を解錠した後にシ
リンダー錠7を解錠すると、作動片7a及びピン7bが
左方に移動されて第3作動板25が二点鎖線位置に位置
決めされ、これに伴いピン27bが左方に移動されて第
4作動板27が二点鎖線位置に位置決めされる。これに
より孔28cから第4作動板27が抜け、衝合片28f
に衝合した第4作動板27によって上方に保持されてい
た係合板28が自重により下方の二点鎖線位置に移動
し、各係合片28d,28eと各閂11,20との係合
が解除される。
【0036】この後、ハンドル5を回して支軸5aを図
の反時計方向に回動させると、第1作動板8が揺動して
第2作動板9を右方に移動させる。第2作動板9の移動
に伴い第1円板10が支軸10aを中心に反時計方向に
回動し、施錠板12が左方に、また、連結板16が下方
にそれぞれ移動され、各閂11,15が、それぞれの先
端が図に二点鎖線で示すように扉3の内側に収納される
非ロック位置に移動される。
【0037】連結板16の下方への移動により、第2円
板17が支軸17aを中心に反時計方向に回動される。
この回動により、各閂19,20が、それぞれの先端が
図に二点鎖線で示すように扉3の内側に収納される非ロ
ック位置に移動される。また、係合片16bが下方の二
点鎖線位置へ移動することにより、切欠部21aを係合
片16bに当接させることで左方への移動を規制されて
いた戻し板21がトーションコイルバネ22の付勢力を
受け、図に二点鎖線で示す左方へと移動し、係合片16
bが切欠部21aの開口側端部に係合する。このとき、
調整板21bの左端部は本体2側に突出可能となる。
【0038】ハンドル5を回動させて各閂11,15,
19,20を非ロック位置に置いた状態で扉3を開放す
ることにより、トーションコイルバネ22の付勢力によ
り戻し板21が左方に移動し、切欠部21aの開口側端
部が係合片16bに係合して連結板16の上方への移動
を規制し、各閂11,15,19,20が非ロック位置
に位置決めされる。この状態から扉3を閉じると、調整
板21bの左端部が本体2に当接して図の実線位置に移
動し、切欠部21aと係合片16bとの係合状態が解除
されて連結板16がトーションコイルバネ22の付勢力
により上方に移動し、各閂11,15,19,20が実
線で示すロック位置に位置決めされる。
【0039】本体2の内部であって閂11の先端部と対
応する位置には、閂11がロック位置に位置決めされた
ときにこれを検知し、後述する制御手段39に信号を出
力する近接センサー29が配設されている。施錠板12
の裏面には、ダイヤル錠6が施錠されたときに作動片6
aの突出を検知して制御手段39に信号を出力する近接
センサー30が配設され、連結板16の裏面には、シリ
ンダー錠7が施錠されたときに作動片7aの突出を検知
して制御手段39に信号を出力する近接センサー31が
配設されている。また、本体2の内部であって、扉3が
支持された側と対向する側には、扉3が開放されたとき
にこれを検知して制御手段39に向けて信号を出力する
近接センサー32が配設されている。さらに、ダイヤル
錠6及びシリンダー錠7の内部には、各錠が衝撃あるい
は熱を受けた際に制御手段39へ信号を出力する図示し
ないセンサーが設けられている。
【0040】また、金庫1の正面側には、人等が近寄っ
た際にこれを検知する対人センサー33、床面や部屋内
部の音を検知する音検知センサー34、傾きを検知する
傾き検知センサー35等が設けられており、さらに扉3
の内部には、金庫1に衝撃が加えられたときにこれを検
知する衝撃検知センサー36、金庫1に熱が加えられた
ときにこれを検知する熱検知センサー37、及び金庫1
への接触を検知する接触検知センサー38が設けられて
いる。
【0041】図3は、本発明の一実施例に用いられる制
御手段39の制御ブロック図を示している。CPU、R
OM、RAM等を有する周知のマイクロコンピューター
である制御手段39は、上述した各センサーから信号を
入力され、後述する警報手段41に向けて動作信号を出
力する。なお、金庫1には、図示しない交流電源とバッ
クアップバッテリーからの電源とが供給されており、制
御手段39には、図示しない交流電源の電線が切断され
た際にこれを検知する図示しない断線検知センサーから
の信号と、扉3の内側に取り付けられた外部からの遠隔
操作が可能な切換スイッチからなり、警報手段41の作
動・不作動を切り換える警報切換手段40からの信号と
が入力される。金庫1には、交流電源が抜けた場合を考
慮して、充電器や電源ランプ、さらには電源が抜けた場
合に表示を行う表示手段を付加することが望ましく、ま
た、バッテリーの消耗度合いを表示する表示手段を付加
することが望ましい。
【0042】制御手段39が警報手段41に動作信号を
送る場合としては、警報切換手段40が警報手段41を
作動させる側に切り換えられており、かつ、対人センサ
ー33あるいは音検知センサー34からの検知信号が入
力された場合(金庫1に人が近づいた場合)、傾き検知
センサー35、衝撃検知センサー36、熱検知センサー
37、接触検知センサー38のうちの何れか1つからの
検知信号が入力された場合(金庫1を開けようとした場
合若しくは金庫1を持ち去ろうとした場合)、近接セン
サー29,30,31、ダイヤル錠6の衝撃検知センサ
ーあるいは熱検知センサー、シリンダー錠7の衝撃検知
センサーあるいは熱検知センサーのうちの何れか1つか
らの検知信号が入力された場合(金庫1を開けようとし
た場合)、近接センサー29,30,31及びダイヤル
錠6の各センサー及びシリンダー錠7の各センサーから
の信号が入力されずに近接センサー32からの信号が入
力された場合(金庫1がこじ開けられた場合)等が挙げ
られ、各センサーからの検出信号が複数入力された場合
としてもよい。
【0043】さらに、制御手段39が警報手段41に動
作信号を送る他の例として、金庫1の前にマットを敷
き、このマットの下にマットスイッチを配置して、マッ
トスイッチからの信号を制御手段39に入力する構成と
し、マットが踏まれたとき、あるいはマット上から人が
離れたときに警報手段41に動作信号を送る構成として
もよい。
【0044】警報切換手段40としては上述の切換スイ
ッチの他、設定用のスイッチと解除用のスイッチとを別
に設ける構成としてもよい。この場合、設定用のスイッ
チを上述と同様に扉3の内側に設け、解除用のスイッチ
を例えば本体2の上板の上面や底板の下面等に蓋付で設
け、一見しては発見することが難しい構成とする。ま
た、解除用のスイッチをダイヤル錠6やシリンダー錠7
とし、ダイヤルを特定の数値に合わせたときに解除する
構成や鍵穴に鍵を挿入すると解除する構成としてもよ
い。この場合には、何れか一方の施錠手段を警報手段4
1に接続させておく。さらに、解除用のスイッチとし
て、ダイヤル錠6及びシリンダー錠7とは別のダイヤル
錠やシリンダー錠を設ける構成、部屋の電灯のスイッチ
やエアコンのスイッチと連動させた構成としてもよい。
また、上述の切換スイッチの遠隔操作手段としては、リ
モコンを用いたもの、電話回線を用いたもの、電磁波、
光、赤外線(遠赤外線)を用いたもの等、様々な周知の
手段が用いられる。
【0045】警報手段41としては、金庫1が設置され
ている部屋の照明を一斉に点灯あるいは消灯あるいは明
滅させる、金庫1が設置されている部屋のドアあるいは
シャッターを一斉に開放するあるいは閉じて施錠する、
ベルやブザー等の警報音を大音量(例えば300m先ま
で聞こえる程度)で鳴らす、警報音声(例えば「ドロボ
ー」等)を大音量で鳴らす、金庫1が設置されている部
屋の天井から物を落とす、金庫1の直前あるいは金庫1
が設置されている部屋のドアの直前に防御板を突出させ
る、臭気を発する、金庫1を動かす、液体を噴出させる
もの等が挙げられる。
【0046】上述のうち、照明、ドアあるいはシャッタ
ー、警報音、警報音声を用いる場合は、制御手段39と
各警報手段41とを接続し、各警報手段41の動作プロ
グラムを制御手段39に入力しておくことにより従来と
同様に作動可能である。
【0047】警報手段41として照明を一斉に点灯させ
る構成とすることにより、賊を驚かせると共に異変が起
きたことを周囲に知らせることができ、消灯あるいは明
滅させることにより、さらに窃盗行為を妨害することが
できる。また、ドアあるいはシャッターを一斉に開放す
ることにより、異変が起きたことを周囲に知らせること
ができると共に、その場に人がいた場合には逃げ出すこ
とができ、一斉に閉じて施錠した場合には賊を閉じこめ
ることができる。また、警報音あるいは警報音声を大音
量で鳴らすことにより、異変が起きたことを周囲に知ら
せることができる。この場合、警報音や警報音声として
嫌悪感を催すような音(例えばガラスを引っ掻くような
音)や猛獣の鳴き声等を用いることにより、賊に嫌悪感
を与えたり驚かすといった効果をも得ることができる。
【0048】警報手段41として、金庫1が設置されて
いる部屋の天井から物を落とす構成を図4及び図5を用
いて説明する。金庫1が設置されている部屋の天井42
には、金庫1の設置位置の手前側に相当する部位に切欠
42aが形成されており、切欠42aには蓋43が支軸
43aによって基端を開閉自在に支持されている。
【0049】蓋43の自由端側には、蓋43を天井42
と同一面となる状態で保持する保持部材44が設けられ
ている。板材からなる保持部材44は、そのほぼ中央部
を支軸44aで回動自在に支持されており、支軸44a
は天井42の上面に固設されたモーター45の出力軸に
接続されている。モーター45は制御手段39からの動
作指令に基づいて作動する。蓋43及び保持部材44
は、天井42と容易に見分けがつかないように形成され
ている。
【0050】蓋43の上面には、お化けや熊等、人を驚
かせるに十分な形状を呈する人形46が配設されてい
る。人形46はその上部に紐状部材47の一端を接続さ
れており、紐状部材47の他端は天井42の上面に突設
された突起部材48に接続されている。
【0051】上述の構成より、モーター45が作動して
保持部材44が図4に二点鎖線で示すように約90度回
動すると、蓋43が自重により下方に開放され、蓋43
上に載置されていた人形46が落下する。このとき、人
形46の上部が、図5に示すようにダイヤル錠6とほぼ
同じ高さとなるように紐状部材47の長さが調整されて
いる。また、蓋43には鎖等からなる図示しないストッ
パーが設けられており、自重により開放したときに所定
角度以上開かないように構成されている。
【0052】蓋43及び人形46を初期状態に復帰させ
る際には、人形46を蓋43の上面に載置した状態で蓋
43を上方へと押し上げ、天井42と同一面となったと
ころで図示しないスイッチを押してモーター45を作動
させ、保持部材を図4の実線位置に戻せばよい。なお、
蓋43の図示しないストッパー(鎖)をモーター等によ
り巻き上げて自動で蓋43を閉動させることも可能であ
る。
【0053】警報手段41としてこのような構成を採用
することにより、賊を驚かせて平常心を失わせることが
できると共に、次にまた何かが起きるのではないかとい
う疑心暗鬼を生じさせることができる。
【0054】次に、警報手段41として、金庫1の直前
あるいは金庫1が設置されている部屋のドアの直前に防
御板を突出させる構成を図6及び図7を用いて説明す
る。金庫1が設置されている部屋の床49には、金庫1
の設置位置の手前側及び/または部屋の出入り口のドア
の手前側に相当する部位に竪穴50が形成されており、
竪穴50内には防御板51及び突出機構52が配設され
ている。
【0055】高強度の樹脂(例えばポリカーボネート)
あるいは高強度の金属からなり、十分な高さ(2m程
度)を有する防御板51は、突出機構52により出没自
在に支持されており、その上面が床49と同一面を形成
する没入位置(図7参照)と全体が床49上に突出する
突出位置(図6参照)とに選択的に位置決めされる。床
49及び防御板51の上面には同一の床材53(例えば
カーペット、フローリング等)が固着されており、容易
に見分けがつかないように構成されている。
【0056】突出機構52は、ベース54、リンク5
5,56、上板57、油圧シリンダー58、油圧ユニッ
ト59等から主に構成されている。函形状を呈するベー
ス54は、竪穴50の底面に固着されている。リンク5
5とリンク56とは同形状を呈しており、リンク55は
その一端を上板57の一方の端部に、リンク56はその
一端をベース54の一方の端部にそれぞれ回動自在に取
り付けられている。各リンク55,56はその中央部を
ピン60によって互いに重なるように係合されており、
リンク55の他端はベース54に、リンク56の他端は
上板57にそれぞれ水平方向に移動可能に支持されてい
る。
【0057】プランジャ58aを有する油圧シリンダー
58は、本体の一端をリンク55の他端に回動自在に取
り付けられており、プランジャ58aの先端はリンク5
6の中央よりも他端寄りの部位に回動自在に取り付けら
れている。油圧シリンダー58の本体もリンク55と共
にベース54上を水平方向に移動する。
【0058】油圧ユニット59はモーター駆動の油圧ポ
ンプ、オイルタンク、電磁バルブ等を有しており、油圧
ポンプの作動により油圧ユニット59から油圧シリンダ
ー58に油圧が供給され、上板57上の防御板51が上
下動する。油圧ユニット59の油圧ポンプを駆動するモ
ーターは、制御手段39にその作動を制御される。油圧
ユニット59は、防御板51が没入位置に位置決めされ
たときに、各リンク55,56及び油圧シリンダー58
と干渉しない位置に配設されている。
【0059】警報手段41としてこのような構成を採用
することにより、金庫1に対する破壊行為を防御するこ
とができると共に、賊を部屋の内部に閉じこめたり部屋
からの脱出を阻止することができる。
【0060】次に、警報手段41として、金庫1から臭
気を発する構成及び金庫1から液体を噴出させる構成を
図8を用いて説明する。本体2の内部上方には仕切板6
1が設けられており、仕切板61錠には臭気発生装置6
2が配設されている。仕切板61の手前側には図示しな
い目隠し板が設けられており、金庫1を開放したときに
臭気発生装置62が見えないように構成されている。
【0061】臭気発生装置62は、ボンベ保持手段6
3、ポンプ64、ポンプ駆動手段であるモーター65、
パイプ66等から主に構成されている。ボンベ保持手段
63は仕切板61上に固設されており、保持部63aに
よってアンモニアガス等の臭気を封入されたガスボンベ
67を着脱自在に保持する。
【0062】仕切板61上に固設されたポンプ64は、
ガスボンベ67の図示しない噴出口に接続される口金部
64aを有しており、モーター65からの駆動力を受け
てガスボンベ67内の臭気を吸い込む。吸い込まれた臭
気は、ポンプ64に接続されたパイプ66へと送られ
る。
【0063】本体2の耐火材中に埋め込まれたパイプ6
6は、一方の開口をポンプ64に接続されており、他方
の開口は本体2の外部に臨んでいる。パイプ66の他方
の開口は、その径を狭められて噴出口66aを構成して
おり、噴出口66aは、一見しては外部から見分けがつ
かないように本体2の外部塗装等で埋められている。
【0064】上述の構成より、制御手段39から指令が
送られてモーター65が作動すると、ポンプ64が作動
し、ガスボンベ67から吸い込まれた臭気がパイプ66
を介して噴出口66aから噴出される。このとき、噴出
口66aを覆っている本体2の外部塗装は、臭気の噴出
圧によって吹き飛ばされる。
【0065】警報手段41としてこのような構成を採用
することにより、賊が侵入して破壊行為を行う際に、そ
の作業を中断させることが可能となる。また、ガスボン
ベ67に封入しておく臭気に応じて、賊の気分を悪化さ
せることも可能となる。
【0066】警報手段41として液体を噴出させる構成
とする場合には、ガスボンベ67に代えて、液体を封入
したボンベを用いればよい。この構成とした場合には、
液体を賊の体に付着させることで目印とすることができ
ると共に、足跡や指紋を現場に残存させることが可能と
なる。
【0067】上述の構成において、パイプ66に代え
て、カメラのレリーズの如く中心に移動可能な針金を有
する管体を用い、臭気や液体の噴出時に針金を突出させ
て本体2の外部塗装を除去する構成としてもよい。
【0068】次に、警報手段41として、金庫1を動か
す構成を図9及び図10を用いて説明する。図9に示す
ように、本体2の底面にはL字形状を呈する4個の脚部
2bが固設されている。各脚部2bにはボール68がそ
れぞれ回転自在に取り付けられており、各ボール68は
その周面が各脚部2bの底面よりも突出する状態で保持
されている。
【0069】さらに、本体2の底面のほぼ中央部には、
2枚の板材69が固設されている。金属等の高強度部材
で形成された板材69は、本体2の中央部に所定の間隔
をおいて対称となるように配設されている。各板材69
の厚みは、本体2の底面からボール68の周面(脚部2
bより突出した部位)までの高さよりも小さくなるよう
に設定されている。
【0070】本体2の真下の床49の内部にはモーター
70が埋設されており、モーター70の出力軸70aに
は円板71が偏心した状態で固設されている。円板71
の直径は、各板材69間の間隔よりも若干小さくなるよ
うに設定されている。
【0071】上述の構成より、制御手段39から指令が
送られてモーター70が作動すると円板71が偏心して
回転し、円板71の周面が各板材69に接触することに
より、本体2に対して図9において左右方向への往復移
動力が付与される。そして、この移動力を受けて各ボー
ル68が回転することにより、本体2が左右方向に往復
動する。なお、円板71の偏心量を小さくしてモーター
70を高速回転させると、本体2を振動させることがで
きる。
【0072】図11は、金庫1を動かす他の例を示して
いる。図11において、床49上に設置された金庫1
は、部屋の壁72に沿って置かれている。金庫1の側面
であって、壁72に面する側に対向する側の下部には、
複数の蝶番73の一片73aが取り付けられている。蝶
番73の他片73bは床49に取り付けられている。壁
72の内部にはプランジャ74aを有する油圧シリンダ
ー74が埋設されており、プランジャ74aは最も後退
した位置において、図に示すように先端が本体2の側面
に当接するように構成されている。
【0073】上述の構成より、制御手段39から指令が
送られて油圧シリンダー74が作動し、プランジャ74
aが進出すると、プランジャ74aの先端が本体2の側
面を図の右方に押圧することにより、本体2が蝶番73
を支点にして図の時計方向に移動する。その後、プラン
ジャ74aを後退させることにより、本体2が揺動す
る。なお、本体2の壁72側の脚部の下にバネ、ゴム、
クッション等の緩衝材を設けることにより、本体2の揺
動時における騒音を防止することができると共に、床4
9の損傷を防止することもできる。
【0074】警報手段41としてこのような構成を採用
することにより、賊が侵入して破壊行為を行う際に、そ
の作業を中断させることが可能となると共に、疑心暗鬼
を生じさせることができる。また、金庫1を動かす構成
に上述した他の構成を付加しておき、金庫1の動きを無
理に止めようとした場合に他の構成を作動させることに
より、防御効果を相乗的に高めることができる。金庫を
動かす構成には、金庫を移動させる構成、金庫を振動さ
せる構成、金庫を揺動させる構成、金庫を往復動させる
構成、金庫を上下動させる構成等、配置位置より金庫を
動かす全ての構成を含む。
【0075】上述した例では、警報手段41として金庫
1が設置されている部屋のドアあるいはシャッターを一
斉に開放あるいは閉じる構成を示したが、この警報手段
41の応用例として、金庫1にスイッチを設けると共に
部屋のドアを自動開閉及び自動施錠可能な構成とし、金
庫1が設置されている部屋に金庫1の解錠者が入った
後、解錠者によって金庫1のスイッチが押されると、部
屋のドアが自動的に閉まって施錠される構成としてもよ
い。
【0076】このような構成とすることにより、ダイヤ
ル錠の解錠番号を解錠者以外の第三者に知られる虞がな
くなり、防盗性を向上させることができる。自動開閉可
能なドア(扉)は、ドアの蝶番やドアクローザーにモー
ターやシリンダー等の駆動手段を設けることにより達成
できる。
【0077】また、複数の収納庫をシリアル通信で繋
ぎ、ビデオカメラで監視すると共に文字やランプ等でモ
ニター表示して、各収納庫の使用状況を警備室、オーナ
ー室、管理室等の所定の場所で集中管理を行うことも可
能である。この場合、収納庫の扉、閂、施錠手段を自動
的に移動可能に構成し、どの収納庫の閂がかかっていな
い、施錠されていない、扉が開放されている等の情報を
受け取り、これに基づいて閂をかける、施錠する、扉を
閉める等の動作を行わせる。収納庫の扉を自動開閉させ
る構成としては、扉の蝶番にモーターを設けて扉を開閉
させる、収納庫の下部にシリンダーを設け、シリンダー
のロッドを円弧状の接続板を介して扉に連結させる構成
等が挙げられる。収納庫の扉を自動開閉させる際には、
ベル、ブザー、音声等で周囲に注意を促し、人が手足や
服等を挟まれないように構成することが望ましい。ま
た、扉の駆動手段に安全装置を設け、人が触ったり異物
が挟まった場合に開閉動作を停止させ、その後、安全が
確認されてから再び動作を行う構成とすることがより望
ましい。
【0078】上記実施例では施錠手段としてダイヤル錠
6とシリンダー錠7とを示したが、施錠手段には電子錠
等の他の周知の施錠手段が含まれることはいうまでもな
い。また、施錠手段として、モニター側で解錠した後で
ないと本体側の施錠手段を解錠できないといったシステ
ムを採用することも可能である。
【0079】上記各実施例及び変形例では、収納庫とし
て片扉を有する金庫を用いた例を説明したが、収納庫と
しては他に、両扉あるいは子扉を有する金庫、壁面収納
庫、保管用書庫等の抽斗を有する収納庫、引き戸を有す
る収納庫、収納庫の内部にさらに他の収納庫を収納した
二次庫、貸金庫、トランクルーム、収蔵庫、金庫室、書
庫室、倉庫、納屋等に本発明を適用してもよい。また、
収納庫の内部に抽斗や中扉を有するものに本発明を適用
してもよい。さらに、開閉体として、扉、抽斗、引き
戸、中扉等を複数有する収納庫に本発明を適用してもよ
く、複数の収納庫のうちの何れかが警報を行うように構
成してもよい。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、警報手段が作動可能状
態である側に警報切換手段が切り換えられているとき、
人が近づいたこと、何者かが収納庫を開けようとした若
しくは持ち去ろうとしたこと、収納庫がこじ開けられた
ことを検知して、警報手段が収納庫が設置されている部
屋の照明を一斉に点灯あるいは消灯させる、部屋のドア
もしくはシャッターを一斉に開放あるいは閉じて施錠す
る、外部に警報音及び/または警報音声を知らせる、上
部より物を落とす、防御板を突出させる、臭気を発す
る、前記収納庫を動かす、液体を噴出させる等の警報動
作を少なくとも1つ行うので、コストアップすることな
く、賊を驚かせると共に異変が起きたことを周囲に知ら
せる、窃盗行為を妨害する、賊を閉じこめる、賊に嫌悪
感を与えたり驚かせて平常心を失わせる、賊に疑心暗鬼
を生じさせる、賊に目印を付ける、足跡や指紋を現場に
残存させる、破壊行為を中断させるといった様々な効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられる金庫の正面図で
ある。
【図2】図1に示した金庫の閂の移動機構を説明する図
である。
【図3】本発明の一実施例に用いられる制御手段のブロ
ック図である。
【図4】本発明の一実施例に用いられる上方より物を落
とす警報手段を説明する金庫が設置された部屋の天井部
の平面図である。
【図5】本発明の一実施例に用いられる上方より物を落
とす警報手段を説明する金庫が設置された部屋の側面図
である。
【図6】本発明の一実施例に用いられる防御板を突出さ
せる警報手段における防御板の突出状態を示す金庫が設
置された部屋の床部の側断面図である。
【図7】本発明の一実施例に用いられる防御板を突出さ
せる警報手段における防御板の収納状態を示す金庫が設
置された部屋の床部の側断面図である。
【図8】本発明の一実施例に用いられる臭気あるいは液
体を噴出する警報手段を説明する金庫の内部正面図であ
る。
【図9】本発明の一実施例に用いられる金庫を動かす警
報手段を説明する金庫底部の平面図である。
【図10】本発明の一実施例に用いられる金庫を動かす
警報手段を説明する金庫底部及び金庫が設置された部屋
の床部の部分斜視図である。
【図11】本発明の一実施例の変形例に用いられる金庫
を動かす他の警報手段を説明する金庫及び金庫が設置さ
れた部屋の壁部の正面図である。
【図12】本発明の一実施例に用いられる膨張部材を説
明する金庫の内部正面図である。
【図13】本発明の他の実施例に用いられる膨張部材を
説明する両扉金庫の内部正面図である。
【符号の説明】
1,76 収納庫(金庫) 3 扉 5 ハンドル 6 施錠手段(ダイヤル錠) 7 施錠手段(シリンダー錠) 11,15,19,20 閂 40 警報切換手段 41 警報手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森 光雄 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号・金剛 株式会社内 Fターム(参考) 5C084 AA03 AA10 BB31 CC07 CC12 DD02 DD41 DD73 DD74 DD80 DD81 EE08 GG18 HH01 HH08 HH12 HH17 HH20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物を収納する収納庫と、 警報を発する警報手段と、 前記警報手段を作動可能状態と作動不可能状態とに切り
    換える警報切換手段とを有することを特徴とする収納庫
    の防御システム。
  2. 【請求項2】前記警報手段は、前記警報切換手段が作動
    可能状態側であって前記収納庫に人が近づいたときに作
    動することを特徴とする請求項1記載の収納庫の防御シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記警報手段は、前記警報切換手段が作動
    可能状態側であって前記収納庫を開けようとしたときに
    作動することを特徴とする請求項1記載の収納庫の防御
    システム。
  4. 【請求項4】前記警報手段は、前記警報切換手段が作動
    可能状態側であって前記収納庫に触れたとき、または前
    記収納庫を傾けたとき、または音を検知したとき、また
    は衝撃を検知したときの何れかのときに作動することを
    特徴とする請求項1記載の収納庫の防御システム。
  5. 【請求項5】前記収納庫が、本体と、扉と、前記扉を前
    記本体に固定させる閂と、前記閂を移動させるためのハ
    ンドルと、前記閂の移動を規制する施錠手段とを有し、
    前記ハンドルを回そうとしたとき、または前記閂が動い
    たとき、または前記施錠手段が破壊もしくは解錠された
    とき、または前記施錠手段が施錠され閂が移動していな
    いにもかかわらず扉が開放されたときの何れかのときに
    前記警報手段が作動することを特徴とする請求項3記載
    の収納庫の防御システム。
  6. 【請求項6】前記警報手段は、作動時において、前記収
    納庫が設置されている部屋の照明を一斉に点灯させる、
    前記照明を一斉に消灯させる、前記部屋のドアもしくは
    シャッターを一斉に開放する、前記ドアもしくはシャッ
    ターを一斉に閉じて施錠する、外部に警報音及び/また
    は警報音声を知らせる、上部より物を落とす、防御板を
    突出させる、臭気を発する、前記収納庫を動かす、液体
    を噴出させることのうちの少なくとも1つを行うことを
    特徴とする請求項2ないし請求項5のうちの何れか1つ
    に記載の収納庫の防御システム。
  7. 【請求項7】前記収納庫が金庫であって、該金庫が前記
    警報手段を有することを特徴とする請求項1ないし6の
    うちの何れか1つに記載の収納庫の防御システム。
JP10248977A 1998-09-03 1998-09-03 収納庫の防御システム Pending JP2000080860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10248977A JP2000080860A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 収納庫の防御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10248977A JP2000080860A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 収納庫の防御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000080860A true JP2000080860A (ja) 2000-03-21

Family

ID=17186207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10248977A Pending JP2000080860A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 収納庫の防御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000080860A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041858A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Masato Harada It機能付き金庫
WO2004097760A1 (ja) * 2003-05-01 2004-11-11 Secom Co., Ltd. 煙幕生成装置
JP2004353259A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Laurel Kikai Kk 紙幣処理機および紙幣収納箱
KR20050002931A (ko) * 2003-06-16 2005-01-10 이재용 안전보관 물품용기 및 그의 제어 방법
KR101306901B1 (ko) * 2012-05-03 2013-09-10 노틸러스효성 주식회사 도어용 잠금장치
CN105134002A (zh) * 2015-09-06 2015-12-09 黄河科技学院 设有插接式导电液防盗报警装置的防潮保险柜

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041858A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Masato Harada It機能付き金庫
WO2004097760A1 (ja) * 2003-05-01 2004-11-11 Secom Co., Ltd. 煙幕生成装置
CN100463005C (zh) * 2003-05-01 2009-02-18 西科姆株式会社 烟幕生成装置
KR100969238B1 (ko) 2003-05-01 2010-07-09 세콤 가부시키가이샤 연막생성장치
JP2004353259A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Laurel Kikai Kk 紙幣処理機および紙幣収納箱
JP4503240B2 (ja) * 2003-05-28 2010-07-14 ローレル機械株式会社 紙幣処理機
KR20050002931A (ko) * 2003-06-16 2005-01-10 이재용 안전보관 물품용기 및 그의 제어 방법
KR101306901B1 (ko) * 2012-05-03 2013-09-10 노틸러스효성 주식회사 도어용 잠금장치
CN105134002A (zh) * 2015-09-06 2015-12-09 黄河科技学院 设有插接式导电液防盗报警装置的防潮保险柜
CN105134002B (zh) * 2015-09-06 2017-05-31 黄河科技学院 设有插接式导电液防盗报警装置的防潮保险柜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7339473B2 (en) Enclosure security device
JP2006506699A (ja) 警告装置
KR100734925B1 (ko) 방범 방화용 문 자동 개폐장치
JP2000080860A (ja) 収納庫の防御システム
US20110056252A1 (en) Improvements to security systems
JP2005248452A (ja) 施錠システム
KR100222204B1 (ko) 금고용 록킹 장치
KR100623673B1 (ko) 충격감지 경보기가 내장된 현관문
KR20200001514U (ko) 제어함 일체형 비상문 자동 개폐 장치
KR200172622Y1 (ko) 금고용 도난경보 회로
JPH0715985U (ja) 金庫の防盗装置
JP3762778B1 (ja) 扉開閉の防犯システム
EP4119751A1 (en) Interactive security and locking system for doors of residences
KR200477808Y1 (ko) 보안 도어로크
CN211851506U (zh) 一种防破坏的安防报警监控门
JP3552039B2 (ja) 収納庫
CN214615923U (zh) 一种消防通道锁
JP2007032069A (ja) 開閉体の不正開放防止装置
JP2003148016A (ja) 施錠装置
JP3290613B2 (ja) 収納庫
JP2004011344A (ja) 保管庫のロック機構
JP4257585B2 (ja) 電気錠装置
JP2016211308A (ja) 防犯システム
KR200198574Y1 (ko) 귀중품 보관함의 도난 방지장치
JP4185885B2 (ja) 避難部屋に備える建具の構造